JP3610707B2 - 磁気測定器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は指示中に指示器の絶対値に比べ、微小な磁界変化を有する場合の磁気測定器に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁界測定器におけるオフセット磁界の打ち消し方法としては従来、粗調整と微調整つまみを併用してマニュアル調整を行う方法、D/A変換器のMSBから1ビットずつ立てて逐次比較により駆動する方法、D/A変換器のLSBより順次積み上げて目的値に近づけてゆく積分法により駆動する方法などが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のオフセット調整方法では、マニュアル調整の場合、オフセット調整するのに手間がかかるという問題があり、またD/A変換器を用いた逐次比較法の場合は、オフセット調整精度の難点と製造時に調整工程を要するという問題があり、積分法による場合は、オフセット調整速度が遅いという難点と、これも製造時に調整工程を要するという問題があった。この発明は上記問題点に着目してなされたものであって、オフセット調整速度とオフセット調整精度の改善を実現しつつ、製造時のオフセット調整工程を省略しうる磁気測定器を提供することをを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、磁気測定手段の測定出力をA/D変換器を介して演算手段に取り込み、背景磁界のみの測定出力に応じて所定電圧をD/A変換器を介して測定信号取り込み手段に戻し、オフセット調整を行う磁気測定器において、オフセット調整を指示する手段と、このオフセット調整の指示下で測定値が所定範囲を越えている場合、逐次比較によりオフセット調整を実施する手段と、測定値が所定範囲内になるとA/D変換器を通して取り込んだ測定値に見合った値をD/A変換器に設定して、測定系に戻すことを複数回繰り返す手段とを備えている。
【0005】
この磁気測定器では、オフセット調整を行うのに、その旨を指示手段で指示すると、先ず背景磁界のみの入力にして、その測定信号を取込み、測定値が所定以上の場合に、D/A変換器による逐次比較を実施し、これにより取込み値が所定値以下になると、その測定値に見合った信号をD/A変換器を介して測定値に戻し、出力が0となるまでこの処理が複数回繰り返される。
【0006】
【発明の実施形態】
以下、実施の形態により、この発明をさらに詳細に説明する。図1は、この発明の一実施形態磁気測定器のハード構成を示すブロック図である。この磁気測定器は、磁気検出素子1と、磁気測定回路2と、この磁気測定回路2からの入力信号V1 を受ける差動増幅器4と、差動増幅器4のアナログ出力信号V2 をデジタル信号に変換するA/D変換器5と、A/D変換器5からの出力信号を取り込み、記憶するCPU6と、CPU6より出力されるデジタル信号をオフセット信号としてアナログ信号に変換して、差動増幅器4のマイナス入力端に加えるD/A変換器7と、出力回路8とから構成されている。磁気検出素子1と磁気測定回路2で磁気測定手段3を構成している。出力回路8は表示素子及びアナログ出力信号、デジタル出力信号等を出力する出力回路である。一般にオフセット磁界について例えば背景磁界が50000nTで数nTの磁界変化を測定する場合、オフセット磁界はこの背景磁界のことをいう。さらにオフセット調整とはこのオフセット磁界を打ち消すことをいう。数nT程度の磁界変化を測定する場合の測定範囲例は、例えば±100nTである。この場合、測定磁界が100nTの時、磁気測定回路及びその供給電源が±15vであれば、V2 は10vとするのが一般的である。上記実施形態磁気測定器のオフセット調整動作を説明するのに、この具体的な値で説明する。
【0007】
次に、図3に示すフローチャートにより、上記実施形態磁気測定器のオフセット調整処理動作について説明する。オフセット調整はCPU6に付設されるオフセットモード指定器を操作することによって動作を開始する。このオフセットモードの指示は生産終了時に自動的に行うものに変えても良いし、必要に応じ随時オフセット調整モードキーを操作することによって、オフセット調整に入ることができる。オフセット調整動作に入ると、先ずA/D変換器7の出力を取り込み、CPU6ではこのV2 が±10vを越えているか否かを判定する(ST2)。このV2 が±10vを越えていると、V2 が±10v以内となるようにD/A変換器8を逐次比較を遂行する(ST3)。ST4ではV2 が±10v以内になったか否かを判定し、10v以内となるまでST3に戻り、逐次比較処理を継続する。逐次比較法はD/A変換器7のMSB側より1ビットずつON/OFFして、V2 の変化をA/D変換器5を通してモニタしつつ設定する。16ビットのA/D変換器なら最大16回で測定が終了する。仮にこの調整方法をLSBより徐々に設定する場合は最大216回の設定が必要となる(積分法)。
【0008】
