JP3607058B2 - 焼却装置および焼却装置の運転制御方法 - Google Patents

焼却装置および焼却装置の運転制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、焼却装置および焼却装置の運転制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来のガス化燃焼炉(乾溜炉)の構成を示している。図4において、1は焼却物を投入される1次燃焼室(ガス化炉、乾溜炉)、2は1次燃焼室1における焼却物の着火を行う1次着火装置(1次バーナ)、3は1次押込みファン3aと1次空気量調節ダンパ3bとを含み、1次空気量調節ダンパ焼却物の熱分解に必要な空気を1次燃焼室1に供給する1次空気供給装置、4は1次燃焼室1内での焼却物の熱分解により発生した可燃性ガスを完全燃焼させる2次燃焼室(燃焼炉)、5は2次燃焼室4に導入された可燃性ガスが燃焼するのに必要な温度を維持する2次温度維持装置(2次バーナ)、6は2次押込みファン6aと2次空気量調節ダンパ6bとを含み、可燃性ガスの燃焼に必要な空気を2次燃焼室4に供給する2次空気供給装置、7は排ガス誘引ファン7aと排ガス量調節ダンパ7bとを含み、2次燃焼室4での燃焼により発生した排ガスを強制排出するための排ガス排出装置、8は煙突である。
【0003】
また、ガス化燃焼炉には、これらに加えて、1次燃焼室1の室内温度を検出する1次温度検出器(熱電対)、2次燃焼室4の室内温度を検出する2次温度検出器(熱電対)、排ガスの温度を検出する排ガス温度検出器(熱電対)、1次燃焼室1の室内圧を検出する圧力検出器等のセンサ類が設けられているものもある。
【0004】
つぎに、動作について説明する。1次燃焼室1に投入された焼却物は1次バーナ2により着火され、1次空気供給装置3により1次燃焼室1に熱分解に必要な空気が供給される。以降、1次燃焼室1の室内温度(以下、1次温度と云う)は1次バーナ2の火力と供給空気量の制御によって、例えば400〜500℃に保たれる。
【0005】
着火された焼却物はある部分が燃焼し、その燃焼熱によりある部分は熱分解を始める。この熱分解によって1次燃焼室1では可燃性ガスが発生し、この可燃性ガスは2次燃焼室4に送られる。2次燃焼室4では可燃性ガスを燃焼させるために、2次バーナ5により2次燃焼室4の室内温度(以下、2次温度と云う)が、例えば800〜900℃に保たれ、2次燃焼室4には2次空気供給装置6により燃焼に必要な空気量が供給される。通常、2次温度を、例えば800℃以上にしておくために、焼却物に着火する前に2次バーナ5を作動させて2次温度を上昇させるための2次燃焼室予熱期間が設けられる。
【0006】
燃焼した可燃性ガスは、排ガスとして、排ガス排出装置7により煙突8より大気中に排出される。
【0007】
また、ガス化燃焼炉によっては1次燃焼室1の室内圧を検出し、これが負圧一定になるように排ガス排出装置7の排ガス量調節ダンパ7bを制御し、燃焼を安定化させるものもある。
【0008】
このようなガス化焼却炉においては、燃焼過程を、上述したように、2次温度を800℃等の所定温度以上に上昇させるための2次燃焼室予熱期間、焼却物に着火され熱分解により可燃性ガスを発生させるガス化燃焼期間、ガス化が終了して炭化した焼却物が燃焼する炭火燃焼期間、および炭火燃焼が衰えて灰化が進み、冷却してゆく冷却期間というように区分することがある。
【0009】
つぎに、各部の制御方法について説明する。1次バーナ2は、1次温度により、例えば500℃でオフ、400℃に低下すれば再びオフと云うにオン/オフ制御される。通常、1次バーナ2は焼却物の着火を行い、例えば500℃に一旦達すれば、以降1次バーナ2が再びオンすることはほとんどない。
【0010】
2次バーナ5も同様で、2次温度により、例えば900℃でオフ、800℃に低下すれば再びオンというようにオフ/オフ制御される。2次燃焼室を800℃以上に保つことにより、可燃性ガスは着火手段によらずとも自燃焼する。従って通常、2次バーナ5についても、ガス化燃焼期間が始まれば、オフすることになる。
【0011】
1次押込みファン3a、2次押込みファン6a、排ガス誘引ファン7aは一定回転ファンであり、1次空気量調節ダンパ3b、2次空気量調節ダンパ6b、および排ガス量調節ダンパ7bにより流量が調節される。1次空気量はガス化が安定して行われるよう制御される必要があり、2次空気量は可燃性ガスを完全燃焼させる適量の空気を供給するよう制御される必要がある。
【0012】
これら空気量制御は、通常、過去の運転データや作業者の勘といった経験則による方法、1次温度又は2次温度より燃焼状態を概略推定して制御する方法、あるいは可燃性ガス、または排ガスの成分分析ができるガスセンサを設け、その結果により必要な空気量を判定する方法等がとられている。
