JP3611728B2 - ミリ波用ミキサ回路基板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミリ波帯域の通信モジュールに関するもので、高歩留りの通信モジュールを提供する。
【0002】
【従来の技術】
ミリ波帯域の通信モジュールは、ミリ波の信号を直接扱うMMIC(マイクロ波モノリシックIC)、ミリ波の信号をIF帯へダウンコンバートする整合回路基板およびMMICや整合回路基板に形成された整合回路にバイアスを提供する実装基板から構成される。このうち、MMICと、整合回路基板は、ミリ波帯の信号を取扱うため、高周波信号のロスに注意する必要がある。
【0003】
周波数30GHz〜300GHzのミリ波帯域で使用するデバイスにおいては、MMIC等のチップから信号線を外部整合基板に取り出す際にはインダクタンスの増大が問題であるため、通常のデバイスで用いられているようなワイヤーボンデングでは、信号ロスを大きくしてしまうため不都合である。このため、従来、特開平9−74118号公報に開示されているように、MMICからマイクロストリップ線路で形成された外部整合回路への信号線の取り出しをバンプ状の電極で、チップ表面がシリコン基板上の低誘電率高分子膜に形成された整合回路基板の方を向くようなフリップチップ方式の実装をすることが提案されている。この方法では、信号線を極力短くでき、信号ロスを小さくすることが可能になる。図10を参照しながら、本従来例を説明する。図10において、1001はシリコン基板を用いた基板、1002はAl・Si・Cu等からなるグランドプレーン(以下、単にグランド層と呼ぶ)。1003はSiO等の絶縁膜、1004は絶縁層1003を形成した絶縁基板に形成されたマイクロストリップラインを構成するAu等からなる電極配線層、1005は電極配線1004の電極パッド、1006はNi等からなる導電性の突起状の塊であるバンプ、1010は絶縁層1003の所望の位置に形成されたスルーホールを示し、これらにより配線基板1011を構成する。
【0004】
そして、配線基板1011は、電極配線層1004を有する絶縁基板と、電極配線層1004の電極パッド1005上に重なるバンプ1006とを備え、バンプ1006を電極配線層1004よりも硬い材料により形成している。1007は配線基板1011上にフェースダウンで搭載する半導体素子、1008は半導体素子1007の電極パッド、1009は光硬化性絶縁樹脂を示す。すなわち、半導体素子1007は、電極配線層1004を形成した配線基板1011と、電極配線層1004上にバンプ1006を介した電極パッド1008を有する半導体素子1007とを備え、バンプ1006が電極配線層1004よりも硬い材料により形成され、半導体素子1007を加圧して電極配線層1004を塑性変形することによりバンプ1006を電極配線層1004に圧入している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来例で示された方法を種々検討した結果、以下のような課題が生じることが判明した。
【0006】
マイクロストリップ線路では、グランドプレーンの上に形成された絶縁膜の厚みによって特性インピーダンスが決まるためインピーダンスの微調整が難しく素子の高周波整合をとるのが困難であった。
【0007】
また、絶縁膜の厚みも10μm程度では、信号の損失が大きく、実用上使用できなかった。本引例と同じ著者が開示した文献(1996年電子情報通信学会総合大会 P78 ”BCB誘電体膜を用いた低損失ミリ波フリップチップ”)では、SiOの厚みを9μmにしても、ミリ波帯域では信号の損失が大きく、使い物にならないことが示されている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記課題を解決すべく、整合回路を、グランドラインが信号伝送路の両側にあるコプレーナ線路によって形成されていることによって、マイクロストリップ線路では、困難であったインピーダンスの微調整が可能になるので、素子との整合を取ることが容易になる。
【0009】
整合回路を形成する整合回路基板に、比抵抗1000から10000Ω・cmの高抵抗シリコン基板を用いることにより、損失を低減することが可能になる。また、該基板に、比抵抗1000から10000Ω・cmの高抵抗シリコン基板とその上に30μm未満で堆積されたSiO 、SiN、ポリイミド、および、弗化高分子材料であるサイトップ(旭硝子株式会社の登録商標)のうちのいずれか1つの絶縁膜を用いることにより、さらに損失を低減することが可能になる。
