JP2000126098A - 電気掃除機およびその吸込口体 - Google Patents

電気掃除機およびその吸込口体

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JP2000126098A
JP2000126098A JP10300142A JP30014298A JP2000126098A JP 2000126098 A JP2000126098 A JP 2000126098A JP 10300142 A JP10300142 A JP 10300142A JP 30014298 A JP30014298 A JP 30014298A JP 2000126098 A JP2000126098 A JP 2000126098A
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suction port
communication pipe
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suction
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JP10300142A
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Kiyoshi Ishikawa
清 石川
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Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で騒音が低減する電気掃除機の吸
込口体を提供する。 【解決手段】 一端側が屈曲する略円筒状の連通管部47
a の一端に、ラッパ状に拡開する連通回動部47b を設け
た連通管47を形成する。連通回動部47b に、中心軸に通
孔47c を有した略円筒状で、連通回動部47b の内周側に
連通する回転軸47d を一対同軸上に設ける。下面に吸込
口28を開口するケース体24の後部中央に回転自在に継手
部48を設ける。継手部48に、回転軸47d ,47d を軸支
し、通孔47cを介して連通管47に連通する内室48f ,48f
を区画する区画リブ48d ,48d を設ける。ケース体24
に継手部48を介して回動自在に軸支した連通管47に、掃
除の際に生じる風切り音などの騒音を吸音するヘルムホ
ルツの共鳴器を構成する。別途吸音部材などを用いるこ
となく、従来の構成の回転軸47d ,47d に継手部48の内
室48f ,48f に連通する通孔47c を設ける単純な構成で
騒音を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸にて回動可
能に軸支される連通管を備えた電気掃除機およびその吸
込口体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機は、電動送風機を収容
する掃除機本体に、ホースおよび延長管を介して吸込口
体を接続している。そして、この吸込口体は、床面に対
向する下面に吸込口を開口し、ホースや延長管に着脱可
能に接続し吸込口に連通する連通管を有している。ま
た、連通管は、掃除性の向上のために、ケース体に取り
付けられる端部に径方向に略同軸上に一対の回転軸を有
し、これら回転軸をケース体に回転自在に軸支してホー
スや延長管に接続される端部側を回動可能となるように
ケース体に取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の電気
掃除機では、掃除環境の改善のために、電動送風機の駆
動による騒音を吸音材を設けるなどにより抑制し、騒音
の発生を大きく低減した静音対策が施されている。この
ため、電動送風機の駆動による騒音にかき消されてあま
り気にならなかった吸込口体の吸気による騒音の発生
が、耳障りとなってきている。そこで、電動送風機の消
音と同様に吸音材などにて吸込口体の吸気による音を抑
制することも考えられるが、吸込口体はホースや延長管
の端部に取り付けられ、被掃除面である床面上を走行す
る構成であることから、小型化および軽量化が望まれて
いるので、吸音材などの別部材を用いると、製造性が低
下するとともに、大型化および重量の増大を招き、掃除
