JP3610149B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体上に接触配置した転写ローラによって像担持体上のトナー像を記録材に転写する方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機等の画像形成装置における感光ドラム(像担持体)15及び転写ローラ(転写部材)の駆動部分の斜視図を図7(a)に、また正面図を図7(b)に示す。
【0003】
これらの図に示す像担持体は、アルミニウム等を円筒状に形成した導電性基体と、その外周面に形成された光導電層(被帯電面)とを備えたドラム状の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)15である。感光ドラム15の一方の端部には、ギヤ部16、17を有する感光ドラム駆動ギヤ(段ギヤ)が一体的に取り付けられている。ギヤ部16には、モータ等の駆動源20の出力軸に固定された駆動ギヤ19が噛合されている。
【0004】
転写ローラ4は、感光ドラム15表面に所定の当接圧で当接されており、感光ドラム15表面との間に帯状の転写ニップ部Nを形成している。転写ローラ4の一方の端部には、転写ローラ駆動ギヤ18が固定されており、この転写ローラ駆動ギヤ18は、感光ドラム15のギヤ部17に噛合されている。
【0005】
駆動源20によって駆動ギヤ19を矢印R19方向に回転駆動すると、感光ドラム駆動ギヤの矢印R16方向の回転に伴って、感光ドラム15もこれと同方向に回転駆動される。また、感光ドラムギヤの矢印R16方向の回転に伴って転写ローラ駆動ギヤ18が矢印R18方向に回転することで、転写ローラ4も同方向に回転駆動される。
【0006】
すなわち、駆動源20の回転によって、感光ドラム15表面と転写ローラ4表面とは転写ニップ部Nにおいて同方向に移動し、これにより、紙等の記録材を挟持搬送する。このとき転写ローラ4には、感光ドラム15表面に形成されているトナー像と逆極性の転写バイアスが印加され、感光ドラム15表面のトナー像は、記録材表面に静電的に転写される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来例では、転写ローラ4の回転駆動は、感光ドラム15と一体の感光ドラム駆動ギヤのギヤ部17に、転写ローラ4と一体の転写ローラ駆動ギヤ18が噛合することによって行われているために、以下のような欠点があった。
【0008】
すなわち、感光ドラム駆動ギヤのギヤ部17と転写ローラギヤ18との噛み合い周波数(ギヤピッチ)で転写ローラ4が振動し、この振動の衝撃によって、感光ドラム15表面の光導電層が耐久で削れてしまう。しかも、感光ドラム15と感光ドラム駆動ギヤとが一体であるため、常に感光ドラム15表面上の同じ場所が削れることになり、この削れがピッチをもって感光ドラム15上に顕在化してしまう。これにより、上述の顕在化した削れピッチで画像むらが発生することがあった。
【0009】
そこで、本発明は、光導電層のピッチ削れに起因する画像むらをなくすようにした画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は、ドラム状の像担持体とローラ状の転写部材とを相互の母線を介して当接させて転写ニップ部を形成し、該転写ニップ部にて記録材を挟持搬送することで、前記像担持体上のトナー像を前記記録材上に転写する転写装置を備えた画像形成装置において、前記像担持体に取り付けられて該像担持体と一体回転する像担持体駆動ギヤと、前記転写部材に取り付けられて該転写部材と一体回転する転写部材駆動ギヤと、該転写部材駆動ギヤに噛合するとともにワンウェイクラッチを介して前記像担持体に取り付けられた中間ギヤとを備え、前記ワンウェイクラッチは、前記像担持体から前記中間ギヤに伝達されようとする駆動力に対してはロックし、前記中間ギヤから前記像担持体に伝達されようとする駆動力に対してはフリーとなる、ことを特徴とする。
【0013】
請求項2に係る本発明は、下枠と、該下枠によって開閉自在に支持された上枠とを有するフレームを備え、これら下枠と上枠とのうちの一方に前記像担持体とともに前記中間ギヤを配設し、他方に前記転写部材とともに前記転写部材駆動ギヤを配設し、前記下枠に対する前記上枠の閉鎖時には前記中間ギヤと前記転写部材駆動ギヤとが噛合するとともに、前記下枠に対する前記上枠の開放動作に連動して、前記転写部材駆動ギヤが前記中間ギヤをずらす、ことを特徴とする。
