JPH08500837A - Mage−3遺伝子から誘導されてhla−a1により提示される単離されたノナペプチドおよびそれらの用途 - Google Patents

Mage−3遺伝子から誘導されてhla−a1により提示される単離されたノナペプチドおよびそれらの用途

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、MAGE−3遺伝子によりコードされる腫瘍拒絶抗原前駆体から誘導されるノナペプチドに関する。このノナペプチドは、HLA分子であるHLA−A1により提示される。その結果得られる複合体を細胞傷害性T細胞により同定する。そのような評価を診断または治療に利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 MAGE−3遺伝子から誘導されてHLA−A1により提示される単離されたノ ナペプチドおよびそれらの用途 本出願は、1992年8月31日出願の同時係属出願第07/938,334 号、および1993年3月26日出願の同第08/037,230号の一部継続 出願である。発明の分野 本発明は、免疫遺伝学およびペプチド化学に関する。詳細には本発明は、免疫 原として、またHLA−A1分子の標的として有用であることを含め、種々の点 で有用なノナペプチドに関する。とりわけ本発明は、MAGE−3遺伝子により コードされている腫瘍拒絶抗原(tumor rejection antigen)前駆体から誘導され 、ヒト白血球抗原であるHLA−A1により提示される、いわゆる「腫瘍拒絶抗 原」に関する。背景と従来技術 宿主有機体による癌細胞の認識または認識欠如に関する研究は、多くの異なっ た観点で続けられてきた。該分野を理解するということは、基礎免疫学および腫 瘍学の両方を幾分理解することであろうと考えられる。 マウス腫瘍に関する初期の研究により、同系動物に移植した場合、そのマウス 腫瘍が腫瘍細胞の拒絶を導く分子を呈すことがわかった。これらの分子は、受容 動物においてT細胞により「認識」され、移植細胞の溶解と共に細胞傷害性T細 胞応答を引き起こす。この証拠は、インビトロにおいてメチルコラントレンとい ったような化学発癌物質により誘発される腫瘍を用いることで初めて得られた。 腫瘍により発現されてT細胞応答を誘起する抗原は、腫瘍毎に異なることが分か った。化学発癌物質による腫瘍の誘発と細胞表面抗原の相違に関する一般的教示 に ついては、Prehnら,J.Natl.Canc.Inst.18:769−778(1957 );Kleinら,Cancer Res.20:1561−1572(1960);Gross, Cancer Res.3:326−333(1943);Basombrio,Cancer Res.3 0:2458−2462(1970)を参照。このクラスの抗原は、「腫瘍特異 的移植抗原」または「TSTAs」として知られるようになった。化学発癌物質 により誘発されてそのような抗原提示が観察された後に、インビトロにおいて紫 外線照射により腫瘍が誘発される場合にも同様の結果が得られた[Kripke,J. Natl.Canc.Inst.53:333−1336(1974)を参照]。 上記腫瘍タイプの場合にT細胞媒介性の免疫応答が観察されたのに対し、自然 発生腫瘍は一般に非免疫原性であると考えられた。従って、自然発生腫瘍には、 腫瘍ができている患者の腫瘍に対して応答を引き起こす抗原は存在しないと確信 された[Hewittら,Brit.J.Cancer 33:241−259(1976)を参 照]。 一連のtum-抗原を提示するセルラインは、BoonらのJ.Exp.Med.152:1 184−1193(1980)[この開示は引用によって包含される]で記載さ れているように、マウス腫瘍細胞またはセルラインの突然変異誘発により得られ る免疫原性変異体である。詳述すると、tum-抗原は、同系マウスにおいて免疫応 答を起こさず、また腫瘍を形成する腫瘍細胞(すなわち、「tum+」細胞)を突然 変異することにより得られる。これらのtum+細胞を突然変異すると、それらは同 系マウスにより拒絶されて、腫瘍を形成しなくなる(すなわち、「tum-」)[B oonら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 74:272(1977)を参照][ この開示は引用によって包含される]。この現象を起こす多くの腫瘍タイプが示 されている[例えば、Frostら,Cancer Res.43:125(1983)を参 照]。 tum-変異体は、免疫拒絶反応を開始させるので、進行性腫瘍を形成しないよう に思われる。この仮説を支持する証拠には、腫瘍の「tum-」変異体、すなわち通 常は腫瘍を形成しない変異体が、亜致死性照射により免疫系が抑制されたマウス において腫瘍を形成できること[Van Pelら,Proc.Natl.Acad.Sci.US A 76:5282−5285(1979);およびtum-細胞である肥満細胞腫 P815を腹腔内注射すると、12〜15日間指数的に増殖した後、リンパ球お よびマクロファージが流入する中、僅か数日で排除されるという観察[Uyttenh oveら,J.Exp.Med.152:1175−1183(1980)]が包含される 。さらなる証拠には、免疫抑制量の放射線を与えても、マウスが、同じtum-変異 体に対する再刺激に耐えるのを可能とする免疫記憶を、その後の細胞の再刺激に よって獲得するという観察が包含される[Boonら,Proc.Natl.Acad.Sci.U SA 74:272−275(1977);Van Pelら,上記;Uyttenhoveら ,上記]。 