JP3607928B2 - ロータリジョイント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロボットのアーム先端部等に設けられるロータリジョイントに関し、特に、固定体と回転体との間で電気信号を安定して授受するための対策に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種のロータリジョイントにおいては、例えばロボットのアーム先端部に取付固定される固定体と、ロボットのハンド側に取付固定され、固定体に回転可能に連結支持された回転体とを備え、これら固定体及び回転体の間で空気、冷却水、溶接用ガス等の流体や動力用、信号用等の電気を授受可能として、ハンド側が固定側に対し回転しても常に流体や電気が授受できるようになっている。
【0003】
そして、上記流体を授受するために、複数種類の流体通路を固定体及び回転体の摺接面間に並べて配置したスイベルジョイントが用いられ、動力電気を授受するためには、固定体又は回転体の一方に設けられた集電リングと、他方に設けられ、上記集電リングに摺接して電気を供給する摺動接点とからなるスリップリングが使用される。
【0004】
さらに、電気信号を固定体及び回転体間で授受するために電気信号スリップリングが知られている。この電気信号スリップリングの一例として、従来、例えば特開平10―223346号公報に示されるように、固定体側に設けられたリング板状の固定側電極と、回転体側に設けられたリング板状の回転側電極と、これら両電極間に配設された転動体とを備え、回転体の固定体に対する相対回転により両電極上で転動体を転動させて両電極間で電気信号を授受するようにしたものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記提案のものでは、複数の異なる電気信号を固定体及び回転体間で授受するために固定側及び回転側電極をそれぞれ複数並べて配置した場合、電極で滑り摩擦が発生して固定体及び回転体間で電気信号を安定して伝達するのが困難になるという問題がある。
【0006】
また、電極間で転動体を転動させて電気信号を伝達するので、転動体の滑りは生じ難くなるものの、その転動による摩耗粉が発生するのは避けられず、長期間の使用経過により、この摩耗粉が導通面に堆積したときには、やはり電気信号の安定した伝達が困難になる。
【0007】
さらには、このような転動体の転動による電気信号の安定した伝達を確保するには、転動体の接触抵抗を可及的に低減することが望ましい。
【0008】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記ロータリジョイントにおける電気信号スリップリングの構造を改良することで、その固定体及び回転体の間で複数の異なる電気信号を授受する場合であっても、その電気信号を安定して伝達できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明では、上記のように、固定体と、この固定体に回転可能に連結支持された回転体と、これら固定体及び回転体の間で複数の異なる電気信号を授受する電気信号スリップリングとを備えたロータリジョイントとして、その電気信号スリップリングは、固定体の軸心と同心状にかつ軸方向に並んで配置された複数枚のリング板状の固定側電極と、回転体の軸心と同心状にかつ軸方向に並んで配置された複数枚のリング板状の回転側電極とを備えているものとする。
【0010】
そして、上記複数枚の固定側電極又は複数枚の回転側電極のいずれか一方のうち、電気信号スリップリングの軸方向端部に位置する1対の電極は端部電極とし、これら端部電極を除く、複数枚の固定側電極及び回転側電極は、それぞれ軸方向に隣り合う1対の電極同士で組をなすように分け、上記組をなす1対の固定側電極を、該1対の固定側電極間にリング状の固定側絶縁層を介して積層配置してなる固定側電極積層体と、上記組をなす1対の回転側電極を、該1対の回転側電極間にリング状の回転側絶縁層を介して積層配置してなる回転側電極積層体とを設ける。さらに、上記固定側及び回転側電極積層体を、上記端部電極間に軸方向に交互に並んで配置し、上記端部電極と該端部電極に軸方向に対向する、電極積層体の電極との間、並びに軸方向に隣り合う電極積層体の軸方向に対向する両電極間に、回転体の固定体に対する相対回転により両電極上を転動して両電極間で電気信号を授受する複数の転動体を配設する。
【0011】
