JP3602805B2 - タイヤ組立体の馴染み加工装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車等に使用されるディスクホイールにタイヤを組付けてなるタイヤ組立体にあって、タイヤとディスクホイールのリムとの嵌合を密にするタイヤ組立体の馴染み加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディスクホイールにタイヤを組付けて、これに空気を充満したタイヤ組立体は、タイヤの寸法、剛性、重量の不均一性、ディスクホイールの真円度のバラツキ、さらには両者の嵌合の状態により、質量分布に若干のアンバランスを生じ、走行時、これらに起因する振動が乗り心地や操縦性に悪影響を及ぼす。このため、かかるアンバランスを解決するために、種々の対策が採られている。
【0003】
ここで、上述のタイヤとホイールの嵌合状態は、タイヤ組立時に注入空気圧で所定のタイヤ形状にふくらますことで定まるが、注入空気圧だけでは、充分に馴染みかつ安定した嵌合状態とならない場合があり、アンバランスの一因となる。そこで、実車走行時に起り得るタイヤ組立体への横力をあらかじめ付与して、タイヤとリムを馴染ませることにより、タイヤとリムとの嵌合不良を修正する加工工程を施している。
【0004】
このようなタイヤ組立体への横力を付与する手段として、タイヤ組立体の接地面に、正逆転式の大径の回転ドラムをスリップ角を付与して押圧し、この回転ドラムを回転させることによりタイヤ接地面に横力を付与するようにしたものが提案されている(特公昭64−3683号公報)。このようなホイールとタイヤとの嵌合作業は、タイヤ組立体が実負荷で安定状態になる前にダミーの負荷で正規の嵌合状態にすることが主眼であるが、実際に必要なことは設計理論上の嵌合状態ではなくその車輌の実負荷で安定する嵌合状態であることを経験上発見している。しかるに前記の従来技術は横力を課するローラが、道路の平面性に較べて、極めて曲率の小さい押圧体であって、負荷の局部偏在があり、かつタイヤの接触面の周囲に押圧力が分散し、実車の場合の嵌合面への押圧力と大いに異なる。更に、常時、実車走行における凸部の乗越えの負荷と似た応力となり、押圧力がホイールとタイヤとの嵌合部に作用しなかったりする問題がある。
【0005】
更に前記従来技術においては、横力をタイヤ組立体の表裏方向に交互に繰り返し加える装置としてタイヤ組立体の首振り装置を必要とし、修正装置全体が大型になる問題もある。
【0006】
そこで、横力を加える押圧面を実車走行時の路面に酷似した状態とし、実負荷により近い負荷をシミュレートするコンパクトで簡単な、かつ効果的な装置として、実用新案登録第2553192号に開示された構成が提案された。この構成は回転するタイヤ組立体の接地面を押圧してその接地面部に横力を加えて馴染み加工を行うものにおいて、その横力を加える手段として、スリップ角を有する多数本の回転可能なローラを相互に近接して並列的に配置した押圧ローラ群を備え、該押圧ローラ群を一体的にタイヤ組立体の接地面に押圧するようにしたものである。
【0007】
この構成は、横力を加える押圧ローラ群が、多数本の回転ローラを近接して並列的に配置されて構成されているため広い押圧面となり、この押圧面が実車走行時の路面と同じような平面になって実車時と同様な負荷がタイヤ組立体の接地面に作用する。また、回転ローラの相互間に空隙部が生じるため、この押圧面が若干の凹凸面になり、粗面を有する路面と酷似し、実車走行時と同様な負荷が作用することとなる等の利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように接地面をその全周に沿って加圧して、リムとタイヤとの馴染みを良くし、これにより両者の嵌合状態を安定化して、リムとタイヤの嵌合状態のアンバランスによる振動の発生を防止する馴染み加工装置が提案されている。一方、かかる馴染み加工は、生産ライン上で画一的に行われるものであるから、馴染み加工の成果を適宜に点検する必要がある。
【0009】
この点検作業は、従来所定個数ごとに製品を抜き取り、ユニフォミティマシンにより、タイヤの各方向のユニフォミティを検査して、その良否を判定していた。しかるにかかる点検手段は次の問題がある。
【0010】
イ) ユニフォミティマシンは、タイヤ組立体の接地面に外径が850mm程度の大径のドラムを圧接して、タイヤの半径方向の力の変動の大きさ(RFV)、横方向の力の変動の大きさ(LFV)、前後方向の力の大きさ(TFV)を計測するものであり、大型で、高価である。一方、この馴染み加工にあっては、RFVの大きさが、特に大きな問題となり、乗り心地や操縦性はかかる特性に大きく依存している。従って、ユニフォミティマシンは、種々の力の変動を検知するものであり、精度が高いが、過剰計測とも言え、結果を得るのにかえって時間がかかる。
【0011】
ロ) 抜き取り検査であるため、すべての製品の加工状態を保証できず、大まかな品質を保証するだけであるから、信頼性が十分ではない。また、検査結果でRFVの値が規定以上であった場合に、当該検査製品の一過性の問題なのか、製品全体の問題なのかの判定が明確にできず、数度の再抜き取りが必要となる。
【0012】
ハ) 作業者が適宜の数ごとに抜き取って、ユニフォミティマシンに移送して装着し、順次試験を行うものであるから、手作業によらざるをえず作業負担が大きい。
本発明は、かかる問題点を解決することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ワーク保持部に支持された、ディスクホイールにタイヤを組付けてなるタイヤ組立体を回転駆動する回転駆動装置と、
タイヤ組立体の接地面を加圧して、馴染み加工を行う第一の押圧体と、
タイヤ組立体の接地面に圧接して、該接地面の半径方向の反力を受圧する第二の押圧体と、
各押圧体を接地面に対して圧接位置と圧接解除位置とに変換移動する移送装置と、
第二の押圧体の圧接状態における反力を検知する圧力検出手段と、
回転駆動装置により回動するタイヤ組立体の接地面に、移送装置で移送して第一の押圧体を圧接する馴染み加工工程と、同じく回動するタイヤ組立体の接地面に、第二の押圧体を圧接して、その反力の変動を圧力検出手段により検出する計測工程とを順次行ない、該反力に基づいてRFV判定を行うようにした加工制御手段とを備えたことを特徴とするタイヤ組立体の馴染み加工装置である(請求項1の手段)。かかる構成にあって、タイヤ組立体をワーク保持部に支持して回動する。なおこの回転駆動装置は、タイヤ組立体をワーク保持部に遊転可能に保持し、接地面に駆動ローラを圧接して、該接地面から回動力を付与する構成などが適用される。そして次に馴染み加工工程として、移送装置により、第一の押圧体をタイヤ組立体の接地面に圧接する。次に、かかる馴染み加工が終了すると、第二の押圧体が接地面に圧接することとなり、計測工程が行なわれる。ここで、第一の押圧体は、第二の押圧体を兼ねることができ、この場合には、そのままタイヤ組立体の接地面に圧接して、該接地面の半径方向の反力を受圧することとなる(請求項1の作用)。そして、反力の変動(RFV)が大きい場合には馴染み加工が不十分かタイヤ又はホイールに異常があるものと判定する。
