JP3608788B2 - Mage−3遺伝子から誘導されてhla−a1により提示される単離されたノナペプチドおよびそれらの用途 - Google Patents

Mage−3遺伝子から誘導されてhla−a1により提示される単離されたノナペプチドおよびそれらの用途 Download PDF

Info

Publication number
JP3608788B2
JP3608788B2 JP50737394A JP50737394A JP3608788B2 JP 3608788 B2 JP3608788 B2 JP 3608788B2 JP 50737394 A JP50737394 A JP 50737394A JP 50737394 A JP50737394 A JP 50737394A JP 3608788 B2 JP3608788 B2 JP 3608788B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell line
isolated
hla
nonapeptide
mage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP50737394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08500837A (ja
Inventor
ブーン−ファルアー、ティエリー
ファン・デァ・ブリューゲン、ピエール
デ・プラエン、エチエンヌ
リルキン、クリストフ
トラヴェルサリー、カティア
Original Assignee
ルドヴィグ・インスティテュート・フォー・キャンサー・リサーチ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US07/938,334 external-priority patent/US5405940A/en
Priority claimed from US08/037,230 external-priority patent/US6235525B1/en
Priority claimed from US08/073,103 external-priority patent/US5462871A/en
Application filed by ルドヴィグ・インスティテュート・フォー・キャンサー・リサーチ filed Critical ルドヴィグ・インスティテュート・フォー・キャンサー・リサーチ
Publication of JPH08500837A publication Critical patent/JPH08500837A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3608788B2 publication Critical patent/JP3608788B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/46Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
    • C07K14/47Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals
    • C07K14/4701Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals not used
    • C07K14/4748Tumour specific antigens; Tumour rejection antigen precursors [TRAP], e.g. MAGE
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • C07K16/28Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants
    • C07K16/30Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants from tumour cells
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Description

