JP3606437B2 - 電気掃除機およびその吸込口体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸気口からの吸気流により回転される回転清掃体を備えた電気掃除機およびその吸込口体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電気掃除機の吸込口体として、例えば特開平11−197065号公報に記載の構成が知られている。
【0003】
この特開平11−197065号公報に記載の電気掃除機の吸込口体は、下面に吸込口を開口する吸込室を内部に区画形成し上部前面に吸込室に連通して吸気口を開口するケース体を備えている。また、このケース体の吸込室内には、被掃除面から塵埃を掻き出し吸気口からの吸気流が吹き付けられる清掃部材であるブレードを有した回転清掃体を吸気流にて回転可能に配設している。そして、吸気口からの吸気流がブレードに略垂直に吹き付けられた後に、ケース体の吸気口と反対側の後部略中央に位置するとともに連通管に連通する風路室に向けて流れ、回転する回転清掃体にて掻き出された塵埃とともに吸込口から吸い込んだ吸込流と合流して掃除する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平11−197065号公報に記載の電気掃除機の吸込口体では、吸気口がケース体の上部前面に開口するため、吸気口から吸い込まれ回転清掃体に吹き付けられる吸気流は、略水平方向に沿って流れて回転清掃体のブレードの先端部分に吹き付けられた後に後部略中央に集まるように流れる。このため、吸気流が回転清掃体のブレードに吹き付けられてから風路室に流れるまでの吸気流がブレードに作用する時間に限りがあり、回転清掃体の回転トルクの増大が図りにくい問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、簡単な構成で吸気流により回転する回転清掃体の回転トルクが増大する電気掃除機およびその吸込口体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電気掃除機の吸込口体は、被掃除面と対向する面に吸込口を開口する吸込室を内部に区画形成するとともに前記吸込室に吸気風路を介して連通する吸気口を開口するケース体と、このケース体の吸込室内に前記吸込口に臨んで回転自在に設けられ、前記被掃除面から塵埃を掻き出す清掃部材を有し前記吸気口からの吸気流が前記清掃部材に吹き付けられて回転する回転清掃体とを備え、前記回転清掃体の回転軌跡から最短距離に位置する前記ケース体の内面の位置における接線と前記被掃除面とのなす角の角度は、前記吸気風路の中心軸と前記被掃除面とのなす角の角度より小さいものである。
【0007】
そして、ケース体の吸込室内に吸込口に臨んで回転自在に配設した回転清掃体の回転軌跡から最短距離に位置するケース体の内面の位置における接線と被掃除面とのなす角の角度が、回転清掃体の清掃部材に吸気風を吹き付けて回転させる吸気口を吸込室に連通する吸気風路の中心軸と被掃除面とのなす角の角度より小さいため、一旦吸気口から吸気された吸気流は吸気風路を通って回転清掃体の清掃部材に吹き付けられ、さらにケース体の内面で方向が変換されて回転清掃体の清掃部材に吹き付けられる状態となるので、吸気流を長く回転清掃体に吹き付ける状態が得られ、回転清掃体の回転トルクが吸気口の開口状態を設定する簡単な構造で増大する。
【0008】
請求項2記載の電気掃除機の吸込口体は、請求項1記載の電気掃除機の吸込口体において、ケース体は、上方を開口する下部ケースおよびこの下部ケースの上面を覆って取り付けられる上部ケースとを備え、前記上部ケースの下面は、回転清掃体の回転軌跡から最短距離となる位置での接線と被掃除面とのなす角の角度が吸気風路の中心軸と前記被掃除面とのなす角の角度より小さく傾斜して形成されたものである。
【0009】
そして、ケース体を構成する下部ケースの上面を覆って取り付けられる上部ケースの下面を、回転清掃体の回転軌跡から最短距離となる位置での接線と被掃除面とのなす角の角度が吸気風路の中心軸と被掃除面とのなす角の角度より小さい角度で傾斜して形成したため、別途部材を用いることなく、上部ケースを用いて容易に吸気流の流れる方向を変換して長い間吸気流を回転清掃体に吹き付ける構成が得られ、容易に回転清掃体の回転トルクが増大する。
【0010】
請求項3記載の電気掃除機の吸込口体は、請求項1または2記載の電気掃除機の吸込口体において、ケース体は、前面を含む周面に亘って軟質部材にて形成され前記ケース体に係止する係止片を有したバンパを備え、このバンパは、前記係止片に一連に回転清掃体の軸方向に壁状に吸込室内に設けられこの回転清掃体の回動軌跡に略沿って湾曲する整流案内板を備えたものである。
【0011】
そして、ケース体は、前面を含む周面に亘って軟質部材にて形成したバンパのケース体に係止する係止片に、回転清掃体の軸方向に壁状で回転清掃体の回動軌跡に略沿って湾曲する整流案内板を吸気室内に亘って一連に設けたため、バンパをケース体に取り付ける係止片を利用した簡単な構造で、吸気流をさらに長い間回転清掃体の清掃部材に吹き付けられ、回転トルクが増大する。
【0012】