【0013】
以上に述べた制御の一部もしくは全部は、通常焼却物のガス化が終了した時点で終了する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
焼却炉(ガス化燃焼炉)における1次空気供給装置と2次空気供給装置による供給空気量は、焼却物の燃焼制御に最も重要な要素であるが、従来、これらの供給空気量の調節は、過去の運転データや作業者の勘と云った経験則に依存しているため、最適な空気量制御とは云えない。
【0015】
また、なかには上述の構成に加え、空気供給量を燃焼過程に従って自動的に変化させる機能を有したものもあるが、これも同様に経験則に従った固定パターンが与えられているだけであるため、時々刻々変化する燃焼状態に対し、最適な空気量制御とは云えない。
【0016】
また、1次温度または2次温度により燃焼状態を推定し、供給空気量を制御しようとするものもあるが、燃焼反応の結果としての温度変化を用いていることによる遅れ、温度分布のばらつきによる不正確さなどがあるため、十分な空気量制御とは云えなかった。
【0017】
また、上述の焼却炉の1次燃焼室と2次燃焼室間を結ぶ煙道、あるいは排出装置の出口等に、可燃性ガスあるいは排ガスの成分を検出する検出器や、その検出信号により最適空気供給量を判定する手段を有したものもあるが、温度や圧力を検出する検出器とは異なり、センサ部が煤塵等の付着物により早期に機能低下あるいは機能しなくなることがあるため、耐久性、保守性について問題がある。
【0018】
さらに、制御上、検出器があまりに重要な要素であるため、この検出器が故障した場合、重大な事故に繋がる可能性がある。
【0019】
また、ガス化燃焼終了段階の判定があいまいな場合が多いため、一部、可燃性ガスが僅かながら発生しているにも拘らず、バーナや供給空気を停止したために有毒ガスが漏れ出すと云った虞れがあった。
【0020】
また、1次燃焼室1の容積が大きくなればなるほど、そこに投入された焼却物の燃え広がり方が多様により、また燃焼むらが生じ易くなるため、安定したガス化が得にくいと云う問題がある。
【0021】
この発明は、上述のような問題点を解消するためになされたもので、焼却物の燃焼過程で、逐次最適な空気量制御を行って有害な排ガスを出すことなく完全燃焼させる焼却装置および焼却装置の運転制御方法を得ることを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明による焼却装置は、焼却物を投入される1次燃焼室と、前記1次燃焼室内の焼却物の着火を行う1次着火装置と、焼却物の熱分解に必要な空気を前記1次燃焼室に供給する1次空気供給装置と、前記1次燃焼室の室内温度を検出する1次温度検出器と、前記1次燃焼室の室内圧を検出する圧力検出器と、前記1次燃焼室内での焼却物の熱分解により発生した可燃性ガスを完全燃焼させる2次燃焼室と、前記2次燃焼室に導入された可燃性ガスが燃焼するのに必要な温度を維持するための2次温度維持装置と、可燃性ガスの燃焼に必要な空気を前記2次燃焼室に供給する2次空気供給装置と、前記2次燃焼室の室内温度を検出する2次温度検出器と、前記2次燃焼室にて燃焼した排ガスを排出するための排ガス排出装置と、前記排ガスの温度を検出する排ガス温度検出器と、外気温を検出する外気温度検出器と、前記1次温度検出器により検出された前記1次燃焼室の室内温度と前記圧力検出器により検出された1次燃焼室の室内圧と前記2次温度検出器により検出された前記2次燃焼室の室内温度と、前記排ガス温度検出器により検出された排ガス温度と前記外気温度検出器により検出された外気温と前記1次空気供給装置による1次空気供給量と前記2次空気供給装置による2次空気供給量と前記排ガス排出装置による排ガス排出量より、前記1次燃焼室で発生する可燃性ガス量を演算判定する可燃性ガス量判定手段とを有しているものである。
【0023】
つぎの発明にのよる焼却装置は、前記可燃性ガス量判定手段により判定された可燃性ガス量に基き、前記1次空気供給装置の1次空気供給量、2次空気供給装置の2次空気供給量を制御する空気量制御手段を有しているものである。
【0024】
つぎの発明による焼却装置は、前記1次空気供給装置と前記2次空気供給装置と前記排ガス排出装置はそれぞれ可変速ファンを備え、前記1次空気供給装置と前記2次空気供給装置と前記排ガス排出装置のそれぞれの可変速ファンの回転速度を個別に制御する可変速制御手段を有しているものである。
【0025】
つぎの発明による焼却装置は、前記1次空気供給装置の1次空気供給量、2次空気供給装置の2次空気供給量、および排ガス排出装置の排ガス排出量を、前記可変速ファンの回転速度から判定する流量判定手段を有しているものである。
