JP2011082885A - 無線通信装置、画像処理装置および無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置、画像処理装置および無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数のアンテナ、複数の指向性パターンを有するアンテナ等を用いてダイバーシティ制御を行う無線通信装置、画像処理装置および無線通信方法を提供すること。
【解決手段】本発明の無線通信装置200は、少なくとも1つのアンテナにより受信された信号を復調して得られる受信フレームデータを解析して、送信元アドレスを抽出する受信解析手段228と、少なくとも1つのアンテナの電波受信状態を測定する測定手段224と、電波受信状態の測定結果に応じて決定される優位な使用モードと、送信元アドレスとを関連付けて記憶する記憶手段212と、記憶手段212を参照し、記憶された送信元アドレスのうちの送信フレームデータの宛先に対応するものに関連付けられる使用モードを、送信時に使用するために選択する選択手段208とを含み、少なくとも1つのアンテナの使用モードを切り替えて他の装置とデータ通信を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信技術に関し、より詳細には、複数のアンテナ、複数の指向性パターンを有するアンテナ等を用いてダイバーシティ制御を行う無線通信装置、画像処理装置および無線通信方法に関する。
近年、例えばIEEE(the Institute of Electric and Electronic Engineers)802.11系の規格に基づいた無線LAN(Local Area Network)通信、ワイヤレスUSB(Universal Serial Bus)規格に基づいた無線PAN(Personal Area Network)通信などの無線通信技術が実用化され、様々な製品が市場に出され、オフィスや家庭などに急速に普及している。ワイヤレスUSB規格では、無線通信方式として、WiMedia Allianceにより推進されているUWB(Ultra Wideband)方式が採用されている。UWBは、低消費電力でありながら、現在普及しているIEEE802.11a/b/gを上回る高速通信が可能であることから、オフィスでの業務効率化、生活の利便性向上のために、今後様々な機器に搭載されて行くことが期待されている。
上述した規格に準拠した無線PAN通信によりパーソナルコンピュータなどに周辺機器を接続するためには、一般にUSBなどの規格に準拠した無線ボードや無線カードなどの無線PAN機器を用いる。この無線PAN機器には、2つ以上のアンテナを内蔵し、信号強度が高いアンテナにスイッチを切り替えて通信を行う、いわゆる選択ダイバーシティ方式を採用しているものがある。この選択ダイバーシティ方式は、無線PAN機器に限らず、無線LAN機器および携帯電話機器などの移動無線通信の分野で広く使われている技術である。
従来より移動無線通信分野で採用されている選択ダイバーシティ方式は、複数設けたアンテナのうち、受信信号強度の最も強いアンテナを選択して受信し、アンテナが受けた信号強度が一定の閾値以下になったことに応答して、閾値以上の信号強度を受けているアンテナに切り替えて受信するという方式である。
例えば、特開平8−84104号公報(特許文献1)は、受信信号レベルの平均値を求め、受信信号平均レベルに一定の割合を掛けたものを求めて閾値とし、受信信号レベルがこの閾値よりも低下したとき閾値よりも大きな受信信号レベルで受信しているアンテナに切り替えて通信を行い、受信信号平均レベルが固定値よりも低いと判定したときに、アンテナの切り替えを停止する技術を開示している。上記特許文献1に開示される技術は、選択ダイバーシティ方式において、特定の閾値でしか切り替えが発生しなかったり、すべてのアンテナの電波強度が閾値以下になった場合に、アンテナの切り替えが頻発して受信が不可能になってしまったりしていたという問題を解決することを目的とするものである。
その他、特開2007−143090号公報(特許文献2)は、受信特性が良いアンテナまたは指向性パターンを精度よく選択して、切り替えて受信できる無線通信端末を提供することを目的として、アンテナが受信した信号から復調されるパケットの受信中にパケットの送信元アドレスおよび宛先アドレスを解析するMACヘッダ解析部と、MACヘッダ解析部が、送信元アドレスが接続中のアクセスポイントのアドレスであり、かつ、宛先アドレスが自局でないと判定した場合に、アンテナの受信状態を測定した結果に基づいてパケットの受信中にアンテナの選択を行う受信状態測定部とを備える構成を開示している。
さらに特開平11−298384号公報(特許文献3)は、2つ以上のアンテナで無線信号を受信する無線受信手段と、無線受信手段で受信した信号の内容を解析する信号解析手段と、信号解析手段が解析した結果に基づいて送信アンテナを決定する送信アンテナ決定手段を有するアンテナ・ダイバーシティを実行する無線装置を開示する。特許文献3に開示される技術は、受信した信号のレベルや誤り内容、位置情報などにより、送信アンテナを選択して、送信の信頼性を向上させようというものである。
上述したように、上記特許文献1〜3に開示される選択ダイバーシティ方式は、受信信号の信号強度などを使用して、受信時の最適なアンテナあるいは指向性パターンを選択する方式である。送信時のアンテナ選択については、上記特許文献1には開示がなく、上記特許文献2は、受信時に選択したアンテナまたは指向性を選択する旨を開示している。上記特許文献3は、受信時にいずれの復調手段からのデータを制御部に送ったかの情報に基づいて送信アンテナを決定する旨を開示しており、上記特許文献3に開示された技術も受信時に使用したアンテナを送信時に使用する方式であると認められる。