作業性が低下するおそれがある問題がある。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、簡単な構造で騒音が低減する電気掃除機およびその
吸込口体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電気掃除
機の吸込口体は、被掃除面と対向する下面に吸込口を開
口するケース体と、このケース体に回動可能に設けられ
前記吸込口に連通する連通管と、この連通管に設けられ
前記ケース体に回転自在に軸支され略円筒状の回転軸
と、前記ケース体に設けられ前記回転軸を回転自在に軸
支し前記回転軸を介して前記連通管に連通する内室を有
した軸支部とを具備したものである。
【0006】そして、ケース体に連通管の回転軸を軸支
する軸支部に回転軸を介して連通管と連通する内室を設
けるため、回転軸および内室にて連通管に対してヘルム
ホルツの共鳴器が構成され、吸込口から塵埃とともに空
気が吸い込まれることにより生じる風切り音などの騒音
が、回転軸および内室による吸音作用により低減し、別
途吸音部材などを用いることなく、従来の構成を利用し
て吸音効果が得られ、簡単な構造で騒音が低減する。
【0007】請求項2記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項1記載の電気掃除機の吸込口体において、回転軸
は、連通管の径方向に同軸上に一対設けられ、それぞれ
内径が異なるものである。
【0008】そして、連通管の径方向に同軸上に一対設
けた回転軸をそれぞれ異なる内径としたため、異なる周
波数帯の騒音が吸音されて、騒音が大きく低減する。
【0009】請求項3記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項1または2記載の電気掃除機の吸込口体におい
て、回転軸は、連通管の径方向に同軸上に一対設けら
れ、軸支部は、各連通管がそれぞれ連通し容積が異なる
内室を一対設けたものである。
【0010】そして、連通管の径方向に同軸上に一対設
けた回転軸を介して連通管にそれぞれ連通する軸支部の
一対の内室をそれぞれ異なる容積としたため、異なる周
波数帯の騒音が吸音されて、騒音が大きく低減する。
【0011】請求項4記載の電気掃除機は、請求項1な
いし3いずれか一記載の電気掃除機の吸込口体と、この
吸込口体が接続される掃除機本体とを具備したものであ
る。
【0012】そして、簡単な構造で騒音が低減する請求
項1ないし3いずれか一記載の電気掃除機の吸込口体を
用いるため、掃除の際の騒音が低減し、静かに掃除でき
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を示
す電気掃除機の構成を図面を参照して説明する。
【0014】図8において、1は掃除機本体で、この掃
除機本体1は、上面を開口した下部本体ケース2a、およ
び、この下部本体ケース2aの後部上面を閉塞する上部本
体ケース2bが、前面を含む周縁にバンパ3を挟持して接
合されて前側上面を開口した本体ケース2を有してい
る。そして、掃除機本体1は、本体ケース2の前側上面
を開閉自在に閉塞する蓋体4を回動自在に軸支してい
る。
【0015】また、本体ケース2は、進行方向の前側下
面に図示しない旋回自在の旋回輪が取り付けられ、本体
ケース2の後側側面に大径の従動輪6が回転自在に設け
られ、掃除機本体1は旋回輪と従動輪6とにて被掃除面
である床面上を走行可能となっている。さらに、本体ケ
ース2の上部には、上下方向に摺動可能なハンドル7が
設けられている。
【0016】そして、掃除機本体1内には、図示しない
電動送風機が収容される電動送風機室が後側に区画形成
され、この電動送風機の吸込側に連通しかつ上方が開放
して蓋体4にて開閉され集塵フィルタを収容する図示し
ない集塵室が前側に区画形成されている。さらに、掃除
機本体1の前側には、集塵室に臨んで開口しホース8が
着脱可能に接続される接続口9が形成されている。
【0017】また、ホース8は、可撓なホース本体11
と、このホース本体11の一端に設けられ掃除機本体1の
接続口9に着脱可能に差し込み接続される接続管12と、
ホース本体11の他端に設けられ延長管13を介して吸込口
本体14が接続される把持部15とにて構成されている。そ
