JP3611955B2 - 光ディスク原盤の製造方法 - Google Patents

光ディスク原盤の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ディスク原盤の製造方法に係り、特にソリッドイマージョンレンズ(SIL:Solid Immersion Lens)を用いて高密度カッティングを行う光ディスク原盤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりソリッドイマージョンレンズ(以下、SILという。)を用いて光ディスクに情報記録を行うものが知られている。
ここで、光ディスク原盤の製造工程の要部工程について図6を参照して説明する。
【0003】
(1)フォトレジスト塗布工程(図6(a)参照)
所定形状に加工されたガラス基板50は、感光剤(フォトレジスト)との密着性を高めるため、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)などの有機プライマをコーティングしてから、図6(a)に示すように、フォトレジスト51をスピンコートする。
そして、フォトレジスト51の溶媒を蒸発させ、フォトレジスト51の膜を安定化させるべく、フォトレジスト51塗布後のガラス基板50をクリーンオーブンなどを用いてプリベイクする。
【0004】
(2)露光工程(図6(b)参照)
図示しないカッティング装置の記録ヘッドは、図示しない外部回路から記録信号が供給され、図示しない光変調器により記録光をオン/オフさせるとともに、記録光Lを図7に示すように、対物レンズ52に導く。
【0005】
このとき、対物レンズで集束した記録光LをSIL53の球状面の表面に入射すると、記録光LはSIL53の出射面である平面のほぼ中心に集束することとなる。
この場合において、SIL53として超半球(Super Spherical)状レンズを用いるものとすると、SILを用いた光学系の等価の開口数NAは、
NA=n×NA
となる。ここで、nはSILの屈折率である。
【0006】
従って、記録光のビームスポット径LBEAMは、レーザ光の波長をλとすると、
LBEAM=λ/(n×NA)
で決まることとなる。
より具体的には、対物レンズ52により集光された記録光Lは、フォトレジスト51表面からギャップ(図7参照)だけ離間して配置されているSIL53に入射され、SIL53により集光されてガラス基板50上のフォトレジスト51に照射され、スパイラル状に情報がカッティング(記録)されることとなる。
【0007】
このとき、SIL53の射出面におけるビーム径は、図8の詳細説明図に示すように、φD1となり、ギャップをニアフィールド(Near Field)記録を行うようにする場合、すなわち、ギャップを記録光の1/4波長未満の距離とする場合は、ほぼフォトレジスト51上におけるビーム径と等しくなる。
【0008】
(3)現像工程(図6(c)参照)
続いて、現像処理を行うことにより表面に凹上のピットがスパイラル状に並んだガラス原盤が形成されることとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のカッティング装置を用いる場合、SIL53がガラス基板50上のフォトレジスト51とニアフィールド記録を行うため、SIL53内で記録光Lを集束(直径φD1)することとなり、SIL53の射出面近傍におけるパワー密度が高くなって、白濁する等、SIL劣化(いわゆる、やけ)を起こしてしまうという問題点があった。
【0010】
また、通常は、クリーンルーム内においても空気中に存在する塵や埃は、SILのギャップ間隔(10[nm]から100[nm])よりも大きく、これらの塵などが静電気等に起因してギャップ部分に入り込むことにより浮上ヘッドが跳ね上げられてSILと保護膜との間隔が元の間隔となるまで、正確な書込ができないと言う不具合があった。
【0011】