上述した受信時に選択したアンテナ等を送信時に使用するアンテナ等として選択する方式では、2台の無線装置間で送受信が行われる場合であれば、送信および受信の相手が同一であるため、受信時に最適であったアンテナ等を送信時にも好適に用いることができ、特に問題は顕在化しない。しかしながら、3台以上の無線装置間で通信が行われる場合には、直前に受信した受信信号により選択されたアンテナが、必ずしも送信時においても最適な選択であるとは限らないため、不具合が生じる。
例えば上記特許文献3の技術では、受信信号のアナログ特徴量を使用して受信アンテナ、ひいては送信アンテナを選択しているため、通信する相手先の無線装置が複数ある場合は、どの装置からの信号であるかを判別することができず、正しい送信アンテナを選択できないという問題点があった。上記特許文献3で開示されている技術は、TDMA/TDD(Time Division Multiple Access / Time Division Duplex)方式における送受信タイミングを基本としており、受信時・送信時の両方で送受信する相手先の無線装置が予め規定されている場合に有効である。しかしながら、一般にワイヤレスUSBや無線LANなどの無線通信方式では、送受信する相手先の無線装置と送受信のタイミングとの関係が固定的でないため、上記従来技術では、受信時に選択したアンテナと、送信時に選択するアンテナとを、通信相手の無線装置に対応して一致させることが出来なかった。
図11は、データ通信を行う3台の無線通信装置を例示する図である。図11(A)は、無線装置A、無線装置Bおよび無線装置C間のデータ通信におけるアンテナの使用状態を模式的に示す図であり、図11(B)は、TDMA/TDD方式においてタイミングが固定されていない場合の無線装置Aの通信状態を示すタイミングチャートである。図11に示す例では、無線装置Aにおいては、無線装置Bと通信する場合にはアンテナ1が好適に選択され、無線装置Cと通信する場合にはアンテナ2が好適に選択されるものとする。TDMA/TDD方式において受信側無線装置および送信側無線装置の通信のタイミングが既知の場合は、受信時に選択したものを送信時に同じアンテナを選択することも可能である。しかしながら、図1に示すように、送信および受信のタイミングが固定的されていない場合には、直前の受信の際の通信相手と送信時の送信相手とが異なる場合があり、問題を生じさせる可能性がある。
図11(B)には、無線装置Bから無線装置Aへの送信(B→A)、無線装置Cから無線装置Aへの送信(C→A)、無線装置Aから無線装置Bへの送信(A→B)が図示されている。無線装置Bからの受信時(B→A)にはアンテナ1が選択され、無線装置Cからの受信時(C→A)にはアンテナ2が選択されている。そして、従来技術では、受信時に選択されたアンテナが送信時に使用するアンテナとして選択されるため、無線装置Aが無線装置Bに送信する際には、直前の受信データフレームのアンテナ選択状態が維持されることとなる。図11(B)に示す例では、直前の受信データフレームは無線装置Cから受信しているためにアンテナ2が選択されており、この状態が維持されたまま無線装置Bにデータフレームを送信することとなる。このため、最適な送信アンテナが選択されていない状態で送信が行われることとなる。
すなわち、2以上の無線通信装置間の通信において、送受信のタイミングが固定的でない場合であっても、送信相手に対応した最適なアンテナまたはアンテナの指向性パターンを精度よく選択し、アンテナまたは指向性のパターンを切り替えて送信できる技術の開発が望まれていた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明は、送受信のタイミングが固定的でない2以上の無線通信装置間の通信であっても、送信相手に対応した優位なアンテナまたはアンテナの指向性パターンを精度よく選択することができ、最適なアンテナまたは指向性のパターンに切り替えて送信することが可能な無線通信装置、該無線通信装置を含む画像処理装置、該無線通信装置が実行する無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明では、上記課題を解決するために、以下説明する特徴を備える少なくとも1つのアンテナの使用モードを切り替えて他の装置とデータ通信を行う無線通信装置を提供する。本発明の無線通信装置は、少なくとも1つのアンテナにより受信された信号から得られる受信フレームデータを解析して、送信元アドレスを抽出し、好適には送信元アドレスが接続中のものであった場合に、上記少なくとも1つのアンテナの各使用モードの電波受信状態を測定し、その測定結果に応じて決定される優位な使用モードと、上記送信元アドレスとを関連付けて記憶しておく。そして、送信時には、記憶された送信元アドレスのうちの送信フレームデータの宛先に対応するものに関連付けられる使用モードを、送信時に使用するために選択する。上記優位な使用モードには、例えば、最も受信信号パワーの大きな使用モードや、算出したそれぞれの周波数平坦特性の離散度のうち最も離散度が小さい周波数平坦特性の使用モードが決定される。
また本発明では、無線通信装置は、送信元アドレスについて、使用モードの選択回数をさらに記憶し、送信フレームデータの宛先に対応する送信元アドレスについて選択回数が最大とされる使用モードを選択することができる。さらに、本発明では、送信元アドレスについて記憶された使用モードの選択回数を定期的または不定期に初期化することができる。
上記少なくとも1つのアンテナは、複数のアンテナを含み、少なくとも1つのアンテナの使用モードは、複数のアンテナのうちの使用するアンテナを識別することができる。あるいは、上記少なくとも1つのアンテナは、複数の指向性パターンに変更可能な可変指向性アンテナを含み、少なくとも1つのアンテナの使用モードは、可変指向性アンテナの指向性パターンを識別することができる。
