JP3611560B2 - シート給紙装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、インサータ等に備えられるシート給紙装置に関し、詳しくは、シート給紙装置に設けられているシートトレイの回転機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、プリンタ、インサータ等においては、シートを給紙するシート給紙装置が備えられている。このシート給紙装置は、一般的にシートを載置するためのシートトレイと、載置されたシートを所定の処理位置に向けて繰り出す給紙機構を有している。このような構成からなるシート給紙装置にあっては、装置内で発生したジャムシートの処理や省スペース化を図るために前記シートトレイが回転可能な構成になっているものがある。
【0003】
図8は、前記シートトレイの回転構造を示したものであり、シートトレイ1の一端を装置本体2の側板3に回転軸4,5を介して回転可能に軸支持したものである(特許文献1参照)。このような構造のシートトレイ1にあっては、シート給紙可能位置に回転させる際の自重落下による衝撃を緩和するために、回転軸4,5にコイルバネ等の弾性部材を装着して前記シート給紙可能位置に向かう回転とは逆方向に一定の弾性力を与える場合がある。このコイルバネを装着することによって、シートの給紙が可能な水平位置に開くときの自重落下による衝撃が緩和されることになる。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−286534号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のシートトレイ1の回転構造においては、回転軸4,5に設けたコイルバネの弾性力のみによって、シートトレイ1をシートの給紙が可能な水平位置と、側板3側に回転された状態で静止する垂直位置との間で支持されている。このため、シートトレイ1の自重に対するコイルバネの付勢力を適正に設定するのが難しく、コイルバネの弾性力が強すぎると、シートトレイ1を手で所定の角度以上に持ち上げた際に、前記コイルバネの弾性力がシートトレイ1の自重よりも大きくなり、シートトレイ1が急激に跳ね上がってしまう。これでは、使用者が危険を感じてしまうので、前記弾性力はシートトレイ1が急激に跳ね上がらない程度に抑えなければならない。しかしながら、弾性力を小さくし過ぎるとシートトレイ1をシート給紙位置に倒した際に、その自重によって急激に下降するため、衝撃が生じて騒音が発生したり、シートトレイ1等の破損の原因となる。
【0006】
そこで、本発明は、シートトレイを所定位置に回転及び静止させる際の動作を規制することで、シート給紙可能位置に静止させる際の騒音や衝撃を緩和すると共に、搬送不良を起こしたシートの排出が可能な位置に回転させた場合における急激な跳ね上がりを防止することのできるシートトレイの回転構造を備えたシート給紙装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るシート給紙装置は、シートを載置するシートトレイと、前記シートトレイの下方に配置され、シートトレイから給紙されたシートの表裏を反転するための反転ローラ対を備えた反転部と、前記シートトレイから給紙されたシートあるいは前記反転部を経て給紙されたシートを搬送する搬送部とを備えるシート給紙装置において、前記シートトレイをシートが載置される下限位置とこの下限位置から垂直方向に回転させた上限位置との間で回転可能に支持する支持部材と、前記シートトレイの下限位置と上限位置との間の所定範囲内でシートトレイの回転を制動する制動手段と、前記シートトレイを下限位置から上限位置に向かって回転させるのに伴って、前記反転部の反転ローラ対を離間させるシートニップ機構とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係るシート給紙装置は、前記制動手段が前記シートトレイの回転軸に設けられる第1のギアと、この第1のギアと連結してシートトレイの回転を制動する第2のギアと、この第2のギアを一回転方向に付勢する付勢部材とを備え、一方の前記シートニップ機構が、前記第2のギアに連結する第3のギアと、この第3のギアの回転に伴って反転部の反転ローラ対を離間させるカム機構とを備えたことを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、シートトレイが制動手段によってその回転方向に掛かる負荷を強くしたり、弱めたりすることができるので、前記シートトレイの回転操作とシートトレイの自重によって給紙位置に静止させる際の衝撃を和らげることができる。