本出願は、1992年8月31日出願の同時係属出願第07/938,334号、および1993年3月26日出願の同第08/037,230号の一部継続出願である。
発明の分野
本発明は、免疫遺伝学およびペプチド化学に関する。詳細には本発明は、免疫原として、またHLA−A1分子の標的として有用であることを含め、種々の点で有用なノナペプチドに関する。とりわけ本発明は、MAGE−3遺伝子によりコードされている腫瘍拒絶抗原(tumor rejection antigen)前駆体から誘導され、ヒト白血球抗原であるHLA−A1により提示される、いわゆる「腫瘍拒絶抗原」に関する。
背景と従来技術
宿主有機体による癌細胞の認識または認識欠如に関する研究は、多くの異なった観点で続けられてきた。該分野を理解するということは、基礎免疫学および腫瘍学の両方を幾分理解することであろうと考えられる。
マウス腫瘍に関する初期の研究により、同系動物に移植した場合、そのマウス腫瘍が腫瘍細胞の拒絶を導く分子を呈すことがわかった。これらの分子は、受容動物においてT細胞により「認識」され、移植細胞の溶解と共に細胞傷害性T細胞応答を引き起こす。この証拠は、インビトロにおいてメチルコラントレンといったような化学発癌物質により誘発される腫瘍を用いることで初めて得られた。腫瘍により発現されてT細胞応答を誘起する抗原は、腫瘍毎に異なることが分かった。化学発癌物質による腫瘍の誘発と細胞表面抗原の相違に関する一般的教示については、Prehnら,J.Natl.Canc.Inst.18:769−778(1957);Kleinら,Cancer Res.20:1561−1572(1960);Gross,Cancer Res.3:326−333(1943);Basombrio,Cancer Res.30:2458−2462(1970)を参照。このクラスの抗原は、「腫瘍特異的移植抗原」または「TSTAs」として知られるようになった。化学発癌物質により誘発されてそのような抗原提示が観察された後に、インビトロにおいて紫外線照射により腫瘍が誘発される場合にも同様の結果が得られた[Kripke,J.Natl.Canc.Inst.53:333−1336(1974)を参照]。
上記腫瘍タイプの場合にT細胞媒介性の免疫応答が観察されたのに対し、自然発生腫瘍は一般に非免疫原性であると考えられた。従って、自然発生腫瘍には、腫瘍ができている患者の腫瘍に対して応答を引き起こす抗原は存在しないと確信された[Hewittら,Brit.J.Cancer 33:241−259(1976)を参照]。
一連のtum-抗原を提示するセルラインは、BoonらのJ.Exp.Med.152:1184−1193(1980)[この開示は引用によって包含される]で記載されているように、マウス腫瘍細胞またはセルラインの突然変異誘発により得られる免疫原性変異体である。詳述すると、tum-抗原は、同系マウスにおいて免疫応答を起こさず、また腫瘍を形成する腫瘍細胞(すなわち、「tum+」細胞)を突然変異することにより得られる。これらのtum+細胞を突然変異すると、それらは同系マウスにより拒絶されて、腫瘍を形成しなくなる(すなわち、「tum-」)[Boonら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 74:272(1977)を参照][この開示は引用によって包含される]。この現象を起こす多くの腫瘍タイプが示されている[例えば、Frostら,Cancer Res.43:125(1983)を参照]。
tum-変異体は、免疫拒絶反応を開始させるので、進行性腫瘍を形成しないように思われる。この仮説を支持する証拠には、腫瘍の「tum-」変異体、すなわち通常は腫瘍を形成しない変異体が、亜致死性照射により免疫系が抑制されたマウスにおいて腫瘍を形成できること[Van Pelら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 76:5282−5285(1979);およびtum-細胞である肥満細胞腫P815を腹腔内注射すると、12〜15日間指数的に増殖した後、リンパ球およびマクロファージ流入する中、僅か数日で排除されるという観察[Uyttenhoveら,J.Exp.Med.152:1175−1183(1980)]が包含される。さらなる証拠には、免疫抑制量の放射線を与えても、マウスが、同じtum-変異体に対する再刺激に耐えるのを可能とする免疫記憶を、その後の細胞の再刺激によって獲得するという観察が包含される[Boonら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 74:272−275(1977);Van Pelら,上記;Uyttenhoveら,上記]。
その後の研究により、自然発生腫瘍が突然変異誘発を受けると、応答を引き起こす免疫原性変異体が生成されることが分かった。それどころか、これらの変異体は、元の腫瘍に対する免疫防御応答を誘起することができた[Van Pelら,J.Exp.Med.157:1992−2001(1983)を参照]。こうして、同系拒絶応答の標的である腫瘍において、いわゆる「腫瘍拒絶抗原」の提示を誘起するのが可能であるということが示された。外来遺伝子を自然発生腫瘍にトランスフェクトした場合にも同様の結果が得られた[このことに関しては、Fearsonら,Cancer Res.48:1975−1980(1988)を参照]。
腫瘍細胞表面に提示され、細胞傷害性T細胞に認識されて、細胞溶解を引き起こす抗原クラスが認められている。このクラスの抗原を以後、「腫瘍拒絶抗原」または「TRAs」と称する。TRAsは、抗体応答を誘起したり、しなかったりする。これらの抗原が研究されてきた範囲は、インビトロにおいての細胞傷害性T細胞による特性付け研究、すなわち、ある特定の細胞傷害性T細胞(以後、「CTL」と称する)サブセットによる抗原の同定に関する研究である。該サブセットは、提示された腫瘍拒絶抗原を認識して増殖し、抗原を提示している細胞を溶解する。特性付け研究では、抗原を発現している細胞を特異的に溶解するCTLクローンが同定された[こういった研究例は、Levyら,Adv.Cancer Res.24:1−59(1977);Boonら,J.Exp.Med.152:1184−1193(1980);Brunnerら,J.Immunol.124:1627−1634(1980);Maryanskiら,Eur.J.Immunol.124:1627−1634(1980);Maryanskiら,Eur.J.Immunol.12:406−412(1982);Palladinoら,Canc.Res.47:5074−5079(1987)に見い出すことができる]。こういったタイプの分析は、副組織適合抗原、雌に特異的なH−Y抗原、および「tum-」抗原と称し、本明細書中で論じたクラスの抗原等、CTLsにより認識される他のタイプの抗原に必要である。
上記内容の代表的腫瘍は、P815として知られている[DePlaenら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:2274−2278(1988);Szikoraら,EMBO J 9:1041−1050(1990)、およびSibilleら,J.Exp.Med.172:35−45(1990)を参照][この開示は引用によって包含される]。P815腫瘍は肥満細胞腫であり、DBA/2マウスにおいてメチルコラントレンで誘発され、またインビトロにおける腫瘍およびセルラインとして培養されている。P815系は、突然変異誘発後、P91A[DePlaen,上記]、35B[Szikora,上記]、およびP198[Sibille,上記]と称する変異体を含め、多くのtum-変異体を生成する。腫瘍拒絶抗原とは対照的に(これが重要な特徴である)、tum-抗原は、腫瘍細胞が突然変異誘発された後にしか存在しない。腫瘍拒絶抗原は、突然変異誘発することなく特定の腫瘍細胞に存在する。従って、文献に関し、セルラインは、「P1」と称する系のようなtum+となって、tum-変異体の産生を誘起することができる。tum-表現型は親系の表現型とは異なるので、tum-セルラインはそれらの親tum+系と比べてDNAが違うであろうと予想され、この違いは、tum-細胞における重要な遺伝子の位置を決定するのに利用することができる。その結果、P91A、35BおよびP198といったようなtum-変異体の遺伝子は、遺伝子のコード領域における点突然変異により、それらの正常な対立遺伝子とは違うということが分かった[SzikoraおよびSibille,上記、並びにLurquinら,Cell 58:293−303(1989)を参照]。このことは、本発明のTRAsではあてはまらないことが証明されている。これらの文献はまた、tum-抗原から誘導されるペプチドがLd分子に提示されてCTLsに認識されるということをも実証した。P91AはLdにより、P35はDdにより、またP198はKdにより提示される。
本願と同じ譲受人に譲渡された、1992年5月22日出願のPCT出願PCT/US92/04354では、MAGE族と称する、一連のヒト腫瘍拒絶抗原前駆体コード遺伝子を教示している。これらの遺伝子の幾つかはまた、van der BruggenらのScience 254:1643(1991)でも論じられてもいる。MAGE族の種々の遺伝子が腫瘍細胞において発現し、そのような腫瘍の診断用マーカーとして、さらにはまた本明細書中で論じる他の目的のためのマーカーとして働き得るということは現在明らかである[Traversariら,Immunogenetics 35:145(1992);van der Bruggenら,Science 254:1643(1991)もまた参照]。タンパクがプロセッシングされて細胞表面に提示される機序は、現在かなりよく文献で示されている。[該分野の開発に関する大まかな経緯は、Barinaga,「Getting Some ′Backbone′:How MHC Binds Peptides」,Science 257:880(1992)に見い出すことができる;Fremontら,Science 257:919(1992);Matsumuraら,Science 257:927(1992);Latronら,Science 257:964(1992)もまた参照]。一般的に、これらの文献では、MHC/HLA分子に結合するペプチドとして9個の長さのアミノ酸(「ノナペプチド」)が必要であること、またノナペプチドの1番目および9番目の残基の重要性を教えている。
