JP5121847B2 - 携帯無線機 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯無線機に関し、特に、端末の状態毎に任意の周波数において良好なアンテナ特性を実現することができる携帯無線機に関する。
昨今の携帯無線機においては、通話やメール機能だけでなく、テレビジョン放送の受信機能やインターネットへの接続機能等の様々な通信サービスが求められるようになってきている。このようなニーズに対応しつつ、高品質な通信を実現するため、携帯無線機においては、広帯域なアンテナ特性を持つアンテナや複数のアンテナが搭載されることが一般的になっている。また、使用する通信サービスやコンテンツに応じて、携帯無線機の形態を変えることを可能にして、利便性を高めている携帯無線機も多く見られる。
このように、一つの携帯無線機で、広帯域または複数の周波数帯域で良好なアンテナ特性を得ることは困難を伴う。特に、上下2つの筺体を備える折り畳み型の携帯無線機の場合、上下の筺体を単一に接続するだけでは全ての使用周波数帯域において良好なアンテナ特性を得ることができないことがある。
そこで、折り畳み型の携帯無線機においては、上下筺体の接続インピーダンスを切り替えることにより、アンテナにはある程度の電気的体積が必要ではあるが、各周波数・各アンテナにおいて良好な特性を得ることが可能である。
リアクタンス素子を介して上下筐体を接続する手段を有する携帯無線機として、例えば下記特許文献1に記載された携帯無線機がある。この携帯無線機は、上下2つの筺体を、接続ケーブルとは別途にリアクタンス素子を介して接続し、接続インピーダンスを開閉に応じて切り替えることで、開閉のいずれの状態においても良好なアンテナ特性を得ることができるようになっている。
特開2005−57664号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の上下筐体の接続インピーダンスを切り替える技術においては、開閉の状態に応じて切り替えるのみであり、周波数変化には応じない。日本の地上デジタル放送帯域であるUHF(Ultra High Frequency:470〜770MHz)帯のように比帯域幅が略50%となるような広帯域なアンテナや、各々が所望の周波数で励振する複数のアンテナを有する携帯無線機であり、上筺体が略同一平面内に回転する状態を有する場合、開閉や上筺体の回転に応じて、単に上下筐体の接続を切り替えるだけでは全使用周波数帯域において良好なアンテナ特性が得られないことがある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、たとえ広帯域な使用周波数に対応するアンテナや複数のアンテナが配置される場合であっても、開閉や上筺体が回転する状態に応じて、各周波数帯域で良好なアンテナ特性を得ることを目的とする。
本発明による携帯無線機は、第1の筺体である上筺体と第2の筺体である下筺体に収容された第1・第2の回路部材を接続する信号ラインを含むケーブルとは別に、使用周波数に応じてリアクタンスを切り替えるリアクタンス素子を介して接続する接続素子を有することを特徴とする。
この構成によれば、使用周波数に応じて上下筐体の接続インピーダンスを切り替えることにより、広帯域な使用周波数に対応するアンテナや、各々が所望の周波数で励振する複数のアンテナを有する場合であっても上下筐体を最適な接続インピーダンスに調整することが可能であり、そのため各周波数で良好なアンテナ特性が得られる。例えば、第1の回路部材の電気長を長くして逆相電流の経路も長くすることで、逆相電流の発生する周波数を低域側に移動できる。また、第1の回路部材の電気長は短くすると逆相電流の経路も短くなり、逆相電流の発生する周波数を高域側に移動できる。
また、上下筐体を開閉可能に接続したヒンジ部近傍で給電されるホイップアンテナのように、開状態に携帯無線機の第1の筺体とアンテナが近い場合、アンテナ上に流れる電流とは逆相の電流が特定の周波数で第1の筺体に流れることで、アンテナ上の電流と第1の筐体上の電流とが打ち消しあい特性劣化が発生することがある。特に、第1の筺体を回転可能にする回転機構部と第2の筺体を開閉可能にするヒンジ部を備える第3の筺体を有する構成では、信号ラインを含むケーブルが第3の筺体の内部を通過するため長くなり、第1の回路部材がかなり長く見えるため、昨今の一般的な携帯無線機の寸法ではUHF帯のように低い周波数において逆相電流が発生する。さらに、第1の筺体に発生する逆相電流には高次モードが生じるが、リアクタンスを切り替え可能なリアクタンス素子によって、逆相電流の基本モード・高次モードの両方によるアンテナ特性の劣化を回避できるため、このような構成に好適である。
また、ヒンジ部近傍に複数のアンテナを有する場合、各アンテナでの上下筐体の接続インピーダンスを切り替えて最適なリアクタンスに調整することで、各アンテナで良好なアンテナ特性を得ることができる。