【0009】
また、前記制動手段が、シートトレイを回転可能に支持する支持部材に設けられる第1のギアと、バネのような付勢部材によって回転力が一方向に付勢された第2のギアとの組み合わせで構成されているので、前記第1のギア、第2のギア及び付勢部材を適宜選択することで、シートトレイの回転に掛かる制動力を適切に調整可能である。
【0010】
また、前記制動手段は、シートが載置される下限位置から垂直方向に一定角度回転させた上限位置との間の一定の回転範囲で有効となっている。このため、シートが載置される下限位置近傍まではシートトレイが静かに回転移動し、シートが積載される位置に静止した際は、安定した静止状態を維持することができる。前記制動範囲は、第1のギア及び第2のギアに形成される歯の数あるいは形成領域を調整することによって容易に実現することができる。
【0012】
この発明によれば、シートトレイの回転を規制している制動力を所定の回転角度で解除可能な構成になっているので、前記シートトレイをシート積載位置から上方に持ち上げた際の急激な跳ね上がりによる衝撃や衝突を防止し、安全に回転操作を行うことができる。前記制動力の解除は、第1のギアと第2のギアとの連結を解除することで容易に実現可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明に係るシート給紙装置の実施形態を詳細に説明する。
【0014】
図1は、シートの自動給紙を行うインサータ本体部22に備えられているシート給紙装置21を示したものである。シート給紙装置21は、シートを積載するシートトレイ31と、このシートトレイ31を所定位置に回転させるための制動手段(回転規制機構35)とを備えている。前記シートトレイ31は、画像が形成された複写シートの間に表紙や間紙等のインサートシートを給紙するために設けられ、複数枚のシートが一時的に積載(スタック)される。前記シートトレイ31は、インサータ本体部22の側板23に支持部材(回転軸33)を介して回転可能に取り付けられ、前記シートの給紙が可能となる水平位置からインサータ本体部22内で搬送不良を起こしたシートの排出が可能となる垂直状態まで略90度回転可能となっている。前記回転規制機構35は、前記回転軸33の側面に一体化される第1ギア34と、この第1ギア34に噛み合って回転力を規制させる第2ギア36と、この第2ギア36の回転を一方向に付勢する付勢部材(捩りコイルバネ37)とを備え、これらがインサータ本体部22に固定されるブラケット38内に収容されている。
【0015】
前記シートトレイ31は、図1及び図2に示されるように、載置されるシートの幅方向両端に沿って支持アーム32が配設されると共に、この支持アーム32に備えられる回転軸33によってシートトレイ31全体がインサータ本体部22の側板23に回転自在に取り付けられている。このシートトレイ31の回転には、回転規制機構35内に備える第2ギア36に装着されている捩りコイルバネ37の弾性力が作用している。このバネの弾性力は、前記第2ギア36に噛み合う第1ギア34を介してシートトレイ31の回転軸33に反力を及ぼしている。前記捩りコイルバネ37は、図3に示すように、その一端37aが第2ギア36に固定した状態で巻装され、他端37bは側板23に固定されているブラケット38に引っ掛けられている。この捩りコイルバネ37の反力が第2ギア36に働き、回転軸33上に固定されている第1ギア34を介してシートトレイ31を持ち上げる方向に作用している。
【0016】
前記第1ギア34及び第2ギア36は、図1及び図2に示されるように、噛み歯39,40が外周の一部に設けられ、前記噛み歯39,40の端部にストッパ39a,40aがそれぞれ設けられている。したがって、前記捩りコイルバネ37の弾性力は、前記第1ギア34及び第2ギア36の回転に伴ってそれぞれの噛み歯39,40が噛み合っている間だけ作用し、噛み合いが外れた状態にあっては作用しない構造となっている。また、前記側板23及びブラケット38に回転軸41を介して回転可能に取り付けられる第2ギア36には、前記第1ギア34のマーク39bとの位置合わせを行うマーク40bが設けられている他、ブラケット38に設けられたストッパ38aと係合して回転を停止させるストッパ40dが形成されている。
