図1および図2は、本発明の実施の一形態である記録媒体の再生装置(以下、単に「再生装置」という)141のフレーム9の側面61,62側の空間形成機構74をそれぞれ示す分解斜視図である。図3は、空間形成機構74の架台1の側面11,12間に配置される収納部111を示す斜視図である。図4は、収納部111の保持部材116,117を示す斜視図である。また図5は、空間形成機構74の架台1の載置面10上に載置される演奏部104を示す平面図である。前記空間形成機構74によって形成される空間とは、演奏部104が搬入される空間である。
空間形成機構74は、架台1、カム部材2〜4、第1レバー5,6、第2レバー7,8、第1中継レバー41および第2中継レバー58を含んで構成される。架台1は、演奏部104が載置される載置面10と、載置面10に対して直交し、複数の保持部材を積層して保持する収納部111を挟んで互いに対向する側面11,12とを有する。載置面10は矩形であり、側面11,12は、載置面10の互いに対向する一方および他方端部10a,10b側にそれぞれ設けられる。なお、収納部111の保持部材には第1凸部である後述するような凸部128〜133が形成されている。
一方の側面11には、第1長孔である長孔13,14と、突出片15,16と、挿通孔73とが形成されている。他方の側面12には、第1長孔である長孔19と、突出片20,21とが形成されている。長孔13,14;19は、方向157,158と平行に設けられ、突出片15,16;20,21は、載置面10の下方に突出するようにして設けられる。側面11,12とが互いに対向する面11aとは反対側の面11bの突出片15,16部分には、第3凸部である凸部17,18がそれぞれ立設される。突出片20,21についても同様に、側面11,12が互いに対向する面12aとは反対側の面12bの突出片20,21部分には、第3凸部である凸部22,23がそれぞれ立設される。凸部17,18は、後述する第1レバー5の第2長孔である長孔27,28に挿通される。凸部22,23は、後述する第1レバー6の第2長孔である長孔34,35に挿通される。
側面11,12の互いに対向する面11a,12a側には薄板状のカム部材2,3およびカム部材4がそれぞれ配置される。カム部材2〜4の側面11,12に平行な平面形状はほぼ台形状である。当該カム部材2〜4によって載置面10上に載置された演奏部104を挿入すべき空間が形成される。このために、カム部材2〜4は、後述する収納部111の保持部材の凸部128,129に当接する当接面2a、凸部130,131に当接する当接面3a、凸部132,133に当接する当接面4aおよび支持面2b〜4bを有する。当接面2a,3aと当接面4aとは、互いに反対方向に向かって配置される。具体的には、当接面2a,3aは方向157に向かって配置され、当接面4aは方向158に向かって配置される。
また、カム部材2,3の側面11に対向する表面2c,3cには、第2凸部である凸部24,25がそれぞれ立設される。たとえば凸部24,25にはねじが切られており、このような凸部24,25は前述した側面11の長孔13,14にそれぞれ挿通され、さらにナット75,76によってカム部材2,3が長孔13,14に沿って方向157,158に移動可能なようにして固定される。カム部材4についても同様に、カム部材4の側面12に対向する表面4cには、第2凸部である凸部26が立設される。凸部26にはねじが切られており、このような凸部26は、側面12の長孔19に挿通され、さらにナット77によってカム部材4が長孔19に沿って方向157,158に移動可能なようにして固定される。さらに、凸部24,25は後述する第2レバー7の第3長孔である長孔49,50にそれぞれ挿通される。凸部26は後述する第2レバー8の第3長孔である長孔56に挿通される。
第1レバー5,6は、架台1とともにカム部材2〜4を保持部材の積層方向である鉛直方向155,156に昇降変位させるためのものであり、当該第1レバー5,6は方向155,156とは直交する水平方向157,158に移動可能である。ここでは、説明を簡単とするために、カム部材2〜4を2段階の高さに昇降変位する例について説明する。
一方の第1レバー5は側面11のカム部材2,3とは反対面11b側に配置される薄板状であり、長孔27,28と、第4凸部である凸部29〜31と、突出片32とを有する。長孔27は、方向157,158に平行な2つの水平面27a,27bを有する階段状に形成される。長孔28も同様に、方向157,158に平行な2つの水平面28a,28bを有する階段状に形成される。第1レバー5の側面11とは反対側の表面5bには、凸部29〜31が立設される。凸部29〜31は、本形態の再生装置の最も外方に設けられるフレーム9の第1レバー5に近接する側面61に、方向157,158と平行に設けられた長孔63〜65にそれぞれ挿通される。第1レバー5の下方側端部には第1レバー5に対向する第1レバー6に向かって立設する突出片32が設けられる。突出片32は、対向する第1レバー6の方向に長細く形成された長孔33を有する。