して、把持部15には、電動送風機の駆動状態を設定操作
する各種スイッチ16,16を有した操作手段17が配設され
ている。
【0018】一方、吸込口本体14は、図1ないし図6に
示すように、走行方向に対して横長で、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂などの合成樹
脂製の上面を開口した下部ケース21と、この下部ケース
21の上部に上面の開口を覆い同材質の下面を開口する上
部ケース22とが、下部ケース21および上部ケース22の前
面を含む周面に沿って軟質部材の緩衝体23を挟持して結
合固定されて、後部略中央が後方に向けて突出する凸字
状のケース体24を備えている。
【0019】そして、下部ケース21は上面に略垂直にリ
ブ部25を有し、ケース体24はリブ部25により横長矩形状
の吸込部26とこの吸込部26の後部略中央に後方に一対突
出する軸支部27,27とにて凸字状に形成されている。さ
らに、下部ケース21の吸込部26の下面にはリーク口とし
ての作用も有する吸込口28が開口形成され、吸込部26内
が吸込室29となっている。
【0020】また、上部ケース22は、吸込室29の上面を
覆って着脱可能に下部ケース21に取り付けられる円弧状
である断面略半円状のケース蓋体31と、このケース蓋体
31と一部が重なり合って下部ケース21の後部上面を覆う
ケース覆部32とにて構成されている。そして、ケース覆
部32は、下部ケース21の後側上面の一部を覆い軸支部27
を構成する覆部33と、この覆部33に一連に設けられケー
ス蓋体31と同様の曲率で円弧状に形成されケース蓋体31
の一部が重なり合い吸込室29の後部略中央を覆う補強板
部34と、補強板部34の略中央に一対の軸支部27,27間に
位置して後方に向けて略円筒状に突設され吸込室29に連
通する連結管部35とにて構成されている。なお、連結管
部35は、軸方向が略水平方向かつ前後方向に沿って設け
られている。そして、下部ケース21にケース覆部32が取
り付けられて構成されるケース体24の上面に開口する部
分が係脱口36となる。
【0021】また、ケース覆部32の補強板部34の上部縁
には、前方に舌片状に突出する一対の係止舌片部34a ,
34a が設けられている。さらに、ケース蓋体31の内面に
は、係止舌片部34a ,34a がそれぞれ係脱可能な係脱凹
部34b ,34b が設けられているとともに、係脱凹部34b
,34b 間には係止舌片部34a ,34a 間に係脱可能でか
つ補強板部34の上部縁に係脱可能な係脱凸部34c が突設
されている。
【0022】そして、下部ケース21の前部両端側には、
従動前輪38a が回転自在に軸支された従動前輪室38b が
形成されている。また、下部ケース21の一対の軸支部2
7,27には、それぞれ従動後輪39a が回転自在に軸支さ
れた従動後輪室39b が形成されている。なお、従動後輪
39a は、外周面に布などの柔軟部材やゴムなどの弾性部
材である図示しない保護シートが設けられている。そし
て、ケース体24は、従動前輪38a と従動後輪39a とにて
被掃除面である床面上を走行可能になっている。
【0023】一方、下部ケース21の前側縁近傍の内面側
には、吸込室29に向けて凹状の図示しない係止凹部が一
対設けられている。そして、ケース蓋体31の前側縁に
は、下部ケース21の係止凹部に係脱可能な係止爪部41が
突設されている。さらに、ケース蓋体31の左右方向の両
側後部縁には左右方向に摺動可能なスライダ42がそれぞ
れ設けられ、これらスライダ42には引っ掛け爪部43がそ
れぞれ突設されている。また、ケース覆部32の補強板部
34の左右方向の両側縁にはそれぞれ左右方向に突出する
舌片部44が一体に設けられ、これら舌片部44の先端部に
は吸込室29に向けて断面略L字状に突出しケース蓋体31
のスライダ42の引っ掛け爪部43が係脱可能な鍵部45が設
けられているとともに、覆部33が突設されている。そし
て、スライダ42の摺動移動により、ケース蓋体31が下部
ケース21に接合固定されたケース覆部32に着脱可能に装
着される。
【0024】また、ケース体24の後部中央には、一対の
軸支部27,27間に位置して連通管47が配設されている。
この連通管47は、上部ケース22のケース覆部32の連結管
部35に回転自在に嵌着された軸支部としての継手部48