また、第1の筺体が略同一平面内に略90度回転可能な状態を有する場合であっても、上筺体が回転した状態と回転しない状態と上下筐体が略重なるように閉じられた状態のそれぞれにおいて、それぞれの周波数でリアクタンスの切り替えが可能であることが好ましい。
また、上筺体が略90度回転する機構を有して導電性部材でできた第3の筺体を使用する場合、第3の筺体を接続素子の一部とすることが好ましい。
また、上下筐体の接続インピーダンス調整の自由度を上げるため、リアクタンスを切り替え可能なリアクタンス素子を介した接続素子は1つだけではなく複数個を配置することが好ましい。
また、第1の筐体と、第2の筐体と、前記第1の筺体内に収容される第1の回路部材と、前記第2の筺体内に収容される第2の回路部材と、前記第1の筺体と前記第2の筺体とを開閉可能に連結するヒンジ部と、前記第2の筺体の前記ヒンジ部近傍に配置されたアンテナと、前記第1の回路部材と前記第2の回路部材とを接続する信号ラインを含むケーブルと、を有する折り畳み型の携帯無線機において、筺体間の接続インピーダンスを任意の周波数で切り替える接続インピーダンス切り替え機構を有することを特徴とする携帯無線機が提供される。
また、上記に記載の携帯無線機におけるリアクタンス素子の切替方法であって、リモコンキーIDを受信すると、記憶部に記憶された周波数テーブルから、入力された前記リモコンキーIDに対応した放送の中心周波数を読み出し、放送を該中心周波数の受信に切り替える旨の指示を出すステップと、放送の選局動作を行うように指示された周波数と前記中心周波数とを比較するステップと、前記指示された周波数が前記中心周波数以下の場合には、リアクタンス素子内の接続を容量素子側に設定するように制御し、前記指示された周波数が前記中心周波数以上の場合には、リアクタンス素子内の接続を誘導素子側に設定するように制御するステップと、を有することを特徴とする切替方法が提供される。
上記方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入るものであり、また、プログラムを伝送媒体により取得する形態であっても良い。
本発明によれば、携帯無線機の状態毎に各周波数帯で良好なアンテナ特性が得られる。
図1(a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態による携帯無線機の一構成例を示す図である。 (a)、(b)は、本実施の形態による携帯無線機の接続インピーダンスの変化によるアンテナ特性を示す図であり、(c)、(d)は、リアクタンス素子と誘導素子の構成例を示す図である。 本実施の形態による携帯無線機の接続インピーダンスの切り替え回路の一構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による携帯無線機の一構成例を示す図である。 (a)、(b)は、本実施の形態による携帯無線機の接続インピーダンスの切り替え回路を示す図である。 (a)から(c)までは、本発明の第3の実施の形態による携帯無線機の構成例を示す図である。 (a)から(c)までは、本発明の第3の実施の形態による携帯無線機の構成例を示す図である。 本実施の形態による携帯無線機の接続インピーダンスの変化によるアンテナ特性を示す図である。 本実施の形態による携帯無線機の切り替え回路を示す図である。 (a)から(c)までは、開閉と第1の筺体を回転可能な機構を備えたヒンジで略同一平面内に略90度回転する携帯無線機を示す図である。 (a)から(c)までは、図8Aから、開閉と第1の筺体を回転可能な機構を備えたヒンジで略同一平面内に略90度回転させた状態を示す図である。 本実施の形態による携帯無線機の外観図である。 本実施の形態による携帯無線機の一構成例を示す機能ブロック図である。 本実施の形態による携帯無線機の記憶部が有する周波数テーブルの一例を示す表である。 本実施の形態による携帯無線機における処理の流れを示すフローチャート図である。
符号の説明
10,100,200 携帯無線機(携帯電話機)
1,2,101,102,103 筺体
11,12,111,112,211,212 回路部材
21,121,221 細線同軸ケーブル
22,122,222 接続素子
23,123 リアクタンスの切り替え可能なリアクタンス素子
25,27,29,125 容量素子
26,28,126 誘導素子
31,32,33,131,132,133,231 アンテナ
41,42,141,142,241 給電部
51,52,151,152 電流
61,62,63 PINダイオード
(第1の実施の形態)