また、光ディスク基板上に静電気により塵が付着し、付着した塵によりSIL、保護膜あるいはフォトレジストにキズがついてしまうという問題点があった。そこで、本発明の目的は、SILの劣化を防止し、高密度記録がなされた光ディスク原盤を製造可能な光ディスク原盤の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、浮上ヘッドにより保持されるソリッドイマージョンレンズ本体を有する光学系を用いて光ディスク基板に記録光を集光することによりカッティングを行って光ディスク原盤を製造するディスク原盤の製造方法であって、前記光ディスク基板に塗布されたフォトレジスト上に前記ソリッドイマージョンレンズ本体と協働して前記記録光を前記光ディスク基板上に集光するための光学膜を塗布して成膜する光学膜塗布工程と、該光学膜塗布工程において成膜した前記光学膜から離間し浮上させた前記ソリッドイマージョンレンズ本体で集光した記録光を前記光学膜によりさらに集光して前記フォトレジストに照射し、前記フォトレジストの露光を行う露光工程と、を備えて構成する。
【0013】
請求項1記載の発明によれば、光学膜塗布工程は、前記光ディスク基板に塗布されたフォトレジスト上に前記ソリッドイマージョンレンズ本体と協働して前記記録光を前記光ディスク基板上に集光するための光学膜を塗布して成膜する。
露光工程は、光学膜塗布工程で成膜した光学膜から離間し浮上させたソリッドイマージョンレンズ本体で集光した記録光を光学膜によりさらに集光してフォトレジストに照射し、フォトレジストの露光を行う。
【0014】
光学膜除去工程は、前記光学膜を除去する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記フォトレジストは、非水溶性であり、前記光学膜は、水溶性であり、前記光学膜除去工程は、前記フォトレジスト及び前記光学膜が塗布されている前記光ディスク基板を水洗する水洗浄工程を含むように構成する。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の作用に加えて、前記光学膜は、水溶性であるので、前記光学膜除去工程の水洗浄工程は、前記フォトレジスト及び前記光学膜が塗布されている前記光ディスク基板を水洗する。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明において、前記光学膜は、導電性材料で形成するように構成する。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または請求項2記載の発明の作用に加えて、前記光学膜は、導電性材料で形成するので、静電気により塵が付着しづらくなる。
請求項4記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明において、前記光学膜は、導電性材料を含むように構成する。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、請求項1または請求項2記載の発明の作用に加えて、前記光学膜は、導電性材料を含むので、静電気により塵が付着しづらくなる。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の発明において、前記光学膜は、帯電防止剤を含むように構成する。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前記光学膜は、帯電防止剤を含むので、静電気により塵が付着しづらくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1に光ディスク原盤製造工程の要部の工程説明図を示す。
【0020】
(1)ガラス基板加工、研磨、洗浄工程
(1−1)加工
光ディスク原盤製造工程は、光ディスク基板としてのガラス基板1の加工から始まる。
【0021】
ガラス基板1の材質としては、光学的特性、物理的特性(特に強度)等の観点からは光学ガラス、強化ガラス等を使用することが考えられるが、コストの観点からソーダライムガラスが一般的に用いられている。
ガラス基板1を所定の円盤形状に加工後、
▲1▼ 内径・外径寸法
▲2▼ 厚さ
▲3▼ 真円度、同心度
▲4▼ 平面度、並行度
▲5▼ 気泡、キズ、欠け等の表面欠陥
等をチェックする。
【0022】
(1−2)研磨
上記チェックをパスしたガラス基板1は、
▲1▼ 表面の微細なキズの除去
▲2▼ 表面の活性化
を目的として、研磨が行われる。
【0023】
(1−3)洗浄
次に研磨により付着した砥粒、ガラス粉末等の除去を行うべく、ガラス基板1を超純水を用いてスクラバー洗浄し、超純水を用いてスピン乾燥させる。