【0017】
前記回転規制機構35内には、図2に示したように、シートトレイ31の回転に伴って動作するシートニップ機構42が備えられている。このシートニップ機構42は、シートがジャムした際の排出を容易にするために設けられるもので、前記側板23及びブラケット38に回転軸44を介して回転可能に支持されて前記第2ギア36に噛み合う第3ギア43と、インサータ本体部22に回転支持されている反転ローラ45と、前記第3ギア43と反転ローラ45との間に挟持され、排出されるシートを載置するガイド板46とを備えている。前記反転ローラ45は、インサータ本体部22の側板23に対して回転支点を持つ反転ローラホルダ47に保持されており、引張りバネ48によって前記第3ギア43の回転軸44を中心に回転するローラ43aに押圧された状態でニップされている。
【0018】
前記第3ギア43は、前記第1ギア34及び第2ギア36と同様に、その外周の一部に噛み歯49が形成され、前記第2ギア36の噛み歯40に連結して回転する。また、前記第3ギア43には、その位置合わせを行うマーク40cと前記第2ギア36に設けられているマーク40cとの位置合わせを行うマーク49a及び反転ローラホルダ47を回転させて反転ローラ45を退避させるためのカム50が設けられている。
【0019】
また、図3に示すように、前記ブラケット38の内部には開閉検知センサ51が設けられ、第2ギア36上に設けられている突起52を検出することによって、通紙可能位置にあるかどうかを検知している。
【0020】
次に、前記シートトレイ31の回転動作を図4及び図5に基づいて説明する。図4は、シートトレイ31が図2に示したようなインサータ本体部22の側板23に対して略90度の角度で開いたシート給紙位置から上方に回転させた状態を示したものである。この状態に至るまでは、捩りコイルバネ37で付勢された第2ギア36の噛み歯40に第1ギア34の噛み歯39が噛み合っている状態となっているので、前記第1ギア34及び回転軸33を介して繋がるシートトレイ31には上方に向けたバネの弾性力が働き、軽くシートトレイ31の先端を持ち上げれば容易に回転する。図4に示されるようにシートトレイ31が上方に持ち上げられた際には、第2ギア36に付設されているストッパ40dがブラケット38のストッパ38aに当接し、さらに、捩りコイルバネ37の反力によって第2ギア36はこの状態で固定される。これ以降、シートトレイ31には前記捩りコイルバネ37の反力が及ばないので、シートトレイ31から手を離しても跳ね返るおそれがなくなる。また、前記第2ギア36に連動して第3ギア43が回転し、この第3ギア43に設けられているカム50が反転ローラホルダ47を押し下げる。これによって、反転ローラ45と噛み歯49とのニップが解除されて、ガイド板46に載置されているシートの取り出しが可能となる。
【0021】
さらに、図5に示すように、シートトレイ31を前記図4の状態から図中左側に傾かせると、第1ギア34の噛み歯39が第2ギア36の噛み歯40から外れる。この状態になると、シートトレイ31に働いていた捩りコイルバネ37の弾性力が解除されてフリーとなる。これ以降はシートトレイ31を手でゆっくり回転させて側板23に寄せて静止させることができる。なお、前記捩りコイルバネ37の弾性力が解除されたシートトレイ31の回転動作は、第1ギア34のストッパ39aがブラケット38のストッパ38aに当接して停止している第2ギア36の一端に当たって所定の位置で静止する。
【0022】
前記側板23に寄せて静止されているシートトレイ31をシート給紙可能位置にもっていく場合は、前記図5の位置から図4に示す位置までシートトレイ31を手で図中の時計方向に回転させる。この回転によって、第1ギア34の噛み歯39が第2ギア36の噛み歯40にある時点で噛み合うため、手を離しても落下方向に対して前記捩りコイルバネ37の反力による制動が働く。そして、シートトレイ31の自重によって静かに下方に降下してシートの給紙が行い得る位置で静止することができる。
【0023】