【0014】
〔作用〕
例えば、請求項1に係る本発明においては、転写部材駆動ギヤのギヤピッチごとに発生する転写部材の振動が衝撃となって、転写ニップ部を介して像担持体に伝達されるが、像担持体の外周面の周長と、転写部材駆動ギヤのギヤピッチの整数倍とが異なる長さとなるように構成されていて、像担持体の外周面においては、転写部材の振動が伝達される部分が常に変化するため、従来と異なり、決まった部分が削られることがない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
〈実施の形態1〉
図1(a)を参照して、本発明に係る画像形成装置の概略構成を説明する。
【0016】
同図に示す画像形成装置は、画像形成装置本体(以下単に「装置本体」という)Aと、この装置本体Aに対して着脱自在に装着されるプロセスカートリッジBとを備えている。
【0017】
装置本体Aの上部には、光学系1が配置されている。光学系1は、原稿をその画像面を下方に向けた状態で載置する原稿台1a、原稿台1a上の原稿の画像面を下方から移動しながら照射する照明ランプ1b、原稿の画像面からの反射光を後述の感光ドラム15に導く複数のミラー1c、レンズ1d等を備えている。
【0018】
装置本体Aの下部には、記録材2を収納し、給搬送する給搬送手段3が配設されている。給搬送手段3は、画像形成前の紙等の記録材2を収納する給紙カセット3a、記録材2を1枚ずつ給送する給紙ローラ3b、給紙された記録材2を搬送する搬送ローラ3c、3d、搬送されてきた記録材2を所定のタイミングで画像形成部に供給するレジストローラ3eを備えている。さらに給搬送手段3は、画像形成後の記録材2を搬送する搬送ベルト3f、定着後の記録材2を装置本体Aの外部に排出する排紙ローラ3gを備えている。
【0019】
さらに、記録材2の搬送路に沿って、プロセスカートリッジBの下方には、ローラ状の転写ローラ(転写部材)4が、また、搬送ベルト3fの下流には、定着ベルト5aと加圧ローラ5bとによって記録材2上のトナー像を加圧加熱して定着させる定着装置5が、また、排紙ローラ3gの下流には、定着後の記録材2が排出される排紙トレイ6がそれぞれ配設されている。
【0020】
プロセスカートリッジBは、像担持体としてのドラム状の電子写真感光体(感光ドラム)15と、感光ドラム15を帯電する帯電ローラ8と、感光ドラム15表面に形成された静電潜像を現像する現像装置9と、感光ドラム15の表面を清浄面化するクリーニング装置10とを備えている。上述の感光ドラム15は、図1(b)に示すように、アルミニウム製の円筒状の導電性基体15bと、その表面に層状に形成されたOPC(有機光半導体)等の光導電層15aとを主要構成部材として構成されている。
【0021】
装置本体Aは、給搬送手段3を有する下枠11、上述の光学系1をカバーする上枠12、上枠12を開閉自在に支持する軸受部13、プロセスカートリッジBを、記録材2の搬送方向に向かって左右方向にスライド可能に支持するカートリッジ支持部14を備えている。
【0022】
上述構成の画像形成装置の動作は次のとおりである。
【0023】
同図中の時計回り方向に回転駆動された感光ドラム15は、その表面が帯電ローラ8によって一様に帯電される。帯電後の感光ドラム1表面は、光学系1によって、原稿画像に応じた露光がなされ、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置9によってトナーが付着されてトナー像として現像される。この感光ドラム上のトナー像は、給紙カセット3aから給紙ローラ3b、レジストローラ3e等を介して供給された記録材2に、転写ローラ4によって転写される。トナー像転写後の記録材2は、搬送ベルト3fによって定着装置5に搬送され、ここで加熱加圧を受けて表面のトナー像が溶融固着されて現像される。トナー像定着後の記録材2は、排紙ローラ3gによって排紙トレイ6上に排出される。一方、トナー像転写後の感光ドラム15は、記録材2に転写されないで表面に残った転写残トナーがクリーニング装置10によって除去され、次の画像形成に供される。
【0024】
図2は、感光ドラム15及び転写ローラ4の駆動部を示す斜視図である。
【0025】
感光ドラム15の一方の端部には、感光ドラムギヤ(像担持体駆動ギヤ)21が固定されている。感光ドラムギヤ21と、モータ(駆動源)20の出力軸に固定された駆動ギヤ19とには、共通のアイドルギヤ38が噛合されている。感光ドラム15は、モータ20の回転に伴なう駆動ギヤ19の矢印R19方向の回転、アイドルギヤ38の矢印R38方向の回転、感光ドラムギヤ21の矢印R21方向の回転によって、矢印R21方向に回転する。