請求項4記載の電気掃除機は、掃除機本体と、この掃除機本体に接続される請求項1ないし3いずれか一記載の電気掃除機の吸込口体とを具備したものである。
【0013】
そして、簡単な構造で回転清掃体の回転トルクが増大する請求項1ないし3いずれか一記載の電気掃除機の吸込口体を備えるため、掃除性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を示す電気掃除機の構成を図面を参照して説明する。
【0015】
図7において、1は掃除機本体で、この掃除機本体1は、上面を開口した下部本体ケース2a、および、この下部本体ケース2aの後部上面を閉塞する上部本体ケース2bが、前面を含む周縁にバンパ3を挟持して接合されて前側上面を開口した本体ケース2を有している。そして、掃除機本体1は、本体ケース2の前側上面を開閉自在に閉塞する蓋体4を回動自在に軸支している。
【0016】
また、本体ケース2は、進行方向の前側下面に図示しない旋回自在の旋回輪が取り付けられ、本体ケース2の後側側面に大径の従動輪5が回転自在に設けられ、掃除機本体1は旋回輪と従動輪5とにて被掃除面である床面6上を走行可能となっている。さらに、本体ケース2の上部には、上下方向に摺動可能なハンドル7が設けられている。また、本体ケース2の底面には、前方に向けて凹状に開口し、本体ケース2の後面を床面6に対向するように立位状態とした際に上方に向けて開口する図示しない引っ掛け凹部が設けられている。
【0017】
そして、掃除機本体1内には、図示しない電動送風機が収容される電動送風機室が後側に区画形成され、この電動送風機の吸込側に連通しかつ上方が開放して蓋体4にて開閉され集塵フィルタを収容する図示しない集塵室が前側に区画形成されている。さらに、掃除機本体1の前側には、集塵室に臨んで開口しホース8が着脱可能に接続される接続口9が形成されている。
【0018】
また、ホース8は、可撓なホース本体11と、このホース本体11の一端に設けられ掃除機本体1の接続口9に着脱可能に差し込み接続される連結管12と、ホース本体11の他端に設けられ延長管13を介して吸込口本体14が接続される把持部15とにて構成されている。そして、把持部15には、電動送風機の駆動状態を設定操作する各種スイッチ16,16を有した操作手段17が配設されている。
【0019】
さらに、延長管13には、本体ケース2の引っ掛け凹部に係脱可能に係合し、ホース8および吸込口本体14を接続した状態でも延長管13を本体ケース2に係脱可能に保持するフック部18が設けられている。
【0020】
一方、吸込口本体14は、図1ないし図5に示すように、前後方向である走行方向に対して横長矩形状で、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂などの合成樹脂製の上面を開口した下部ケース21と、この下部ケース21の上部に上面の開口を覆い同材質の下面を開口する上部ケース22とが、下部ケース21および上部ケース22の前面を含む周面に沿って軟質部材の緩衝体23を挟持して結合固定されて、後部略中央が後方に向けて突出する凸字状のケース体24を備えている。
【0021】
そして、下部ケース21は上面に略垂直にリブ下部25a を有し、上部ケース22は下面に略垂直に下端縁がリブ下部25a に接合するリブ上部25b を有し、ケース体24はリブ下部25a およびリブ上部25b により横長矩形状の吸込部26とこの吸込部26の後部略中央に後方に一対突出するハウジング部27,27とにて凸字状に形成されている。また、吸込部26内には、リブ下部25a およびリブ上部25b により、前側に横長に位置し下部ケース21の下面に吸込口30が開口形成された吸込室31がハウジング部27,27に対して区画形成されている。さらに、ケース体24の吸込室31の一端下面は下方に向けて開口し、この開口に閉塞板32が装着具33にて着脱可能に取り付けられている。また、リブ下部25a およびリブ上部25b の略中央には、それぞれ対向して凹状に形成された切欠保持凹部35a ,35b がそれぞれ設けられている。
【0022】
さらに、下部ケース21は、吸込部26の下面を構成する吸込下部21a と、この吸込下部21a の後部に一体的に設けられハウジング部27,27の下面を構成する一対のハウジング下部21b ,21b とにて凸字状に形成されている。そして、吸込下部21a の前部には、複数例えば2カ所凹状で、前方に向けて深くなる案内傾斜下面37a を有した吸気下凹部37が設けられている。
【0023】
また、上部ケース22は、吸込部26の略上面を覆って着脱可能に下部ケース21に取り付けられる断面円弧状のケース蓋体22a と、このケース蓋体22a の後部に一体的に鍔状に設けられ下部ケース21のハウジング下部21b を覆いハウジング部27を構成するケース覆部22b とにて凸字状に形成されている。なお、ケース蓋体22a の前端縁には、下部ケース21の前端縁より前方かつ下方に向けて鍔状に突出するひさし部39が設けられている。
【0024】