以上説明したように、シートトレイ31を回転操作する過程で、図4で示した位置、即ち捩りコイルバネ37によるシートトレイ37を上方に回転させる付勢力がシートトレイ37の自重よりも大きくなる手前で、第2ギア36のストッパ40aがブラケット38のストッパ38aに当接して第2ギア36の回転が停止し、第1ギア34はフリー状態となる。このようなフリー状態を作り出すことによって、シートトレイの急激な回転動作が防止され、安全にシートトレイ31の回転操作を行うことができる。また、シートトレイ31をシート給紙位置に回転する際には、所定の位置から捩りコイルバネの弾性力による制動力が働くので、最終的に停止するまでの動作が静かに行える。
【0024】
また、第1ギア34の噛み歯39及び第2ギア36の噛み歯40とストッパ39a,40a,40dの位置を設定することによって、シートトレイ31の回転制動の掛かる位置を装置構成や使用目的に応じて任意に設定することができ、シートトレイ31の回転操作を安全且つ確実に行い得る。
【0025】
また、シートトレイ31の回転に関わる第1ギア34及び第2ギア36に連動する第3ギア43によって、シートを挟持している反転ローラホルダ47の離反が可能であるので、例えば、ジャムしたシートを容易に排出させることができる。
【0026】
なお、上記実施形態では、シートトレイ31の回転に一定の制動力を与える部材として捩りコイルバネ37を用いたが、このような捩りコイルバネ37に限らずロータリーダンパ等の弾性部材を使用して構成することも可能である。
【0027】
次に、前記シート給紙装置21を備えた画像形成システム81の構成例を図6に示す。この画像形成システム81は、画像形成部を中心とした画像形成装置27に、前記シート給紙装置21を備えたインサータユニット24、パンチユニット25、フィニッシャユニット26を備えた構成になっている。前記画像形成装置27は、原稿シートの画像を読み取り、その画像を複写シート上に転写形成して排紙する。インサータユニット24は、前記画像形成装置27に取り付けられ、画像形成装置27から排紙される画像形成済の複写シートに表紙や間紙等のインサートシートを挿入するものである。パンチユニット25は、前記画像形成装置27及びインサータユニット24によって複写形成された複写シート及び挿入されたインサートシートからなるシート束にパンチ孔を穿孔するものである。また、フィニッシャユニット26は、前記画像形成装置27、インサータユニット24,パンチユニット25を通して排紙される複写シートを整合するための処理トレイと、この処理トレイにスタックされたシート束を綴じるステープルユニットが備えられている。
【0028】
図7に示すように、前記インサータユニット24に備えられているシートトレイ31は、図1乃至図5に示した回転機構を備え、フィニッシャユニット26にスタックされる複写シートの間に表紙や間紙等のインサートシートを挿入させる。このシートトレイ31の先には、シートトレイ31上にスタックされた複数枚のシートを1枚ずつ分離して画像形成装置27に給紙する給紙部60と、この給紙部60から給紙されるシートを搬送する第1搬送部61、前記給紙されたシートの表裏を反転する反転部62、反転トレイ63、画像形成装置27から第1搬送部61を経て複写形成されたシートやインサータユニット24で給紙されたインサートシートをパンチユニットへ供給する第2搬送部64とを備えている。
【0029】
前記給紙部60は、シート積載可能な定位置に開いたシートトレイ31にセットされた複数枚のシートの最上部に接触して繰り出すキックローラ65と、このキックローラ65によって繰り出されたシートを給紙する給紙ローラ66と、この給紙ローラ66によって給紙されるシートに追従するシートを排除する分離ローラ67と、給紙されたシートを分離ローラから引き抜くレジストローラ68とを備え、前記シートトレイ31にスタックされたシートを1枚ずつ給紙するようになっている。
【0030】
第1搬送部61は、シートを搬送するための複数の搬送ローラ69を備え、反転部62との合流部にはシートの搬送経路を切り換える切換ガイド70,71が設けられている。また、前記反転部62には、反転ローラ75,76及びシート検出センサ72が設けられ、前記切換ガイド70,71の切り換え操作によって前記給紙部60から給紙されたシートを反転トレイ63方向に導き、前記シート検出センサ72によってシート後端部が検出されると、反転ローラ75,76を逆転して第1搬送部61へ供給するようになっている。また、第2搬送部64には複数の搬送ローラ73,74が配設され、画像形成装置27及びインサータユニット24から送出されるシートをパンチユニット25及びフィニッシャユニット26に供給するようになっている。なお、パンチユニット25及びフィニッシャユニット26は、すでに知られている一般的な装置であるので詳細は省略する。