に、一端を他端が上下方向に回動自在に連結管部35に連
通して軸支されている。
【0025】そして、連通管47は、一端側が屈曲する略
円筒状の連通管部47a と、この連通管部47a の一端に設
けられ連通管部47a の軸方向に対して直交方向である左
右方向に軸方向を有する略半円筒状で連通管部47a から
拡開するように形成され継手部48内に回動自在に収容さ
れる連通回動部47b とにて構成されている。さらに、連
通回動部47b の左右方向に位置する端面には、連通管47
の径方向、すなわち連通回動部47b に同軸上で中心軸に
通孔47c を有した略円筒状に形成され、内周が連通回動
部47b の内周側に連通する回転軸47d が一対同軸上に設
けられている。
【0026】また、継手部48は、連結管部35を嵌合して
回転自在に保持される円筒状部48aと、この円筒状部48a
の一端縁の半周に皿状に突設された下継手部48b と、
この下継手部48b の上面を覆ってねじ止めなどにより一
体的に取り付けられる皿状の上継手部48c とにて構成さ
れている。さらに、下継手部48b および上継手部48cに
は、それぞれ対向して先端部が接合する上下方向に壁状
に突設された略平行に一対の区画リブ48d ,48d が設け
られ、これら区画リブ48d ,48d にて連通管47の連通回
動部47b を収容する風路空間部48e と、この風路空間部
48e の左右方向にそれぞれ区画形成された一対の内室48
f ,48f とが区画形成されている。また、区画リブ48d
,48d には、接合する縁に略半円状に切欠部48g が対
向して切り欠き形成され、これら切欠部48g ,48g にて
連通管47の回転軸47d ,47d を回転自在に軸支する略円
形の軸受孔48h ,48h を構成する。さらに、下継手部48
b および上継手部48c には、風路空間部48e に位置する
部分で対向する位置に略コ字状に切欠形成された切欠部
48i ,48i がそれぞれ設けられ、これら切欠部48i ,48
i により連通管47が上下方向へ回動するための逃げ部分
となっている。
【0027】なお、連通管47の回動軸47d の通孔47c と
継手部48の内室48f とにてヘルムホルツの共鳴器が構成
される。
【0028】そして、連通管47は、連通管部47a が延長
管13およびホース8を介して掃除機本体1に着脱自在に
接続され、吸込口28が掃除機本体1の接続口9に連通す
る。
【0029】さらに、ケース体24内には、吸込室29の左
右方向の両端部に位置して設けられた軸受50により回転
自在に軸支された回転清掃体51が配設されている。この
回転清掃体51は、シャフト52と、このシャフト52の両端
部に回転自在に設けられ軸受50に係脱可能に装着される
軸支部材53と、シャフト52に嵌着する筒状部54およびこ
の筒状部54の外周面に壁状でスパイラル状に一体に設け
られ先端側が一側に湾曲した清掃部材としてのブレード
55を有したブレード部56とにて構成されている。なお、
図2および図3は、説明の都合上ブレード55を直線状に
示した。軸支部材53,53は、それぞれ大きさが異なり、
軸受50,50は所定の軸支部材53,53のみ係脱可能となっ
ている。また、ブレード55の先端縁には、湾曲する方向
と反対側に膨出して肉厚となる叩き部57が設けられてい
る。
【0030】そして、回転清掃体51は、シャフト52の両
端の軸支部材53が軸受50に装着された状態で、上方に位
置するブレード55がケース体24の前側に湾曲し、回転軸
心を含む水平方向の平面Aが連通管47を軸支する連結管
部35の中心軸を含む平面Bより下方に位置して配設され
ている。さらに、回転清掃体51は、吸込口28に臨んで下
端が従動前輪38a および従動後輪39a にて形成される平
面より上方に位置し、平坦な床面である板の間には接触
せず吸込口28に入り込む凹凸のある床面である絨毯には
ブレード55が接触するように配設される。また、回転清
掃体51が回転により回転半径Rが大きくなる、すなわち
湾曲するブレード55が吸気流の吹き付けや回転によるモ
ーメントの作用などにより例えば直線状に伸びるような
状態となって回転半径Rが最大限に大きくなる有効半径
Sの状態となっても、吸込室29の内面と干渉しないでブ
レード55が接触しないように設定されている。
【0031】さらに、上部ケース22のケース蓋体31の前
