JP4712775B2 - 無線端末装置 - Google Patents

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本発明は、無線通信端末装置に関し、特にアンテナ特性の向上技術に関する。
近年、無線端末装置は小型化による部品配置スペースの減少や、多機能化による部品点数の増加により、限られたスペース、端末条件で高いアンテナ特性が求められるようになってきた。
そのため、多くの無線端末装置のアンテナは、小型で高効率なモノポールアンテナが使用されることが多い。一般的なモノポールアンテナは地板を必要とするが、無線端末装置のような小さな筐体は、十分大きな地板としての役割を果たせず、筐体もアンテナの一部となる。
また、近年、携帯電話機は、多くの使用状態を有しており、どの使用状態においても良好な特性を得るために、操作部を含む筐体内の連結側端部にアンテナを設けている(例えば、下記特許文献1,2)。
上記、特許文献について図面を参照しながら説明する。図1は、一般的な携帯電話機の外観構成例を示す斜視図である。図1に示す携帯電話機は、第1の筐体1と第2の筐体2とを有している。第1の筐体1と第2の筐体2とは、これらを開閉可能に連結する連結部3で接続された折り畳み式携帯電話機である。第1の筐体1は操作部4を有し、第2の筐体2は表示部5を有する。
次に、図21は、従来技術における携帯電話機の概略的な内部構成例を示す図を示す。第1の筐体1と第2の筐体2とは、それぞれ第1の基板6と第2の基板7とを有する。第1の筐体1は、連結部3側の端部にアンテナ部8を有している。アンテナ部8は、第1の基板6内のアンテナ整合回路部9に接続されている。アンテナ整合回路部9はアンテナ給電線路10により無線回路部11に接続されている。アンテナ整合回路部9内のグランド(GND)、アンテナ給電線路10を構成するグランド(以下アンテナ給電線路10内のグランドと呼ぶ)、無線回路部11内のグランド(GND)は、第1の基板6内のグランドに接続されている。この構造による筐体内の概略の放射に寄与する電流(以下、「アンテナ電流」と呼ぶ。)分布について図22を参照にしながら説明する。図22中の符号Aは第2の筐体2の上端位置を示し、符号Bはアンテナ部8のアンテナ先端位置を、符号Cはアンテナ給電部の位置を、符号Dは第1の筐体1の下端の位置を示す。また、実線aはアンテナ給電点Cから第1の筐体1下端Dまでの電流分布、破線bはアンテナ給電部Cから第2の筐体2上端Aまでの電流分布、点線cはアンテナ部8内部(B−C)の電流分布である。この構造によれば、放射に寄与するアンテナ電流は、操作部を有する筐体1側に多く流れ、操作部を有する筐体1がアンテナの一部として動作することがわかる。
特開2006−5567号公報 特開2006−348217号公報
しかしながら、上記構造では、操作部を含む筐体をアンテナの一部として使用することとなる。端末使用時には、操作部を含む筐体は手で覆われており、アンテナ放射特性が大きく劣化するという問題がある。
本発明は、無線端末装置において、端末使用時に操作部を含む筐体が手で覆われていても、アンテナ放射特性の劣化を抑制し、使用時においても高いアンテナ特性を得ることを目的とする。
本発明に係る無線端末装置は、アンテナと、該アンテナに接続されたアンテナ整合回路とが設けられた第1の筐体を含む複数の筐体から構成される携帯無線端末機において、該携帯無線端末機は該第1の筐体内に、第1の筐体のグランドを介さずに、第1の筐体とは異なる筐体内のグランドに接続された接続導体を有し、該アンテナ整合回路のグランドは該接続導体に接続されていることを特徴とする。
この構造によれば、第1の筐体に流れるアンテナに寄与する電流は少なくなり、携帯無線端末使用時に第一の筐体が手等で覆われても、アンテナ放射特性の劣化が抑制できるため、高いアンテナ特性が得られる。
本発明の無線端末装置によれば端末使用時に操作部が手で覆われても、アンテナ放射特性の劣化を抑制し、使用時にもおいても高いアンテナ特性を得ることを可能にする。
以下、本発明の実施の形態による無線端末装置について携帯電話機を例にして図面を参照しながら説明する。
〔第1実施形態〕