V2 が±10v以内となればST4の判定がYESとなり、次にA/D変換器5を通してV2 を測定する(ST5)。そしてこのV2 が0vとなるように、CPU6ではD/A変換器7に測定値V2 に相当する信号を設定する(ST6)。実際にはV2 が0vとなるように、CPU6でD/A変換器7を設定しても、差動増幅器4、A/D変換器5及びD/A変換器7の誤差に見合った量が出力として残る。つまり0vとならない。そのため、さらに変数=2かをST7で判定し、n=2となるまで最初変数0の状態から変数nを1インクリメントして(ST8)ST5に戻り、同様にV2 をA/D変換器5を通して測定するとともに、V2 が0vとなるようにD/A変換器7を設定し(ST6)、これをn=2となるまで、つまりST5、ST6の処理を2回繰り返す。2回の繰り返しによってオフセット調整が終了する。最低2回で行うことになる。
【0009】
ST6での最初の調整の誤差が仮に10%とすると、2度行うと誤差が1%程度となる。D/A変換器7、A/D変換器5の分解能が10vの1%、つまり100mVに比べて十分小さい場合、このようになる。
図2は、この発明の他の実施形態磁気測定器のハード構成を示す回路ブロック図である。この実施形態磁気測定器は、図1の回路においてはD/A変換器7の出力を差動増幅器4に戻しているのに対し、フィードバック回路9を介して磁気検出装置1に戻している点が相違する。調整方法は、上記図1の磁気測定器と同様に行う。ここでも磁気測定器回路2の出力がV2 に相当する。
【0010】
【発明の効果】
この発明によれば、オフセット調整を指示する手段と、このオフセット調整の指示下で測定値が所定範囲を越えている場合、逐次比較によりオフセット調整を実施する手段と、測定値が所定範囲内になるとA/D変換器を通して取り込んだ測定値に見合った値をD/A変換器で設定して測定器に戻すことを複数回繰り返す手段とを備えてオフセット調整するので、素早く精度の良いオフセット調整を実現しうるとともに、自動的にオフセットを実施しうるので、製造時にいちいち調整する必要がないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態磁気測定器のハード構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の他の実施形態磁気測定器のハード構成を示すブロック図である。
【図3】上記図1の実施形態磁気測定器のオフセット調整を説明するためのフロー図である。
【符号の説明】
1 磁気検出素子
2 磁気測定回路
4 差動増幅器
5 A/D変換器
6 CPU
7 D/A変換器
Claims (1)
- 磁気測定手段の測定出力をA/D変換器を介して演算手段に取込み、背景磁界のみの測定出力に応じて所定電圧をD/A変換器を介して測定信号取り込み系に戻し、オフセット調整を行う磁気測定器において、
オフセット調整を指示する手段と、
このオフセット調整の指示下で測定値が所定範囲を越えている場合、逐次比較によりオフセット調整を実施する手段と、
測定値が所定範囲内になるとA/D変換器を通して取り込んだ測定値に見合った値をD/A変換器に設定して測定系に戻すことを複数回繰り返す手段と、
を備えたことを特徴とする磁気測定器。
Priority Applications (1)
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JP31580396A JP3610707B2 (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 磁気測定器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31580396A JP3610707B2 (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 磁気測定器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10160810A JPH10160810A (ja) | 1998-06-19 |
JP3610707B2 true JP3610707B2 (ja) | 2005-01-19 |
Family
ID=18069748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP31580396A Expired - Fee Related JP3610707B2 (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 磁気測定器 |
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- 1996-11-27 JP JP31580396A patent/JP3610707B2/ja not_active Expired - Fee Related
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