面には、左右方向の両端部側に位置して、連通管47に対
向する部分が閉塞された状態、すなわち連通管47と対向
しないように一対の吸気口60,60が連通管47の位置する
中央を対称中心として略対称に開口形成されている。そ
して、この吸気口60の下端の内側縁には、吸込室29の略
上方に向けて、すなわち、吸気口60から吸気した空気の
流れである吸気流が上部ケース22のケース蓋体31の内面
に沿って回転清掃体51の最外周であるブレード55の先端
縁部分に衝突して吹き付けるように整流する吸気風路61
を形成する整流板62が設けられている。この整流板62
は、吸気風路61がこの吸気風路61の上流側の風路断面積
としての開口面積である吸気口60の開口面積より吸気風
路61の下流側の風路断面積である開口面積の方が小さく
なるラッパ状に形成されるように設けられている。
【0032】なお、吸気口60,60は、連通管47を継手部
48を介して軸支する連結管部35の吸込室28側に開口する
開口中心と吸気口60の中心とを結ぶ直線上に回転清掃体
51の回転軸心が位置せず、連結管部35の軸心を含む水平
方向に沿った平面Bが位置する側と同じ側の上方、すな
わち回転清掃体51の回転軸心を含む水平方向の平面Aよ
り吸気口60の中心および連結管部35の軸心を含む水平方
向に沿った平面Bが上方に位置して開口形成されてい
る。さらに、吸気口60,60は、一対の総開口面積が吸込
口28の開口面積より小さい面積となるように開口形成さ
れている。
【0033】また、下部ケース21の下面には、吸込口28
の左右方向の両端側に位置してケース体24の外部と吸込
口28とを連通する連通部としての下方に向けて凹溝状の
連通溝部64,64がそれぞれ設けられている。
【0034】さらに、下部ケース21の下面には、吸込口
28の後方に位置して左右方向に長手状で下方に向けて開
口する凹溝状の収納凹部65が設けられ、この収納凹部65
には清掃体66が着脱可能に装着されている。
【0035】そして、収納凹部65の左右方向である長手
方向の両端面には、下端縁が円弧状の凹状に切欠形成さ
れた軸受部67,67が設けられている。また、収納凹部65
の上面には、後側の縁に沿ってさらに凹溝状の段差凹部
68が設けられている。なお、この段差凹部68は、前側縁
が収納凹部65の前後方向の中心より後方側に位置して設
けられている。さらに、収納凹部65の前後の開口縁近傍
には、先端が対向しない千鳥状に内側に向けて突出する
爪部69が複数突設されている。
【0036】また、清掃体66は、略細長板状の台座部71
を有している。この台座部71は、弾性変形可能な部材に
て、幅方向の寸法が収納凹部65の前後方向における爪部
69,69間の距離より幅広に形成されている。また、長手
方向の両端部に長手方向に沿って突出し収納凹部65の軸
受部67に回転自在に軸支される図示しない略円柱状の軸
部が一体に設けられている。そして、台座部71は、前側
上部縁がケース体24の下面である収納凹部65の天井面に
当接するとともに後側下部縁が爪部69に当接して回動規
制される前方回動と、後側上部縁が収納凹部65の段差凹
部68の天井面に当接するとともに前側下部縁が爪部69に
当接して回動規制される後方回動とにおいて、後方回動
の回動角度が大きくなるように軸支されて収容されてい
る。なお、台座部71は、回動しても下部ケース21の下面
から突出しない。
【0037】さらに、台座部71の下面には、ブラシ毛で
ある起毛を有した拭き取り部材である起毛布77が台座部
71の下面に対して起毛が略垂直に植設された状態で例え
ば接着剤などにより取り付けられ、清掃体66が形成され
ている。そして、清掃体66は、台座部71がケース体24の
下面から下方に突出せず起毛の先端部分がケース体24の
下面から突出し、従動前輪38a および従動後輪39a にて
形成される平面に回動しない状態で起毛の先端が位置し
て平坦な床面である板の間に接触するように配設されて
いる。
【0038】次に、上記実施の形態の動作について説明
する。
【0039】掃除を行う際、掃除機本体1に延長管13お
よびホース8を介して吸込口本体14を接続し、ホース8
の把持部15を持って押動して、吸込口本体14を床面上で
前後に走行させる。
【0040】そして、掃除機本体1の電動送風機の駆動
により発生する吸込力にて、吸気口60,60から吸気され