まず、本発明の一実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態による携帯電話機の一構成例を示す斜視図である。図1に示す携帯電話機は、第1の筐体1と第2の筐体2とを有している。第1の筐体1と第2の筐体2とは、それらを開閉可能に連結する連結部3で接続された折り畳み式携帯電話機である。第1の筐体1には操作部4が設けられ、第2の筐体2には表示部5が設けられている。
図2は、図21に対応する図であり、本実施の形態による携帯電話機の概略的な内部構成例を示す図である。第1の筐体1、第2の筐体2は、それぞれ第1の基板6と第2の基板7とを有する。第1の筐体1は、連結部3側の端部にアンテナ部8を有している。アンテナ部8は、第1の基板6内のアンテナ整合回路部9に接続され、アンテナ整合回路部9はアンテナ給電線路10により無線回路部11に接続されている。アンテナ給電線路10内のグランド(GND)、無線回路部11内のグランドは第1の基板内のグランド(GND)に接続され、アンテナ整合回路部9内のグランドは第2の基板7内のグランドに接続ケーブル12を介して接続されている点で図21と構成を異にしている。
図3に本実施の形態による携帯電話の開時における筐体内に流れる概略のアンテナ電流分布を示す図であり、図22に対応する図である。図3中の符号Aは第2の筐体2の上端位置を示し、符号Bはアンテナ部8のアンテナ先端位置を、符号Cはアンテナ給電部位置を、符号Dは第1の筐体1の下端位置を示す。また、実線aはアンテナ給電点位置Cから第1の筐体1下端位置Dまでの電流分布であり、破線bはアンテナ給電部位置Cから接続ケーブル12を介して第2の筐体2上端位置Aまでの電流分布、点線cはアンテナ部8内部(B−C)の電流分布である。図3に示すように、アンテナ整合回路部9内のグランドが接続ケーブル12を介して、第2の基板7内のグランドに接続されることにより、携帯電話筐体内に流れるアンテナ電流は、ほぼ第2の筐体2に流れ、操作部4を有する第1の筐体1にはほとんど流れない。
本実施の形態によれば、第2の筐体2がアンテナの一部として動作し、第1の筐体1はほぼアンテナとしては動作しない構成とすることができる。これにより、図4に示すように、携帯電話の使用時に、操作部4が手1で覆われても、操作部4周辺はアンテナとしてほとんど動作していないため、手の影響によるアンテナ特性の劣化が抑制され、使用時においても良好なアンテナ特性が得られるという利点がある。
〔第2実施形態〕
次に、第2の実施の形態による携帯電話機について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態における携帯電話機の斜視図は第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
図5は、本実施の形態による携帯電話機の概略的な内部構成例を示す図である。図5に示すように、第1の筐体1、第2の筐体2は、それぞれ第1の基板6と第2の基板7を有する。第1の筐体1は連結部3側の端部にアンテナ部8を有し、アンテナ部8は第1の基板6内のアンテナ整合回路部9に接続され、アンテナ整合回路部9はアンテナ給電線路10により無線回路部11に接続されている。また、第1の筐体1は開閉検知手段13を有する。さらに、開閉検知手段13により接続を切り替えられるスイッチ部14を有する。
開閉検知手段13は、携帯電話の開閉状態を検知する手段である。開閉検知手段13は、第1の筐体1及び第2の筐体2が開状態であるか、閉状態であるかを検知する。そして、スイッチ部14は、図6に示すように、端子T1または端子T2への接続の切替動作を開閉状態に応じて制御し、携帯電話機(第1の筐体1及び第2の筐体2)が開状態と検知された場合における状態では端子T1側に、閉状態と検知された場合における状態では端子T2側に接続する。端子T1は、第2の基板7内のグランドに接続ケーブル12を介して接続してあり、端子T2は第1の基板6内のグランドに接続されている(図5参照)。
無線回路部11内のグランド(GND)は、第1の基板6内のグランドに接続されている。アンテナ整合部9内のグランドは、開閉検知手段13の検知結果からスイッチ部14により、開状態では接続ケーブル12を介して第2の基板7内のグランドへ接続し、閉状態では第1の基板6内のグランドへ接続するように動作する。
本実施の形態による携帯電話機によれば、第1の筐体1及び第2の筐体2が開状態の場合、アンテナ整合回路部9内のグランドは第2の基板7内のグランドに接続していることとなり、第1の実施の形態と同様に図7に示すようなアンテナ電流分布となり、携帯電話使用時(開時)にも良好なアンテナ特性が得られる。