遺伝子のMAGE族に関する研究により、実際に特定のノナペプチドが腫瘍細胞の表面に提示され、ノナペプチドの提示には、提示する分子がHLA−A1であることを要することが現在明らかにされている。MAGE−1腫瘍拒絶抗原(「TRA」または「ノナペプチド」と称する)の複合体は、細胞傷害性T細胞(「CTLs」と称する)により該抗原を提示している細胞の溶解を引き起こす。こういった観察は、本明細書中で論じるように、診断および治療の両方に関係がある。例えば、本願の親出願である、1992年8月31日出願の米国特許出願第07/938,334号に示されている研究では、種々のMAGE遺伝子の相同領域を、関連のあるノナペプチドをコードするMAGE−1遺伝子領域と比較すると、高い相同性があるということが示された。それどころか、これらの観察により、全て同じN末端およびC末端アミノ酸を有する一連のノナペプチドであるという、本明細書中で開示特許請求する本発明の一態様が導かれた。これらのノナペプチドは、単独での、または担体ペプチドと組み合わせた免疫原としての使用を含め、種々の目的に有用であるとして記載した。ノナペプチドは、抗原性エピトープを構成するのに十分な大きさであり、それに対して生成される抗体は、ノナペプチドが単独で存在しても、またはより大きなポリペプチドの一部として存在するとしても、そのノナペプチドを同定するのに有用であるとして記載した。
ノナペプチドは、メラノーマのような腫瘍細胞の表面上の種々のHLAサブタイプを同定するのに有用であると記載した。この能力により、ノナペプチドは、診断用マーカーおよび治療薬の両方に役立つ。これらの特徴を以下に論じる。
ノナペプチドをコードする核酸配列は本明細書中にも記載している。これらの核酸配列はまた、腫瘍の有無を診断するプローブとしても有用であると記載した。
また本出願により、ヒト以外の細胞をヒトHLA分子をコードする核酸配列でトランスフェクトできる細胞モデルを使用できたということを如何にして見い出したかをも示した。次いで、その結果得られるトランスフェクタントは、特定のHLA分子に関するノナペプチド特異性を試験するのに、またはMAGE遺伝子での別のトランスフェクションを目的として使用することができる。同時トランスフェクタントは、MAGEを基礎とする特定のTRAが特定のHLA分子により提示されるかどうかを決定するのに使用することができた。
本発明は、先の2つの親出願に記載されているペプチドの1つに関する。とりわけ、MAGE−3によりコードされている腫瘍拒絶抗原前駆体から誘導されるノナペプチド:
Glu Val Asp Pro Ile Gly His Leu Tyr
は、ヒト白血球抗原であるHLA−A1により提示されることが現在見い出されている。この発見とそれらの結果を以下の開示に記載する。
【図面の簡単な説明】
図1は、MAGE−1遺伝子の300塩基対フラグメントが関連のある腫瘍拒絶抗原をコードするとして同定された操作の概要を説明している。
図2は、細胞を種々のMAGE−1ペプチドと共にインキュベートした細胞溶解研究を示している。
図3は、MAGE−1ノナペプチドの存在下にHLA−1遺伝子でトランスフェクトされたマウス細胞の溶解と、MAGE−1をコードする配列で同時トランスフェクトした場合のマウス細胞の溶解とを比較している。
図4は、種々のMAGE遺伝子の相同部分から得られるノナペプチドと、これらのノナペプチドをコードする核酸配列とを比較している。
図5は、種々のセルラインに対してCTLクローン20/38を用いるクロミウム放出アッセイの結果を示している。
図6は、CTLクローン20/38の抗原特異性を決定するために試みたアッセイの結果を示している。
図7は、TNF放出アッセイをトランスフェクトされた種々の細胞に対して行う場合に得られた結果を示している。
図8は、本発明のペプチドを用いる細胞溶解アッセイの結果を示している。
配列番号:1−9は、MAGE遺伝子およびこれらをコードする核酸配列から得られる相同ノナペプチドを示す。
好ましい態様の詳細な説明
実施例 1
van der BruggenらのScience 254:1643(1991)[この開示は引用によって包含される]に記載されている2.4kbのBam IIIフラグメントは、MAGE−1タンパクをコードする遺伝子のエキソン2および3しか含まれていないことで知られている。このフラグメントは、MZ2−E抗原の発現をE-抗原欠損セルライン変異体MZ2−MEL.2.2に伝達して、E+CTLsによるトランスフェクタントの細胞溶解を引き起こす。DePlaenらのProc.Natl.Acad.Sci.USA 85:2274(1988)、およびChomezらのImmunogenetics 35:241(1990)による先の研究により、発現ベクターの形でトランスフェクトされていなくても、抗原ペプチドをコードする配列を含む小さな遺伝子フラグメントはそれらの抗原を規則正しく発現することが立証されている。これらの観察を考慮して、2.4Kbのフラグメントより小さなフラグメントで実験を行った。2.4kbのフラグメントをより小さなフラグメントへと切断するのに、種々の制限酵素を使用した。得られたより小さなフラグメントを、pTZ18Rプラスミドベクターにクローンした。エキソン3から取り出した300塩基対フラグメントは、オリゴヌクレオチドVDB 14:
5′−CAGGGAGCCAGTCACAAAG−3′
およびCHO 9:
5′−ACTCAGCTCCTCCCAGATTT−3′
を用いるポリメラーゼ連鎖反応(「PCR」)増幅により得られた。これらのプライマーは、MAGE−1の300塩基対フラグメントをエキソン1の422〜722位の間で増幅する。このフラグメントを発現ベクターPSVK3にクローンした。その新規構築物をpSVtkneoβプラスミドと共に、MZ2.MEL2.2セルラインに同時トランスフェクトした。このことは、4×106個の細胞とpSVtkneoβ[Nicolasら,CSH Conf.Cell Prolif 10:469(1983)]3ug、およびpTZ18RまたはPSVK3構築物30ugを用い、リン酸カルシウム沈降法[Traversariら,Immunogenetics 35:145(1992);
Figure 0003608788
Immunogenetics 26:178(1987)]を利用して行った。次いで、得られた該トランスフェクタントを、G418ネオマイシン類似化合物を含む培地中にて選択した。トランスフェクションしてから15日後に、抗E抗原CTL82/30によるTNF産生を刺激する能力に関して、耐性細胞を試験した。このことは、1500CTL82/30を含有するサンプル100ulをトランスフェクトされた細胞4×104個へ加えることにより行った。TNFの存在を評価するために、上澄みサンプル(50ul)を取って、3×104個のWEHI 164クローン13細胞[Espevikら,J.Immunol.Meth.95:99(1986)]に加えた。例えば、Traversariらの上記文献に従い、MTT比色アッセイを利用して、24時間後にWEHI細胞の死亡率を評価した。
図1に示すように、これらの実験により、MZ2E抗原の発現を有効に伝達することのできる、MAGE−1のエキソン由来の300塩基対フラグメントが同定された。
実施例 2
MAGE−1遺伝子は、非常に関連のある幾つかの遺伝子族に属する[van der Bruggenら,上記を参照]。先の実験は、MAGE−2およびMAGE−3がMZ2−E抗原の発現を指令しないことを示した。明らかに300塩基対フラグメントが発現を指令するので、MAGE−2およびMAGE−3遺伝子の相同部分は300塩基対フラグメントに匹敵していた。違いは明らかであり、AthertonらのJ.Chem.Soc.1:538(1981)に従って、一時的にN−末端を保護するF−mocを用い、15アミノ酸ペプチドを幾つか合成した。そのペプチドをC−18逆相HPLCにより精製し、アミノ酸分析により特徴付けた。
ペプチドが得られたら、BoonらのJ.Exp.Med.152:1184(1980)のクロミウム放出法を利用する細胞溶解アッセイでペプチドを試験した。簡単に言えば、94ウエルのマイクロプレートにおいて、種々の濃度のペプチドを用い、1000個の51Cr標識化E-標的細胞を37℃で30分間インキュベートした。
等容量のCTL(CTLの数は標的細胞の数の5倍である)を含むサンプルを加えた(セルライン82/30)。4時間後にクロミウム放出を測定した。抗E CTLsにより細胞溶解するE-細胞の感作が、MAGE−1の巨大な読み取り枠の158−172コドンに対応するペプチドで観察された。より短いペプチドを調製し、有効な細胞溶解が、ペプチド:
Glu Ala Asp Pro Thr Gly His Ser Tyr
で観察された。
図2に示す結果により、結合したり、細胞溶解を起こすには、1番目および9番目のアミノ酸が重要であったということが実証される。このことは、MHC−1分子が一般にノナペプチドにより結合することを述べている先の報告[Rotzschkeら,Nature 348:252(1990)]に一致する。図2はまた、最大細胞溶解値の半分が5nMのペプチド濃度で得られたということをも示している。
実施例 3
どんな分子が関連のあるMAGE−1抗原を提示したかを決定するために実験を行った。このことを行うためには、GirdlestoneのNucl.Acids.Res.18:6701(1990)で教示されている、HLA−A1遺伝子をマウスセルラインであるP1.HTRにトランスフェクトした。このセルラインは、マウス肥満細胞腫セルラインP815の非常にトランスフェクトされ易い変異体である。その結果得られ、「P1.HTR.A1」と称するトランスフェクタントを、先に論じたノナペプチドの存在下、同じ細胞溶解アッセイを利用してインキュベートした。対照もまた使用した。
