JP3611772B2 - 画像形成システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成システムに関し、特に、種類の異なる複数の画像形成装置がネットワークに接続されている場合に、出力情報の内容に基づいて印刷制御を行う画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数のパソコン等と複数のプリンタとが、LAN等のネットワークを介して接続され、利用者の意思により出力するプリンタを選択して、利用者がパソコンで作成した文書,あるいはスキャナで読み取った写真,画像等の情報を、その選択されたプリンタから出力するようなシステムがある。
【0003】
また、特開2000−20264号公報,特開平5−233168号公報,特開平7−219370号公報には、出力しようとする印刷物の種類,プリンタサーバの出力処理時間、あるいは利用者とプリンタまでの距離に基づいて、出力すべき印刷装置を選択する印刷装置の選択方式が記載されている。
【0004】
特に、特開2000−20264号公報には、ファイル名に付与される“doc”,“txt”,“bmp”のような拡張子に着目し、この拡張子で印刷物の種類を識別しその種類と予め対応づけられたプリンタにその印刷物を出力する、ネットワークで結ばれたシステムにおけるプリンタサーバ選択方式が記載されている。
【0005】
さらに、特開平11−127290号公報には、複数のデジタル画像形成装置で分担して印字出力する際に、残プリントページ数が最も少ないか、あるいは最もプリント所要時間の少ない画像形成装置を選択する画像形成装置のネットワークシステムが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、パソコンで作成された書類が複数ページからなる場合には、すべてのページが文字のみからなる書類もあるが、文字のみからなるページ,画像のみからなるページ,文字と網点画像とが混在するページ,文字と写真画像とが混在するページなど、1つのページごとに記載された情報内容が異なる書類もある。
たとえば、“doc”という拡張子が付与されているファイルは、一般に文字のみからなる文書が多いが、上記のように文字と画像が混在するページが含まれる場合もある。
【0007】
単にファイル名の拡張子のみから印刷物の種類を判断して、その拡張子が付与されているファイルと印刷するプリンタとを対応づける場合には、“doc”という拡張子が付与されているファイルが文字のみからなる文書が多いということで、文字の印刷に適するが画像の印刷には適さないプリンタが対応づけられる場合がある。
【0008】
このような対応づけがされたとき、文字のみのページ,文字と画像とが混在するページあるいは画像のみのページを含んだ“doc”という拡張子が付与されたファイルを印刷させる場合を考えると、文字のみのページは利用者が意図するようなスピード,画質で印字ができるが、文字と画像が混在するページの画像あるいは画像のみのページの画像は、利用者が意図するスピード,画質で印字できないおそれがある。
すなわち、ファイルの拡張子のみを利用してファイルとプリンタを対応づけるだけでは、必ずしも適切なプリンタを選択できない場合がある。
【0009】
特に画像のみのページは、利用者が印刷スピードを優先することを望まない限り、通常は高画質で印刷させることを望むので、ページごとに印刷情報の種類が異なる文書の場合には、文字のみのページは文字の印刷に適するプリンタで印刷し、画像のみのページは画像の印刷に適するプリンタで印刷することが望まれる。
【0010】
また、複数台のプリンタの稼働状況を見て分担して印刷させる場合、印刷時間の短縮という観点では適切なプリンタを選択できるが、印刷物の種類すなわち印刷されている情報内容の品質という観点では必ずしも適切なプリンタが選択されるとは限らない。
【0011】
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、印刷しようとする原稿に含まれる情報の内容を判別して、その判別結果に基づいて適切な画像形成装置を選択することが可能な画像形成システムを提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は、画像読取装置と複数の画像形成装置とが、ネットワークを介して接続された画像形成システムであって、前記画像読取装置が、ページごとに原稿を読み取る画像読取部と、原稿に含まれる情報内容の傾向と出力すべき画像形成装置とが対応づけられた所定の選択基準を記憶した記憶部と、読み取られた原稿に含まれる情報内容に基づいて、その原稿を領域分割する分割部と、分割された領域に基づいて原稿の情報内容の傾向を判別する判別部と、判別された情報内容の傾向と前記選択基準とからページごとに原稿を出力すべき画像形成装置を選択する選択部と、ページごとに読み取られた原稿を、選択された画像形成装置へ出力する通信部とを備えた画像形成システムを提供するものである。