図8は、第1の筐体1及び第2の筐体2が閉状態の場合の筐体内の概略のアンテナ電流分布を示す図である。図8中の位置を示す記号A、B、C、D、線記号a、b、cについては第1の実施の形態と同様である。図8(a)は、アンテナ整合回路部9内のグランドを第2の基板7内のグランドと接続した場合の例を示す図である。図8(b)は、アンテナ整合回路部9内のグランドを第1の基板6内のグランドと接続した場合の例を示す図である。アンテナ整合回路部9内のグランドを第2の基板7内のグランドと接続すると、図8(a)に示すように、閉状態においてはアンテナ電流分布が開状態から変化する。第1の筐体1に流れるアンテナ電流と、第2の筐体2に流れるアンテナ電流とが逆相電流がとなるため、閉状態では両者が打ち消し合い、アンテナ特性が劣化する。
本実施の形態では、閉状態ではアンテナ整合回路部9内のグランドを第1の基板6内のグランドに接続するように切り替えることにより、図8(b)に示すように、第2の筐体2のアンテナ電流を小さくすることにより逆相電流を減少させる。逆相電流が減少することによりアンテナ特性は劣化しなくなり、従って、携帯電話機が閉状態においても良好な特性が得られることとなるという利点がある。例えば、電子メールなどの着信時などにおいて大きな利点がある。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による携帯電話機は、800MHz帯と2GHz帯とに対応している。本実施の形態による携帯電話機の斜視図は第1の実施の形態(図1)と同様である。
図9は、本実施の形態による携帯電話機の概略的な内部構成例を示す図を示す。第1の筐体1、第2の筐体2は、それぞれ第1の基板6と第2の基板7とを有する。第1の筐体1は連結部3側の端部にアンテナ部8を有する。アンテナ部8は第1の基板6内のアンテナ整合回路部9に接続され、アンテナ整合回路部9はアンテナ給電線路10により無線回路部11に接続されている。また、第1の筐体1は、使用周波数検知手段15と、使用周波数検知手段15の検知結果に基づいて接続を切り替えられるスイッチ部14と、を有している。使用周波数検知手段15は、本実施の形態における無線回路部11から得られた情報により、携帯電話の使用周波数を検知する手段である。そして、スイッチ部14は、図10に示すように端子T3または端子T4への接続の切替動作を使用周波数に応じて制御し、800MHz帯使用時には端子T3に、2GHz帯使用時には端子T4に接続する。端子T4は接続ケーブル12を介して第2の基板8内の左下端のグランドへ接続してあり、端子T3は接続ケーブル122を介して第2の基板7内の右下端のグランドへ接続されている。
無線回路部11内のグランドおよびアンテナ給電線路10内のグランドは、第1の基板6内のグランドに接続さている。アンテナ整合部9内のグランドは、周波数検知手段16の検知結果から、スイッチ部14により、800MHz帯を使用時には接続ケーブル122を介して第2の基板7内右下端のグランドへの接続し、2GHz帯使用時には接続ケーブル12を介して第2の基板8内左下端のグランドとの接続するように動作する。
接続ケーブル12、122は、ぞれぞれ、2GHz帯、800MHz帯において、筐体内に逆相電流が生じない最適な長さである。
第1の実施の形態のように、アンテナ整合回路9内のグランドを単一経路で第2の筐体2内グランドに接続した場合、それぞれの周波数で筐体内のアンテナ電流分布が異なる。図11は、2GHz、800MHz帯における、筐体内の概略アンテナ電流分布を示す図である。図11に示すように、一方の周波数帯において逆相電流を生じないように、最適な接続ケーブル長にすると、他方の周波数帯では、逆相電流が生じ、アンテナ特性が劣化する。
図12は、本実施の形態による携帯端末機おける、筐体内の概略アンテナ電流分布例を示す図である。図中の位置記号A、B、C、D、線記号a、b、cについては第1の実施の形態と同様である。本実施の形態おける携帯電話機によれば、アンテナ整合回路部9内のグランドは2GHz帯使用時には接続ケーブル12を介して、第2の基板7内のグランドに接続するため逆相電流は生じず、また、800MHz帯使用時にもアンテナ整合回路部9内のグランドは接続ケーブル122を介して、第2の基板7内のグランドに接続するため逆相電流は生じない。そのため、いずれの周波数使用時にも逆相電流が生じることなく、良好なアンテナ特性が得られるという利点がある。