【0026】
感光ドラム15の下方に配置された転写ローラ4は、金属製の芯金32aの外周面を導電性の弾性体32bで円筒状に覆うようにして構成されている。芯金32aは、感光ドラム15の軸芯に対して平行に配置されるとともに、その両端部が感光ドラム15に向けて付勢されている。芯金32aの両端部(ただし、図2では一方の端部のみを図示)は、軸受部材37によって回転自在に支持され、軸受部材37はガイド部材33に上下動可能にガイドされるとともに、ばね等の付勢部材34によって感光ドラム15表面に向けて付勢されている。転写ローラ4は、これにより、感光ドラム15表面に適度な押圧力をもって当接され、感光ドラム15表面との間に、母線に沿った帯状の転写ニップ部Nを形成している。芯金32aの一方の端部には、転写ローラギヤ(転写部材駆動ギヤ)22が固定されており、この転写ローラギヤ22は、駆動源20とは別の駆動源(不図示)によって駆動される駆動ギヤ23に噛合している。すなわち、感光ドラムギヤ21と転写ローラギヤ22とは、それぞれ別個の動力伝達経路を介して動力の伝達が行われる。転写ローラ4は、駆動ギヤ23の矢印R23方向の回転、転写ローラギヤ22の矢印22方向の回転によって、矢印R22方向に回転駆動される。
【0027】
上述の感光ドラム15が矢印R21方向に回転する一方、転写ローラ4が矢印R22方向に回転することにより、上述の転写ニップ部Nにて紙等の記録材2を挟持搬送し、このとき転写ローラ4に感光ドラム15表面のトナー像と逆極性の帯電バイアスを印加することで、トナー像を感光ドラム15表面から記録材2表面に転写する。
【0028】
上述の駆動部によると、感光ドラム15と転写ローラ4とは、それぞれ別の駆動源によって回転駆動される。
【0029】
次に、画像むらの原因となる感光ドラム15の削れむらについて説明する。
【0030】
記録材2に形成された画像上にでる画像むらは、感光ドラム15表面の削れむらのピッチと同であり、さらに、これは転写ローラギヤ18のギヤピッチPと同じである。このギヤピッチPは、次式で求められる。
【0031】
P=vP /NT ZT
ここで、vP =πDND
P :ギヤピッチ
NT :転写ローラ(ギヤ)の回転数
ZT :転写ローラギヤの歯数
vP :プロセススピード
ND :感光ドラム(ギヤ)の回転数
ZD :感光ドラムギヤの歯数
D :感光ドラムの直径
従来の実施の形態では、ピッチPは、
で表わされ、これから、
ZD P=πD
という関係が成り立つ。さらに歯数ZD は、整数であるからこれをnすると、
上式は、
nP=πD …▲1▼
と表わせる。
【0032】
すなわち、図7に示す従来の構成によると、転写ローラ4に固定された転写ローラギヤ18のギヤピッチPの整数倍(歯数ZD 倍)が感光ドラム15表面(外周面)の周長πDと等しい。そして、前述したように、感光ドラムギヤ17と転写ローラギヤ18とが噛み合うごと(ギヤピッチPごと)に転写ローラ4に振動が発生し、この振動の衝撃によって感光ドラム15表面を削ることになる。すなわち、感光ドラム15表面は、ギヤピッチPごとに徐々に削られていく。この、ギヤピッチPに対応する感光ドラム15表面上の削れ部分のピッチを削れピッチP1 とすると、上述のように、感光ドラム15表面の周長πDが、ギヤピッチPの整数倍、すなわち削れピッチP1 の整数倍である場合には、感光ドラム15が何回転しても常に同じ部分の削れが徐々に進行し、感光ドラム15表面上の画像に、削れピッチP1 に等しいピッチの画像むらが発生する。したがって、トナー像転写後の記録材2上のトナー像は、記録材2の搬送方向に向かって左右方向の筋が、削れピッチP1 に等しい間隔で多数現れ、全体として画像むらとなる。
【0033】
上述の従来例に対し、本実施の形態においては、図1に示すように、転写ローラ4と一体の転写ローラギヤ22に対する駆動力を、感光ドラム15と一体の感光ドラムギヤ21からとらずに、別の駆動ギヤ23からとっている。本実施の形態のように転写ローラ4の駆動力を感光ドラム15と一体のギヤよりもらうのではなく、別のギヤ22より駆動をもらい、さらに、前述の従来例では、nP=πD(▲1▼式)が成り立っていたのに対し、本実施の形態でにおいては、
nP≠πD