他方の第1レバー6は、側面12のカム部材4とは反対面12b側に配置される薄板状であり、長孔34,35と、第4凸部である凸部36〜38と、突出片39とを有する。長孔34は、方向157,158に平行な2つの水平面34a,34bを有する階段状に形成される。長孔35も同様に、方向157,158に平行な2つの水平面35a,35bを有する階段状に形成される。第1レバー6の側面12とは反対側の表面6bには、凸部36〜38が立設される。凸部36〜38は、本形態の再生装置の最も外方に設けられるフレーム9の第1レバー6に近接する側面62に、方向157,158と平行に設けられた長孔68〜70にそれぞれ挿通される。第1レバー6の下方側端部には第1レバー6に対向する第1レバー5に向かって立設する突出片39が設けられる。突出片39には、対向する第1レバー5の方向に長細く形成された長孔40を有する。
第1レバー5,6は、第1中継レバー41によって連動するようにして設けられる。第1中継レバー41には、凸部42,43が立設され、当該凸部42,43は、第1レバー5の長孔33および第1レバー6の長孔40にそれぞれ挿通される。第1中継レバー41は、その軸41aを中心として変位するよう、たとえば凸部である軸41aがフレーム9の底面に固定される。したがって、第1レバー5を方向157に移動すると第2位置レバー6は方向157とは反対の方向158に移動し、第1レバー5を方向158に移動すると、第1レバー6は方向158とは反対の方向157に移動する。
またこのような第1レバー5,6の移動によって架台1を水平に保ったまま昇降変位させるために、第1レバー5の長孔27,28と第1レバー6の長孔34,35とは、互いに反対方向に向かうようにして配置される。具体的には、長孔27,28では、水平面27b,28bよりも下方に配置される水平面27a,28aが方向157側に配置され、長孔34,35では、水平面34b,35bよりも下方に配置される水平面34a,35aが方向157とは反対の方向158側に配置される。
前記凸部17,18が水平面27a,28aで保持され、凸部22,23が水平面34a,35aで保持されて、架台1およびカム部材2〜4が最も下方に配置される。第1レバー5が方向157に移動すると第1レバー6は方向158に移動し、これによって凸部17,18が水平面27b,28bで保持され、凸部22,23が水平面34b,35bで保持され、架台1およびカム部材2〜4は水平方向157,158の位置は固定されたままで上昇する。さらに第1レバー5が方向158に移動すると第1レバー6は方向157に移動して、架台1およびカム部材2〜4は水平方向157,158の位置は固定されたままで降下する。
このような架台1およびカム部材2〜4の昇降変位は、第1レバー5,6のうちのいずれか一方を移動することによって実現することができる。たとえば、第1レバー5にラックを設け、モータからの動力をウォームや減速歯車を介してラックに伝達することによって、第1レバー5を方向157,158に移動することができる。
なお、さらに多くの段階の高さに切換える場合には、水平面27a,27bと同様の水平面を長孔27にさらに多く設け、同様にして長孔28,34,35にも多くの水平面を設ければよい。
第2レバー7,8は、カム部材2〜4を前記鉛直方向155,156とは直交する水平方向157,158に水平移動させるためのものであり、当該第2レバー7,8は方向157,158に移動可能である。
一方の第2レバー7は、側面11のカム部材2,3とは反対側の面11b側であって、側面11と平行に配置される薄板状であり、突出片44,45,48と、第5凸部である凸部46,47とを有する。突出片44,45は、第2レバー7の下方に突出するようにして設けられ、当該突出片44,45には方向155,156と平行に長孔49,50が形成されている。第2レバー7の側面11側表面7aとは反対側の表面7bには、凸部46,47が立設される。当該凸部46,47は、フレーム9の側面61の前記方向157,158と平行に設けられた長孔66,67にそれぞれ挿通される。第2レバー7の上方側端部には、第2レバー7に対向する第2レバー8に向けて突出片48が立設される。突出片48には、第2レバー8の方向に細長く延びる長孔51が形成される。
他方の第2レバー8は、側面12のカム部材4とは反対側の面12b側であって、側面12と平行に配置される薄板状であり、突出片52,55と、第5凸部である凸部53,54とを有する。突出片52は、第2レバー7の下方に突出するようにして設けられ、当該突出片52には方向155,156と平行に長孔56が形成されている。第2レバー8の側面12側表面8aとは反対側の表面8bには、凸部53,54が立設される。当該凸部53,54は、フレーム9の側面62の前記方向157,158と平行に設けられた長孔71,72にそれぞれ挿通される。第2レバー8の上方側端部には、第2レバー8に対向する第2レバー7に向けて突出片55が立設される。突出片55には、第2レバー7の方向に細長く延びる長孔57が形成される。
