JP3608679B2 - 害虫防除用燻蒸剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は害虫防除用燻蒸剤に関し、特にゴキブリ、ダニ、ノミに対して同時に高い致死活性を発揮する害虫防除用燻蒸剤に関する。
【0002】
【従来技術】
上記の3−(2−メトキシフェニル)−5−メトキシ−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オンは、優れた害虫防除効果を有することが知られている(D.Ambrosi etal(1979):Proc.Brit.Prot.Conf、Pests and diseases、533頁)。そして殺虫効果をさらに高めるために他の殺虫薬剤と混合した殺虫組成物が知られている。例えば特公平5−59083号公報には、3−(2−メトキシフェニル)−5−メトキシ−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オンとペルメトリン、サイパーメスリン、サイフェノスリン、スミスリンの一種とを2:1〜1:5の重量比で含有する殺虫組成物によりゴキブリに対して速効性、致死効果が顕著となること、そして燻煙ロッド剤、電気加熱式燻煙マット剤での効力が示されている。
また特開平1−172307号公報には、上記殺虫組成物に昆虫幼若ホルモン様化合物を、ピレスロイド系殺虫化合物1に対して、0.05〜0.8の割合で混合することで、ピレスロイド系殺虫剤抵抗性ゴキブリ、ヒトノミなどのノミ類、イエヒメアリなどのアリ類、イエバエやアカイエカなどに卓効を示すことが記載されている。しかしダニに対しての作用効果については明らかではない。
【0003】
一方、ダニについては、サリチル酸フェニルの有効性が知られており、例えば、特公平5−8682号公報にダニ防除剤組成物の有効成分として記載されており、屋内塵性ダニおよび動物寄生性ダニに対して防除効果があること、そして燻煙剤、加熱蒸散剤としての使用形態が例示されている。
上記の開示技術は、一方の技術はゴキブリとノミ、そして他方の技術はダニに顕著な防除効果を示すものではあるが、ダニとノミとでは薬剤に関する感受性の違いから、上記の薬剤においては同時に防除することは難しいとされてきた。しかしダニとノミとどちらに対しても同時に有効な薬剤の開発が望まれている。
【0004】
燻蒸剤を燻蒸させる方式としては、古くは殺虫薬剤を燃焼剤と混合して燃焼剤の燃焼熱及び発煙により薬剤を発散させる方法が一般的であったが、多量の殺虫薬剤を短時間に速やかに蒸散させるためには、毒性の強い煙を発生させる燃焼剤を用いることが必須の要件となる。従って燻蒸剤を燻蒸させる場合には発煙による人体に対する危険や火災発生の危険を伴うものであった。
燻蒸させる方式では、点火する形態としては例えばジェット剤、ロッド剤等とするのがあり、化学反応方式に適する形態としては、例えば加水発熱タイプ、空気酸化発熱タイプなどの加熱蒸散剤、電熱式加熱蒸散剤などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ピレスロイド系殺虫剤抵抗性ゴキブリを含むゴキブリ類に対してはもちろん、ダニ類に対する十分な防除効果を確保し、かつ、同時にノミ類に対しても優れた防除効果を有する害虫防除用燻蒸剤を提供することにある。
本発明の目的の他の目的は、発煙による人体に対する危険や火災発生の危険のない燻蒸方式を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意検討した結果、ゴキブリ類に対してはもちろん、ダニ類に対する十分な防除効果を確保し、かつ、同時にノミ類に対しても優れた防除効果を得られる害虫防除用燻蒸剤を見いだし、本発明に到達した。
【0007】
すなわち、本発明は下記のダニ、ノミ防除用燻蒸剤によって達成される。
(1)3−(2−メトキシフェニル)−5−メトキシ−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オンと下記一般式(A)で示されるピレスロイド系殺虫化合物から選ばれる化合物の一種およびサリチル酸フェニルを含有することを特徴とするダニ、ノミ防除用燻蒸剤。