また本発明によれば、上記無線通信装置を含む画像処理装置が提供される。さらに本発明によれば、上記無線通信装置による無線通信方法が提供される。本発明の無線通信方法では、無線通信装置が、受信動作時に、上記少なくとも1つのアンテナにより受信された信号から得られる受信フレームデータを解析して、送信元アドレスを抽出するステップ、上記少なくとも1つのアンテナの電波受信状態を測定するステップ、電波受信状態の測定結果に応じて決定される優位な使用モードと、送信元アドレスとを関連付けて記憶手段に記憶するステップとを実行する。送信時には、無線通信装置は、記憶手段を参照して記憶された送信元アドレスのうちの送信フレームデータの宛先に対応するものに関連付けられる使用モードを選択するステップ、選択された使用モードに送信フレームデータの送信の際に切り替えるステップを実行する。
上記構成によれば、受信時に選択された使用モード(アンテナまたはアンテナの指向性を識別する。)が、その受信時の通信相手、つまり送信元に関連付けて記録され、この記録が活用されて、同一の通信相手に対する送信の際に使用する使用モードが選択される。同一の通信相手であれば、受信時と送信時とでは最適なアンテナの指向性は一致するため、同一の通信相手について送信時にも最良の使用モードを選択することが可能となり、ひいては、不適切な使用モードが選択されることによる通信エラー等の発生を低減することができ、通信効率の向上させることが可能となる。
通信ネットワーク環境の実施形態を示す図。 第1の実施形態の無線通信装置の概略構成を示す図。 第1の実施形態の無線通信装置が実行する受信時の動作を示すフローチャート。 ワイヤレスUSBにおけるMACフレームの基本フォーマットを示す図。 第1の実施形態の受信時アンテナ選択情報記憶部に記憶されるアドレス−アンテナ対応付けテーブルのデータ構造を示す図。 第1の実施形態の無線通信装置が実行する送信時の動作を示すフローチャート。 第2の実施形態の無線通信装置の概略構成を示す図。 第2の実施形態の受信時アンテナ選択情報記憶部に記憶されるアドレス−アンテナ対応付けテーブルのデータ構造を示す図。 第3の実施形態の無線通信装置の概略構成を示す図。 第3の実施形態の受信時指向性選択情報記憶部に記憶されるアドレス−アンテナ対応付けテーブルのデータ構造を示す図。 従来技術のデータ通信を行う3台の無線通信装置を例示する図。
以下、本発明の実施形態を説明するが、本発明の実施形態は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、通信ネットワーク環境の実施形態を示す図である。図1に示すラップトップ型パーソナルコンピュータ(以下、ノートPCと参照する。)110、プリンタ120およびデジタルカメラ130は、ワイヤレスUSB規格に準拠した無線通信プロトコルに従って無線通信を行う無線通信装置である。以下、ノートPC110,プリンタ120およびデジタルカメラ130を無線通信装置と総称して参照することもある。説明する実施形態では、無線通信は、ワイヤレスUSB規格に準拠したプロトコルに従うものとするが、他の実施形態では、IEEE802.11に規定される無線LAN通信、IEEE802.15.1に規定されるBluetooth、PHSや携帯電話等の移動無線通信等の種々の無線通信プロトコルに従ったものとすることができる。
図1に示す無線通信装置110,120,130は、それぞれ少なくとも1つのアンテナを備え、ダイバーシティ制御により、少なくとも1つのアンテナの使用モードを切り替えてデータ通信を実行する。ノートPC110は、2つのアンテナ112a,112bを備え、ダイバーシティ制御により送受信に用いるアンテナを切り替えてデータ通信を実行している。デジタルカメラ130も同様に、2つのアンテナ132a,132bを備えている。複数のアンテナを用いる場合、使用モードは、いずれのアンテナを使用するかを識別するものである。
一方、プリンタ120は、複数の指向性パターンを有し、指向性が電気的に可変な可変指向性アンテナ122を備え、ダイバーシティ制御によりアンテナの指向性パターンを切り替えてデータ通信を実行している。複数の指向性パターンを有する可変指向性アンテナを用いる場合、使用モードは、いずれの指向性パターンを使用するかを識別するものである。
以下、無線通信装置の詳細について説明する。図2は、第1の実施形態の無線通信装置の概略構成を示す図である。なお、図2に示す無線通信装置200は、複数のアンテナ202a,202bを備え、複数のアンテナ202のうちの1つに切り替えてデータ通信を行う実施形態に対応する。なお、図2には、アンテナ切り替えに関する機能部を中心に示しており、受信や送信に関する機能部については省略されていることに留意されたい。
図2に示す無線通信装置200は、送受信時に使用するアンテナ202を切り替えるアンテナ切替部204と、アンテナ切替部204を介してアンテナ202と接続する高周波処理部(以下、RF部として参照する。)206と、送信アンテナ選択部208と、受信アンテナ選択部210と、伝送データの変調処理および復調処理を実行するとともに、MAC(Media Access Control)層のプロトコル制御を実行するベースバンド・媒体アクセス制御処理部(以下、BB・MAC部として参照する。)220とを含んで構成される。
BB・MAC部220は、バス250を介してCPU240、NV−RAM242、RAM244、ROM246、プリンタエンジン248などの無線通信装置200本体機能側構成と接続されており、伝送データのデジタル変復調処理およびMAC層のプロトコル制御を実行するとともに、本体機能側構成との間でフレームデータの入出力を行う。