【0024】
(2)フォトレジスト塗布工程(図1(a)参照)
次にガラス基板1とフォトレジスト(感光剤)2との密着性を高めるため、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)などの有機プライマをコーティングしてからフォトレジスト2をスピンコートする。
【0025】
そして、フォトレジスト2の溶媒を蒸発させ、フォトレジスト2膜を安定化させるべく、フォトレジスト2塗布後のガラス基板1をクリーンオーブンなどを用いてプリベイクする。
ところで、フォトレジスト2の膜厚は、光ディスクのピット高さや形状に直接関係し、再生品質に大きく影響するのでその管理は重要である。
そこで、偏光解析法(エリプソメトリー)を用いて高感度、非接触、非破壊でフォトレジスト2の膜厚を測定し、膜厚が所定範囲内にあるか否かを検査する。
【0026】
(3)光学膜塗布工程(図1(b)参照)
次にSIL本体のエネルギー集中による劣化を防止するための光学膜3が塗布される。
【0027】
この場合において、光学膜3の性質としては以下の6つの性質が要求される。
▲1▼ 成膜、はく離が容易であること。
▲2▼ 成膜時にフォトレジスト2と混合しないこと。
▲3▼ フォトレジスト2の露光を妨げないように十分な透過率を有すること。
▲4▼ 高い屈折率を有していること。
▲5▼ 実用上、十分な厚さに成膜できること。
▲6▼ 塵などの吸着を招く静電気の発生を抑制するために、導電性若しくは帯電防止効果を有すること。
【0028】
上記性質を有する保護膜材料としては、導電性水性ポリマーあるいは帯電防止剤を微量に添加した水性ポリマー等が挙げられる。水性ポリマーの特徴としては、
▲1▼ スピンコートが可能で成膜が容易であり、水によりはく離させることができる。
▲2▼ フォトレジスト2は水に対して不溶性であるため、フォトレジスト2と混合することがない。
▲3▼ 光学的に透明な化合物である。
等が挙げられる。
【0029】
より具体的には、導電性ポリマーであるポリアニリンスルホン酸、また、ポリアニリンスルホン酸と導電性を有さない水性ポリマー(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルイソブチルエーテル、セルロースエーテル等)との共重合体あるいは混合物等が挙げられる。
【0030】
また、前述の水性ポリマーに帯電防止剤、具体的には、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルサルフェート、アルキルホスフェート、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルペンタイン、イミダゾリン等を劣化防止層の透過率を大きく低下させない範囲で微量に添加した混合物などが挙げられる。
【0031】
帯電防止剤を添加する場合には、水性ポリマーは必ずしも導電性を有さなくてもよく、すなわち、導電性を有さない水性ポリマー、具体的には、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルイソブチルエーテル、セルロースエーテル等の単体、これらの共重合体あるいは混合物であってもよい。
【0032】
また、上記帯電防止剤に代えて、黒鉛、炭素繊維、カーボンブラック、マイカ、金属繊維、金属粉末、金属イオン等の導電性材料を光学膜の透過率を実用的に大きく低下させない範囲で微量に添加するように構成することも可能である。
導電性あるいは帯電防止効果を有する水性ポリマーを光学膜として使用することにより、静電気の発生が抑制され、静電気による電気的な引力によりソリッドイマージョンレンズ本体が光学膜に衝突するのを防止することができるとともに、ソリッドイマージョンレンズ本体の浮上量を一定に保ち、空気中に浮遊している塵の吸着を低減して、ソリッドイマージョンレンズ本体が塵と衝突するのを防止することができる。
これらを用いる結果、屈折率1.5程度、厚さ0.1μm〜数μmの保護膜を形成することが可能である。
【0033】
(4)露光工程(図1(c)参照)
次に露光工程を説明する前にカッティング装置について図2を参照して説明する。
【0034】