上記の構成によると、端部電極を除く、複数枚の固定側電極のうちの組をなす1対と固定側絶縁層とにより固定側電極積層体が、また複数枚の回転側電極のうちの組をなす1対と回転側絶縁層とにより回転側電極積層体がそれぞれ形成され、これら電極積層体が電気信号スリップリングの軸方向端部に位置する1対の端部電極間に交互に配置されて、端部電極の各々と電極積層体の電極との間、並びに軸方向に隣り合う電極積層体の軸方向に対向する両電極間に複数の転動体が配置されているので、固定体及び回転体の間で複数の異なる電気信号を授受する構造でありながら、固定側電極とそれに信号を授受する回転側電極との間に転動体が介在されて、両電極は複数の転動体を転動させながら相対移動するようになり、電極の滑りを可及的に抑制して、固定側電極と回転側電極との間の電気信号の授受を安定して行うことができる。
【0012】
請求項2の発明では、上記端部電極の少なくとも一方を他方の端部電極に向かって押圧する押圧手段を設ける。こうすれば、固定側電極と回転側電極との間の滑りをさらに確実に抑制して両電極間の電気信号の授受をより一層安定して行うことができる
【0013】
求項の発明では、請求項1又は2の発明のロータリジョイントにおいて、電気信号スリップリングは、固定体又は回転体の一方に設けられた外側ハウジングと、固定体又は回転体の他方に設けられ、上記外側ハウジング内に環状空間をあけて略同心状に配置された内側ハウジングとを備え、これら両ハウジング間の環状空間に固定側及び回転側電極が収容されている構成とする。そして、上記固定側及び回転側電極の一方を外側ハウジング内周面に、内周縁部と内側ハウジング外周面との間に所定の間隙をあけた状態で嵌合支持する一方、固定側及び回転側電極の他方を内側ハウジング外周面に、外周縁部と外側ハウジング内周面との間に所定の間隙をあけた状態で嵌合支持する。
【0014】
このことで、固定体と回転体との間の軸心、つまり電気信号スリップリングの外側及び内側ハウジング間の軸心がずれたとしても、その外側ハウジングの内周面に嵌合支持されている電極の内周縁部と内側ハウジング外周面との間の間隙、又は内側ハウジングの外周面に嵌合支持されている電極の外周縁部と外側ハウジング内周面との間の間隙がそれぞれなくなるのみとなって、複数の転動体が電極間で安定して転動する。よって、固定体及び回転体間の軸ずれがあっても固定側及び回転側電極間で安定して電気信号の伝達を確保することができる。
【0015】
その場合、請求項の発明では、上記固定側及び回転側電極における転動体の軌道面を平面とする。こうすると、複数の転動体が電極間でさらに安定して転動するようになり、固定体及び回転体間の軸ずれがあっても電気信号の伝達をより安定して確保することができる。
【0016】
請求項の発明では、上記電気信号スリップリングにおける転動体及び電極は、その各表面がメッキ処理されているものとする。このことで、転動体及び電極間の接触抵抗を安定して小さくすることができる
【0017】
【発明の実施の形態】
図11〜図13は本発明の実施形態に係るロータリジョイントAを示し、このロータリジョイントAはスポット溶接を行う図外の溶接ロボットのアーム先端部に装着されるものである。
【0018】
ロータリジョイントAは、溶接ロボットのアーム側に取り付けられる略円筒状の固定体1と、溶接ガン側(ハンド側)に取り付けられる略円筒状の回転体6とを備え、この回転体6は固定体1に360°以上の角度に回転可能に連結支持されている。
【0019】
図1に拡大して示すように、上記固定体1は、上端(図1で上端)に外向きフランジ2が一体に形成された円筒状のボス部3と、このボス部3にその外周を取り囲むように同心状に配置されて一体的に固定され、下方に開放された有底円筒状のカバー部4とを有する。
【0020】
一方、回転体6は上記固定体1のボス部3内に相対回転可能に嵌合された円筒状の軸部7と、この軸部7の上端にその開口を塞ぐように一体的に固定され、上記回転体6における外向きフランジ2の上側に位置する上側フランジ8と、軸部7の下端部外周に一体的に固定され、回転体6におけるボス部3下端を越えてカバー部4の下端開口を塞ぐように半径方向外側に延びる下側フランジ9とを備えている。
【0021】
そして、上記固定体1のボス部3と回転体6の軸部7との間には固定体1及び回転体6の間で流体としての水及びエアを授受するためのスイベルジョイント11が設けられている。また、固定体1におけるボス部3及びカバー部4と、回転体6における下側フランジ9とで囲まれる円筒状の空間には、固定体1から回転体6に溶接電力を供給するための電力スリップリング21と、この電力スリップリング21の内側に位置し、固定体1及び回転体6の間で複数(図示例では6種類)の異なる電気信号を授受するための電気信号スリップリング31とが同心状に装着されている。
【0022】