なお、変復調方式は、無線通信としてワイヤレスUSBを採用する場合には、MB−OFDM(Multi-Band Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式やDS−UWB(Direct Spread-Ultra Wide Band)方式を採用することができるが、他の無線通信プロトコルによる実施形態では、その他、DSSS(Direct Sequence Spread Spectrum)方式、FHSS(Frequency Hopping Spread Spectrum)方式、PBCC(Packet Binary Convolution Code)方式などを採用することもできる。
BB・MAC部220は、より具体的には、アンテナ202からのRF信号を復調する復調部222と、RF信号を復調して得られたフレームデータに含まれるMACヘッダを解析する受信MACヘッダ解析部228と、アンテナ202の電波受信状態を測定する受信状態測定部224とを含む。受信状態測定部224は、測定結果として得られたアンテナ202の電波受信状態を、受信アンテナ選択の際の判断材料とするために、受信アンテナ選択部210に通知する。受信アンテナ選択部210は、アンテナの電波受信状態の通知を受けて、複数のアンテナ202のうち最も電波受信状態の好ましい優位なアンテナを受信時に使用するアンテナとして選択して、アンテナ切替部204に切り替えさせる。
優位なアンテナが選択されると、受信アンテナ選択部210が選択したアンテナを識別する識別値が、上記受信フレームデータのMACヘッダから抽出される送信元アドレスに関連付けられて受信時アンテナ選択情報記憶部212に記憶され、送信アンテナ選択部208が送信時に使用するアンテナを判定する際に利用される。なお、本無線通信装置200に宛てられた受信フレームデータの場合は、バス250を介してCPU240へ出力される。受信状態測定部224は、本実施形態における測定手段を構成し、受信MACヘッダ解析部228は、本実施形態における受信解析手段を構成する。また、受信時アンテナ選択情報記憶部212は、RAMやNV−RAMなどの記憶装置により実現され、本実施形態における記憶手段を構成する。
BB・MAC部220は、さらに、CPU240からバス250を介して入力された送信フレームデータのMACヘッダを解析する送信MACヘッダ解析部230と、送信フレームデータをRF信号に変調しアンテナ切替部204を介してアンテナ202へ出力する変調部226とを含む。送信MACヘッダ解析部230は、送信フレームデータに含まれるMACヘッダを解析し、宛先アドレスを抽出して、それを送信アンテナ選択部208へ通知する。送信アンテナ選択部208は、受信時アンテナ選択情報記憶部212に記録された情報を参照して、通知された宛先アドレスに関連付けられた受信時に優位とされたアンテナの識別値を読み出し、そのアンテナを受信時に使用する送信アンテナとして選択して、アンテナ切替部204に切り替えさせる。そして、送信フレームデータのRF信号は、切り替えられた優位なアンテナから電波として伝送されることとなる。なお、送信アンテナ選択部208は、本実施形態における選択手段を構成する。
以下、図3および図6に示すフローチャート並びに図4および図5に示すデータ構造を参照しながら、本実施形態における無線通信方法についてより詳細に説明する。図3は、第1の実施形態の無線通信装置が実行する受信時の動作を示すフローチャートである。図3に示す処理は、例えばアンテナ202が他の装置からの電波を受信して、ステップS100から開始する。
ステップS101では、受信MACヘッダ解析部228は、RF信号を復調して得られる受信フレームデータのMACヘッダを解析し、受信フレームデータの送信元アドレスを抽出する。図4は、ワイヤレスUSBにおけるフレームデータの基本フォーマットを示す。図4に示すようにフレームデータ260は、物理層(PHY)プリアンブルと、物理層(PHY)ヘッダと、MACヘッダと、ペイロードと、FCS(Frame Check Sequence)とを含んで構成される。MACフレームのMACヘッダには、MACフレームの宛先無線通信装置のアドレスを示す宛先アドレスと、MACフレームの送信元無線通信装置のアドレスを示す送信元アドレスとが含まれている。
再び図3を参照すると、ステップS102では、受信MACヘッダ解析部228は、受信フレームデータのMACヘッダに含まれる宛先アドレスが、自局宛てであるか否かを判定する。ステップS102で、自局宛てであると判定された場合(YES)には、ステップS109へ処理を進める。本実施形態では、自局宛てのフレームデータであった場合にはアンテナ選択動作を行わず、ステップS109で、MACヘッダ以降のボディ部分の処理を行うべく、受信データフレームを本体機能側に出力し、ステップS108で本受信動作を終了させる。なお、ステップS102の判定は、任意であり、他の実施形態では、自局宛てのフレームデータであった場合にもアンテナ選択動作を行ってもよい。
一方、ステップS102で、宛先アドレスが自局ではなく、受信フレームデータが他局宛てのフレームであると判定された場合(NO)には、ステップS103へ処理を進める。ステップS103では、受信MACヘッダ解析部228は、さらに、受信フレームデータの送信元アドレスが、現在接続中の他の無線通信装置のアドレスに一致するか否かを判定する。ステップS103で、送信元アドレスが接続中のいずれの無線通信装置のものでもないと判定された場合(NO)には、その送信元アドレスについて特にアンテナ選択を実施する必要がないため、ステップS108へ直接処理を進め、本受信動作を終了させる。
