JP2022091546A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化を招くことなく、中間転写ユニットの着脱を容易にした画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置の本体に対して着脱可能な中間転写ユニット100と、駆動手段の駆動力を駆動ローラに伝達するためのカップリング106と、駆動ローラと同軸上に設けられ、カップリングを貫通して駆動ローラの回転軸に接触して駆動ローラに給電する給電部材と、操作者が手動で操作することにより、駆動ローラの回転軸に沿う方向にカップリングを駆動ローラから退避させて、中間転写ユニットを画像形成装置の本体から取り出し可能とする退避機構と、を備え、給電部材は、退避機構により前記カップリングが退避する際に、駆動ローラの回転軸に沿う方向において、カップリングと当接する当接部を備え、給電部材は、カップリングが当接部に当接することによりカップリングとともに駆動ローラから退避される。【選択図】図5
Description
本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
従来、プリンタ、ファクシミリ、コピー機等の画像形成装置、或いは、それらを一体的に組み合わせた複合画像形成装置においては、電子写真方式を用いて像担持体上に形成したトナー像を中間転写体に一次転写した後、この一次転写されたトナー像を記録媒体に二次転写する方式を採用したものがある。一般的な中間転写体としては、無端状のベルトで構成された中間転写ベルトが多く用いられている。
このような画像形成装置において、例えば中間転写ベルトは、経時変化、或いは、長時間の駆動による疲労破損などのトラブルの可能性があるため、定期的に交換されることが望まれる。そのため、中間転写ベルトは、これを張架する複数のローラと共に一体的にユニット化され、この中間転写ユニットごと画像形成装置本体(以下、「本体」と示す)から挿抜可能とされることが多い。
このような本体に挿抜可能に支持されたユニットに対し、駆動力の伝達と電気信号の伝達を行う場合、それぞれ異なった経路を用いて行うことが一般的であった。例えば中間転写ユニットにおいては、中間転写ベルトを回転駆動する駆動ローラ、像担持体上に形成したトナー像を中間転写ベルトに一次転写するための一次転写バイアス、一次転写されたトナー像を記録媒体に二次転写するための二次転写バイアスが必要となる。さらに、駆動ローラを二次転写バイアスが印加される二次転写部として使用することもある。この場合、駆動ローラを駆動する駆動伝達手段から離れた位置において、本体から二次転写バイアスの印加を受け、中間転写ユニット内で駆動ローラへ電線などを用いて電気信号を伝達している。
このような構成においては、定期的に交換可能に設定された中間転写ユニットの構成が複雑になり、交換時の作業性が悪化してしまう懸念がある。また、中間転写ユニットの挿抜に応じて、駆動力の伝達部分と電気信号の伝達部分を退避させる必要があるが、それらの機構がそれぞれ別のモータで構成されていたため、装置が大型化するという問題があった。また、部品点数の増加によりコストアップにもつながる。
上記の問題を解消するための技術として、特許文献1に開示されているように、ユニットの駆動力の伝達および、電気信号の伝達を同一軸上から行えるようにした構成が提案されている。
しかしながら、特許文献1に開示されているような構成では、ユニットを挿抜する際に、駆動伝達部材および、電気信号伝達部材を進退させるためのアクチュエータを本体に設ける必要がある。そのため、画像形成装置全体の大型化や、部品点数増加による動作不良などのトラブルを誘発する可能性が高くなる。
また、アクチュエータを設けない場合、ユニットを挿抜する際、ユニット側と本体側の駆動伝達部材、および、電気信号伝達部材同士が干渉してしまうため、挿抜方向が駆動伝達部材の軸方向に限定されてしまう。この場合、本体に設けられた本体フレームの平面と直交する方向に挿抜することになるため、本体フレームに比較的大きな開口部を形成する必要がある。しかし、本体フレームに大きな開口部を形成することは、本体の剛性が弱くなる傾向となるため、別途補強のための構造を追加するなどの対策が必要となる。こちらもまた、画像形成装置全体の大型化やコストアップにつながる。
また、手動で駆動力伝達部材、電気信号伝達部材を退避させる場合でも、それらを退避させる機構を別々に設ける必要があるため、やはり装置の大型化を招くという問題もある。
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の大型化を招くことなく、中間転写ユニットの着脱を容易にした画像形成装置を提供することである。