第2レバー7,8は、第2中継レバー58によって連動するようにして設けられる。第2中継レバー58には、凸部78,79が立設され、当該凸部78,79は第2レバー7の長孔51および第2レバー8の長孔57にそれぞれ挿通される。第2中継レバー58は、軸80を中心として変位するよう、たとえば凸部である軸80がフレーム9の上面59に設けられた挿通孔60に挿通されて固定される。したがって、第2レバー7を方向157に移動すると第2レバー8は方向157とは反対の方向158に移動し、第2レバー7を方向158に移動すると第2レバー8は方向158とは反対の方向157に移動する。
前記第1レバー5,6によって架台1およびカム部材2〜4を昇降変位したときには、凸部24,25が長孔49,50に、凸部26が長孔56にそれぞれ挿通されているので、第2レバー7,8は昇降変位せず、架台1およびカム部材2〜4のみが昇降変位する。また、第2レバー7,8を方向157,158に水平移動することによって、カム部材2〜4が、鉛直方向155,156の位置は固定されたままで水平移動する。
このようなカム部材2〜4の水平移動は、第2レバー7,8のうちのいずれか一方を移動するだけで実現することができる。たとえば、第1レバー5と同様にして第2レバー7にラックを設け、モータからの動力をウォームや減速歯車を介してラックに伝達することによって、第2レバー7を方向157,158に移動することができる。
前記側面11,12の間には、複数の記録媒体であるCD102を保持したトレイ112〜114を収納する図3に示されるような収納部111が配置される。収納部111は、積層される複数(本形態では3)の保持部材116〜118、各保持部材116〜118が積層して載置される支持部材119、および積層状態の保持部材116〜118と支持部材119とを支持する支持部材120を含んで構成される。保持部材116〜118のうちの最上部に配置される保持部材116は、図4(A)に示されるように、上面134と、「コ」の字状でかつ長細状の担持部135,136とを有する。担持部135,136は、互いに対向するようにして、かつ互いに対向する側とは反対側の両端部のうちのいずれか一方端部が開口して設けられる。また、担持部135のトレイ112の保持面とは反対面には、凸部128,130が設けられ、担持部136にも同様に、トレイ112の保持面とは反対面に凸部132が設けられる。
保持部材117は、図4(B)に示されるように、前記保持部材116の上面134を有さず、すなわち「コ」の字状の担持部137,138のみを有する。担持部137,138は、互いに対向するようにして設けられ、かつ前記保持部材116と同様に、担持部137のトレイ113,114の保持面とは反対面には凸部129,131が設けられ、担持部138にも同様にして、トレイ113,114の保持面とは反対面に凸部133が設けられる。保持部材118も保持部材117と同様にして構成される。
支持部材119は、保持部材116〜118と同じような「コ」の字状でかつ長細状の担持部139,140と、底面126とを有する。支持部材119上に保持部材116〜118が積層して載置される。担持部139,135,137が互いに平行となるようにして、また担持部140,136,138が互い平行となるようにして位置合わせして積層される。
また、積層された保持部材116〜118および支持部材119は、支持部材120によって支持される。支持部材120は、凸部128〜131側に配置される側面121と、凸部132,133側に配置される側面122とを有する。側面121には長孔123,124が形成され、側面122には長孔125が形成される。長孔123には、凸部128,129が、長孔124には凸部130,131が、長孔125には凸部132,133がそれぞれ挿通される。
このような収納部111には、オペレータによって複数(本形態では3)のCD102をそれぞれ保持したトレイ112〜114が挿入される。たとえばトレイ112〜114は積層した状態でマガジン部115に保持されて矢符127に示される方向から挿入される。CDを真っすぐに案内するために、マガジン部115の底面には案内溝115a,115bが設けられており、支持部材119の底面126には、案内片119a,119bが設けられており、マガジン部115の案内溝115a,115bと支持部材119の案内片119a,119bとが互いに係合して、マガジン部115に保持されたトレイ112〜114を収納部111に案内する。
なおこのとき、3枚のトレイ112〜114は、3つの保持部材116〜118にそれぞれ挿入されて保持される。たとえば、マガジン部115に等間隔に突出片を設け、各突出片にトレイが支持されてトレイ間に隙間が形成されるように構成する。このようにしてマガジン部115に保持されたトレイを挿入することによって、トレイを各保持部材116〜118に挿入する。さらに、前記マガジン部115の突出片によるトレイの支持を解除するためのレバーなどを設けて、挿入されたトレイが保持部材のみに保持されるようにする。