一方、ステップS103で、送信元アドレスが接続中のいずれかの無線通信装置のものであると判定された場合(YES)には、ステップS104へ処理を進める。ステップS104では、受信状態測定部224は、それぞれのアンテナ202a,202bの電波受信状態を測定し、その測定結果を受信アンテナ選択部210に通知する。電波受信状態を測定に関して説明を加えると、本実施形態では、パケット受信中にアンテナ選択動作が行われるため、受信パワーでアンテナを判定するとシンボルの相違により多少のバラツキが生じることが想定される。このため、本実施形態の受信状態測定部224は、各アンテナの受信信号の受信パワーを平均値をとることによってアンテナの電波受信状態を好適に測定することができる。あるいは、他の実施形態では、受信状態測定部224は、アンテナ毎に対応した周波数平坦特性を算出することによってアンテナの電波受信状態を好適に測定することができる。
ステップS105では、受信アンテナ選択部210は、通知された各アンテナの電波受信状態に応じて、複数のアンテナのうちの受信電波状態が最良とされる優位なアンテナを選択する。上記アンテナの受信信号の受信パワー(あるいはその平均値)によってアンテナの電波受信状態を測定する場合には、最も受信パワー(あるいは平均値)の大きいアンテナを選択することができる。また上記周波数平坦特性を算出することによってアンテナの電波受信状態を測定する実施形態では、算出したそれぞれの周波数平坦特性の離散度のうち、最も離散度が小さい周波数平坦特性のアンテナを選択することができる。ステップS106では、アンテナ切替部204は、選択された最良なアンテナに切り替える。ステップS107では、受信アンテナ選択部210により選択された最良なアンテナの識別値が、受信フレームデータから抽出された送信元アドレスに関連付けられて、受信時アンテナ選択情報記憶部212に記憶され、ステップS108で、本受信動作が終了する。
図5は、本実施形態の受信時アンテナ選択情報記憶部212に記憶されるアドレス−アンテナ対応付けテーブルのデータ構造を示す。図5に示すアドレス−アンテナ対応付けテーブル270は、連番が付される情報番号が入力されるフィールド270aと、受信データフレームから抽出された送信元MACアドレスが入力されるフィールド270bと、受信時に最良のものであるとして選択された優位なアンテナの識別値が入力されるフィールド270cとを含んで構成される。通常の接続では、接続中の他の無線通信機器が複数あるため、送信元アドレスとアンテナの対応レコードは複数存在し、また同一対象に複数回受信動作を行うため、対応レコードの値は上書きされて行くことになる。
なお、上述した説明では、受信フレームデータの宛先アドレスが自局のものである場合にはアンテナ選択を行わないものとしているが、受信アンテナ選択方式自体は、特に限定されるものではないため、フレームのプリアンブル信号を活用するなどして、自局宛てのフレームデータに対しても受信アンテナ選択を施してもよい。
図6は、第1の実施形態の無線通信装置が実行する送信時の動作を示すフローチャートである。図6に示す処理は、例えば本体機能側構成からバス250を介して送信データフレームが入力されたことに応答して、ステップS200から開始する。ステップS201では、送信MACヘッダ解析部230は、入力された送信フレームデータのMACヘッダを解析し、送信フレームデータの宛先アドレスを抽出し、送信アンテナ選択部208に通知する。
ステップS202では、送信アンテナ選択部208は、受信時アンテナ選択情報記憶部212に記憶されたアドレス−アンテナ対応付けテーブル270を参照し、通知された宛先アドレスに対応するレコードを読み出し、当該アドレスを通信相手とした受信時に最良であるとして選択されたアンテナの識別値を読み出し、送信時に用いるアンテナとして選択する。図5に示すアドレス−アンテナ対応付けテーブル270で例示すると、宛先アドレスが[xx:xx:xx:xx:xx:0A]であった場合には、識別値「2」のアンテナを選択する。一般にアンテナの性能は、送受信で同様の性能であると考えられるため、その通信相手について受信時に最良であったアンテナは、送信時においても最良のアンテナであると考えることができる。したがって、送信フレームデータの宛先の無線通信装置からのデータ受信時に選択された優位なアンテナを、当該送信フレームデータの送信時にも使用することで最良の性能が得られることになる。
ステップS203では、アンテナ切替部204は、選択された最良なアンテナに切り替える。上述したステップS201以降、送信フレームデータは、変調部226によりワイヤレスUSB規格に準じて変調されて、RF部206でRF信号に変換される。そして、ステップS204では、切り替えられたアンテナが使用されて、送信フレームデータから変調され変換されたRF信号をアンテナに出力し、ステップS205で本送信動作を終了させる。
上述した第1の実施形態の無線通信装置200によれば、受信時に選択されたアンテナが、その受信時の通信相手、つまり送信元に関連付けて記録され、この記録が活用されて、同一の通信相手に対する送信の際に使用するアンテナが選択されることとなる。上述したように、同一の通信相手であれば、受信時と送信時とでは最適なアンテナは一致するため、同一の通信相手について送信時にも最良のアンテナを選択することが可能となり、ひいては、不適切なアンテナが選択されることによる通信エラー等の発生を低減することができ、通信効率の向上させることが可能となる。
なお、上述した無線通信装置200では、2つのアンテナ202を備える場合を一例に説明してきたが、備えられるアンテナの数は2つに限定されるものではなく、3つ以上に拡張できることは言うまでもない。また、上述した実施形態では、上記受信状態測定部224を復調部222から分離した機能部としているが、他の実施形態では、復調部222の内部に上記受信状態測定部224の機能を備えるよう構成してもよい。