本発明に係わる画像形成装置は、像担持体に形成されたトナー像を無端状ベルトに一次転写させ、前記無端状ベルトに一次転写されたトナー像を記録媒体に二次転写させて、前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記無端状ベルトを回転駆動する駆動ローラを備え、前記画像形成装置の本体に対して前記駆動ローラの回転軸と交差する方向に着脱可能な中間転写ユニットと、前記画像形成装置の本体に設けられ、前記駆動ローラを駆動する駆動手段と、前記駆動手段の駆動力を前記駆動ローラに伝達するためのカップリングと、前記駆動ローラと同軸上に設けられ、前記カップリングを貫通して前記駆動ローラの回転軸に接触して前記駆動ローラに給電する給電部材と、操作者が手動で操作することにより、前記駆動ローラの回転軸に沿う方向に前記カップリングを前記駆動ローラから退避させて、前記中間転写ユニットを前記画像形成装置の本体から取り出し可能とする退避機構と、を備え、前記給電部材は、前記退避機構により前記カップリングが退避する際に、前記駆動ローラの回転軸に沿う方向において、前記カップリングと当接する当接部を備え、前記給電部材は、前記カップリングが前記当接部に当接することにより前記カップリングとともに前記駆動ローラから退避されることを特徴とする。
本発明によれば、装置の大型化を招くことなく、中間転写ユニットの着脱を容易にした画像形成装置を提供することが可能となる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(装置全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係わる画像形成装置の概略構成を示す側断面図である。図1に示す画像形成装置は、フルカラー画像形成装置(複写機、プリンタ機能、FAX機能を併せ持つ複合機)の一例である。
図1は、本発明の一実施形態に係わる画像形成装置の概略構成を示す側断面図である。図1に示す画像形成装置は、フルカラー画像形成装置(複写機、プリンタ機能、FAX機能を併せ持つ複合機)の一例である。
図1において、画像形成装置本体(以下、「本体」と示す)1には、本体1の正面から見て上下方向中段位置に、中間転写ユニット100が備えられている。中間転写ユニット100では、無端状のベルト(無端状ベルト)である中間転写ベルト101が、駆動ローラ102を含む複数の支持ローラにより張架され、周回可能に搬送される。中間転写ベルト101は図1における反時計回り方向に回転駆動される。
中間転写ユニット100の下部には、中間転写ベルト101の回転方向に沿って上流側から下流側にかけて4個の画像形成部2a~2dが備えられている。これらの画像形成部2a~2dは、回転駆動される中間転写ベルト101に画像を形成する。画像形成部2a~2dは、順にカラー画像のイエロー成分、マゼンタ成分、シアン成分、ブラック成分のそれぞれを分担しており、像担持体としてのドラム状の電子写真感光体(以下、「感光ドラム」と示す)3a~3dをそれぞれ備えている。感光ドラム3a~3dは、図1における時計回り方向に回転駆動される。
なお、本体1の背面(紙面の向こう側)には、駆動ローラ102、および、感光ドラム3a~3dを回転駆動させる駆動部として、メイン駆動ユニット200(図3参照)が備えられている。
感光ドラム3a~3dの周囲には、その回転方向に沿って、順に感光体クリーニング手段としてのクリーニングブレード4、帯電手段としての帯電ローラ5、露光手段としてのレーザースキャナ6、現像手段としての現像器7が配置されている。
レーザースキャナ6には、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに対応する画像信号が入力され、この画像信号に応じて感光ドラム3a~3dの各表面をレーザー光で照射し、電荷を中和して、静電潜像を形成する。
形成された静電潜像は、現像器7によってトナー画像として顕在化(現像)される。感光ドラム3a~3d上のトナー画像は、中間転写ユニット100に配置された一次転写ローラ107a~107dの作用により、中間転写ベルト101に順次、一次転写される。この際、一次転写ローラ107a~107dには、電圧印加手段としての一次転写電源(不図示)により、現像時のトナーの帯電極性とは逆極性(本実施形態では、正極性)の直流電圧である一次転写バイアスが印加される。