オペレータによって再生すべきCDが指定されると、指定されたCDが保持される保持部材の直下に、すなわち当該保持部材と、当該保持部材の下方に配置される保持部材あるいは支持部材119との間に空間が形成される。具体的には、前述した昇降変位機構によってカム部材2〜4が昇降変位し、水平移動機構によってカム部材2〜4が水平移動する。これによって、指定されたCDが保持される保持部材の凸部128〜133にカム部材2〜4の当接面2a〜4aが当接し、当接面2a〜4aに凸部が当接した保持部材が持上げられて凸部が支持面2b〜4bで支持され、当接面2a〜4aに凸部が当接した保持部材と当該保持部材の下方の保持部材あるいは支持部材119との間に空間が形成される。
前記架台1の載置面10上には図5に示される再生手段である演奏部104が載置される。演奏部104は、支持基板81上に、ピックアップ90と、後述するような移動手段によって移動可能で、かつ回転可能とした円盤状のターンテーブル91とを配置して構成される。
支持基板81は、回転軸82を中心として方向105a,105bに回動して、実線で示される位置と、2点鎖線89で示される位置との間で移動可能なようにして載置面10上に固定される。これによって、支持基板81上に設けられたピックアップ90およびターンテーブル91を上述したようにして形成された空間に搬入/搬出することができる。支持基板81のこのような回動は、モータ88からの動力をウォーム87、複数のギヤー84〜86を介して軸82に固定された半円盤状のギヤー83に伝達し、モータ88の回転方向を切換えることによって実現することができる。
支持基板81が、2点鎖線89の位置に配置されたときにおいて、支持基板81上に固定されたピックアップ90がCDの半径方向に追随するように、本形態ではCDが移動する。すなわち、方向106a,106bに移動可能なようにしてターンテーブル91が設けられる。したがって、ターンテーブル91は実線で示される位置と2点鎖線101で示される位置との間で移動可能なようにして設けられる。
具体的には、支持基板81上には方向106a,106bと平行に配置され、その外表面にねじを切った棒状部材である送りねじ93が固定される。内側表面にねじを切った挿通孔を有する螺合部92がターンテーブル91に固定され、当該螺合部92は送りねじ93と螺合する。
また、ターンテーブル91には、係合部99が設けられ、当該係合部99は支持基板81に設けられたガイド部100と係合する。送りねじ93の一方端部にはギヤー94が固定され、当該ギヤー94にはモータ98からの動力がギヤー97、ギヤー96およびウォーム95を介して伝達される。モータ98を駆動することによって、送りねじ93が回転してターンテーブル91は方向106a,106bに移動する。係合部99がガイド部100と係合しているので、ターンテーブル91は確実に方向106a,106bに移動することが可能である。ターンテーブル91の移動手段は、送りねじ93とガイド部100とを含んで構成される。
さらに、ターンテーブル91は、支持基板81の裏側に配置されるモータ107によって回転可能なようにして設けられる。演奏部104が前記空間に搬入されると、ターンテーブル91上に、真上に配置される保持部材に保持されたCD102が載置される。載置されたCD102は、ターンテーブル91の回転とともに回転し、かつターンテーブル91の移動によって実線で示される位置から2点鎖線103で示される位置に移動する。このとき、ピックアップ90によってCD102は中心部から外周部に向かって記録情報が読取られる。
なお、支持基板81が、2点鎖線89の位置に移動したときには、支持基板81の位置決め部材81aが架台1の係合部材である挿通孔73に挿入されて係合し、位置決めされる。本形態では、このような位置決め終了後にも架台1の昇降が可能である。
また、形成された空間内に搬入された演奏部104のターンテーブル91上に、真上に配置される保持部材に保持されたCDが載置されるように、各トレイには、CDを保持するとともに、CDの保持を解除する機構が形成されても構わない。たとえば図6に示されるようなカム部材201を前述したカム部材2〜4に代わって用いるようにしても構わない。
カム部材2に代わって当該カム部材201を用い、保持部材116と保持部材117との間に空間を形成する場合では、カム部材201が昇降変位して突出部128がカム部材201の当接面201aに当接し、さらにカム部材201が水平移動することによって当接した凸部128は第1支持面203に保持される。これによって保持部材116と保持部材117との間に空間を形成することができる。このような状態で形成された空間に演奏部104が搬入される。演奏部104の搬入が完了すると、再びカム部材201を水平移動して凸部128を第2支持面204で保持する。これによってCDがターンテーブル91に載置される位置まで保持部材116が降下し、CDがターンテーブル91に装着される。さらに、カム部材201を水平移動して凸部128を第3支持面205で保持する。これによってターンテーブル91上にはCDのみが配置され、すなわちCDのトレイ112による保持が解除され、CDの再生が可能な状態となる。このようにして、CDのみがターンテーブル91に載置されるように構成しても構わない。
