JP3613515B2 - 靴底構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屈曲性に優れた靴底構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばアッパに靴底を貼り付けるような手造り靴において、例えばクッション性の良いEVA材等のミッドソールと、耐磨耗性に優れたゴム材等のアウトソールとをプレスで貼り合せたコンプレッションソールと呼ばれる構造のものが使用されることがあり、このようなコンプレッションソールは、加工の容易性等のためミッドソールとアウトソールの接合面をフラットにして貼り合わせられることが多い。
【0003】
ところが、上記のような靴底の積層構造の場合、ミッドソールとアウトソールの積層構造により厚みが増して屈曲性が低下し、歩行時等に歩きにくく疲れ易くなるとともに、特に足の運動機能を発揮させたい靴等の場合には柔軟性を欠くため、例えば実公平2−23126号のような技術が知られており、この技術では、爪先部分の本底を軟質材による単層構造にし、爪先部分以外の箇所を硬質材と軟質材の二層構造にすることにより、爪先部分の屈曲性を高めるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のような技術の場合、爪先部分全体が柔軟性を帯びるようになって足の指先等に負担がかかり過ぎるようになり、例えば爪先で踏ん張るようなときや、爪先に瞬発的に大きな力が作用するようなときには、指の疲労等が大きくなり、しかも靴底が変形しやすくなる等の保形性の問題もあった。
【0005】
そこで本発明は、ミッドソールとアウトソールを積層した靴底構造において、靴底の屈曲性を良好にして歩行時等に歩き易く且つ疲れにくくするとともに、運動機能等を充分発揮できるようにし、また保形性や耐久性の良い靴底構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、EVA材よりなるミッドソールと、ゴム材よりなるアウトソールが積層される靴底構造において、ミッドソールの下面に、ほぼ踏付け部領域に対応する大きさの嵌合凹部を左右方向に横断するように形成するとともに、アウトソールには、その上面に前記嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部を形成し、ミッドソールとアウトソールとを、嵌合凹部と嵌合凸部とを嵌合させた状態で積層し、嵌合凸部の位置のアウトソールの下面のうち、少なくとも爪先部と踏付け部の境界部に対応する箇所には、靴底を左右に横断する形態の凹溝を形成し、この凹溝の深さをnとし、凹溝周辺のアウトソールの平均厚みをmとした場合、(m−n)/mが0.25〜0.3になるようにした。
【0007】
ここで、爪先部とは、主として足の指の裏に対応する部位を指し、踏付け部とは、主として歩行時等に踏出し力が作用する足の指の付根部分に対応する部位を指し、爪先部と踏付け部の境界部とは、趾骨と中足骨の境目の関節附近が該当するが、爪先部と踏付け部の境界部に対応するアウトソールの接地面側に凹溝を形成することにより同部の靴底の厚みを薄くして屈曲性を高める。
そして、この部分は歩行時等の足の屈曲部位に一致するため歩行等が円滑に行われるようになる。
また、屈曲性を高める凹溝とは、素材等によっても異なるが、例えばゴム材の場合は、周辺の平均厚みmと凹溝の深さnとの関係が、(m−n)/m=0.25〜0.3程度になるようにすれば好適である。
更に凹溝の形態としては、屈曲時の応力集中を避けるため溝の内面に直線交差部分を形成せず丸みを帯びさせることが好ましい。
【0008】
また、ミッドソールの嵌合凹部とアウトソールの嵌合凸部を嵌合させて積層することにより、両者の接合強度を高めることができるようになり、また例えばアウトソールかミッドソールのいずれか一方だけを弾性のある素材にすることによって、屈曲した後の復元性を良好にすることが出来るようになる。
また、屈曲部も積層構造であるため、例えば屈曲部を単層構造にすることに較べて耐久性の向上が図られる。
【0009】
また請求項2では、嵌合凸部の位置のアウトソールの下面には、前記凹溝のほかに、靴底を左右に横断する形態の他の凹溝を1本または2本形成するようにした。
【0010】
このように凹溝を複数にすればより円滑に屈曲させることが出来るとともに、屈曲部が一ヶ所に集中しないため応力分散が図られ、耐久性向上を図ることが出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
ここで図1は本発明に係る靴底構造を採用した靴の一例を示す説明図、図2は靴底の底面図、図3は靴底の側面図、図4は図2のA−A線断面図、図5は図2のB−B線断面図、図6はアウトソールの別実施例図である。
【0012】
本発明に係る靴底構造は、ミッドソールとアウトソールを積層した靴底において、靴底の屈曲性を高めることにより歩行時等に歩き易く疲れにくいようにし、また運動機能を充分発揮できるようにされるとともに、保形性も良好にされており、図1に示すような靴1の靴底2に適用されている。
【0013】
そして実施例の靴底2は、EVA材等のミッドソール3と、ゴム材等のアウトソール4がプレスで積層一体化されるコンプレションソールと呼ばれる構造であり、手造り靴1の靴底2としてアッパ5に貼りつけられるようになっている。
【0014】
ミッドソール3は、図3乃至図5に示すように、足裏形状に合わせて成形され、周縁部の厚みが中間部に較べて厚肉にされて表面側に盛り上がる形態にされるとともに、このミッドソール3の裏面側には、踏付け部を含んでその前後に所定幅の嵌合凹部3dが靴底の左右を横断する形態で形成されている。
そしてこの嵌合凹部3dによって、靴底の中間部付近のミッドソール3の厚みは、図4にも示すように、極めて薄肉になるようにされている。
ここで、踏付け部とは、歩行時等に蹴り出す作用をする指の付根附近である。
【0015】