【0026】
つぎの発明による焼却装置は、前記可燃性ガス量判定手段により判定された可燃性ガス量に基き、焼却物のガス化が終了したことを判定するものである。
【0027】
つぎの発明による焼却装置は、前記1次燃焼室の1次温度検出器と、前記1次燃焼室に空気を供給する1次空気供給装置が互いに異なる位置に複数個設けられているものである。
【0028】
また、上述の目的を達成するために、この発明による焼却装置の運転制御方法は、焼却物を投入される1次燃焼室と、前記1次燃焼室内の焼却物の着火を行う1次着火装置と、焼却物の熱分解に必要な空気を前記1次燃焼室に供給する1次空気供給装置と、前記1次燃焼室の室内温度を検出する1次温度検出器と、前記1次燃焼室の室内圧を検出する圧力検出器と、前記1次燃焼室内での焼却物の熱分解により発生した可燃性ガスを完全燃焼させる2次燃焼室と、前記2次燃焼室に導入された可燃性ガスが燃焼するのに必要な温度を維持するための2次温度維持装置と、可燃性ガスの燃焼に必要な空気を前記2次燃焼室に供給する2次空気供給装置と、前記2次燃焼室の室内温度を検出する2次温度検出器と、前記2次燃焼室にて燃焼した排ガスを排出するための排ガス排出装置と、前記排ガスの温度を検出する排ガス温度検出器と、外気温を検出する外気温度検出器とを有する焼却装置の運転制御方法において、前記1次温度検出器により検出された前記1次燃焼室の室内温度と、前記圧力検出器により検出された1次燃焼室の室内圧と、前記2次温度検出器により検出された前記2次燃焼室の室内温度と、前記排ガス温度検出器により検出された排ガス温度と、前記外気温度検出器により検出された外気温と、前記1次空気供給装置による1次空気供給量と、前記2次空気供給装置による2次空気供給量と、前記排ガス排出装置による排ガス排出量より、前記1次燃焼室で発生する可燃性ガス量を演算判定し、その可燃性ガス量に基き、前記1次空気供給装置の1次空気供給量と、前記2次空気供給装置の2次空気供給量を制御するものである。
【0029】
つぎの発明による焼却装置の運転制御方法は、前記1次空気供給装置と前記2次空気供給装置と前記排ガス排出装置のそれぞれに設けられている可変速ファンの回転速度から前記1次空気供給装置の1次空気供給量、2次空気供給装置の2次空気供給量、および排ガス排出装置の排ガス排出量を判定するものである。
【0030】
つぎの発明による焼却装置の運転制御方法は、前記可燃性ガス量に基き、焼却物のガス化が終了したことを判定するものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照してこの発明に係る焼却装置および焼却装置の運転制御方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に説明するこの発明の実施の形態において、上述の従来例と同一構成の部分は、上述の従来例に付した符号と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0032】
図1はこの発明による焼却装置の一つの実施の形態を示している。この焼却装置には、検出器として、1次燃焼室1の室内温度を検出する1次温度検出器(1次温度センサ)20と、2次燃焼室4の室内温度を検出する2次温度検出器(2次温度センサ)21と、排ガスの温度を検出する排ガス温度検出器(排ガス温度センサ)22と、外気温を検出する外気温度検出器(外気温センサ)23と、1次燃焼室1の室内圧を検出する圧力検出器(圧力センサ)24とが各所に設けられている。
【0033】
また、この焼却装置には、1次温度検出器20によって検出された1次温度により1次バーナ(1次着火装置)2をオフ/オフ制御する1次バーナ制御手段25と、2次温度検出器21より検出される2次温度により2次バーナ(2次温度維持装置)5をオフ/オフ制御する2次バーナ制御手段26とが設けられている。
【0034】
また、この焼却装置には、1次燃焼室1における焼却物の熱分解に必要な空気量を1次燃焼室1に供給する1次押込みファン3aと、2次燃焼室4における可燃性ガスを完全燃焼させるために必要な空気量を2次燃焼室4に供給する2次押込みファン6aと、排ガス誘引ファン7aのそれぞれの回転速度を個別に制御する可変速制御手段27、28、29が設けられている。
【0035】
排ガス誘引ファン7aの可変速制御手段29は排ガス量制御手段30が出力する回転速度指令により排ガス誘引ファン7aの回転速度を定量的に最適制御するものであり、排ガス量制御手段30は圧力検出器24によって検出された1次燃焼室1の室内圧を入力してこの室内圧に応じた指令を可変速制御手段29に出力する。これにより、排ガス誘引ファン7aは1次燃焼室1の室内圧に応じて回転速度を定量的に制御される。