図7は、再生装置141の電気的構成を示すブロック図である。再生装置141は、前述した第1レバー5、第2レバー7、演奏部104およびターンテーブル91を駆動するモータ143,144、88,98,107と、第1レバー5の位置を検出する第1レバー位置検出部145と、第2レバー7の位置を検出する第2レバー位置検出部146と、演奏部104の位置を検出する演奏部位置検出部147と、オペレータによって操作される再生指定部149および停止指定部150と、再生指定部149および停止指定部150からの出力に基づいて位置検出部145〜147の情報を読取って、モータ143,144,88,98,107を制御する制御部142とを含んで構成される。
位置検出部145〜147は、第1レバー5、第2レバー7および演奏部147が所定の位置に配置されたことを検出するセンサで実現してもかまわないし、あるいはモータ143,144,88の回転量をカウントする計測手段で実現してもかまわない。
図8は、制御部142の動作を示すフローチャートである。また図9は制御部142の制御によって駆動されるカム部材2,3の変位を段階的に示す側面図である。ステップa1では、オペレータによる操作によって、再生指定部149からCDの再生および再生すべきCDが指定される。ステップa2では、制御部142がモータ143をオンとする。これによって第1レバー5が初期状態の位置から水平移動する。ステップa3では、第1レバー位置検出部145からの出力を読取って第1レバー5が指定されたCDを再生するのに適した所定の位置に配置されたかどうかを判断する。第1レバー5が所定の位置に配置されると、ステップa4に移ってモータ143をオフとする。このようにしてカム部材2,3は方向155に上昇し、図9(A)に示されるように配置される。
ステップa5では、制御部142はモータ144をオンとする。これによって第2レバー7が初期状態の位置から水平移動する。ステップa6では、第2レバー位置検出部146からの出力を読取って、第2レバー7が演奏部104を搬入するのに適した所定の位置に配置されたかどうかを判断する。所定の位置に配置されると、ステップa7に移ってモータ144をオフとする。これによってカム部材2,3は方向157に移動し、当接面2a,3aに保持部材118の凸部129b,131bが当接し、さらに保持部材118を含んで保持部材118よりも上に積層して配置される保持部材116,117が持上げられて、凸部129b,131bは支持面2b,3bで支持される。このようにして保持部材118と支持部材119との間に図9(B)に示されるような空間159が形成される。
ステップa8では、モータ88をオンとする。これによって、演奏部104が初期状態の位置から回動して、前記空間159に搬入される。ステップa9では、演奏部位置検出部147からの出力を読取って、演奏部104が所定の位置に配置されたかどうかを判断する。所定の位置に演奏部104が配置されると、ステップa10に移ってモータ88をオフとする。このとき演奏部104は、支持基板81の位置決め部材81aが架台1の側面11に設けられた挿通孔73に係合される。
ステップa11では、モータ144をステップa5と逆方向にオンとする。これにより保持部材118が下降し、CD102がターンテーブル91に配置される。ステップa12では、CD102がターンテーブル91に配置されるのに適した位置に第2レバー7が配置されたかどうかを判断し、所定の位置に配置されるとステップa13に移ってモータ144をオフする。
ステップa14では、モータ144をステップa5と同じ方向にオンとする。これによって保持部材118が上昇し、CD102のみがターンテーブル91に載置された状態となる。ステップa15では、第2レバー7が、CD102を再生するのに適した所定の位置に配置されたかどうかを判断する。所定の位置に配置されると、ステップa16に移ってモータ144をオフとする。これによって保持部材118を含んで保持部材118より上方に積層して配置される保持部材116,117が持ち上げられて凸部129b,131bは再度支持面2b,3bで支持される。
ステップa17では、モータ107およびモータ98をオンとする。これによって、ターンテーブル91が回転しながら初期状態の位置から水平移動し、所定のCDが再生される。ステップa18では、再生を終了すべきかどうかを判断する。これは、たとえばオペレータの操作に基づく停止指定部150からの出力に基づいて判断される。再生を終了すべきであると判断するとステップa19に移って、モータ98をオフとする。また、モータ107をオフすることでターンテーブル91の回転も停止する。
ステップa20では、モータ98が前記ステップa17とは逆方向に回転するようにしてオンとなる。ステップa21では、ターンテーブル91が所定の位置(初期状態の位置)に配置されたかどうかを判断し、配置されたと判断するとステップa22に移ってモータ98をオフとする。
ステップa23では、モータ144が前記ステップa5とは逆方向に回転するようにオンとなり、ステップa24では第2レバー7が所定の位置に配置されたかどうかを判断する。配置されたと判断すると、ステップa25に移って、モータ144をオフとする。これによってCD102が、トレイ114および保持部材118に保持される。
