JP3610152B2 - 眼科装置 - Google Patents

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JP3610152B2 JP04801496A JP4801496A JP3610152B2 JP 3610152 B2 JP3610152 B2 JP 3610152B2 JP 04801496 A JP04801496 A JP 04801496A JP 4801496 A JP4801496 A JP 4801496A JP 3610152 B2 JP3610152 B2 JP 3610152B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼科診療所や眼鏡店等で使用される眼科装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、眼屈折測定計、眼底カメラ、眼圧計等の眼科装置では、被検眼を検眼する検眼部を被検眼に対して左右、上下、前後方向に手動で位置合わせし、所定のスイッチを押すことにより検眼を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述の従来例の眼科装置は、検者が手動で検眼部を被検眼に位置合わせを行うために、片眼から他眼へ検眼部を移動する距離が大きくなり、瞳孔間距離が異なる各個人毎に位置合わせを行わなければならず、検眼に時間が掛かり特に集団検診においては長い時間を要し効率が悪いという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、片眼から他眼への検眼部の移動距離を短縮して、アライメントの時間を少なくした眼科装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る眼科装置は、左右の被検眼を順次に検眼する検眼手段と、該検眼手段を光軸方向に対して平行である前後方向及び垂直である左右方向に移動させる駆動手段と、前記検眼手段の位置を検出する位置検出手段と、左右眼の何れを検眼したか判断する判断手段と、前記検眼手段による一方の被検眼の検眼終了後に前記位置検出手段及び前記判断手段の出力に基づいて前記検眼手段を他方の被検眼を検眼すべき位置に前記駆動手段により移動させる制御手段とを有し、前記他方の被検眼を検眼すべき前記検眼手段の位置は、前記一方の被検眼の検眼時における検眼手段の位置から左右方向に所定距離にある位置であると共に、前後方向には前記一方の被検眼の検眼時よりも被検眼に対して離れた位置であることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は第1の実施例の眼圧計、眼底カメラ、眼屈折計、眼軸長計等の眼科装置の側面図を示している。装置筐体1の被検者Pが位置する側には、被検者Pの額に当接する額当て部2と顎を固定する顎受け台3が設けられており、顔を固定された被検者Pの被検眼Eの前方に検眼部4が配置されている。
【0007】
装置筐体1の検者が操作する側には、被検眼Eの映像や測定値を表示する液晶モニタ5、被検眼Eに検眼部4をアライメントする際に内部のボール6を回転させて二次元的に検眼部4を動かすトラックボール7、同様にアライメント時に回転させて検眼部4を一次元的に動かすローラ8が配置されており、ローラ8にはその回転方向と回転量を検知するロータリエンコーダ9がベルト10を介して連結されている。
【0008】
液晶モニタ5、トラックボール7、ロータリエンコーダ9の出力は、各信号を処理する信号処理回路11、12、13にそれぞれ接続されており、更に装置筐体1には、検眼を行う検眼スイッチ14、片眼を検眼後に他眼の位置に検眼部4を移動する他眼位置移動スイッチ15が設けられている。
【0009】
また、装置筐体1の内部には、検眼部4を上下方向、前後方向、左右方向に移動するための3個の移動ユニット16a、16b、16cがそれぞれ下側から順次に配置されている。上下方向の移動を行うユニット16aには、断面が「コ」の字状のテーブル17aが設けられ、テーブル17aの側面には鉛直方向を向く雄ねじ18aが回転可能に保持され、雄ねじ18aの端部に雄ねじ18aを回転させるステッピングモータ19aが連結されている。更に、テーブル17aには雄ねじ18aと略平行に回転防止部材20aが固定され、雄ねじ18aを回転したときの検眼部4の回転を防止するようになっている。
【0010】
雄ねじ18aには、その回転により上下方向に直線移動するL字状の移動部材21aが設けられ、この移動部材21aの雌ねじ部が雄ねじ18aと噛み合っており、移動部材21aの孔部が回転防止部材20aに挿通されている。また、テーブル17aには位置センサ22aが固定されており、移動部材21aの端部の突出片を検知して移動部材21aの上下位置を検出するようになっている。そして、位置センサ22aの出力は位置検出回路23aに接続されている。
【0011】
ステッピングモータ19aにはモータ駆動回路24aの出力が接続され、モータ駆動回路24aから送信される1パルスに対しステッピングモータ19aが所定角度だけ回転するようになっている。従って、この1パルス当りの回転角と雄ねじ18aのピッチとから、モータ駆動回路24aが送信するパルス数に応じた上下方向の検眼部4の移動量が分かるようになっている。