駆動ローラ102の中間転写ベルト101を挟んだ対向側には、二次転写外ローラ8が配置されている。中間転写ベルト101上のトナー画像は、二次転写部Nにおいて、所定の加圧力及び、静電的負荷バイアスを付与されることで、記録媒体Sに二次転写される。この際、駆動ローラ102には、電圧印加手段としての二次転写電源(不図示)から、現像時のトナー帯電極性と同極性(本実施形態では、負極性)の直流電圧である二次転写バイアスが印加される。
記録媒体Sは、給紙カセット9内或いは、給紙トレイ10上に積載されており、最上部のものから順に、給紙ローラ11及び、レジストローラ対12により所定のタイミングで二次転写部Nに搬送される。記録媒体Sに二次転写されたトナー像は定着ローラ対13によって加熱定着され、排出トレイ14に排出される。
(中間転写ユニット100の構成)
次に、図2を用いて、本実施形態における中間転写ユニット100の構成について説明する。
次に、図2を用いて、本実施形態における中間転写ユニット100の構成について説明する。
図2は、中間転写ユニット100の概略構成を示す斜視図である。なお、本体1、およびその要素について、図1の紙面手前側を「前側」、紙面奥側を「奥側」、この前側から見たときの左側を「左側」、右側を「右側」とする。また、中間転写ベルト101の幅方向(搬送方向と直交する方向)に対応する方向を「スラスト方向」ともいう。なお、図2では、前側の一部が切り欠かれて示されている。
中間転写ユニット100は、本体1に対して、後述する駆動ローラ102の回転軸と垂直な(交差する)方向に挿抜可能(着脱可能)とされており、ポリイミド製の中間転写ベルト101を周回可能に張架する支持ローラとして、駆動ローラ102、アイドラローラ103、および、テンションローラ104を有している。これらの支持ローラは中間転写フレーム105に設けられた軸受により回転可能に保持されている。なお、本実施形態において、駆動ローラ102は、二次転写バイアスが印加される二次転写内ローラとしての機能も兼ねる。駆動ローラ102の奥側には駆動ローラカップリング(駆動ローラ側のカップリング)106が設けられており、メイン駆動ユニット200からの駆動力を受けて回転する。駆動ローラ102が回転駆動されることで、中間転写ベルト101が搬送される。なお、駆動ローラ102の表面は、中間転写ベルト101を滑り無く搬送するために、摩擦係数の高いゴム層で形成されている。
中間転写ベルト101を張架するアイドラローラ103とテンションローラ104との間には、一次転写ローラ107a~107dが配置されている。これら一次転写ローラ107a~107dは、各両端が軸受によって回転可能に支持されており、弾性部材により中間転写ベルト101の内周側から外周側に向かって弾性付勢されている。
また、駆動ローラカップリング106の近傍には、詳しくは後述する、メイン駆動ユニット200からの駆動伝達機構をスラスト方向に退避させることが可能な、解除部材108が設けられている。
さらに、中間転写ベルト101を挟んで、テンションローラ104と対向する位置には、ベルトクリーニング手段としてのクリーニング装置109が配置されている。これにより、二次転写後に中間転写ベルト101の外周表面上に残留したトナーを掻き取って除去する。
(メイン駆動ユニット200の構成)
次に、図3を用いて、本実施形態におけるメイン駆動ユニット200の構成について説明する。
次に、図3を用いて、本実施形態におけるメイン駆動ユニット200の構成について説明する。
図3は、メイン駆動ユニット200の正面図、背面図、および正面図のA-A断面図である。なお、図3では、右側の一部が切り欠かれて示されている。
メイン駆動ユニット200は、駆動ローラ102と、ブラックの感光ドラム3dを回転駆動する駆動源としてのメイン駆動モータ201aを備える。また、カラーの感光ドラム3a~3cを回転駆動する駆動源としてのメイン駆動モータ201bを備える。つまり、2つのメイン駆動モータ201a,201bを備えている。メイン駆動モータ201a,201bには、DCブラシレスモータが使用されることが多く、効率の観点から1000~3000rpm程度で使用されるのが一般的である。
中間転写ベルト101を所定のプロセススピードで回転駆動させるため、メイン駆動モータ201aの回転をギア列で減速している。このギア列は、メイン駆動モータ201aと同軸上のモータギア202、駆動ローラ102と同軸上の中間転写駆動機構203に設けられた中間転写駆動ギア203a、中間転写駆動ギア204、および、中間転写アイドラギア205から構成されている。感光ドラム3a~3dに対しても、メイン駆動モータ201bの回転をギア列で減速している。このギア列は、メイン駆動モータ201bと同軸上のモータギア、感光ドラム3a~3dの同軸上にそれぞれ設けられたドラム駆動ギア206、及びドラム駆動機構ギア207から構成されている。