下記一般式(A)中、Xはメチル基または塩素原子を表し、Yは水素原子またはシアノ基を表す。
【0008】
【化2】
Figure 0003608679
【0009】
前記一般式(A)で表される化合物の具体例を第1表に示す。
【0010】
【表1】
Figure 0003608679
【0011】
本発明のダニ、ノミ防除用燻蒸剤の具体的1例は、前記3−(2−メトキシフェニル)−5−メトキシ−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(一般名メトキサジアゾン、商品名エレミック:住友化学工業(株)社製、以下「メトキサジアゾン」という)と前記一般式(A)で表される化合物の中の具体例の一つ、例えば前記第1表中の化合物(a)で表される3−フェノキシベンジル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシレート(一般名ペルメトリン、商品名エクスミン:住友化学工業(株)社製以下「ペルメトリン」という)からなる殺虫剤組成物に、サリチル酸フェニルを含有させたダニ、ノミ防除用燻蒸剤である。該ダニ、ノミ防除用燻蒸剤は、ゴキブリやダニ対して従来知られているものよりさらに高い効果を示すと同時にノミに対して顕著な防除効果を有するものである。
【0012】
本発明の対象となりうる害虫としては、例えば、チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、トビイロゴキブリなどのゴキブリ類:コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニなどのヒョウヒダニ類:ケナガコナダニ、ムギコナダニなどのコナダニ類:チリニクダニなどのニクダニ類:ナミホコリダニなどのホコリダニ類:ミナミツメダニなどのツメダニ類などの塵性ダニ類:イエダニ、トリサシダニなどの動物寄生性ダニ類:ネコノミ、ヒトノミ、イヌノミなどのノミ類などが挙げられるが、上記有効成分が対象としうる害虫であれば例示されたもの以外であっても、防除効果を得ることができる。
【0013】
燻蒸剤の特徴は、広い場所を一度に駆除処理ができ、特に通常の殺虫剤処理が届き難いとされる家具の陰や壁面の隙間等のクラックアンドクレビス(crack and crevice)処理に最適の剤形である。
本発明においては、燻煙濃度を特に限定するものではないが、通常の室内の温度、湿度および風の状態で、床面積当たりでは約15〜300mg/mの割合で適用するのが好ましく、この時室内の燻煙濃度は凡そ5〜100mg/mの濃度である。この下限値より低い投影床面積当たりの付着量では薬効がなく、上限を越えても施薬効率が低下するので好ましくない。さらに好ましくは45〜150mg/mの投影床面積当たりの付着範囲が良い。
燻蒸剤を燻蒸させる場合、前記の範囲の付着量とする条件は、できるだけ高濃度の室内燻煙濃度で施薬し、かつ短時間燻蒸して、燻蒸剤の使用量は少量とするのが好ましい。そのため揮散させる速度、換言すれば、所定の燻煙濃度に達するまでの時間は短くかつ一定していることが望ましい。従って揮散させる速度は5〜100mg/m・10分以上、すなわち10分間以内に所定の燻煙濃度に達することが望ましい。
所定の燻煙濃度に達するのにあまり時間を要してはならず、通常は燻蒸開始より2〜10分間で所定の燻煙濃度に達することが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のダニ、ノミ防除用燻蒸剤における上記有効成分の含有量は、1〜30重量%であり、その配合割合は、例えば、メトキサジアゾン:ペルメトリン:サリチル酸フェニルを1〜5:1〜5:2〜8とすることができる。
【0015】