この発明によれば、原稿のページごとに、原稿の情報内容を印刷するのに適切な画像形成装置を選択することができる。
また、この発明は、複数の画像形成装置とネットワークを介して接続可能な画像読取装置において、ページごとに原稿を読み取る画像読取部と、原稿に含まれる情報内容の傾向と出力すべき画像形成装置とが対応づけられた所定の選択基準を記憶した記憶部と、読み取られた原稿に含まれる情報内容に基づいて、その原稿を領域分割する分割部と、分割された領域に基づいて原稿の情報内容の傾向を判別する判別部と、判別された情報内容の傾向と前記選択基準とからページごとに原稿を出力すべき画像形成装置を選択する選択部と、ページごとに読み取られた原稿を、選択された画像形成装置へ出力する通信部とを備えた画像読取装置を提供するものである。
さらに1つ以上の画像形成部を備え、選択基準の出力すべき画像形成装置に自身の画像形成部を含むことを特徴とする画像読取装置を提供するものである。
また、この発明は画像読取装置および複数の画像形成装置とネットワークを介して接続可能なサーバにおいて、原稿に含まれる情報内容の傾向と出力すべき画像形成装置とが対応づけられた所定の選択基準を記憶した記憶部と、前記画像読取装置から転送されてきた原稿に含まれる情報内容に基づいて、その原稿を領域分割する分割部と、分割された領域に基づいて原稿の情報内容の傾向を判別する判別部と、判別された情報内容の傾向と前記選択基準とからページごとに原稿を出力すべき画像形成装置を選択する選択部と、ページごとに読み取られた原稿を、選択された画像形成装置へ出力する通信部とを備えたサーバを提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明において、画像読取装置とは、画像、文字、図形等が描かれた書面を読み取ることのできる装置であり、たとえばスキャナやデジタル複写機等を意味する。画像形成装置とは、画像を書面上に印刷するプリンタ等を意味する。
画像読取装置は、CPUを中心として、ROM、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等を含むいわゆるマイクロコンピュータを備え、その機能を実現するための制御プログラムがROM、RAM、ハードディスク等に格納されている。たとえば、画像読取部、分割部、判別部、選択部及び通信部の主要機能は、このマイクロコンピュータが制御プログラムに基づいて各種ハードウェアを用いて処理することにより実現される。
【0014】
この発明のネットワークは、LAN、WANなど各種形態のものを対象とし、特に1つに限定されるものではない。ネットワークプロトコルもTCP/IPをはじめ、各種プロトコルを用いることができる。
【0015】
この発明は、画像読取装置と、複数の画像形成装置と、サーバとが、ネットワークを介して接続された画像形成システムであって、前記画像読取装置が、ページごとに原稿を読み取る画像読取部と、読み取られた原稿をサーバへ転送する第1通信部とを備え、前記サーバが、転送されてきた原稿に含まれる情報内容の傾向を出力すべき画像形成装置とが対応づけられた所定の選択基準を記憶した記憶部と、転送されてきた原稿に含まれる情報内容に基づいて、その原稿を領域分割する分割部と、分割された領域に基づいて原稿の情報内容の傾向を判別する判別部と、判別された情報内容の傾向と前記選択基準とからページごとに原稿を出力すべき画像形成装置を選択する選択部と、ページごとに読み取られた原稿を、選択された画像形成装置へ出力する第2通信部とを備えた画像形成システムを提供するものである。
【0016】
ここで、前記画像読取装置は、前記原稿を出力すべき画像形成装置の選択基準を利用者が設定入力する設定入力部をさらに備えてもよい。
また、前記分割部は、読み取られた原稿を文字領域、網点領域、および写真領域に分割するようにしてもよい。
さらに、前記判別部は、前記分割部によって分割された各領域の相対的な大きさを比較する比較部を備え、その比較結果に基づいて原稿の情報内容の傾向を判別してもよい。
【0017】
以下、図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳述する。なお、これによってこの発明が限定されるものではない。