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら説明を行う。図1は、本発明の第1の実施の形態による携帯無線機の一構成例を示す図であり、図1(a)は正面図であり、図1(b)は側面図である。図1(a)・(b)に示すように、本実施の形態による携帯無線機10は、第1・第2の筺体1・2内にそれぞれ収容される第1・第2の回路部材11・12の電気信号を伝送するための信号ラインを含む細線同軸ケーブル21で第1・第2の回路部材11・12を接続している。さらに、第1・第2の回路部材11・12は、リアクタンスを切り替え可能なリアクタンス素子23を介して、板金や基板上の導電性パターン等で構成される接続素子22で接続されており、第2の筺体2におけるヒンジ部4近傍の給電部41から給電され、第2の筺体2に収納可能に取り付けられている伸縮自在のホイップアンテナ31を有している。尚、GNDという文字の記載は、図1の1箇所のみに付加したが、その他の部分においてはGNDの文字を省略している。
ホイップアンテナ31は使用周波数に対して略λ/4の電気長を有しており、第1・第2の回路部材にも、ある程度の高周波電流を流すことにより、携帯無線機10全体がアンテナとして動作している。給電部41で給電されたホイップアンテナ31は、携帯無線機の正面から見ると第1の筺体1と重なる。第1の回路部材11には、第1の回路部材11の長さと細線同軸ケーブル21の接続条件に応じた特定の周波数においてホイップアンテナ31上に流れる電流51とは逆相の電流52が流れ、電流51・52が打ち消し合うことでアンテナ特性の劣化を引き起こす場合がある。
特に、昨今の一般的な携帯無線機の寸法によれば、本実施の形態における逆相電流52が発生するのはUHF帯付近である可能性が高い。以下、ホイップアンテナ31は放送受信用アンテナであり、UHF帯を使用帯域とするものとして説明する。
図2は、本実施の形態による携帯無線機の接続インピーダンスの変化によるアンテナ特性を示す図であり、横軸に周波数が、縦軸に利得Gがとられている。図2(a)の実線α1は、図1に示す携帯無線機10が接続素子22及びリアクタンス素子23を備えない場合における、日本国におけるテレビジョン受信帯域であるUHF帯におけるホイップアンテナ31の利得の周波数特性を示した図である。UHF帯は比帯域幅が約50%と広帯域な周波数帯であり、このような広帯域に対して第1・第2の回路部材11・12の接続インピーダンスを調整する手段が無い場合では、逆相電流52が発生した場合にアンテナ特性の劣化を回避することができない。
図2(b)の破線α2・α3は、接続素子22及びリアクタンスの切り替えが不可能なリアクタンス素子23は備える場合におけるホイップアンテナ31の利得の周波数特性を示した図である。図2(b)における破線α2は、リアクタンス素子23を図2(c)に示す容量素子25とした場合のアンテナ特性であり、第1の回路部材11の電気長は長くなるため逆相電流52の経路も長くなり、逆相電流52の発生する周波数を低域側に移動できることを示している。また図2(b)における破線α3は、リアクタンス素子23を図2(d)に示す誘導素子26とした場合のアンテナ特性であり、第1の回路部材11の電気長は短くなるため逆相電流52の経路も短くなり、逆相電流52の発生する周波数を高域側に移動できることを示している。
但し、逆相電流52は様々な経路を取りうるため高次モードが発生する。リアクタンスを容量性として逆相電流52の発生周波数を低域側に移動する場合、逆相電流52の高次モードの発生周波数も附随して低域側に移動する。第1の回路部材11にとってはグランドである第2の回路部材に並列に容量素子で接続していると考えることができ、虚数j、角周波数ω、容量値Cとすると、第1・第2の回路部材11・12の接続インピーダンスはjωCでリアクタンスが周波数と容量値に比例して変化する。従って、同じ容量値であれば、逆相電流52の基本モードよりも高次モードの方がリアクタンスの変化が大きい。このため、α2の高域側の特性において利得が逆相電流の高次モードにより劣化している。
また、リアクタンスを誘導性として逆相電流52の発生周波数を高域側に移動する場合、第1の回路部材11にとってはグランドである第2の回路部材に並列に誘導素子で接続していると考えることができ、誘導値Lとすると、第1・第2の回路部材11・12の接続インピーダンスは1/jωLであり、リアクタンスが周波数ωと誘導値Lとに反比例して変化する。従って、同じ誘導値であれば、低域ほどスミスチャート上でインピーダンスがショートの位置に近くなり、第1の回路部材11はホイップアンテナ31にとって強力なグランドに見える。従って、ホイップアンテナ31の電気的体積が減少するため、特に低域におけるアンテナ特性が劣化するという欠点があり、α3の低域側の利得が劣化している。
以上に説明したように、図2(a)のようにリアクタンス素子23が無い場合や、リアクタンス素子23のリアクタンスが切り替えできない場合では全帯域で良好な特性を得ることができない。