その後の研究により、自然発生腫瘍が突然変異誘発を受けると、応答を引き起 こす免疫原性変異体が生成されることが分かった。それどころか、これらの変異 体は、元の腫瘍に対する免疫防御応答を誘起することができた[Van Pelら, J.Exp.Med.157:1992−2001(1983)を参照]。こうして、 同系拒絶応答の標的である腫瘍において、いわゆる「腫瘍拒絶抗原」の提示を誘 起するのが可能であるということが示された。外来遺伝子を自然発生腫瘍にトラ ンスフェクトした場合にも同様の結果が得られた[このことに関しては、Fears onら,Cancer Res.48:1975−1980(1988)を参照]。 腫瘍細胞表面に提示され、細胞傷害性T細胞に認識されて、細胞溶解を引き起 こす抗原クラスが認められている。このクラスの抗原を以後、「腫瘍拒絶抗原」 または「TRAs」と称する。TRAsは、抗体応答を誘起したり、しなかった りする。これらの抗原が研究されてきた範囲は、インビトロにおいての細胞傷害 性T細胞による特性付け研究、すなわち、ある特定の細胞傷害性T細胞(以後、 「CTL」と称する)サブセットによる抗原の同定に関する研究である。該サブ セットは、提示された腫瘍拒絶抗原を認識して増殖し、抗原を提示している細胞 を溶解する。特性付け研究では、抗原を発現している細胞を特異的に溶解するC TLクローンが同定された[こういつた研究例は、Levyら,Adv.Cancer Res .24:1−59(1977);Boonら,J.Exp.Med.152:1184−1 193(1980);Brunnerら,J.Immunol.124:1627−1634( 19 80);Maryanskiら,Eur.J.Immunol.124:1627−1634(19 80);Maryanskiら,Eur.J.Immunol.12:406−412(1982) ;Palladinoら,Canc.Res.47:5074−5079(1987)に見い出 すことができる]。こういったタイプの分析は、副組織適合抗原、雌に特異的な H−Y抗原、および「tum-」抗原と称し、本明細書中で論じたクラスの抗原等、 CTLsにより認識される他のタイプの抗原に必要である。 上記内容の代表的腫瘍は、P815として知られている[DePlaenら,Proc .Natl.Acad.Sci.USA 85:2274−2278(1988);Szikora ら,EMBO J 9:1041−1050(1990)、およびSibilleら,J .Exp.Med.172:35−45(1990)を参照][この開示は引用によっ て包含される]。P815腫瘍は肥満細胞腫であり、DBA/2マウスにおいて メチルコラントレンで誘発され、またインビトロにおける腫瘍およびセルライン として培養されている。P815系は、突然変異誘発後、P91A[DePlaen ,上記]、35B[Szikora,上記]、およびP198[Sibille,上記]と称 する変異体を含め、多くのtum-変異体を生成する。腫瘍拒絶抗原とは対照的に( これが重要な特徴である)、tum-抗原は、腫瘍細胞が突然変異誘発された後にし か存在しない。腫瘍拒絶抗原は、突然変異誘発することなく特定の腫瘍細胞に存 在する。従って、文献に関し、セルラインは、「P1」と称する系のようなtum+ となって、tum-変異体の産生を誘起することができる。tum-表現型は親系の表現 型とは異なるので、tum-セルラインはそれらの親tum+系と比べてDNAが違うで あろうと予想され、この違いは、tum-細胞における重要な遺伝子の位置を決定す るのに利用することができる。その結果、P91A、35BおよびP198とい ったようなtum-変異体の遺伝子は、遺伝子のコード領域における点突然変異によ り、それらの正常な対立遺伝子とは違うということが分かった[Szikoraおよび Sibille,上記、並びにLurquinら,Cell 58:293−303(1989) を参照]。このことは、本発明のTRAsではあてはまらないことが証明されて いる。これらの文献はまた、tum-抗原から誘導されるペプチドがLd分子に提示 されてCTLsに認識されるということをも実証した。P91AはLdにより、P 35は Ddにより、またP198はKdにより提示される。 本願と同じ譲受人に譲渡された、1992年5月22日出願のPCT出願PC T/US92/04354では、MAGE族と称する、一連のヒト腫瘍拒絶抗原 前駆体コード遺伝子を教示している。これらの遺伝子の幾つかはまた、van der BruggenらのScience 254:1643(1991)でも論じられてもいる 。MAGE族の種々の遺伝子が腫瘍細胞において発現し、そのような腫瘍の診断 用マーカーとして、さらにはまた本明細書中で論じる他の目的のためのマーカー として働き得るということは現在明らかである[Traversariら,Immunogeneti cs35:145(1992);van der Bruggenら,Science 254:164 3(1991)もまた参照]。タンパクがプロセッシングされて細胞表面に提示 される機序は、現在かなりよく文献で示されている。[該分野の開発に関する大 まかな経緯は、Barinaga,「Getting Some´Backbone´:How MHC Bi ndsPeptides」,Science 257:880(1992)に見い出すことができ る;Fremontら,Science 257:919(1992);Matsumuraら,Sci ence257:927(1992);Latronら,Science 257:964(1 992)もまた参照]。