【0036】
1次押込みファン3aの可変速制御手段27と2次押込みファン6aの可変速制御手段28は、空気量制御手段31が出力する回転速度指令により1次押込みファン3a、2次押込みファン6aの回転速度を定量的に最適制御するものであり、空気量制御手段31は可燃性ガス量判定手段32により判定される1次燃焼室1で発生する可燃性ガス量に応じた指令を空気量制御手段31に出力する。
【0037】
可燃性ガス量判定手段32は、1次温度検出器20より検出される1次温度と、2次温度検出器21より検出される2次温度と、排ガス温度検出器22より検出される排ガス温度と、外気温度検出器23により検出される外気温度と、1次空気流量判定手段33により検出される1次空気供給量と、2次空気流量判定手段34より検出される2次空気供給量と、排ガス流量判定手段35より検出される排ガス排出量とに応じて1次燃焼室1で発生する可燃性ガス量を判定する。
【0038】
なお、1次空気流量判定手段33は可変速制御手段27が出力する回転速度指令から1次空気供給量を判定し、2次空気流量判定手段34は可変速制御手段28が出力する回転速度指令から2次空気供給量を判定し、排ガス流量判定手段35は可変速制御手段29が出力する回転速度指令から排ガス排出量を判定する。
【0039】
つぎに、上述の構成による焼却装置の動作を説明する。まず、可燃性ガス量判定手段32について説明する。例えば、特開昭51−34789号公報にあるように、焼却の対象となる廃棄物のほとんどについて言えることであるが、燃焼により排出される排ガス中には以下のような体積%で各成分が含まれている。
【0040】
(a)N,H0,CO,O 数%〜数十%
(b)CO 0.1%程度
(c)SO,NO,HCl 数百ppm程度
上記(b)(c)項は、(a)項に比べ非常に小さい。
【0041】
そこで、焼却物を、C,H,Oのみの化合物とみなし、これが空気過剰率λで完全燃焼したときを考える。燃焼反応式は次式(1)のようになる。
【0042】
【数1】
Figure 0003607058
【0043】
これは、1次燃焼室1にCm,Hn,Olなる焼却物が投入され、この焼却物が熱分解により分子量が小さな可燃性ガスとなり、2次燃焼室4においてO,Nからなる最適な空気量が与えられることによって完全燃焼すると、排ガスとしてCO,HO,O,Nが排出されることを意味する。
【0044】
また、式(1)は焼却物1molについての記述であるから、投入される焼却物がαmolであるとすると、式(1)の両辺にαを乗じた式となる。
【0045】
以上の前提のもとに、式(1)より1次燃焼室1で発生する可燃性ガス量、すなわちαを導出する。まず、以下のように変数を定義する。
【0046】
外気温度 :t
1次燃焼室温度 :t
1次必要空気量 :q(焼却物1mol当り)
1次燃焼室内圧 :p
1次押込みファン回転速度 :ω
1次供給空気量 :Q
2次燃焼室温度 :t
2次必要空気量 :q(焼却物1mol当り)
2次押込みファン回転速度 :ω
2次供給空気量 :Q
排ガス温度 :t
排ガス量 :q(焼却物1mol当り)
排ガス誘引ファン回転速度 :ω
排ガス誘引量 :Q
上述の式(1)より1次必要空気量qと排ガス量qは式(2)と式(3)で表すことができる。
【0047】
【数2】
Figure 0003607058
【0048】
1次燃焼室1で供給される空気量q中のO,Nは、焼却物の成分と共に中間生成物である可燃性ガスとして2次燃焼室4に送られ、その所で完全燃焼するため、完全燃焼前と後との体積変化については、結果的に2次燃焼室4で供給される空気量qと同じ扱いになる。従って、燃焼前と燃焼後との体積比(Aとおく)は、式(4)で表わすことができる。
【0049】
【数3】
Figure 0003607058
【0050】
また、焼却物αmolに必要な供給空気量Q,Qは、式(5)、式(6)で表わすことができる。
【0051】
【数4】
Figure 0003607058
【0052】
このときの、排ガス量Qは、式(7)で表わすことができる。
【0053】
【数5】
Figure 0003607058
【0054】
そして、式(4)〜(7)より可燃性ガス量αは、式(8)で表わすことができる。
【0055】
【数6】
Figure 0003607058
【0056】
すなわち、焼却物の成分比l,m,nが既知であれば、圧力一定の平衡状態において、前式(8)が成り立ち、可燃性ガス量αが求まることになる。焼却物の成分比についてはほとんど知られているから、この成分比を予め設定しておくか、必要であればゴミの種類により選択できるようにしておく。
【0057】