とする。これは、感光ドラム15表面の周長πDが、ギヤピッチP(振動ピッチ)の整数n倍にならないことを意味する。すなわち、感光ドラム15表面は、転写ローラ4の振動を同じところで受けることがなくなり、転写ローラ4のギヤピッチPに対応したピッチ削れが顕在化することはない。
【0034】
さらに、図3に転写ローラギヤ22と駆動ギヤ23との位置関係を示す。なお、同図においては、図2では図示していた付勢部材34、軸受部材37等は省略してある。
【0035】
図3に示すように、駆動ギヤ23より転写ローラギヤ22が受ける力Fの方向が、転写ローラ4の付勢方向(移動方向、矢印K方向)に対し、直角となるように、駆動ギヤ23及び転写ローラギヤ22を配置している。こうすることで、転写ローラ4の付勢方向にかかる力が低減され、転写ローラ4の振動自体を低減させることができる。このような構成は、図2に示すように、転写ローラギヤ22を、感光ドラムギヤ21によってではなく、別の駆動ギヤ23によって駆動することにより実現が可能となる。すなわち、図7の従来例のように、感光ドラムギヤ17で転写ローラギヤ18を駆動している場合には、記録材2に対する搬送性等の制約により、感光ドラム15と転写ローラ4との位置関係が制約を受けるため、上述の図3に示すような構成をとることが困難となる。
〈実施の形態2〉
図4(a)、(b)、(c)に、実施の形態2を示す。これらのうち図4(a)は感光ドラム15及び転写ローラ4の駆動部を示す斜視図、また図4(b)は同じく軸27に沿った方向の縦断面図、また図4(c)は同じく軸27に交差する方向の縦断面図である。
【0036】
感光ドラムギヤ25は、軸27を介して感光ドラム15と一体に構成されており、また、駆動源20の出力軸に固定された駆動ギヤ19に噛合されている。感光ドラムギヤ25と感光ドラム15との間における軸27上には、中間ギヤ26が配置されている。中間ギヤ26は、転写ローラ4と一体の転写ローラギヤ24に噛合し、これを回転させる。この中間ギヤ26は、ワンウェイクラッチ28を介して軸27に連結されている。通常の画像形成時は、駆動源20の回転に伴って、駆動ギヤ19の矢印R19方向の回転、そして、感光ドラムギヤ25の矢印R25方向の回転により、ワンウェイクラッチ28は、軸27に対してロックされ、矢印R25方向に回転し、転写ローラギヤ24を矢印R24方向に回転させる。これにより、感光ドラム15は矢印R25方向に回転するとともに、転写ローラ4は、矢印R24方向の回転する。一方、感光ドラム15が矢印R25方向と逆方向に回転した場合、又は、感光ドラム15が停止した状態で転写ローラ4が矢印R24方向に回転した場合には、ワンウェイクラッチ28がフリーとなり、中間ギヤ26は、感光ドラム15に対して空転する。
【0037】
上述の構成をとることで、例えば、通常の画像形成動作の停止時の反動で駆動ギヤ19が逆回転し、感光ドラム15も逆回転した場合等に、図4(c)のように、感光ドラム15と中間ギヤ26との位置関係がずれることになる。
【0038】
こうして、感光ドラム15と中間ギヤ26との位置関係がずれるごとに、感光ドラム15は、その表面における転写ローラ4の振動を受ける部分が変わり、耐久で感光ドラム15表面の同じ部分が削られることがなくなり、転写ローラ4のギヤピッチに対応したピッチ削れが顕在化するこはない。
【0039】
なお、本構成においては、感光ドラム15と中間ギヤ26との位置関係をずらすべく、あるタイミングで積極的に逆回転(例えば、駆動源20を逆回転)させるように構成してもよい。
〈実施の形態3〉
図5(a)、(b)、(c)に、実施の形態3を示す。図5(a)は、装置本体A全体の斜視図であり、上枠12を開放した状態を示している。図5(b)は中間ギヤ26と転写ローラギヤ24との噛み合いを示す部分各大豆である。そして、図5(c)は感光ドラム15に対して中間ギヤ26がずれる様子を示す斜視図である。なお、本実施の形態3においては、感光ドラム15と、転写ローラ4を駆動する中間ギヤ26との関係は、上述の実施の形態2と同じである。
【0040】