【0012】
移動部材21aの他端は被検部4の前後方向の移動を行うユニット16bのテーブル17bの底面に固定されており、テーブル17bの側面には雄ねじ18bと回転防止部材20bが、検眼部4と被検眼Eを結ぶ前後方向に略平行に保持されている。また、テーブル17bには位置センサ22bが固定され、その出力が位置検出回路23bに接続されている。そして、雄ねじ18bの一端はステッピングモータ19bに連結され、ステッピングモータ19bにはモータ駆動回路24bの出力が接続されている。また、雄ねじ18bには移動部材21bの雌ねじ部が噛み合っており、移動部材21bの他端は左右方向移動用のユニット16cのテーブル17cの背面に固定されている。
【0013】
図2はユニット16cの平面図を示し、テーブル17cには雄ねじ18cと回転防止部材20cが被検者Pの左右眼ER、ELを結ぶ水平方向に略平行に保持されており、雄ねじ18cの一端にはステッピングモータ19cが連結され、ステッピングモータ19cにはモータ駆動回路24cの出力が接続されている。また、テーブル17cには位置センサ22cが固定され、その出力は位置検出回路23cに接続されている。そして、雄ねじ18cには移動部材21cの雌ねじ部が噛み合っており、移動部材21cの他端は検眼部4に固定されている。
【0014】
なお、図1には被検眼Eを検眼したときの検眼部4の上下方向の位置を示す被検眼高さ位置表示線LV、被検眼Eを検眼したときの検眼部4の前後方向の位置を示す被検眼Eとの距離DWが示されている。また、図2には右眼ERを検眼したときの検眼部4の左右眼方向の位置を示す右眼位置表示線LR、右眼位置表示線LRから所定距離だけ検眼部4が左眼EL方向に移動したときの位置を示す左眼位置表示線LL、検眼部4が右眼位置表示線LRから左眼位置表示線LLに所定距離だけ移動するときの所定の移動距離DPが示されている。
【0015】
装置筐体1内には、装置全体の制御を行う演算処理制御回路25が設けられ、演算処理制御回路25には、位置検出回路23a〜23c、トラックボール信号処理回路12、ロータリエンコーダ信号処理回路13、検眼スイッチ14、他眼位置移動スイッチ15のそれぞれの出力と検眼部4の入出力が接続され、演算処理制御回路25の出力は、モータ駆動回路24a〜24c、表示信号処理回路11に接続されている。
【0016】
演算処理制御回路25は位置センサ22bが検出した移動部材21bの位置から、モータ駆動回路24bがステッピングモータ19bに送信したパルス数を知り、これよって検眼部4の前後方向の位置を把握するようになっており、同様にして上下方向、左右方向の位置も把握できるようになっている。
【0017】
上述の構成により、被検者Pの額と顎をそれぞれ額当て部2と顎受け台3により規制することにより被検者Pの頭部を固定する。検眼部4には図示しないテレビカメラが設けられており、被検眼Eの映像はテレビカメラに映出され、その信号は演算処理制御回路25、表示信号処理回路11、液晶モニタ5に送信され、液晶モニタ5に被検眼像が表示される。検者は液晶モニタ5を見ながらトラックボール7とローラ8を操作して、被検眼Eに対する検眼部4の上下、左右、前後の3方向のアライメントを合わせる。
【0018】
トラックボール7の内部のボール6を被検者Pの方向即ち紙面に対して左回転させると、その信号はトラックボール信号処理回路12、演算処理制御回路25に送信され、モータ駆動回路24a、ステッピングモータ19aに伝わり、検眼部4は被検眼Eに対し上方向に動き、逆にボール6を検者の方向即ち紙面に対して右回転させると、同様にして検眼部4は被検眼Eに対し下方向に動く。
【0019】
また、ボール6を被検者Pから見て左回転即ち紙面の奥行き方向に回転させると、その信号はトラックボール信号処理回路12、演算処理制御回路25に送信され、モータ駆動回路24c、ステッピングモータ19cに伝わり、検眼部4は被検眼Eに対し左方向に動き、逆にボール6を被検者Pから見て右回転即ち紙面の手前方向に回転させると、同様にして検眼部4は被検眼Eに対し右方向に動く。
【0020】
ローラ8を被検者Pの方向即ち紙面に対して左回転させると、その回転はベルト10を介してロータリエンコーダ9に伝達され、その回転に応じた信号がロータリエンコーダ9からロータリエンコーダ信号処理回路13、演算処理制御回路25に送信され、モータ駆動回路24b、ステッピングモータ19bに伝わり、検眼部4は前方向即ち被検眼Eに近付く方向に動き、逆にローラ8を検者の方向即ち紙面に対し右回転させると、同様にして検眼部4は後方向即ち被検眼Eに対して遠退く方向に動く。
【0021】
被検眼Eに対して検眼部4を前後方向、上下方向、左右方向にアライメントを合わせた後に、検眼スイッチ14を押して検眼を開始する。検眼開始信号は検眼スイッチ14から演算処理制御回路25、検眼部4に送信され、検眼部4で検眼が終了した後に、検眼結果が検眼部4から演算処理制御回路25、表示信号処理回路11に伝わり、液晶モニタ5に表示される。
【0022】