そして、ケース蓋体22a のひさし部39の下面には、下方に向けて壁状に突出し下端縁が下部ケース21の前側縁に当接する支柱リブ部40が設けられている。また、支柱リブ部40の下端縁には、下部ケース21の吸気下凹部37に対応して凹状で、前側縁から連続し後部に向けて深くなる案内傾斜上面41a を有した吸気上凹部41が設けられている。そして、これら吸気下凹部37および吸気上凹部41にて、ケース体24の前側には、前方かつ下方に向けて吸気口45が開口形成され、この吸気口45が吸込室31に連通する後方に従って上方に位置する傾斜した吸気風路46が設けられている。
【0025】
そして、下部ケース21の吸込下部21a の前部両端側には、従動前輪48a が回転自在に軸支された従動前輪室48が形成されている。また、下部ケース21の一対のハウジング下部21b ,21b には、それぞれ従動後輪49a が回転自在に軸支された従動後輪室49が形成されている。なお、従動後輪49a は、外周面に布などの柔軟部材やゴムなどの弾性部材である図示しない保護シートが設けられている。そして、ケース体24は、従動前輪48a と従動後輪49a とにて被掃除面である床面6上を走行可能になっている。
【0026】
さらに、下部ケース21の下面には、前側縁に沿って下方に向けて壁状に突出するリールリップ51が着脱可能に設けられているとともに、吸込口30の後方に左右方向に沿って、すなわち吸込口30の縁に沿って下方に向けて例えばブラシ毛などの清掃部材52が壁状に突出し床面6から塵埃を掻き出す清掃体53が着脱可能に設けられている。そして、これらリールリップ51および清掃体53により、掃除の際に吸込口30の下面が大気圧に対する負圧状態を確保する。
【0027】
また、ケース体24には、ハウジング部27,27間に位置して下部ケース21および上部ケース22に挟持固定され吸込室31の後部略中央に連通する風路室54を区画する連結管部55が設けられている。この連結管部55は、円筒状で軸方向の一端側が吸込室31に向けてラッパ状に次第に径大となる吸込管部56を有した軸支管部57を有している。また、連結管部55は、吸込管部56の外周縁に外方に向けて鍔状に突出し周縁がそれぞれ下部ケース21および上部ケース22のリブ下部25a およびリブ上部25b の各切欠保持凹部35a ,35b に係合する取付板部58を備えている。そして、連結管部55は、軸支管部57の一端側の吸込管部56が吸込室31に向けてラッパ状に拡開し他端側がケース体24から後方に向けて略円筒状に突出し、軸支管部57の軸方向が前後方向かつ水平方向に沿ってケース体24に配設される。また、軸支管部57の外周面には、周方向に沿って凹溝状の取付凹溝部59が設けられている。
【0028】
さらに、連結管部55の軸支管部57には、回転自在に嵌着する回動管としての継手部61が取り付けられている。また、この継手部61には、一端を他端が上下方向に回動自在に継手部61に軸支された連通管としての連通管部62が取り付けられ、継手部61および連通管部62にて接続管63が構成されている。
【0029】
そして、連通管部62は、略円筒状で延長管に一端が接続される筒状部65と、この筒状部65の他端に設けられた連通回動部66とを備えている。また、連通回動部66の開口縁の上部には、外周面の接線方向に軸方向を有する回転軸67が一体に設けられている。そして、連通回動部66は、上部に回転軸67の中心軸を中心とした円弧状の上部摺接面68a を有し、下部に回転軸67の中心軸を中心とした円弧状の下部摺接面68b を有し、回転軸67の軸方向に沿って対向する一対の側面が略扇形状の側部摺接面68c ,68c を有して側面視で扇柱状に形成されている。
【0030】
また、連通回動部66の開口する上縁には、回転軸67の軸方向に沿い外方に向けて壁状に突出し継手部61に当接して筒状部65の他端側が下方に回動することを規制する回動規制上部70が設けられている。さらに、連通回動部66の開口する下縁には、回転軸67の軸方向に沿い外方に向けて壁状に突出する抜止規制部71が設けられている。また、筒状部65の外周面の下部には、径方向に沿って壁状に下方に向けて突出し継手部61の下部に当接して回動を規制する回動規制下部72が突設されている。さらに、筒状部65の外周面には、軸方向を前後方向に沿って位置する状態で水平方向に沿った径方向の位置に、軸方向に沿って壁状の図示しない係止爪部が一対突設されている。これら係止爪部は、連通管部62の筒状部65の軸方向をケース体24の長手方向に沿って位置する状態で、ケース体24のハウジング部27,27の先端上面に上方に向けて突設された引っ掛け爪部74にそれぞれ係合可能となっている。
【0031】
さらに、連通管部62には、連通回動部66に位置して閉塞体としての揺動閉塞体75が設けられている。この揺動閉塞体75は、連通回動部66の下部摺接面68b の中心となる回転軸67の中心軸を中心として湾曲する閉塞底板76を備えている。そして、この閉塞底板76の湾曲しない一縁には、湾曲する側に向けて壁状に突出し先端が連通回動部66の下部摺接面68b に摺接し連通回動部66の抜止規制部71に当接して連通回動部66から外れることを規制する抜止係止爪部77が設けられている。さらに、閉塞底板76の湾曲する一対の縁には、外面が連通回動部66の側部摺接面68c にそれぞれ摺接する補強リブ部78が設けられている。また、閉塞底板76には、補強リブ部78の抜止係止爪部77が設けられている側に閉塞底板76の中心軸に向けて帯状で連通回動部66の側部摺接面68c にそれぞれ摺接する閉塞側板79がそれぞれ一体に設けられている。さらに、閉塞側板79の先端には、中心軸が閉塞底板76の中心軸に同軸上となり回転軸67を回転自在に嵌合する円筒状の支持部80が設けられている。