【0031】
前記画像形成システム81では、シートトレイ31が前述した回転機構を備えたことで、インサートシートを給紙する位置と、インサータユニット24内で搬送不良を起こしたシートの取り除きが可能となる位置との間での回転操作を確実且つ安全に行うことができる。この実施形態では、前記シートトレイ31の回転構造を備えたシート給紙装置21をインサータユニット24に装着したが、このようなインサータユニット24に限らず給紙用のトレイを備える画像形成装置やプリンタ等の給紙装置に採用可能であることはいうまでもない。また、給紙装置に限らず、処理されたシートを収容する排紙装置に備える排紙トレイにも適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート給紙装置の構成を示す斜視図である。
【図2】上記シート給紙装置に備えるシートトレイの回転機構部の断面図である。
【図3】上記シートトレイの回転機構部の側面図である。
【図4】上記シートトレイを上方へ回転したときの状態を示す説明図である。
【図5】上記シートトレイに掛かるバネの弾性力が解除されたときの状態を示す説明図である。
【図6】上記シート給紙装置を備えた画像形成システムの構成例を示す断面図である。
【図7】上記画像形成システムを構成するインサータユニットの内部構成を示す断面図である。
【図8】従来のシートトレイの回転動作を示す説明図である。
【符号の説明】
21 シート給紙装置
22 インサータ本体部
23 側板
31 シートトレイ
33 回転軸(支持部材)
34 第1ギア
35 回転規制機構(制動手段)
36 第2ギア
37 捩りコイルバネ(付勢部材)
38 ブラケット
Claims (5)
- シートを載置するシートトレイと、
前記シートトレイの下方に配置され、シートトレイから給紙されたシートの表裏を反転するための反転ローラ対を備えた反転部と、
前記シートトレイから給紙されたシートあるいは前記反転部を経て給紙されたシートを搬送する搬送部とを備えるシート給紙装置において、
前記シートトレイをシートが載置される下限位置とこの下限位置から垂直方向に回転させた上限位置との間で回転可能に支持する支持部材と、
前記シートトレイの下限位置と上限位置との間の所定範囲内でシートトレイの回転を制動する制動手段と、
前記シートトレイを下限位置から上限位置に向かって回転させるのに伴って、前記反転部の反転ローラ対を離間させるシートニップ機構とを備えたことを特徴とするシート給紙装置。 - シートを載置するシートトレイと、
前記シートトレイの下方に配置され、シートトレイから給紙されたシートの表裏を反転するための反転ローラ対を備えた反転部と、
前記シートトレイから給紙されたシートあるいは前記反転部を経て給紙されたシートを搬送する搬送部とを備えるシート給紙装置において、
前記シートトレイをシートが載置される下限位置とこの下限位置から垂直方向に回転させた上限位置との間で回転可能に支持する支持部材と、
前記シートトレイの下限位置と上限位置との間の所定範囲内でシートトレイの回転を制動する制動手段と、
前記シートトレイを下限位置から上限位置に向かって回転させるのに伴って、前記反転部でのシートニップを解除するシートニップ機構とを備え、
前記制動手段が前記シートトレイの回転軸に設けられる第1のギアと、この第1のギアと連結してシートトレイの回転を制動する第2のギアと、この第2のギアを一回転方向に付勢する付勢部材とを備える一方、
前記シートニップ機構が、前記第2のギアに連結する第3のギアと、この第3のギアの回転に伴って反転部の反転ローラ対を離間させるカム機構とを備えたことを特徴とするシート給紙装置。 - 前記付勢部材は、前記第1のギアと第2のギアの連結によって、前記付勢部材の付勢力を前記シートトレイに付与してシートトレイの回転動作を制動した請求項2記載のシート給紙装置。
- 前記第1のギアは、前記シートトレイの下限位置と上限位置との間の所定範囲外で、前記第2のギアとの連結を解除するように、外周の一部の歯を欠いて形成された請求項2記載のシート給紙装置。
- 前記カム機構は、第3のギアに設けられ、第3のギアが回転する際一緒に回転して前記反転ローラ対の一方側を押し下げて離間させる請求項2記載のシート給紙装置。
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