このような検眼を最初に被検者Pの右眼ERについて行い、次に左眼ELの検眼をすることにし、右眼ERを検眼した後に他眼位置移動スイッチ15を操作すると、図2に示す右眼ERを検眼した検眼部4の位置である右眼位置表示線LR、被検眼高さ位置表示線LV、被検眼Eとの距離DWから、左眼ELを検眼するための検眼部4の位置である左眼位置表示線LL、被検眼高さ位置表示線LV、被検眼Eとの距離DWに検眼部4が移動する。
【0023】
検眼部4が被検者Pの左右眼EL、ERの何れを検眼したかは、移動部材21cが位置センサ22cで検出された位置から、ステッピングモータ19cによって左右眼EL、ERの何れの方向にどれだけ離れている位置に移動して検眼が行われたかによって判断している。例えば、図2の場合は位置センサ22cが被検者Pの左右眼EL、ERのほぼ中心に位置しており、検眼部4を保持している移動部材21cは位置センサ22cより右眼ERの方向にあるので、右眼ERを検眼したと判断される。即ち、演算処理制御回路25は移動部材21cが位置センサ22cで検出された位置から、モーター駆動回路24cを通してステッピングモータ19cを駆動して、検眼部4を右眼ERの方向に移動させているので、演算処理制御回路25は検眼したのは右眼ERであると判断する。
【0024】
次に、左眼ELを検眼するために他眼位置移動スイッチ15を操作すると、検眼部4は右眼位置表示線LRの位置から左眼位置表示線LLの位置に所定距離DPだけ移動する。ここで、所定距離DPは瞳孔間距離とほぼ等しいものとし、例えば64mm、60mm、68mm等の所定距離とする。他眼位置移動スイッチ15の信号は演算処理制御回路25に送信され、演算処理制御回路25はモータ駆動回路24cに、所定距離DPだけ検眼部4を移動させるためのパルス数をステッピングモータ19cに送信するように命令する。該当するパルス数を受信してステッピングモータ19cが回転することにより、検眼部4を右眼位置表示線LRの位置から左眼位置表示線LLの位置に所定距離DPだけ移動させる。なお、検眼部4の位置である被検眼高さ位置表示線LV、被検眼との距離DWは、検眼部4が右眼位置表示線LRの位置から左眼位置表示線LLの位置に移動しても変化せず、被検眼高さ位置表示線LV、被検眼との距離DWの位置となっている。
【0025】
このようにして、検眼部4の位置を左眼ELを検眼するための位置の近傍に迅速に移動させることができるので、検眼部4を移動させる移動量が少なくて済み、短時間でアライメントを行うことができる。
【0026】
図3は第2の実施例の側面図を示し、その構成は第1の実施例とほぼ同じで、同じ符号は同じ部材を表している。次に第1の実施例と同じ部分の説明は省略し異なる部分についてのみ述べる。
【0027】
演算処理制御回路25は検眼部4の前後方向、上下方向、左右方向のそれぞれの位置を把握し、検眼部4の検眼したときの位置から他眼の所定の位置に検眼部4を移動させる。演算処理制御回路25が検眼部4の前後方向の位置を把握するためには、移動部材21bが位置センサ22bに検出された位置から、ステッピングモータ19bにモータ駆動回路24bが送信したパルスの数を知ることによって行う。同様にして、演算処理制御回路25は検眼部4の上下方向、左右方向の位置を把握する。
【0028】
最初に、右眼ERについて検眼し次に左眼ELの検眼をする。図3には左眼ELを検眼する場合の検眼部4の上下方向の位置を示す上下位置表示線VP、左眼ELを検眼する場合の検眼部4の前後方向の位置を示す前後位置表示線WPを示し、平面図である図4には、左眼ELを検眼する場合の検眼部4の左右眼方向における左眼EL近傍の位置を示す左眼位置表示線LP、右眼ERを検眼したときの検眼部4の位置を示す右眼検眼部位置Qを示している。
【0029】
顎受け台3と額当て板2を被検者Pの頭部が検眼可能な位置になるように移動して、これらで被検者Pの頭部を固定する。検者は液晶モニタ5を見ながらトラックボール7とローラ8を使って、上下方向、左右方向、前後方向の3方向について被検眼Eに対する検眼部4のアライメントを行う。アライメントが合った後に検眼スイッチ14を押すと検眼が始まり、検眼が終了すると液晶モニタ5に検眼結果が表示される。
【0030】
このような検眼は最初に例えば右眼ERについて行い、次に左眼ELの検眼をする。アライメントが合った後に検眼スイッチ14が操作されると右眼ERが検眼され、同時に左右の何れの被検眼Eを検眼部4が検眼したかが、移動部材21cが位置センサ22cで検出された位置から、ステッピングモータ19cにより左右の被検眼Eの何れの方向にどれだけ離れている位置に移動されて検眼したかによって判断される。検眼後に、他眼位置移動スイッチ15を操作することにより、右眼検眼部位置Qから左眼ELを検眼するための検眼部4の所定位置である上下位置表示線VP、前後位置表示線WP、左眼位置表示線LPに検眼部4が移動する。
【0031】
図4に示す場合は2点鎖線で描かれている検眼部4により右眼ERを検眼している。演算処理制御回路25がモータ駆動回路24cを通してステッピングモータ19cを駆動して、検眼部4を保持する移動部材21cを位置センサ22cで検出された位置よりも右眼ERの方向に移動しており、この移動部材21cが被検者Pの左右の被検眼Eのほぼ中心に位置する位置センサ22cより右眼ERの方向にあることを検知することにより、演算処理制御回路25は検眼したのは右眼ERであると判断する。