本発明のダニ、ノミ防除用燻蒸剤の形態としては、既に前記したとおり、(i)ジェット剤、(ii)ロッド剤などの点火方式と(iii)加水発熱タイプ、(iv)空気酸化発熱タイプなどの化学反応剤方式、電気加熱方式が例示されるが、他の方式のものも使用することができる。
(i)ジェット剤の基剤としては、1)硝酸塩または亜硝酸塩と熱分解促進剤(例えば、アルカリ土類、金属塩、アルカリ金属塩)の混合物を主基剤とするもの、2)グアニジン塩と熱分解促進剤(例えば、重クロム酸塩、クロム酸塩)の混合物を主基剤ニトロセルロース系化合物とするものが挙げられる。
(ii)ロッド剤の基剤としては、燃焼剤(例えば、エチルセルロース、ニトロセルロース)、消炎剤(例えば、メラニン、小麦でん粉)、増量剤(例えば、珪藻土)および賦形剤の混合物を主基剤とするものが挙げられる。蒸散補助剤としては、熱分解して主として窒素ガスを発生する通常の各種有機発泡剤がいずれも使用できるが、好ましくは300℃以下の発泡温度を有するものがよい。代表的な有機発泡剤を下記第2表に示す。
【0016】
【表2】
Figure 0003608679
【0017】
上記有機発泡剤は、これらに通常添加されるCd−ステアレート、Ca−ステアレート、Zn−ステアレート、Zn−オクテート、ZnO、Sn−マレート、尿素、クロムエロー、カーボンブラック等の添加剤を併用して発泡温度を低下させることが可能である。
【0018】
本発明において上記発泡剤の殺虫薬剤に対する混合割合は、得られる駆除剤のいわゆる殺虫効力等に対し発泡剤を1/2重量倍程度以上とするのがよい。発泡剤の混合割合の増大に伴い次第に殺虫薬剤の有効揮散率は向上するがあまり多くなっても効果は向上しない。通常殺虫薬剤に対し発泡剤を1/2〜30重量倍程度、好ましくは1〜20重量倍程度とするのがよい。また上記殺虫薬剤及び発泡剤の混合形態は特に制限されないが、作業性及び得られる駆除剤の製造及び使用の簡便性を考慮すると、適当な顆粒状、塊状、ペレット状、ペースト状、タブレット状としたり、またこれらの剤型のものを各種コーティング剤でコーティング、熱溶融性樹脂袋等に封入することが好ましく、これら各使用形態に応じて各種バインダー、溶剤等を使用すできる。
【0019】
(iii)加水発熱タイプの発熱物質としては、酸化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、塩化カルシウム、塩化鉄等水を添加するのみで発熱反応する物質を例示できる。この発熱物質を熱源とし、上記殺虫薬剤及び発泡剤、更に必要に応じて適当な添加剤を混合してなる各種形態の混合物を間接的に加熱して上記混合物を燃焼させることなく該混合物中の発泡剤を熱分解させる。
(iv)空気酸化発熱タイプの基剤としては、上記誘起発泡剤からなる蒸散補助剤とアルカリ金属の硫化物、多硫化物、水硫化物または含水塩などの発熱剤、触媒物質(例えばカーボンブラック、活性炭、木炭、コークス、アスファルト)及び充填剤(例えば、天然繊維、合成繊維、合成樹脂発泡体)の併用を主基剤とするものが挙げられる。
金属硫化物の酸化反応を利用するものとして、硫化ソーダと炭化鉄との混合物を酸素と接触させる等の方式を例示できる。
【0020】
また、上記殺虫薬剤及び発泡剤更に必要に応じ適当な添加剤を混合してなる各種形態の混合物中の発泡剤を熱分解させる熱源として、通電により発熱する電気的熱源も使用できる。例えば、フェロクロム線、ニクロム線、正特性サーミスタ(PCT)、シート状ヒーター、半導体を利用するヒーター等を例示できる。
これらの中でも、化学反応剤方式、電気加熱方式、加水発熱タイプのものがマッチや点火具による火炎を用いることがなく、安全性の点から好ましい。
また、本発明の害虫防除用燻蒸剤においては、空気中に有効成分を揮散、蒸散させる剤型をも意味し、上記のような燻煙剤、燻蒸剤、蒸散剤の他に一度に内容物を噴出する形態のもの(短時間で内容物を空気中に全量噴射するもの)、例えば、大量噴射型エアゾール剤と称されるものであってもよい。
【0021】