図3は、このセルラインが細胞溶解されたことを示しており、ヒト以外の細胞を用いて細胞溶解ペプチドをスクリーニングするためのモデルが開発されたことを示す。
本明細書中に記載していない実験ではあるが、COS細胞でも同様の結果が得られた。
またさらなる実験も行ったが、この実験では、P1.HTR A1セルラインをMAGE−1 cDNAでトランスフェクトした。この同時トランスフェクトされた細胞を用いて実施例2の細胞溶解アッセイを行うと、それらもまた溶解されることが見い出された。
実施例 4
MAGE族に属する種々の遺伝子が相同的であると仮定して、遺伝子の相同領域内の類似性を同定するために比較を行った。これらの領域を図4に示す。これらのペプチドおよびそれらをコードする核酸配列は同一ではないが、かなり高く相同的であり、とりわけ1番目および9番目の残基はかなりの相同性を示す。
実施例 5
本実施例、および以下の実施例6−8は、1993年3月26日出願の同時係属出願第08/037,230号の実施例37−40に対応する。
細胞溶解CTLクローン「20/38」は、MZ2メラノーマ患者の末梢血液リンパ球から得られた。このクローンは、Van den EyndeらのInt.J.Cancer 44:634−640(1989)に記載されている[この開示は引用によって包含される]。CTLクローンは、HerinらのInt.J.Cancer 39:390−396(1987)に従って単離された[これは引用によって包含される]。しかし、本明細書中にアッセイを説明する。自己メラノーマ細胞をインビトロにおいて成長させた後、10%のHEPESおよび30%のFCSを加えたDMEM中に107細胞/mlの割合で再懸濁させ、200μCi/mlのNa(51Cr)O4と共に37℃で45分間インキュベートした。10mMのHEPESを加えたDMEMで標識細胞を3回洗浄した。次いで、これらを、10mMのHEPESおよび10%のFCSを加えたDMEM中に再懸濁させた後、103個の細胞を含んでいる懸濁液100μlを96ウエルのマイクロプレートに分配した。CTLクローンのサンプルを同じ培地100ulに添加し、アッセイを2回行った。プレートを100×Gで4分間遠心分離し、5.5%のCO2雰囲気下、37℃で4時間インキュベートした。
プレートを再び遠心分離し、上澄み100ulを集めて計数した。51Cr放出パーセンテージを以下のようにして計算した:
Figure 0003608788
[式中、ERは観察される実験的な51Cr放出であり、SRは103個の標識細胞を培地200ulのみでインキュベートすることにより測定される自然放出であり、またMRは0.3%のトリトンX−100 100ulを標的細胞に加えることにより得られる最大放出である]。
高CTL活性を示した単核血液サンプルを増加させ、限界希釈法によりクローン化し、同じ方法を利用して再びスクリーニングした。
標的細胞K562を試験するために同じ方法を利用した。EBV−B細胞を使用する場合に変更しなくてはならないことは、DMEM培地を5%のFCSを加えたハンクス培地で置き換えることだけであった。
これらの実験により、CTLクローン20/38が単離された。
図5は、これらのアッセイの結果を示している。具体的には、CTLクローンは自己メラノーマセルラインMZ2−MEL.3.0を細胞溶解したが、EBV−Bセルライン、繊維芽細胞、K562または非自己メラノーマセルラインSK−MEL−29は細胞溶解しなかったということが分かる。
実施例 6
CTLクローンが自己セルラインに特異的であると認められてから、抗原特異性に関して試験した。このことを行うのに、MZ2患者から得られる抗原欠損変異体を同じタイプの上記クロミウム放出アッセイで試験した。これらの標的セルラインは、D+、E+、F+、A+であるMZ2−MEL 3.0、D-であるMZ2−MEL.61、E-であるMZ2−MEL 2.2、およびF-であるMZ2−MEL.4であった。CTLクローン20/38の他に、抗A(CTL28/336)、抗F(CTL76/6)、および抗E(CTL22/13)であることが知られているクローンを試験した。
これらの結果を図6に示す。CTLクローン20/38は、D-セルラインであるMZ2−MEL.61を除き、クロミウム放出を起こす全てのセルラインを細胞溶解したことが分かるので、CTLクローンが抗Dであることが示される。CTLクローンによるTNF放出が、抗原Dを提示するメラノーマセルラインの存在下にのみ観察されるという実験[この実験は本明細書中に包含されていない]により、この結果を確認した。
実施例 7
抗原Dが標的分子と同定されてから、抗原Dを提示するHLAタイプを決定する研究を行った。実施例Aに記載されている実験は、抗原DがMZ2−MELに提示されることを示したが、このセルラインのHLA特異性は分かっている[すなわち、A1、A29、B37、B44、Cw6、C.cl.10]。しかし、HLA分子であるA29、B44およびC.cl.10を欠くMZ2−MELの変異体もまた、依然として抗原Dを発現することが知られていたので、これらは考慮すべきものから外すことができた。B37を発現するセルラインに関しては何も見い出すことができなかったので、研究を行わなかった。
合計して13個の同種セルライン、即ちHLA−A1(13のうち10)か、またはCw6(13のうち3)のいずれかを発現する13個のセルラインを試験した。TraversariらのImmunogenetics 35:145−152(1992)[この開示は引用によって包含される]の方法を利用し、CTLクローン20/38によるTNFの放出を刺激する能力に関して、これらのセルラインを試験した。このアッセイでは、WEHI164−13細胞に対する上澄みの毒性を試験することによりTNF放出を測定する。
このアッセイでは、1500個のCTLクローン細胞および25u/mlのIL−2の存在下に、同種セルラインから得られる細胞サンプル(3000個、10,000個または30,000個の細胞)を培養した。24時間後、毒性に関し、培養物から得られる上澄みをWEHI細胞に対して試験した。結果を以下の表1に示す。
CTLクローン20/38からのTNF放出を8つのセルラインが刺激することが見い出された。これらのセルラインは全てHLA−A1であった。Cw6を提示するセルラインはいずれも刺激しなかった。
MAGE発現を決定するために、セルラインをさらにアッセイした。TNF放出を刺激する8つのセルライン全てがMAGE−3を発現したが、これに反してネガティブである2つのHLA−A1セルラインは発現しなかった。
Figure 0003608788
1500個のCTL20/38および25u/mlのIL−2を、指示された数の種々の同種メラノーマ細胞と混合した。24時間後、その上澄み中に存在するTNFの量を、WEHI−164−13細胞に対するその細胞毒性を試験することによりアッセイした。
実施例 8
実施例7で示した結果を考慮して、抗原Dが実際にMAGE−3から誘導される腫瘍拒絶抗原であるかどうかを決定するために実験を行った。このことを行うのに、pcDNA I/Ampへとクローン化されたHLA−A1の遺伝子100ng、および(a)pcDNA I/Ampへとクローン化されたMAGE−1のcDNA、(b)pcDSRαへとクローン化されたMAGE−2のcDNA、または(c)pcDSRαへとクローン化されたMAGE−3のcDNAのうちの1つの100ngでCOS−7受容細胞をトランスフェクトした。製造元の指示に従って、トランスフェクトする配列をプラスミドへ連結させた。10%のウシ胎児血清を加えたダルベッコの改変イーグル培地(DMEM)が入った組織培養平底マイクロウエルへ、COS−7のサンプルを15,000細胞/ウエルの割合で播種した。その細胞を37℃で一晩インキュベートし、培地を取り除いた後、10%のNu血清、400μg/mlのDEAE−デキストラン、100μMのクロロキニン、および上記プラスミドを含むDMEM培地30μl/ウエルで置き換えた。37℃で4時間インキュベーションした後、培地を取り除いて、10%のDMSOを含むPBS50μlで置き換えた。20分後、この培地を取り除き、10%のFCSを加えたDMEM200μlで置き換えた。
このようにして培地を変えた後、COS細胞を37℃で24時間インキュベートした。次いで、培地を捨て、25u/mlのIL−2を加えた10%のヒト貯蔵血清を含むアイスコーブ(Iscove)培地の100μl中、1500個のCTLクローン細胞20/38を添加した。24時間後に上澄みを取り、TraversariらのImmunogenetics 35:145−152(1992)[この開示は引用によって包含される]に記載されているようにして、TNF含量をWEHI細胞におけるアッセイで測定した。これらの結果を図7に示す。
CTLクローンは、HLA−A1およびMAGE−3でトランスフェクトされたCOS−7細胞により強く刺激されたが、他のMAGE遺伝子でトランスフェクトされた細胞によっては刺激されなかったことが分かる。このことから、抗原Dは、MAGE−3遺伝子によりコードされた腫瘍拒絶抗原前駆体から誘導される腫瘍拒絶抗原であり、このTRAはHLA−A1分子により提示されるという結論に達する。
実施例 9
「MAGE−3」遺伝子から誘導されるペプチド:
Glu Val Asp Pro Ile Gly His Leu Tyr
を用いて、さらなる実験を行った。
実施例2でペプチドを調製したときと同じ方法でこのペプチドを調製した。実施例2に記載したクロミウム放出アッセイもまた利用した。MZ2.MEL43の抗原D欠損変異体であるMZ2−MEL 61.2セルラインを51Crで標識した後、抗原D特異的細胞溶解細胞クローンCTL20/38と、種々の濃度のペプチドとを用いて試験した。種々の濃度のペプチドと共に、MZ2−MEL 61.2およびCTL20/38を1.5:1の割合で組み合わせた。その混合物を4時間インキュベートした後、クロミウム放出を測定した。対照として、クロミウム標識化MZ2−MEL.43を使用した。