【0032】
そして、左眼ELを検眼するために他眼位置移動スイッチ15を操作すると、その信号が演算処理制御回路25に送信され、演算処理制御回路25はモータ駆動回路24cに、検眼部4を右眼検眼部位置Qから左眼位置表示線LPの位置まで移動するためのパルス数をステッピングモータ19cに送信するように命令する。該当するパルス数を受信したステッピングモータ19cが回転することによって、検眼部4を右眼検眼部位置Qから左眼位置表示線LPの位置に移動する。
【0033】
次に、他眼位置移動スイッチ15を操作することにより、その信号が演算処理制御回路25に送信され、演算処理制御回路25は検眼部4をモータ駆動回路24bに右眼検眼部位置Qから前後位置表示線WPの位置まで移動するためのパルス数を、ステッピングモータ19bに送信するように命令する。該当するパルス数を受信したステッピングモータ19bが回転することによって、検眼部4を右眼検眼部位置Qから前後位置表示線WPの位置に移動する。
【0034】
更に、他眼位置移動スイッチ15を操作することにより、その信号が演算処理制御回路25に送信され、演算処理制御回路25は検眼部4をモータ駆動回路24aに右眼検眼部位置Qから上下検眼部位置VPの位置まで移動するためのパルス数をステッピングモータ19aに送信するように命令する。該当するパルス数を受信したステッピングモータ19aが回転することによって、検眼部4を右眼検眼部位置Qから上下検眼部位置VPの位置に移動する。
【0035】
なお、右眼検眼部位置Qから左眼ELを検眼するための所定位置である上下位置表示線VP、前後位置表示線WP、左眼位置表示線LPに検眼部4が移動するのに、最初に左眼位置表示線LPに移動し、次いで前後位置表示線WPに移動し、最後に上下位置表示線VPに移動するかのように述べたが、移動する順番には関係なく3方向を同時に移動してもよい。
【0036】
図5は第3の実施例の眼圧計、眼底カメラ、眼屈折計、眼軸長計等に用いられる眼科装置の側面図を示し、装置筐体30の被検者Pが位置する側には、被検者Pの顔を固定するために手動式の額当て板31と電動式の顎受け台32が設けられ、被検眼Eの前方には検眼部33が配置されている。一方、装置筐体30の検者P側には、液晶モニタ34、内部にボール35を有するトラックボール36、ベルト37を介してロータリエンコーダ38に連結されたローラ39と、図6に示す左右方向の所定距離DPや前後方向の所定距離DSの値を変更するための所定距離変更スイッチ40、検眼スイッチ41、他眼への移動スイッチ42が配置されている。そして、液晶モニタ34、トラックボール36、ローラ39の出力はそれぞれの信号処理回路43、44、45に接続されている。
【0037】
額当て板31には支柱46が水平方向に延在され、支柱46内の雌ねじ部に雄ねじ47が噛み合っており、雄ねじ47の他端には手動操作で額当て板31を前後方向に動かして被検眼Eの位置決めを行うための額当て板用位置決め部材48が設けられ、この位置決め部材48は装置筐体30の外部から操作できるようになっている。また、支柱46にはキー49が設けられ、キー49に対応するキー溝50とキー49とによって額当て板31の移動範囲を制限し、更に額当て板31が雄ねじ47と共に回転することを防止している。
【0038】
顎受け台32には支柱51が鉛直方向に延在されており、支柱51内部の雌ねじ部が雄ねじ52と噛み合っており、雄ねじ52はDCモータ53に連結され、DCモータ53の出力はモータ駆動回路54に接続されている。更に、支柱51にはキー55が設けられ、キー55に対応するキー溝56とキー55とにより顎受け台32の移動範囲を制限し、更に顎受け台32が雄ねじ52と共に回転することを防止している。そして、装置筐体30には顎受け台32の上昇スイッチ57aと下降スイッチ57bが設けられている。
【0039】
装置筐体30の内部には、図1と同様に検眼部33を上下前後左右に移動するそれぞれの移動ユニット58a、58b、58cが配置されている。上下方向移動用ユニット58aにはテーブル59aが設けられ、テーブル59aには鉛直方向を向く雄ねじ60aと回転防止部材61aが取り付けられ、雄ねじ60aにはDCモータ62aが連結され、DCモータ62aにはモータ駆動回路63aの出力が接続されている。
【0040】
また、雄ねじ60aと回転防止部材61aには移動部材64aが保持されており、移動部材64aは雄ねじ60aの回転により直線移動するようになっている。一方、移動部材64aの他端は前後方向用移動ユニット58bのテーブル59bに固定されている。更に、テーブル59aには移動部材64aとの距離を検出する距離センサ65aが固定されており、距離センサ65aの出力は距離検出回路66aに接続されている。
【0041】
前後方向移動用ユニット58bもユニット58aと同様に形成されており、テーブル59bには前後方向を向く雄ねじ60bと回転防止部材61bが取り付けられ、雄ねじ60bと回転防止部材61bに移動部材64bが保持されている。雄ねじ60bにはDCモータ62bが連結され、テーブル59bには距離センサ65bが固定されており、DCモータ62bにはモータ駆動回路63bの出力が接続され、距離センサ65bの出力は距離検出回路66bに接続されている。そして、移動部材64bの他端は左右方向移動用ユニット58cのテーブル59cに固定されている。