上記スイベルジョイント11は2つの水通路12,13及び1つのエア通路14を有し、これらの3つの通路12〜14はいずれも同様の構造である。すなわち、図5にも示すように、固定体1のボス部3内周面には3本の環状溝15,15,…が上下方向(軸方向)に間隔をあけて形成されている。また、ボス部3の壁内部には上下方向に延びる3つの縦孔16,16,…(一部のみ図示する)が円周方向に互いに近接して貫通形成され、この各縦孔16の下端はそれぞれ対応する上記各環状溝15の溝底面に開口している一方、上端は外向きフランジ2の外周面に開口している。
【0023】
これに対し、回転体6における軸部7の壁内部には円周方向の3等分位置に上下方向に延びる3つの縦孔17,17,…(一部のみ図示する)が貫通形成され、この各縦孔17の上端は軸部7の外周面にそれぞれ上記固定体1のボス部3における対応する各環状溝15内と連通するように開口している一方、各縦孔17の下端は下側フランジ9下側の軸部7外周面に開口している。そして、このように固定体1のボス部3内周面に形成された3本の環状溝15,15,…のうち上側の2つの環状溝15,15を含む通路が水通路12,13に、また下側の1つの環状溝15を含む通路がエア通路14にそれぞれ構成されており、これら水通路12,13及びエア通路14により固定体1及び回転体6間で両者の回転状態でも水及びエアを授受できるようにしている。
【0024】
尚、固定体1のボス部3内周面には3本の環状溝15,15,…の上下方向(軸方向)両側に4本のシール溝18,18,…が形成され、この各シール溝18にはゴム製のシールリング19がその内周面を回転体6の軸部7外周面に摺接させてシールするように嵌挿されている。
【0025】
また、図5に示すように、上記固定体1のボス部3において各縦孔16の各環状溝15の溝底面への開口部は、ボス部直径方向の反対側外周面からその壁部を貫通させて孔開け加工することで形成されており、この壁部の貫通部は加工後にプラグ20によって気密状に閉塞されている。
【0026】
上記電力スリップリング21は、固定体1のボス部3及びカバー部4と回転体6の下側フランジ9との間の円筒状空間に同心状に配置された3本の集電リング22,22,…を備え、これらの集電リング22,22,…は絶縁リング23,23,…を介して上下方向に積層されている。各集電リング22には他の集電リング22をそれと電気絶縁された状態で貫通する集電ボルト24の先端部(上端部)が螺合締結され、この各集電ボルト24は回転体6の下側フランジ9を絶縁状態で貫通し、その下端のヘッド部24aは下側フランジ9の下方に突出していて、このヘッド部24aには溶接ガン(図示せず)に導通する電力ケーブル25の端部が接続されている。
【0027】
一方、上記固定体1のカバー部4の側壁には円周方向に等間隔をあけて互いに近接した位置に3つの摺動接点26,26,…が絶縁状態で貫通しかつカバー26aによりカバーされた状態で取付固定され、各摺動接点26の内端部はそれぞれ対応する上記各集電リング22の外周面に所定の押圧力で摺接可能に押し付けられており、この各摺動接点26と集電リング22との摺接により固定体1及び回転体6間で両者の回転状態でも大電流の溶接電力を供給するようにしている。
【0028】
さらに、上記電気信号スリップリング31は、固定体1のボス部3外周に外嵌合されて設けられた円筒状の内側ハウジング32と、この内側ハウジング32の周りに、後述の如く環状空間34をあけて同心状に外嵌合されて設けられた円筒状の外側ハウジング33とを備え、これら両ハウジング32,33は樹脂等からなる。内側ハウジング32の外周面の上下端部には外向きのフランジ部32a,32bが一体に形成されており、この両フランジ部32a,32bと、内側ハウジング32外周面の上下中間部と、外側ハウジング33とで囲まれて円筒状の環状空間34が区画形成されている。
【0029】
そして、上記内外のハウジング32,33間の環状空間34にリング板状の6枚の固定側電極36a〜36f及び回転側電極40a〜40fが収容されている。これら各電極36a〜36f,40a〜40fは例えばリン青銅からなり、その表面は例えば銀等によりメッキ処理されている。このメッキ処理で用いられるメッキ材料は、電極36a〜36f,40a〜40f自体の防錆効果を持った良電導材料が望ましい。また、そのメッキ層の厚さは薄いのがよく、5μm以下であればメッキ層が剥離し難くて好ましい。さらに、各電極36a〜36f,40a〜40fの上下面、詳しくは後述の球体44が転動する軌道面は平面とされている。
【0030】