図1に、この発明の画像形成システムの構成ブロック図の一実施例を示す。
この発明の画像形成システムは、少なくとも、ネットワーク400を介して接続された画像読取装置1,複数台の画像形成装置(プリンタ)301,302,複数台のコンピュータ201,202から構成される。
【0018】
ここで、画像読取装置1とは、スキャナ,デジタル複写機等を意味する。スキャナはいわゆる紙面上に表わされた文字,図形,写真等の情報をスキャンしてデジタルデータに変換するための装置であり、デジタル複写機は、原稿をデジタルデータとして読み取った後、用紙に複写出力するものである。
ネットワーク400としては、その規模に応じて種々のものが存在し、特に限定されるものではないが、この発明では、主として、同一構内,同一フロア等の比較的小規模なLANを対象とする。
【0019】
コンピュータ201,202とは、いわゆるパソコンやワークステーションを意味し、利用者が文字,図形,画像等を入力することのできる装置である。プリンタ301,302とは、文字・記号データ,網点画像,写真画像等の各種情報を用紙に印刷して出力することのできる画像形成装置である。
【0020】
プリンタとしては各種のものが市販されているが、この発明ではネットワーク400に接続できるものであればよく、特に特別な仕様のものに限定されない。たとえば、レーザプリンタ,インクジェットプリンタ,ドットインパクトプリンタ,ラインプリンタ,昇華プリンタ等を用いることができ、白黒のみならず、カラー印刷ができるものであってもよい。これらのプリンタは、それぞれ異なる特性を有し、文字のみの印刷に適するもの、画像の印刷に適するものなど、印刷物の種類に応じて適切なものが存在する。
【0021】
ここで、レーザプリンタは、一般的に文字を多く含む文書を高速に印刷する場合に用いられることが多い。
インクジェットプリンタは、レーザプリンタよりも低速であるが、文字,図形,画像など各種データが混在した文書を高画質で印刷する場合に適している。
【0022】
昇華型プリンタは、特に、画像,写真など高解像度が要求される書類を印刷する場合に適している。ドットインパクトプリンタやラインプリンタは、主として、文字を高速に印刷するのに適している。
【0023】
この発明は、ネットワーク400に、このような特性の異なるプリンタが複数台接続されている場合に、印刷しようとする文書のページごとの情報の内容に基づいて、そのページごとに適切なプリンタを自動選択してかつ印刷することを特徴とする。
【0024】
図1において、画像読取装置1は、次のような各機能ブロックから構成される。
画像読取部101は、読み取ろうとする原稿を走査台上にセットして、原稿を走査してその紙面上に描かれた画像をデジタルデータとして入力する部分である。読み取られた画像データ121はハードディスクなどの記憶部120に格納される。
【0025】
画像処理部102とは、読み取られた画像データ121について、「領域分離103」等の処理を行う部分であり、前記した分割部に対応する。
ここで「領域分離103」とは、1ページに含まれている画像の種類によって、そのページ内の領域をその種類ごとに分離することをいう。たとえば読み取ろうとする原稿の1頁に、文字線画,網点画像,写真画像の3つの画像が含まれている場合に、そのページの領域を「文字線画領域」,「網点画像領域」及び「写真画像領域」に分離することをいう。
【0026】
この「領域分離103」は、種々の公知の方法を用いることができる。たとえば、特開平7−264399号公報に記載された画像処理方法では、エッジ情報を検出することにより、入力された1ページ当たりの画像データから画素ごとの領域分離が可能である。この領域分離の結果得られた情報は、制御部110の画像傾向判定処理部115で利用される。
図1の画像形成部104は、記憶部120に記憶されたデジタル画像データを実際に印字できる形式に変換して、図示しない印刷機構を動作させて用紙への印刷・出力を行うものである。
【0027】
記憶部120は、読み取られた画像データ121,各種設定データ等を格納したものであり、書き換え可能な記憶装置、たとえば、ハードディスク,RAM,ICメモリ等が用いられる。
通信部130は、ネットワーク400を介して接続されたプリンタ及びコンピュータとデータの送受信を行う部分である。ユーザI/F140は、ユーザがユーザデータ114,プリンタ情報113などの設定情報を入力したり、画像読取の指示を入力したりする部分であり、たとえば、キーボード,表示装置,テンキー,マウス,タッチパネル等が用いられ、いわゆる入力部と表示部の機能を有する部分に相当する。