【0042】
図6は左右方向移動用ユニット58cの平面図を示し、このユニット58cも同様に、テーブル59cに水平方向を向く雄ねじ60cと回転防止部材61cが取り付けられ、雄ねじ60cと回転防止部材61cに移動部材64cが保持されている。そして、雄ねじ60cにはDCモータ62cが連結され、テーブル59cには距離センサ65cが固定されており、DCモータ62cにはモータ駆動回路63cの出力が接続され、距離センサ65cの出力は距離検出回路66cに接続されている。また、移動部材64cの他端は検眼部33に固定されている。
【0043】
なお、図6には検眼部33の移動前の位置K、位置Kから所定距離DPと所定距離DSだけ移動したときの検眼部33の移動後の位置L、検眼部33が被検眼Eから遠去かる方向に被検眼Eとの距離DWから移動した距離、つまり前後方向の位置Kと位置Lの差である所定距離DSが示されている。
【0044】
装置筐体33内には演算処理制御回路67が設けられ、演算処理制御回路67は所定距離変更スイッチ40、検眼スイッチ41、他眼位置移動スイッチ42、トラックボール信号処理回路44、ロータリエンコーダ信号処理回路45、顎受け台上昇スイッチ57a、顎受け台下降スイッチ57b、上下方向距離検出回路66a、前後方向距離検出回路66b、左右方向距離検出回路66cのそれぞれの出力と検眼部33の入出力が接続され、演算処理制御回路67の出力は表示信号処理回路43、上下方向移動用モータ駆動回路63a、前後方向移動用モータ駆動回路63b、左右方向移動用モータ駆動回路63cそれぞれに接続されている。
【0045】
演算処理制御回路67は距離センサ65bが移動部材64bとの距離を検出することによって、検眼部33の前後方向の位置を把握するようになっており、上下方向、左右方向の検眼部33の位置も同様にして把握される。
【0046】
ここで、検眼動作を第1の実施例と同様な部分は省略して説明する。被検者Pの頭部が検眼可能な位置になるように、額当て板位置決め部材48を回転させて額当て板31を前後方向に移動し、顎受け台上げスイッチ57aにより顎受け台32を上方向に移動し、顎受け台下げスイッチ57bにより顎受け台32を下方向に移動して調整する。顎受け台上げスイッチ57aの操作信号は演算処理制御回路67に送信され、更にモータ駆動回路54、DCモータ53に送信されて顎受け台32は上方向に移動する。また、顎受け台下げスイッチ57bを操作したときも同様にして顎受け台32は下方向に移動する。
【0047】
このようにして、被検者Pの頭部の額と顎をそれぞれ額当て板31と顎受け台32で規制することにより被検者Pの頭部を固定する。検者は液晶モニタ34を見ながら、トラックボール36とローラ39を使って被検眼Eに対して検眼部33を上下方向、左右方向、前後方向の3方向のアライメントを合わせ、アライメントが合った後に、検眼スイッチ41を押すと検眼が始まり、検眼結果が液晶モニタ34に表示される。
【0048】
このような検眼を最初に例えば右眼ERについて行い、次に左眼ELの検眼をする。右眼ERを検眼した後に他眼位置移動スイッチ42を操作すると、図6に示すように右眼ERを検眼した検眼部33位置Kから、左眼ELを検眼しようとするための検眼部33の位置Lに検眼部33が移動する。このときの右眼ERを検眼した検眼部33の位置Kは、左右方向が右眼位置表示線LR、上下方向が被検眼高さ位置表示線LV、前後方向が被検眼Eとの距離DWの位置であり、左眼ELを検眼しようとするための検眼部33の位置Lは、左右方向が左眼位置表示線LL、上下方向が被検眼高さ位置表示線LV、前後方向が被検眼との距離DWから遠去かる方向に所定距離DSだけ移動した位置にする。
【0049】
前後方向の位置をこのように所定距離DSだけ変化させるのは、右眼ERの検眼後に左眼ELを検眼するために検眼部33を位置Kから位置Lに移動させるときに、右眼ERに比較して左眼ELの方が眼科装置に近付いている場合には、検眼部33の前後方向の位置が左右の被検眼Eで等しい位置にあると、左眼ELの近傍において検眼部33と左眼ELが接触する可能性が考えられるので、これを防止するためである。
【0050】
即ち、アライメントが合った後に検眼スイッチ41が操作されると右眼ERが検眼され、移動部材64cと距離センサ65cとの距離が距離センサ65cで検出され、その距離が或る所定の距離以上であることによって、演算処理制御回路67は例えば図6に示すように、いま検眼したのは右眼ERであると判断する。
【0051】
そして、左眼ELを検眼するために他眼位置移動スイッチ42を操作すると、他眼位置移動スイッチ42から演算処理制御回路67に信号が送信され、更に演算処理制御回路67からモータ駆動回路63c、DCモータ62cに送信されて、検眼部33の移動が開始される。検眼部33の左右方向の位置は移動部材64cとの距離を検出する距離センサ65cで逐一に検出され、その信号は距離センサ65cから距離検出回路66c、演算処理制御回路67に送信され、左眼位置表示線LLの位置に検眼部33が至ったときに、演算処理制御回路67はDCモータ62cの駆動を停止する信号をモータ駆動回路63c、DCモータ62cに送信する。このようにして、右眼位置表示線LRの位置から左眼位置表示線LLの位置に検眼部33を所定距離DPだけ移動させる。ここで、所定距離DPは瞳孔間距離とほぼ等しいものとし、例えば64mm、60mm、68mmといった所定の距離としている。