ステップa26では、モータ144が前記ステップa5と同じ方向に回転するようにオンとなり、ステップa27では第2レバー7が所定の位置に配置されたかどうかを判断し、配置されたと判断するとステップa28に移り、モータ144をオフとする。これによって演奏部104を搬出するための空間が形成される。
ステップa29では、モータ88が前記ステップa8とは逆方向に回転するようにオンとなる。ステップa30では、演奏部104が所定の位置(初期状態の位置)に配置されたかどうかを判断する。配置されたと判断するとステップa31に移ってモータ88をオフとする。
ステップa32では、モータ144が前記ステップa5とは反対の方向となるようにオンとなる。ステップa33では、第2レバー7が所定の位置(初期状態の位置)に配置されたかどうかを判断する。配置されたと判断するとステップa34に移ってモータ144をオフとする。
ステップa35では、モータ143が前記ステップa2とは逆方向となるようにオンとなる。ステップa36では、第1レバー5が所定の位置(初期状態の位置)に配置されたかどうかを判断する。配置されたと判断するとステップa37に移ってモータ143をオフとする。
なお、積層される保持部材116〜118は、図9(A),(B)に示されるように、軸152を支点とする押圧部材151によって常に下方に付勢される。押圧部材151の保持部材116の上面に当接する一方端部とは異なる他方端部には一方端が固定されたばね153が取付けられる。当該ばね153の他方端は、たとえばフレーム9の上面59に固定される。
以上のように本形態によれば、ピックアップ90に代わってターンテーブル91を移動するようにしたので、演奏部104が小型化でき、再生装置141全体も小型化することが可能となる。このような小型化は、再生装置141を、たとえば車両のインストルメントパネルに搭載するような場合には非常に好ましい。
また、演奏部104を搬入/搬出する空間の形成のための機構をフレーム9の側面61,62に平行に配置されるカム部材2〜4およびレバー5〜8を用いて行うようにしたので、たとえば1DINの規格で再生装置141を構成したときには、従来技術と比較して多くの枚数のCDを収納することができる。または従来技術と同じ収納枚数として高さ方向の大きさを縮小することができる。
さらに、回動した支持基板81の位置決め部材81aを支持基板81と同じように昇降変位する架台1の挿通孔73に係合するようにしたので、演奏部104の位置決めを常に確実に行うことができる。また、位置決め部材81aと挿通孔73とが係合した後であっても、架台1の昇降が可能な、設計上の自由度の高い構成なので、トレイを選択した後、CDをターンテーブルに載置する動作等に架台1の昇降を利用することも可能となる。
なお本形態では、保持部材116〜118に、CD102をそれぞれ保持したトレイ112〜114を収納する例について説明したけれども、保持部材116〜118に直接CD102をそれぞれ収納する例も本発明の範囲に属するものであり、この場合も本形態と同様の効果が得られる。
本発明は、次の実施の形態が可能である。
(1)記録媒体の直下の空間に記録媒体に記録された情報を再生する再生手段を搬入または搬出する記録媒体の再生装置において、前記再生手段は、記録媒体を回転させるターンテーブルと、記録媒体に記録された情報を読み取るピックアップと、ターンテーブルを水平移動させて、記録媒体の中心部から外周部に向かってピックアップによって情報を読み取らせる移動手段とを含むことを特徴とする記録媒体の再生装置としての形態。
記録媒体は、たとえば互いに独立してかつ積層状態で複数の保持手段にそれぞれ保持される。所定の保持手段を含んでそれよりも上に配置される保持手段が持ち上げられて、前記所定の保持手段の直下に空間が形成されると、記録媒体を再生するために、当該空間に、記録媒体に記録された情報を再生する再生手段が搬入または搬出される。再生手段は、記録媒体に記録された情報を読み取るピックアップと、記録媒体を回転させるターンテーブルとを含んで構成される。また前記ターンテーブルは、移動手段によって水平移動可能なようにして設けられる。前記空間に再生手段が搬入されたときには、ターンテーブルが回転して記録媒体が回転する。またターンテーブルが移動することによって、ピックアップ部は記録媒体の中心部から外周部に向かって記録された情報を読み取る。
このように、ピックアップよりも小さく構成されるターンテーブルを水平方向に移動可能に構成しているので、ピックアップを移動可能に構成した従来技術と比較して、再生手段を小さくすることができ、さらには装置全体の小型化も図ることができる。このような小型の再生装置は、スペースの限られた場所、たとえば車両のインストルメントパネルに搭載して用いるような場合において、非常に効果的である。
ピックアップよりも小さく構成されるターンテーブルを水平方向に移動可能に構成したので、ピックアップを移動可能に構成した従来技術と比較して、再生手段を小さくすることができ、さらには装置全体の小型化も図ることができる。このような小型の再生装置は、スペースの限られた場所、たとえば車両のインストルメントパネルに搭載して用いるような場合において、非常に効果的である。