カッティング装置10は、フォトレジスト2及び光学膜3が塗布されたガラス基板1を回転駆動する駆動モータ11と、駆動モータ11をガラス基板1の径方向に駆動するディスク送り装置12と、図示しない外部回路から記録信号SRが供給され、後述のアンプ17から増幅位相補償フォーカスエラー信号SAPFEが供給されるとともに、フォーカスサーボ用信号SFCSを出力する記録ヘッド13と、フォーカスサーボ信号SFCSを増幅して増幅フォーカスサーボ信号SAFCSとして出力するヘッドアンプ14と、増幅フォーカスサーボ信号SAFCSに基づいてフォーカスエラー信号SFEを生成し出力するフォーカスマトリックス回路15と、フォーカスエラー信号SFEの位相補償を行って位相補償フォーカスエラー信号SPFEを出力する位相補償回路16と、位相補償フォーカスエラー信号SPFEを増幅して増幅位相補償フォーカスエラー信号SAPFEを出力するアンプ17と、備えて構成されている。
【0035】
記録ヘッドの主要部の概要構成図を図3に示す。
記録ヘッド13は、光学膜3と協働することにより後述の対物レンズ22により集光された記録光をさらに集光して実効的な開口数を向上させるSIL本体20と、SIL本体20を光学膜3から所定距離(=ギャップ;図4参照)だけ離間して浮上させる浮上ヘッド21と、図示しないレーザダイオードなどの光源からの記録光Lを集光するための対物レンズ22と、ガラス基板1側への記録光Lの入射光及びガラス基板1側からの反射光を分離するビームスプリッタ23と、を備えて構成されている。
【0036】
図4にSIL本体20及び光学膜3の詳細構成説明図を示す。
図4(a)に示すように、SIL本体20は、図4(b)に示す従来のSIL53の射出面53P側から光学膜3の厚さ分だけ薄く削り取った形状を有しており、SIL本体20を光学膜3から所定距離(=ギャップ;図4参照)だけ離間した状態で光学膜3と協働して従来のSIL53として機能することとなる。
【0037】
従って、SIL本体20の射出面20Pにおける記録光のスポット径は、SIL53の射出面53Pにおける記録光のスポット径よりも大きくなり、エネルギー集中を軽減することが可能となっている。
次に露光工程について説明する。
【0038】
カッティング装置10の駆動モータ11は、ガラス基板1をフォトレジスト2及び光学膜3とともに回転駆動し、ディスク送り装置12は、駆動モータ11をガラス基板1の径方向にゆっくりと駆動する。
この結果、浮上ヘッド21はSIL本体20を光学膜3から所定距離(=ギャップ;)だけ離間して浮上させる。
【0039】
一方、記録ヘッド13には、図示しない外部回路から記録信号SRが供給され、図示しない光変調器により記録光Lをオン/オフさせる。
そして、記録ヘッド13は、ビームスプリッタ23を介して、記録光Lを対物レンズ22に導き集束させる。
【0040】
集束された記録光Lは、SIL本体20に入射され、SIL本体20及び光学膜3によりさらに集光されてガラス基板1上のフォトレジスト2に照射され、スパイラル状に情報がカッティング(記録)されることとなる。
このとき、図5の詳細説明図に示すように、SIL本体20の射出面におけるビーム径φD2は、フォトレジスト2上におけるビーム径を従来と同一にする場合、光学膜3が介在することにより大きくなり、
φD2≫φD1
となる。
【0041】
従って、SIL本体20及び光学膜3が協働してSILとして機能することにより、SIL本体20の射出面20Pにおけるエネルギー集中は、従来のようにSILのみを用いる場合のSIL53の射出面53Pにおけるエネルギー集中と比較して、少なくなり、SIL本体20が白濁するなどの劣化を起こすことがなくなる。
【0042】
この露光と並行して、記録ヘッド13は、ガラス基板1により反射された記録光Lをビームスプリッタ23を介して分離し、ヘッドアンプ14に出力する。
これによりヘッドアンプ14は、フォーカスサーボ信号SFCSを増幅して増幅フォーカスサーボ信号SAFCSとしてフォーカスマトリックス回路15に出力する。
【0043】
フォーカスマトリックス回路15は、増幅フォーカスサーボ信号SAFCSに基づいてフォーカスエラー信号SFEを生成し位相補償回路16に出力する。
位相補償回路16は、フォーカスエラー信号SFEの位相補償を行って位相補償フォーカスエラー信号SPFEをアンプ17に出力する。
【0044】