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態による携帯電話機について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による携帯電話機は、800MHz帯及び2GHz帯に対応している。本実施の形態による携帯電話機の斜視図は第1の実施の形態における斜視図と同様であるので説明を省略する。
図13は、本実施の形態による携帯電話機の概略内部構成例を示す図である。第1の筐体1、第2の筐体2は、それぞれ第1の基板6と第2の基板7を有する。第1の筐体1は連結部3側の端部にアンテナ部8を有している。アンテナ部8は、第1の基板6内のアンテナ整合回路部9に接続され、アンテナ整合回路部9はアンテナ給電線路10により無線回路部11に接続されている。また、第1の筐体1は第1のリアクタンス素子161と第2のリアクタンス素子162とを有する。
無線回路部11内のグランドおよびアンテナ給電線路10内のグランドは、第1の基板6内のグランドに接続され、アンテナ整合回路部9内のグランドは第1のリアクタンス素子161と接続ケーブル12を介して第2の基板7内の左下端のグランドと、第2のリアクタンス素子162と接続ケーブル122を介して第2の基板7内の右下端のグランドへ接続されている。
図14は、第1のリアクタンス素子161と第2のリアクタンス素子162との周波数特性例を示す図である。図14において、横軸は周波数(frequency)、縦軸はS21(透過特性)をとっている。図14に示すように、第1のリアクタンス素子161は800MHz帯で高インピーダンス、2GHz帯で低インピーダンスの特性を有しており、第2のリアクタンス素子162は800MHz帯で低インピーダンス、2GHz帯で高インピーダンス特性を有している。
本実施の形態による携帯電話機では、アンテナ整合部9内のグランドは、800MHz帯では接続ケーブル122を介して第2の基板7内右下端のグランドへ電気的に接続され、接続ケーブル12を介して第2の基板8内左下端のグランドとは電気的に非接続となる。また、2GHz帯では接続ケーブル12を介して第2の基板8内左下端のグランドとの電気に接続され、接続ケーブル122を介して第2の基板7内右下端のグランドへ電気的に非接続となる。接続ケーブル12、122は、ぞれぞれ、2GHz帯、800MHz帯において、筐体内に逆相電流が生じない最適な長さにする。
尚、接続ケーブルの長さとしては、端末の条件(端末サイズ、接続位置など)により数値的自体は異なる。ケーブル長だけでは決められず、基板との接続位置、接続位置からの基板端までの長さなども影響するが、基本的には、ケーブルとケーブル接続位置から第2基板端までの合わせた長さが概略4分の1波長程度の長さになるようなケーブル長が好ましい。
本実施の形態よれば、図12に示した第3の実施形態の概略アンテナ電流分布と同様のアンテナ電流分布になる。従って、いずれの周波数を使用した時にも、逆相電流が生じるにくくなり、良好なアンテナ特性が得られるという利点がある。また、図9の構成と異なり、切り替えスイッチが不要になるという利点がある。
〔第5の実施の形態〕
次に、本発明の第5の実施の形態による携帯電話機ついて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による携帯電話機は、第1の実施の形態と同様の斜視図により表すことができる。
次に、図15は、本実施の形態による携帯電話機の概略的な内部構成例を示す図である。第1の筐体1、第2の筐体2は、それぞれ第1の基板6と第2の基板7とを有する。第1の筐体1は連結部3側の端部にアンテナ部8を有し、アンテナ部8は第1の基板6内のアンテナ整合回路部9に接続され、アンテナ整合回路部9はアンテナ給電線路10により無線回路部11に接続されている。また、第1の筐体1は無線回路部11の情報により受信感度を検知する受信感度検知手段17を有する。さらに、受信感度検知手段17により、接続を切り替えられるスイッチ部14を有する。スイッチ部14は図16に示すように端子T5または端子T6への接続の切替動作を、受信感度レベルに応じて制御する。端子T5は第2の基板7内のグランドに接続ケーブル12を介して接続してあり、端子T6は第1の基板6内のグランドに接続されている。無線回路部11内のグランドは第1の基板6内のグランドに接続されている。