上述した第1の実施形態では、受信動作毎に選択したアンテナの識別値が上書きされることとなるため、最新の状態を反映して最適な送信アンテナを選択することが可能となる。しかし、送受信状況が不安定である場合には、受信信号強度等は揺らぎ、受信動作毎に選択されるアンテナにバラツキが生じることが想定される。以下、このような送受信状況が不安定な場合であっても、その状況の変化に柔軟に対応しつつ、その時々において最良のアンテナを選択することを可能とする第2の実施形態について説明する。
図7は、第2の実施形態の無線通信装置の概略構成を示す図である。なお、図7に示す無線通信装置300は、第1の実施形態の無線通信装置200と同様の構成を有しているため、以下、相違点を中心に説明する。なお、第1の実施形態のものと同様の機能を有する機能部については、下二桁が同一な三百番台の符番を付す。図7に示す無線通信装置300も、複数のアンテナのうちの1つに切り替えてデータ通信を行う実施形態に対応する。
図7に示す無線通信装置300は、アンテナ切替部304、RF部306、送信アンテナ選択部308、受信アンテナ選択部310、受信時アンテナ選択情報記憶部312、BB・MAC部320に加えて、選択回数最大値検出部314と、タイマ部316とをさらに含んで構成される。
本実施形態の無線通信装置300では、受信アンテナ選択部310によってアンテナが選択されると、選択されたアンテナを識別する識別値が送信元アドレスに関連付けて受信時アンテナ選択情報記憶部312に記憶されるとともに、その選択回数が計数され、当該送信元アドレスおよび選択アンテナに関連付けて記録される。
図8は、本実施形態の受信時アンテナ選択情報記憶部312に記憶されるアドレス−アンテナ対応付けテーブルのデータ構造を示す。図8に示すアドレス−アンテナ対応付けテーブル370は、情報番号フィールド370a、送信元MACアドレス・フィールド370bおよび選択アンテナ・フィールド370cに加えて、その送信元MACアドレスについてそのアンテナが選択された回数が入力されるフィールド370dをさらに含んで構成される。
通常の接続では、接続中の他の無線通信機器が複数あるため、送信元アドレスと選択アンテナの対応レコードは複数存在する。また同一対象に対して複数回の受信動作が行われ、通信状況の変化等により複数のアンテナが選択される場合があるため、ひとつの送信元アドレスに対して複数の異なるアンテナのエントリが存在する場合もある。
無線通信における送受信特性は、一般に周囲の状況に応じて時間的に変化する。変化が顕著となる例としては、通信相手の無線通信装置あるいは自機が物理的に移動した場合である。このような場合には、移動前などの大きな状況変化前の受信時の選択アンテナに関する情報は陳腐化し、あるいは誤情報となる可能性がある。
そこで、本実施形態の無線通信装置300は、タイマ部316を備える構成を採用する。タイマ部316は、受信時アンテナ選択情報記憶部312のアドレス−アンテナ対応付けテーブル370の少なくともフィールド370dを所定時間経過する毎に初期化する。受信時アンテナ選択情報記憶部312内の情報を定期的に初期化することによって、不安定な送受信状況に対処するとともに、大きな状況の変化があった場合にも柔軟に対応することが可能となる。なお、情報の初期化は、定期的に行われることに限定されず、不定期に行われてもよい。例えば、他の実施形態では、すべての総選択回数を計数し、総選択回数が一定値を越えた場合に初期化するものとしてもよい。
上記選択回数最大値検出部314は、受信時アンテナ選択情報記憶部312のアドレス−アンテナ対応付けテーブル370に登録されたエントリの中から、各送信元アドレスについて選択回数が最大なものを検出する。送信時の動作としては、送信アンテナ選択部308は、送信MACヘッダ解析部330からの送信フレームデータの宛先アドレスの通知を受け、その宛先アドレスに対応する選択回数が最大のアンテナ識別値を選択回数最大値検出部314に問い合わせる。
選択回数最大値検出部314は、この問い合わせに対し、受信時アンテナ選択情報記憶部312に記録されたアドレス−アンテナ対応付けテーブル370を参照して、通知された宛先アドレスに関連付けられ、かつ選択回数が最大であるアンテナの識別値を読み出し、そのアンテナの識別値を送信アンテナ選択部308に応答する。図8に示すアドレス−アンテナ対応付けテーブル370で例示すると、宛先アドレスが[xx:xx:xx:xx:xx:0A]であった場合には、選択回数が[21]の大きい方のアンテナの識別値「2」のアンテナが選択される。宛先アドレスが[xx:xx:xx:xx:xx:08]であった場合には、エントリが1つしなないので、その識別値「1」のアンテナが選択される。
応答を受けた送信アンテナ選択部308は、そのアンテナを受信時に使用する送信アンテナとして選択して、アンテナ切替部304に切り替えさせる。そして、送信フレームデータのRF信号は、切り替えられたアンテナから電波として伝送されることとなる。
上述した第2の実施形態では、送受信状況が不安定であり、アンテナ選択にバラツキがある場合であっても、受信時の選択回数が最大のものが送信時のものとして選択されるため、このような不安定な送受信状況に対処することが可能となる。また第2の実施形態では、タイマ部316は任意の構成であるが、タイマ部316を備えることにより、設定した時間経過毎に、送信アンテナ選択の判断材料である情報がリフレッシュされるため、無線通信装置の移動などに対応する時間的変動に柔軟に対処することが可能となる。
上述した第1の実施形態および第2の実施形態の無線通信装置は、複数のアンテナのうちの1つに切り替えてデータ通信を行う実施形態に対応する。以下、複数の指向性パターンを有し、指向性が電気的に可変な可変指向性アンテナを備え、アンテナの指向性パターンを切り替えてデータ通信を実行する第3の実施形態について説明する。