【0032】
そして、揺動閉塞体75は、支持部80が回転軸67,67にそれぞれ嵌合し、連通管部62の軸方向が前後方向に沿った状態で連通回動部66に重なる状態と、図1に示すように連通管部62の軸方向が上下方向に沿った状態で連通回動部66の下部を覆う状態との間で連通回動部66に対して相対的に回動可能に軸支される。
【0033】
一方、継手部61は、連結管部62を嵌合して回転自在に保持される円筒状の円筒状部85と、この円筒状部85の一端縁の半周に下方に向けて開口する略半球状に一連に突設された上継手部86と、この上継手部86の下面を覆ってねじ止めなどにより一体的に取り付けられる略半球状の下継手部87とを備えている。
【0034】
そして、円筒状部85の径方向の位置には、連結管部55の軸支管部57の取付凹溝部59に対向して一対の通孔88が設けられている。そして、この通孔88には、この通孔88を介して軸支管部57の取付凹溝部59に摺動自在に係合する取付部材89が係脱可能に取り付けられ、継手部61の円筒状部85が連結管部55に回転自在に取り付けられる。
【0035】
また、上継手部86は、下面に連通管部62の連通回動部66の回動規制上部70の先端が摺接する円弧状の上部湾曲摺動面91を下面に有した湾曲上板部92と、この湾曲上板部92の湾曲する一対の縁にそれぞれ連続し下方に向けて球面状に湾曲する球状上カバー部93とを有し、外面側が略半球状に連続して形成されている。また、上継手部86の湾曲上板部92と球状上カバー部93,93との間には、下方に向けて壁状に突出し湾曲上板部92側の面に揺動閉塞体75の側部摺接面68c が摺接する略平行な一対の区画上リブ94,94が設けられている。さらに、上継手部86の湾曲上板部92には、連通管部62の筒状部65が挿入可能に略コ字状に切欠上逃げ部95が切欠形成されている。そして、この湾曲上板部92の切欠上逃げ部95の縁には、下方に向けて壁状に突出し先端が連通回動部66の上部摺接面68a に摺接するとともに連通回動部66の回動規制上部70が当接して連通管部62の回動を規制する摺接回動規制部96が設けられている。
【0036】
また、下継手部87は、上継手部86の湾曲上板部92に対向し揺動閉塞体75の閉塞底板76の外面側が摺接する上方に向けて湾曲した下部摺接面101 を有した湾曲下板部102 と、この湾曲下板部102 の湾曲する一対の縁にそれぞれ連続し上方に向けて球面状に湾曲する球状下カバー部103 ,103 とを有し、外面側が略半球状に連続して形成されている。そして、下継手部87の湾曲下板部102 と球状下カバー部103 との間には、上下方向に壁状に突出し湾曲下板部102 側の面に揺動閉塞体75の側部摺接面68c が摺接する略平行な一対の区画下リブ104 ,104 が設けられている。また、下継手部87の湾曲下板部102 には、連通管部62の筒状部65が挿入可能に略コ字状に切欠下逃げ部105 が切欠形成されている。さらに、湾曲下板部102 には、切欠下逃げ部105 と反対側の縁に上方に壁状に突出し上端縁が円筒状部85の外周面に係合する略半円凹状の連結係合凹部106 が切欠形成され、揺動閉塞体75の閉塞底板76および連通管部62の連通回動部66の下部縁が当接して揺動閉塞体75および連通管部62の回動を規制する連結回動規制部107 が設けられている。
【0037】
さらに、下継手部87の区画下リブ104 ,104 には、上端縁の中間部に上方に向けて舌片状に突出する軸支リブ110 がそれぞれ設けられている。また、上継手部86の区画上リブ94,94には、下端縁の中間部に軸支リブ110 が係合する同形状に凹状に切り欠き形成された軸支凹部111 がそれぞれ設けられている。そして、軸支リブ110 の先端縁およびこの先端縁と接合する軸支凹部111 の縁には、それぞれ略半円状に軸支切欠部112 ,112 が対向して切り欠き形成され、これら軸支切欠部112 にて連通管部62の回転軸67,67を回転自在に軸支する略円形の軸受孔113 ,113 を構成する。なお、軸支リブ110 および軸支凹部111 は、図6に示すように、軸受孔113 ,113 の中心軸が円筒状部85の中心軸に直交する径方向に沿って略水平でかつ円筒状部85の中心軸より上方に位置する状態に形成されている。
【0038】
そして、先端縁が接合する一対の区画上リブ94,94および区画下リブ104 ,104 により、湾曲上板部92および湾曲下板部102 間に連通管部62の連通回動部66を収容する風路空間部115 が区画形成され、図1に示すように連通管部62の軸方向が上下方向に沿った状態で、揺動閉塞体75の閉塞底板76は連通管部62の先端下部と下継手部87の湾曲下板部102 間に架橋するように位置して閉塞し、風路空間部115 が隙間を開口することなく連通管部62に連通する。なお、揺動閉塞体75は継手部61および連通管部62の連通回動部66に摺接するとともに、連通回動部66の上部は継手部61の上継手部86に摺接するため、リークする隙間を生じない。そして、接続管63は、回転軸67で回動しても、連通管部62の筒状部65が延長管13およびホース8を介して掃除機本体1に着脱自在に接続される状態で、隙間を生じることなく吸込口30を掃除機本体1の接続口9に連通する。