図17は、受信感度検知手段17によるスイッチ部14の切り替え動作の処理の流れを示すフローチャート図である。図17に示すように、処理が開始されると(ステップS1)、受信感度検知手段17は、受信感度を検知し記憶する(ステップS2)。また、一定のタイミングごとにスイッチ部14の端子を切り替える信号をスイッチ部14に送る(ステップS3)。受信感度検知手段17は、スイッチ部14の端子の切り換えた直後の受信感度レベルを検知するとともに、記憶してあるスイッチ部14が切り替える直前の受信感度レベルを比較する(ステップS5、S6)。切り換え後の受信感度の方が高ければ(yes)、スイッチ部14はそのままにし、切り換え前の受信感度のほうがよければ(no)、スイッチ部14は再度切り換わる構成となっている(ステップS7)。この一連の動作が一定のタイミング毎に繰り返し動作する。
上記の処理により、アンテナ整合部9内のグランドは、常に最良の受信感度になるように、第1の基板6内のグランドへ接続と、接続ケーブル12を介して第2の基板7内のグランドへ接続と、をスイッチ部14により切り換えるように動作する。
上記の構成によれば、図18(A)に示すように、スイッチ部14が端子T5へ接続されている場合は、第1の実施の形態と同様な概略のアンテナ電流分布となる。また、スイッチ部14が端子T6へ接続されている場合は、図18(B)に示すように、背景技術で説明したようなアンテナ電流分布となる。
図4に示すように、第1の筐体1(操作部3)が手で覆われている第1の使用状態においては、第1の筐体1にアンテナ電流が多く流れると、アンテナ特性は大きく劣化し、第2の筐体2内にアンテナ電流が多く流れれば、手の影響によるアンテナ特性の劣化は抑制される。
そこで、受信感度検知手段17により、スイッチ部14は、アンテナ整合回路部9内のグランドが第2の基板7内グランドに接続するように端子T5に接続される。
一方、図19に示すような第2の筐体2が手で覆われる使用状態においては、第2の筐体2へアンテナ電流が多く流れると、第2の筐体2は手で覆われているため、アンテナ特性が大きく劣化するが、第1の筐体1内にアンテナ電流が多く流れれば、手などの影響によるアンテナ特性の劣化は抑制される。この場合、受信感度検知手段17によりスイッチ部14は、アンテナ整合回路部9内のグランドが第1の基板6内グランドに接続するように端子T6に接続されるように構成されている。
本実施の形態による携帯電話機によれば、使用状態に応じて最適に筐体内のアンテナ電流分布を制御でき、使用状態によらず良好なアンテナ特性が得られる。
また、受信感度検知手段17によるスイッチ部14の切り換え動作については図17に示したフローチャートの手順通りでなくても良い。他の手順例について図20を参照しながら説明する。図20に示すように、処理が開始され(ステップS11)、受信感度検知手段17は、端子T5に接続されている状態(ステップS12)において受信感度レベルが一定値以下になった場合において(ステップS13、ステップS14)、端子T5に切り換えるように動作する(ステップS15)。端子T6に接続された場合は、一定のタイミングで、端子T5での接続状態での受信感度レベルを判別し、端子T5での受信感度レベルが一定値以上であれば、端子T5への接続に切り替える。
尚、上記各実施の形態において、アンテナ整合回路部9内のグランドと第1、第2筐体1、2内グランドとの接続は、使用周波数、筐体内の条件により最適な接続位置があるため、各実施の形態において説明した位置での接続でなくても構わない。
また、各実施の形態は、アンテナ整合回路部9内のグランドを接続ケーブル12、または122を介して第2筐体1、2内グランドと接続しているが、接続ケーブルに限らず周辺金属部品、例えば金属ヒンジ機構部品などを介して接続しても良い。
また、実施の形態1から3までにおいては、使用周波数を記載しておらず、実施の形態3、4においては、800MHz帯と2GHz帯に対応した携帯電話機を例にして説明したが、周波数は1.7GHz帯など他の周波数帯や、無線LAN、GPSやデジタルテレビなどの他の無線通信システムについてでも構わない。