【0010】
該絶縁膜の厚みを10μm以上にすることにより、さらに効果的に損失を低減できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、実施例によって、詳細に説明する。
【0012】
基本形]図1(a)、(b)および(c)は、本発明の基本形を示す図である。
【0013】
図1(a)は整合回路基板101の平面図である。図1(a)において102は信号伝送路、103および104はグランドラインである。この信号伝送路102とグランドライン103および104とでコプレーナ線路を形成している。他の部所の信号伝送路も同様の形態をしている。このように、整合回路基板上のコプレーナ線路の配線パターンは、配線幅が30μmで、配線間隔は、30μmである。この整合回路基板はMMICを実装する素子実装部105、106および107、0.2μm厚みのp−CVDで形成したSiN113を絶縁膜に用いた、MIM(金属−絶縁物−金属)キヤパシタ108、109および110が形成されている。
【0014】
図1(b)は整合回路基板101の図1(a)で示したA−A’での断面図である。整合回路基板101は、比抵抗1000から10000Ω・cmの高抵抗シリコン基板111を用い、その表面に、厚さ0.1μmのチタン配線(図示せず)と、厚さ2μmの金からなる下層配線112と、0.2μm厚みのSiN膜113を挟んで、厚さ0.1μmのチタン配線(図示せず)と、厚さ20μmの金からなる上層配線114の多層配線が形成されている。該整合回路基板の寸法は、15mm×15mm□で、厚みは300μmである。整合回路の線路は、コプレーナ線路を採用し、また、下層配線112と上層配線114の交差部は、エアーブリッジ115によって交差している。
【0015】
この基板上に設けられた50Ω伝送路の周波数に対する伝送特性を、ネットワークアナライザによって、周波数1GHzから80GHzまでの範囲で測定した。S21パラメータの周波数に対する変化の測定結果を図3に示す。なお、比較のため、低抵抗シリコンウェハー(比抵抗5Ω・cm)を基板に用いた場合もあわせて図3に示す。
【0016】
周波数が低い側では、基板による損失の程度に、大きな差がないが、周波数が高くなるに連れ、高抵抗シリコンを用いた基板では、損失の増大が抑圧されることが示されている。
【0017】
実施の形態1]図2(a),(b)および(c)は、本発明の実施の形態1を示す図である。整合回路基板として比抵抗1000から10000Ω・cmの高抵抗シリコンウェハー211に、SiO2絶縁膜212をp−CVDによって1〜15μm体積させた基板を用いた点が異なるだけで後の構成は基本形と同一である。
【0018】
図2(a)は整合回路基板201の平面図である。図2(a)において202は信号伝送路、203および204はグランドラインである。この信号伝送路202とグランドライン203および204とでコプレーナ線路を形成している。他の部所の信号伝送路も同様の形態をしている。このように、整合回路基板上の配線パターンは、配線幅が30μmで、配線間隔は、30μmである。この整合回路基板はMMICを実装する素子実装部205、206および207、0.2μm厚みのp−CVDで形成したSiN213を絶縁膜に用いた、MIM(金属−絶縁物−金属)キヤパシタ208、209および210が形成されている。
【0019】
図2(b)は整合回路基板201の図2(a)で示したA−A’での断面図である。整合回路基板201は、比抵抗1000から10000Ω・cmの高抵抗シリコン基板211を用い、その表面には、厚さ0.1μmのチタン配線(図示せず)と、厚さ2μmの金からなる下層配線213と、0.2μm厚みのSiN膜214を挟んで、厚さ0.1μmのチタン配線と、厚さ20μmの金からなる上層配線215の多層配線が形成されている。整合回路基板の寸法は、15mm×15mm□で、該基板の厚みは300μmである。また、下層配線213と上層配線215の交差部は、エアーブリッジ216によって交差している。
【0020】