【0052】
次に、検眼部33の前後方向については、他眼位置移動スイッチ42から演算処理制御回路67に信号が送信され、更に演算処理制御回路67からモータ駆動回路63b、DCモータ62bに送信されて、検眼部33の移動が開始される。被検眼Eから距離DWの検眼部33の位置から、更に所定距離DSだけ被検眼Eから遠去かった位置に検眼部33を移動させる。ここで、所定距離DSは例えば3mm、5mm、10mmといった所定の距離としている。
【0053】
検眼部33の前後方向の位置は移動部材64bとの距離を検出する距離センサ65bにより逐一に検出されて、その信号は距離センサ65bから距離検出回路66b、演算処理制御回路67に送信され、所定距離DSだけ検眼部33が移動したときに、演算処理制御回路67はDCモータ62bの駆動を停止する信号を、モータ駆動回路63bを介してDCモータ62bに送信し、これにより検眼部33は所定距離DSだけ移動した位置に至る。このようにして、検眼部33の位置が左眼ELを検眼するための位置の近傍に移動する際に、被検眼Eに検眼部33を接触させることなく、かつ少ない移動量で検眼部33を移動することができるので、短時間でアライメント操作を行うことができる。
【0054】
所定距離変更スイッチ40を操作することにより、図示しないテンキー等で任意の値に所定距離DPと所定距離DSを変更することができる。所定距離変更スイッチ40の信号は演算処理制御回路67に送信され、表示信号処理回路43によって液晶モニタ34に図7に示すように表示される。所定距離DPを示す式P1の値m1は、テンキー等で例えば64mmを60mmや68mm等の任意の値に変更することができる。また、所定距離DSを示す式S1の値n1はテンキー等で例えば5mmを0mmや10mm等の任意の値に変更することができる。
【0055】
また他の方式として、所定距離変更スイッチ40を操作することにより、装置内に予め用意されている値の中から所定距離DPと所定距離DSを選択して変更することもできる。所定距離変更スイッチ40の信号は演算処理制御回路67に送信され、表示信号処理回路43をによって液晶モニタ34に図8に示すように表示される。所定距離DPを示す式P2の複数の値m2の中から選択して、例えば64mmを60mmや68mm等と変更することができる。また、所定距離DSを示す式S2の複数の値n2の中から選択して、例えば5mmを0mmや10mm等と変更することができる。
【0056】
更に他の方式として、所定距離変更スイッチ40を操作することにより、所定距離変更スイッチ40の信号が演算処理制御回路67に送信され、表示信号処理回路43を介して液晶モニタ34に図9に示すように表示され、装置内に予め用意されているそれぞれ3種類の所定距離DPの代数値m3及び所定距離DSの代数値n3の中から選択して、それぞれの値m3、n3を変更することもできる。例えば、図9では所定距離DPの代数値m3は3種類中からカーソルが示すLが選択され、所定距離DSの代数値n3は3種類中からカーソルが示すSが選択されている。
【0057】
即ち、所定距離DPの代数値m3はS=58mm、M=64mm、L=70mmの所定距離DPとし、また所定距離DSの代数値n3はS=0mm、M=5mm、L=10mmの所定距離DSとすると、検者が被検者Pの顔を見て、瞳孔間距離が短いと思う場合には所定距離DPの代数値m3はSを選択し、瞳孔間距離が平均的と思う場合には所定距離DPの代数値m3はMを選択し、瞳孔間距離が長いと思う場合には所定距離DPの代数値m3はLを選択する。また、検者は所定距離DSは必要なく、より短時間で左右眼の検眼をしたいと思う場合は、所定距離DSの代数値n3はSを選択する。更に、所定距離DSを大きくしてより安全に検眼をしたいと思う場合は、所定距離DSの代数値n3はLを選択し、安全にかつ短時間に検眼をしたいと思う場合は、所定距離DSの代数値n3はMを選択する。
【0058】
このようにして、他眼の近傍に検眼部33を移動する際に、移動する所定距離DPと所定距離DSを任意に変更することができるので、それぞれ検眼をする集団毎の被検者Pによって瞳孔間距離が大きく異なるような場合でも、他眼をアライメントするために検眼部33を移動させる距離が短縮され、アライメントをするための時間を少なくすることができる。また、他眼の近傍に検眼部33が移動した場合に、他眼に検眼部33が接触するようなことがないようにすることができる。
【0059】
図10は第4の実施例の側面図を示し、その構成は第3の実施例と同じで同じ符号は同じ部材を表している。次に、第3の実施例と同じ部分の説明は省略し異なる部分について述べる。本実施例では、第3の実施例の所定距離変更スイッチ40の代りに、検眼部33の前後方向及び左右方向の所定位置を変更する所定位置変更スイッチ68が設けられており、本実施例の演算処理制御回路67には、トラックボール信号処理回路44、ロータリエンコーダ信号処理回路45、検眼スイッチ41、他眼位置移動スイッチ42、距離検出回路66a、66b、66c、顎受け台上げスイッチ57a、顎受け台下げスイッチ57b、所定位置変更スイッチ68の出力がそれぞれ接続され、演算処理制御回路67の出力が表示信号処理回路43、モータ駆動回路63a、63b、63c、54に接続されている。