つぎに、流量判定手段33、34、35について述べる。1次押込みファン3a、2次押込みファン6a、排ガス誘引ファン7aを駆動させるために与えられる回転速度指令信号より各ファンが供給する空気量あるいは排出するガス流量を判定することができる。すなわち、上述のような定義した変数を用いて以下のよう表わすことができる。
【0058】
=fa1(ω) (9)
=fa2(ω) (10)
=fa3(ω) (11)
【0059】
ここで、fa1,fa2,fa3は、ファン特性および配管・吐出し孔等の形状により決まる圧力損失より求まる関数である。これらの関数fa1,fa2,fa3は、ほとんどの場合、1次線形関数で近似可能である。また、この関数fa1,fa2,fa3を解いて流量を求める代わりに、回転速度対流量の関係を実測し、その結果をデータテーブルとして持ってもよい。従来は、ガス流量を把握するためにピトー管を利用した流量計等を用いていたが不要となる。
【0060】
つぎに、可変速制御手段27、28、29について述べる。従来、供給空気量制御あるいは排ガス排出量制御は、一定回転のファンとその流路に備えられたダンパの開度を調節して行われていたが、この場合には、熱によるダンパ軸受の損傷やダンパの構造上、流量を線形に制御することができず、正確な流量制御が困難であった。
【0061】
このことに対して、この発明による焼却炉では、ダンパを無くしファンの回転速度を定量的に制御することにより、供給空気量や排ガス排出量をより正確に制御することができる。これらのファン回転速度制御は、一般に広く利用されている誘導モータと汎用インバータによって実現できる。
【0062】
つぎに、圧力検出器24および排ガス量制御手段30について述べる。圧力検出器24は、絶対圧力を検出する必要はなく、大気圧との圧力差を検出できる差圧計でよい。従って、構造的にも簡単で、1次燃焼室1からパイプを延ばせば温度による影響もなく劣化の心配もない。
【0063】
排ガス量制御手段30は、圧力検出器24の検出信号を受けて、この検出値が負圧一定になるよう排ガス誘引ファン7aの可変速制御手段29にPID制御をかける。
【0064】
さらに、燃焼過程を、例えば2次燃焼室予熱期間、ガス化燃焼期間、炭火燃焼期間、冷却期間と云った区分に分割し、2次燃焼室予熱期間は誘引量を抑えぎみにし、負圧値を小さくすることによって熱の排出を抑え、ガス化燃焼期間は誘引量を増し、負圧値を大きくすることによって急激な圧力変動を吸収することができる。
【0065】
つぎに、空気量制御手段31について図2、図3に示されているフローチャートを参照しながら説明する。運転が開始されると、まず、1次燃焼室1の室内圧pが、負圧一定となるように、可変速制御手段29によって排ガス誘引ファン7aの回転速度をフィードバック制御する(ステップS10)。この制御は運転の全工程において行われる。
【0066】
つぎに、2次燃焼室予熱期間を与えるべく2次燃焼室温度tが800〜900℃程度になるように、2次バーナ制御手段26によって2次バーナ5のオン/オフをフィードバック制御する(ステップS20)。この制御は後述するステップS160においてガス化が終了したと判定されるまで行われる。
【0067】
つぎに、1次バーナ2により1次燃焼室1内の焼却物を着火し、1次バーナ制御手段25により1次燃焼室1内の温度が熱分解に必要な温度を保つように1次バーナ2のオン/オフをフィードバック制御する(ステップS30)。
【0068】
つぎに、ガス化燃焼期間の初期燃焼状態制御にあたるステップS40〜ステップS80について説明する。まず、1次供給空気量Qが、Q=Q1−0 となるように、1次供給空気量Qの初期値Q1−0 を有する空気量制御手段31によって1次押込みファン3aの回転速度を制御する(ステップS40)。
【0069】
この状態において、外部から供給された1次供給空気および着火された焼却物のある部分が燃焼し、その燃焼熱によってある部分は熱分解を始める。このため、発生する可燃性ガスにより1次燃焼室1の室内圧が上昇しようとする。しかし、排ガス量制御手段30が働き、排ガス誘引ファン7aの回転速度が上昇することによって1次燃焼室1の室内圧は負圧一定に保たれる。
【0070】
つぎに、排ガス流量判定手段35によって排ガス流量Qを判定し(ステップS50)、前述の式(8)により可燃性ガス量αを判定する(ステップS60)。すなわち、Q=Q1−0 、Q=0を式(8)に代入して次式(12)によって可燃性ガス量αを算出する。
【0071】
【数7】
Figure 0003607058
【0072】
つぎに、可燃性ガス量αがα>αLLであるか否かを判定する(ステップS70)。ここで、αLLは可燃性ガス量がある値以上に達するのを判定するための設定値である。α>αLLでない場合には、ステップS50へ戻り、ステップS50〜ステップS70を繰り返す。言換えると、αLLは1次供給空気量の初期値Q1−0 により燃焼が十分賄える可燃性ガス量ということができる。