その基剤としては、溶剤(灯油、メタノール、エタノール等のアルコール系溶剤、グリコール、エーテルなどの両親媒性物質、水)、噴射剤(液化石油ガス、ジメチルエーテル、炭酸ガス、フロン)の混合物を主基剤とするものが挙げられ、この際に大量噴射バルブなどの特殊バルブを付して噴出量を調整してもよい。本発明の害虫防除用燻蒸剤組成物においては、本発明の目的とする効果を達成する上で妨げとならなければ、例えば、有効成分の揮散や拡散などが妨げられないのであれば、その中に香料や殺菌剤など他の成分を適宜配合することに何ら制限はない。
【0022】
燻蒸剤は、発熱剤と発熱調節剤の混合物からなる基剤に害虫防除有効成分(殺虫剤)を配合し、整粒したものであり、基剤が発熱し、燻煙化した中に殺虫剤が微粒子となって空気中に拡散する。
従って、密閉空間中に殺虫剤の粒子が均一に拡散するように、強い燻煙の噴出が生じるように容器を設計することが望まれる。
図1に(iv)空気酸化発熱タイプの代表的な燻蒸剤の包装例を示した。
図1において、始動具3を備え、基剤に殺虫剤が配合されたバルク2を収納した内筒缶1の上部に始動具3を始動させるパンチングメタル4を備えた外筒缶5を嵌合させ紙管6に納めたものである。使用の当たっては外筒缶5を押して紙管6の内壁に沿って摺動させ、パンチングメタル4を押し下げ始動具3を始動させる。
【0023】
また、別のタイプの燻蒸剤である(iii)加水発熱タイプの燻蒸剤の場合についてその基本構造を図2に示し、その蒸散機構を図2に基づいて説明する。
すなわち、加熱蒸散剤は殺虫薬剤11と発熱剤12と水14の3つの部分で構成されている。適切な量の水14に外缶15を浸漬すると吸水プレート16を通して水14が発熱剤12(酸化カルシウム)の充填してある外缶15の内部へ浸透し、水14が酸化カルシウム(発熱剤12)と反応する。この反応は極めて早く、数十秒後には外缶4内の温度は約300℃に達する。そしてこの熱は金属製内缶13の壁を通して殺虫薬剤11に伝達される。熱を賦与された殺虫薬剤11は発泡溶融し、殺虫成分は数ミクロンの微細な粒子となって勢い良く噴出される。
ここで重要なことは、殺虫薬剤1と発熱剤3とは分離して格納されていることと殺虫薬剤1が顆粒状の殺虫成分に発泡成分を配合して製剤されていることである。
【0024】
本発明において、前記発泡剤の殺虫薬剤に対する混合割合は、得られる駆除剤の所望する殺虫効果等に応じて適宜に選択できるが、通常殺虫薬剤に対して発泡剤を1/2重量倍程度以上とするのが良い。前記有機発泡剤の混合割合の増大にともない次第に殺虫薬剤の揮散性は向上するがあまり多くなっても効果は向上しない。通常殺虫薬剤に対して発泡剤を1/2〜30重量倍、好ましくは1〜20重量倍程度とするのが良い。
前記有機発泡剤は、殺虫薬剤に対して何ら悪影響を与えるものではない。
【0025】
本発明の害虫防除用燻蒸剤においては、発明の効果、有効成分の揮散や拡散などが妨げられないのであれば、従来よりの殺虫剤、成長調節剤、消臭剤、防臭剤、香料など他の成分を適宜配合することに何ら制限はない。
それらの具体例としては、以下のものを例示できる。
【0026】
ピレスロイド系殺虫剤
アレスリン、dl−T80−アレスリン、d−T80−アレスリン、dl−T100−アレスリン、d−T100−アレスリン、フタルスリン、d−T80−フタルスリン、d−T80−レスメトリン、フェンバレレート、フェンプロパトリン、エンペントリン、フェンフルスリン、dl−T80−プラレトリン、d−T80−プラレトリン、ベンフルスリン、テフルスリン、エトフェンプロックスなど、
【0027】
(2)有機リン系殺虫剤
ジクロルボス、フェニトロチオン、ダイアジノン、マラチオン、アセフェート。
(3)カーバメイト系殺虫剤
プロポクルス、カルバリル、ベンフラカルブ、アラニカルブ、フェノキシカルブなど、
(4)昆虫成長調節剤
メトプレン、ハイドロプレン、ピリプロキシフェン、フェノキシカルブ。
(5)キチン合成阻害型昆虫成長調節剤
ジフルベンズロン、トリフルムロン、テフルベンズロン、クロルフルアズロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルロン、シロマジン