【0039】
さらに、ケース体24内には、吸込室31の左右方向の両端部のリブ下部25a およびリブ上部25b の接合する位置にそれぞれ設けられた軸受120 ,120 により回転自在に軸支された回転体としての回転清掃体121 が配設されている。この回転清掃体121 は、外周面に螺旋状に凹溝状のブレード取付溝122 を設けたシャフト123 と、このシャフト123 の両端部に回転自在に設けられ軸受120 に係脱可能に装着される軸支部材124 と、シャフト123 のブレード取付溝122 に一縁が取り付けられシャフト123 の外周面に壁状でスパイラル状に設けられ先端側が一側に湾曲した清掃部材としてのブレード125 と、一面側である回転清掃体121 が回転する方向の面に起毛が設けられた清掃部材としての布ブレード126 とを備えている。なお、説明の都合上ブレード125 および布ブレード126 を直線状に示した。
【0040】
そして、回転清掃体121 は、吸込口30に臨んで下端が従動前輪48a および従動後輪49a にて形成される平面より上方に位置し、平坦な床面6である板の間には接触せず吸込口30に入り込む凹凸のある床面6である絨毯にはブレード125 が接触し、布ブレード126 は従動前輪48a および従動後輪49a にて形成される平面より下方に位置し、板の間に接触してフローリングするように配設される。
【0041】
また、回転清掃体121 は、吸気風路46の中心軸Aが回転軌跡Bの略接線位置で、かつ、この吸気風路46の中心軸Aと床面6とのなす角の角度θが回転清掃体121 と上部ケース22との最短距離となる上部ケース22の位置での接線Cと床面6とのなす角の角度θより大きくなるように配設され、吸気口45から吸気風路46を通る吸気流が流れる方向を回転軌跡Bに沿って変換され、ブレード125 の湾曲する側の先端部および布ブレード126 の先端部に複数の接線方向で長い間効率よく吹き付けられる。
【0042】
次に、上記実施の形態の動作について説明する。
【0043】
掃除する際、掃除機本体1に延長管13およびホース8を介して吸込口本体14を接続する。この状態で、ホース8の把持部15を持って操作手段17のスイッチ16の操作により、適宜電動送風機を所望の駆動状態で駆動し、把持部15を押動して吸込口本体14を床面6上で前後に走行させる。なお、床面6上を吸込口本体14が走行する際には、接続管63すなわち連通管部62の軸方向は吸込口本体14の走行方向である前後方向に沿った状態である第1の掃除形態となる。
【0044】
そして、電動送風機の駆動により、電動送風機の大気圧に対して負圧となる側に連通する吸込室31内が大気圧に対して負圧となって吸気口45から吸気され、この吸気され吸気風路46を流通する吸気流が回転清掃体121 のブレード125 および布ブレード126 に当たって回転清掃体121 を回転させる。この吸気流は、後部上方に向けて床面6とのなす角の角度θで傾斜する吸気風路46により、後部上方に向けて流れて回転清掃体121 のブレード125 および布ブレード126 に略垂直に吹き付けられ、さらに上部ケース22のひさし部39の下面にて案内され流れる方向が変換されて床面6とのなす角の角度θで流れ、回転清掃体121 のブレード125および布ブレード126 に吹き付け続ける状態となる。そして、この床面6とのなす角が異なり回転清掃体121 の回転軌跡Bの異なる接線方向で長い間吹き付けた吸気流は、回転清掃体121 の軸方向に沿うようにケース体24の中心の風路室54に向けて集まるように回転清掃体121 の回転に長い距離で作用して回転トルクを増大させつつ連結管部55の吸込管部56に流れる。
【0045】
この吸込口本体14の床面6上での走行により、床面6が絨毯などの場合、回転する回転清掃体121 のブレード125 の先端部分が床面6に衝突して塵埃を叩き出すとともにブレード125 が掻き出しあるいは掃き取りして掻き取り、塵埃を吸込口30から吸い込む。また、床面6が板の間や畳などの比較的に平坦な場合、回転する回転清掃体121 の布ブレード126 が床面6を磨きつつ床面6上の塵埃を掃き取り、吸込口30から吸い込む。さらに、回転清掃体121 を回転させるため吸気口45から吸気流を吸い込む際に、吸気口45がひさし部39にて前側上部が覆われた状態で下方の床面6に向けて開口する状態となっていることから、ケース体24の前側の床面6上の塵埃も吸い込む。
【0046】
そして、空気とともに吸い込んだ塵埃は、延長管13およびホース8を介して掃除機本体1の集塵室に流入して捕捉する。
【0047】
