JP3612577B2 - パネルユニットを用いた構造物の構築方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、構造フレームとパネルユニットを組み合わせて成る構造物、具体的にはドーム状屋根又はその他の大径間屋根、或いは広い面積を有する建物の壁体等を構築する方法の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ドーム状屋根又はその他の大径間屋根、或いは広い面積を有する建物の壁体等を構築する方法としては、(I)鉄骨などで主要構造体となる構造フレームを構築する躯体工事と、その構造フレームへ屋根材あるいは壁材(いわゆる外装材)となるパネルを取付ける仕上げ工事とを別々に行う方法と、(II)パネルユニットを用いて、躯体工事と仕上げ工事とを同時に行う方法とが公知に属する。
【0003】
(I)の方法としては、例えば、
(a)特開平7−3890号公報には、周辺部材を多角形に組合せて成る枠組みと、その枠組みの中心部に直立する束材と、枠組みの各角部と束材との上下両端部とを張設するテンション材とから成る構面体ユニットを、蜂の巣状にボルト接合して単層ドーム架構体(構造フレーム)を形成する技術が開示されている。構面体ユニットを配置して、向かい合う周辺部材同士をボルト接合した際に、所定のドーム形の曲率半径となるように、前記周辺部材には、予め一定の角度が設けられている。前記角度を利用して構面体ユニット相互間の折れ角を確保し、効率よく所定のドーム形の曲率形状に構面体ユニットを構築することができる技術である。したがって、その後、架構体にパネルを取付ける仕上げ工事を必要とする。
【0004】
(b)特許第3242757号公報には、パネル材と、前記パネル材の裏面側のほぼ中央部から周辺各角部に放射状に設けた補強材と、パネル材の中央部において、前記補強材の交点部と上端部が連結された束材と、前記束材の下端部と補強材の先端部とを連結するケーブルとを備えたパネルユニットの角部を、予め構築された鉄骨トラス(構造フレーム)の交点部に接続して、トラス構造物を構築する技術が開示されている。剛性のあるパネルユニットを用いることで、小梁等を省略することができる技術である。
【0005】
また、(II)の方法としては、
(c)特開2000−110243公報には、折り曲げ加工によりパネルユニットの上面及び下面、並びに側面が形成された金属薄板と、同金属薄板内に設けられた断熱材とから成るパネルユニットを用い、向かい合うパネル側面相互に、L型又はI型の形鋼を両面接着テープで固定して、パネル側面同士は形鋼と両面接着テープをサンドイッチ状に挟み共通のボルトとナットで締結して、フラードームを形成する技術が開示されている。向かい合うパネル側面同士を接合した際に、所定のドーム形の曲率半径となるように、前記パネル側面には、予め一定の角度が設けられており、前記角度に狂いが生じていても、両面接着テープの弾力性により角度の狂いを吸収してパネルユニットの相互間の折れ角を確保し、所定のドーム形の曲率形状にパネルユニットを構築することができる技術である。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】
上記(a)及び(b)の従来技術は、構造フレームの構築(躯体工事)とパネルの取付け(仕上げ工事)を別々に行うので、合理的でなく、工期の長期化を招く問題点がある。そのため、地上において構造フレームをある程度の大きさまで組み上げてブロック化し、パネルを取付けてから揚重し、屋根形状に組み上げる場合もある。しかしながら、現実にはブロック化できない箇所の方が多く、結局、それらの箇所には、通常工法のように構造フレームを構築し、その後パネルを取付ける等々の所謂ダメ工事を行わなければならないので、問題点が解決されているとは云えない。
【0007】
上記(a)の従来技術は、周辺部材の角度を利用して、構面体ユニットを所定のドーム形の曲率形状に構築するので、一般に周辺部材の角度は同一ユニット内でも各辺によって異なり、製作及び管理が極めて難しい。しかも、各辺によって角度の異なる構面体ユニット同士を精度良くボルト接合していくことは、極めて難しく、手間が掛かり現実的でない。