この基板上に設けられた50Ω伝送路の周波数に対する伝送特性を、ネットワークアナライザによって、周波数1GHzから80GHzまでの範囲で測定した。S21パラメータの周波数に対する変化の測定結果を図3に示す。基本形と同じ高抵抗シリコン基板を用いた場合でも、SiO2絶縁膜を10μm基板表面に堆積させたほうが、損失が少ないことが示されている。
【0021】
実施の形態2]図4は、比抵抗3000Ω・cmの高抵抗シリコン基板上の絶縁膜の厚みと、60GHzにおける損失(SパラメータのS21の値)の関係を示した図である。なお、絶縁膜として、SiO2、SiN、ポリイミド、弗化高分子(Perfluorinated Polymer:サイトップ;旭ガラス商標)を使用し、厚みを20μmまで変化させた。絶縁膜を堆積することによって損失は低減できるが、10μmまでは、絶縁膜の厚みが増すほど、損失が小さくなり、10μm以上であれば、いずれの絶縁膜においても、損失は、ほぼ飽和する。これから10μm以上の絶縁膜を形成すると、効果的であることがわかる。
【0022】
図5は、同じ50Ω伝送線路の60GHzでのS21パラメータが、シリコン基板の比抵抗にどのように依存するか検討した図である。同様に、シリコン基板上に堆積されたSiO絶縁膜厚みが10μmの場合のシリコン基板の比抵抗と、60GHzにおける損失の関係も示した。シリコン基板の比抵抗は、5から10000Ω・cmまで調べた。図5より、1000Ω・cm以上の高抵抗シリコン基板であれば、絶縁膜(SiO)の有無に関わらず、S21は、ほぼ、飽和し、本発明の構造において、損失を抑制できることがわかる。
【0023】
図6は、絶縁膜を表面に形成した比抵抗5Ω・cmの低抵抗シリコン基板上での、絶縁膜の厚みと60GHzにおける損失の関係を示した図である。絶縁膜として、SiNや、SiO2、ポリイミド、弗化高分子を用いたが、SiNや、SiO2では、30μm厚み以上は、表面にクラックが生じ、形成できなかった。これらの絶縁膜を30μmまで堆積させても、損失の程度は、改善されるものの、飽和には至っていない
実施の形態3]本発明の整合回路基板の製造方法ならびに能動素子の実装方法について説明する。
【0024】
なお、本実施の形態では、配線材料にチタン、金を用いたが、アルミ配線や、銅配線でも同様の効果が得られるので、配線材料で、本発明を規定するものではない。工程を図7(a)から(e)に示す。
【0025】
図7(a)に示すように、比抵抗1000から10000Ω・cmの高抵抗シリコン基板701にp−CVDによってSiO膜702を、10μm厚みになるように堆積する。レジスト703を塗布し、下層配線パターン704を、フォトリソグラフによって形成し、チタン705、金706を、この順番に、0.1μm、1μm厚みになるように堆積し、有機溶剤で、レジスト703を取り去る。こうして、下層配線707のパターンを形成する。
【0026】
次いで、図7(b)に示すように、p−CVDにより、SiN膜708を0.2μm厚みになるように堆積し、その上に、レジスト709を塗布し、下層配線707と上層配線710(図7(d)参照)を接続するホールパターン711を、フォトリソグラフによって形成する。レジスト709から露出したSiN膜708を、弗化水素を用いてエッチングし、下層配線707を露出させる。その後、レジスト709を有機溶剤によって除去する。
【0027】
続いて、図7(c)に示すように、再びレジストを塗布し、一部の下層配線上に、レジストを残し、150℃の熱処理によって、丸めたレジストパターン712を形成する。
【0028】
更に、図7(d)に示すように、ウェハー全面にチタン713、金714をこの順番で、0.05μm、0.1μm厚みになるように堆積し給電メタル715を形成する。その上に、選択メッキのために20μm厚みのレジスト816を塗布する。フォトリソグラフによって、上層配線パターン717を形成し、金メッキ液中で、電界メッキを行う。行う条件は、例えば、配線厚み20μmの場合、電流密度、0.05mA/mmで、時間120分である。
【0029】
最後に、メッキ完了後、図7(e)に示すように、、レジスト716を有機溶剤によって除去し、メッキした上層配線をマスクに用いて、給電メタルをエッチングする。エッチャントには、例えば、よう化アンモニア溶液を用いて金714をエッチングし、リン酸を用いてチタン713をエッチングする。
【0030】
こうして、高抵抗シリコン基板上に配線厚み30μmで、MIMキャパシタを登載した整合回路が形成できる。
【0031】