【0073】
α>αLLとなり、可燃性ガス量がある一定以上の量に達した時点で、空気量制御手段31により可燃性ガスが完全燃焼するために必要なQ=f(α)なる空気量を2次燃焼室4に供給する(ステップS80)。ここで、fは可燃性ガスαmolを完全燃焼させるために必要な空気量を求める関数である。
【0074】
続いて、ガス化燃焼期間の安定燃焼状態にあたるステップS90〜ステップS160について説明する。可燃性ガス量がα<α<αの条件を満足しているか否かを判定する(ステップS90)。ここで、αおよびαは可燃性ガス量がある範囲内にあることを判定するための下限値および上限値である。
【0075】
α<α<αを満たしておらず、α<αであれば、1次供給空気量Qを所定量、増加させ(ステップS100)、α<αであれば、1次供給空気量Qを所定量、減少させる(ステップS110)。α<α<αを満たしていれば、現在の1次供給空気量Qを維持する。
【0076】
つぎに、排ガス流量判定手段35によって排ガス流量Qを判定し(ステップS120)、前述の式(8)により可燃性ガス量αを判定する(ステップS130)。そして、空気量判定手段31により可燃性ガスが完全燃焼するために必要なQ=f(α)なる空気量を2次燃焼室4に供給する(ステップS140)。
【0077】
つぎに、1次供給空気量Qの再調整が必要であるか否かの判定を行う(ステップS150)。この判定は、ステップS100あるいはステップS110において調整した1次供給空気量Qにより可燃性ガス量αがどのくらい変化したかあるいは変化しないかを見極めることにより行うことができる。
【0078】
ここで、再調整が不要であれば、ステップS120に戻り、これに対し再調整が必要であれば、ガス化が終了したか否かの判定を行う(ステップS160)。この判定は、前ステップS150において判定した可燃性ガス量αがステップS100での1次供給空気量Qの増加にも拘らず連続して減少し、あるレベル以下になったことによりにより行うことができる。
【0079】
この時、可燃性ガス量αが減少したことにより1次温度、2次温度、2次バーナの作動時間(頻度)等の挙動にも影響が現れる。例えば、1次温度がピーク温度を記録した後に低下していくこと、2次温度が低下し、2次バーナの作動時間(頻度)が増すこと等であるが、これらを検出してガス化終了判定の条件として付加することもできる。
【0080】
以上の条件を満たさなければ、ガス化が終了していないと判定し、ステップS90に戻り、空気量制御を続ける。
【0081】
ガス化が終了したと判定されれば、1次バーナ2、2次バーナ5および2次押込みファン6aの動作を停止し、1次押込みファン3aによって炭火燃焼・灰化および冷却を促進させるのに必要な固定した空気量を供給し、1次温度がある温度以下になった時点で全運転を終了する。
【0082】
なお、1次温度検出器20および1次押込みファン3aを互いに異なる位置に複数設けることにより、より安定したガス化制御を行うことができる。特に、1次燃焼室1が大きくなればなるほど、そこに投入された焼却物の燃え広がり方の違い、燃焼むらのために効率的なガス化が行えなくなるが、1次温度検出器20を複数設けることにより温度分布を知り、ガス化が進んでいる個所とそうでない個所を判定し、ガス化のために最も効率よく特定の個所に空気を必要量供給することができる。
【0083】
また、1次燃焼室1が完全ガス化炉、半ガス化炉の違いあるいは固定床式、可動床式の違い、その他、1次燃焼炉の方式を問わず制御することができる。また、2次燃焼室4と排ガス誘引ファン7aとの間にボイラ等の廃熱回収装置、サイクロン等の集塵機等の設備が付帯しても同様に制御することができる。
【0084】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、この発明による焼却装置によれば、1次温度検出器により検出された1次燃焼室の室内温度と、圧力検出器により検出された1次燃焼室の室内圧と、2次温度検出器により検出された2次燃焼室の室内温度と、排ガス温度検出器により検出された排ガス温度と、外気温度検出器により検出された外気温と、1次空気供給装置による1次空気供給量と、2次空気供給装置による2次空気供給量と、排ガス排出装置による排ガス排出量より、可燃性ガス量判定手段によって、1次燃焼室で発生する可燃性ガス量を演算するから、ガスセンサのような特殊な検出器を使用することなくほとんど従来焼却炉の構成機器のままで、正確に可燃性ガス量を判定することができる。
【0085】