【0008】
更に、前記構面体ユニットは、設計された屋根架構のみを構築するための所謂専用品であるため、前記構面体ユニットから異なる屋根形状を形成することができない。そのため構面体ユニットの形状を統一化することができず、屋根架構の解体後に、異なる形状の屋根架構へ転用することが不可能であった。
【0009】
また、隣接する構面体ユニットの周辺部材同士をボルト接合しただけの構成であるため、比較的構造フレームの強度が小さく、スパンの大型化が難しい。
【0010】
上記(b)の従来技術は、小梁等を省略できるように、パネルユニットの補強材やケーブル等を剛強にする必要がある。そのためパネルユニットの重量が増し、それに伴い構造フレームも剛強な構造とする必要があり、コストが嵩む。また、パネルユニットのスパンの大型化も難しい。しかも、パネルユニットや構造フレームが重量物となるため、施工時に使用する重機や支保工等も大掛かりになり、やはりコストが嵩む。
【0011】
上記(c)の従来技術は、構造フレームとパネルユニットを同時に構築できる合理的な構築方法となっているが、パネルユニット自身の剛性が低く、屋根架構として自立できる大きさに制限があり、ドーム状屋根等の大径屋根の構築には不適合である。
【0012】
また、上記(a)の従来技術のような厳密な精度管理は必要ないが、パネル側面の角度を利用して、パネルユニットを所定のドーム形の曲率半径に構築することに変わりなく、前記パネルユニットから異なる屋根形状を形成することができない問題点が残されている。
【0013】
本発明の目的は、軽量で、剛性の高いパネルユニットを用い、相互に隣接するパネルユニットを線材ノードを仲介として一体化し、パネルユニットと構造フレームの構築を同時にでき、施工が合理的で、剛性が高く、スパンの大型化とコストの削減が可能なパネルユニットを用いた構造物の構築方法を提供することである。
【0014】
本発明の次の目的は、線材ノードの傾斜角によってパネルユニットの相互間の折れ角を設定することができ、パネルユニットの管理、並びに設計、製作の容易化に寄与するパネルユニットを用いた構造物の構築方法を提供することである。
【0015】
本発明の更なる目的は、線材ノードの傾斜角を選択することにより、異なる形状の構造物を容易に構築することができ、パネルユニットの平準化を可能とするパネルユニットを用いた構造物の構築方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係るパネルユニットを用いた構造物の構築方法は、
構造フレームとパネルユニットを組み合わせた構造物の構築方法であって、
パネルユニットは、周辺枠フレームの上端部位及び中間部位に金属薄板を取り付けるフランジを設け、下半部に複数のボルト孔を設けており、前記周辺枠フレームの枠面内に面内補剛部材を配置し、その端部を周辺枠フレームの外に位置する羽根材と連結しており、周辺枠フレームの前記フランジに取り付けた枠面内の上下面を形成する金属薄板内に発泡樹脂を高圧充填して金属薄板に凸レンズ状のむくりを発生させ一定の膜張力を付与した構成とすること
線材ノードの二つの側板は、パネルユニット相互間の折れ角を設定する傾斜角を形成し、その下半部に前記周辺枠フレームのボルト孔と同心位置にボルト孔を設けた構成とすること
相互に隣接するパネルユニット相互間の折れ角を前記線材ノードの側板の傾斜角によって設定するべく、向かい合う周辺枠フレームの相互間に前記線材ノードを配置し、同心位置となったボルト孔へ共通のボルトを通し、ナット締結して一体化し構造フレームを構築すると共に、パネルユニットの羽根材同士はノード鋼板と連結して構造物を構築することを特徴とする。
【0021】
【本発明の実施形態、及び実施例】
以下に、請求項1に記載した発明に係るパネルユニットを用いた構造物の構築方法の実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は、本発明の構築方法により構築された、構造フレーム2とパネルユニット3を組み合わせて成る、所謂かまぼこ形状の屋根架構(構造物)1を概略的に示している。