図8に示した結果により、このペプチドは、細胞溶解T細胞クローンが標的細胞を認識して溶解することから、確かに腫瘍拒絶抗原として作用することが示される。
先の実施例により、MAGE−3から誘導されるノナペプチドはHLA−A1分子により提示され、またHLA−A1とノナペプチドとの複合体を提示する細胞が特異的CTL細胞に認識されて溶解されるということが示される。この観察により、本発明のノナペプチドは治療および診断の両方に使用できるということが示される。
後者の使用カテゴリーの場合では、例えば、特定のHLA分子を発現する腫瘍、または癌細胞自体を同定するためにノナペプチドを使用することができる。癌細胞を含むサンプルまたは腫瘍細胞をそれに結合するノナペプチドと接触させ、得られた材料と複合体に特異的なCTLサンプルとを組み合わせる。細胞溶解が起これば、その腫瘍/癌細胞はHLA−A1提示体として同定することができる。
治療的には、ノナペプチドを使用することができる主な方法が2つある。インビボにおける治療法では、処置すべき腫瘍にノナペプチドが標的化する態様でノナペプチドを投与すればよい。こういったことは、直接注射、時間放出投与、腫瘍特異的抗体との組み合わせ等により行うことができる。HLA−A1分子に結合すると、CTL応答が起こり、腫瘍の細胞溶解が起こる。勿論、そのような治療法では、腫瘍の細胞溶解を起こすのに十分な量のノナペプチドを投与する。この量は、各々の患者、腫瘍のタイプや大きさ等によって様々である。
また「インビトロ」タイプの治療も考えられる。先に示したように、HLA−A1分子がMAGE−3により誘導されるノナペプチドに結合する場合、もしこれがペプチド/HLA複合体に特異的なCTLsと接触しているなら、CTL増殖応答が起こる。CTLsはインビボにおける腫瘍細胞溶解物質であることから、その結果得られる膨張化集団を患者に投与することができる。CTLsは、患者自身の血液または他のCTLs源を用いることにより、もしくはあらかじめ確定されているペプチド特異的CTLのサンプルを接触させることにより膨張化することができる。このことに関し、CTL20/38に注目すると、上記治療は時にその開発方法として有用であった。
本明細書中に記載したタイプの治療法は、特にメラノーマに対して有用である。サンプル分析により、コーカサス人全人口の26%がHLA−A1対立遺伝子を発現することが示されている。従って、少なくとも26%のコーカサスのメラノーマ人口を、本ペプチドを用いる治療法の潜在的対象人とみなすことができる。その患者はまた、表面に提示されるHLA−A1とノナペプチドとの複合体を含む増殖細胞を用いて処置することもできる。
示したような核酸配列は種々の方法で使用することができる。MAGE遺伝子は腫瘍において発現することから、その核酸配列は、腫瘍細胞を同定するためのプローブとして使用することができる。このことは、標識化ハイブリッド形成プローブ、PCR、または当業界で知られている種々の核酸プローブに基づくアッセイにより行うことができる。
本明細書中に記載したヒト以外のセルラインの開発により、本明細書中に記載した本発明の幾つかの特徴を行うためのユニークな方法が示される。例えば、実施例により、CTLsはHLAとノナペプチドとの複合体を認識するが、複合体を提示する細胞のタイプは区別しないらしいということが示される。従って、CTLsを作成するために、ヒトのサンプルにおけるそれらの有無を同定するために、単離された本発明のヒト以外のセルラインを使用することができる。
上述のように、本発明はまた、HLA−A1遺伝子、およびノナペプチドをコードする配列の両方でトランスフェクトされた、単離されたヒト以外のセルラインをも包含する。本発明は、遺伝子をコードする1つのHLAおよび1つのMAGEペプチドでのトランスフェクションに制限されず、それどころか、本発明は、一つ以上のHLA遺伝子および一つ以上のMAGE抗原をコードする配列を含有し得るポリトランスフェクトされた細胞を包含する。MAGE−1により誘導されたノナペプチドおよびMAGE−3により誘導されたノナペプチドの両方が共通のHLA分子により提示されるという知見が得られれば、上記の主張が支持される。表面におけるHLAおよびペプチドの適切な対の発現が、選択された特異的CTLの同定、または治療に関連のあるCTL増殖の発生のいずれかを導くので、そのような細胞は万能エフェクター細胞としてみなすことができる。同時トランスフェクトまたはポリトランスフェクトされた細胞は、当業界で周知である適当なアジュバントと組み合わせると、ワクチンとして働き得る。メラノーマおよび乳癌のような種々の癌病態の処置は、これらのトランスフェクタントを用いて行うことができる。
使用した用語および表現は、説明のための用語として使用するものであって、制限するためのものではなく、示し、かつ記載した特徴またはそれらの一部に属する幾つかの同義語を除外する用語および表現の使用を意図するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更態様が可能であることが認められている。
配列表
(1) 一般的情報:
(i) 特許出願人:ルドヴィグ・インスティテュート・フォー・キャンサー・リサーチ
(ii) 発明の名称:MAGE−3遺伝子から誘導されてHLA−A1により提示される単離されたノナペプチドおよびそれらの用途
(iii) 配列の数:9
(iv) 連絡先:
(A) 名宛人:フェルフェ・アンド・リンチ
(B) 通り:サード・アベニュー805番
(C) 市:ニューヨーク・シティ
(D) 州:ニューヨーク
(E) 国:アメリカ合衆国
(F) ZIP:10022
(v) コンピューター解読書式:
(A) 媒体型:ディスケット、5.25インチ、360kb記憶
(B) コンピューター:IBM PC/2
(C) オペレーティング・システム:PC−DOS
(D) ソフトウエア:ワードパーフェクト
(vi) 本出願のデータ:
(A) 出願番号:08/073,103
(B) 出願日:1993年6月7日
(vii) 先行技術データ:
(A) 出願番号:07/938,334
(B) 出願日:1992年8月31日
(A) 出願番号:08/037,230
(B) 出願日:1993年3月26日
(viii) 弁理士/代理人情報:
(A) 氏名:ハンソン、ノルマン・ディー
(B) 登録番号:30,946
(C) 参照/整理番号:LUD293.1
(ix) 電話連絡先情報:
(A) 電話番号:(212)688−9200
(B) ファックス番号:(212)838−3884
(2) 配列番号1の情報:
(i) 配列の特徴:
(A) 長さ:27塩基対
(B) 型:核酸
(C) 鎖の数:一本鎖
(D) トポロジー:直鎖状
(ii) 分子の種類:ゲノムDNA
(ix) 特徴:
(A) 名称/略語:MAGE−1ノナペプチドをコードする配列
(xi) 配列:配列番号1:
Figure 0003608788
(2) 配列番号2の情報:
(i) 配列の特徴:
(A) 長さ:27塩基対
(B) 型:核酸
(C) 鎖の数:一本鎖
(D) トポロジー:直鎖状
(ii) 分子の種類:ゲノムDNA
(ix) 特徴:
(A) 名称/略語:MAGE−2ノナペプチドをコードする配列
(xi) 配列:配列番号2:
Figure 0003608788
(2) 配列番号3の情報:
(i) 配列の特徴:
(A) 長さ:27塩基対
(B) 型:核酸
(C) 鎖の数:一本鎖
(D) トポロジー:直鎖状
(ii) 分子の種類:ゲノムDNA
(ix) 特徴:
(A) 名称/略語:MAGE−21ノナペプチドをコードする配列
(xi) 配列:配列番号3:
Figure 0003608788
(2) 配列番号4の情報:
(i) 配列の特徴:
(A) 長さ:27塩基対
(B) 型:核酸
(C) 鎖の数:一本鎖
(D) トポロジー:直鎖状
(ii) 分子の種類:ゲノムDNA
(ix) 特徴:
(A) 名称/略語:MAGE−3ノナペプチドをコードする配列
(xi) 配列:配列番号4:
Figure 0003608788
(2) 配列番号5の情報:
(i) 配列の特徴:
(A) 長さ:27塩基対
(B) 型:核酸
(C) 鎖の数:一本鎖
(D) トポロジー:直鎖状
(ii) 分子の種類:ゲノムDNA
(ix) 特徴:
(A) 名称/略語:MAGE−4ノナペプチドをコードする配列
(xi) 配列:配列番号5:
Figure 0003608788
(2) 配列番号6の情報:
(i) 配列の特徴:
(A) 長さ:27塩基対
(B) 型:核酸
(C) 鎖の数:一本鎖
(D) トポロジー:直鎖状
(ii) 分子の種類:ゲノムDNA
(ix) 特徴:
(A) 名称/略語:MAGE−41ノナペプチドをコードする配列
(xi) 配列:配列番号6:
Figure 0003608788
(2) 配列番号7の情報:
(i) 配列の特徴:
(A) 長さ:27塩基対
(B) 型:核酸
(C) 鎖の数:一本鎖
(D) トポロジー:直鎖状
(ii) 分子の種類:ゲノムDNA
(ix) 特徴:
(A) 名称/略語:MAGE−5ノナペプチドをコードする配列
(xi) 配列:配列番号7:
Figure 0003608788
(2) 配列番号8の情報:
(i) 配列の特徴:
(A) 長さ:27塩基対
(B) 型:核酸
(C) 鎖の数:一本鎖
(D) トポロジー:直鎖状
(ii) 分子の種類:ゲノムDNA
(ix) 特徴:
(A) 名称/略語:MAGE−51ノナペプチドをコードする配列
(xi) 配列:配列番号8:
Figure 0003608788
(2) 配列番号9の情報:
(i) 配列の特徴:
(A) 長さ:27塩基対
(B) 型:核酸
(C) 鎖の数:一本鎖
(D) トポロジー:直鎖状
(ii) 分子の種類:ゲノムDNA
(ix) 特徴:
(A) 名称/略語:MAGE−6ノナペプチドをコードする配列
(xi) 配列:配列番号9:
Figure 0003608788