(2)前記再生手段は、ピックアップが固定され、かつターンテーブルが前記移動手段によって移動可能に固定される支持基板を有し、前記移動手段は、前記支持基板上に固定され、駆動源の動力が伝達される送りねじと、前記支持基板に形成される案内部材とを有し、前記ターンテーブルには、前記送りねじに螺合する螺合部材と、前記案内部材に係合する係合部材とが取り付けられていることを特徴とする記録媒体の再生装置としての形態。
前記再生手段は、ピックアップが固定され、かつターンテーブルが前記移動手段によって移動可能に固定される支持基板を有する。支持基板に固定された送りねじに駆動源の動力を伝達すると、ターンテーブルには送りねじに螺合する螺合部材が取り付けられているので、ターンテーブルは送りねじに沿って移動する。また支持基板には案内部材が形成され、ターンテーブルには案内部材に係合する係合部材が取り付けられているので、ターンテーブルは案内部材に案内されて確実に移動する。このような構成で確実にターンテーブルを移動することができる。
また、支持基板に固定された送りねじに駆動装置の動力を伝達し、ターンテーブルを送りねじに沿って移動し、またターンテーブルを案内部材によって案内して移動するようにしたので、確実にターンテーブルを移動することができる。
(3)円盤状の記録媒体、もしくは記録媒体を保持したトレイを互いに独立してかつ積層状態で複数の保持手段にそれぞれ保持し、所定の保持手段を含んでそれよりも上に配置される保持手段を鉛直方向に持ち上げて、前記所定の保持手段の直下に空間を形成し、当該空間に記録媒体に記録された情報を再生する再生手段を搬入または搬出する記録媒体の再生装置において、前記複数の保持手段は、記録媒体もしくはトレイの保持面とは反対側の表面に第1凸部をそれぞれ有し、前記記録媒体の再生装置は、さらに、再生手段が載置される載置面と当該載置面に直交し、保持手段を挟んで互いに対向する2つの側面とを有し、前記側面には第2凸部と鉛直方向とは直交する水平方向に長い第1長穴とが形成される架台と、架台の側面の保持手段側に配置され、架台の側面の第1長穴に挿通される第3凸部と保持手段の第1凸部に当接する当接面とを有するカム部材と、架台の側面の保持手段とは反対側に水平移動可能に取り付けられ、第4凸部と前記架台の側面の第2凸部が挿通される階段状の第2長穴とを有する第1レバーと、架台の側面の保持手段とは反対側に水平移動可能に取り付けられ、第5凸部と前記カム部材の第3凸部が架台の側面の第1長穴を介して挿通される鉛直方向に長い第3長穴とを有する第2レバーと、第1レバーの第4凸部および第2レバーの第5凸部がそれぞれ挿通される長穴を有するフレームとを含むことを特徴とする記録媒体の再生装置としての形態。
円盤状の記録媒体、もしくは記録媒体を保持したトレイは、互いに独立してかつ積層状態で複数の保持手段にそれぞれ保持される。所定の保持手段を含んでそれよりも上に配置される保持手段を鉛直方向に持ち上げて空間を形成するために、以下のように構成される。
すなわち、前記複数の保持手段は、記録媒体もしくはトレイの保持面とは反対側の表面に第1凸部をそれぞれ有する。再生手段は架台の載置面上に載置される。また架台は、載置面に直交し、保持手段を挟んで互いに対向する2つの側面を有し、当該側面には第2凸部と水平方向に長い第1長穴とが形成される。架台の側面の保持手段側には、架台の側面の第1長穴に挿通される第3凸部と保持手段の第1凸部に当接する当接面とを有するカム部材が配置される。架台の側面の保持手段とは反対側には、水平移動可能に取り付けられ、第4凸部と前記架台の側面の第2凸部が挿通される階段状の第2長穴とを有する第1レバーが配置される。また、架台の側面の保持手段とは反対側には、水平移動可能に取り付けられ、第5凸部と前記カム部材の第3凸部が架台の側面の第1長穴を介して挿通される鉛直方向に長い第3長穴とを有する第2レバーが配置される。第1レバーの第4凸部および第2レバーの第5凸部はフレームの長穴に挿通される。
たとえば、操作パネルから所望の記録媒体の再生が指定されると、第1レバーが水平移動する。当該第1レバーの階段状の第2長穴には架台の側面の第2凸部が挿通されるので、架台が第2長穴に沿って上昇する。また、架台の側面の第1長穴にはカム部材の第3凸部が挿通されるので、架台とともにカム部材も上昇する。第1レバーの第4凸部はフレームの水平方向に長い長穴に挿通されるので、第1レバーは水平方向のみに移動する。また、カム部材の第3凸部は架台の側面の第1長穴を介して第2レバーの鉛直方向に長い第3長穴に挿通され、第2レバーの第5凸部はフレームの水平方向に長い長穴に挿通されるので、第2レバーは移動しない。
続いて、第2レバーが水平移動する。これによって、カム部材が水平移動する。すなわち、第1レバーによって所定の高さを保持したまま、カム部材は水平移動する。カム部材の水平移動によってカム部材の当接面を前記記録媒体もしくはトレイを保持する所定の保持手段の第1凸部に当接する。さらに、保持手段の第1凸部に上方向への力が加わり、カム部材の当接面に沿って所定の保持手段を含んでそれよりも上に配置される保持手段が上昇する。このようにして、所定の保持手段の直下に空間を形成させる。当該空間には、記録媒体に記録された情報を再生するための再生手段が搬入または搬出される。