【0023】
図2は、本発明の構築方法の実施に使用するパネルユニット3の一実施形態を示す。図示のパネルユニット3は、下半部に複数のボルト孔4…を設けてあり、ユニットの形態保持に必要な強度及び剛性を有する鋼製の周辺枠フレーム5を、一例として一辺が6〜10mの大きさの正方形に組立てている。この周辺枠フレーム5の枠面内に、面内補剛部材としての鋼棒6を対角線方向にブレース状に2本配置し、それぞれの端部を周辺枠フレーム5の四隅の外に位置する羽根材7と一体的(応力の伝達が可能)に連結している。前記周辺枠フレーム5の枠面内の上下面を形成する2枚の金属薄板8、8は、同周辺枠フレーム5の上端フランジ5a及び中間部位に内向きに設けたフランジ5bの先端部へ溶接等の手段で取付けている(図4を参照)。前記フランジ5a、5bには、上下方向に貫通する複数のボルト孔9…を設けている。前記フランジ5a、5bの内端部には、同フランジ5aと5bの開口を塞ぐ遮蔽板11を設け、前記遮蔽板11と金属薄板8、8とで密閉空間を形成している。
【0024】
前記の密閉空間へポンプ等によって発泡樹脂10を密実に高圧充填して金属薄板8、8を両外方へ膨らませ、同金属薄板8、8に凸レンズ状のむくりを発生させ一定大きさの膜張力をプレストレスとして付与している。金属薄板8、8を凸レンズ状のむくり形状とすることで発揮される所謂シェル効果と、同金属薄板8、8に付与した膜張力とによって、パネルユニット3は面外剛性が極めて高い構成になっている。
【0025】
前記発泡樹脂10は硬化性であることが望ましく、通常は熱硬化性樹脂を使用する。しかし、常温に近い温度で発泡し硬化するウレタン系発泡樹脂などを使用すると、発泡を促す予熱を必要としないから、このパネルユニット3を建築現場サイトで製作して使用することに好適である。
【0026】
上記のようにプレストレスを付与した金属薄板8と、硬化した発泡樹脂10とが一体化される結果、軽量(実荷重は58.8〜98.0×10−5N/mm前後)で剛性の高いパネルユニット3が構成されている。そのため、上述したように一辺が6〜10mの大版のパネルユニット3を構成することができ、スパンの大型化に寄与すると共に、施工性にも優れる。また、構造物を軽量化することができ、パネルユニット3の構築時に用いられる重機や支保工が軽微で済み、コストの削減に寄与する。
【0027】
上記構成のパネルユニット3は、図1に示す構造フレーム2となる線材ノード2a、2bを用いて接合し屋根架構1を構築する。その方法としては、複数のパネルユニット3…と線材ノード2a…、2b…を、例えば図1に示す屋根架構1の形状に倣って配置する。具体的には、円周方向に隣接するパネルユニット3…は曲率半径R(図6(B)を参照)の曲面を形成するべく、各パネルユニット3、3の相互間に傾斜角β(図4を参照)の線材ノード2aを配置して接合し、パネルユニット3、3の相互間に折れ角αを設定する。また、軸線方向(棟方向)に隣接するパネルユニット3、3の相互間には、傾斜角を持たない平行形態の線材ノード2b(図5)を配置してパネルユニット3、3を一平面状に接合する。屋根架構1の構築に際しては、地上に立てた支保工で下方から支保するが、その図示は省略した。
【0028】
図3は、パネルユニット3と前記線材ノード2a、2bの配置関係を一層具体的に示している。図4は線材ノード2aを使用したパネルユニット3、3相互の接合構造を具体的に示し、図5は線材ノード2bを使用したパネルユニット3、3相互の接合構造を具体的に示している。
【0029】
図4に示した線材ノード2aは、二つの側板12、12が上記パネルユニット3、3の間に折れ角αを設定する傾斜角βで形成され、その下端は下板13で連結されている。前記側板12は、パネルユニット3の周辺枠フレーム5、5の相互間に配置して接合を行うのに必要な高さ、図示例の場合は周辺枠フレーム5と略等しい高さとされている。線材ノード2aは、周辺枠フレーム5の有効長さLと略等しい長さとし、側板12の下半部には周辺枠フレーム5のボルト孔4と同心位置にボルト孔12aが設けられている。