図2及び図3に拡大して詳示するように、上記6枚の固定側電極36a〜36fは、固定体1の軸心と同心状にかつ軸方向たる上下方向に並んで配置されている一方、6枚の回転側電極40a〜40fも、回転体6の軸心と同心状にかつ軸方向たる上下方向に並んで配置されている。
【0031】
上記6枚の固定側電極36a〜36fのうちの上下端(軸方向端部)に位置するもの36a,36fは端部電極とされ、この端部電極としての固定側電極36a,36fを除いた4枚の固定側電極36b〜36eについては、図6にも示すように、その軸方向に隣り合う1対の固定側電極36b,36c及び36d,36eが該両電極36b,36c及び36d,36e間にリング状の固定側絶縁シート37a,37bを介して積層配置されていて、これら両電極36b,36c及び36d,36eと固定側絶縁シート37a,37bとにより2つの固定側電極積層体38a,38bが形成されている。
【0032】
一方、上記6枚の回転側電極40a〜40fにあっては、図7にも示すように、その軸方向に隣り合う1対の回転側電極40a,40b、40c,40d及び40e,40fが該両電極40a,40b、40c,40d及び40e,40f間にリング状の回転側絶縁シート41a〜41cを介して積層配置されていて、これら両電極40a,40b、40c,40d及び40e,40fと、回転側絶縁シート41a〜41cとにより3つの回転側電極積層体42a〜42cが形成されている。
【0033】
そして、上記2つの固定側電極積層体38a,38b及び3つの回転側電極積層体42a〜42cは、電気信号スリップリング31の軸方向端部に位置する上記1対の端部電極たる固定側電極36a,36f間に軸方向たる上下方向に交互に並んで配置されている。
【0034】
さらに、上記端部電極たる固定側電極36a,36fと、この端部の固定側電極36a,36fに軸方向に対向する、回転側電極積層体42a,42cの回転側電極40a,40fとの間、並びに軸方向に隣り合う固定側電極積層体38a,38b及び回転側電極積層体42a〜42cにおいてその対向する固定側電極36b〜36e及び回転側電極40b〜40eの間に、それぞれ回転体6の固定体1に対する相対回転により両電極36a〜36f,40a〜40f上を転動して両電極36a〜36f,40a〜40f間で電気信号を授受する転動体としての鋼球からなる球体44が配設されている。この球体44は、図4に示すように、電極36a〜36f,40a〜40f間において円周方向に所定間隔をあけて複数設けられでおり、これらの複数の球体44,44,…の各々は両電極36a〜36f,40a〜40f間に位置するリング板状のリテーナ45の保持孔45aに嵌挿されて保持されている。この各球体44は例えば炭素鋼を焼入処理した鋼球からなり、その表面は銀等によりメッキ処理されている。この球体44のメッキ処理で用いられるメッキ材料は、電極36a〜36f,40a〜40f自体の防錆効果を持った良電導材料が望ましい。
【0035】
上記内側ハウジング32における下側のフランジ部32bの上面には環状のばね溝47が形成され、このばね溝47には下側の端部電極たる固定側電極36fを上側の端部電極たる固定側電極36aに向かって押圧する押圧手段としてのばね48が収容されている。下側の端部電極たる固定側電極36fとばね48との間にはリング板状の絶縁体49が介在されていて、ばね48は絶縁体49を介して押圧するようになっている。
【0036】
また、内側ハウジング32における上側のフランジ部32aの外周面には環状のパッキン溝50が形成され、このパッキン溝50にはリップ部51aを有する断面略V字状のゴム製等のパッキン51がそのリップ部51aで外側ハウジング33の上面を押圧した状態で収容されており、このパッキン51により両ハウジング32,33の上端部間の隙間をシールしている。
【0037】
また、上記固定体1側の内側ハウジング32にはその上面に開口する矩形状の有底孔53が形成されている。また、固定体1のカバー部4外周面にはねじ孔54を有するコネクタ取付部55が一体的に取り付けられ、そのねじ孔54に固定側コネクタ56が螺合により取付固定されている。上記コネクタ取付部55のねじ孔54はカバー部4に形成した貫通孔57を介して上記内側ハウジング32の有底孔53内に連通されている。そして、図6にも示すように、各固定側電極36a〜36fの内周縁部には上記内側ハウジング32の有底孔53内に位置する接続端子36gが突設され、この接続端子36gには固定側電線58の一端部が接続固定されている。これら6本の固定側電線58,58,…は有底孔53、カバー部4の貫通孔57及びコネクタ取付部55のねじ孔54の各内部を通って延び、各々の他端は上記固定側コネクタ56に接続されている。
【0038】