図5(a)に示すように、本実施の形態では、画像形成装置がクラムシェルタイプの場合を示している。同図中、Aは装置本体、Bはプロセスカートリッジ、11は装置本体Aの下枠、12は上枠、14はカートリッジ支持部、15は感光ドラムである。上枠12は軸受部13(図1参照)を中心にして開閉自在に支持されている。図5(b)に示す24は転写ローラ4と一体の転写ローラギヤであり、26は感光ドラム15の軸27に対してワンウェイクラッチ28を介して取り付けられた中間ギヤである。ここで、プロセスカートリッジB内に収納された感光ドラム15及び中間ギヤ26は上枠12側に配置されており、また、転写ローラ4及び転写ローラギヤ24は下枠11側に配置されている。すなわち、下枠11に対して上枠12を開閉することにより、つまりワニ口開閉に伴って、転写ローラギヤ24に対して中間ギヤ26が接離するように構成されている。図5(b)の左側の図は、下枠11に対して上枠12が閉じられている場合で、転写ローラギヤ24の歯24aと、中間ギヤ26の歯26aとが噛合している状態を示す。一方、右側の図は上枠12を矢印方向に開放した場合で、上枠12の開放に伴って中間ギヤ26も上方に移動し、これにより、転写ローラギヤ24の歯24aに対する中間ギヤ26の歯26aの噛合が解除される。このとき、中間ギヤ26の歯26aが、転写ローラギヤ24の歯24aに引っかかって、中間ギヤ26が矢印R26方向に少し回転される。これは、転写ローラギヤ24から中間ギヤ26に対して矢印R26方向の駆動力が作用した場合には、ワンウェイクラッチ28がフリーとなって中間ギヤ26の回転が容易となるからである。この様子を図5(c)に示す。左の図に示すように、上枠12の開放前には、感光ドラム15の基準線15aと中間ギヤ26の1つの歯26aとが一致していたが、上枠12の開放によって、上述のように中間ギヤ26が少し回転し、右側の図に示すように、基準線15aに対して、歯26aが少しずれることになる。
【0041】
これにより、上述の実施の形態と同様に、転写ローラ4のギヤピッチPに対応した画像むらを防止することができる。
〈実施の形態4〉
図6(a)、(b)に、実施の形態4を示す。(a)は感光ドラム15及び転写ローラ4の駆動部の斜視図であり、(b)は中間ギヤ26と転写ローラギヤ24との部分拡大図である。なお、感光ドラム15と転写ローラ4を駆動する中間ギヤ26との関係は、前述の実施の形態2及び実施の形態3と同様である。
【0042】
図6(a)中、31はソレノイドで、31aはプランジャである。29は、転写ローラ4の芯金32aを上下方向にガイドするガイド板である。なお、芯金32aは、付勢部材(不図示)によって感光ドラム15に向けて付勢されている。30はL字型のアームであって、その一端がピン30bを介してプランジャ31aに連結されており、他端が芯金32aの上方から当接している。また、アーム30は、軸30aを中心にして揺動自在に支持されている。ソレノイド31に通電すると、プランジャ31aが短縮し、これによりアーム30aの他端が下方に揺動し、芯金32aを下方に押し下げ、転写ローラギヤ24が中間ギヤ26から離れる。図6(b)の右側の図に示すように、転写ローラギヤ24が矢印方向に下げられると、転写ローラギヤ24の一部の歯24aが、中間ギヤ26の一部の歯に引っかかって、中間ギヤ26を矢印R26方向に回転させる。これにより転写ローラギヤ24に対して、中間ギヤ26が少しずれる。
【0043】
このように、転写ローラギヤ24と中間ギヤ26との位置関係をずらすことにより、前述および上述の実施の形態1ないし実施の形態3と同様に、転写ローラ4のギヤピッチPに対応した画像むらを防止することができる。
【0044】
この転写ローラ4の上下動に伴って、図4(a)に示すように第3の実施の形態と同じ動作をして、感光ドラム15と中間ギヤ26の位置関係がずれる。
【0045】
本実施の形態では転写ローラ4をソレノイド31によって、積極的に移動させて、感光ドラム15と中間ギヤ26との位置関係をずらす構成を採用している。
【0046】
他の実施の形態として、他のメカ的動作に連動、例えば、プロセスカートリッジBの着脱動作に連動させて、転写ローラ4を積極的に回転させる構成をとることも可能である。この場合にもほぼ同様の効果を上げることができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、転写部材のギヤピッチ(振動ピッチ)の整数倍と像担持体の外周面の周長との長さが異なるようにすることにより、耐久が進んだ場合においても、像担持体上の同じ部分が転写部材のギヤピッチごとの振動による衝撃を受けることを防止することができるので、像担持体上における削れピッチが顕在化しない。
【0048】
また、像担持体を駆動する像担持体駆動ギヤと、転写部材を駆動する転写部材駆動ギヤとの位置関係を積極的にずらすようにすることにより、上述と同様に、像担持体上の削れピッチが顕在化しないようにすることができる。