また、各実施の形態において、折り畳み式携帯電話機を例にして説明したが、例えば、スライド式、スイベル式、サイクロイド式の携帯電話にも適用可能である。要するに、少なくとも第1と第2の2以上の筐体を有し、両者の位置関係により第1の使用形態と第2の使用形態との2通りの使用形態を有する場合において、の筐体を把持するかにより、アンテナ放射特性の劣化を抑制するように、把持する方の筐体に流れるアンテナに寄与する電流は少なくするようにすれば良い。
ことにより、携帯無線端末使用時にいずれかの筐体が手で覆われても、アンテナ放射特性の劣化が抑制できるため、高いアンテナ特性が得られる。
以上に説明したように、本発明の実施の形態による携帯無線端末によれば、端末使用時に操作部が手で覆われても、アンテナ放射特性の劣化を抑制し、使用時にもおいても高いアンテナ特性を得ることを可能にする。
また、各実施形態における携帯電話機は、カメラ、スピーカなどの一般的な携帯電話機に搭載されている機能が設けられていても良いことは勿論である。
また、各実施の形態においては、携帯電話機を例にして説明したが、無線通信装置であれば、携帯型の無線端末に限定されるものではない。
本発明は、携帯電話機などの無線端末装置に利用可能である。
本発明の第1から第5までの実施の形態による携帯電話機及び従来の折りたたみ式携帯電話機の外観構成例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態による折り畳み式携帯電話機の概略的な内部構成例を示す図である。 本実施の形態による折り畳み式携帯電話機のアンテナ電流分布の例を示した図である。 一般的な折り畳み式携帯電話機の使用時の状態の例を示した図である。 本発明の第2の実施の形態による折りたたみ式携帯電話機の概略内部構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による折り畳み式携帯電話機に設けられるスイッチ部の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による折り畳み式携帯電話機の開状態における概略アンテナ電流分布例を示した図である。 本発明の第2の実施の形態による折り畳み式携帯電話機の閉状態における概略アンテナ電流分布の例を示した図である。 本発明の第3の実施の形態による折り畳み式携帯電話機の概略内部構成例を示した図である。 本発明の第3の実施の形態によるスイッチ部の構成例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態による折り畳み式携帯電話機の各周波数における概略アンテナ電流分布を示した図である。 本発明の第3の実施の形態による折り畳み式携帯電話機の各周波数における概略アンテナ電流分布を示した図である。 本発明の第4の実施の形態による折り畳み式携帯電話機の概略内部構成を示した図である。 本発明の第4の実施の形態によるリアクタンス素子の透過特性の周波数特性を示した図である。 本発明の第5の実施の形態による折り畳み式携帯電話機の概略内部構成を示した図である。 本発明の第5の実施の形態による折り畳み式携帯電話機のスイッチ部の構成例を示した図である。 本発明の第5の実施の形態による折り畳み式携帯電話機のスイッチ部の動作原理のフローチャートを示した図である。 本発明の第5の実施の形態による折り畳み式携帯電話機の略アンテナ電流分布を示した図である。 一般的な折り畳み式携帯電話機の使用時の状態の例を示した図である。 本発明の第5の実施の形態による折り畳み式携帯電話機のスイッチ部の動作の流れを示すフローチャート図である。 従来技術の折りたたみ式携帯電話機の概略内部構成を示した図である。 従来技術の折りたたみ式携帯電話機の概略アンテナ電流分布を示した図である。
符号の説明
1…第1の筐体
2…第2の筐体
3…連結部
4…操作部
5…表示部
6…第1の回路基板
7…第2の回路基板
8…アンテナ部
9…アンテナ整合回路部
10…アンテナ給電線路
11…無線回路部
12…接続ケーブル、第1の接続ケーブル
122…第2の接続ケーブル
13…開閉検知手段
14…スイッチ部
15…使用周波数検知手段
161、162…リアクタンス素子
17…受信感度検知手段

Claims (12)

  1. 第1の部材と、
    第2の部材と、
    前記第1の部材に配置されるアンテナ整合回路と、
    前記アンテナ整合回路に接続されたアンテナと、