この第1の掃除形態では、継手部61は連結管部55に対してほとんど回転せず、吸込口本体14の前後方向への走行に伴って連通管部62の延長管13に接続される端部が上下方向に回動する状態となる。この連通管部62の回動に伴って、連通管部62の連通回動部66が継手部61の風路空間室115 内で回動するとともに、継手部61と連通管部62の連通回動部66との間に挟持されるように位置する揺動閉塞体75が連通回動部66に対して相対的に回動する。そして、吸込口本体14が掃除作業者側に引かれるように後退する状態、すなわち連通管部62の他端側が上方に回動し連通回動部66が継手部61の下継手部87の湾曲下板部102 から外れる状態となる場合には、揺動閉塞体75の抜止係止爪部77が連通回動部66の抜止規制部71に当接して連通回動部66の回動に伴って揺動閉塞体75が回動し、連通回動部66の下部を覆い、下継手部87および連通回動部66間に隙間が生じない。
【0048】
また、家具の下などの上下方向が狭い場所では、連通管部62の軸方向がケース体24の前後方向で水平方向に沿うように回動させる。この状態では、連通管部62の連通回動部66の下部開口縁および揺動閉塞体75の閉塞底板76の前側縁が下継手部87の摺接回動規制部96にそれぞれ当接し、連通回動部66および下継手部87の湾曲下板部102 間に閉塞底板76が挟持され、揺動閉塞体75が連通回動部66に重なり合う状態となる。
【0049】
一方、家具の間などの比較的狭い場所、すなわち横長の吸込口本体14が走行できない幅寸法の床面6を掃除する際には、接続管63の連通管部62の軸方向が吸込口本体14の長手方向で水平方向に沿うように接続管63の継手部61および連通管部62をそれぞれ回動し、吸込口本体14を長手方向が走行方向となるように掃除形態を第2の掃除形態に可変し、隙間部分に吸込口本体14を滑り込ませるようにして掃除する。
【0050】
また、ホース8を床面6上においた場合、あるいは吸込口30に閉塞した塵埃の除去、回転清掃体121 に絡み付いた糸ゴミなどの除去のために、吸込口本体14の下面が床面6から離間すると、吸込室31内が大気圧に対する負圧が小さくなって大気圧に近い状態となり、吸気口45から回転清掃体121 に吹き付ける吸気量が低減し、回転清掃体121 の回転は停止する。
【0051】
そして、掃除の中断あるいは中止の場合には、延長管13に設けたフック部18を本体ケース2に設けた図示しない引っ掛け凹部に係合し、本体ケース2にホース8および吸込口本体14を接続した状態で延長管13を係止保持する。この場合には、図1に示すように、接続管63の連通管部62の軸方向が上下方向に沿う状態で保持される。この状態でも、揺動閉塞体75により連通管部62の下側部を覆って継手部61との間に隙間が生じることを防止する。
【0052】
上述したように、回転清掃体121 の回転軌跡Bおよびケース体24の内面である上部ケース22の下面の最短距離での上部ケース22の下面の位置における接線Cと床面6とのなす角の角度θが、回転清掃体121 のブレード125 に吸気風を吹き付けて回転させる吸気口45を吸込室31に連通する吸気風路46の中心軸Aと床面6とのなす角の角度θより小さいため、一旦吸気口45から吸気された吸気流は吸気風路46を通って回転清掃体121 のブレード125 に吹き付けられ、さらに上部ケース22の下面で方向が変換されて回転清掃体121 のブレード125 に吹き付け続ける状態となるので、吸気流を長く回転清掃体121 に吹き付ける状態が得られ、回転清掃体121 の回転トルクを吸気口45の開口状態を設定する簡単な構造で増大できる。
【0053】
また、吸気風路46を通った吸気流をケース体24を構成する上部ケース22の下面にて流れる方向を変換するため、別途吸気流の流れを変換する構成が不要で、上部ケース22を利用した簡単な構成で長い間吸気流を回転清掃体121 に吹き付け続ける構成が得られ、容易に回転清掃体121 の回転トルクを増大である。
【0054】
そして、上部ケース22の前部にケース体24の最前部に鍔状に突出するひさし部39を設け、吸気口45が下方に向く状態としたため、回転清掃体121 を回転させるために吸気流を取り込む吸気口45からも塵埃を吸塵でき、吸塵効率を向上できるとともに、ケース体24の前側に位置する塵埃を吸塵できることから、壁際まで吸塵でき、掃除性を向上できる。
【0055】
さらに、吸気口45から吸い込まれる吸気流は、下方から上方に向けてひさし部39に沿ってサイクロン状に流れて流速が早まった状態で回転清掃体121 の回転軌跡の外周部分に吹き付けられるため、回転清掃体121 を効率よく大きなトルクで回転でき、床面6からの塵埃の掻き出し性が向上して、吸塵効率を向上でき、掃除性を向上できる。
【0056】
また、ひさし部39の先端が自由端で、ある程度の弾性を有するABSにて形成されているため、壁や家具などに当接してもひさし部39が弾性変形して損傷を防止できる。なお、ひさし部39の先端部まで緩衝体23を設けることにより、壁や家具などが傷付くなどの損傷も確実に防止できる。
【0057】
次に、他の実施の形態を図8を参照して説明する。
【0058】
この図8に示す実施の形態は、上記図1ないし図7に示す実施の形態において、ひさし部39を設けた上部ケース22の代わりに、上部ケースの先端部に緩衝体23が設けられた構成である。
【0059】
すなわち、上部ケース22は、吸込部26の略上面を覆って着脱可能に下部ケース21に取り付けられる断面円弧状のケース蓋体22a と、このケース蓋体22a の後部に一体的に鍔状に設けられ下部ケース21のハウジング下部21b を覆いハウジング部27を構成するケース覆部22b とにて凸字状に形成されている。