【0014】
ここで移送装置が、移送台を移動不能とするロック装置を備えると共に、加工制御手段が、あらかじめ設定された反力値が検出されるまで押圧体を圧接し、検出された時点で、ロック装置により移送台を移動不能として、回転駆動装置の作動によりタイヤ組立体を回転させて、その反力の変動を圧力検出手段により検出する計測工程を備えてなるものが提案される(請求項2の手段)。
【0015】
上述の構成は、第二の押圧体を移動不能として、タイヤ組立体の接地面に圧接したものであるが、タイヤ加圧部の変位を計測する変位検出手段を設け、回転駆動装置により回動するタイヤ組立体の接地面に、移送装置で移送して第一の押圧体を圧接する馴染み加工工程と、同じく回動するタイヤ組立体の接地面に、圧力検出手段によりその押圧力を一定として第二の押圧体を圧接して、第二の押圧体の変位を変位検出手段により検出する計測工程を順次行ない、該変位に基づいてRFV判定を行うようにした構成とすることができる(請求項3の手段)。すなわち、タイヤへの押圧力を一定に維持するために、タイヤ加圧部を前後に移動制御し、この前後に動く変位を変位検出手段により測定することにより、タイヤ組立体のRFV判定を行うようにしたものである(請求項3の作用)。
【0016】
このタイヤ組立体のユニフォミティを判定する手段としては、タイヤに作用する圧力を一定にした際の変位の、ピークツーピーク値でRFV判定を行うもの(請求項4の手段)が提案される。また、タイヤに作用する圧力を一定にした際の変位を、FFT処理し、n次成分を総合的に勘案してRFV判定を行うもの(請求項5の手段)も提案される。さらには、タイヤに作用する圧力を一定にした際の変位データから仮想的なタイヤ形状を求め、その真円度により判定するピークツーピーク値でRFV判定を行うもの(請求項6の手段)も提案される。これらの判定手段を単独で、又はこれらを組み合わせて用いることにより、より信頼性の高いタイヤ組立体のRFV判定が可能となる(請求項4〜6の作用)。
【0017】
上述の加工制御手段が、RFV判定で不良とされた場合には、馴染み加工工程を再度実行する(請求項7の手段)ようにしても良い。これにより、多くの場合には、反力の変動が低下し、矯正される(請求項7の作用)。再び馴染み工程を受けたタイヤ組立体はさらに計測工程により計測され、RFVが矯正されない場合には、加工ラインから除去する。
【0018】
上述の第一の押圧体としては、スリップ角を有する多数本の回転可能な加圧ローラを相互に近接して並列的に配置した押圧ローラ群をローラ支持片により遊転可能に支持してなり、その押圧によりタイヤ組立体の接地面に横力を加えるものが好適に用いられる(請求項8の手段)。この構成にあっては、そのスリップ角により、タイヤ組立体の接地面に横力が加わり、タイヤとリムが馴染んで、良好な嵌合状態を得ることができる。また、この構成は、横力を加える押圧ローラ群が、多数本の回転ローラを近接して並列的に配置されて構成されているため広い押圧面となり、この押圧面が実車走行時の路面と同じような平面になって実車時と同様な負荷がタイヤ組立体の接地面に作用する。さらにまた、回転ローラの相互間に空隙部が生じるため、この押圧面が若干の凹凸面になり、粗面を有する路面と酷似し、実車走行時と同様な負荷が作用することとなる。(請求項8の作用)
【0019】
ここで第一の押圧体と、第二の押圧体とは兼用することができる(請求項9の手段)。この場合には、単一の押圧体を用いることができ、装置を簡易低廉とすることができる(請求項9の作用)。
【0020】
また、上述の移送装置としては、押圧体を付装した移送台を、サーボモータの駆動により回転する送り螺子軸を螺装して、該サーボモータの回動制御により、移送台を任意の位置に停止可能とするものとすることができる(請求項10の手段)。これにより、押圧体を、接地面に最適な圧力を付与する位置に移送することができる。また、第一の押圧体と、第二の押圧体を兼用する場合にあって、馴染み加工工程での加圧力は、計測工程における圧接力とは異なるが、かかるサーボモータの回動制御により、いずれの圧力も容易に設定可能となる。(請求項10の作用)
【0021】
さらには、上述の圧力検出手段を、移送装置によりタイヤ加圧方向へ移動する移送台上に、タイヤ加圧部を移送台の移動方向と平行な方向へ移動可能に支持して、該タイヤ加圧部に押圧体を固定し、移送台とタイヤ加圧部間でロードセルを径方向に挟持して、移送台に対する押圧体の相対的反力を該ロードセルにより検知してなるものとすることができる(請求項11の手段)。これによりロードセルにより検出される圧力を読取ることによって、RFVを容易に判定することができる(請求項11の作用)。
【0022】
また、圧力検出手段が、移送装置によりタイヤ加圧方向へ移動する押圧体を付装したタイヤ加圧部と、タイヤ加圧部と所定距離内で接近離反可能な状態で、タイヤ加圧部の移動方向に沿って移動し、駆動手段の駆動によりタイヤ加圧部を押圧する押込部と、タイヤ加圧部と押込部の間に介在されたロードセルとを備え、押込部に対するタイヤ加圧部の相対的反力を該ロードセルにより検知してなるもの(請求項12の手段)が提案される。ここで、押込部をサーボモータ又は油圧サーボシリンダなどの駆動手段を介して、タイヤ加圧方向に移送すると、タイヤ加圧部は該押込部に押圧されて押込部に付装された押圧体がタイヤ組立体の接地面に圧接する。そして、押込部に対するタイヤ加圧部の相対的反力が該ロードセルにより検出されるから、この圧力を読取ることによって、RFVを容易に判定することができる(請求項12の作用)。
【0023】
かかる構成にあって、タイヤ加圧方向へ案内する同一の摺動機構上に、押圧体を付装したタイヤ加圧部と押込部とを夫々付装して、タイヤ加圧部と押込部とを所定距離内で接近離反可能な状態で、タイヤ加圧方向へ摺動可能とすると共に、タイヤ加圧部と押込部の間にロードセルを介装することができる(請求項13の手段)。かかる構成にあって、単一の摺動機構により、タイヤ加圧部と押込部とを移動案内するものであるから、構成が簡単となる(請求項13の作用)。
【0024】