つぎの発明による焼却装置によれば、可燃性ガス量判定手段により判定された可燃性ガス量に基き、空気量制御手段によって1次空気供給装置の1次空気供給量と2次空気供給装置の2次空気供給量を制御するから、可燃性ガスが完全燃焼するための空気量を的確に供給することができ、排ガスに含まれる煤塵や有害物質を極力少なくすることができる。
【0086】
つぎの発明による焼却装置によれば、空気量制御手段による1次空気供給装置と2次空気供給装置と前記排ガス排出装置のそれぞれの可変速ファンの回転速度制御により、1次空気供給量、2次空気供給量、排ガス排出量を定量的に制御するから、従来のダンパ制御に比べ流量制御が容易で、より正確に制御することができる。
【0087】
つぎの発明による焼却装置によれば、1次空気供給装置の1次空気供給量、2次空気供給装置の2次空気供給量、および排ガス排出装置の排ガス排出量を流量判定手段によって可変速ファンの回転速度から判定するから、流量計を設けることなく、これら流量を正確に得ることができる。
【0088】
つぎの発明による焼却装置によれば、可燃性ガス量判定手段により判定された可燃性ガス量に基き、焼却物のガス化が終了したことを判定するから、特別な機器を設けることなくガス化終了判定が正確に行われ、有毒ガスが漏れ出すことがなくなる。
【0089】
つぎの発明による焼却装置によれば、1次燃焼室の1次温度検出器と、1次燃焼室に空気を供給する1次空気供給装置が互いに異なる位置に複数個設けられているから、可燃性ガス量をより安定に制御することができる。
【0090】
つぎの発明による焼却装置の運転制御方法によれば、1次温度検出器により検出された1次燃焼室の室内温度と、圧力検出器により検出された1次燃焼室の室内圧と、2次温度検出器により検出された2次燃焼室の室内温度と、排ガス温度検出器により検出された排ガス温度と、外気温度検出器により検出された外気温と、1次空気供給装置による1次空気供給量と、2次空気供給装置による2次空気供給量と、排ガス排出装置による排ガス排出量より、1次燃焼室で発生する可燃性ガス量を演算し、その可燃性ガス量に基き、前記1次空気供給装置の1次空気供給量と、前記2次空気供給装置の2次空気供給量を制御するから、ガスセンサのような特殊な検出器を使用することなく正確に可燃性ガス量を判定することができ、その上で、可燃性ガスが完全燃焼するための空気量を的確に供給することができ、排ガスに含まれる煤塵や有害物質を極力少なくすることができる。
【0091】
つぎの発明による焼却装置の運転制御方法によれば、1次空気供給装置の1次空気供給量、2次空気供給装置の2次空気供給量、および排ガス排出装置の排ガス排出量を可変速ファンの回転速度から判定するから、流量計を設けることなく、これら流量を正確に得ることができる。
【0092】
つぎの発明による焼却装置の運転制御方法によれば、可燃性ガス量に基き、焼却物のガス化が終了したことを判定するから、特別な機器を設けることなくガス化終了判定が正確に行われ、有毒ガスが漏れ出すことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による焼却装置の一つの実施の形態を示す全体構成図である。
【図2】この発明による焼却装置の運転制御方法を示すフローチャート(前半部)である。
【図3】この発明による焼却装置の運転制御方法を示すフローチャート(後半部)である。
【図4】従来における焼却炉の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 1次燃焼室,2 1次着火装置(1次バーナ),3 1次空気供給装置,3a 1次押込みファン,4 2次燃焼室,5 2次温度維持装置(2次バーナ),6 2次空気供給装置,6a 2次押込みファン,7 排ガス排出装置,7a 排ガス誘引ファン,8 煙突,20 1次温度検出器,21 2次温度検出器,22 排ガス温度検出器,23 外気温度検出器,24 圧力検出器,251次バーナ制御手段,26 2次バーナ制御手段,27,28,29 可変速制御手段,30 排ガス量制御手段,31 空気量制御手段,32 可燃性ガス量判定手段,33 1次空気流量判定手段,34 2次空気流量判定手段,35排ガス流量判定手段。

Claims (9)

  1. 焼却物を投入される1次燃焼室と、
    前記1次燃焼室内の焼却物の着火を行う1次着火装置と、
    焼却物の熱分解に必要な空気を前記1次燃焼室に供給する1次空気供給装置と、
    前記1次燃焼室の室内温度を検出する1次温度検出器と、
    前記1次燃焼室の室内圧を検出する圧力検出器と、
    前記1次燃焼室内での焼却物の熱分解により発生した可燃性ガスを完全燃焼させる2次燃焼室と、
    前記2次燃焼室に導入された可燃性ガスが燃焼するのに必要な温度を維持するための2次温度維持装置と、