一方、回転体6側の外側ハウジング33外周面にはその一部分を部分的に下面から矩形状に切り欠いてなる切欠部63が形成されている。また、回転体6の下側フランジ9外周面にはねじ孔64を有するコネクタ取付部65が一体的に取り付けられ、そのねじ孔64には回転側コネクタ66が螺合により取付固定され、ねじ孔64は下側フランジ9に形成した貫通孔67を介して上記外側ハウジング33の切欠部63内に連通されている。そして、図7にも示す如く、各回転側電極40a〜40fの外周縁部には上記外側ハウジング33の切欠部63内に位置する接続端子40gが突設され、この接続端子40gには回転側電線68の一端部が接続固定されている。これら6本の回転側電線68,68,…は切欠部63、下側フランジ9の貫通孔67及びコネクタ取付部65のねじ孔64を通って延び、各々の他端は上記回転側コネクタ66に接続されている。
【0039】
そして、上記固定側電極36a〜36fとそれに対向する回転側電極40a〜40fとを球体44を介して導通させることにより、表1に示すように、固定体1及び回転体6間で両者の回転状態でも6種類の電気信号を授受するようにしている。
【0040】
【表1】
Figure 0003607928
【0041】
さらに、図2、図3及び図6に示すように、上記各固定側電極36a〜36fの外周縁部は円形状とされている一方、内周縁部には円周方向に等間隔をあけた位置に複数(図示例では5つ)の当接部36h,36h,…が突設され、この固定側電極36a〜36fは内側ハウジング32外周面に当接部36h,36h,…を当接させて位置決めされた状態で嵌合支持され、この固定側電極36a〜36fの外周縁部と外側ハウジング33内周面との間に所定の間隙があけられている。
【0042】
一方、図2、図3及び図7に示す如く、各回転側電極40a〜40fの内周縁部は円形状とされている一方、外周縁部には円周方向に等間隔をあけた位置に複数(図示例では5つ)の当接部40h,40h,…が突設され、この回転側電極40a〜40fは外側ハウジング33内周面に当接部40h,40h,…を当接させて位置決めされた状態で嵌合支持され、この回転側電極40a〜40fの内周縁部と内側ハウジング32外周面との間に所定の間隙があけられている。
【0043】
また、図1に示すように、上記固定体1の外向きフランジ2外周面に取り付けられているコネクタ取付部55の側面には、その内部のねじ孔54に連通するエアブロー孔59が、また回転体6の下側フランジ9外周面に取り付けられているコネクタ取付部65の側面には、その内部のねじ孔64に連通するエアブロー孔69がそれぞれ開口されており、この固定体1側のコネクタ取付部55側面のエアブロー孔59、その内部のねじ孔54、カバー部4の貫通孔57、電気信号スリップリング31における内側ハウジング32の有底孔53、外側ハウジング33の切欠部63、回転体6における下側フランジ9の貫通孔67、コネクタ取付部65のねじ孔64及びその側面のエアブロー孔69により、一端が固定体1にコネクタ取付部55側面のエアブロー孔59にて開口する一方、他端が回転体6にコネクタ取付部65側面のエアブロー孔69にて開口するエアブロー通路61が形成され、このエアブロー通路61の中間部は電気信号スリップリング31内の固定側電極36a〜36f及び回転側電極40a〜40fに連通している。このことで、エアブロー通路61は、上記電気信号スリップリング31に接続する電線58,68を挿通させるための電線挿通孔を含んで構成されている。
【0044】
そして、図9及び図10に示すように、固定体1及び回転体6を相対回転させながら、固定体1側のコネクタ取付部55側面のエアブロー孔59に圧縮エアを吹き込んだときには、そのエアを電気信号スリップリング31における内側ハウジング32の有底孔53に供給してその有底孔53から円周方向両側に分流させ、その分流した2つのエア流を外側ハウジング33の切欠部63で1つに集合させた後に回転体6のコネクタ取付部65側面のエアブロー孔69から吹き出させる一方、逆に、この回転体6のコネクタ取付部65側面のエアブロー孔69に圧縮エアを吹き込んだときには、そのエアを上記とは逆の流れでエアブロー通路61に流して固定体1側のコネクタ取付部55側面のエアブロー孔59から吹き出させるようにしている。
【0045】
したがって、この実施形態においては、溶接ガンがワークを溶接する溶接ロボットの作動時に固定体1に対し回転体6が回転しているとき、スイベルジョイント11における固定体1及び回転体6間で2つの水通路12,13及びエア通路14により水及びエアが授受される。また、電力スリップリング21における固定体1側の摺動接点26,26,…と回転体6側の集電リング22,22,…とがそれぞれ摺接して大電流の溶接電力が固定体1側から回転体6側に供給される。