るとともに吸込口28からも吸い込まれる。ここで、吸込
口本体14が床面上に載置されていることから、外部の空
気が吸気口60,60から吸込室29内に至る風路抵抗が、外
部からケース体24の下面を通って吸込口28から吸込室29
内に至る風路抵抗より小さい。このため、吸気口60,60
からの吸気量が増大する傾向となる。
【0041】さらに、床面が絨毯など特に毛足の長い絨
毯の場合には、吸込口28から吸込室29内に毛足が入り込
む状態となるので、さらに吸気口60,60からの吸気量が
増大する。
【0042】そして、吸気口60,60から吸気された空気
は、整流板62にて整流されつつ吸気風路61を介して吸込
室29内に流入し、回転清掃体51のブレード55に当接して
回転清掃体51を回転させて連結管部35に至る。
【0043】ここで、吸気口60からの吸気流は、吸気風
路61にて回転清掃体51の軸方向に対して略垂直に、すな
わち吸込口本体14の走行方向に沿って直線的に回転清掃
体51に吹き付けられた後、回転清掃体51の軸方向に沿う
ようにケース体24の中心に向けて集まるように流れて連
通管47に流れるため、吸気流が回転清掃体51に作用する
距離が長くなって回転トルクが増大するとともに、吸気
流が回転清掃体51により風路抵抗を受けるために吸込口
28からの吸込量は低減しないので効率よく塵埃が吸い込
まれる。また、吸気口60は、連通管47と反対側、すなわ
ち回転清掃体51の回転軸心を通る略鉛直方向より前側
で、さらに回転清掃体51の回転半径Rの前端より前側に
開口形成されているため、吸気流が回転清掃体51に長時
間作用するので、さらに回転トルクが増大する。
【0044】そして、この回転清掃体51の回転により、
床面が絨毯などの場合、ブレード55の叩き部57が床面に
衝突して塵埃を叩き出すとともに掻き出しあるいは掃き
取りして掻き取り、塵埃を吸込口28から吸い込む。ま
た、吸い込んだ塵埃は、延長管13およびホース8を介し
て掃除機本体1の集塵室に流過し捕捉される。
【0045】このようにして、塵埃とともに空気が吸い
込まれると、吸込口近傍での乱流、回転清掃体51に空気
が衝突する際の乱流、吸込流が吸込室29から連結管部3
5、継手部48の風路空間部48e、連通管の連通回動部47b
および連通管部47a に流れる際の乱流などにより、風切
り音などの騒音が発生する。そして、この騒音は、吸込
流が流れる風路に向けて開口するヘルムホルツの共鳴器
を構成する連通管47の回動軸47d の通孔47c と継手部48
の内室48f とにて吸音される。すなわち、共鳴周波数の
騒音がこの内室48f に入射し、共鳴器のネックとなる通
孔47c の空気が激しく振動し、摩擦損失にて吸音され
る。
【0046】なお、この共鳴周波数f0 は、 f0 =c/2π(s/(V(l+δ)))1/2 c:音速 s:開孔断面積 V:内室の容積 l:通孔47c の軸方向の長さ δ:管端補正 で表される。そして、回転軸47d の通孔47c が円孔であ
ることから、δは略0.8d(d:通孔47c の直径寸
法)で近似される。
【0047】ここで、通孔47c の空気が激しく振動して
熱が発生しても、常に新たな吸込流が流れて冷却される
状態であるため、回転軸47d を損傷することはない。
【0048】また、掃除の際の吸込口本体14の前進時に
は、床面に接触する清掃体66が後方回動した状態で、清
掃体66の起毛布77の前縁側の部分が床面と接触し、この
接触する部分で床面上の塵埃を拭き取る。さらに、吸込
口本体14の後退時には、床面に接触する清掃体66が前方
回動した状態で、清掃体66の起毛布77の後縁側の部分が
床面と接触し、この接触する部分で床面上の塵埃を拭き
取る。
【0049】一方、家具などの移動や掃除箇所の移動な
どのために吸込口本体14の下面が床面から離間する状態
となると、開口面積が大きく、また吸込室29への風路が
形成されていない吸込口28からの風路抵抗が吸気口60,
60から吸気される風路抵抗より小さくなるので、吸込口
28からの吸い込まれる風量が増大するとともに、吸気口
60,60から吸気される風量が減少する。このため、回転
清掃体51に吹き付けられる吸気風が弱まって回転清掃体
51の回転速度が大きく低減する。
【0050】なお、掃除終了後に、回転清掃体51に絡み
付いた糸ごみや髪の毛などを除去するために回転清掃体