    前記アンテナ整合回路のグランドと前記第2の部材のグランドとを、前記第1の部材のグランドを介さずに接続する接続導体と
    を有することを特徴とする無線端末装置。
  2. 第1の回路基板と、
    第2の回路基板と、
    前記第1の回路基板に配置されるアンテナ整合回路と、
    前記アンテナ整合回路に接続されたアンテナと、
    前記アンテナ整合回路のグランドと前記第2の回路基板のグランドとを、前記第1の回路基板のグランドを介さずに接続する接続導体と
    を有することを特徴とする無線端末装置。
  3. さらに、第1の筺体と第2の筺体とを有し、
    前記アンテナと前記第1の部材又は前記第1の回路基板を前記第1の筺体に配置し、
    前記第2の部材又は前記第2の回路基板を前記第2の筺体に配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線端末装置。
  4. さらに、前記アンテナ整合回路のグランドの接続先を前記第1の部材又は前記第1の回路基板のグランドに切り換えるグランド切換部を有することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の無線端末装置。
  5. 前記第1の筺体と前記第2の筺体との重なりの度合いが変更可能な無線端末装置であって、
    さらに、両筺体の重なり度合いを検知する筺体状態検知部を有し、
    前記筺体状態検知部が前記第1の筺体と前記第2の筺体との重なりが所定の度合いより多くなったことを検出すると、前記グランド切換部は前記アンテナ整合回路の接続先を前記第1の部材又は前記第1の回路基板のグランドに切り換えることを特徴とする請求項4に記載の無線端末装置。
  6. さらに前記アンテナ整合回路と前記第2の部材又は前記回路基板のグランドとを、前記第1の部材又は前記第1の回路基板のグランドを介さずに、前記接続導体とは異なる電気長で接続する第2の接続導体を有し、
    前記アンテナ整合回路のグランドの接続先を、第2の接続導体に切り換える電気長切換部を有すること
    を特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の無線端末装置。
  7. さらに通信周波数を判別する周波数判別部を有し、
    該周波数判別部において通信周波数がある周波数より低くなったことを検出すると、
    前記電気長切換部は、前記アンテナ整合回路のグランドの接続先を前記接続導体と、第2の部材又は前記第2の回路基板と、を合せた電気長が長い方の接続導体に切り換えることを特徴とする、請求項6に記載の無線端末装置。
  8. 前記電気長切換部は、前記アンテナ整合回路のグランドと前記接続導体とを接続する第1のリアクタンス素子と、前記アンテナ整合回路のグランドと前記第2の接続導体とを接続する第2のリアクタンス素子からなり、
    第1の周波数において、前記第1のリアクタンス素子のインピーダンスが前記第2のリアクタンス素子のインピーダンスより高く、
    前記第1の周波数とは異なる第2の周波数において、前記第1のリアクタンス素子のインピーダンスが前記第2のリアクタンス素子のインピーダンスより低いことを特徴とする請求項6又は7に記載の無線端末装置。
  9. さらに、使用する接続導体毎に受信感度を判別する受信感度判別部を有し、
    該受信感度判別部は、前記接続導体毎の受信感度を検出し、
    前記電気長切換部は、前記受信感度判別部の検出する受信感度を入手し、前記アンテナ整合回路の接続先を受信状態が良い接続導体に切り換えることを特徴とする請求項6に記載の無線端末装置。
  10. 前記第1の筺体側に操作部が設けられていることを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載の無線端末装置。
  11. 前記第1の筺体と前記第2の筺体との重なりの度合いは、折り畳み型携帯電話機における折り畳んだ状態と折り畳まない状態とにより変更されることを特徴とする請求項5に記載の無線端末装置。
  12. 前記第1の筺体と前記第2の筺体との重なりの度合いは、スライド型携帯電話機におけるスライドさせた状態とスライドさせていない状態とにより変更されることを特徴とする請求項5に記載の無線端末装置。
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