JP2001341507A - タイヤ組立体の馴染み加工装置及び馴染み加工工程を備えたタイヤ組立体の製造方法。 - Google Patents

タイヤ組立体の馴染み加工装置及び馴染み加工工程を備えたタイヤ組立体の製造方法。

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JP2001341507A
JP2001341507A JP2001088019A JP2001088019A JP2001341507A JP 2001341507 A JP2001341507 A JP 2001341507A JP 2001088019 A JP2001088019 A JP 2001088019A JP 2001088019 A JP2001088019 A JP 2001088019A JP 2001341507 A JP2001341507 A JP 2001341507A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性を低下させることなく、タイヤ組立体
1の加工品質を向上し得る馴染み加工装置を提供する。 【解決手段】 タイヤ組立体1の接地面Fに第一の押圧
体25(25a)を加圧して、馴染み加工を行う馴染み
加工工程と、該接地面Fに第二の押圧体25(25b)
を圧接して、該接地面Fの半径方向の反力を受圧し、そ
の変動を読取る計測工程を順次行なうようにした。この
ため、大型で高価なユニフォミティマシンが不要とな
り、ライン上で、全てのタイヤ組立体1につき、品質が
保証され、かつ完全な自動化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等に使用され
るディスクホイールにタイヤを組付けてなるタイヤ組立
体にあって、タイヤとディスクホイールのリムとの嵌合
を密にするタイヤ組立体の馴染み加工装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ディスクホイールにタイヤを組付けて、
これに空気を充満したタイヤ組立体は、タイヤの寸法、
剛性、重量の不均一性、ディスクホイールの真円度のバ
ラツキ、さらには両者の嵌合の状態により、質量分布に
若干のアンバランスを生じ、走行時、これらに起因する
振動が乗り心地や操縦性に悪影響を及ぼす。このため、
かかるアンバランスを解決するために、種々の対策が採
られている。
【0003】ここで、上述のタイヤとホイールの嵌合状
態は、タイヤ組立時に注入空気圧で所定のタイヤ形状に
ふくらますことで定まるが、注入空気圧だけでは、充分
に馴染みかつ安定した嵌合状態とならない場合があり、
アンバランスの一因となる。そこで、実車走行時に起り
得るタイヤ組立体への横力をあらかじめ付与して、タイ
ヤとリムを馴染ませることにより、タイヤとリムとの嵌
合不良を修正する加工工程を施している。
【0004】このようなタイヤ組立体への横力を付与す
る手段として、タイヤ組立体の接地面に、正逆転式の大
径の回転ドラムをスリップ角を付与して押圧し、この回
転ドラムを回転させることによりタイヤ接地面に横力を
付与するようにしたものが提案されている(特公昭64
−3683号公報)。このようなホイールとタイヤとの
嵌合作業は、タイヤ組立体が実負荷で安定状態になる前
にダミーの負荷で正規の嵌合状態にすることが主眼であ
るが、実際に必要なことは設計理論上の嵌合状態ではな
くその車輌の実負荷で安定する嵌合状態であることを経
験上発見している。しかるに前記の従来技術は横力を課
するローラが、道路の平面性に較べて、極めて曲率の小
さい押圧体であって、負荷の局部偏在があり、かつタイ
ヤの接触面の周囲に押圧力が分散し、実車の場合の嵌合
面への押圧力と大いに異なる。更に、常時、実車走行に
おける凸部の乗越えの負荷と似た応力となり、押圧力が
ホイールとタイヤとの嵌合部に作用しなかったりする問
題がある。
【0005】更に前記従来技術においては、横力をタイ
ヤ組立体の表裏方向に交互に繰り返し加える装置として
タイヤ組立体の首振り装置を必要とし、修正装置全体が
大型になる問題もある。
【0006】そこで、横力を加える押圧面を実車走行時
の路面に酷似した状態とし、実負荷により近い負荷をシ
ミュレートするコンパクトで簡単な、かつ効果的な装置
として、実用新案登録第2553192号に開示された