51を取り外す場合には、スライダ42をスライド移動して
ケース蓋体31を取り外し、開口するケース体24の上面の
係脱口36から着脱する。なお、装着する場合には、取り
外し動作と反対の動作で装着する。
【0051】また、清掃体66に塵埃が付着して汚れた場
合には、台座部71の中間部分を弾性変形させて爪部69,
69間を通過させ、軸部72,72を軸受部67,67からそれぞ
れ取り外すことにより収納凹部65から取り外して洗浄す
る。なお、装着する場合には、取り外し動作と反対の動
作で装着する。
【0052】上述したように、上記実施の形態では、ケ
ース体24に継手部48を介して回転自在に軸支される連通
管47の回転軸47d ,47d の内周である通孔47c を、吸込
口28に連通し吸込風路の一部を構成する連通管47の連通
回動部47b の内周に連通し、ケース体24に回転軸47d ,
47d を軸支する継手部48に回転軸47d ,47d の通孔47c
を介し連通管47の連通回動部47b の内周に連通する内室
48f ,48f を設けるため、回転軸47d の通孔47c および
内室48f とにてヘルムホルツの共鳴器が構成され、吸込
口28から塵埃とともに空気が吸い込まれることにより生
じる風切り音などの騒音が、回転軸47d ,47d の内周お
よび内室48f ,48f による吸音作用により低減し、別途
吸音部材などを用いることなく、従来の構成の回転軸47
d ,47dに、この回転軸47d ,47d を軸支する継手部48
の内室48f ,48f に連通する通孔47c を設けた単純な構
成で吸音効果が得られ、簡単な構造で騒音を低減でき
る。
【0053】なお、上記実施の形態において、キャニス
タ型の電気掃除機に限らず、吸込口本体14が掃除機本体
1の下面に直接形成されたアップライト型、その他、掃
除機本体1と吸込口本体14とが一体化された自走式の電
気掃除機などにも適用することができる。
【0054】また、継手部48を介して連通管47をケース
体24に回動可能に設けたが、継手部48を用いず、単にケ
ース体24に直接連通管47を回動自在に取り付ける構成の
ものでもできる。
【0055】そして、連通管47の径方向に同軸上に一対
設けた回転軸47d ,47d の通孔47c,47c の径寸法を異
なる寸法に形成してもよい。この構成によれば、異なる
周波数帯の騒音を吸音でき、騒音を大きく低減できる。
【0056】さらに、連通管47の径方向に同軸上に一対
設けた回転軸47d ,47d の通孔47c,47c を介して連通
管47の内周にそれぞれ連通する一対の内室48f ,48f を
それぞれ異なる容積に形成してもよい。この構成によれ
ば、異なる周波数帯の騒音を吸音でき、騒音を大きく低
減できる。
【0057】また、通孔47c ,47c を円孔状に形成した
が、例えば多角形孔状に形成するなど、いずれの形状で
もできる。なお、形状が単純な円孔とすることにより、
掃除の際に吸込口本体14を床面上で走行させるための掃
除動作が加わる回転軸47d ,47d の応力分散性がよく、
損傷しにくくなるとともに、製造性を向上できる。
【0058】そして、直接吸気流が吹き付けられて回転
する回転清掃体51を1つ設けて説明したが、複数設けた
もの、あるいは回転清掃体51を用いないものでもよい。
さらに、回転清掃体51としては、ブレード55の他に、起
毛を壁状に設けた回転ブラシや、布ブレード部を設けた
もの、ブラシや布ブレード、ブレード55を組み合わせた
いずれの清掃部材を備えたものでもよい。
【0059】また、回転清掃体51のブレード55に吸気流
を吹き付けて回転させたが、別途エアタービンや電動機
などにて回転させるものでもよい。
【0060】一方、清掃体66を吸込口28の後側に1つ配
設して説明したが、吸込口28の前側あるいは複数の清掃
体66を設けたり、また清掃体66を設けなくてもよい。
【0061】さらに、清掃体66としては、起毛布77の他
に、台座部71に直接ブラシ毛を植設して塵埃の掻き出し
や掃き取りなどの塵埃の掻き取り作用を有するものでも
同様の効果を有する。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の電気掃除機の吸込口体に
よれば、ケース体に連通管の回転軸を軸支する軸支部に
回転軸を介して連通管と連通する内室を設けるため、回