【0028】
ユーザ識別部150は、ユーザデータ114を入力する部分であり、たとえば、ユーザデータ114がICカードに記憶されている場合にはICカードリーダが用いられる。
制御部110は、この画像読取装置1の動作全体を制御する部分であり、この制御部110の機能は、主としてCPUを中心として、ROM,RAM,I/Oインタフェース,タイマーなどからなるマイクロコンピュータによって実現できる。
【0029】
制御部110は、その主要機能として、処理指示入力部111,画像傾向判定処理部115,プリンタ選択処理部116,送信先決定処理部117を備えている。
処理指示入力部111は、ユーザI/F部140から入力されたプリンタ選択基準112とプリンタ情報113を記憶部120に格納する処理、ユーザ識別部150から入力されたユーザデータ114を記憶部120に格納する処理及び画像読取部101に対して原稿を読み取る指示を与える処理等を行う部分であり、前記した設定入力部に相当する。
【0030】
画像傾向判定処理部115は、1ページあたりに含まれる情報には、文字が多いのか、あるいは画像のうち写真領域が多いのか網点画像領域が多いのか等を判定する部分である。この判定には前記した「領域分離」によって得られた情報が用いられる。これは、前記した判別部に相当する。
【0031】
たとえば、1ページ内の画素(ドット)ごとに、その画素は、文字であるか網点画像であるか、写真であるかを判断し、1ページあたりのそれぞれの画素数をカウントして、所定のしきい値とこれらの画像カウント数とを比較する。
そして、この比較の結果、今印刷対象としているページが、文字の多いページなのか、網点画像の多いページなのか、あるいは写真画像の多いページなのかを判断する。
【0032】
プリンタ選択処理部116は、前記画像傾向判定処理部115の判断の結果をもとに、予め定められたプリンタ選択基準に従って、そのページを印刷するのに適切なプリンタを選択する部分であり、前記した選択部に相当する。
たとえば、文字の多いページであると判断された場合には、そのページの印刷のために、レーザプリンタが選択される。また、写真の領域が多いと判断されたページの場合は、昇華型プリンタが選択される。
【0033】
送信先決定処理部117は、プリンタ選択処理部116によって選択されたプリンタに対して、印刷対象となった対応ページを転送するための通信制御を行う部分である。
【0034】
図3に、この発明の画像形成システムにおける印刷処理の一実施例のフローチャートを示す。
まず、画像読取装置1の各機能ブロックの処理のために、ユーザデータ114およびユーザI/F140からの指示に基づきプリンタ選択基準112を設定する(ステップS1)。
次に、プリンタ選択基準112が、「単一プリンタモード」に設定されているか否かを判断する(ステップS2)。
ここで、「単一プリンタモード」に設定されていれば、ステップS3へ進み、そうでない場合はステップS4へ進む。
【0035】
「単一プリンタモード」に設定されている場合は複数ページからなる書類のすべてのページを同一のプリンタから出力することになる。そうでない場合は、各頁ごとに、ユーザの指示やその頁の内容に応じて適切なプリンタを選択しながら出力することになる。
【0036】
「単一プリンタモード」の場合は、ステップS3において、現在注目しているページが印刷すべき第1ページ目のとき、ステップS4へ進みそのページの画像傾向を判断して適切なプリンタを選択する。また、第2ページ以降のページは、第1ページ目と同じプリンタで出力するため、ステップS9へ進む。
「単一プリンタモード」でない場合は、ステップS4へ進み、まず手動選択が設定されているか否かを判断する。
【0037】
「手動選択」が設定されている場合は、ステップS6へ進み、ユーザにその旨を表示し、ユーザ自らの意思で印刷プリンタを選択する。選択されたプリンタについての情報が記憶部120に記憶される。
【0038】
「手動選択」が設定されていない場合は、ステップS5へ進み、「最速モード」を選択すべきか否か判断する。たとえば、ユーザの印刷指示が入力されたときに、速さを優先する印刷指示があれば、印刷速度の速いプリンタを選択するためにステップS7へ進む。
ステップS7において、予め記憶されたプリンタ情報113を見て、最も高速と判断されたプリンタが選択される。
【0039】
ステップS5において、「最速モード」の設定がされていない場合は、現在印刷対象となっているページに対してどのプリンタを選択すべきかを判断する「プリンタ選択処理」を実行する(ステップS8)。