構成が提案された。この構成は回転するタイヤ組立体の
接地面を押圧してその接地面部に横力を加えて馴染み加
工を行うものにおいて、その横力を加える手段として、
スリップ角を有する多数本の回転可能なローラを相互に
近接して並列的に配置した押圧ローラ群を備え、該押圧
ローラ群を一体的にタイヤ組立体の接地面に押圧するよ
うにしたものである。
【0007】この構成は、横力を加える押圧ローラ群
が、多数本の回転ローラを近接して並列的に配置されて
構成されているため広い押圧面となり、この押圧面が実
車走行時の路面と同じような平面になって実車時と同様
な負荷がタイヤ組立体の接地面に作用する。また、回転
ローラの相互間に空隙部が生じるため、この押圧面が若
干の凹凸面になり、粗面を有する路面と酷似し、実車走
行時と同様な負荷が作用することとなる等の利点があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように接地面
をその全周に沿って加圧して、リムとタイヤとの馴染み
を良くし、これにより両者の嵌合状態を安定化して、リ
ムとタイヤの嵌合状態のアンバランスによる振動の発生
を防止する馴染み加工装置が提案されている。一方、か
かる馴染み加工は、生産ライン上で画一的に行われるも
のであるから、馴染み加工の成果を適宜に点検する必要
がある。
【0009】この点検作業は、従来所定個数ごとに製品
を抜き取り、ユニフォミティマシンにより、タイヤの各
方向のユニフォミティを検査して、その良否を判定して
いた。しかるにかかる点検手段は次の問題がある。
【0010】イ) ユニフォミティマシンは、タイヤ組
立体の接地面に外径が850mm程度の大径のドラムを
圧接して、タイヤの半径方向の力の変動の大きさ(RF
V)、横方向の力の変動の大きさ(LFV)、前後方向
の力の大きさ(TFV)を計測するものであり、大型
で、高価である。一方、この馴染み加工にあっては、R
FVの大きさが、特に大きな問題となり、乗り心地や操
縦性はかかる特性に大きく依存している。従って、ユニ
フォミティマシンは、種々の力の変動を検知するもので
あり、精度が高いが、過剰計測とも言え、結果を得るの
にかえって時間がかかる。
【0011】ロ) 抜き取り検査であるため、すべての
製品の加工状態を保証できず、大まかな品質を保証する
だけであるから、信頼性が十分ではない。また、検査結
果でRFVの値が規定以上であった場合に、当該検査製
品の一過性の問題なのか、製品全体の問題なのかの判定
が明確にできず、数度の再抜き取りが必要となる。
【0012】ハ) 作業者が適宜の数ごとに抜き取っ
て、ユニフォミティマシンに移送して装着し、順次試験
を行うものであるから、手作業によらざるをえず作業負
担が大きい。本発明は、かかる問題点を解決することを
目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ワーク保持部
に支持された、ディスクホイールにタイヤを組付けてな
るタイヤ組立体を回転駆動する回転駆動装置と、タイヤ
組立体の接地面を加圧して、馴染み加工を行う第一の押
圧体と、タイヤ組立体の接地面に圧接して、該接地面の
半径方向の反力を受圧する第二の押圧体と、各押圧体を
接地面に対して圧接位置と圧接解除位置とに変換移動す
る移送装置と、第二の押圧体の圧接状態における反力を
検知する圧力検出手段と、回転駆動装置により回動する
タイヤ組立体の接地面に、移送装置で移送して第一の押
圧体を圧接する馴染み加工工程と、同じく回動するタイ
ヤ組立体の接地面に、第二の押圧体を圧接して、その反
力の変動を圧力検出手段により検出する計測工程とを順
次行ない、該反力に基づいてRFV判定を行うようにし
た加工制御手段とを備えたことを特徴とするタイヤ組立
体の馴染み加工装置である(請求項1の手段)。かかる
構成にあって、タイヤ組立体をワーク保持部に支持して
回動する。なおこの回転駆動装置は、タイヤ組立体をワ
ーク保持部に遊転可能に保持し、接地面に駆動ローラを
圧接して、該接地面から回動力を付与する構成などが適
用される。そして次に馴染み加工工程として、移送装置
により、第一の押圧体をタイヤ組立体の接地面に圧接す
る。次に、かかる馴染み加工が終了すると、第二の押圧
体が接地面に圧接することとなり、計測工程が行なわれ
る。ここで、第一の押圧体は、第二の押圧体を兼ねるこ