図3は、周波数に応じてリアクタンスを切り替え可能なリアクタンス素子23を容量性・誘導性に選択できるようにSPDT(Single Pole Double Throw)24を使用して実現した例である。SPDT24は、図示しないバイアス回路によって電圧を印加することにより切り替えを制御される。SPDT24が、図2(c)と同一の容量素子25に接続されている場合、図2(a)の利得の周波数特性α2を示し、SPDT24が図2(d)と同一の誘導素子26に接続されている場合、図2(b)の利得の周波数特性α3となることを示す。このためα2・α3が交差する周波数f1以下でホイップアンテナ31を使用する場合には、SPDT24を容量素子25に接続し、周波数f1以上でホイップアンテナ31を使用する場合にはSPDT24を誘導素子26に接続することで、使用帯域内において逆相電流52による劣化を回避した良好なアンテナ特性が得られる。例示的に説明すると、低周波数側が470MHz、高周波数側が770MHz、であり、その間が使用帯域となる。
尚、図1に示す無線通信機では、閉状態では第1の回路部材11と第2の回路部材12に設けられるホイップアンテナ31とは重ならないため逆相電流52は発生せず、さらにホイップアンテナ31の電気的体積も大きくなるため、第1・第2の回路部材11・12の接続インピーダンスを切り替えなくても良好なアンテナ特性が確保できる可能性が高いが、アンテナ特性の改善が見られるのであれば閉状態においても同様に切り替えるようにしても良い。
また、リアクタンス素子23は容量素子25又は誘導素子26の2系統のうち、いずれか一方の素子をSPDT24によって選択し、切り替える周波数ポイントは一つとして説明したが、3系統以上を切り替えることができる切り替え手段を用いて、選択する素子を増やしたりopen(素子やグランドに繋がっていない)状態を選択できるようにして、切り替える周波数ポイントを増やしても良い。
また、ホイップアンテナ31は、任意の方向に傾けることが可能な可倒式の構造を有する装置があるが、ホイップアンテナ31を第1の筐体1から遠ざけた場合に、逆相電流52による影響が小さくなるため上述の効果は薄れるが、距離が変わっても同様の効果が得られる。第1の筐体1の開き角が垂直方向に立ち上がることで、ホイップアンテナ31と第1の筐体1とが遠ざかる場合も同様である。
また、上記の実施の形態においてホイップアンテナが設けられている場合を例にして説明したが、L字型やヘリカル形状のように異なる形状のアンテナでも同様の効果が得られる。
また、リアクタンスを切り替え可能なリアクタンス素子23としてSPDT24を使用した例について説明したが、PINダイオードやバリキャップを使用することによりリアクタンスを切り替えるようにしても良い。
また、ホイップアンテナ31と細線同軸ケーブル21と接続素子22との位置関係は、本実施の形態による構成に限られるものではない。
以下に、図面を参照して本実施の形態、特に、SPDT24を使用したリアクタンスの切り替えの動作について、携帯無線機のブロック図、携帯無線機の動作のフローチャートを用いてより詳細に説明する。
図9A・Bは、本実施の形態による携帯無線機10の外観図と、携帯無線機10の機能ブロック図である。図9A・Bに示すように、本実施の形態による携帯無線機10は、携帯無線機10を制御する制御部(CPU)315と、後述する周波数テーブルを記憶する領域を有する記憶部317と、制御部315の命令に従いTV映像などを表示する表示部301と、ユーザからのキー入力を受け付けるキー入力部303と、音声を出力するスピーカ307と、スピーカ307に音声を出力する音声復号化部307aと、音声を入力するマイク305と、マイク305から入力された音声を符号化する音声符号化部305aと、携帯無線機の筺体の状態(折り畳みなどの形態)を検出する状態検出部311と、携帯無線機の通信を制御する通信制御部321と、通信制御部321に制御され通信を実行する無線装置323と、無線装置323に接続された通信用アンテナ331と、テレビジョン(ワンセグを含む)TV放送受信を制御する放送制御部325と、放送制御部325に制御され放送を受信する放送受信装置327と、放送受信装置327に接続されたホイップアンテナ31と、を備えている。尚、上記リアクタンス素子23は放送受信装置327の構成要素の1つである。
図10は、本実施の形態による携帯無線機の記憶部317が有する周波数テーブルの一例を示す表である。図10に示す表は、説明の便宜上、簡単な例として、長野県の飯田中継局が中継する放送局等の情報を示したものである。図10に示されているリモコンキーIDとは、放送局を指定するためにユーザからのリモコン操作などにより装置に入力される番号である。中心周波数は、その放送の放送波の中心となる周波数をMHz単位で表記したものである。