【0049】
したがって、像担持体上に顕在化したピッチ削れが要因である画像むらを低減させて画像品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す縦断面図。(b)は感光ドラムの拡大縦断面図。
【図2】実施の形態1における感光ドラム及び転写ローラの駆動部を示す斜視図。
【図3】実施の形態1における感光ドラムギヤと転写ローラギヤとの噛み合いを示す図。
【図4】(a)は実施の形態2における感光ドラム及び転写ローラの駆動部を示す斜視図。
(b)は実施の形態2における中間ギヤ及びワンウェイクラッチの構成を示す、感光ドラムの軸に沿った方向の縦断面図。
(c)は実施の形態2における中間ギヤ及びワンウェイクラッチの構成を示す、感光ドラムの軸と直角な方向の縦断面図。
【図5】(a)は実施の形態3における、上枠を開放した状態の感光ドラムの全体の斜視図。
(b)は実施の形態3における、中間ギヤと転写ローラギヤとの噛み合いを示す図。
(c)は実施の形態3において、感光ドラムに対して中間ギヤがずれた状態を示す斜視図。
【図6】(a)は実施の形態4における感光ドラム及び転写ローラの駆動部を示す斜視図。
(b)は実施の形態4における、中間ギヤと転写ローラギヤとの噛み合いを示す図。
【図7】(a)は従来の、感光ドラム及び転写ローラの駆動部を示す斜視図。
(b)は従来の、感光ドラム及び転写ローラの駆動部を示す正面図。
【符号の説明】
1 光学系
2 記録材
3 給搬送手段
4 転写部材(転写ローラ)
5 定着装置
11 下枠
12 上枠
15 像担持体(感光ドラム)
21、25 像担持体駆動ギヤ(感光ドラム)
22 転写部材駆動ギヤ(転写ローラギヤ)
26 中間ギヤ
28 ワンウェイクラッチ
P ギヤピッチ
N 転写ニップ部
Claims (2)
- ドラム状の像担持体とローラ状の転写部材とを相互の母線を介して当接させて転写ニップ部を形成し、該転写ニップ部にて記録材を挟持搬送することで、前記像担持体上のトナー像を前記記録材上に転写する転写装置を備えた画像形成装置において、
前記像担持体に取り付けられて該像担持体と一体回転する像担持体駆動ギヤと、
前記転写部材に取り付けられて該転写部材と一体回転する転写部材駆動ギヤと、
該転写部材駆動ギヤに噛合するとともにワンウェイクラッチを介して前記像担持体に取り付けられた中間ギヤとを備え、
前記ワンウェイクラッチは、前記像担持体から前記中間ギヤに伝達されようとする駆動力に対してはロックし、前記中間ギヤから前記像担持体に伝達されようとする駆動力に対してはフリーとなる、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 下枠と、該下枠によって開閉自在に支持された上枠とを有するフレームを備え、
これら下枠と上枠とのうちの一方に前記像担持体とともに前記中間ギヤを配設し、他方に前記転写部材とともに前記転写部材駆動ギヤを配設し、
前記下枠に対する前記上枠の閉鎖時には前記中間ギヤと前記転写部材駆動ギヤとが噛合するとともに、前記下枠に対する前記上枠の開放動作に連動して、前記転写部材駆動ギヤが前記中間ギヤをずらす、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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JP03243296A JP3610149B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP03243296A JP3610149B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 画像形成装置 |
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-
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- 1996-02-20 JP JP03243296A patent/JP3610149B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09230719A (ja) | 1997-09-05 |
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