「プリンタ選択処理」については後述するが、印刷対象となっているページの情報内容に基づいて、予め記憶されているプリンタ情報及びプリンタ選択基準を参照することにより、そのページを印刷すべきプリンタを選択する処理である。
【0040】
以上のステップS3,S6,S7またはS8によって選択されたプリンタに、印刷対象となっているページのデータを転送するために、分岐処理を行う(ステップS9)。
ここで、たとえば、選択可能なプリンタがm台あるとすると、m個の処理に分岐される。プリンタ1が選択されているときは、ステップS10へ進み、印刷対象となっているページのデータをプリンタ1へ転送する処理を行う。同様に、プリンタ2が選択されているときはステップS11へ進み、プリンタmが選択されているときはステップS12へ進む。
【0041】
このステップS10,S11及びS12の処理は、主として送信先決定処理部117及び通信部130によって行われ、そのページのデータに、転送のための付加情報が付与されてネットワーク400を介して、所定のプリンタにまでデータが送られる。
【0042】
次に1ページ分のデータが所定のプリンタへ転送された後、ステップS13へ進み、最終ページか否かを判断する。最終ページでなければステップS2へ戻り、次のページの印刷処理を実行する。最終ページの場合は、ステップS14へ進み、どのページをどのプリンタへ出力したかをユーザに通知する処理を行い、印刷処理を終了する。ユーザへの通知はたとえば、印刷,表示,音声等の各種方法に行うことができる。ここで、図3のフローチャートでは、ページごとにプリンタ選択とプリンタへのデータ転送を行った後、次のページについて同様の処理を繰り返すようにしているが、印刷する全ページについて領域分割及びプリンタ選択の処理の終了後に、各ページのデータをそれぞれ選択されたプリンタへ転送するようにしてもよい。
【0043】
次に、図3のステップS8に示した「プリンタ選択処理」の詳細について説明する。
図4に、この発明のプリンタ選択処理の一実施例のフローチャートを示す。この処理は、主として、ステップS21〜S31は画像傾向判定処理部115によって、ステップS32以後の処理はプリンタ選択処理部116によって行われる。
【0044】
まず、カウンタ値を初期化する(ステップS21)。ここで、カウンタ値とは、「文字カウントSL」,「網点カウントSM」及び「写真カウントSP」の3つとし、それぞれ初期値をゼロに設定する。
【0045】
画像読取部101で読みとられた原稿は、記憶部120に格納されているが、画像処理部102はこの中からページごとに原稿データを読み出し、さらに、1ラインごとに着目して以下の処理を行うために、1ライン分のデータを取り出す(ステップS22)。
次に、1ラインの各画素ごとに、そのデータの傾向を認識するために、そのラインの最初の画素データを取り出す(ステップS23)。
【0046】
そしてその画素データについて、前記した「領域分離」の判定を行う(ステップS24)。ここでは、前記した特開平7−264399号公報に記載された画像処理方法を用い、その処理結果として、文字領域に属するデータであるか、網点領域に属するデータであるかあるいは写真領域に属するデータであるかの情報を出力するものとする。
ステップS24において、「領域分離」の結果が「文字データ」である場合には、ステップS25に進み、文字カウントSLをインクリメントする。
【0047】
同様に、ステップS24において、「網点データ」あるいは「写真データ」と判断された場合には、それぞれステップS26,S27に進み、網点カウントSM,写真カウントSPをそれぞれインクリメントする。
次に、ステップS28へ進み、判断の対象としたラインの最後の画素か否か判断し、最後でなければ、次の画素に着目する処理をして(ステップS29)、ステップS24へ戻る。
【0048】
ラインの最後の画素である場合は、ステップS30へ進み、現在のラインが判断の対象とした最終のラインか否か判断する。最終ラインでない場合は、次のラインに着目する処理をして(ステップS31)、ステップS23へ戻る。
【0049】
判断の対象としたページの最終ラインまで、領域分離の処理が終了すると、ステップS32へ進み、領域分離の結果に基づいてプリンタ選択のための分岐処理を行う。
ステップS32の処理では、1ページ当たりの画素全体に対して、カウントされた文字,網点,写真のそれぞれのカウント値(SL,SM,SP)がどれくらいの割合をしめているか、あるいはそれぞれのカウント値の大小関係を確認する。
【0050】
たとえば、図4において、文字カウントSLの値(すなわち文字画素数)が、1ページ当たりの全画素数の80%以上である場合は、そのページは文字を主体とする画像傾向があると判断してステップS33へ進み、印刷スピードを優先するレーザプリンタを選択する。