例えば、本実施の形態による携帯無線機において、リモコンキーID=1を入力すると、選択される放送局はNHK総合であり、その放送の中心周波数は671MHzであることがわかる。記憶部317に、図10に示すような表を、放送局毎又は中継局毎に記憶しておく。図11は、本実施の形態による携帯無線機における処理の流れを示すフローチャート図である。尚、本実施の形態の図2(b)において、α2とα3とが交差する周波数f1が686MHzであるものとし、この情報は放送制御部325が有しているものとする。また、制御部315は、リモコンIDに基づいて、多数存在する周波数テーブルの中から図10に示す周波数テーブルを既に選択しているものとする。
処理が開始されると(START)、制御部315は、キー入力部103及び状態検出部311からの入力を待つ(ステップS1)。ユーザのキー入力部303からの入力に応じて、制御部315は、その入力の種別を判断し(ステップS2)、リモコンキーID以外の入力種別であれば、その入力種別に応じた処理を実行し(ステップS7)、入力待ち状態に戻る(ステップS1)。
キー入力部303からの入力種別がリモコンキーIDの指定であった場合には、制御部315は、記憶部317に記憶された周波数テーブル(図10)から、入力されたリモコンキーIDに対応した中心周波数を読み出し、放送制御部325に対して、その周波数の受信に切り替える旨の指示を出す。放送制御部325はその周波数の放送の選局動作を行うよう放送受信装置327に指示を出し、放送受信装置327が放送の受信を行う(ステップS3)。
さらに、放送制御部325は、制御部315から指示された周波数がf1以下の値か否かを判定する(ステップS4)。f1(例えば671MHz)以下の周波数を指示された場合には、リアクタンス素子23内の接続を容量素子25側に設定するように、放送受信装置327を制御する(ステップS5)。f1より大きな周波数を指示された場合には、リアクタンス素子23内の接続を誘導素子26側に設定するように、放送受信装置327を制御する(ステップS6)。ステップS5、ステップS6のいずれの場合も、処理後に入力待ち状態に戻る。
尚、リモコンキーIDの入力前後の受信周波数がどちらもf1以下の場合、もしくは、どちらもf1より大きい場合は、リアクタンス素子23内の接続を変更する必要がない。例えば、リモコンキーID=1(NHK総合、671MHz)からリモコンキーID=2(NHK教育、683MHz)に受信局が変更された場合は、どちらの周波数も、f1(686MHz)より小さな周波数であるため、リアクタンス素子23内の接続は変更されず、容量素子25側に接続されたままで良い。
以上の処理により、ユーザの選局設定に応じてリアクタンスを切り替えることで、全周波数帯域において良好な特性を得ることができるという利点がある。
尚、以下に説明するように、本発明の第3の実施の形態においては、磁気センサ等をの公知の検出手段により、第1の筺体101の形態に関する状態を検出し、その状態に応じてリアクタンスの切り替えを行っている。これについては、図9の状態検出部において上記の筺体の状態の検出を行うことにより実現することができる。
(第2の実施の形態)
以下、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図4は、第1の実施の形態による携帯無線機10のヒンジ部4の近傍に第2・第3のアンテナ32・33を追加した構成であり、図1と同一の部分には同一符号を付してその説明を省略する。
ホイップアンテナ31はUHF帯、第2のアンテナ32は800MHz帯のW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access:830〜885MHz)帯、第3のアンテナ33は2GHz帯のW−CDMA(1920〜2170MHz)帯を使用帯域とする場合を例にして説明する。
UHF帯を使用帯域とするホイップアンテナ31は、第1の実施の形態と同様に構成することにより良好なアンテナ特性が得られる。
ホイップアンテナ31の使用時と同様に、第2・第3のアンテナ32・33の使用時にも使用しているアンテナ(周波数と同義)を検出することでリアクタンス素子23のリアクタンスを切り替えることが可能とすれば、第2・第3のアンテナ32・33使用時にも第1・第2の回路部材11・12の接続インピーダンスを調整して良好なアンテナ特性を得ることが可能である。
800MHz帯を使用帯域とする第2のアンテナ32の最適な接続インピーダンスが第1の実施の形態におけるSPDT24で容量素子25または誘導素子26に切り替えてアンテナ特性が改善する場合、第2のアンテナ32使用時にSPDT24を改善する方の素子に接続することで良好なアンテナ特性が得られる。またホイップアンテナ31にとって最適な切り替えの定数である容量素子25または誘導素子26では第2のアンテナ32の使用時に十分な特性が取れない場合、異なる接続インピーダンスとできるような回路構成とすれば良い。