アンプ17は、位相補償フォーカスエラー信号SPFEを増幅して、増幅位相補償フォーカスエラー信号SAPFEとして記録ヘッド13に出力する。
これにより、記録ヘッド13は、対物レンズ22を図示しないアクチュエータにより駆動してフォーカス制御を行うこととなる。
【0045】
(5)光学膜除去工程(図1(d)参照)
次に超純水により水洗し、スピン乾燥を行って光学膜3を除去する。
(6)現像工程(図1(e)参照)
続いて、現像処理を行うことにより表面に凹上のピットがスパイラル状に並んだガラス原盤が形成されることとなる。
その後、超純水による水洗、スピン乾燥を行い、水分の除去とガラス基板1へのフォトレジスト2の密着性を確実にするためにポストベイクを行う。
【0046】
(7)表面導体化工程
ガラス原盤の表面は不導体であるので、ガラス原盤作成後のスタンパー制作工程において電鋳を行うためにガラス原盤の表面に導電膜を形成して導体化する必要がある。
【0047】
このための手法として、真空中での金属の蒸着あるいはスパッタリング(乾式法)あるいは無電解メッキ(湿式法)等が挙げられる。
導電膜を形成する導体材料としては、ニッケルあるいは銀等が用いられる。
【0048】
(8)原盤再生検査工程
表面導体化工程において導体化するために用いられた導電膜は反射膜としても機能するので、原盤再生機によってガラス原盤の再生検査を行うことができる。
【0049】
再生検査においては、ガラス原盤表面の欠陥検査及び信号品質の確認を行う。
この原盤再生検査に合格したガラス原盤は、その後に行われるスタンパー制作工程においてスタンパーの制作に用いられることとなる。
以上の説明のように本実施形態によれば、SIL本体を光学膜の厚さ分だけガラス原盤の記録面から離れた位置に配置することができ、SIL本体は光学膜と協働してSILとして機能しているため、SIL本体の記録光射出面におけるビーム径を太く(=φD2)することができ、エネルギー集中を緩和して、SIL本体の劣化(白濁等のやけ)を防止することができる。
【0050】
以上の説明においては、フォトレジストを非水溶性材料を用い、光学膜を水溶性材料を用いたが、両者が混合せず、かつ、光学膜のはく離が容易であれば他の材料を用いることも可能である。
さらに光学膜は、導電性あるいは帯電防止効果を有するので、ディスク基板に塵などが低減され、浮上ヘッドが光ディスク基板に付着した塵により跳ね上がり、光ディスク基板との距離が離間することにより書込不能時間が発生するのを抑制することができる。
【0051】
また、塵によりSIL本体が傷つくのを抑制することができる。
さらに塵により保護膜やフォトレジストにキズが発生するのを抑制することができる。
さらにまた、光ディスク基板としてガラス基板を用いる場合についてのみ説明したが、表面絶縁処理したシリコン基板やAl基板を用いることも可能である。
【0052】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、光学膜塗布工程は、前記光ディスク基板に塗布されたフォトレジスト上に前記ソリッドイマージョンレンズ本体と協働して前記記録光を前記光ディスク基板上に集光するための光学膜を塗布して成膜し、露光工程は、光学膜塗布工程で成膜した光学膜から離間し浮上させたソリッドイマージョンレンズ本体で集光した記録光を光学膜によりさらに集光してフォトレジストに照射し、フォトレジストの露光を行っているので、浮上ヘッドにより浮上させたソリッドイマージョンレンズ本体は、ソリッドイマージョンレンズ本体で集光した記録光が光学膜によりさらに集光されることにより、光学膜を設けない場合と比較してフォトレジスト表面から光学膜の厚さ分だけ離間することができ、フォトレジスト表面におけるビーム径を太くすることなく、ソリッドイマージョンレンズ本体の記録光射出面におけるビーム径を太くすることができるため、エネルギー集中を緩和して、ソリッドイマージョンレンズの劣化を防止することができる。
【0053】
さらに、光学膜除去工程は、露光工程後、光学膜を除去するので、その後の現像、表面導体化、原盤再生検査の各工程に影響を与えることがない。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の作用に加えて、フォトレジストは、非水溶性とし、光学膜は、水溶性とするので、両者が混合することはなく、光学膜除去工程の水洗浄工程は、フォトレジスト及び光学膜が塗布されているガラス基板を水洗するだけで、光学膜を容易に除去して、その後の現像、表面導体化、原盤再生検査の各工程に影響を与えることがない。