【0060】
図11は平面図であり、右眼ERを検眼したときの検眼部33の位置を示す右眼検眼部位置T、左眼ELを検眼しようとする場合の検眼部33の位置を示す左眼検眼部位置U、顎受け台32や額当て板31で被検者Pの頭部を固定した場合の被検者Pの頭部の左右方向の中心に当る左右方向中心線CL、検眼部33が前後方向の移動範囲において最も被検眼寄りに当る被検眼接近線AP、検眼部33の左眼位置表示線LPと左右方向中心線CLとの距離である左眼方向距離DC、検眼部33の前後位置表示線WPと被検眼接近線APとの距離である前後方向距離DAが示されている。
【0061】
検者は被検者Pの頭部を固定してアライメントを行った後に、検眼スイッチ41を押すと検眼が始まり、液晶モニタ34に検眼結果が表示される。このような検眼を最初に例えば右眼ERについて行い、次に左眼ELの検眼をする。アライメントが合った後に検眼スイッチ41を操作すると右眼ERが検眼され、同時に左右の何れの被検眼Eを検眼したかが、距離センサ65cで検出された移動部材64cと距離センサ65cとの距離により判断される。片眼を検眼後に他眼位置移動スイッチ42を操作すると、右眼ERを検眼した検眼部33の右眼検眼部位置Tから、左眼ELを検眼するための左眼検眼部位置Uである上下位置表示線VP、前後位置表示線WP、左眼位置表示線LPに検眼部33が移動する。
【0062】
図11に示す場合は2点鎖線で描かれている検眼部33で右眼ERを検眼しており、移動部材64cと距離センサ65cとの距離が所定距離以上であると、演算処理制御回路67により検眼したのは右眼ERであると判断される。
【0063】
そして、左眼ELを検眼するために他眼位置移動スイッチ42を操作すると、先ず検眼部33を左眼位置表示線LPの位置に移動させるために、他眼位置移動スイッチ42から演算処理制御回路67に信号が送信され、演算処理制御回路67はモータ駆動回路63cを介して、DCモータ62cにより検眼部33の移動を開始する。このとき、検眼部33の左右方向の位置を移動部材64cとの距離を検出する距離センサ65cで逐一に検出して、その信号は距離センサ65cから距離検出回路66c、演算処理制御回路67に送信され、左眼位置表示線LPの位置に検眼部33が至ったときに、演算処理制御回路67はモータ駆動回路63cを介してDCモータ62cに駆動停止信号を送信する。これにより、検眼部33は左眼位置表示線LPの位置に至る。
【0064】
次に、前後位置表示線WPの位置に検眼部33を移動させるために、他眼位置移動スイッチ42から演算処理制御回路67に信号が送信され、演算処理制御回路67はモータ駆動回路63bを介して、DCモータ62bにより検眼部33の移動を開始する。このとき、検眼部33の前後方向の位置を移動部材64bとの距離を検出する距離センサ65bで逐一に検出して、その信号は距離センサ65bから距離検出回路66b、演算処理制御回路67に送信され、前後位置表示線WPの位置に検眼部33が至ったときに、演算処理制御回路67はモータ駆動回路63bを介してDCモータ62bに駆動停止信号を送信する。これにより、検眼部33は前後位置表示線WPの位置に至る。
【0065】
最後に、上下位置表示線VPの位置に検眼部33を移動させるために、他眼位置移動スイッチ42から演算処理制御回路67に信号が送信され、演算処理制御回路67はモータ駆動回路63aを介して、DCモータ62aにより検眼部33の移動を開始する。このとき、検眼部33の上下方向の位置を移動部材64aとの距離を検出する距離センサ65aで逐一に検出して、その信号は距離センサ65aから距離検出回路66a、演算処理制御回路67に送信され、上下位置表示線VPの位置に検眼部33が至ったときに、演算処理制御回路67はモータ駆動回路63aを介してDCモータ62aに駆動停止信号を送信する。これにより、検眼部33は上下位置表示線VPの位置に至る。
【0066】
なお、右眼検眼部位置Tから左眼検眼部位置Uに検眼部33が移動するのに、最初に左眼位置表示線LPに移動し、次いで前後位置表示線WPに移動し、最後に上下位置表示線VPに移動するように述べたが、移動する順番は関係なく、3方向同時に移動しても支障はない。
【0067】
このようにして、検眼部33は左眼ELを検眼するための位置の近傍に迅速に移動するので、被検眼Eに検眼部33を接触させることなく、かつ検眼部33の移動量が少なくて済み、短時間でアライメントを行うことができる。
【0068】
本実施例においては、所定位置変更スイッチ68を操作することにより、テンキー等を使って任意の位置に左眼位置表示線LPと前後位置表示線WPを変更することができる。所定位置変更スイッチ68からの信号は演算処理制御回路67に送信され、表示信号処理回路43によって液晶モニタ34に図12に示すように表示される。左眼位置表示線LPの位置を示す式L1の左眼方向距離DCの値u1を、例えば32mmを30mmや34mm等とテンキー等で変更することにより、左眼位置表示線LPを任意の位置に変更することができる。また、前後位置表示線WPの位置を示す式W1の前後方向距離DAの値v1を、例えば10mmを5mmや15mm等とテンキー等で変更することにより、前後位置表示線WPを任意の位置に変更することができる。