一般的に、これらの文献では、MHC/HLA分子に結 合するペプチドとして9個の長さのアミノ酸(「ノナペプチド」)が必要である こと、またノナペプチドの1番目および9番目の残基の重要性を教えている。 遺伝子のMAGE族に関する研究により、実際に特定のノナペプチドが腫瘍細 胞の表面に提示され、ノナペプチドの提示には、提示する分子がHLA−A1で あることを要することが現在明らかにされている。MAGE−1腫瘍拒絶抗原( 「TRA」または「ノナペプチド」と称する)の複合体は、細胞傷害性T細胞( 「CTLs」と称する)により該抗原を提示している細胞の溶解を引き起こす。 こういった観察は、本明細書中で論じるように、診断および治療の両方に関係が ある。 例えば、本願の親出願である、1992年8月31日出願の米国特許出 願第07/938,334号に示されている研究では、種々のMAGE遺伝子の 相同領域を、関連のあるノナペプチドをコードするMAGE−1遺伝子領域と比 較すると、高い相同性があるということが示された。それどころか、これらの観 察により、全て同じN末端およびC末端アミノ酸を有する一連のノナペプチドで あるという、本明細書中で開示特許請求する本発明の一態様が導かれた。これら のノナペプチドは、単独での、または担体ペプチドと組み合わせた免疫原として の使用を含め、種々の目的に有用であるとして記載した。ノナペプチドは、抗原 性エピトープを構成するのに十分な大きさであり、それに対して生成される抗体 は、ノナペプチドが単独で存在しても、またはより大きなポリペプチドの一部と して存在するとしても、そのノナペプチドを同定するのに有用であるとして記載 した。 ノナペプチドは、メラノーマのような腫瘍細胞の表面上の種々のHLAサブタ イプを同定するのに有用であると記載した。この能力により、ノナペプチドは、 診断用マーカーおよび治療薬の両方に役立つ。これらの特徴を以下に論じる。 ノナペプチドをコードする核酸配列は本明細書中にも記載している。これらの 核酸配列はまた、腫瘍の有無を診断するプローブとしても有用であると記載した 。 また本出願により、ヒト以外の細胞をヒトHLA分子をコードする核酸配列で トランスフェクトできる細胞モデルを使用できたということを如何にして見い出 したかをも示した。次いで、その結果得られるトランスフェクタントは、特定の HLA分子に関するノナペプチド特異性を試験するのに、またはMAGE遺伝子 での別のトランスフェクションを目的として使用することができる。同時トラン スフェクタントは、MAGEを基礎とする特定のTRAが特定のHLA分子によ り提示されるかどうかを決定するのに使用することができた。 本発明は、先の2つの親出願に記載されているぺプチドの1つに関する。とり わけ、MAGE−3によりコードされている腫瘍拒絶抗原前駆体から誘導される ノナペプチド: Glu Val Asp Pro Ile Gly His Leu Tyr は、ヒト白血球抗原であるHLA−A1により提示されることが現在見い出され ている。この発見とそれらの結果を以下の開示に記載する。図面の簡単な説明 図1は、MAGE−1遺伝子の300塩基対フラグメントが関連のある腫瘍拒 絶抗原をコードするとして同定された操作の概要を説明している。 図2は、細胞を種々のMAGE−1ペプチドと共にインキュベートした細胞溶 解研究を示している。 図3は、MAGE−1ノナペプチドの存在下にHLA−1遺伝子でトランスフ ェクトされたマウス細胞の溶解と、MAGE−1をコードする配列で同時トラン スフェクトした場合のマウス細胞の溶解とを比較している。 図4は、種々のMAGE遺伝子の相同部分から得られるノナペプチドと、これ らのノナペプチドをコードする核酸配列とを比較している。 図5は、種々のセルラインに対してCTLクローン20/38を用いるクロミ ウム放出アッセイの結果を示している。 図6は、CTLクローン20/38の抗原特異性を決定するために試みたアッ セイの結果を示している。 図7は、TNF放出アッセイをトランスフェクトされた種々の細胞に対して行 う場合に得られた結果を示している。 図8は、本発明のペプチドを用いる細胞溶解アッセイの結果を示している。 配列番号:1−9は、MAGE遺伝子およびこれらをコードする核酸配列から得 られる相同ノナペプチドを示す。好ましい態様の詳細な説明 実施例1 van der BruggenらのScience 254:1643(1991) [この開示 は引用によって包含される]に記載されている2.4kbのBamIIIフラグメントは 、MAGE−1タンパクをコードする遺伝子のエキソン2および3しか含まれて いないことで知られている。このフラグメントは、MZ2−E抗原の発現をE- 抗原欠損セルライン変異体MZ2−MEL.2.2に伝達して、E+CTLsによ るトランスフェクタントの細胞溶解を引き起こす。DePlaenらのProc.Natl.A c ad.Sci. USA 85:2274(1988)、およびChomezらのImmunogen etics 35:241(1990)による先の研究により、発現ベクターの形で トランスフェクトされていなくても、抗原ペプチドをコードする配列を含む小さ な遺伝子フラグメントはそれらの抗原を規則正しく発現することが立証されてい る。これらの観察を考慮して、2.4Kbのフラグメントより小さなフラグメント で実験を行った。2.4kbのフラグメントをより小さなフラグメントへと切断す るのに、種々の制限酵素を使用した。得られたより小さなフラグメントを、pT Z18Rプラスミドベクターにクローンした。