例えば、図5(a)に示すように、第1・第2・第3の3つのPINダイオード61・62・63を使い、リアクタンスを切り替え可能なリアクタンス素子23を実現することができる。第1・第2・第3のPINダイオード61・62・63には、図示しないバイアス回路によって電圧が印加され、それぞれのON/OFFを切り替えることが可能になっている。第1・第2のPINダイオード61・62が接続されているのは、ホイップアンテナ31のアンテナ特性に最適な容量素子25と誘導素子26であり、第3のPINダイオード63が接続されている容量素子27は第2のアンテナ32にとって最適な容量値であるものとする。当然、ホイップアンテナ31使用時には第1・第2のPINダイオード61・62を使用してリアクタンスを切り替えれば良く、第2のアンテナ32使用時には第3のPINダイオード63に接続されるように切り替えれば良い。
2GHz帯を使用帯域とする第3のアンテナ使用時にも、第2のアンテナ32の使用時と同様に、最適な接続インピーダンスとなるようにリアクタンス素子23の回路を調整すれば、リアクタンスを切り替えることで良好な特性が得られる。
尚、切り替えた接続先のリアクタンス素子は容量素子または誘導素子の1つのみであるものとして説明したが、第2・第3のアンテナ32・33のどちらか、または、両方とホイップアンテナ31とが同時に使用される場合、切り替えたリアクタンス次第では第2・第3のアンテナ32・33のアンテナ特性が劣化する場合がある。このような劣化を回避するために、LCの直列共振回路や並列共振回路を設けて、ホイップアンテナ31にとっては理想的なインピーダンスの位置にしつつ、第2・第3のアンテナ32・33にとっては劣化を回避するインピーダンスの位置に調整することが好ましい。
以下に具体例を上げて説明を行う。ホイップアンテナ31のアンテナ特性を得るために接続素子22が誘導素子26に接続されている場合、第3のアンテナ33のアンテナ特性が劣化し、接続素子22が容量素子25に接続されている場合、第3のアンテナ33のアンテナ特性が改善するものとする。この場合、図5(b)のように、図5(a)における誘導素子26を並列共振回路とし、この並列共振回路がUHF帯では誘導素子26の誘導値、2GHz帯では容量素子25の容量値、となるように誘導素子28・容量素子29の定数を調整すれば、ホイップアンテナ31と第3のアンテナ33との両方ともアンテナ特性を損なわずに同時に使用することが可能となる。このように調整することで、各アンテナが同時に使用できる。
また、第2・第3のアンテナ32・33は、ホイップアンテナ31ほどは電気的体積が大きくないため、閉状態での使用時においても第1・第2の回路部材11・12の接続インピーダンスを切り替えることでアンテナ特性が改善する可能性がある。このような場合、閉状態でもリアクタンス素子23のリアクタンスを切り替えるのが好ましい。
また、本実施の形態では、第2・第3のアンテナ32・33の給電部42をホイップアンテナ31の給電部41の逆側の角部としたが、給電部41の近傍としても良い。また、第2・第3のアンテナ32・33はヒンジ部4の近傍に配置したが、第2の筺体2の下部に配置しても良い。
また、第2・第3のアンテナ32・33は略L字型として示したが、ヘリカルアンテナのように異なる形状のアンテナであっても良い。
また、ホイップアンテナ31はUHF帯、第2のアンテナ32は800MHz帯、第3のアンテナ33は2GHz帯、を使用帯域とするアンテナとして説明したが、各アンテナの使用帯域や、アンテナの数は本実施の形態に示したものに限定されるものではない。
(第3の実施の形態)
以下、図面を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。図6A(a)から(c)までに示すように、本実施の形態による携帯無線機100は、ヒンジ部104を含む第3の筺体103により開閉可能に連結された第1・第2の筺体101・102内に第1・第2の回路部材111・112を有し、第2の筺体102のヒンジ部104近傍に第1・第2・第3のアンテナ131・132・133を有し、第1・第2の回路部材111・112は電気信号を伝送するための信号ラインを含む細線同軸ケーブル121が第3の筺体103の内部を通過して接続されている。さらに、ヒンジ部104を含む第3の筐体103は導電性部材で構成されており、この第3の筐体103と第2の回路部材112とは、リアクタンスを切り替え可能なリアクタンス素子123を介して板金や基板上の導電性パターン等で構成される接続素子122で接続される。この第3の筐体103は第1の筺体101を略同一平面内に略90度回転可能にする導電性部材で構成された回転機構部105を備え、この回転機構部105と第1の回路部材111がバネ等で高周波的に接続されている。第1・第2の回路部材111・112は、第3の筐体103を介すことにより、第1の実施の形態と同様に接続インピーダンスを切り替え可能に接続されている。