とができ、この場合には、そのままタイヤ組立体の接地
面に圧接して、該接地面の半径方向の反力を受圧するこ
ととなる(請求項1の作用)。そして、反力の変動(R
FV)が大きい場合には馴染み加工が不十分かタイヤ又
はホイールに異常があるものと判定する。
【0014】ここで移送装置が、移送台を移動不能とす
るロック装置を備えると共に、加工制御手段が、あらか
じめ設定された反力値が検出されるまで押圧体を圧接
し、検出された時点で、ロック装置により移送台を移動
不能として、回転駆動装置の作動によりタイヤ組立体を
回転させて、その反力の変動を圧力検出手段により検出
する計測工程を備えてなるものが提案される(請求項2
の手段)。
【0015】上述の構成は、第二の押圧体を移動不能と
して、タイヤ組立体の接地面に圧接したものであるが、
タイヤ加圧部の変位を計測する変位検出手段を設け、回
転駆動装置により回動するタイヤ組立体の接地面に、移
送装置で移送して第一の押圧体を圧接する馴染み加工工
程と、同じく回動するタイヤ組立体の接地面に、圧力検
出手段によりその押圧力を一定として第二の押圧体を圧
接して、第二の押圧体の変位を変位検出手段により検出
する計測工程を順次行ない、該変位に基づいてRFV判
定を行うようにした構成とすることができる(請求項3
の手段)。すなわち、タイヤへの押圧力を一定に維持す
るために、タイヤ加圧部を前後に移動制御し、この前後
に動く変位を変位検出手段により測定することにより、
タイヤ組立体のRFV判定を行うようにしたものである
(請求項3の作用)。
【0016】このタイヤ組立体のユニフォミティを判定
する手段としては、タイヤに作用する圧力を一定にした
際の変位の、ピークツーピーク値でRFV判定を行うも
の(請求項4の手段)が提案される。また、タイヤに作
用する圧力を一定にした際の変位を、FFT処理し、n
次成分を総合的に勘案してRFV判定を行うもの(請求
項5の手段)も提案される。さらには、タイヤに作用す
る圧力を一定にした際の変位データから仮想的なタイヤ
形状を求め、その真円度により判定するピークツーピー
ク値でRFV判定を行うもの(請求項6の手段)も提案
される。これらの判定手段を単独で、又はこれらを組み
合わせて用いることにより、より信頼性の高いタイヤ組
立体のRFV判定が可能となる(請求項4〜6の作
用)。
【0017】上述の加工制御手段が、RFV判定で不良
とされた場合には、馴染み加工工程を再度実行する(請
求項7の手段)ようにしても良い。これにより、多くの
場合には、反力の変動が低下し、矯正される(請求項7
の作用)。再び馴染み工程を受けたタイヤ組立体はさら
に計測工程により計測され、RFVが矯正されない場合
には、加工ラインから除去する。
【0018】上述の第一の押圧体としては、スリップ角
を有する多数本の回転可能な加圧ローラを相互に近接し
て並列的に配置した押圧ローラ群をローラ支持片により
遊転可能に支持してなり、その押圧によりタイヤ組立体
の接地面に横力を加えるものが好適に用いられる(請求
項8の手段)。この構成にあっては、そのスリップ角に
より、タイヤ組立体の接地面に横力が加わり、タイヤと
リムが馴染んで、良好な嵌合状態を得ることができる。
また、この構成は、横力を加える押圧ローラ群が、多数
本の回転ローラを近接して並列的に配置されて構成され
ているため広い押圧面となり、この押圧面が実車走行時
の路面と同じような平面になって実車時と同様な負荷が
タイヤ組立体の接地面に作用する。さらにまた、回転ロ
ーラの相互間に空隙部が生じるため、この押圧面が若干
の凹凸面になり、粗面を有する路面と酷似し、実車走行
時と同様な負荷が作用することとなる。(請求項8の作
用)
【0019】ここで第一の押圧体と、第二の押圧体とは
兼用することができる(請求項9の手段)。この場合に
は、単一の押圧体を用いることができ、装置を簡易低廉
とすることができる(請求項9の作用)。
【0020】また、上述の移送装置としては、押圧体を
付装した移送台を、サーボモータの駆動により回転する
送り螺子軸を螺装して、該サーボモータの回動制御によ
り、移送台を任意の位置に停止可能とするものとするこ
とができる(請求項10の手段)。これにより、押圧体
を、接地面に最適な圧力を付与する位置に移送すること
ができる。また、第一の押圧体と、第二の押圧体を兼用
する場合にあって、馴染み加工工程での加圧力は、計測