図9は、第3の実施形態の無線通信装置の概略構成を示す図である。なお、図9に示す無線通信装置400は、第1の実施形態の無線通信装置200と同様の構成を有しているため、以下、相違点を中心に説明する。なお、第1の実施形態のものと同様の機能または対応する機能を有する機能部については、下二桁が同一な四百番台の符番を付す。
図9に示す無線通信装置400は、複数のアンテナ、アンテナ切替部、送信アンテナ選択部、受信アンテナ選択部および受信時アンテナ選択情報記憶部に代えて、単一の可変指向性アンテナ402、アンテナ指向性制御部404、送信指向性選択部408、受信指向性選択部410および受信時指向性選択情報記憶部412を含んで構成される。可変指向性アンテナ402は、エスパアンテナなどの電子的制御により指向性を変化させることができるものが好適に用いられるが、特に限定されるものではない。他の実施形態では、複数の異なる指向性を有するアンテナを切り替える形で可変指向性アンテナを実現してもよい。
受信MACヘッダ解析部428がRF信号を復調して得られたフレームデータに含まれるMACヘッダを解析し、宛先アドレスが自局ではなく、かつ現在接続中の他の無線通信装置のアドレスに一致すると判定された場合には、アンテナ選択動作を行う。受信状態測定部424は、可変指向性アンテナ402の各指向性の電波受信状態を測定し、測定結果として得られた可変指向性アンテナ402の電波受信状態を受信指向性選択部410に通知する。受信指向性選択部410は、アンテナの電波受信状態の通知を受けて、可変指向性アンテナ402の複数の指向性のうち最も電波受信状態の好ましい優位な指向性を受信時に使用するものとして選択して、アンテナ指向性制御部404に切り替えさせる。
優位な指向性が選択されると、受信指向性選択部410が選択したアンテナの指向性を識別する識別値が、上記受信フレームデータのMACヘッダから抽出される送信元アドレスに関連付けて受信時指向性選択情報記憶部412に記憶され、送信指向性選択部408が送信時に使用するアンテナを判定する際に利用される。なお、本無線通信装置400に宛てられた受信フレームデータの場合は、バス450を介してCPUへ出力される。
図10は、本実施形態の受信時指向性選択情報記憶部412に記憶されるアドレス−アンテナ対応付けテーブルのデータ構造を示す。図10に示すアドレス−アンテナ対応付けテーブル470は、情報番号フィールド470aと、送信元MACアドレス・フィールド470bと、優位なアンテナ指向性の識別値が入力されるフィールド470cとを含んで構成される。通常の接続では、接続中の他の無線通信機器が複数あるため、送信元アドレスとアンテナの対応レコードは複数存在し、また同一対象に複数回受信動作を行うため、対応レコードの値は上書きされて行くことになる。なお、受信時指向性選択情報記憶部412は、本実施形態における記憶手段を構成する。
送信時には、送信MACヘッダ解析部430は、バス450を介して入力された送信フレームデータのMACヘッダを解析し、宛先アドレスを抽出して、それを送信指向性選択部408へ通知する。送信指向性選択部408は、受信時指向性選択情報記憶部412に記録された情報を参照して、通知された宛先アドレスに関連付けられた受信時に優位とされたアンテナの指向性の識別値を読み出し、そのアンテナを受信時に使用する指向性として選択して、アンテナ指向性制御部404に切り替えさせる。図10に示すアドレス−アンテナ対応付けテーブル470で例示すると、宛先アドレスが[xx:xx:xx:xx:xx:0A]であった場合には、識別値「2」のアンテナ指向性が選択される。そして、送信フレームデータのRF信号は、切り替えられた優位なアンテナから電波として伝送されることとなる。なお、送信指向性選択部408は、本実施形態における選択手段を構成する。
上述した第3の実施形態の無線通信装置400によれば、受信時に選択されたアンテナの指向性が、その受信時の通信相手、つまり送信元に関連付けて記録され、この記録が活用されて、同一の通信相手に対する送信の際に使用するアンテナの指向性が選択されることとなる。同一の通信相手であれば、受信時と送信時とでは最適なアンテナの指向性は一致するため、同一の通信相手について送信時にも最良の指向性を選択することが可能となり、ひいては、不適切な指向性が選択されることによる通信エラー等の発生を低減することができ、通信効率の向上させることが可能となる。また、指向性アンテナを使用することで、不要な方向への電波の放射が低減され、他の端末との電波干渉を緩和され、送信電力効率を向上させることが可能となる。なお、第2の実施形態の複数アンテナを用いることに代えて、第3実施形態で用いた可変指向性アンテナ402を用いることができることは言うまでもない。
以上説明したように、上述までの実施形態によれば、送受信のタイミングが固定的でない2以上の無線通信装置間の通信であっても、送信相手に対応した優位なアンテナまたはアンテナの指向性パターンを精度よく選択することができ、最適なアンテナまたは指向性のパターンに切り替えて送信することが可能な無線通信装置、該無線通信装置を含む画像処理装置、該無線通信装置が実行する無線通信方法を提供することができる。
なお無線通信装置は、上述したノートPC、プリンタ、デジタルカメラなどに限定されるものではなく、デジタル複合機、ネットワークスキャナなどの他の画像処理装置、デスクトップ型PCなどの他の情報処理装置、デジタルビデオカメラなどの他の撮像装置などとして構成することができる。