【0046】
さらに、電気信号スリップリング31により固定体1及び回転体6間で6種類の電気信号が授受される。このとき、電気信号スリップリング31における6枚の固定側電極36a〜36fのうち端部電極を除く4枚の固定側電極36b〜36eの1対と固定側絶縁シート37a,37bとにより2つの固定側電極積層体38a,38bが、また6枚の回転側電極40a〜40fのうちの1対と回転側絶縁シート41a〜41cとにより3つの回転側電極積層体42a〜42cがそれぞれ形成され、これら電極積層体38a,38b,42a〜42cが端部電極たる固定側電極36a,36f間に交互に配置され、この端部電極たる固定側電極36a,36fの各々と回転側電極積層体38a,38bの回転側電極40a,40fとの間、並びに軸方向に隣り合う固定側及び回転側電極積層体38a,38b,42a〜42cの軸方向に対向する両電極36b〜36e,40b〜40e間に複数の球体44,44,…が配置されているので、固定側電極36a〜36fとそれに信号を授受する回転側電極40a〜40fとの間に球体44,44,…が介在されて、両電極36a〜36f,40a〜40fは球体44,44,…を転動させながら相対移動するようになり、固定体1及び回転体6の間で6種類の異なる電気信号を授受する構造でありながら、電極の滑りを可及的に抑制して、固定側電極36a〜36fと回転側電極40a〜40fとの間の電気信号の授受を安定して行うことができる。
【0047】
しかも、上記下側の端部電極たる固定側電極36fをばね48により上側の端部電極たる固定側電極36aに向かって押圧して、端部電極(固定側電極36a,36f)間で固定側電極36b〜36e及び回転側電極40a〜40fを球体44,44,…に押し付けるように挟圧しているので、固定側電極36a〜36fと回転側電極40a〜40fとの間の滑りをさらに確実に抑制して両電極36a〜36f,40a〜40f間の電気信号の授受をより一層安定して行うことができる。
【0048】
また、上記各球体44及び電極36a〜36f,40a〜40fの表面がいずれも銀等によりメッキ処理されているので、球体44及び電極36a〜36f,40a〜40f間の接触抵抗を安定して小さくすることができる。
【0049】
さらに、上記各固定側電極36a〜36fは内側ハウジング32外周面に内周縁部の当接部36h,36h,…を内側ハウジング32外周面に当接させて位置決めされた状態で嵌合支持され、この固定側電極36a〜36fの外周縁部と外側ハウジング33内周面との間に所定の間隙があけられている一方、回転側電極40a〜40fは外側ハウジング33内周面に外周縁部の当接部40h,40h,…を外側ハウジング33内周面に当接させて位置決めされた状態で嵌合支持され、この回転側電極40a〜40fの内周縁部と内側ハウジング32外周面との間に所定の間隙があけられているので、回転体6の回転中に、図8(a)に示すように電気信号スリップリング31の外側ハウジング33と内側ハウジング32との間の軸心が一致している状態からずれ、例えば図8(c)に示すように回転体6側の外側ハウジング33の軸心が固定体1側の内側ハウジング32の軸心に対し一方向(図で左方向)にずれたとしても、上記外側ハウジング33の内周面に嵌合支持されている回転側電極40a〜40fの内周縁部が内側ハウジング32外周面に当接して両者間の間隙がなくなり、或いは逆に、図8(b)に示すように外側ハウジング33の軸心が内側ハウジング32の軸心に対し他方向(図で右方向)にずれても、内側ハウジング32の外周面に嵌合支持されている固定側電極36a〜36fの外周縁部が外側ハウジング33内周面に当接して両者間の間隙がなくなるのみとなる。このことで、固定体1及び回転体6間の軸ずれがあっても、各球体44を電極36a〜36f,40a〜40f間で安定して転動させて電気信号の伝達を確保することができる。
【0050】
しかも、電極36a〜36f,40a〜40fにおける球体44の軌道面が平面であるので、それら複数の球体44,44,…が電極36a〜36f,40a〜40f間でさらに安定して転動して、固定体1及び回転体6間の軸ずれがあっても電気信号の伝達をより安定して確保することができる。
【0051】