【0069】
また他の方式として、所定位置変更スイッチ68を操作することにより、左眼位置表示線LPと前後位置表示線WPを、装置内に予め用意されている位置の中から選択して変更することができる。所定位置変更スイッチ68からの信号は演算処理制御回路67に送信され、表示信号処理回路43によって液晶モニタ34に図13に示すように表示される。左眼位置表示線LPの位置を示す式L2の左眼方向距離DCの複数値u2の中から選択して、例えば32mmを30mmや34mm等と変更することにより、左眼位置表示線LPの位置を変更することができる。また、前後位置表示線WPの位置を示す式W2の前後方向距離DAの複数値v2の中から選択して、例えば5mmを0mmや10mm等と変更することにより、前後位置表示線WPの位置を変更することができる。
【0070】
更に他の方式として、所定位置変更スイッチ68を操作することにより、その信号が演算処理制御回路67に送信され、表示信号処理回路43を介して液晶モニタ34に図14に示すように表示される。装置内に予め用意されているこれら3種類の左眼方向距離DCの代数値u3と前後方向距離DAの代数値v3の中から選択して変更する。例えば、左眼方向距離DCの代数値u3はS=29mm、M=32mm、L=35mmとし、例えば前後方向距離DAの代数値v3はS=5mm、M=10mm、L=15mmとする。図14では、カーソルの位置で左眼方向距離DCの代数値u3=L、前後方向距離DAの代数値v3=Sが選択されている。
【0071】
これによって、検者が被検者Pの顔を見ながら、瞳孔間距離が短いと思う場合は左眼方向距離DCの代数値u3はSを選択し、瞳孔間距離が平均的と思う場合は左眼方向距離DCの代数値u3はMを選択し、瞳孔間距離が長いと思う場合は、左眼方向距離DCの代数値u3はLを選択する。また、検者が前後方向距離DAを少なくして、より短時間に左右眼EL、ERの検眼をしたいと思う場合は、前後方向距離DAの代数値v3はSを選択し、前後方向距離DAを大きくしより安全に検眼をしたいと思う場合は、前後方向距離DAの代数値v3はLを選択し、安全にかつ短時間に検眼をしたいと思う場合は、前後方向距離DAの代数値v3はMを選択する。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る眼科装置は、片眼を検眼する位置から他眼を検眼する位置の近傍の所定距離又は所定位置に検眼部を移動するようにしたことにより、他眼をアライメントする際の検眼部の移動距離を少なくすることができるので、アライメントの時間が短縮され、検眼部が被検眼に接触することを回避することができる。更に、それぞれ検眼をする集団毎や個々の被検者によって瞳孔間距離が異なるような場合でも、効率の良い検診を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の側面図である。
【図2】平面図である。
【図3】第2の実施例の側面図である。
【図4】平面図である。
【図5】第3の実施例の側面図である。
【図6】平面図である。
【図7】液晶モニタの表示説明図である。
【図8】液晶モニタの表示説明図である。
【図9】液晶モニタの表示説明図である。
【図10】第4の実施例の側面図である。
【図11】平面図である。
【図12】液晶モニタの表示説明図である。
【図13】液晶モニタの表示説明図である。
【図14】液晶モニタの表示説明図である。
【符号の説明】
1、30 装置筐体
2、31 額当て板
3、32 顎受け台
4、33 検眼部
5、34 液晶モニタ
7、36 トラックボール
8、39 ローラ
14、41 検眼スイッチ
15、42 他眼位置移動スイッチ
19a、19b、19c ステッピングモータ
22a、22b、22c 位置センサ
25、67 演算処理制御回路
40 所定距離変更スイッチ
53、62a、62b、62c DCモータ
65a、65b、65c 距離センサ
68 所定位置変更スイッチ

Claims (2)

  1. 左右の被検眼を順次に検眼する検眼手段と、該検眼手段を光軸方向に対して平行である前後方向及び垂直である左右方向に移動させる駆動手段と、前記検眼手段の位置を検出する位置検出手段と、左右眼の何れを検眼したか判断する判断手段と、前記検眼手段による一方の被検眼の検眼終了後に前記位置検出手段及び前記判断手段の出力に基づいて前記検眼手段を他方の被検眼を検眼すべき位置に前記駆動手段により移動させる制御手段とを有し、前記他方の被検眼を検眼すべき前記検眼手段の位置は、前記一方の被検眼の検眼時における検眼手段の位置から左右方向に所定距離にある位置であると共に、前後方向には前記一方の被検眼の検眼時よりも被検眼に対して離れた位置であることを特徴とする眼科装置。
  2. 前記所定距離を変更する所定距離変更手段を有する請求項に記載の眼科装置。
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