エキソン3から取り出した300 塩基対フラグメントは、オリゴヌクレオチドVDB 14: 5´−CAGGGAGCCAGTCACAAAG−3´ およびCHO 9: 5´−ACTCAGCTCCTCCCAGATTT−3´ を用いるポリメラーゼ連鎖反応(「PCR」)増幅により得られた。これらのプ ライマーは、MAGE−1の300塩基対フラグメントをエキソン1の422〜 722位の間で増幅する。このフラグメントを発現ベクター PSVK3にクロ ーンした。その新規構築物をpSVtkneoβプラスミドと共に、MZ2.MEL2. 2セルラインに同時トランスフェクトした。このことは、4×106個の細胞とp SVtkneoβ[Nicolasら,CSH Conf.Cell Prolif 10:469(198 3)]3ug、およびpTZ18RまたはPSVK3構築物30ugを用い、リン酸 カルシウム沈降法[Traversariら,Immunogenetics 35:145(1992 ); 次いで、得られた該トランスフェクタントを、G418ネオマイシン類似化合物 を含む培地中にて選択した。トランスフェクションしてから15日後に、抗E抗 原 CTL 82/30によるTNF産生を剌激する能力に関して、耐性細胞を試 験した。このことは、1500 CTL 82/30を含有するサンプル100ul をトランスフェクトされた細胞4×104個へ加えることにより行った。TNF の存在を評価するために、上澄みサンプル(50ul)を取って、3×104個の WEHI 164 クローン13細胞[Espevikら,J.Immunol.Meth.95: 99(1986)]に加えた。例えば、Traversariらの上記文献に従い、MT T比色アッセイを利用して、24時間後にWEHI細胞の死亡率を評価した。 図1に示すように、これらの実験により、MZ2E抗原の発現を有効に伝達す ることのできる、MAGE−1のエキソン3由来の300塩基対フラグメントが 同定された。実施例2 MAGE−1遺伝子は、非常に関連のある幾つかの遺伝子族に属する[van de r Bruggenら,上記を参照]。先の実験は、MAGE−2およびMAGE−3 がMZ2−E抗原の発現を指令しないことを示した。明らかに300塩基対フラ グメントが発現を指令するので、MAGE−2およびMAGE−3遺伝子の相同 部分は300塩基対フラグメントに匹敵していた。違いは明らかであり、Ather tonらのJ.Chem.Soc.1:538(1981)に従って、一時的にN−末端を 保護するF−mocを用い、15アミノ酸ペプチドを幾つか合成した。そのペプチ ドをC−18逆相HPLCにより精製し、アミノ酸分析により特徴付けた。 ペプチドが得られたら、BoonらのJ.Exp.Med.152:1184(1980 )のクロミウム放出法を利用する細胞溶解アッセイでペプチドを試験した。簡単 に言えば、94ウエルのマイクロプレートにおいて、種々の濃度のペプチドを用 い、1000個の51Cr標識化E-標的細胞を37℃で30分間インキュベートし た。 等容量のCTL(CTLの数は標的細胞の数の5倍である)を含むサンプルを 加えた(セルライン82/30)。4時間後にクロミウム放出を測定した。抗E CTLsにより細胞溶解するE-細胞の感作が、MAGE−1の巨大な読み取り 枠の158−172コドンに対応するペプチドで観察された。より短いペプチド を調製し、有効な細胞溶解が、ペプチド: Glu Ala Asp Pro Thr Gly His Ser Tyr で観察された。 図2に示す結果により、結合したり、細胞溶解を起こすには、1番目および9 番目のアミノ酸が重要であったということが実証される。このことは、MHC− 1分子が一般にノナペプチドにより結合することを述べている先の報告[Rotzs chkeら,Nature 348:252(1990)]に一致する。図2はまた、最 大細胞溶解値の半分が5nMのペプチド濃度で得られたということをも示してい る。実施例3 どんな分子が関連のあるMAGE−1抗原を提示したかを決定するために実験 を行った。このことを行うためには、GirdlestoneのNucl.Acids.Res.18: 6701(1990)で教示されている、HLA−A1遺伝子をマウスセルライ ンであるP1.HTRにトランスフェクトした。このセルラインは、マウス肥満 細胞腫セルライン P815の非常にトランスフェクトされ易い変異体である。 その結果得られ、「P1.HTR.A1」と称するトランスフェクタントを、先に 論じたノナペプチドの存在下、同じ細胞溶解アッセイを利用してインキュベート した。対照もまた使用した。 図3は、このセルラインが細胞溶解されたことを示しており、ヒト以外の細胞 を用いて細胞溶解ペプチドをスクリーニングするためのモデルが開発されたこと を示す。 本明細書中に記載していない実験ではあるが、COS細胞でも同様の結果が得 られた。 またさらなる実験も行ったが、この実験では、P1.HTR A1セルラインを MAGE−1cDNAでトランスフェクトした。この同時トランスフェクトされ た細胞を用いて実施例2の細胞溶解アッセイを行うと、それらもまた溶解される ことが見い出された。実施例4 MAGE族に属する種々の遺伝子が相同的であると仮定して、遺伝子の相同領 域内の類似性を同定するために比較を行った。これらの領域を図4に示す。これ らのぺプチドおよびそれらをコードする核酸配列は同一ではないが、かなり高く 相同的であり、とりわけ1番目および9番目の残基はかなりの相同性を示す。