【0060】
また、緩衝体23は、例えばゴムなどの弾性部材にて形成され、吸込部26の吸込室31の略前側上面を覆い下部ケース21の前面より前方に突出し上部ケース22の前側縁に連続する平板状の前部覆い板131 と、この前部覆い板131 から下方に向けて略く字状に折曲するひさし部39とを備えている。また、前部覆い板131 の後部縁には、上部ケース22の前側縁に下面側に亘って係合する係止片である係合爪部132 が複数設けられている。
【0061】
そして、ひさし部39の下面には、一体に設けられ下部ケース21の前側縁に下端縁が当接する支柱リブ部40が一体に設けられている。また、ひさし部39の両側には、下部ケース21および上部ケース22に挟持されケース体24の側面から後部に亘ってケース体24の周面を覆う帯状の図示しない保護カバー部が一体に設けられている。さらに、各係合爪部132 ,132 の先端には、上部ケース22の長手方向に亘って壁状、すなわち回転清掃体121 の軸方向に沿って壁状で、回転清掃体121 に向けて湾曲する整流案内板134 が設けられている。
【0062】
なお、整流案内板134 は、先端縁が風路室54に向けて先端部分での下面の接線方向が略水平となるように形成されているとともに、回転清掃体121 との最短距離の位置での接線方向Dと床面6とのなす角の角度θは、角度θより小さい。
【0063】
また、支柱リブ部40の下端縁には、下部ケース21の吸気下凹部37に対応して凹状で、ひさし部39の先端部から連続し後部に向けて深くなる案内傾斜上面41a を有した吸気上凹部41が設けられている。そして、これら吸気下凹部37および吸気上凹部41にて、ケース体24の前側には、前方かつ下方に向けて吸気口45が開口形成され、この吸気口45が吸込室31に連通する後方に従って上方に位置する傾斜した吸気風路46が設けられている。
【0064】
なお、緩衝体23および上部ケース22の一連の下面は、回転清掃体121 の回転軌跡Bおよびケース体24の内面である上部ケース22の下面の最短距離での上部ケース22の下面の位置における接線Cと床面6とのなす角の角度θが、回転清掃体121 のブレード125 および布ブレード126 に吸気風を吹き付けて回転させる吸気口45を吸込室31に連通する吸気風路46の中心軸Aと床面6とのなす角の角度θより小さく形成されている。
【0065】
そして、掃除の際に吸気口45から吸気された吸気流は、後部上方に向けて床面6とのなす角の角度θで傾斜する吸気風路46により、後部上方に向けて流れて回転清掃体121 のブレード125 および布ブレード126 に略垂直に吹き付けられる。さらに、吸気流は、緩衝体23の前部覆い部131 および上部ケース22の下面にて案内され流れる方向が変換されて床面6とのなす角の角度θで流れ、回転清掃体121 のブレード125 および布ブレード126 に吹き付け続ける状態となる。そしてさらに、吸気流は、緩衝体23の整流案内板134 の下面にて案内され流れる方向が変換されて床面6とのなす角の角度θで流れ、回転清掃体121 のブレード125および布ブレード126 に吹き付け続ける状態となる。そして、この床面6とのなす角が異なり回転清掃体121 の回転軌跡Bの異なる接線方向で長い間吹き付けた吸気流は、回転清掃体121 の軸方向に沿うようにケース体24の中心の風路室54に向けて集まるように回転清掃体121 の回転に長い距離で作用して回転トルクを増大させつつ連結管部55の吸込管部56に流れる。
【0066】
この図8に示す実施の形態によれば、図1ないし図7に示す実施の形態よりさらに長い間吸気流が回転清掃体121 に吹き付け続ける状態が得られ、さらに回転清掃体121 の回転トルクを向上できる。
【0067】
また、吸気流の流れる方向を切り換えて長い間吹き付ける状態にする整流案内板134 を緩衝体23をケース体24の上部ケース22に取り付ける係止爪部132 に一連に設けるため、回転トルクが増大する構成を、ケース体24に取り付ける係止爪部132 を利用した簡単な構造で容易に得られる。
【0068】
そして、吸気口45を前部下方に向けて開口するひさし部39を緩衝体23に設けたため、例え掃除の際に壁や家具などに衝突しても確実に損傷を防止できる。
【0069】
なお、上記実施の形態において、キャニスタ型の電気掃除機に限らず、吸込口本体14が掃除機本体1の下面に直接形成されたアップライト型、掃除機本体1と吸込口本体14とが一体化された自走式の電気掃除機、ハンディ型などにも適用することができる。
【0070】
そして、回転清掃体121 としては、起毛を壁状に設けた回転ブラシや、布ブレード126 およびブレード125 が一体のものなどいずれの清掃部材を備えたものでもよい。
【0071】
また、ひさし部39を設けて吸気口45を前部下方に向けて開口するようにしたが、吸気口45からの吸気流が回転清掃体121 の回転軌跡Bの複数の接線方向で吹き付けられる状態、すなわち、回転清掃体121 の回転軌跡Bおよびケース体24の内面である上部ケース22の下面の最短距離での上部ケース22の下面の位置における接線Cと床面6とのなす角の角度θが、回転清掃体121 のブレード125 に吸気風を吹き付けて回転させる吸気口45を吸込室31に連通する吸気風路46の中心軸Aと床面6とのなす角の角度θより小さく設定したいずれの構成でもできる。