工程における圧接力とは異なるが、かかるサーボモータ
の回動制御により、いずれの圧力も容易に設定可能とな
る。(請求項10の作用)
【0021】さらには、上述の圧力検出手段を、移送装
置によりタイヤ加圧方向へ移動する移送台上に、タイヤ
加圧部を移送台の移動方向と平行な方向へ移動可能に支
持して、該タイヤ加圧部に押圧体を固定し、移送台とタ
イヤ加圧部間でロードセルを径方向に挟持して、移送台
に対する押圧体の相対的反力を該ロードセルにより検知
してなるものとすることができる(請求項11の手
段)。これによりロードセルにより検出される圧力を読
取ることによって、RFVを容易に判定することができ
る(請求項11の作用)。
【0022】また、圧力検出手段が、移送装置によりタ
イヤ加圧方向へ移動する押圧体を付装したタイヤ加圧部
と、タイヤ加圧部と所定距離内で接近離反可能な状態
で、タイヤ加圧部の移動方向に沿って移動し、駆動手段
の駆動によりタイヤ加圧部を押圧する押込部と、タイヤ
加圧部と押込部の間に介在されたロードセルとを備え、
押込部に対するタイヤ加圧部の相対的反力を該ロードセ
ルにより検知してなるもの(請求項12の手段)が提案
される。ここで、押込部をサーボモータ又は油圧サーボ
シリンダなどの駆動手段を介して、タイヤ加圧方向に移
送すると、タイヤ加圧部は該押込部に押圧されて押込部
に付装された押圧体がタイヤ組立体の接地面に圧接す
る。そして、押込部に対するタイヤ加圧部の相対的反力
が該ロードセルにより検出されるから、この圧力を読取
ることによって、RFVを容易に判定することができる
(請求項12の作用)。
【0023】かかる構成にあって、タイヤ加圧方向へ案
内する同一の摺動機構上に、押圧体を付装したタイヤ加
圧部と押込部とを夫々付装して、タイヤ加圧部と押込部
とを所定距離内で接近離反可能な状態で、タイヤ加圧方
向へ摺動可能とすると共に、タイヤ加圧部と押込部の間
にロードセルを介装することができる(請求項13の手
段)。かかる構成にあって、単一の摺動機構により、タ
イヤ加圧部と押込部とを移動案内するものであるから、
構成が簡単となる(請求項13の作用)。
【0024】ここで、タイヤ馴染み加工のための加圧パ
ターンを記憶する手段を備え、記憶された加圧パターン
に基づいて馴染み加工を実行する構成とすることができ
る(請求項14の手段)。かかる構成にあっては、制御
装置にあらかじめ格納された加圧パターンデータに従っ
て、タイヤ組立体に荷重変動を与えることにより、適正
かつ迅速にホイールとタイヤの馴染みを実現することが
できる(請求項14の作用)。
【0025】この加圧パターンとしては、実車走行時に
タイヤに発生する荷重変動、又は正弦波的に変動する荷
重変動に対応させたものとすることができる(請求項1
5の手段)。この加圧パターンデータに従って、タイヤ
組立体に荷重変動を与えることにより、実車走行時に近
似したパターンで、迅速にホイールとタイヤの馴染みを
実現することができる(請求項15の作用)。
【0026】さらには、回転駆動装置により回動するタ
イヤ組立体の接地面に、押圧体を圧接する馴染み加工工
程と、同じく回動するタイヤ組立体の接地面に、同一又
は他の押圧体を圧接して、その反力の変動を圧力検出手
段により検出する計測工程とを順次行なうようにしたタ
イヤ組立体の馴染み・計測工程を備えることを特徴とす
る馴染み加工工程を備えたタイヤ組立体の製造方法が提
案される(請求項16の手段)。かかる製造方法は、馴
染み加工が適正になされたかどうかが、計測工程により
常に検証されているから、安定した特性のタイヤ組立体
を提供することができる(請求項16の作用)。すなわ
ち、図25で示すように、従来にあっては、タイヤ組立
体は、タイヤとホイールとを組み付け、これにエアー封
入を行い、さらに馴染み加工を行って、バランス修正を
実行するという一連の製造工程によりなされており、そ
の馴染み加工の判定は、抜き取り調査により行っていた
が、本発明の製造方法にあっては、図24で示すよう
に、馴染み加工直後に計測判定を行うようにすることが
でき、かかる一連の工程により、すべてのタイヤ組立体
につき、その馴染み状態が保証されたものとなり、品質
の良好なタイヤ組立体を供しうることとなる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1,2は本発明の第一実施例の