さらに、上記固定体1側のコネクタ取付部55側面のエアブロー孔59、その内部のねじ孔54、カバー部4の貫通孔57、電気信号スリップリング31における内側ハウジング32の有底孔53、外側ハウジング33の切欠部63、回転体6における下側フランジ9の貫通孔67、コネクタ取付部65のねじ孔64及びその側面のエアブロー孔69によりエアブロー通路61が形成されているので、図9及び図10に示すように、固定体1及び回転体6を相対回転させながら(望ましくは2回転以上)、例えば固定体1側のコネクタ取付部55側面のエアブロー孔59に圧縮エアを吹き込んで、そのエアを電気信号スリップリング31における内側ハウジング32の有底孔53に供給してその有底孔53から円周方向両側に分流させ、その両エア流を外側ハウジング33の切欠部63で集合させた後に回転体6のコネクタ取付部65側面のエアブロー孔69から吹き出させ、次いで、上記と同様に固定体1及び回転体6を相対回転させながら、逆に、回転体6のコネクタ取付部65側面のエアブロー孔69に圧縮エアを吹き込んで、そのエアを上記とは逆の流れでエアブロー通路61に流して固定体1側のコネクタ取付部55側面のエアブロー孔59から吹き出させる作業(逆の順序でもよい)を定期的に行うことで、電気信号スリップリング31に電極36a〜36f,40a〜40f等の摩耗による摩耗粉が発生したとしても、上記エアブロー通路61を流れるエア流によって摩耗粉をエアと共にハウジング32,33(ロータリジョイントA)外に吹き出させることができ、摩耗粉を容易に除去して、電極36a〜36f,40a〜40f間の電気信号を長期間に亘り安定して伝達させることができる。
【0052】
またそのとき、上記エアブロー通路61は、電気信号スリップリング31に接続する電線58,68を挿通させるための電線挿通孔を含んで構成されているので、既存の電線挿通孔を利用して電気信号スリップリング31をエアブローでき、構造を簡単にすることができる。尚、このエアブロー通路61は、電線挿通孔を用いずに別途新しく設けることもできる。しかし、構造を簡単にできる点で、上記の如く電線挿通孔を兼用するのが望ましい。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によると、固定体及び回転体の間で複数の異なる電気信号を授受する電気信号スリップリングを備えたロータリジョイントに対し、その電気信号スリップリングとして、固定体の軸心と同心状にかつ軸方向に並んで配置された複数枚のリング板状の固定側電極又は回転体の軸心と同心状にかつ軸方向に並んで配置された複数枚のリング板状の回転側電極のうち、電気信号スリップリングの軸方向端部に位置する1対の電極を端部電極とし、残りの固定側電極のうちの軸方向に隣り合う組の1対を、両電極間にリング状の固定側絶縁層を介して積層配置して固定側電極積層体を設ける一方、残りの回転側電極のうちの軸方向に隣り合う組の1対を、両電極間にリング状の回転側絶縁層を介して積層配置して回転側電極積層体を設け、これら固定側及び回転側電極積層体を端部電極間に軸方向に交互に並んで配置し、端部電極とそれに軸方向に対向する、電極積層体の電極との間、並びに軸方向に隣り合う電極積層体の対向する両電極間に転動により両電極間で電気信号を授受する複数の転動体を配設したことにより、両電極間での転動体の転動により電極の滑りを可及的に抑制して、固定側電極と回転側電極との間の電気信号の授受を安定して行うことができる。
【0054】
請求項2の発明によると、端部電極の少なくとも一方を他方の端部電極に向かって押圧する押圧手段を設けたことにより、固定側電極と回転側電極との間の滑りをさらに確実に抑制して両電極間の電気信号の授受をより一層安定して行うことができる
【0055】
求項の発明によれば、電気信号スリップリングは、固定体又は回転体の一方に設けられた外側ハウジングと、他方に設けられ、外側ハウジング内に環状空間をあけて略同心状に配置された内側ハウジングとを備え、両ハウジング間の環状空間に固定側及び回転側電極が収容されているものとし、この固定側及び回転側電極の一方を外側ハウジング内周面に、内周縁部と内側ハウジング外周面との間に所定の間隙をあけた状態で嵌合支持する一方、固定側及び回転側電極の他方を内側ハウジング外周面に、外周縁部と外側ハウジング内周面との間に所定の間隙をあけた状態で嵌合支持したことにより、固定体と回転体との間の軸心がずれたとしても、転動体を固定側及び回転側電極電極間で安定して転動させて両電極間の電気信号の伝達を安定して確保することができる。
【0056】
請求項の発明によると、固定側及び回転側電極における転動体の軌道面を平面としたことにより、固定体及び回転体間の軸ずれがあっても電気信号の伝達をより安定して確保することができる。
【0057】
請求項の発明によれば、電気信号スリップリングにおける転動体及び電極の各表面をメッキ処理したことにより、転動体及び電極間の接触抵抗を安定して小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るロータリジョイントの断面図である。