【0051】
また、文字カウント値SLが80%以下であって、写真カウントSP≧網点カウント値SMである場合には、そのページは写真を主体とする傾向のあるページであると判断してステップS34へ進み、多階調表示に優れている昇華型プリンタを選択する。
【0052】
また、文字カウント値SLが80%以下であって、網点カウント値SM>写真カウント値SPである場合には、そのページは網点画像を主体とする傾向のあるページであると判断してステップS35へ進み、周期的な点の集合で画像の濃淡を表わすのに優れたプリンタ(たとえばインクジェットプリンタ)を選択する。
【0053】
さらにステップS35において、網点周期が、たとえば閾値Th(たとえば175線)よりも大きい場合は高精細印刷なので、高解像度の600dpiのプリンタを選択し、閾値Thよりも小さい場合は、低解像度の400dpiのプリンタを選択する(ステップS36,37)。
【0054】
このように、各ページごとに適切なプリンタの選択処理を行うが、選択するプリンタと、ステップS32での選択基準及びしきい値Thの設定は利用できるプリンタの種類、あるいは利用者ごとに、各自の判断に基づいて適宜変更できるようにしてもよい。
以上のように読み取ったページごとに印刷するプリンタを選択するようにしているので、ページごとにそのページに含まれる情報内容に適したプリンタを用いて印刷をすることができる。
【0055】
次に、サーバを利用した画像形成システムの実施例について説明する。
図2に、サーバを利用した場合のこの発明の画像形成システムの構成ブロック図を示す。
ここで、図1と比較すると、図1の画像読取装置の制御部110の機能の一部と、画像処理部102とをサーバ160側に移動した点が異なる。すなわち、サーバ160の制御部170は、画像傾向判定処理部171,プリンタ選択処理部174,送信先決定処理部175を備え、プリンタ選択基準172とプリンタ情報173を記憶する。
【0056】
また、サーバ160の画像処理部161は、図1と同様に領域分離162等の処理を行う部分である。記憶部163は、画像読取装置100等から転送されてきた画像データ164を記憶するメモリである。また、通信部165は画像読取装置100の通信部130と同等の機能を有する。
【0057】
一方、図2において、画像読取装置100の制御部110は、処理指示入力処理部111、送信先決定処理部117を備えるが、サーバ160側に備えられた他の処理は備えなくてもよい。
【0058】
この図2の場合は、画像読取部101で読取られた原稿のデータは、画像読取装置100の記憶部120に記憶された後、制御部110の処理指示入力処理部111の処理によって、通信部130を介して、サーバ160の記憶部163に転送されることになる。
【0059】
サーバ160に転送された後、プリンタ選択処理及び印刷処理は、前記した図3と図4のフローチャートに従って行われる。この実施例の場合は、画像読取装置100が自ら印刷すべきプリンタを選択する必要はなく、読み取った原稿をサーバ160に転送するだけでよいので、画像読取装置100の負担を軽減できる。
【0060】
【発明の効果】
この発明によれば、読み取られた原稿のページごとにその情報内容に適した画像形成装置を用いてその原稿を印刷することができる。また、複数ページからなる書類を印刷する場合に、利用者がページごとに印刷する装置を設定する必要はなく、写真及び網点画像についての特別な知識がなくても、ページごとに適切な画像形成装置で印刷されるので、利用者の操作が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像形成システムの一実施例の構成ブロック図である。
【図2】サーバを利用した場合の、この発明の画像形成システムの一実施例の構成ブロック図である。
【図3】この発明の画像形成システムにおける印刷処理の一実施例のフローチャートである。
【図4】この発明のプリンタ選択処理の一実施例のフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像読取装置
100 画像読取装置
101 画像読取部
102 画像処理部
103 領域分離
104 画像形成部
110 制御部
111 処理指示入力処理部
112 プリンタ選択基準
113 プリンタ情報
114 ユーザデータ
115 画像傾向判定処理部
116 プリンタ選択処理部
117 送信先決定処理部
120 記憶部
121 画像データ
130 通信部
140 ユーザI/F