図6A(a)〜(c)までは第1の筐体101が直線的に開かれている第1の状態を示しており、図6B(a)〜(c)までは第1の筐体101が第1の状態から同一平面内において90度回転させた第2の状態を示している。第1の筐体101には文字等の情報を視認するための図示しない表示部が設けられており、表示部を回転させることによりコンテンツに応じた視認性の良い表示が可能となる。
尚、携帯無線機100は、図示しない磁気センサ等を用いた公知の検出手段により、第1の筐体101が第1の状態であるか、第2の状態であるか、閉状態であるか、を判別することが可能に構成されている。
第1のアンテナ131は、第1・第2の状態ともに第1の回路部材111と重なるため、第1の実施の形態と同様に、第1の筐体101に生じる逆相電流152が第1のアンテナ131上に流れる電流151と打ち消し合うことによりアンテナ特性の劣化を生じる。特に、昨今の一般的な携帯無線機の寸法によれば、本実施の形態における逆相電流152が発生するのはUHF帯の帯域内である可能性が高い。以下、ホイップアンテナ131はUHF帯を使用帯域とするものとして説明する。
図7A(a)の実線β1・γ1は、携帯無線機100が、接続素子122とリアクタンス素子123とを備えない場合の、第1の状態における第1のアンテナ131の利得の周波数特性β1と、第2の状態における第1のアンテナ131の利得の周波数特性γ1を示した図である。第2の状態は第1の状態よりも逆相電流152の経路が短くなるため、逆相電流152の生じる周波数が第1の状態よりも高域側にある。ここで第2の状態は、第1のアンテナ131と第1の回路部材111とが重なる領域が第1の状態よりも減るため、第1のアンテナ131の電気的体積が増大して第1の状態よりも若干良好なアンテナ特性となっている。
尚、本実施の形態における第1の状態における利得の周波数特性β1は、逆相電流152の基本モード・高次モードによるアンテナ特性の劣化が第1の実施の形態における利得の周波数特性α1(図2(a))よりも低域側に見られる。これは、本実施の形態では、細線同軸ケーブル121が第3の筺体103の内部を通過しつつ迂回して第1・第2の回路部材111・112を接続しているため、逆相電流152の経路が長くなることで第1の回路部材の電気長が長くなっていることに起因する。また、細線同軸ケーブル121は長くなればなるほど、逆相電流152の基本モード・高次モードの発生する周波数の間隔が狭まるという傾向が見られた。そのため、第1の実施の形態のように、第1・第2の筺体1・2が細線同軸ケーブル21によって短く接続されている場合には、接続素子22を必要としない可能性、または、リアクタンスの切り替えを必要としない可能性があるが、本実施の形態ではリアクタンスの切り替えを必要とする可能性が非常に高い。
図7Bは、周波数に応じてリアクタンスを切り替え可能なリアクタンス素子123を、容量性・誘導性に選択できるようにSPDT124を使用して実現した例を示す図である。SPDT124は、図示しないバイアス回路によって電圧を印加することで切り替え制御される。図7A(b)において、利得の周波数特性β2は第1の状態でSPDT124が容量素子125に接続されている場合、利得の周波数特性β3は第1の状態でSPDT124が誘導素子126に接続されている場合の特性を示す図である。図7A(c)に示すように、利得の周波数特性γ2は第2の状態でSPDT124が容量素子125に接続されている場合、利得の周波数特性γ3は第2の状態でSPDT124が誘導素子126に接続されている場合を示す。第1・第2の状態毎に同一のリアクタンス素子123を切り替えているため、第1の状態における利得の周波数特性β2・β3が交差する周波数f1と、第2の状態における利得の周波数特性γ2・γ3が交差する周波数f2とが同じにはならない。
周波数f1・f2が同一の周波数となるように切り替える素子を増やしても良いが、その場合、部品点数の増加によりコストが増大する。本実施の形態では、第1・第2の状態の判別が可能であるため、第1の状態ではリアクタンス素子123をf1で切り替え、第2の状態ではリアクタンス素子123をf2で切り替えることにより、端末の状態に関わらずUHF帯の全帯域内で良好なアンテナ特性が得られるという利点がある。
尚、第2・第3のアンテナ132・133の使用時には、第2の実施の形態と同様に調整が可能であり、本実施の形態のホイップアンテナ131と同様に、第1・第2・閉の状態毎に周波数に応じてリアクタンス素子123を切り替えるのが好ましい。
また、接続素子122は、第3の筐体103に接続せずに細線同軸ケーブル121のように第3の筺体103内を通過する導電性のケーブル等で第1・第2の回路部材111・112を直接接続してもよい。その場合、第3の筺体103は導電性でなくても良い。
また、接続素子122は、細線同軸ケーブル121の逆側に配置しているが、同じ側に配置しても良い。例えば図8A(a)〜(c)までに示すように、細線同軸ケーブル121とは絶縁された導電性のシールドSHで細線同軸ケーブル121を覆い、シールドSHを第3の筺体103と導通させ、リアクタンス素子123を介して第2の回路部材112と接続するようにしても良い。このような構成とすることで、細線同軸ケーブル121用に設けた既存のスペースを活用できるため、リアクタンス素子123を配置するための新たなスペースを設ける必要が無いという利点がある。