【図2】電気信号スリップリングの一側部を拡大して示す断面図である。
【図3】電気信号スリップリングの他側部を拡大して示す断面図である。
【図4】電気信号スリップリングをその一部を破断して示す拡大斜視図である。
【図5】固定体のボス部における水通路及びエア通路の構成部分を示す一部破断斜視図である。
【図6】固定電極積層体の構成を示す斜視図である。
【図7】回転電極積層体の構成を示す斜視図である。
【図8】電気信号スリップリングのハウジングの軸心が位置ずれした状態を示す説明図である。
【図9】電気信号スリップリングの内部をエアブローしたときのエアの流れを示す断面図である。
【図10】電気信号スリップリングの内部をエアブローしたときのエアの流れを示す平面図である。
【図11】ロータリジョイントの上面図である。
【図12】ロータリジョイントの正面図である。
【図13】ロータリジョイントの底面図である。
【符号の説明】
A ロータリジョイント
1 固定体
3 ボス部
6 回転体
7 軸部
11 スイベルジョイント
21 電力スリップリング
31 電気信号スリップリング
32 内側ハウジング
33 外側ハウジング
34 環状空間
36a〜36f 固定側電極
37a,37b 固定側絶縁シート(固定側絶縁層)
38a,38b 固定側電極積層体
40a〜40f 回転側電極
41a〜41c 回転側絶縁シート(回転側絶縁層)
42a〜42c 回転側電極積層体
44 球体(転動体)
48 ばね(押圧手段)
56 固定側コネクタ
58 固定側電線
59 エアブロー孔
61 エアブロー通路
66 回転側コネクタ
68 回転側電線
69 エアブロー孔

Claims (5)

  1. 固定体と、該固定体に回転可能に連結支持された回転体と、上記固定体及び回転体の間で複数の異なる電気信号を授受する電気信号スリップリングとを備えたロータリジョイントであって、
    上記電気信号スリップリングは、固定体の軸心と同心状にかつ軸方向に並んで配置された複数枚のリング板状の固定側電極と、回転体の軸心と同心状にかつ軸方向に並んで配置された複数枚のリング板状の回転側電極とを備え、
    上記複数枚の固定側電極又は複数枚の回転側電極のいずれか一方のうち、電気信号スリップリングの軸方向端部に位置する1対の電極は端部電極とされ、
    上記端部電極を除く、複数枚の固定側電極及び回転側電極は、それぞれ軸方向に隣り合う1対の電極同士で組をなすように分けられ、
    上記組をなす1対の固定側電極を、該1対の固定側電極間にリング状の固定側絶縁層を介して積層配置してなる固定側電極積層体と、
    上記組をなす1対の回転側電極を、該1対の回転側電極間にリング状の回転側絶縁層を介して積層配置してなる回転側電極積層体とが設けられており、
    上記固定側及び回転側電極積層体は、上記端部電極間に軸方向に交互に並んで配置され、
    上記端部電極と該端部電極に軸方向に対向する、電極積層体の電極との間、並びに軸方向に隣り合う電極積層体の軸方向に対向する両電極間に、回転体の固定体に対する相対回転により両電極上を転動して両電極間で電気信号を授受する複数の転動体が配設されていることを特徴とするロータリジョイント。
  2. 請求項1のロータリジョイントにおいて、
    端部電極の少なくとも一方を他方の端部電極に向かって押圧する押圧手段を備えていることを特徴とするロータリジョイント。
  3. 請求項1又は2のロータリジョイントにおいて、
    電気信号スリップリングは、固定体又は回転体の一方に設けられた外側ハウジングと、固定体又は回転体の他方に設けられ、上記外側ハウジング内に環状空間をあけて略同心状に配置された内側ハウジングとを備え、
    上記両ハウジング間の環状空間に固定側及び回転側電極が収容され、
    上記固定側及び回転側電極の一方が外側ハウジング内周面に、内周縁部と内側ハウジング外周面との間に所定の間隙をあけた状態で嵌合支持されている一方、
    上記固定側及び回転側電極の他方が内側ハウジング外周面に、外周縁部と外側ハウジング内周面との間に所定の間隙をあけた状態で嵌合支持されていることを特徴とするロータリジョイント。
  4. 請求項のロータリジョイントにおいて、
    固定側及び回転側電極における転動体の軌道面が平面であることを特徴とするロータリジョイント。
  5. 請求項1又は2のロータリジョイントにおいて、
    転動体及び電極の各表面がメッキ処理されていることを特徴とするロータリジョイント。
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