ここで、タイヤ馴染み加工のための加圧パターンを記憶する手段を備え、記憶された加圧パターンに基づいて馴染み加工を実行する構成とすることができる(請求項14の手段)。かかる構成にあっては、制御装置にあらかじめ格納された加圧パターンデータに従って、タイヤ組立体に荷重変動を与えることにより、適正かつ迅速にホイールとタイヤの馴染みを実現することができる(請求項14の作用)。
【0025】
この加圧パターンとしては、実車走行時にタイヤに発生する荷重変動、又は正弦波的に変動する荷重変動に対応させたものとすることができる(請求項15の手段)。この加圧パターンデータに従って、タイヤ組立体に荷重変動を与えることにより、実車走行時に近似したパターンで、迅速にホイールとタイヤの馴染みを実現することができる(請求項15の作用)。
【0026】
さらには、回転駆動装置により回動するタイヤ組立体の接地面に、押圧体を圧接する馴染み加工工程と、同じく回動するタイヤ組立体の接地面に、同一又は他の押圧体を圧接して、その反力の変動を圧力検出手段により検出する計測工程とを順次行なうようにしたタイヤ組立体の馴染み・計測工程を備えることを特徴とする馴染み加工工程を備えたタイヤ組立体の製造方法(本発明外)が提案され得る。かかる製造方法は、馴染み加工が適正になされたかどうかが、計測工程により常に検証されているから、安定した特性のタイヤ組立体を提供することができる。すなわち、図25で示すように、従来にあっては、タイヤ組立体は、タイヤとホイールとを組み付け、これにエアー封入を行い、さらに馴染み加工を行って、バランス修正を実行するという一連の製造工程によりなされており、その馴染み加工の判定は、抜き取り調査により行っていたが、この製造方法にあっては、図24で示すように、馴染み加工直後に計測判定を行うようにすることができ、かかる一連の工程により、すべてのタイヤ組立体につき、その馴染み状態が保証されたものとなり、品質の良好なタイヤ組立体を供しうることとなる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1,2は本発明の第一実施例の馴染み加工装置を示す概要正面図であり、図3〜図5はその具体例を示すものである。
ここでタイヤ組立体1は、図2で拡大して示すように、ディスクホイール2のリム部3にタイヤ4のリム部4aを嵌合組付けし、そのタイヤ4内に所定圧の空気が充填されたものである。このタイヤ組立体1は、馴染み加工装置により、馴染み加工工程と計測工程とが順次施されるものであり、タイヤ組立体1を回転可能に保持するワーク保持部Aと、該ワーク保持部Aの両側に夫々配設されたタイヤ組立体の回転駆動装置Bと、馴染み・計測装置Cとで構成される。
【0028】
タイヤ組立体1のワーク保持部Aは、受台5の上部に回転型チャック6が具備され、その爪6aに前記タイヤ組立体1のハブ孔部2aを嵌合して、爪6aによりハブ孔部2aを保持し、タイヤ組立体1を遊転可能に支承するようになっている。このタイヤ組立体1の回転量はロータリーエンコーダ46により検出される。このワーク保持部A上にはエアーシリンダ53のシリンダロッドに押圧体54を遊転可能に保持した押圧装置Dが配設され、ローラーコンベヤ50により前工程から搬送されたタイヤ組立体1をワーク保持部A上に配置し、かつワーク保持部Aの両側に昇降可能に配設されたローラーコンベヤ51,51を下降させ、回転型チャック6でワークをセンタリングし、エヤーシリンダ53を駆動して押圧体54でタイヤ組立体を押付けて、タイヤ組立体1を回動可能に保持する。尚、図1では、押圧体54を省略して示している。
【0029】
タイヤ組立体1の回転駆動装置Bは、固定架台10の上部にエアシリンダ11が具備され、そのピストンロッドには架台9がワーク保持部Aの軸心に向かって進退可能に保持されている。この架台9には、駆動ローラ8,8が鉛直方向に回転可能に支持されている。また、架台9には駆動モータ12が付装され、その駆動軸を、駆動ローラ8,8とプーリベルト13を介して連繋している。そして、駆動モータ12により駆動ローラ8,8を回動し、かつエアシリンダ11を伸出方向に駆動することにより、駆動ローラ8,8がワーク保持部Aの中心方向へ伸出して、タイヤ組立体1の接地面Fに圧接し、その駆動力により、タイヤ組立体1を所定方向に回動するようにしている。
【0030】
次に、馴染み・計測装置Cの構成につき説明する。
固定架台14の上部には移送台18が乗載して、タイヤの加圧方向へ摺動案内する摺動レール15が、駆動ローラ8の移動方向と平行に形成される。また、該固定架台14にはサーボモータ17aが配設され、摺動レール15と平行に差し渡した送り螺子軸16を可逆回動可能に制御するようにし、かつ移送台18に垂設された螺装部19を送り螺子軸16に螺装している。これにより、サーボモータ17aを駆動すると、送り螺子軸16の案内作用により、移送台18を摺動レール15に沿って前後移動可能としている。
【0031】
また移送台18には摺動レール15に沿って案内ロッド20が設けられ、該案内ロッド20を固定架台14の固定ブラケット21に支持したロック装置22に挿通し、該ロック装置22の作用により、該移送台18を所定の任意位置に固定できるようにしている。
【0032】
さらに、移送台18上には、タイヤ加圧部23が、摺動レール15と平行に形成した摺動レール23a上に乗載されている。このタイヤ加圧部23には、押圧体25が固定されている。この押圧体25は、ローラ支持片26に多数本の遊転可能な加圧ローラ28(図5,8参照)を相互に近接して並列的に配置した押圧ローラ群27を付装してなる。
【0033】
この押圧体25は首振機構30により、加圧ローラ28のスリップ角を3°又は0°のいずれかに調整し得るようにしている。図6,7は、かかる首振機構を示すものであり、前記ローラ支持片26に設けられた回動軸31をタイヤ加圧部23に固定された軸受体37で回動可能に保持し、かつ回動軸31の端部に選択孔32a,32bが設けられている。さらに、軸受体37の背面にはピン孔33a,33bが設けられている。この選択孔32a,ピン孔33a及び選択孔32b,ピン孔33bは同じ周方向に配設され、選択孔32a,32bの軸心に対する扇角αは、ピン孔33a,33bの軸心に対する扇角βよりも3°小さくしている。このため、選択孔32a,ピン孔33a及び選択孔32b,ピン孔33bは軸心に沿って対向するが、一方が一致する場合には、他方は3°の偏差を有する。そして、先端に円錐案内35が形成され、かつ突端が3°の偏差があっても挿入可能としたピン34a,34aのいずれか一方を、選択孔32a,ピン孔33a又は選択孔32b,ピン孔33bに挿通すると、円錐案内35の案内作用により、ローラ支持片26が3°だけ左右いずれかに回動して、選択孔32a,ピン孔33a又は選択孔32b,ピン孔33bが一致し、ローラ支持片26が軸受体37に対してロックされる。そしてこれにより、加圧ローラ28がスリップ角が3°から0°、0°から3°となる首振作用が施され得ることとなる。