150 ユーザ識別部
160 サーバ
161 画像処理部
162 領域分離
163 記憶部
164 画像データ
165 通信部
170 制御部
171 画像傾向判定処理部
172 プリンタ選択基準
173 プリンタ情報
174 プリンタ選択処理部
175 送信先決定処理部
201 コンピュータ
301 プリンタ
400 ネットワーク

Claims (10)

  1. 画像読取装置と複数の画像形成装置とが、ネットワークを介して接続された画像形成システムであって、前記画像読取装置が、ページごとに原稿を読み取る画像読取部と、原稿に含まれる情報内容の傾向と出力すべき画像形成装置とが対応づけられた所定の選択基準を記憶した記憶部と、読み取られた原稿に含まれる情報内容に基づいて、その原稿を領域分割する分割部と、分割された領域に基づいて原稿の情報内容の傾向を判別する判別部と、判別された情報内容の傾向と前記選択基準とからページごとに原稿を出力すべき画像形成装置を選択する選択部と、ページごとに読み取られた原稿を、選択された画像形成装置へ出力する通信部とを備えた画像形成システム。
  2. 画像読取装置と、複数の画像形成装置と、サーバとが、ネットワークを介して接続された画像形成システムであって、前記画像読取装置が、ページごとに原稿を読み取る画像読取部と、読み取られた原稿をサーバへ転送する第1通信部とを備え、前記サーバが、転送されてきた原稿に含まれる情報内容の傾向と出力すべき画像形成装置とが対応づけられた所定の選択基準を記憶した記憶部と、転送されてきた原稿に含まれる情報内容に基づいて、その原稿を領域分割する分割部と、分割された領域に基づいて原稿の情報内容の傾向を判別する判別部と、判別された情報内容の傾向と前記選択基準とからページごとに原稿を出力すべき画像形成装置を選択する選択部と、ページごとに読み取られた原稿を、選択された画像形成装置へ出力する第2通信部とを備えた画像形成システム。
  3. 前記画像読取装置が、前記原稿を出力すべき画像形成装置の選択基準を利用者が設定入力する設定入力部をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2の画像形成システム。
  4. 複数の画像形成装置とネットワークを介して接続可能な画像読取装置において、
    ページごとに原稿を読み取る画像読取部と、
    原稿に含まれる情報内容の傾向と出力すべき画像形成装置とが対応づけられた所定の選択基準を記憶した記憶部と、
    読み取られた原稿に含まれる情報内容に基づいて、その原稿を領域分割する分割部と、
    分割された領域に基づいて原稿の情報内容の傾向を判別する判別部と、
    判別された情報内容の傾向と前記選択基準とからページごとに原稿を出力すべき画像形成装置を選択する選択部と、
    ページごとに読み取られた原稿を、選択された画像形成装置へ出力する通信部とを備えた画像読取装置。
  5. さらに1つ以上の画像形成部を備え、選択基準の出力すべき画像形成装置に自身の画像形成部を含むことを特徴とする請求項4の画像読取装置。
  6. 画像読取装置および複数の画像形成装置とネットワークを介して接続可能なサーバにおいて、
    原稿に含まれる情報内容の傾向と出力すべき画像形成装置とが対応づけられた所定の選択基準を記憶した記憶部と、
    前記画像読取装置から転送されてきた原稿に含まれる情報内容に基づいて、その原稿を領域分割する分割部と、
    分割された領域に基づいて原稿の情報内容の傾向を判別する判別部と、
    判別された情報内容の傾向と前記選択基準とからページごとに原稿を出力すべき画像形成装置を選択する選択部と、
    ページごとに読み取られた原稿を、選択された画像形成装置へ出力する通信部とを備えたサーバ。
  7. 前記分割部が、読み取られた原稿を文字領域、網点領域、および写真領域に分割することを特徴とする請求項4の画像読取装置。
  8. 前記判別部が、前記分割部によって分割された各領域の相対的な大きさを比較する比較部を備え、その比較結果に基づいて原稿の情報内容の傾向を判別することを特徴とする請求項4の画像読取装置。
  9. 前記分割部が、読み取られた原稿を文字領域、網点領域、および写真領域に分割することを特徴とする請求項6のサーバ。
  10. 前記判別部が、前記分割部によって分割された各領域の相対的な大きさを比較する比較部を備え、その比較結果に基づいて原稿の情報内容の傾向を判別することを特徴とする請求項6のサーバ。
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