実施の形態4実施の形態3で述べた整合回路基板に、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)チップを実装した通信モジュールを作製した例を説明する。HBTは、図8に示すように、例えば、チップのサイズが、400μm×400μmで、その中心の150μm×150μmのエリアにHBTの能動素子部801が形成されており、周辺部には、素子の信号を外部に取り出す100μm×100μmの4つのパッド部802からなり、パッドの部分には、高さ70μmの金バンプ803が形成されている。この金バンプ803は、実装されるときに、HBTのパッド802と、整合回路基板の電極を最短距離で接触させる。元々の高さは、70μmであるが、フリップチップ方式によって、チップの表面を整合回路表面に接触させる際、30〜40μmに伸縮する。実装された状態の平面図を図9(a)、A−A’断面を図9(b)に示す。複数のHBTチップ901が、整合回路基板902上に実装される。
【0032】
ミリ波帯域での使用を前提とすると、HBTチップ表面と高抵抗シリコン整合回路基板との距離が、各素子で異なると、各々のチップに入力・出力される信号に差異が生じる。同様の実装方式を、マイクロ波帯の高周波デバイスに適用する場合、各素子に入力される信号に位相ずれが生じたり、各素子から出力される信号に位相ずれが生じることは、マイクロ波の波長が長いため、問題とならず、ミリ波帯域での固有の問題である。この問題は、バンプの高さが不均一であることや、実装時の再現性にも起因して生じるが、これらの問題は、実装装置やメッキプロセスの再現性が高まるに連れ、大きな問題では無くなってきた。むしろ、整合回路基板の平坦性が、均一な距離を実現する第1の要因である。高抵抗シリコンウェハーを用いた場合、表面の平坦性は、整合回路基板に用いられるような寸法15mm×15mmでは、整合回路基板表面の最高値と、最低値のレンジは、2μmで、実装後のバンプ寸法に比べて、3%以下のばらつきに収まった。
【0033】
一方、高周波整合回路基板として、一般に用いられるセラミック基板では、15mm×15mmの領域における、最高値と、最低値のレンジは、40μmにも達する。整合回路基板の表面平坦性が損われる状況では、フリップチップボンディングした際に、チップと整合回路基板の距離が不均一になるだけでなく、接触する可能性もあり、歩留りの大幅な低下を招く。
【0034】
本発明ではコプレーナ線路を、ミリ波の整合回路に用いた場合、配線からグランドラインまでの誘電体厚みでインピーダンスを制御するマイクロストリップ線路に比べて、コプレーナ線路のインピーダンスは、配線幅、配線間隔で設定できるため、配線幅に対する精度が実現できれば、非常に簡単に整合回路が作製できる。例えば、配線幅100μmに対して、±3%以下の寸法精度にする必要がある。本実施の形態で示した方法によれば、高抵抗シリコン基板上に配線を形成するので、半導体のリソグラフを適用することが可能で、10μm〜100μm幅の配線を形成することも可能で、寸法精度は、いずれも±3%程度が実現できる。
【0035】
これは、一般によく用いられる、セラミック基板上のスクリーン印刷による配線パターン形成法では、事実上不可能な精度で、100μm程度の配線幅に対して、±30μmのばらつきが生じてしまう上に、100μmがほぼ、実現できる最少線幅であるので、10μm程度の微小線幅の配線を形成することができない。高抵抗シリコンを用いた本発明で初めて実現できる精度である。
【0036】
配線幅や、配線間隔が大きい場合、整合回路基板の厚みについても注意を払う必要が生じる。コプレーナ線路を形成していても、配線間隔が、100〜200μmをとる場合、一般的な基板の厚み300〜500μmでは、基板の厚さが、配線間隔に対して無視できなくなるので、マイクロストリップ線路のように働いてしまい、設計値からずれるので、歩留りの低下を招く。
【0037】
また、高抵抗半導体基板、例えば半絶縁性GaAs基板を用いて、コプレーナ線路を形成し、整合回路基板にする方法もあるが、GaAsは、熱伝導度が悪く、出力素子を実装した場合、能動素子の熱が逃げず、効率の低下や、素子信頼性の劣化を引き起こす。この点、高抵抗シリコン基板を用いると、熱伝導度がよいので、熱はスムーズに逃がすことが可能である。また、Si基板の方が、安く入手でき、既存のシリコンプロセスラインを使用できるので、整合回路基板の製造コストを低減できる。