【0034】
このように、ピン34a,34aの挿入位置を変えることにより、このローラ支持片26をいずれか一方へ3°だけ微回動させうることとなるが、この角度選択を自動的に行なうこともできる。すなわち、選択孔32a,ピン孔33a及び選択孔32b,ピン孔33bに対置する位置に夫々ロックシリンダ36a,36bを配設して、そのロッド先端にピン34a,34aを設ける。そして、ロックシリンダ36aを伸出駆動し、かつロックシリンダ36bを退避駆動した場合には、スリップ角を0°となるようにし、ロックシリンダ36aを退避駆動し、ロックシリンダ36bを伸出駆動させた場合には、スリップ角3°となるようにする。かかる選択にあって、後述するように、馴染み加工工程ではスリップ角3°となるようにし、この加圧ローラ28の傾斜により、接地面Fに対して幅方向の分力を発生させ、該接地面に横力Fが加わるようにする。また、計測工程にあっては、接地面Fに対して単に半径方向へ圧接すれば良いから、スリップ角0°となるように、ロックシリンダ36a,36bの作動方向の変換を行なうこととなる。
【0035】
一方、移送台18にはロードセル38を固定する押込部39が突設され、該押込部39とタイヤ加圧部23の背面間でロードセル38を径方向に挟持するようにする。そして、押圧体25がタイヤ組立体1の接地面Fに圧接している状態にあって、移送台18は固定状態にあるから、その反力がロードセル38に作用することとなる。
【0036】
ロードセル38に印加される反力は、制御計測判定部7に設けられた表示部41,42により読取られる。すなわちこの制御計測判定部7を内蔵する制御盤には表示部41,42が設けられ、右側の表示部41により、押圧体25を接地面に圧接することにより生ずる全体的な反力が表示され、左側の表示部42にタイヤ組立体1の一周の回転により計測される反力の変動が表示される。
【0037】
サーボモータ17aはモータドライブアンプ43に与えられる電圧信号に比例した回転速度で回転制御される。このモータドライブアンプ43への信号は、図9で示すように、制御計測判定部7の構成要素であるDA変換器7cから送られる。また、ロードセル38で検出したタイヤ組立体1の接地面に作用する力はロードセルアンプ44で信号増幅されAD変換器7bを介して取り込まれる。
【0038】
タイヤ組立体1の回転中心に対する加圧ローラの距離変動はサーボモータ17aの回転量として計測でき、その回転量はサーボモータ17aに同軸に取り付けたエンコーダ17bで計測され、エンコーダ用インターフェイス7dにより制御判定計測部7に取り込まれる。また、中央制御装置CPU7aはハードディスク7e、メモリ7f等を用いて、制御計測判定部7全体のコントロールを行う。この制御計測判定部7は次の工程を実行するための本発明の加工制御手段を構成するものである。
【0039】
上述の各装置は、タイヤ組立体1を製造する一連のライン中に配設され、ワーク保持部Aへのタイヤ組立体1の装着も自動的に行なわれ得るものであって、かかる作動を図10の動作サイクルタイムと、図11のフローチャートに従って説明する。
【0040】
<馴染み加工工程>
上述したように、ローラーコンベヤ50により前工程から搬送されたタイヤ組立体1をワーク保持部A上に配置し、かつワーク保持部Aの両側に昇降可能に配設されたローラーコンベヤ51,51を下降すると共に、ハブ孔部2aを、ワーク保持部Aの回転型チャック6の爪6aに外嵌して係合し、エアーシリンダ53を作動して、そのロッドに固定された押圧体54をタイヤ組立体1に上方から押付けて、ワーク保持部A上に安定的に保持する。タイヤ組立体1はこの保持状態で遊転可能となっている。
【0041】
そして、回転駆動装置Bにあって、駆動モータ12を駆動すると共に、エアシリンダ11のピストンロッドを伸出させ、駆動ローラ8,8をタイヤ組立体1の接地面Fに圧接して、駆動力を付与する。これにより、タイヤ組立体1はワーク保持部Aの軸心を中心として回動する。この回動量は、ロータリーエンコーダ46により検出される。
【0042】
このタイヤ組立体1が回動した状態で、馴染み・計測装置Cのサーボモータ17aを駆動し、移送台18を送り螺子軸16の送り作用により前進させ、タイヤ加圧部23上の押圧体25をタイヤ組立体1の接地面Fに圧接する。この押圧体25は上述した首振機構30によりスリップ角が3°の位置で保持されている。そしてかかる圧接による反力がロードセル38により検出され、表示部42に表示されたされた反力値が、あらかじめ設定された値に到達した時点で、中央制御装置CPUの制御により、サーボモータ17aを駆動停止すると共に、ロック装置22により移送台18を移動不能なロック位置とする。
【0043】
タイヤ組立体1は、この押圧体25が接地面Fを加圧した状態で複数回転し、これにより、スリップ角によって横力を受け、ディスクホイール2のリム部3とタイヤ4のリム部4aが馴染んで、良好な嵌合状態を得ることができる。すなわち、加圧ローラ28がスリップ角αを有することにより、駆動ローラ8とタイヤ4の接地面Fとの接触摩擦が生じて横力が生じると共に、各加圧ローラ28により広い押圧面が確保され、その押圧面が実車走行時の路面と同じような平面になって実車時と同様な負荷がタイヤ組立体1の接地面Fに作用する。しかも、加圧ローラ28の相互間に空隙部が生じるため、この押圧面が若干の凹凸面になり、粗面を有する路面と酷似した負荷となる。このため、実車走行と同様な負荷が与えられながら、タイヤ4に横力が加えられ、タイヤ4のサイドウオールを通じてタイヤ4のビード部がリム3のビード部に押圧されながら揺さぶられて、タイヤ4のビード部とリム3のビード部との嵌合不良がある場合には、その嵌合状態が修正され、タイヤとリムが馴染むこととなり、実車走行においても、変化の無い安定した嵌合状態が維持されることとなる。
【0044】
<計測工程>
そして、押圧体25が回転停止した後に、ロック装置22によるロック解除がなされると共に、サーボモータ17aが逆方向へ駆動し、これにより移送台18は摺動レール15上を退避移動する。そして、押圧体25が受ける反力が0kgNとなった時点で、サーボモータ17aを駆動停止し、さらに首振機構30を駆動して押圧体25の加圧ローラ28を垂直位置とし、スリップ角を0°とした後に、再びサーボモータ17aを正方向駆動する。そして、移送台18を移動して、あらかじめ設定された反力値がロードセル38により検出されるまで押圧体25の加圧ローラ28を圧接し、検出された時点でサーボモータ17aを停止し、かつロックして移送台18を移動不能とする。そして回転駆動装置Bの作動によりタイヤ組立体1を一回転した後、ロックを解除して、サーボモータ17aを逆方向駆動し、反力がOkgNとなる位置まで移送台18を退避する。