実施例5 本実施例、および以下の実施例6−8は、1993年3月26日出願の同時係 属出願第08/037,230号の実施例37−40に対応する。 細胞溶解CTLクローン 「20/38」は、MZ2メラノーマ患者の末梢血 液リンパ球から得られた。このクローンは、Van den EyndeらのInt. J. Ca ncer 44:634−640(1989)に記載されている[この開示は引用に よって包含される]。CTLクローンは、HerinらのInt. J. Cancer 39: 390−396(1987)に従って単離された[これは引用によって包含され る]。しかし、本明細書中にアッセイを説明する。自己メラノーマ細胞をインビ トロにおいて成長させた後、10%のHEPESおよび30%のFCSを加えた DMEM中に107細胞/mlの割合で再懸濁させ、200μCi/mlのNa(51 Cr)O4共に37℃で45分間インキュベートした。10mMのHEPESを加 えたDMEMで標識細胞を3回洗浄した。次いで、これらを、10mMCのHE PESおよび10%のFCSを加えたDMEM中に再懸濁させた後、103個の 細胞を含んでいる懸濁液100μ1を96ウエルのマイクロプレートに分配した 。CTLクローンのサンプルを同じ培地100ulに添加し、アッセイを2回行っ た。プレートを100×Gで4分間遠心分離し、5.5%のCO2雰囲気下、3 7℃で4時間インキュベートした。 プレートを再び遠心分離し、上澄み100ulを集めて計数した。51Cr放出パ ーセンテージを以下のようにして計算した: [式中、ERは観察される実験的な51Cr放出であり、SRは103個の標識細 胞を培地200ulのみでインキュベートすることにより測定される自然放出であ り、またMRは0.3%のトリトンX−100 100u1を標的細胞に加えるこ とにより得られる最大放出である]。 高CTL活性を示した単核血液サンプルを増加させ、限界希釈法によりクロー ン化し、同じ方法を利用して再びスクリーニングした。 標的細胞K562を試験するために同じ方法を利用した。EBV−B細胞を使 用する場合に変更しなくてはならないことは、DMEM培地を5%のFCSを加 えたハンクス培地で置き換えることだけであった。 これらの実験により、CTLクローン20/38が単離された。 図5は、これらのアッセイの結果を示している。具体的には、CTLクローン は自己メラノーマセルラインMZ2−MEL.3.0を細胞溶解したが、EBV −Bセルライン、繊維芽細胞、K562または非自己メラノーマセルラインSK −MEL−29は細胞溶解しなかったということが分かる。実施例6 CTLクローンが自己セルラインに特異的であると認められてから、抗原特異 性に関して試験した。このことを行うのに、MZ2患者から得られる抗原欠損変 異体を同じタイプの上記クロミウム放出アッセイで試験した。これらの標的セル ラインは、D+、E+、F+、A+であるMZ2−MEL 3.0、D-であるMZ 2−MEL.61、E-であるMZ2−MEL 2.2、およびF-であるMZ2 −MEL.4であった。CTLクローン20/38の他に、抗A(CTL 28 /336)、抗F(CTL 76/6)、および抗E(CTL 22/13)で あることが知られているクローンを試験した。 これらの結果を図6に示す。CTLクローン20/38は、D−セルラインで あるMZ2−MEL.61を除き、クロミウム放出を起こす全てのセルラインを 細胞溶解したことが分かるので、CTLクローンが抗Dであることが示される。 CTLクローンによるTNF放出が、抗原Dを提示するメラノーマセルラインの 存在下にのみ観察されるという実験[この実験は本明細書中に包含されていない ]により、この結果を確認した。実施例7 抗原Dが標的分子と同定されてから、抗原Dを提示するHLAタイプを決定す る研究を行った。実施例Aに記載されている実験は、抗原DがMZ2−MELに 提示されることを示したが、このセルラインのHLA特異性は分かっている[す なわち、A1、A29、B37、B44、Cw6、C.c1.10]。しかし、H LA分子であるA29、B44およびC.c1.10を欠くMZ2−MELの変異 体もまた、依然として抗原Dを発現することが知られていたので、これらは考慮 すべきものから外すことができた。B37を発現するセルラインに関しては何も 見い 出すことができなかったので、研究を行わなかった。 合計して13個の同種セルライン、即ちHLA−A1(13のうち10)か、 またはCw6(13のうち3)のいずれかを発現する13個のセルラインを試験 した。TraversariらのImmunogenetics 35:145−152(1992)[ この開示は引用によって包含される]の方法を利用し、CTLクローン20/3 8によるTNFの放出を剌激する能力に関して、これらのセルラインを試験した 。このアッセイでは、WEHI164−13細胞に対する上澄みの毒性を試験す ることによりTNF放出を測定する。 このアッセイでは、1500個のCTLクローン細胞および25u/mlのIL −2の存在下に、同種セルラインから得られる細胞サンプル(3000個、10 ,000個または30,000個の細胞)を培養した。24時間後、毒性に関し 、培養物から得られる上澄みをWEHI細胞に対して試験した。結果を以下の表 1に示す。 CTLクローン20/38からのTNF放出を8つのセルラインが剌激するこ とが見い出された。これらのセルラインは全てHLA−A1であった。Cw6を 提示するセルラインはいずれも刺激しなかった。 MAGE発現を決定するために、セルラインをさらにアッセイした。