(6)その他の殺虫剤
ヒドラメチルノン、イミダクロブリド、アドマイヤー、アバメクチン、ホウ酸、スルフルラミド、ピラゾール系化合物。
【0028】
(消臭剤)(防臭剤)
ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロトネート、ミリスチン酸アセトフェノン、パラメチルアセトフェノンベンズアルデヒド、ベンジルアセテート、プロピオン酸ベンジル、アミルシンナミックアルデヒド、アニシックアルデヒド、ジフェニルオキサイド、安息香酸メチル、安息香酸エチル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸エチル、ネオリン、サフロール、セダウッド油、セダ菜油、シトロネラ油、ラバンテン油、ペテイグレイン油、レモングラス油等。
【0029】
(香 料)
天然香料としては、じゃ香、霊猫香、竜延香などの動物性香料;アビエス油、アジョクン油、アルモンド油、アンゲリカルート油、ページル油、ペルガモット油、パーチ油、ボアバローズ油、カヤブチ油、ガナンガ油、カプシカム、キャラウエー油、カルダモン油、カシア油、セロリー油、シンナモン油、シトロネラ油、コニャック油、コリアンダー油、キュペブ油、クミン油、樟脳油、ジル油、エストゴラン油、ユーカリ油、フェンネル油、ガーリック油、ジンジャー油、グレープフルーツ油、ホップ油、ジュニパーペリー油、ローレルリーフ油、レモン油、レモングラス油、ロページ油、メース油、ナツメグ油、マンダリン油、タンゼリン油、カラシ油、はつか油、燈花油、玉ねぎ油、こしょう油、オレンジ油、セイジ油、スターアニス油、テレピン油、ウォームウッド油、ワニラ豆エキストラクトなどの植物性香料を含む。
【0030】
人造香料は合成又は抽出香料であり、ピネン、リモネンなどの炭化水素類;リナロール、ゲラニオール、ジトロネロール、メントール、ボルネオール、ベンジルアルコール、アニスアルコール、β−フェニルエチルアルコールなどのアルコール類;アネノール、オイゲノールなどのフェノール類;n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、ヘプチルアルデヒド、n−ノニルアルデヒド、ノナジエナール、シトラール、シトロネラール、ベンズアルデヒド、シンナミックアルデヒド、ヘリオトロピン、ワニリンなどのアルデヒド類;メチルアミルケトン、メチルノニルケトン、ジアセチル、アセチルプロピオニル、アセチルブチリル、カルボン、メントン、樟脳、アセトフェノン、p−メチルアセトフェノン、イオノンなどのケトン類;アミルブチロラクトン、メチルフェニルグリシド酸エチル、γ−ノニルラクトン、クマリン、シネオールなどのラクトン又はオキシド類;メチルフォーメート、イソプロピルフォーメート、リナリールフォーメート、エチルアセテート、オクチルアセテート、メンチルアセテート、ベンジルアセテート、シンナミルアセテート、プロピオン酸ブチル、酢酸イソアミル、イソ酪酸イソプロピル、イソ吉草酸グラニル、カプロン酸アリル、ヘプチル酸ブチル、カプリル酸オクチル、ヘプチンカルボン酸メチル、ペラハゴン酸エチル、オクチンカルボン酸メチル、カプリン酸イソアシル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸エチル、安息香酸エチル、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸ブチル、桂皮酸メチル、桂皮酸シンナミル、サルチル酸メチル、アニス酸エチル、アンスラニル酸メチル、エチルピルベート、エチルα−ブチルブチレートなどのエステル類などを含む。
香料は一種類のみでもよいし、二種類以上を調合した調合香料でもよい。
香料とともに、パッチユリ油などの揮発保留剤、オイゲノールなどの変調剤、その他香料工業に使用される種々の成分を添加して差支えない。
本発明の害虫防除用燻蒸剤には、前記のものの他安定剤を併用してもよい。そのような安定剤としては、従来加熱蒸散用薬剤に使用されている各種安定剤を挙げることができる。