    可燃性ガスの燃焼に必要な空気を前記2次燃焼室に供給する2次空気供給装置と、
    前記2次燃焼室の室内温度を検出する2次温度検出器と、
    前記2次燃焼室にて燃焼した排ガスを排出するための排ガス排出装置と、
    前記排ガスの温度を検出する排ガス温度検出器と、
    外気温を検出する外気温度検出器と、
    前記1次温度検出器により検出された前記1次燃焼室の室内温度と、前記圧力検出器により検出された前記1次燃焼室の室内圧と、前記2次温度検出器により検出された前記2次燃焼室の室内温度と、前記排ガス温度検出器により検出された排ガス温度と、前記外気温度検出器により検出された外気温と、前記1次空気供給装置による1次空気供給量と、前記2次空気供給装置による2次空気供給量と、前記排ガス排出装置による排ガス排出量より、前記1次燃焼室で発生する可燃性ガス量を演算判定する可燃性ガス量判定手段と、
    を有していることを特徴とする焼却装置。
  2. 前記可燃性ガス量判定手段により判定された可燃性ガス量に基き、前記1次空気供給装置の1次空気供給量と、前記2次空気供給装置の2次空気供給量を制御する空気量制御手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の焼却装置。
  3. 前記1次空気供給装置と前記2次空気供給装置と前記排ガス排出装置はそれぞれ可変速ファンを備え、
    前記1次空気供給装置と前記2次空気供給装置と前記排ガス排出装置のそれぞれの可変速ファンの回転速度を個別に制御する可変速制御手段を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の焼却装置。
  4. 前記1次空気供給装置の1次空気供給量、2次空気供給装置の2次空気供給量、および排ガス排出装置の排ガス排出量を、前記可変速ファンの回転速度から判定する流量判定手段を有していることを特徴とする請求項3に記載の焼却装置。
  5. 前記可燃性ガス量判定手段により判定された可燃性ガス量に基き、焼却物のガス化が終了したことを判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の焼却装置。
  6. 前記1次燃焼室の1次温度検出器と、前記1次燃焼室に空気を供給する1次空気供給装置が互いに異なる位置に複数個設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の焼却装置。
  7. 焼却物を投入される1次燃焼室と、前記1次燃焼室内の焼却物の着火を行う1次着火装置と、焼却物の熱分解に必要な空気を前記1次燃焼室に供給する1次空気供給装置と、前記1次燃焼室の室内温度を検出する1次温度検出器と、前記1次燃焼室の室内圧を検出する圧力検出器と、前記1次燃焼室内での焼却物の熱分解により発生した可燃性ガスを完全燃焼させる2次燃焼室と、前記2次燃焼室に導入された可燃性ガスが燃焼するのに必要な温度を維持するための2次温度維持装置と、可燃性ガスの燃焼に必要な空気を前記2次燃焼室に供給する2次空気供給装置と、前記2次燃焼室の室内温度を検出する2次温度検出器と、前記2次燃焼室にて燃焼した排ガスを排出するための排ガス排出装置と、前記排ガスの温度を検出する排ガス温度検出器と、外気温を検出する外気温度検出器とを有する焼却装置の運転制御方法において、
    前記1次温度検出器により検出された前記1次燃焼室の室内温度と、前記圧力検出器により検出された前記1次燃焼室の室内圧と、前記2次温度検出器により検出された前記2次燃焼室の室内温度と、前記排ガス温度検出器により検出された排ガス温度と、前記外気温度検出器により検出された外気温と、前記1次空気供給装置による1次空気供給量と、前記2次空気供給装置による2次空気供給量と、前記排ガス排出装置による排ガス排出量より、前記1次燃焼室で発生する可燃性ガス量を演算判定し、その可燃性ガス量に基き、前記1次空気供給装置の1次空気供給量と、前記2次空気供給装置の2次空気供給量を制御することを特徴とする焼却装置の運転制御方法。
  8. 前記1次空気供給装置と前記2次空気供給装置と前記排ガス排出装置のそれぞれに設けられている可変速ファンの回転速度から前記1次空気供給装置の1次空気供給量、2次空気供給装置の2次空気供給量、および排ガス排出装置の排ガス排出量を判定することを特徴とする請求項7に記載の焼却装置の運転制御方法。
  9. 前記可燃性ガス量に基き、焼却物のガス化が終了したことを判定することを特徴とする請求項7または8に記載の焼却装置の運転制御方法。
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