TNF放 出を剌激する8つのセルライン全てがMAGE−3を発現したが、これに反して ネガティブである2つのHLA−A1セルラインは発現しなかった。 実施例8 実施例7で示した結果を考慮して、抗原Dが実際にMAGE−3から誘導され る腫瘍拒絶抗原であるかどうかを決定するために実験を行った。このことを行う のに、pcDNA I/Ampへとクローン化されたHLA−A1の遺伝子100ng 、および(a)pcDNA I/Ampへとクローン化されたMAGE−1のcDN AN、(b)pcDSRαへとクローン化されたMAGE−2のcDNANまたは (c)pcDSRαへとクローン化されたMAGE−3のcDNAのうちの1つの 100ngでCOS−7受容細胞をトランスフェクトした。製造元の指示に従って 、トランスフェクトする配列をプラスミドヘ連結させた。10%のウシ胎児血清 を加えたダルベッコの改変イーグル培地(DMEM)が入った組織培養平底マイ クロウエルヘ、COS−7のサンプルを15,000細胞/ウエルの割合で播種 した。その細胞を37℃で一晩インキュベートし、培地を取り除いた後、10% のNu血清、400μg/mlのDEAE−デキストラン、100μMのクロロキ ニン、および上記プラスミドを含むDMEM培地30μl/ウエルで置き換えた 。37℃で4時間インキュベーションした後、培地を取り除いて、10%のDM SOを含むPBS50μlで置き換えた。20分後、この培地を取り除き、10 %のFCSを加えたDMEM200μlで置き換えた。 このようにして培地を変えた後、COS細胞を37℃で24時間インキュベー トした。次いで、培地を捨て、25u/mlのIL−2を加えた10%のヒト貯蔵 血清を含むアイスコーブ(Iscove)培地100μ1中、1500個のCTLク ローン細胞20/38を添加した。24時間後に上澄みを取り、Traversariら のImmunogenetics 35:145−152(1992)[この開示は引用によっ て包含される]に記載されているようにして、TNF含量をWEHI細胞におけ るアッセイで測定した。これらの結果を図7に示す。 CTLクローンは、HLA−A1およびMAGE−3でトランスフェクトされ たCOS−7細胞により強く刺激されたが、他のMAGE遺伝子でトランスフェ クトされた細胞によっては剌激されなかったことが分かる。このことから、抗原 Dは、MAGE−3遺伝子によりコードされた腫瘍拒絶抗原前駆体から誘導され る腫瘍拒絶抗原であり、このTRAはHLA−A1分子により提示されるという 結論に達する。実施例9 「MAGE−3」遺伝子から誘導されるペプチド: Glu Val Asp Pro Ile Gly His Leu Tyr を用いて、さらなる実験を行った。 実施例2でペプチドを調製したときと同じ方法でこのペプチドを調製した。実 施例2に記載したクロミウム放出アッセイもまた利用した。MZ2.MEL43 の抗原D欠損変異体であるMZ2−MEL 61.2セルラインを51Crで標識 した後、抗原D特異的細胞溶解細胞クローンCTL 20/38と、種々の濃度 のペプチドとを用いて試験した。種々の濃度のペプチドと共に、MZ2−MEL 61.2およびCTL 20/38を1.5:1の割合で組み合わせた。その混 合物を4時間インキュベートした後、クロミウム放出を測定した。対照として、 クロミウム標識化MZ2−MEL.43を使用した。 図8に示した結果により、このペプチドは、細胞溶解T細胞クローンが標的細 胞を認識して溶解することから、確かに腫瘍拒絶抗原として作用することが示さ れる。 先の実施例により、MAGE−3から誘導されるノナペプチドはHLA−A1 分子により提示され、またHLA−A1とノナペプチドとの複合体を提示する細 胞が特異的CTL細胞に認識されて溶解されるということが示される。この観察 により、本発明のノナペプチドは治療および診断の両方に使用できるということ が示される。 後者の使用カテゴリーの場合では、例えば、特定のHLA分子を発現する腫瘍 、または癌細胞自体を同定するためにノナペプチドを使用することができる。癌 細胞を含むサンプルまたは腫瘍細胞をそれに結合するノナペプチドと接触させ、 得られた材料と複合体に特異的なCTLサンプルとを組み合わせる。細胞溶解が 起これば、その腫瘍/癌細胞はHLA−A1提示体として同定することができる 。 治療的には、ノナペプチドを使用することができる主な方法が2つある。イン ビボにおける治療法では、処置すべき腫瘍にノナペプチドが標的化する態様でノ ナペプチドを投与すればよい。こういったことは、直接注射、時間放出投与、腫 瘍特異的抗体との組み合わせ等により行うことができる。HLA−A1分子に結 合すると、CTL応答が起こり、腫瘍の細胞溶解が起こる。勿論、そのような治 療法では、腫瘍の細胞溶解を起こすのに十分な量のノナペプチドを投与する。こ の量は、各々の患者、腫瘍のタイプや大きさ等によって様々である。 また「インビトロ」タイプの治療も考えられる。先に示したように、HLA− A1分子がMAGE−3により誘導されるノナペプチドに結合する場合、もしこ れがペプチド/HLA複合体に特異的なCTLsと接触しているなら、CTL増 殖応答が起こる。CTLsはインビボにおける腫瘍細胞溶解物質であることから 、その結果得られる膨張化集団を患者に投与することができる。CTLsは、患 者自身の血液または他のCTLs源を用いることにより、もしくはあらかじめ確 定されているペプチド特異的CTLのサンプルを接触させることにより膨張化す ることができる。このことに関し、CTL20/38に注目すると、上記治療は 時にその開発方法として有用であった。 本明細書中に記載したタイプの治療法は、特にメラノーマに対して有用である 。