また、上述までの実施形態では、本体機能側構成を含む装置全体を無線通信装置と参照して説明してきたが、例えば図2に破線で示す短形200Aで囲まれた構成要素からなる無線通信ボードあるいは無線通信カードを本無線通信装置として構成してもよい。そして、上述した画像処理装置、情報処理装置または撮像装置に組み込まれる無線通信ボードあるいは無線通信カードとして本無線通信装置を構成することができる。
また上記機能は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)、などのレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD、SDカード、MOなど装置可読な記録媒体に格納して頒布することができる。
これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
110…ノートPC、112…アンテナ、120…プリンタ、122…アンテナ、130…デジタルカメラ、132…アンテナ、200,300,400…無線通信装置、202,302…アンテナ、204,304…アンテナ切替部、206,306,406…RF部、208,308…送信アンテナ選択部、210,310…受信アンテナ選択部、212,312…受信時アンテナ選択情報記憶部、220,320,440…BB・MAC部、222,322,422…復調部、224,324,424…受信状態測定部、226,326,426…変調部、228,328,428…受信MACヘッダ解析部、230,330,430…送信MACヘッダ解析部、240…CPU、242…NV−RAM、244…RAM、246…ROM、248…プリンタエンジン、250,350,450…バス、260…フレームデータ、270…アドレス−アンテナ対応付けテーブル、314…選択回数最大値検出部、316…タイマ部、370…アドレス−アンテナ対応付けテーブル、402…可変指向性アンテナ、404…アンテナ指向性制御部、408…送信指向性選択部、410…受信指向性選択部、412…受信時指向性選択情報記憶部、470…アドレス−アンテナ対応付けテーブル
特開平8−84104号公報 特開2007−143090号公報 特開平11−298384号公報

Claims (9)

  1. 少なくとも1つのアンテナの使用モードを切り替えて他の装置とデータ通信を行う無線通信装置であって、
    前記少なくとも1つのアンテナにより受信された信号を復調して得られる受信フレームデータを解析して、送信元アドレスを抽出する受信解析手段と、
    前記少なくとも1つのアンテナの電波受信状態を測定する測定手段と、
    前記電波受信状態の測定結果に応じて決定される優位な使用モードと、前記送信元アドレスとを関連付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段を参照し、記憶された前記送信元アドレスのうちの送信フレームデータの宛先に対応するものに関連付けられる前記使用モードを、送信時に使用するために選択する選択手段と
    を含む、無線通信装置。
  2. 前記記憶手段は、前記送信元アドレスについて、使用モードの選択回数をさらに記憶し、前記選択手段は、前記送信フレームデータの宛先に対応する前記送信元アドレスについて選択回数が最大とされる使用モードを選択する、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記送信元アドレスについて記憶された前記使用モードの選択回数は、定期的または不定期に初期化される、請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記少なくとも1つのアンテナは、複数のアンテナを含み、前記少なくとも1つのアンテナの使用モードは、前記複数のアンテナのうちの使用するアンテナを識別する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  5. 前記少なくとも1つのアンテナは、複数の指向性パターンに変更可能な可変指向性アンテナを含み、前記少なくとも1つのアンテナの使用モードは、前記可変指向性アンテナの指向性パターンを識別する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線通信装置を含む、画像処理装置。
  7. 少なくとも1つのアンテナの使用モードを切り替えて他の装置とデータ通信を行うための無線通信方法であって、無線通信装置が、
    前記少なくとも1つのアンテナにより受信された信号を復調して得られる受信フレームデータを解析して、送信元アドレスを抽出するステップと、
    前記少なくとも1つのアンテナの電波受信状態を測定するステップと、
    前記電波受信状態の測定結果に応じて決定される優位な使用モードと、前記送信元アドレスとを関連付けて記憶手段に記憶するステップと、
    前記記憶手段を参照し、記憶された前記送信元アドレスのうちの送信フレームデータの宛先に対応するものに関連付けられる前記使用モードを選択するステップと、
    前記送信フレームデータの送信の際に、選択された前記使用モードに切り替えるステップと
    を実行する、無線通信方法。
  8. 前記記憶するステップは、前記送信元アドレスについて、使用モードの選択回数を計数するサブステップを含み、前記選択するステップは、前記送信フレームデータの宛先に対応する前記送信元アドレスについて選択回数が最大とされる前記使用モードを検出するサブステップを含む、請求項7に記載の無線通信方法。
  9. 前記無線通信装置が、所与の時間経過毎に、前記送信元アドレスについて記憶された前記使用モードの選択回数を初期化するステップをさらに実行する、請求項8に記載の無線通信方法。
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