【0045】
この回動中にあって、接地面Fはタイヤ組立体1の中心に対して必ずしも真円ではなく、このため、加圧ローラ28に対する反力が変動する。そして、この押圧体25を支持するタイヤ加圧部23は移送台18に対して移動可能であるから、この反力の変動はロードセル38により検知されることとなる。そして、その反力の一回転中の最大値と最小値の差異である変動値が表示部41により表示され、所定閾値以上となった場合には、馴染み加工が不十分かタイヤ又はホイールに異常があると判定する。このようにこの構成は、あらかじめ設定された反力値が検出されるまで押圧体25を圧接し、検出された時点でサーボモータ17aを停止し、かつロック装置22により移送台18を移動不能として、タイヤ組立体1を回転させて、その反力の変動をロードセル38(圧力検出手段)により検出するようにしたものである。
【0046】
ここでRFVが異常判定された場合には、図11で示すように、再び押圧体25を3°傾斜して加圧ローラ28のスリップ角を3°とした後に、サーボモータ17aを再び正方向駆動し、上述したと同様の馴染み加工工程を再度行ない、矯正する。そして、さらに計測工程を行ない、然る後にも、反力の変動が所定閾値以上のため異常と判定され場合には、ライン上から不良品として排除され、タイヤ組立体1の解体又は手直しが行なわれることとなる。
【0047】
上述の各工程にあって、計測工程は、馴染み装置における、一工程として実行されるものであり、ライン中で、全てのタイヤ組立体1に行なわれるものである。従って、従来構成とは異なり、抜き取り検査ではないから、信頼性が向上すると共に、反力値が所定閾値以上となった場合には、当該タイヤ組立体1につき再度馴染み加工を行ない、その結果がさらに所定閾値以上となった場合には、単に馴染みだけの問題ではなく、タイヤ又はホイールに異常のおそれがあるため不良品と判定して、解体又は手直し等の処理を行なう等、各製品の加工結果に対応した処理が実行されることとなる。
【0048】
かかる工程にあって、図10で示すように、その馴染み加工工程は5.75秒,計測工程は5.25秒であり、その全工程は、馴染み加工不良の生じ無い場合には、タイヤ組立体1の搬入搬出時間を含めても、14.5秒が設計上設定される(時間は単なる設計例)ものであり、加工制御手段によるその全自動化により、極めて短時間に、馴染み加工の計測が行なわれることとなる。
【0049】
上述の構成にあっては、単一の押圧体25を用いて、馴染み加工と計測を行なうものであるが、図8で示すように、馴染み加工用の第一の押圧体25aと、計測加工用の第二の押圧体25bを配設するようにしても良い。この場合には、押圧体25aの加圧ローラ28にはあらかじめスリップ角3°程度を設定しておき、押圧体25bの加圧ローラ28はスリップ角0°(横力無し)とする等、その機能に対応したスリップ角をあらかじめ設定することができ、このため、首振機構30を要しない。換言すれば、上述の実施例にあっては、押圧体25a,押圧体25bを単一の押圧体25で兼用したとみることができる。
【0050】
ここで上述の各実施例にあって、スリップ角3°は横力を生じさせるための例示にすぎず、タイヤの特性等に対応して、種々の角度設定がなされ得る。また、測定時においては、必ずしもスリップ角0°に限定されるものではなく、馴染み加工のスリップ角をそのまま用いても良い場合があり、この場合には、単一の押圧体25を用いながらも、首振機構30による変換作動を省略でき、サイクル時間の短縮化が可能となる。
【0051】
図12は、同一のタイヤ組立体1につき、本発明装置による計測工程で検出したデータ(横軸)と、従来のユニフォミティマシンで計測したRFVデータ(縦軸)の相関図を示すものである。この結果、本発明装置による計測工程で検出したデータと、ユニフォミティマシンで計測したデータとは、ほぼ近似することが確認された。すなわち、本発明装置による計測結果は、乗り心地や操縦性に大きく影響するRFVの測定手段として、充分なものということができる。
【0052】
<他例の馴染み・計測装置C’>
次に、第2実施例の構成に係る馴染み・計測装置C’を、図20乃至図23に従って説明する。尚、馴染み・計測装置Cと同一構成については、同じ符号を付して説明を簡略とする。
かかる構成にあって、固定架台14の上部には移送台18’が乗載する摺動レール(摺動機構)15が、駆動ローラ8の移動方向と平行に形成される。また、該固定架台14にはサーボモータ17aが配設され、摺動レール15と平行に差し渡した送り螺子軸16を可逆回動可能に制御するようにし、移送台18’に垂下した螺装部19を送り螺子軸16に螺装して、サーボモータ17aを駆動すると、送り螺子軸16の案内作用により、移送台18を摺動レール15に沿って前後移動可能としている。
【0053】
さらに、摺動レール15上には、タイヤ加圧部23’が乗載されている。このタイヤ加圧部23’には、押圧体25が固定されている。
【0054】
一方、移送台18’にはロードセル38を固定する押込部39’が突設され、該押込部39’とタイヤ加圧部23’の背面間でロードセル38を径方向に挟持するようにしている。そして、押圧体25がタイヤ組立体1の接地面Fに圧接している状態にあって、移送台18’は固定状態にあるから、その反力がロードセル38に作用することとなる。また、タイヤ加圧部23’の背面からは、図23で示すように両側位置で二本のスライドピン29が摺動レール15と平行に突設され、押込部39’を挿通している。このスライドピン29の挿通端には、連係鍔29aが設けられ、押込部39’とタイヤ加圧部23’間を所定間隔のみの相対移動を許容するようにし、図の加圧状態でロードセル38を挟圧した状態となり、図の退避状態で、ロードセル38とタイヤ加圧部23’とに間隙が生ずるようにして、前後方向へ連係するようにしている。
【0055】
かかる構成の制御は上述と同じであり、その作動を簡単に説明する。