サンプル分析により、コーカサス人全人口の26%がHLA−A1対立遺伝子 を発現することが示されている。従って、少なくとも26%のコーカサスのメラ ノーマ人口を、本ペプチドを用いる治療法の潜在的対象人とみなすことができる 。その患者はまた、表面に提示されるHLA−A1とノナペプチドとの複合体を 含む増殖細胞を用いて処置することもできる。 示したような核酸配列は種々の方法で使用することができる。MAGE遺伝子 は腫瘍において発現することから、その核酸配列は、腫瘍細胞を同定するための プローブとして使用することができる。このことは、標識化ハイブリッド形成プ ローブ、PCRNまたは当業界で知られている種々の核酸プローブに基づくアッ セイにより行うことができる。 本明細書中に記載したヒト以外のセルラインの開発により、本明細書中に記載 した本発明の幾つかの特徴を行うためのユニークな方法が示される。例えば、実 施例により、CTLsはHLAとノナペプチドとの複合体を認識するが、複合体 を提示する細胞のタイプは区別しないらしいということが示される。従って、C TLsを作成するために、ヒトのサンプルにおけるそれらの有無を同定するため に、単離された本発明のヒト以外のセルラインを使用することができる。 上述のように、本発明はまた、HLA−A1遺伝子、およびノナペプチドをコ ードする配列の両方でトランスフェクトされた、単離されたヒト以外のセルライ ンをも包含する。本発明は、遺伝子をコードする1つのHLAおよび1つのMA GEペプチドでのトランスフェクションに制限されず、それどころか、本発明は 、一つ以上のHLA遺伝子および一つ以上のMAGE抗原をコードする配列を含 有し得るポリトランスフェクトされた細胞を包含する。MAGE−1により誘導 されたノナペプチドおよびMAGE−3により誘導されたノナペプチドの両方が 共通のHLA分子により提示されるという知見が得られれば、上記の主張が支持 される。表面におけるHLAおよびペプチドの適切な対の発現が、選択された特 異的CTLの同定、または治療に関連のあるCTL増殖の発生のいずれかを導く ので、そのような細胞は万能エフェクター細胞としてみなすことができる。同時 トランスフェクトまたはポリトランスフェクトされた細胞は、当業界で周知であ る適当なアジュバントと組み合わせると、ワクチンとして働き得る。メラノーマ および乳癌のような種々の癌病態の処置は、これらのトランスフェクタントを用 いて行うことができる。 使用した用語および表現は、説明のための用語として使用するものであって、 制限するためのものではなく、示し、かつ記載した特徴またはそれらの一部に属 する幾つかの同義語を除外する用語および表現の使用を意図するものではなく、 本発明の範囲内で種々の変更態様が可能であることが認められている。 配列表 (1) 一般的情報 : (i) 特許出願人 : ルドヴィグ・インスティテュート・フォー・ キャンサー・リサーチ (ii) 発明の名称 :MAGE−3遺伝子から誘導されてHLA−A1に より提示される単離されたノナペプチドおよびそれら の用途 (iii) 配列の数 :9 (iv) 連絡先 : (A) 名宛人 : フェルフェ・アンド・リンチ (B) 通り : サード・アベニュー 805番 (C) 市 : ニューヨーク・シティ (D) 州 :ニューヨーク (E) 国 : アメリカ合衆国 (F) ZIP :10022 (v) コンピューター解読書式 : (A) 媒体型 : ディスケット、5.25インチ、360kb記憶 (B) コンピューター : IBM PC/2 (C) オペレーティング・システム : PC−DOS (D) ソフトウエア : ワードパーフェクト (vi) 本出願のデータ : (A) 出願番号 : 08/073,103 (B) 出願日 : 1993年 6月 7日 (vii) 先行技術データ : (A) 出願番号 : 07/938,334 (B) 出願日 : 1992年 8月31日 (A) 出願番号 .08/037,230 (B) 出願日 : 1993年 3月26日 (viii) 弁理士/代理人情報 : (A) 氏名 : ハンソン、ノルマン・ディー (B) 登録番号 :30,946 (C) 参照/整理番号 : LUD 293.1 (ix) 電話連絡先情報 : (A) 電話番号 : (212)688−9200 (B) ファックス番号 (212) 838−3884 (2) 配列番号1の情報 : (i) 配列の特徴 : (A) 長さ : 27塩基対 (B) 型 : 核酸 (C) 鎖の数 :一本鎖 (D) トポロジー : 直鎖状 (ii) 分子の種類 : ゲノムDNA (ix) 特徴 : (A) 名称/略語 : MAGE−1 ノナペプチドをコードする配列 (xi) 配列 : 配列番号1: (2) 配列番号2の情報 : (i) 配列の特徴 : (A) 長さ : 27塩基対 (B) 型 : 核酸 (C) 鎖の数 : 一本鎖 (D) トポロジー : 直鎖状 (ii) 分子の種類 : ゲノムDNA (ix) 特徴 : (A) 名称/略語 : MAGE−2 ノナペプチドをコードする配列 (xi) 配列 : 配列番号2: (2) 配列番号3の情報 : (i) 配列の特徴 : (A) 長さ : 27塩基対 (B) 型 : 核酸 (C) 鎖の数 : 一本鎖 (D) トポロジー : 直鎖状 (ii) 分子の種類 : ゲノムDNA (ix) 特徴 : (A) 名称/略語 : MAGE−21 ノナペプチドをコードする配列 (xi) 配列 : 配列番号3: (2) 配列番号4の情報 : (i) 配列の特徴 : (A) 