図3のA-A断面図に示すように、中間転写駆動機構203の前側には、駆動ローラカップリング106に駆動力を伝達可能に係合する中間転写駆動カップリング203bが中間転写駆動ギア203aと一体的に形成されている。
上記のそれぞれのギアは、本体1に位置決め固定される駆動フレーム208の中に配置されている。駆動フレーム208は、駆動リアフレーム208aと、駆動フロントフレーム208bの2つのフレームにより構成されており、これら2つのフレームを複数ヵ所締結することで、駆動フレーム208は、箱型形状を形成している。中間転写駆動機構203は、駆動リアフレーム208aに設けられたギア軸受209により回転可能に保持されている。また、ギア軸受209にはホルダ210が設けられている。ホルダ210にはカップリング加圧部材211が保持されており、中間転写駆動機構203内に設けられた中間部材212を介して、中間転写駆動カップリング(駆動力を伝達する部分)203bを、駆動ローラカップリング106に向けて加圧している(付勢力を加えている)。なお、中間転写駆動機構203のスラスト方向の位置は、中間部材212が駆動ローラカップリング106に突き当たることで保証されている。
(二次転写バイアス印加部)
中間転写駆動カップリング203bの略中央には開口部が設けられており、中間転写駆動機構203のスラスト方向全域にわたり、軸状の二次転写バイアス軸(給電部材)213が挿通(貫通)されている。二次転写バイアス軸213はホルダ210にスラスト方向に移動可能に支持されており、バイアス軸加圧部材214により駆動ローラ102に向けて加圧されている。さらに、バイアス軸加圧部材214には、二次転写電源(不図示)から二次転写バイアスが印加されている。なお、二次転写バイアス軸213のスラスト方向の位置は、二次転写バイアス軸213の前側先端が、駆動ローラ102に突き当たることで保証されている。
中間転写駆動カップリング203bの略中央には開口部が設けられており、中間転写駆動機構203のスラスト方向全域にわたり、軸状の二次転写バイアス軸(給電部材)213が挿通(貫通)されている。二次転写バイアス軸213はホルダ210にスラスト方向に移動可能に支持されており、バイアス軸加圧部材214により駆動ローラ102に向けて加圧されている。さらに、バイアス軸加圧部材214には、二次転写電源(不図示)から二次転写バイアスが印加されている。なお、二次転写バイアス軸213のスラスト方向の位置は、二次転写バイアス軸213の前側先端が、駆動ローラ102に突き当たることで保証されている。
(中間転写ユニット100の挿抜)
次に、図4を用いて、本実施形態における中間転写ユニット100の画像形成装置本体1への挿抜について説明する。
次に、図4を用いて、本実施形態における中間転写ユニット100の画像形成装置本体1への挿抜について説明する。
図4は、本体1に設けられた本体フレーム300と、本体1に装着された状態での中間転写ユニット100を模式的に表す斜視図である。
本体フレーム300は、底板301と、底板301に立設され、それぞれが対向して配置された前側板302、後側板303、本体1の左側において前側板302と後側板303をつなぐ左側板304によって構成されている。また、図1に示すように、給紙ローラ11から、定着ローラ対13に至る記録媒体Sの搬送経路を分割するようにして本体1の右側を開閉する右扉305が、回動軸306を中心として回動可能なように、前側板302と後側板303に取り付けられている。右扉305を開放し、中間転写ユニット100を本体1の右側へ引き出すことで、中間転写ユニット100を本体1から取り出すことができる。逆に、中間転写ユニット100を本体1の左側へ挿入することで、中間転写ユニット100を本体1に装着することができる。なお、前側板302および後側板303には、それぞれ中間転写ユニット100を支持するレール307が取り付けられている。そして、中間転写ユニット100は、レール307にガイドされ、前側板302、および、後側板303の平面と略平行、かつ、略水平方向に移動して、本体1に挿抜可能となっている。
(カップリングと二次転写バイアス軸213の退避構成)
次に、図5を用いて、本実施形態における中間転写駆動機構203、および、二次転写バイアス軸213の退避構成について説明する。
次に、図5を用いて、本実施形態における中間転写駆動機構203、および、二次転写バイアス軸213の退避構成について説明する。
図5は、本体1に中間転写ユニット100が装着された状態から、中間転写ユニット100を挿抜する際に、中間転写駆動機構203が退避する動作を示す要部断面図である。