タイヤ組立体1が回動した状態で、馴染み・計測装置C’のサーボモータ17aを駆動し、移送台18’を送り螺子軸16の送り作用により前進させ、図21で示すように移送台18’の押込部39’により、ロードセル38を介してタイヤ加圧部23’を押圧し、その押圧体25をタイヤ組立体1の接地面F側に圧接して、負荷をかける。かかる圧接による反力がロードセル38により検出され、上述の実施例と同じ馴染み加工制御が行われる。また、上述したように、その後に、測定及び判定が行われる。一方、馴染み加工、及び測定が終了すると、サーボモータ17aを復動し、移送台18’を送り螺子軸16の送り作用により後退させ、図22で示すように移送台18の押込部39’がタイヤ加圧部23’から、スライドピン29の連係鍔29aが押込部39’に係合するまで離間して、ロードセル38と、タイヤ加圧部23’に間隙が生じ、これにより、ロードセル38への負荷が解除され、さらに、移送台18が後退すると、タイヤ加圧部23’は移送台18’にスライドピン29を介して、引っ張られて、図22のように、押圧体25はタイヤ組み付け体1の接地面Fから離間する。
【0056】
かかる構成にあって、馴染み・計測装置Cと比較して、同一の摺動レール(摺動機構)15に、タイヤ加圧部23’と、押込部39’を備えた移送台18’とを装架し、移送台18上の摺動レール23aを不要としている。このため、構成が簡単となる。
【0057】
<RFV判定制御の他例>
上述の構成は、あらかじめ設定された反力値が検出されるまで押圧体25を圧接し、検出された時点でサーボモータ17を停止し、かつロック装置22により移送台18を移動不能としてから、タイヤ組立体1の反力の変動を圧力検出手段により検出するようにしたものであるが、タイヤ加圧部23,23’が、タイヤ組立体1の接地面Fを押圧する力を一定にした際の、タイヤ加圧部23,23’の変位に基づいてRFV判定を行うようにした構成が提案される。ここで、タイヤの径方向に用する押圧力を計測する圧力検出手段は、ロードセル38,ロードセルアンプ44及び制御計測判定部7により構成される。また、タイヤ加圧部の変位を計測する変位検出手段としては、サーボモータ17a,エンコーダ17b及び制御計測判定部7により構成される。
【0058】
この、サーボモータ17aを制御して、加圧ローラ28でタイヤ組立体1に所定の圧力を加える制御を図13のフローチャートで説明する。
ステップS1で制御計測判定部7はスタート指令を待つ。スタート信号を受けると、ステップS2で中央制御装置CPU7aはタイヤの初期押圧値を変数である指令値refにセットする。次に、ステップS3でA/D変換器7bより、ロードセル38の値を読み込む。さらに、ステップS4でサーボモータ17aヘの指令値doutを次式で演算する。
dout=Kp×(ref−Ks×ロードセル値)
ここで、Kpは比例ゲイン、Ksはロードセルアンプ44のセンサゲインである。
【0059】
この式により演算したdoutがあらかじめ設定した速度リミット値より大きな値の場合、ステップS6でD/A変換器7cに所定の速度リミット値を出力し、そうでない場合はステップS7でdoutの値を出力する。更に、ステップS8でdoutの値がまだゼロではない(タイヤに対してまだ所定の圧力を加えていない状態)場合には、ステップS3のA/D変換器7bよりロードセルの値を読み込む処理まで戻る。ステップS9でdout値がほぼゼロの場合はタイヤがほぼ所定の圧まで押圧されていると判断し、上位コントローラ(図示せず)へ初期押圧処理完了信号を送る。
【0060】
図15は以上の制御を示すブロック図である。荷重設定部7gに設定するref値に対するフィードバック制御を構成する。制御としては、目標荷重の偏差に比例した速度指令をサーボモータ17aに与えることで達成されている。
【0061】
図14は、そのタイヤの加工、測定および判定の処理の流れを示すフローチャートである。
上位コントローラ(図示せず)から、馴染み加工指令が送られてきたらステップS11で変数θを零クリアする。次に、ステップS12でA/D変換器7bよりロードセルの値を読み込む。さらに、ステップS13でref=Asin(θ)からなる関数sinにθの値を入れ、ステップS14であらかじめ設定した振幅Aを乗じrefの値を決定する。サーボモータ17aへの指令値doutは以下の式で演算される。
dout=Kp×(ref−Ks×ロードセル値)
この式により演算したサーボモータ指令値doutを、ステップS15でD/A変換器7cに出力し加圧力が指令値refになるようにフィードバック制御する。つぎに、ステップS16で変数θの値を△θだけ増加させる。つぎに、上位コントローラ(図示せず)から、馴染み加工終了信号が与えられていない場合には、ステップS12のAD変換器よりロードセル値を読み込む処理まで戻る。このように各ステップS12〜S17を、ステップS18で馴染み加工終了信号0Nまで繰り返す。
尚、この馴染み加工を実施している際は、タイヤ組立体1は駆動ローラ8により、所定の回転速度で駆動されている。
【0062】
上述の制御にあっては、ステップS13で変数θの値を設定することにより、SIN波など任意の波形の荷重変動をタイヤ組立体1に加えることが可能であり、実車に対応したより効果のある馴染み加工を該タイヤ組立体1に加えることができる。図15はSIN波形の荷重をタイヤ組立体1に加えている状態を時間軸で示している。
【0063】
このようにかかる制御は、タイヤ馴染み加工のための加圧パターン(ref=Asin(θ))が記憶保持されており、この加圧パターンに基づいて馴染み加工を実行するものであるから、このあらかじめ格納された加圧パターンデータに従って、タイヤ組立体に荷重変動を与えることにより、適正かつ迅速にホイールとタイヤの馴染みを実現することができる。この加圧パターンとしては、実車走行時にタイヤに発生する荷重変動、又は正弦波的に変動する荷重変動に対応させたものとすることができ、タイヤ組立体1にかかる荷重変動を与えることにより、実車走行時に近似したパターンで、迅速にホイールとタイヤの馴染みを実現することができる。
【0064】
馴染み加工完了後の、計測判定制御は、図14のフローチヤートのステップS19〜S27により実行される。
まず、ステップS19で上位コントローラ(図示せず)から、計測判定指令が送られて来るのを待つ。尚、タイヤ組立体1は駆動ローラ8により、所定の回転速度でそのまま駆動されている。ステップS20で計測判定指令が送られてきたら、計測に適用する加圧値を指令値refにセットする。次に、ステップS21でA/D変換器7bからロードセル38の値を読み込み、その値を基に、ステップS22で以下の式でサーボモータ17aへの指令値を演算する。
dout=Kp×(ref−Ks×ロードセル値)
この式により演算したdout値を、ステップS23でD/A変換器7cに出力し、サーボモータ17aでタイヤ接地面Fに計測に適用する一定加圧値が加わるように制御する。そして、ステップS24で、エンコーダ17bの値を読み込み、タイヤ加圧部23,23’(押込部39’,39’)の相対位置変化を演算し、その値をメモリ7fに記録する。
【0065】