長さ : 27塩基対 (B) 型 : 核酸 (C) 鎖の数 : 一本鎖 (D) トポロジー : 直鎖状 (ii) 分子の種類 : ゲノムDNA (ix) 特徴 : (A) 名称/略語 : MAGE−3 ノナペプチドをコードする配列 (xi) 配列 : 配列番号4: (2) 配列番号5の情報 : (i) 配列の特徴 : (A) 長さ : 27塩基対 (B) 型 : 核酸 (C) 鎖の数 :一本鎖 (D) トポロジー : 直鎖状 (ii) 分子の種類 : ゲノムDNA (ix) 特徴 : (A) 名称/略語 : MAGE−4 ノナペプチドをコードする配列 (xi) 配列 : 配列番号5: (2) 配列番号6の情報 : (i) 配列の特徴 : (A) 長さ : 27塩基対 (B) 型 : 核酸 (C) 鎖の数 : 一本鎖 (D) トポロジー : 直鎖状 (ii) 分子の種類 : ゲノムDNA (ix) 特徴 : (A) 名称/略語 : MAGE−41 ノナペプチドをコードする配列 (xi) 配列 : 配列番号6: (2) 配列番号7の情報 : (i) 配列の特徴 : (A) 長さ : 27塩基対 (B) 型 : 核酸 (C) 鎖の数 : 一本鎖 (D) トポロジー : 直鎖状 (ii) 分子の種類 : ゲノムDNA (ix) 特徴 : (A) 名称/略語 : MAGE−5 ノナペプチドをコードする配列 (xi) 配列 : 配列番号7: (2) 配列番号8の情報 : (i) 配列の特徴 : (A) 長さ : 27塩基対 (B) 型 : 核酸 (C) 鎖の数 : 一本鎖 (D) トポロジー : 直鎖状 (ii) 分子の種類 : ゲノムDNA (ix) 特徴 : (A) 名称/略語 : MAGE−51 ノナペプチドをコードする配列 (xi) 配列 : 配列番号8: (2) 配列番号9の情報 : (i) 配列の特徴 : (A) 長さ : 27塩基対 (B) 型 : 核酸 (C) 鎖の数 : 一本鎖 (D) トポロジー : 直鎖状 (ii) 分子の種類 : ゲノムDNA (ix) 特徴 : (A) 名称/略語 : MAGE−6 ノナペプチドをコードする配列 (xi) 配列 : 配列番号9:
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07K 16/28 C12N 5/10 15/09 C12P 21/02 C 9282−4B 21/08 9358−4B G01N 33/53 D 8310−2J 33/574 A 8310−2J 33/577 B 8310−2J // A61K 39/395 E 9284−4C T 9284−4C 7729−4B C12N 5/00 B (31)優先権主張番号 08/037,230 (32)優先日 1993年3月26日 (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,CA,FI, HU,JP,KP,KR,LK,MG,MW,NO,P L,RO,RU,SD (72)発明者 ファン・デァ・ブリューゲン、ピエール ベルギー国 ビー―1200 ブリュッセル、 ユー・シー・エル 7459、アベニュー・ヒ ポクレイト 74番 (72)発明者 デ・プラエン、エチエンヌ ベルギー国 ビー―1200 ブリュッセル、 ユー・シー・エル 7459、アベニュー・ヒ ポクレイト 74番 (72)発明者 リルキン、クリストフ ベルギー国 ビー―1200 ブリュッセル、 ユー・シー・エル 7459、アベニュー・ヒ ポクレイト 74番 (72)発明者 トラヴェルサリー、カティア イタリア国 アイ―ミラノ、セスト・エ ス・ジョバンニ 20099番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アミノ酸配列: Glu Val Asp Pro Ile Gly His Leu Tyr を有する、単離されたノナペプチド。 2.請求項1に記載のノナペプチドをコードする、単離された核酸分子。 3.HLA−A1サブタイプにより特徴付けられる癌病態を患っている患者の 処置方法であって、該HLA−A1サブタイプを有する癌細胞に対し、有効な細 胞傷害性T細胞反応を引き起こすのに十分な量の、請求項1に記載の単離された ノナペプチドを該患者に投与することから成る処置方法。 4.請求項2に記載の核酸分子でトランスフェクトされた、単離されたヒト以 外のセルライン。 5.マウスセルラインである、請求項4に記載のセルライン。 6.COSセルラインである、請求項4に記載のセルライン。 7.癌病態を患っている疑いのある該患者から得られるサンプルを、 (a)ノナペプチド: Glu Val Asp Pro Ile Gly His Leu Tyr または (b)HLA−A1分子と該ノナペプチドとの複合体 に特異的に結合する物質と接触させ、該病態の指標として結合性を測定すること から成る、癌病態の決定方法。 8.癌病態を処置するのに有用なワクチンであって、請求項1に記載の単離さ れたノナペプチドと、製薬的に許容し得るアジュバントとを含むワクチン。 9.請求項1に記載のノナペプチドと特異的に結合する、単離された抗体。 10.モノクローナル抗体である、請求項9に記載の抗体。
JP50737394A 1992-08-31 1993-08-30 Mage−3遺伝子から誘導されてhla−a1により提示される単離されたノナペプチドおよびそれらの用途 Expired - Lifetime JP3608788B2 (ja)

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