Claims (15)

  1. (a)Glu Val Asp Pro Ile Gly His Leu Tyr、
    (b)Glu Val Asp Pro Ala Ser Asn Thr Tyr、
    (c)Glu Val Asp Pro Thr Ser Asn Thr Tyr、
    (d)Gl Ala Asp Pro Thr Ser Asn Thr Tyr、及び
    (e)Glu Val Asp Pro Ile Gly His Val Tyr、
    からなる群より選択される単離されたノナペプチド。
  2. 請求項1に記載のノナペプチドをコードする、単離された核酸分子。
  3. CTL応答を起こすことができる単離され、トランスフェクトされた非ヒトセルラインであって、HLA分子をコードする核酸分子、及び、請求項2に記載の核酸分子を含むセルライン。
  4. 該HLA分子がHLA−A1であり、そして該ノナペプチドをコードする配列が、Glu Ala Asp Pro Thr Gly His Ser Tyrをコードする、請求項に記載の単離され、トランスフェクトされた非ヒトセルライン。
  5. 該セルラインがマウスセルラインである、請求項に記載の単離され、トランスフェクトされた非ヒトセルライン。
  6. 該セルラインがCOSセルラインである、請求項に記載の単離され、トランスフェクトされた非ヒトセルライン。
  7. 複数のHLA分子をコードする配列、及び、複数のノナペプチドをコードする配列によってトランスフェクトされた、請求項に記載の単離され、トランスフェクトされた非ヒトセルライン。
  8. 該セルラインがP1 HTR A1である、請求項に記載の単離され、トランスフェクトされた非ヒトセルライン。
  9. MAGE抗原を細胞障害性細胞に提示するHLA分子を決定する方法であって、請求項に記載の単離され、トランスフェクトされた非ヒトセルラインを該MAGE抗原に特異的な細胞障害性T細胞のサンプルと培養し、そして、その溶解を該HLA分子による該MAGE抗原の提示として、決定する方法。
  10. アミノ酸配列
    Glu Val Asp Pro Ile Gly His Leu Tyr
    を有する、単離されたノナペプチド。
  11. 請求項10に記載のノナペプチドをコードする、単離された核酸分子。
  12. 請求項11に記載の核酸分子でトランスフェクトされた、単離された非ヒトセルライン。
  13. マウスセルラインである、請求項12に記載のセルライン。
  14. COSセルラインである、請求項12に記載のセルライン。
  15. 癌病態を患っている疑いのある該患者から得られるサンプルを、
    (a)ノナペプチド:
    Glu Val Asp Pro Ile Gly His Leu Tyr
    または
    (b)HLA−A1分子と該ノナペプチドとの複合体
    に特異的に結合する抗体または細胞障害性T細胞と接触させ、該病態の指標として結合性を測定することから成る、癌病態の決定方法。
JP50737394A 1992-08-31 1993-08-30 Mage−3遺伝子から誘導されてhla−a1により提示される単離されたノナペプチドおよびそれらの用途 Expired - Lifetime JP3608788B2 (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/938,334 US5405940A (en) 1992-08-31 1992-08-31 Isolated nonapeptides derived from MAGE genes and uses thereof
US07/938,334 1992-08-31
US08/037,230 1993-03-26
US08/037,230 US6235525B1 (en) 1991-05-23 1993-03-26 Isolated nucleic acid molecules coding for tumor rejection antigen precursor MAGE-3 and uses thereof
US08/073,103 US5462871A (en) 1992-08-31 1993-06-07 Isolated nucleic acid molecules which encode MAGE derived nonapeptides
US08/073,103 1993-06-07
PCT/US1993/008157 WO1994005304A1 (en) 1992-08-31 1993-08-30 Isolated nonapeptide derived from mage-3 gene and presented by hla-a1, and uses thereof