上位コントローラ(図示せず)から計測終了信号が送られていなければ、ステップS24のAD変換器よりロードセル38の値を読み込む処理まで戻り、以降同じ処理を繰り返す。計測終了信号が送られると、ステップS27で計測信号終了信号オンの場合はサーボモータ17aを駆動し、移送台18,18’を原位置まで戻す。
【0066】
ここで図16は、SIN波の荷重変動をタイヤ組立体1に加えて、馴染み加工を行った場合の、タイヤ接地面Fに作用する圧力を時間軸で表現した図である。この図で解るように、馴染み加工に際しては、SIN波により加圧が加えられ、測定時には加圧力を一定として、タイヤ加圧部23,23’の相対位置変化が検出されることとなる。
【0067】
また、図17は、メモリ7fに保存されたタイヤ加圧部23,23’の相対位置変化を示す波形図である。このメモリ7fに保存されたタイヤ加圧部23,23’の相対位置変化のデータを基に、タイヤ組立体1の判定が実施される。
この判定の方法としては、以下の様な判定方法が実施される。
【0068】
(第1の判定方法)
生データ波形のピークツーピークの値で判定する。すなわち、図17で示すように、変位の最大値と最小値との差Wの大きさにより、判定するものである。
【0069】
(第2の判定方法)
タイヤ加圧部23,23’の変位のタイヤ回転の1次成分のパワーを求め、そのピークツーピークで判定する。
【0070】
(第3の判定方法)
タイヤ加圧部23,23’の変位をFFT処理し、タイヤ回転のn次成分のレベルを総合的に勘案して判定する方法。具体的には、図18で示すように、タイヤ加圧部23,23’の変位をFFT処理し、タイヤ回転の1次成分から4次成分のスペクトルパワー(P1〜P4)を計測する。判定値はw1×P1+w2×P2+w3×P3+w4×P4のように所定の重み値(w1〜w4)をスペクトルパワーに乗じて求める。この判定値が所定の範囲に収まっているかどうかで良否判定を行う。
【0071】
(第4の判定方法)
タイヤ加圧部23,23’の変位とタイヤの回転位相θから仮想的なタイヤ形状を求め、図19で示すような、その仮想的タイヤの真円度により判定する方法。タイヤ組立体1の回転位相θとその時の加圧ローラとタイヤ回転中心の距離Lを連続的に計測することで、図19のような仮想的タイヤ形状を求めることができる。
【0072】
かかる各実施態様の馴染み,計測及び判定の一連の工程は、図24で示すように、一連のタイヤ組立体1の製造工程中で実行される。このため、従来にあっては、馴染み加工の判定は、抜き取り調査により行われていたのが、すべてのタイヤ組立体1につき実行され、このため、各製品につき、そのRFVが保証されたものとなり、品質の良好なタイヤ組立体を供しうることとなる。
【0073】
【発明の効果】
上述したように、本発明は、タイヤ組立体の接地面Fに第一の押圧体を加圧して、馴染み加工を行う馴染み加工工程と、該接地面Fに第二の押圧体を圧接して、該接地面Fの半径方向の反力を受圧したり、またはタイヤ加圧部の変位を検出して、そのRFVを読取る計測工程を順次行なうようにしたものであるから、次の効果がある。
【0074】
イ) 大型で、高価なユニフォミティマシンが不要となる。
ロ) 抜き取り検査により、タイヤ組立体の各方向のユニフォミティを検査する手段と異なり、ライン上で、全てのタイヤ組立体1につきRFVの計測を行なうものであるから、全てのタイヤ組立体1につき、その品質を保証することができ、信頼性が高い。また、規定値外のタイヤ組立体1が生じた場合にも、再度馴染み加工を行なったり、ライン上から排除する等、適正な対応を自動的に行なうことができ、生産性を低下させることなく、タイヤ組立体1の加工品質を飛躍的に向上できる。
ハ) 完全な自動化が可能となり、作業負担が軽減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の馴染み・計測装置Cを備えた馴染み加工装置の概要を示す正面図である。
【図2】タイヤ組立体1の保持状態を示す拡大図である。
【図3】本発明の馴染み加工装置の具体例を示す正面図である。
【図4】本発明の馴染み加工装置の具体例を示す側面図である。
【図5】本発明の馴染み加工装置の具体例を示す平面図である。
【図6】首振機構30の概要を示す縦断側面図である。
【図7】首振機構30の概要を示す正面図である。
【図8】押圧体25a,押圧体25bを備えた構成の概要を示す平面図である。
【図9】制御手段を示すブロック図である。
【図10】本発明の馴染み加工装置の動作を示す動作サイクルタイム図である。
【図11】本発明の馴染み加工装置の動作を示すフローチャート図である。
【図12】本発明の馴染み加工装置の計測結果と、ユニフォミティマシンの一次成分の値との関係を示すグラフである。
【図13】タイヤ組立体1への圧力制御を示すフローチャート図である。
【図14】任意の波形の荷重変動を該接地面Fに付与するようにした構成の馴染み加工制御及び計測制御を示すフローチャート図である。
【図15】馴染み加工及び計測を行うための制御系を示すブロック図である。
【図16】SIN波の荷重変動をタイヤ組立体1に加えて、馴染み加工を行った場合の、タイヤ接地面Fに作用する圧力と時間の関係を示すグラフである。
【図17】加圧ローラ28の相対位置変化を示す波形図である。
【図18】第3の判定方法のスペクトル強度と周波数の関係を示すグラフである。
【図19】第4の判定方法にあって、加圧ローラ変位とタイヤの回転位相αから求められた仮想的なタイヤ形状を示す概念図である。
【図20】本発明の第2実施例の馴染み・計測装置C’を備えた馴染み加工装置の概要を示す正面図である。
【図21】第2実施例の馴染み・計測装置C’のロードセル38に負荷がかかった状態の側面図である。
【図22】第2実施例の馴染み・計測装置C’のロードセル38に負荷がかかる前の状態の側面図である。
【図23】第2実施例のタイヤ加圧部23’の斜視図である。
【図24】本発明のRFV計測・判定工程を備えたタイヤ組立体1の製造方法を示す流れ図である。
【図25】従来のタイヤ組立体の製造方法を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 タイヤ組立体
7 制御計測判定部
8 駆動ローラ
14 固定架台
15 摺動レール
16 送り螺子軸
18、18’ 移送台
23,23’ タイヤ加圧部
22 ロック筒
23,23’ タイヤ加圧部
25,25a,25b 押圧体
28 加圧ローラ
30 首振機構
31 回動軸
32a,32b 選択孔
33a,33b ピン孔
34a,34a ピン
36a,36b ロックシリンダ
38 ロードセル
39,39’ 押込み部
41,42 表示部
C,C’ 馴染み・計測装置

Claims (15)