再生の終了時には、カム部材による保持手段の第1凸部の支持が解除されるように、まず第2レバーが再生時とは反対方向に水平移動し、所定の保持手段を含んでそれよりも上に配置される保持手段を降下させて、所定の保持手段の直下に形成された空間を、解消させる。
このように、所定の保持手段の直下への空間の形成を保持手段の側面に配置されるレバーやカム部材を用いて行うようにしたので、従来技術と同じ枚数の記録媒体もしくはトレイを収納するとすれば、高さ方向の装置の大きさを小さくすることができる。また高さ方向の装置の大きさを同じとすれば、収納できる記録媒体もしくはトレイの枚数を増やすことがきる。
また所定の保持手段の直下への空間の形成を保持手段の側面に配置されるレバーやカム部材を用いて行うようにしたので、従来技術と同じ枚数の記録媒体を収納するとすれば、高さ方向の装置の大きさを小さくすることができる。また高さ方向の装置の大きさを同じとすれば、収納できる記録媒体の枚数を増やすことがきる。
(4)前記再生手段として、上述したような再生手段が用いられることを特徴とする記録媒体の再生装置としての形態。
前記再生手段として、上述した再生手段を用いることができる。したがって、装置の大きさをさらに小さくすることができる。また、上述したような構成で、確実にターンテーブルを移動することができる。
また、前記再生手段として、上述した再生手段を用いるようにしたので、装置の大きさをさらに小さくすることができる。また、上述したような構成で、確実にターンテーブルを移動することができる。
(5)前記再生手段は、再生手段の鉛直方向の位置を固定する位置決め部材を有し、前記記録媒体の再生装置は、さらに、再生手段を架台に載置したままで回動させて、当該再生手段を所定の空間に搬入または搬出する回動手段を含み、前記架台の側面には、再生手段が回動手段によって回動したときに前記位置決め部材が係合する係合部材が形成されていることを特徴とする記録媒体の再生装置としての形態。
上述したようにして形成されて空間に搬入または搬出される再生手段は、再生手段の鉛直方向の位置を固定する位置決め部材を有する。当該再生手段は、再生手段を架台に載置したままで回動させる回動手段によって前記空間に搬入または搬出される。搬入時には、前記架台の側面に形成された係合部材に再生手段の位置決め部材が係合する。再生手段の位置決め部材が係合する係合部材は架台の側面に形成されるので、位置決め部材と係合部材とは常に同じ高さに配置される。したがって、搬入時における再生手段は、いずれの高さに配置されたとしても、高さ方向の位置がばらつくことなく確実に保持される。
また、搬入時に架台の側面に形成された係合部材に再生手段の位置決め部材が係合するようにし、位置決め部材と係合部材とは常に同じ高さに配置されるようにしたので、搬入時における再生手段を、いずれの高さに配置されたとしても、高さ方向の位置がばらつくことなく確実に保持することができる。
(6)前記記録媒体の再生装置は、さらに、架台の2つの側面のうちのいずれか一方側面側の第1レバーの水平移動に連動して、他方側面側の第1レバーを反対方向に移動する第1中継レバーと、架台の2つの側面のうちのいずれか一方側面側の第2レバーの水平移動に連動して、他方側面側の第2レバーを反対方向に移動する第2中継レバーとを含み、前記一方側面側のカム部材の当接面と他方側面側のカム部材の当接面とは互いに反対方向に向かって配置され、一方側面側の第1レバーの階段状の第2長穴と他方側面側の第1レバーの階段状の第2長穴とは互いに反対方向に向かって配置されることを特徴とする記録媒体の再生装置としての形態。
架台の2つの側面のうちのいずれか一方側面側の第1レバーに連動して、他方側面側の第1レバーが反対方向に移動するように、一方および他方側面側の第1レバーを第1中継レバーを介して接続する。同様にして、架台の2つの側面のうちのいずれか一方側面側の第2レバーに連動して、他方側面側の第2レバーが反対方向に移動するように、一方および他方側面側の第2レバーを第2中継レバーを介して接続する。さらに、一方側面側のカム部材の当接面と他方側面側のカム部材の当接面とが、互いに反対方向に向かうように配置し、一方側面側の第1レバーの階段状の第2長穴と他方側面側の第1レバーの階段状の第2長穴とが、互いに反対方向に向かうように配置する。
したがって、いずれか一方側面側の第1および第2レバーを水平方向に移動するように駆動することによって、一方および他方側面側の第1および第2レバーを共に移動することができる。また、両側面側のレバーの移動方向を互いに反対として、所定の保持手段の直下に空間を形成することができるので、架台の昇降変位の安定性が高くなる。
また、いずれか一方側面側の第1および第2レバーを水平方向に移動するように駆動することによって、一方および他方側面側の第1および第2レバーを共に移動することができる。また、両側面側のレバーの移動方向を互いに反対として、所定の保持手段の直下に空間を形成するようにしたので、架台の昇降変位の安定性が高くなる。