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08500837A JPH08500837A (ja) 1996-01-30
JP3608788B2 true JP3608788B2 (ja) 2005-01-12

Family

ID=26713936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50737394A Expired - Lifetime JP3608788B2 (ja) 1992-08-31 1993-08-30 Mage−3遺伝子から誘導されてhla−a1により提示される単離されたノナペプチドおよびそれらの用途

Country Status (12)

Country Link
US (2) US6379901B1 (ja)
EP (1) EP0658113B1 (ja)
JP (1) JP3608788B2 (ja)
AT (2) ATE280180T1 (ja)
AU (1) AU668772B2 (ja)
CA (1) CA2143335C (ja)
DE (1) DE69333670T2 (ja)
DK (1) DK0658113T3 (ja)
ES (1) ES2225824T3 (ja)
FI (1) FI950887A0 (ja)
PT (1) PT658113E (ja)
WO (1) WO1994005304A1 (ja)

Families Citing this family (64)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7252829B1 (en) 1998-06-17 2007-08-07 Idm Pharma, Inc. HLA binding peptides and their uses
US5662907A (en) * 1992-08-07 1997-09-02 Cytel Corporation Induction of anti-tumor cytotoxic T lymphocytes in humans using synthetic peptide epitopes
US20020168374A1 (en) * 1992-08-07 2002-11-14 Ralph T. Kubo Hla binding peptides and their uses
US6222012B1 (en) * 1992-08-31 2001-04-24 Ludwig Institute For Cancer Research Isolated nonapeptides presented by HLA molecules, and uses thereof
US5977300A (en) * 1994-06-03 1999-11-02 Ludwig Institute Of Cancer Research Isolated nonapeptide which bind to HLA-B44 molecules and the uses thereof
US6060257A (en) * 1994-06-03 2000-05-09 Ludwig Institute For Cancer Research Tumor rejection antigens presented by HLA-B44 molecules, and uses thereof
US5830753A (en) * 1994-09-30 1998-11-03 Ludwig Institute For Cancer Research Isolated nucleic acid molecules coding for tumor rejection antigen precursor dage and uses thereof.
US5843648A (en) * 1995-01-10 1998-12-01 The United States Of America As Represented By The Secretary, Department Of Health And Human Services P15 and tyrosinase melanoma antigens and their use in diagnostic and therapeutic methods
US5587289A (en) * 1995-03-14 1996-12-24 Ludwig Institute For Cancer Research Isolated nucleic acid molecules which are members of the MAGE-Xp family and uses thereof
NZ306122A (en) * 1995-03-21 1999-06-29 Ludwig Inst Cancer Res Rage tumour rejection antigen precursors, diagnosis and treatment thereby
JPH11508767A (ja) * 1995-06-29 1999-08-03 ルードヴィッヒ・インスティテュート・フォア・キャンサー・リサーチ マウス腫瘍拒絶抗原前駆体smage−3をコードする単離核酸分子
US6951917B1 (en) 1995-09-26 2005-10-04 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services MHC-class II restricted melanoma antigens and their use in therapeutic methods
US7501501B2 (en) 1995-09-26 2009-03-10 The United States Of America As Represented By The Secretary Department Of Health And Human Services MHC-Class II restricted melanoma antigens and their use in therapeutic methods
RS50101B (sr) 1996-02-24 2009-01-22 Boehringer Ingelheim International Gmbh., Farmaceutski preparati za imunomodulaciju
US5965535A (en) * 1997-09-12 1999-10-12 Ludwig Institute For Cancer Research Mage-3 peptides presented by HLA class II molecules
JP4768121B2 (ja) 1998-02-05 2011-09-07 グラクソスミスクライン バイオロジカルズ ソシエテ アノニム Mageファミリーからの腫瘍関連抗原及びそれらをコードする核酸配列、融合タンパク質の及びワクチン接種のための組成物の調製のための使用
AU5810201A (en) 2000-05-10 2001-11-20 Aventis Pasteur Immunogenic polypeptides encoded by mage minigenes and uses thereof
AU2002226030A1 (en) 2000-12-04 2002-06-18 Argonex Pharmaceuticals Cytotoxic t-lymphocyte-inducing immunogens for prevention, treatment, and diagnosis of cancer
US7405077B2 (en) * 2001-02-26 2008-07-29 Albany Medical College Sperm protein 17 for the diagnosis and treatment of cancer
WO2002083945A2 (en) 2001-04-12 2002-10-24 Imperial College Innovations Limited Diagnosis and treatment of cancer: i
US7892559B2 (en) 2002-01-30 2011-02-22 Survac Aps Survivin-derived peptides and use thereof
AU2004280608B2 (en) * 2002-04-09 2012-04-05 Sanofi Pasteur, Inc. Modified CEA/B7 vector
US7786278B2 (en) 2002-04-09 2010-08-31 Sanofi Pasteur Limited Modified CEA nucleic acid and expression vectors
CA2510238A1 (en) * 2002-10-22 2004-05-06 Sanofi Pasteur Limited Cancer treatment using vaccine and high-dose cytokine
EP2857035B1 (en) 2003-01-30 2017-11-29 Survac ApS Survivin-derived peptides and use thereof
PL1691824T3 (pl) 2003-11-19 2009-08-31 Merck Patent Gmbh Białka należące do rodziny Bcl-2 i ich fragmenty oraz ich zastosowanie u pacjentów z rakami
WO2006113540A2 (en) 2005-04-14 2006-10-26 Duke University Use of ntrosylated hemoglobin
JO2660B1 (en) 2006-01-20 2012-06-17 نوفارتيس ايه جي Pi-3 inhibitors and methods of use
AR060358A1 (es) 2006-04-06 2008-06-11 Novartis Vaccines & Diagnostic Quinazolinas para la inhibicion de pdk 1
BRPI0820722A2 (pt) 2007-12-20 2015-06-16 Novartis Ag Derivados de tiazol usados como inibidores de pi 3 cinases
US8293753B2 (en) 2009-07-02 2012-10-23 Novartis Ag Substituted 2-carboxamide cycloamino ureas
US8440651B2 (en) 2010-02-22 2013-05-14 F. Hoffmann-La Roche Ag Pyrido[3,2-d]pyrimidine PI3K delta inhibitor compounds and methods of use
AR082418A1 (es) 2010-08-02 2012-12-05 Novartis Ag Formas cristalinas de 1-(4-metil-5-[2-(2,2,2-trifluoro-1,1-dimetil-etil)-piridin-4-il]-tiazol-2-il)-amida de 2-amida del acido (s)-pirrolidin-1,2-dicarboxilico
CA2825605C (en) 2011-01-31 2019-05-07 Novartis Ag Heterocyclic derivatives
PT3392270T (pt) * 2011-09-15 2020-11-24 Us Health Recetores de células t que reconhecem mage restrito a hlaa1 ou hla-cw7
PL2771342T3 (pl) 2011-10-28 2016-11-30 Nowe pochodne puryny i ich zastosowanie w leczeniu chorób
GB201120860D0 (en) 2011-12-05 2012-01-18 Cambridge Entpr Ltd Cancer immunotherapy
US10213432B2 (en) 2012-05-16 2019-02-26 Novartis Ag Dosage regimen for a PI-3 kinase inhibitor
AU2014358773A1 (en) 2013-12-06 2016-06-02 Novartis Ag Dosage regimen for an alpha-isoform selective phosphatidylinositol 3-kinase inhibitor
WO2016094309A1 (en) 2014-12-10 2016-06-16 Myosotis Inhibition of tnf signaling in cancer immunotherapy
US10786547B2 (en) 2015-07-16 2020-09-29 Biokine Therapeutics Ltd. Compositions, articles of manufacture and methods for treating cancer
CA3002954A1 (en) 2015-11-02 2017-05-11 Novartis Ag Dosage regimen for a phosphatidylinositol 3-kinase inhibitor
GB201519340D0 (en) 2015-11-02 2015-12-16 Cambridge Entpr Ltd Methods of T-lymphocyte expansion
GB201519481D0 (en) 2015-11-04 2015-12-16 Cancer Rec Tech Ltd Immunomodulatory antibodies
GB201616238D0 (en) 2016-09-23 2016-11-09 Adaptimmune Ltd Modified T cells
WO2018060833A1 (en) 2016-09-27 2018-04-05 Novartis Ag Dosage regimen for alpha-isoform selective phosphatidylinositol 3-kinase inhibitor alpelisib
LT3565579T (lt) 2017-01-05 2023-09-11 Kahr Medical Ltd. Pd1-41bbl sulietas baltymas ir jo panaudojimo būdai
CA3047708A1 (en) 2017-01-05 2018-07-12 Kahr Medical Ltd. A sirpalpha-41bbl fusion protein and methods of use thereof
GB201700345D0 (en) 2017-01-09 2017-02-22 F-Star Beta Ltd Conditional agonists of immune responses
IL250916A0 (en) 2017-03-02 2017-06-29 Geiger Benjamin Methods for growing t cells in culture and their use
WO2019006003A1 (en) 2017-06-27 2019-01-03 The Trustees Of Princeton University COMPOSITIONS AND METHODS FOR IMPROVING IMMUNOTHERAPY
GB201713078D0 (en) 2017-08-15 2017-09-27 Adaptimmune Ltd T Cell Modification
CN111836635A (zh) 2018-01-26 2020-10-27 剑桥企业有限公司 肽交换蛋白
WO2020012486A1 (en) 2018-07-11 2020-01-16 Kahr Medical Ltd. SIRPalpha-4-1BBL VARIANT FUSION PROTEIN AND METHODS OF USE THEREOF
GB201811408D0 (en) 2018-07-12 2018-08-29 F Star Beta Ltd CD137 Binding Molecules
GB201811404D0 (en) 2018-07-12 2018-08-29 F Star Beta Ltd Anti-CD137 Antibodies
GB201811410D0 (en) 2018-07-12 2018-08-29 F Star Beta Ltd OX40 Binding molecules
WO2020041662A1 (en) 2018-08-24 2020-02-27 The Trustees Of Princeton University Immunotherapy with metabolic enzyme expression
GB201820444D0 (en) 2018-12-14 2019-01-30 Adaptimmune Ltd Marker for T cell expansion
KR20220044284A (ko) 2019-07-11 2022-04-07 카 메디컬 리미티드 이종이량체 및 이의 사용방법
GB201911954D0 (en) 2019-08-20 2019-10-02 Adaptimmune Ltd Lentiviral transduction methods
US20230048719A1 (en) 2019-12-31 2023-02-16 Kahr Medical Ltd. Methods of culturing t cells with a 4-1bbl fusion polypeptide and uses of same
WO2021137230A1 (en) 2019-12-31 2021-07-08 Kahr Medical Ltd. Methods of culturing t cells and uses of same
IL276599A (en) 2020-08-09 2022-03-01 Yeda Res & Dev T cell receptor unique to mage-a1 and its uses