転軸の内周および内室とにて連通管に対してヘルムホル
ツの共鳴器が構成され、吸込口から塵埃とともに空気が
吸い込まれることにより生じる風切り音などの騒音が、
回転軸および内室による吸音作用により低減でき、別途
吸音部材などを用いることなく、従来の構成を利用して
吸音効果が得られ、簡単な構造で騒音を低減できる。
【0063】請求項2記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項1記載の電気掃除機の吸込口体の効果に加
え、連通管の径方向に同軸上に一対設けた回転軸をそれ
ぞれ異なる内径としたため、異なる周波数帯の騒音を吸
音でき、騒音を大きく低減できる。
【0064】請求項3記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項1または2記載の電気掃除機の吸込口体の
効果に加え、連通管の径方向に同軸上に一対設けた回転
軸を介して連通管にそれぞれ連通する軸支部の一対の内
室をそれぞれ異なる容積としたため、異なる周波数帯の
騒音を吸音でき、騒音を大きく低減できる。
【0065】請求項4記載の電気掃除機によれば、簡単
な構造で騒音が低減する請求項1ないし3いずれか一記
載の電気掃除機の吸込口体を用いるため、掃除の際の騒
音を低減でき、静かに掃除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す吸込口本体の一部
分解斜視図である。
【図2】同上吸込口本体を示す上部ケースを取り外した
状態の平面図である。
【図3】同上側面断面図である。
【図4】同上底面図である。
【図5】同上正面図である。
【図6】同上背面図である。
【図7】同上連通管および継手部を示す断面図である。
【図8】同上掃除機本体を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 掃除機本体 14 吸込口本体 24 ケース体 28 吸込口 47 連通管 47d 回転軸 48 軸支部としての継手部 48f 内室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被掃除面と対向する下面に吸込口を開口
    するケース体と、 このケース体に回動可能に設けられ前記吸込口に連通す
    る連通管と、 この連通管に設けられ前記ケース体に回転自在に軸支さ
    れ略円筒状の回転軸と、 前記ケース体に設けられ前記回転軸を回転自在に軸支し
    前記回転軸を介して前記連通管に連通する内室を有した
    軸支部とを具備したことを特徴とする電気掃除機の吸込
    口体。
  2. 【請求項2】 回転軸は、連通管の径方向に同軸上に一
    対設けられ、それぞれ内径が異なることを特徴とする請
    求項1記載の電気掃除機の吸込口体。
  3. 【請求項3】 回転軸は、連通管の径方向に同軸上に一
    対設けられ、 軸支部は、各連通管がそれぞれ連通し容積が異なる内室
    を一対設けたことを特徴とする請求項1または2記載の
    電気掃除機の吸込口体。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか一記載の電気
    掃除機の吸込口体と、 この吸込口体が接続される掃除機本体とを具備したこと
    を特徴とした電気掃除機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008526413A (ja) * 2005-01-18 2008-07-24 ダイソン・テクノロジー・リミテッド 掃除機用の掃除機ヘッド
JP2015505703A (ja) * 2011-12-19 2015-02-26 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ サイクロン真空掃除機及びサイクロン分離装置

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US9204770B2 (en) 2005-01-18 2015-12-08 Dyson Technology Limited Cleaner head for a cleaning appliance
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