【0072】
そして、回転可能な継手部61に連通管部62を軸支して説明したが、第2の掃除形態に可変しない構成、例えばケース体24に直接連通管部62を軸支する構成などとしてもよい。
【0073】
【発明の効果】
請求項1記載の電気掃除機の吸込口体によれば、回転清掃体の回転軌跡から最短距離に位置するケース体の内面の位置における接線と被掃除面とのなす角の角度が、吸気風路の中心軸と被掃除面とのなす角の角度より小さくしたため、一旦吸気口から吸気された吸気流は吸気風路を通って回転清掃体の清掃部材に吹き付けられ、さらにケース体の内面で方向が変換されて回転清掃体の清掃部材に吹き付け続ける状態となり、吸気流を回転清掃体に長い間吹き付ける状態が得られ、回転清掃体の回転トルクを吸気口の開口状態を設定する簡単な構造で増大できる。
【0074】
請求項2記載の電気掃除機の吸込口体によれば、請求項1記載の電気掃除機の吸込口体の効果に加え、ケース体を構成する下部ケースの上面を覆って取り付けられる上部ケースの下面を、回転清掃体の回転軌跡から最短距離となる位置での接線と被掃除面とのなす角の角度が吸気風路の中心軸と被掃除面とのなす角の角度より小さい角度で傾斜して形成したため、別途部材を用いることなく、上部ケースを用いて容易に吸気流の流れる方向を変換して長い間吸気流を回転清掃体に吹き付ける構成が得られ、容易に回転清掃体の回転トルクを増大できる。
【0075】
請求項3記載の電気掃除機の吸込口体によれば、請求項1または2記載の電気掃除機の吸込口体の効果に加え、ケース体は、前面を含む周面に亘って軟質部材にて形成したバンパのケース体に係止する係止片に、回転清掃体の軸方向に壁状で回転清掃体の回動軌跡に略沿って湾曲する整流案内板を吸気室内に亘って一連に設けたため、バンパをケース体に取り付ける係止片を利用した簡単な構造で、吸気流をさらに長い間回転清掃体の清掃部材に吹き付け続けることができ、回転トルクを増大できる。
【0076】
請求項4記載の電気掃除機によれば、簡単な構造で回転清掃体の回転トルクを増大できる請求項1ないし3いずれか一記載の電気掃除機の吸込口体を備えるため、掃除性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す連通管を立てた状態の吸込口本体の側面断面図である。
【図2】同上上部ケースの一部を切り欠いた吸込口本体を示す平面図である。
【図3】同上吸込口本体の正面図である。
【図4】同上吸込口本体の底面図である。
【図5】同上吸込口本体の上部ケースと連通管との関係を示す分解斜視図である。
【図6】同上接続管を示す断面図である。
【図7】同上電気掃除機を示す斜視図である。
【図8】本発明の他の実施の形態を示す連通管を立てた状態の吸込口本体の側面断面図である。
【符号の説明】
1 掃除機本体
6 被掃除面である床面
14 吸込口本体
21 下部ケース
22 上部ケース
23 バンパである緩衝体
24 ケース体
30 吸込口
31 吸込室
45 吸気口
46 吸気風路
121 回転清掃体
125 清掃部材であるブレード
126 清掃部材である布ブレード
132 係止片である係止爪部
134 整流案内板

Claims (4)

  1. 被掃除面と対向する面に吸込口を開口する吸込室を内部に区画形成するとともに前記吸込室に吸気風路を介して連通する吸気口を開口するケース体と、
    このケース体の吸込室内に前記吸込口に臨んで回転自在に設けられ、前記被掃除面から塵埃を掻き出す清掃部材を有し前記吸気口からの吸気流が前記清掃部材に吹き付けられて回転する回転清掃体とを備え、
    前記回転清掃体の回転軌跡から最短距離に位置する前記ケース体の内面の位置における接線と前記被掃除面とのなす角の角度は、前記吸気風路の中心軸と前記被掃除面とのなす角の角度より小さい
    ことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  2. ケース体は、上方を開口する下部ケースおよびこの下部ケースの上面を覆って取り付けられる上部ケースとを備え、
    前記上部ケースの下面は、回転清掃体の回転軌跡から最短距離となる位置での接線と被掃除面とのなす角の角度が吸気風路の中心軸と前記被掃除面とのなす角の角度より小さく傾斜して形成された
    ことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機の吸込口体。
  3. ケース体は、前面を含む周面に亘って軟質部材にて形成され前記ケース体に係止する係止片を有したバンパを備え、
    このバンパは、前記係止片に一連に回転清掃体の軸方向に壁状に吸込室内に設けられこの回転清掃体の回動軌跡に略沿って湾曲する整流案内板を備えた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機の吸込口体。
  4. 掃除機本体と、
    この掃除機本体に接続される請求項1ないし3いずれか一記載の電気掃除機の吸込口体と
    を具備したことを特徴とする電気掃除機。
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