また、細線同軸ケーブル121の同じ側と逆側との両方にリアクタンス切り替え素子を介した接続素子を配置するなどして、接続素子は1つに限らず複数個を配置しても良い。このような構成とすることで、第1・第2の筺体101・102の接続インピーダンスの調整の自由度が上がり、各アンテナにおいて、さらに良好なアンテナ特性が得られる。
このように、ホイップアンテナ131と第2・第3のアンテナ132・133と細線同軸ケーブル121と接続素子122との位置関係は、上記の各実施の形態に示したものに限られるものではない。
また、本実施の形態では第2の状態は第1の筺体101の中心付近で略同一平面内に略90度回転させる構造としているが、中心よりも第2の筐体寄りの部分で、略同一平面内の左右両方に略90度回転可能な回転機構部としても良い。
また、上筺体が略同一平面内に回転することで逆相電流の経路が変わるという一観点によれば、図8B(a)〜(c)までに示すように、携帯無線機100は、第3の筐体を備えずに、図8B(b)の携帯無線機200に示すように、開閉可能かつ第1の筺体201を回転可能な機構を備えたヒンジ204を備え、略同一平面内において略90度ずつ(図8B(a)及び図8B(c))回転可能なようにしても良い。図8B(a)又は図8B(c)の略同一平面内において略90度回転した状態の場合、携帯無線機100と同様に、図8B(b)の状態とは逆相電流の経路が変わるため、本実施の形態と同様に接続インピーダンスを周波数に応じて切り替えることで良好なアンテナ特性が得られる。また、図8B(a)と図8B(c)では同じような逆相電流が流れるが、図8B(c)においてはホイップアンテナ231が第1の筺体201と重なる部分が無いため電気的体積が大きく、図8B(a)よりも良好なアンテナ特性となる。そのため、図8B(a)と図8B(c)において切り替える周波数やリアクタンス値が異なる可能性があるが、その場合、左右のどちらに回転しているのかを検出することにより、図8B(a)と図8B(c)の状態毎にも切り替えることが好ましい。
以上のような各構成においても、携帯無線機の状態毎に各周波数帯で良好なアンテナ特性が得られるようにすることができる。
本発明は携帯無線機に利用可能である。

Claims (8)

  1. 第1の筐体と、
    第2の筐体と、
    前記第1の筺体内に収容される第1の回路部材と、
    前記第2の筺体内に収容される第2の回路部材と、
    前記第1の筐体を略平面内で回転可能にする回転機構部を備える第3の筺体であって、前記第2の筺体と前記第3の筐体とを開閉可能にするヒンジ部を備える第3の筺体と、
    前記第2の筺体に設けられ、前記ヒンジ部近傍に配置されたアンテナと、
    前記第1の回路部材と前記第2の回路部材とを接続する信号ラインを含むケーブルと、
    リアクタンスの切り替えが可能で前記第1の回路部材と前記第2の回路部材とを接続するリアクタンス素子を有する携帯無線機。
  2. 前記リアクタンス素子は、前記第1の筐体の位置が異なるときに異なるリアクタンスに切り替える請求項1に記載の携帯無線機。
  3. 前記リアクタンス素子は、前記アンテナが使用する周波数に応じてリアクタンスを切り替える請求項1又は2に記載の携帯無線機。
  4. 前記第3の筐体は導電性部材で構成されており、前記第1の回路部材と高周波的に接続することで前記リアクタンス素子の一部を構成する請求項1から3までのいずれか1項に記載の携帯無線機。
  5. 前記アンテナは、ホイップアンテナである請求項1から4までのいずれか1項に記載の携帯無線機。
  6. 前記第2の筐体に配置された第2のアンテナと、前記携帯無線機を制御する制御部をさらに有し、
    前記制御部は、使用されるアンテナに応じて前記リアクタンス素子のリアクタンスを切り替える請求項1から5までのいずれか1項に記載の携帯無線機。
  7. 前記第1の筺体が前記第2の筺体に対して直線的に開く第1の状態と、
    前記第1の筺体が前記第1の状態から略平面内に略90度回転した第2の状態と、
    前記第1の状態から前記第1の筺体と前記第2の筺体とが略重なる第3の状態と、
    のそれぞれの状態毎に、リアクタンスが切り替え可能である請求項1から6までのいずれか1項に記載の携帯無線機。
  8. 前記第1の筐体を前記第2の筐体に対して移動させると、前記第1の筐体と前記アンテナとの重なりが変化し、前記リアクタンス素子がリアクタンスを切り替える請求項1から7までのいずれか1項に記載の携帯無線機。
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