  1. ワーク保持部に支持された、ディスクホイールにタイヤを組付けてなるタイヤ組立体を回転駆動する回転駆動装置と、
    タイヤ組立体の接地面を加圧して、馴染み加工を行う第一の押圧体と、
    タイヤ組立体の接地面に圧接して、該接地面の半径方向の反力を受圧する第二の押圧体と、
    各押圧体を接地面に対して圧接位置と圧接解除位置とに変換移動する移送装置と、
    第二の押圧体の圧接状態における反力を検知する圧力検出手段と、
    回転駆動装置により回動するタイヤ組立体の接地面に、移送装置で移送して第一の押圧体を圧接する馴染み加工工程と、同じく回動するタイヤ組立体の接地面に、第二の押圧体を圧接して、その反力の変動を圧力検出手段により検出する計測工程とを順次行ない、該反力に基づいてRFV判定を行うようにした加工制御手段とを備えたことを特徴とするタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  2. 移送装置が、移送台を移動不能とするロック装置を備えると共に、加工制御手段が、あらかじめ設定された反力値が検出されるまで押圧体を圧接し、検出された時点で、ロック装置により移送台を移動不能として、回転駆動装置の作動によりタイヤ組立体を回転させて、その反力の変動を圧力検出手段により検出する計測工程を備えてなるものである請求項1に記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  3. ワーク保持部に支持された、ディスクホイールにタイヤを組付けてなるタイヤ組立体を回転駆動する回転駆動装置と、
    タイヤ組立体の接地面を加圧して、馴染み加工を行う第一の押圧体と、
    タイヤ組立体の接地面に圧接して、該接地面の半径方向の反力を受圧する第二の押圧体と、
    各押圧体を接地面に対して圧接位置と圧接解除位置とに変換移動する移送装置と、
    第二の押圧体の圧接状態における反力を検知する圧力検出手段と、
    タイヤ加圧部の変位を計測する変位検出手段と、
    回転駆動装置により回動するタイヤ組立体の接地面に、移送装置で移送して第一の押圧体を圧接する馴染み加工工程と、同じく回動するタイヤ組立体の接地面に、圧力検出手段によりその押圧力を一定として第二の押圧体を圧接して、第二の押圧体の変位を変位検出手段により検出する計測工程を順次行ない、該変位に基づいてRFV判定を行うようにした加工制御手段とを備えたことを特徴とするタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  4. タイヤ組立体に作用する圧力を一定にした際の変位の、ピークツーピーク値でRFV判定を行うものである請求項3に記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  5. タイヤ組立体に作用する圧力を一定にした際の変位を、FFT処理し、n次成分を総合的に勘案してRFV判定を行うものである請求項3に記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  6. タイヤ組立体に作用する圧力を一定にした際の変位データから仮想的なタイヤ形状を求め、その真円度によりRFV判定を行うものである請求項3に記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  7. 加工制御手段が、RFV判定で不良とされた場合に、馴染み加工工程を再度実行するようにした制御内容を備えるものであることを特徴とする請求項1又は請求項6記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  8. 第一の押圧体がスリップ角を有する多数本の回転可能な加圧ローラを相互に近接して並列的に配置した押圧ローラ群をローラ支持片により遊転可能に支持してなり、その押圧によりタイヤ組立体の接地面に横力を加えるものである請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  9. 第一の押圧体が、第二の押圧体を兼用していることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  10. 移送装置が、押圧体を付装した移送台を、サーボモータの駆動により回転する送り螺子軸に螺装して、該サーボモータの回動制御により、移送台を任意の位置に停止可能とするものである請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  11. 圧力検出手段が、移送装置によりタイヤ加圧方向へ移動する移送台上に、タイヤ加圧部を移送台の移動方向と平行な方向へ移動可能に支持して、該タイヤ加圧部に押圧体を固定し、移送台とタイヤ加圧部間でロードセルを径方向に挟持して、移送台に対する押圧体の相対的反力を該ロードセルにより検知してなるものである請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  12. 圧力検出手段が、移送装置によりタイヤ加圧方向へ移動する押圧体を付装したタイヤ加圧部と、タイヤ加圧部と所定距離内で接近離反可能な状態で、タイヤ加圧部の移動方向に沿って移動し、駆動手段の駆動によりタイヤ加圧部を押圧する押込部と、タイヤ加圧部と押込部の間に介在されたロードセルとを備え、押込部に対するタイヤ加圧部の相対的反力を該ロードセルにより検知してなるものである請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  13. タイヤ加圧方向へ案内する同一の摺動機構上に、押圧体を付装したタイヤ加圧部と押込部とを夫々付装して、タイヤ加圧部と押込部とを所定距離内で接近離反可能な状態で、タイヤ加圧方向へ摺動可能とすると共に、タイヤ加圧部と押込部の間にロードセルを介装した請求項12記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  14. タイヤ馴染み加工のための加圧パターンを記憶する手段を備え、記憶された加圧パターンに基づいて馴染み加工を実行する請求項1乃至請求項13のいずれかに記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  15. 加圧パターンが、実車走行時にタイヤに発生する荷重変動、又は正弦波的に変動する荷重変動に対応させたものである請求項14記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
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