【0038】
さらに、セラミックの単結晶基板等を、コプレーナ線路整合回路基板に用いる方法もあるが、表面平坦度や、熱伝導度の点で、シリコン基板に劣り、平坦性が悪い点では、バンプの長さが素子毎に変わる可能性が高く、フリップチップ実装した際の、素子の特性が不均一になったり、熱伝導度が劣る点では、GaAs基板を用いるときと同様に、素子の信頼性低下を引き起こすので、本発明の構成より劣る。
【0039】
【発明の効果】
本発明によって、従来のシリコン基板上のマイクロストリップ線路に比べて、インピーダンス設定の自由度が増し、実装する素子にあわせた整合回路を容易に形成することが可能になるので、高性能な整合回路基板を提供することができる。
【0040】
また、比抵抗1000〜10000Ω・cmの高抵抗シリコンを基板に使用することにより、低損失なコプレーナ整合回路を提供できる。
【0041】
さらに、上記高抵抗シリコン基板にSiO 、SiN、ポリイミド、および、弗化高分子材料であるサイトップ(旭硝子株式会社の登録商標)のうちのいずれか1つの30μm未満の絶縁膜を形成することによって、さらに低損失なコプレーナ整合回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本形の整合回路基板の構成を示す図である。
【図2】本発明の基本形の整合回路基板の構成を示す図である。
【図3】本発明の伝送線路のS21パラメータの周波数依存性を示す図である。
【図4】本発明の高抵抗シリコン(3000Ω・cm)上の絶縁膜厚みに対するS21パラメータ(60GHz)依存性を示す図である。
【図5】本発明のS21パラメータ(60GHz)のシリコン基板の比抵抗依存性を示す図である。
【図6】本発明の低抵抗シリコン(5Ω・cm)上の絶縁膜厚みに対するS21パラメータ(60GHz)依存性を示す図である。
【図7】本発明の整合回路基板の製造工程例を説明する図である。
【図8】本発明の整合回路基板に実装する能動素子の一例(HBT)を示す図である。
【図9】本発明のHBTチップを整合回路基板上に実装した状態を示す図である。
【図10】従来の半導体装置を示す図である。
【符号の説明】
101 整合回路基板
102 信号伝送路
103 グランドライン
104 グランドライン
105 素子実装部
106 素子実装部
107 素子実装部
108 MIMキャパシタ
109 MIMキャパシタ
110 MIMキャパシタ
111 高抵抗シリコン基板
112 下層配線
113 SiN膜
114 上層配線
115 エアーブリッジ
201 整合回路基板
202 信号伝送路
203 グランドライン
204 グランドライン
205 素子実装部
206 素子実装部
207 素子実装部
208 MIMキャパシタ
209 MIMキャパシタ
210 MIMキャパシタ
211 高抵抗シリコン基板
212 SiO
213 下層配線
214 SiN膜
215 上層配線
216 エアーブリッジ
701 高抵抗シリコン基板
702 SiO
703 レジスト
704 下層配線パターン
705 チタン
706 金
707 下層配線
708 SiN膜
709 レジスト
710 上層配線
711 ホールパターン
712 レジストパターン
713 チタン
714 金
715 給電メタル
901 HBTチップ
902 整合回路基板
1001 シリコン基板
1002 グランドプレーン
1003 SiO
1004 電極配線層
1005 電極配線
1006 バンプ
1007 半導体素子
1008 電極パッド
1009 光硬化性絶縁樹脂
1010 スルーホール
1011 配線基板

Claims (2)

  1. ミリ波用ミキサ回路基板において、伝送線がコプレーナ線路によって形成されており、前記伝送線が形成される基板に、比抵抗1000〜10000Ω・cmの高抵抗シリコン基板の上に絶縁膜として、SiO 、SiN、ポリイミド、および、弗化高分子材料であるサイトップ(旭硝子株式会社の登録商標)のうちのいずれか1つが30μm未満の層厚で堆積された基板が用いられていることを特徴とするミリ波用ミキサ回路基板。
  2. 前記絶縁膜の層厚が10μm以上であることを特徴とする請求項1に記載のミリ波用ミキサ回路基板。
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