図5(a)に示すように、中間転写ユニット100が本体1に装着された状態で、中間転写駆動機構203と、駆動ローラ102の回転軸線は略同軸となる。この状態で、中間転写駆動カップリング203bがその回転軸線方向に沿って、中間転写ユニット100側に突出するようにして、駆動ローラカップリング106と係合し、これらのカップリングは略同軸で回転する。また、二次転写バイアス軸213は中間転写駆動機構203の略中央に設けられているため、駆動ローラカップリング106と同軸上の駆動ローラ102に対する位置を、確実に保証することができる。
なお、中間転写駆動機構203のスラスト方向の位置は、中間部材212が駆動ローラカップリング106に突き当たることで保証されている。また、二次転写バイアス軸213のスラスト方向の位置は、二次転写バイアス軸213の前側先端が、駆動ローラ102に突き当たることで保証されている。中間転写駆動機構203と、二次転写バイアス軸213のスラスト方向の位置は、それぞれが独立して保証される(離間している)ので、カップリング同士のかみ合い不良や、二次転写バイアスの印加不良を起こすことがない。また、二次転写バイアスの印加が、中間転写ユニット100の回転精度に影響を与えることがない。
中間転写駆動カップリング203bは、中間転写ユニット100側の端部側面に、その回転軸線方向において、中間転写ユニット100側から遠くなるにつれて拡径するように形成されたテーパ部203cを有している。また、中間転写ユニット100には、中間転写駆動機構203を中間転写ユニット100から退避させて、中間転写ユニット100を本体1から挿抜可能とする解除部材108が設けられている。解除部材108は中間転写ユニット100を挿抜する際、操作者が手動で掴む把手部108aと、中間転写カップリング203bに設けられたテーパ部203cと係合するように構成された解除部108bとを有している。
操作者が中間転写ユニット100を取り出す際、把手部108aを掴むと、図5(a)、図5(b)に示す矢印R方向に解除部材108が移動する。図5(b)に示すように、動作途中に解除部材108の解除部108bが、中間転写駆動機構203のテーパ部203cに接触すると、中間転写駆動機構203と中間部材212がスラスト方向に中間転写ユニット100から離れる方向に退避する。所定量退避すると、同じく図5(b)に示すように、中間部材212が二次転写バイアス軸213の段差部(当接部)と接触し、中間転写駆動機構203、中間部材212、および、二次転写バイアス軸213が揃って退避を開始する。
解除部材108の動作が完了すると、中間転写駆動カップリング203b、および、二次転写バイアス軸213は、図5(c)に示すように、駆動ローラカップリング106とスラスト方向で接触しない位置まで退避する。これにより、中間転写ユニット100を本体1から挿抜することができる。
なお、本実施形態においては、図2に示すように、解除部材108に切欠き部108cを設けることで、中間転写ユニット100の挿抜時に、二次転写バイアス軸213と解除部材108を接触させないようにしている。しかし、切欠き部108cを設けず、解除部108bを二次転写バイアス軸213に接触させることで、二次転写バイアス軸213をスラスト方向にさらに退避させる構成としてもよい。
また、上記の説明では、把手部108aを操作することにより解除部材108を移動させてカップリングを退避させるように説明したが、右扉305の開閉動作にリンク機構などにより連動させて、カップリングを退避させるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、中間転写駆動機構203の退避に伴い、二次転写バイアス軸213を退避させることが可能である。また、中間転写駆動機構203の内部で、二次転写バイアス軸213の退避機構が完結しているため、画像形成装置全体が大型化せず、シンプルな構成とすることが可能である。
1:画像形成装置本体、2a~2d:画像形成部、3a~3d:感光ドラム、9:給紙カセット、11:給紙ローラ、12:レジストローラ対、13:定着ローラ対、14:排出トレイ、100:中間転写ユニット、101:中間転写ベルト、102:駆動ローラ、103:アイドラローラ、104:テンションローラ、105:中間転写フレーム、106:駆動ローラカップリング、107a~107d:一次転写ローラ、108:解除部材、200:メイン駆動ユニット、201a,201b:メイン駆動モータ、203:中間転写駆動機構、208:駆動フレーム、213:二次転写バイアス軸、S:記録媒体
Claims (13)
- 像担持体に形成されたトナー像を無端状ベルトに一次転写させ、前記無端状ベルトに一次転写されたトナー像を記録媒体に二次転写させて、前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