前記アウトソール4は、爪先先端部がミッドソール3の爪先先端部より僅かに前方に突出するほか、ミッドソール3の形状とほぼ同じ形状にされ、またミッドソール3の嵌合凹部3dの位置に対応して嵌合凸部4tが形成されている。そして、ミッドソール3の嵌合凹部3dにアウトソール4の嵌合凸部4tを嵌合せしめた状態で積層されている。
【0016】
そしてこのアウトソール4の嵌合凸部4dの接地面側には、図2に示すように、靴底を左右に横断する形態の二本の凹溝4x、4yが屈曲性を高める目的で形成されており、この凹溝4x、4yの箇所ではアウトソール4の厚みが薄くされている。
そして前方の凹溝4xは、爪先部と踏付け部の境目部分に対応する位置に形成されており、歩行時等の足の屈曲部位と一致させている。
また実施例では、後方の凹溝4yは、踏付け部と不踏部の境目部分に対応する位置に形成している。
そしてこれら凹溝4x、4yの溝形状は、屈曲時に応力が集中しにくいよう、直角方向に切断した方向から見ると直線交差部がなく全体に丸みを持たせて形成されている。
【0017】
また、実施例では、ミッドソール3の嵌合凹部3dにより、中間部付近のミッドソール3の平均厚みが6mmであるの対して、2mm程度まで薄肉になるようにしており、また凹溝4x、4y附近のアウトソール4の厚みmが8mm程度であるのに対して、凹溝4x、4yの深さnを6mm程度にすることにより、(m−n)/m=0.25程度にし、凹溝4x、4yで屈曲性が得られるようにしている。
因みに、凹溝4x、4yの溝幅は5mm程度である。
【0018】
このため、歩行時等において足の屈曲部位が靴底2の屈曲部位に一致して歩き易く疲れにくくなり、また、屈曲ポイントが二ヶ所でしかも凹溝4x、4yの溝形状に丸みが持たされていることから屈曲時の応力が集中しにくく、更に、凹溝4x、4yも二層構造であることから屈曲部の亀裂損傷等を起こしにくい。
【0019】
この際、ミッドソール3かアウトソール4の少なくとも一方側の素材を弾性のある素材にすることにより、屈曲後の復元作用を得ることが出来る。
尚、アウトソール4の嵌合凸部4tの部分と、その他のアウトソール4の部分を予め一体に形成すれば貼り付け作業等が容易であるが、これらを別体に形成するようにしても良く、この場合、嵌合凸部4tの色彩を異ならせて靴底2底面の意匠性向上等を図るようにしても良い。
【0020】
ところで、図6は、アウトソール4の嵌合凸部4tの裏面に3本の凹溝4x、4y、4zを形成した実施例である。
この際、前方の凹溝4xの位置は前記例と同様に爪先部と踏付け部の境目附近としているが、そのほかに二本の凹溝4y、4zを設けることによって屈曲を一層円滑ならしめることが出来るとともに、屈曲時の応力が一層分散され耐久性の向上等が図られる。
【0021】
尚、本発明は以上のような実施形態に限定されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載した事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を奏するものは本発明の技術的範囲に属する。
例えばミッドソール3やアウトソール4の材質等は任意であり、また手造りの靴1に限定されるものではない。また、嵌合凸部4tの前後幅や、凹溝4x、4yの寸法等も任意である。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る靴底構造は、EVA材よりなるミッドソールに形成した嵌合凹部と、ゴム材よりなるアウトソールに形成した嵌合凸部を嵌合させた状態で積層し、この嵌合凹部と嵌合凸部の前後方向の大きさを、ほぼ踏付け部領域に対応するような大きさとし、また、嵌合凸部の位置のアウトソールの下面のうち、少なくとも爪先部と踏付け部の境界部に対応する箇所に左右を横断する形態の凹溝を形成するとともに、この凹溝の深さをnとし、凹溝周辺のアウトソールの平均厚みをmとした場合、(m−n)/mが0.25〜0.3になるようにしたため、足の屈曲部位に一致する凹溝に沿って靴底が屈曲しやすくなり、歩行等が円滑に行われるようになる。
また、嵌合凹部と嵌合凸部を嵌合させて積層することにより、両者の接合強度を高めることが可能となり、また復元性を良好にすることも簡単に出来るようになる。
そして請求項2のように、嵌合凸部の位置のアウトソールの下面に、1本または2本の凹溝を形成するようにすれば、より円滑に屈曲させることが出来るとともに、屈曲時の応力分散を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る靴底構造を採用した靴の一例を示す説明図
【図2】靴底の底面図
【図3】靴底の側面図
【図4】図2のA−A線断面図
【図5】図2のB−B線断面図
【図6】アウトソールの別実施例図
【符号の説明】
1…靴、2…靴底、3…ミッドソール、3d…嵌合凹部、4…アウトソール、4t…嵌合凸部、4x、4y…凹溝。

Claims (2)

  1. EVA材よりなるミッドソールと、ゴム材よりなるアウトソールが積層される靴底構造であって、前記ミッドソールの下面には、ほぼ踏付け部領域に対応する大きさの嵌合凹部が左右方向に横断するように形成されるとともに、前記アウトソールは、その上面に前記嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部を備えており、ミッドソールとアウトソールとは、前記嵌合凹部と嵌合凸部とを嵌合させた状態で積層され、嵌合凸部の位置のアウトソールの下面のうち、少なくとも爪先部と踏付け部の境界部に対応する箇所には、靴底を左右に横断する形態の凹溝が形成され、この凹溝の深さをnとし、凹溝周辺のアウトソールの平均厚みをmとした場合、(m−n)/mが0.25〜0.3になるようにしたことを特徴とする靴底構造。
  2. 請求項1に記載の靴底構造において、前記嵌合凸部の位置のアウトソールの下面には、前記凹溝のほかに、靴底を左右に横断する形態の他の凹溝が1本または2本形成されることを特徴とする靴底構造。
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