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4492760A (en) * 1983-04-19 1985-01-08 The Wistar Institute Of Anatomy And Biology HLA D Typing assay
US4707438A (en) * 1984-08-22 1987-11-17 Tel Aviv University Immunoassay for breast cancer employing monoclonal antibodies
EP0398962A1 (en) * 1988-02-05 1990-11-28 Genzyme Corporation Rearranged tissue plasminogen activators and method for producing same
WO1992002543A1 (en) * 1990-08-01 1992-02-20 Cytel Corporation Novel immunosuppressant peptides
US5342774A (en) 1991-05-23 1994-08-30 Ludwig Institute For Cancer Research Nucleotide sequence encoding the tumor rejection antigen precursor, MAGE-1
JP3782100B2 (ja) * 1992-08-07 2006-06-07 エピミューン,インコーポレイティド Hla結合性ペプチド及びその用途
US5405940A (en) * 1992-08-31 1995-04-11 Ludwig Institute For Cancer Research Isolated nonapeptides derived from MAGE genes and uses thereof

Also Published As

Publication number Publication date
US5695994A (en) 1997-12-09
ES2225824T3 (es) 2005-03-16
WO1994005304A1 (en) 1994-03-17
ATE378406T1 (de) 2007-11-15
CA2143335A1 (en) 1994-03-17
AU668772B2 (en) 1996-05-16
ATE280180T1 (de) 2004-11-15
DE69333670D1 (de) 2004-11-25
AU5096993A (en) 1994-03-29
US6379901B1 (en) 2002-04-30
EP0658113B1 (en) 2004-10-20
JPH08500837A (ja) 1996-01-30
FI950887A (fi) 1995-02-27
CA2143335C (en) 2000-03-14
EP0658113A1 (en) 1995-06-21
DE69333670T2 (de) 2005-03-10
PT658113E (pt) 2005-03-31
DK0658113T3 (da) 2005-02-14
FI950887A0 (fi) 1995-02-27
EP0658113A4 (en) 1997-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3608788B2 (ja) Mage−3遺伝子から誘導されてhla−a1により提示される単離されたノナペプチドおよびそれらの用途
US5462871A (en) Isolated nucleic acid molecules which encode MAGE derived nonapeptides
JP3096739B2 (ja) Hla分子によって提示される単離ノナペプチドとその使用
US5405940A (en) Isolated nonapeptides derived from MAGE genes and uses thereof
JP3594307B2 (ja) 腫瘍拒絶抗原先駆体mage‐3をコード化する分離された核酸分子とその利用
JP3484459B2 (ja) 腫瘍拒絶抗原前駆体、腫瘍拒絶抗原及びそれらの使用
JP3477523B2 (ja) Mhc分子hla−c−クローン10と複合体を形成する分離されたペプチドとその利用方法
US5591430A (en) Isolated, MAGE-3 derived peptides which complex with HLA-A2 molecules and uses thereof
US5851523A (en) Isolated, peptides derived from MAGE tumor rejection antigen precursors which complex with HLA-A2 molecules and uses thereof
JPH08507693A (ja) 腫瘍拒絶抗原先駆体をコード化する核酸分子
EP0759032B1 (en) Isolated, mage-3 derived peptides which complex with hla-a2 molecules and uses thereof
JP2001507578A (ja) 白血病関連遺伝子
CN103251952B (zh) 在肿瘤中差异表达的基因产物及其用途
KR20000016382A (ko) Mage-b계통군의 구성원인 분리된 핵산분자 그리고 그것의사용
US6682731B1 (en) Isolated peptides derived from mage tumor rejection antigen precursors which complex with HLA-A2 molecules
JPH11508767A (ja) マウス腫瘍拒絶抗原前駆体smage−3をコードする単離核酸分子

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040928

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071022

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 9