【0030】
線材ノード2aの上板14は、側板12、12の上端部の位置から側板12と直角に屈曲して、フランジ5aと略等しい幅寸だけ突き出され、パネルユニット3のフランジ5a、5bのボルト孔9、9と同心位置にボルト孔14aが設けられている。
【0031】
上記の線材ノード2aは、その側板12のボルト孔12aとパネルユニット3の周辺枠フレーム5のボルト孔4とが一致し、しかも線材ノード2aの上板14のボルト孔14aと周辺枠フレーム5のフランジ5a、5bのボルト孔9、9とが一致するように、向かい合う周辺枠フレーム5、5の間に配置する。
【0032】
そして、周辺枠フレーム5、5同士は、線材ノード2aを挟んだ状態で、同心となったボルト孔12aと4、及びボルト孔14aと9へ、それぞれボルト15を通し、ナット16をねじ込んで締結し一体的に接合することにより構造フレーム2を構築する。その結果、パネルユニット3、3は曲率半径Rの曲面に適合する折れ角αで接合することができる。なお、線材ノード2aの側板12が傾斜しているため、周辺枠フレーム5の外面とボルト15の頭15aの座面及びナット16の座面との間には傾斜した隙間が生じる。よって、ボルト15とナット16の締結には、前記隙間を埋めるテーパー付きワッシャー17を使用することが好ましい。
【0033】
図5に示した線材ノード2bは、側板12、12が平行な配置とされ、下板13でつないで箱形に形成されている。
【0034】
従って、隣接するパネルユニット3、3は一平面状に接合される。
【0035】
図5に示した線材ノード2bの場合は、周辺枠フレーム5、5同士を普通のボルト15とナット16のみで締結し一体的に接合することができ、構造フレーム2が構築される。
【0036】
上述したように、パネルユニット3は、その周辺枠フレーム5を線材ノード2a又は2bを仲介として接合することにより、同時に剛強な構造フレーム2の構築もできるので、施工の合理化、工期の短縮、施工の簡便化が実現する。
【0037】
また、屋根の形状に応じてパネルユニット3の周辺枠フレーム5に角度を設ける加工を必要とせず、上記線材ノード2aの側板12、12の傾斜角βによってパネルユニット3、3の相互間の折れ角αを設定できるから、屋根架構1の形状の変化に容易に対応することができ、施工性に優れ、一方、パネルユニット3の製作に、特別な精度管理を必要としないから製作が容易である。
【0038】
その上、線材ノード2a又は2bを挟んだ状態で周辺枠フレーム5、5同士をボルト接合することにより、パネルユニット3、3相互の接合部に鉛直荷重が作用しても、周辺枠フレーム5、5と線材ノード2a、2bが一体化構造となって抵抗するので、屋根架構1のせん断剛性が飛躍的に高くなる。
【0039】
隣接するパネルユニット3…の相互間でも応力の伝達を可能とするために、同パネルユニット3…の羽根材7…をノード鋼板18と連結する(図3を参照)。ノード鋼板18は、線材ノード2a、2bが配置されていない隙間部分2cを埋める効果もある。最終的に、雨仕舞いとして屋根架構1の外面に屋根材(図示は省略)を取り付け、不要になった支保工を撤去すると、屋根が完成する。
【0040】
本発明の構築方法によれば、図6(A)〜(C)に示すように、線材ノード2aの側板12、12の傾斜角βを選択することにより、共通のパネルユニット3を用いて、異なる形状の屋根架構1を容易に構築できる。そのため、パネルユニット3を平準化することができ、屋根架構1を解体した後も、パネルユニット3は他の屋根架構の構築に転用することができる。よって、リサイクル性に優れている。
【0041】
なお、図1、図3の実施形態では、パネルユニット3の周辺枠フレーム5、5の有効長さの範囲内に線材ノード2a又は2bを配置しているが、この限りでない。図7に示すように、隣接するパネルユニット3…の四隅が形成する交差点を横断する配置で線材ノード2aを配置すると、より剛性の高い屋根架構1を構築することができる。
【0043】
上記線材ノード2a、2bは、配置される位置に作用する応力の分布に応じて、側板12及び下板13、並びに上板14の肉厚、長さが変更される。