【0054】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または請求項2記載の発明の作用に加えて、前記光学膜は、導電性材料で形成するので、静電気により塵が付着しづらくなる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1または請求項2記載の発明の作用に加えて、前記光学膜は、導電性材料を含むので、静電気を逃がすことができ、静電気による塵の付着を低減できる。
【0055】
請求項5記載の発明によれば、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前記光学膜は、帯電防止剤を含むので、静電気による塵の付着を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の光ディスク原盤製造工程の要部工程説明図である。
【図2】カッティング装置の概要構成ブロック図である。
【図3】記録ヘッドの説明図である。
【図4】SIL本体及び光学膜の詳細構成説明図である。
【図5】露光工程の詳細説明図である。
【図6】従来の光ディスク原盤の製造工程の要部工程説明図である。
【図7】従来の光学系の説明図である。
【図8】従来の露光工程の詳細説明図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板
2 フォトレジスト
3 光学膜
11 駆動モータ
12 送り装置
13 記録ヘッド
14 ヘッドアンプ
15 フォーカスマトリックス回路
16 位相補償回路
17 アンプ
20 ソリッドイマージョンレンズ(SIL)本体
20 射出面
21 浮上ヘッド
22 対物レンズ
23 ビームスプリッタ
SFCS フォーカスサーボ信号
SAFCS 増幅フォーカスサーボ信号
SFE フォーカスエラー信号
SPFE 位相補償フォーカスエラー信号
SAPFE 増幅位相補償フォーカスエラー信号

Claims (5)

  1. 浮上ヘッドにより保持されるソリッドイマージョンレンズ本体を有する光学系を用いて光ディスク基板に記録光を集光することによりカッティングを行って光ディスク原盤を製造するディスク原盤の製造方法であって、
    前記光ディスク基板に塗布されたフォトレジスト上に前記ソリッドイマージョンレンズ本体と協働して前記記録光を前記光ディスク基板上に集光するための光学膜を塗布して成膜する光学膜塗布工程と、
    該光学膜塗布工程において成膜した前記光学膜から離間し浮上させた前記ソリッドイマージョンレンズ本体で集光した記録光を前記光学膜によりさらに集光して前記フォトレジストに照射し、前記フォトレジストの露光を行う露光工程と、
    前記光学膜を除去する光学膜除去工程と、
    を備えたことを特徴とする光ディスク原盤の製造方法。
  2. 請求項1記載の光ディスク原盤の製造方法において、
    前記フォトレジストは、非水溶性であり、
    前記光学膜は、水溶性であり、
    前記光学膜除去工程は、前記フォトレジスト及び前記光学膜が塗布されている前記光ディスク基板を水洗する水洗浄工程を含む、
    ことを特徴とする光ディスク原盤の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2記載の光ディスク原盤の製造方法において、
    前記光学膜は、導電性材料で形成することを特徴とする光ディスク原盤の製造方法。
  4. 請求項1または請求項2記載の光ディスク原盤の製造方法において、
    前記光学膜は、導電性材料を含むことを特徴とする光ディスク原盤の製造方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク原盤の製造方法において、
    前記光学膜は、帯電防止剤を含むことを特徴とする光ディスク原盤の製造方法。
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