【0031】
【実施例】
以下に実施例により本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこの実施例のみに限定されるものではない。
a.生物活性試験
a−1.供試製剤の調製
有効成分(薬剤)に、デンプン系結着剤、酸化防止剤、蒸散助剤(アゾジカルボンアミド)、蒸散助剤添加剤(酸化亜鉛)からなる殺虫薬剤顆粒及び発熱剤(酸化カルシウム)とからなり、顆粒と発熱剤とを隔離して収納してなる加水発熱タイプの害虫防除用燻蒸剤を調製した。前記有効成分は、殺虫剤組成物に、サリチル酸フェニルを含有させたものである。
【0032】
a−2.製剤の効果
(i)ネコノミに対する効果
ネコノミ約40匹を濾紙を敷いたシャーレの上に立てたガラスチューブ(直径6cm高さ20cm)の中に入れ、35mのチャンバー内に床面対角線上隅の2ヶ所に設置した。そして薬剤の蒸散を行い、曝露時間にともなうノックダウンを観察した。その後、シャーレごとガラスチューブを取り出し、25℃の温度条件下に置き、経時的に致死率を調査した。その結果は第3表に示した。
【0033】
【表3】
Figure 0003608679
【0034】
(ii)ヤケヒョウヒダニおよびケナガコナダニに対する効果
100〜300頭の各ダニを濾紙を敷いた腰高シャーレに入れ、35m3のチャンバー内に床面対角線上1/4の3ヶ所に設置した。そして薬剤を2時間暴露した後、シャーレを取り出し、25℃、75%RHの条件下に48時間放置し、ダニの致死率を調べた。その結果は第4表に示す。
【0035】
【表4】
Figure 0003608679
【0036】
前記第3表及び第4表において、ペルメトリン、メトキサジアゾン及びサリチル酸フェニルの構成比を表す数値(括弧内の数値)は害虫防除用燻蒸剤全量を100とした時の各薬剤の構成重量パーセントを表す数値であり、その他はデンプン系結着剤、酸化防止剤、蒸散助剤、蒸散助剤添加剤等から構成される。
また、使用にあたっては、害虫防除用燻蒸剤全量の10gに対し酸化カルシウム等の発熱剤63gの割合で適用する。
a−3.結果
比較の燻蒸剤においては、ダニ(ヤケヒョウヒダニ、ケナガコナダニ)とネコノミの両方には十分な致死活性が得られてはいないが、本発明の燻蒸剤においては、両方に対して高い致死活性を示した。さらに、ネコノミに対する速効性の改善が認められた。もちろんダニに対しては市販の燻蒸剤と同等以上の致死活性が得られた。
【0037】
【発明の効果】
本発明の害虫防除用燻蒸剤は、メトキサジアゾンと一般式(A)で示されるピレスロイド系殺虫剤(一具体例としてはペルメトリン)およびサリチル酸フェニルを有効成分として含有させた燻蒸剤とすることにより、ダニに対する活性を確保し、かつノミに対しても優れた防除効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジェット剤の代表的な包装例を示す説明図である。
【図2】本発明の加水発熱タイプの代表的な燻蒸剤の包装例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 内筒缶
2 バルク
3 始動具
4 パンチングメタル
5 外筒缶
6 紙筒
7 キャップ
11 殺虫薬剤
12 発熱剤
13 内缶
14 水
15 外缶
16 吸水プレート
17 外容器
18 蓋
19 天シール

Claims (1)

  1. 3−(2−メトキシフェニル)−5−メトキシ−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オンと下記一般式(A)で示されるピレスロイド系殺虫化合物から選ばれる化合物の一種およびサリチル酸フェニルを含有することを特徴とするダニ、ノミ防除用燻蒸剤。
    下記一般式(A)中、Xはメチル基または塩素原子を表し、Yは水素原子またはシアノ基を表す。
    Figure 0003608679
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