前記無端状ベルトを回転駆動する駆動ローラを備え、前記画像形成装置の本体に対して前記駆動ローラの回転軸と交差する方向に着脱可能な中間転写ユニットと、
前記画像形成装置の本体に設けられ、前記駆動ローラを駆動する駆動手段と、
前記駆動手段の駆動力を前記駆動ローラに伝達するためのカップリングと、
前記駆動ローラと同軸上に設けられ、前記カップリングを貫通して前記駆動ローラの回転軸に接触して前記駆動ローラに給電する給電部材と、
操作者が手動で操作することにより、前記駆動ローラの回転軸に沿う方向に前記カップリングを前記駆動ローラから退避させて、前記中間転写ユニットを前記画像形成装置の本体から取り出し可能とする退避機構と、を備え、
前記給電部材は、前記退避機構により前記カップリングが退避する際に、前記駆動ローラの回転軸に沿う方向において、前記カップリングと当接する当接部を備え、前記給電部材は、前記カップリングが前記当接部に当接することにより前記カップリングとともに前記駆動ローラから退避されることを特徴とする画像形成装置。 - 前記中間転写ユニットは、前記画像形成装置の本体に対して、前記駆動ローラの回転軸と垂直な方向に取り出し可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記駆動手段は、前記カップリングを、前記駆動ローラに対して、その回転軸に沿う方向に付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記退避機構は、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記カップリングを前記駆動ローラから退避させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記中間転写ユニットは、前記駆動ローラとともに前記無端状ベルトを張架して回転させるローラをさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記給電部材は、前記駆動ローラに二次転写バイアスを印加することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記カップリングの駆動力を伝達する部分の前記駆動ローラの回転軸に沿う方向の位置決めと、前記給電部材の前記駆動ローラの回転軸に沿う方向の位置決めは、独立に行われることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記カップリングの駆動力を伝達する部分の前記駆動ローラの回転軸に沿う方向の位置決めは、前記駆動ローラに設けられた駆動ローラ側のカップリングに接触することで行われ、前記給電部材の前記駆動ローラの回転軸に沿う方向の位置決めは、前記駆動ローラの端部に接触することにより行われることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記中間転写ユニットが前記画像形成装置の本体に装着された状態では、前記カップリングと前記給電部材が前記駆動ローラの回転軸に沿う方向に離間していることを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成装置。
- 前記カップリングの駆動力を伝達する部分が前記駆動ローラから退避した後に、前記給電部材が前記駆動ローラから退避することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記当接部は、段差を有する軸状に形成され、前記給電部材は、前記カップリングが前記段差に当接することにより前記カップリングとともに前記駆動ローラから退避されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記退避機構は、前記カップリングに接触して前記カップリングを退避させる解除部を有し、前記解除部は、前記給電部材を逃がすための切り欠きを有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記退避機構は、前記カップリングに接触して前記カップリングを退避させる解除部を有し、前記解除部は、前記給電部材に接触して前記給電部材をさらに退避させることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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2020
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