【0044】
上記実施形態では、パネルユニット3の周辺枠フレーム5を略正方形に組み上げているが、この限りでない。即ち、三角形、多角形その他の形状で実施することもできる。
【0045】
【本発明の奏する効果】
請求項1に記載した発明に係るパネルユニットを用いた構造物の構築方法は、パネルユニットがその周辺枠フレームを線材ノードを仲介として接合することにより、同時に剛強な構造フレームの構築もでき、施工の合理化、工期の短縮、施工の簡便化が実現する。
【0046】
パネルユニットは軽量で、剛性の高い構成であるため、一辺が6〜10mの大版に構成することができ、スパンの大型化に寄与すると共に、施工性にも優れている。更に、構造物を軽量化することができ、パネルユニットの構築時に用いられる重機や支保工が軽微で済み、コストの削減にも寄与する。
【0047】
また、構造物の形状に応じてパネルユニットの周辺枠フレームに角度を設ける加工を必要とせず、上記線材ノードの側板の傾斜角によってパネルユニットの相互間の折れ角を設定できるから、構造物の形状の変化に容易に対応でき、施工性に優れる。一方、パネルユニットの製作に、特別な精度管理を必要としないから、製作が容易である。
【0048】
その上、線材ノードの側板の傾斜角を選択することにより、共通のパネルユニットを用いて異なる形状の構造物を容易に構築できる。そのため、パネルユニットを平準化することができ、構造物を解体した後も、パネルユニットは他の構造物の構築に転用することができる。よって、リサイクル性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパネルユニットを用いた構造物の構築方法により構築された屋根架構を示した概略図である。
【図2】本発明で用いるパネルユニットを示した構造図である。
【図3】パネルユニットと線材ノードの配置関係を示した平面図である。
【図4】傾斜角を設けた線材ノードを使用したパネルユニット相互の接合構造を示した断面図である。
【図5】平行形態の線材ノードを使用したパネルユニット相互の接合構造を示した断面図である。
【図6】(A)〜(C)は、線材ノードの傾斜角を変えることによって異なった形状(曲率半径)に構築した屋根架構を示した立面図である。
【図7】構造フレームを跨ぐように線材ノードを配置した屋根架構を示した概略図である。
【符号の説明】
1 屋根
2 構造フレーム
2a、2b 線材ノード
3 パネルユニット
5 周辺枠フレーム
6 鋼棒
7 羽根材
8 金属薄板
10 発泡樹脂
15 ボルト
16 ナット
17 テーパー付きワッシャー
18 ノード鋼板
L 周辺枠フレームの有効長さ
α 折れ角
β 傾斜角

Claims (1)

  1. 構造フレームとパネルユニットを組み合わせた構造物の構築方法であって、
    パネルユニットは、周辺枠フレームの上端部位及び中間部位に金属薄板を取り付けるフランジを設け、下半部に複数のボルト孔を設けており、前記周辺枠フレームの枠面内に面内補剛部材を配置し、その端部を周辺枠フレームの外に位置する羽根材と連結しており、周辺枠フレームの前記フランジに取り付けた枠面内の上下面を形成する金属薄板内に発泡樹脂を高圧充填して金属薄板に凸レンズ状のむくりを発生させ一定の膜張力を付与した構成とすること
    線材ノードの二つの側板は、パネルユニット相互間の折れ角を設定する傾斜角を形成し、その下半部に前記周辺枠フレームのボルト孔と同心位置にボルト孔を設けた構成とすること
    相互に隣接するパネルユニット相互間の折れ角を前記線材ノードの側板の傾斜角によって設定するべく、向かい合う周辺枠フレームの相互間に前記線材ノードを配置し、同心位置となったボルト孔へ共通のボルトを通し、ナット締結して一体化し構造フレームを構築すると共に、パネルユニットの羽根材同士はノード鋼板と連結して構造物を構築することを特徴とする、パネルユニットを用いた構造物の構築方法。
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