馴染み加工装置を示す概要正面図であり、図3〜図5は
その具体例を示すものである。ここでタイヤ組立体1
は、図2で拡大して示すように、ディスクホイール2の
リム部3にタイヤ4のリム部4aを嵌合組付けし、その
タイヤ4内に所定圧の空気が充填されたものである。こ
のタイヤ組立体1は、馴染み加工装置により、馴染み加
工工程と計測工程とが順次施されるものであり、タイヤ
組立体1を回転可能に保持するワーク保持部Aと、該ワ
ーク保持部Aの両側に夫々配設されたタイヤ組立体の回
転駆動装置Bと、馴染み・計測装置Cとで構成される。
【0028】タイヤ組立体1のワーク保持部Aは、受台
5の上部に回転型チャック6が具備され、その爪6aに
前記タイヤ組立体1のハブ孔部2aを嵌合して、爪6a
によりハブ孔部2aを保持し、タイヤ組立体1を遊転可
能に支承するようになっている。このタイヤ組立体1の
回転量はロータリーエンコーダ46により検出される。
このワーク保持部A上にはエアーシリンダ53のシリン
ダロッドに押圧体54を遊転可能に保持した押圧装置D
が配設され、ローラーコンベヤ50により前工程から搬
送されたタイヤ組立体1をワーク保持部A上に配置し、
かつワーク保持部Aの両側に昇降可能に配設されたロー
ラーコンベヤ51,51を下降させ、回転型チャック6
でワークをセンタリングし、エヤーシリンダ53を駆動
して押圧体54でタイヤ組立体を押付けて、タイヤ組立
体1を回動可能に保持する。尚、図1では、押圧体54
を省略して示している。
【0029】タイヤ組立体1の回転駆動装置Bは、固定
架台10の上部にエアシリンダ11が具備され、そのピ
ストンロッドには架台9がワーク保持部Aの軸心に向か
って進退可能に保持されている。この架台9には、駆動
ローラ8,8が鉛直方向に回転可能に支持されている。
また、架台9には駆動モータ12が付装され、その駆動
軸を、駆動ローラ8,8とプーリベルト13を介して連
繋している。そして、駆動モータ12により駆動ローラ
8,8を回動し、かつエアシリンダ11を伸出方向に駆
動することにより、駆動ローラ8,8がワーク保持部A
の中心方向へ伸出して、タイヤ組立体1の接地面Fに圧
接し、その駆動力により、タイヤ組立体1を所定方向に
回動するようにしている。
【0030】次に、馴染み・計測装置Cの構成につき説
明する。固定架台14の上部には移送台18が乗載し
て、タイヤの加圧方向へ摺動案内する摺動レール15
が、駆動ローラ8の移動方向と平行に形成される。ま
た、該固定架台14にはサーボモータ17aが配設さ
れ、摺動レール15と平行に差し渡した送り螺子軸16
を可逆回動可能に制御するようにし、かつ移送台18に
垂設された螺装部19を送り螺子軸16に螺装してい
る。これにより、サーボモータ17aを駆動すると、送
り螺子軸16の案内作用により、移送台18を摺動レー
ル15に沿って前後移動可能としている。
【0031】また移送台18には摺動レール15に沿っ
て案内ロッド20が設けられ、該案内ロッド20を固定
架台14の固定ブラケット21に支持したロック装置2
2に挿通し、該ロック装置22の作用により、該移送台
18を所定の任意位置に固定できるようにしている。
【0032】さらに、移送台18上には、タイヤ加圧部
23が、摺動レール15と平行に形成した摺動レール2
3a上に乗載されている。このタイヤ加圧部23には、
押圧体25が固定されている。この押圧体25は、ロー
ラ支持片26に多数本の遊転可能な加圧ローラ28(図
5,8参照)を相互に近接して並列的に配置した押圧ロ
ーラ群27を付装してなる。
【0033】この押圧体25は首振機構30により、加
圧ローラ28のスリップ角を3°又は0°のいずれかに
調整し得るようにしている。図6,7は、かかる首振機
構を示すものであり、前記ローラ支持片26に設けられ
た回動軸31をタイヤ加圧部23に固定された軸受体3
7で回動可能に保持し、かつ回動軸31の端部に選択孔
32a,32bが設けられている。さらに、軸受体37
の背面にはピン孔33a,33bが設けられている。こ
の選択孔32a,ピン孔33a及び選択孔32b,ピン
孔33bは同じ周方向に配設され、選択孔32a,32
bの軸心に対する扇角αは、ピン孔33a,33bの軸
心に対する扇角βよりも3°小さくしている。このた
め、選択孔32a,ピン孔33a及び選択孔32b,ピ
ン孔33bは軸心に沿って対向するが、一方が一致する
場合には、他方は3°の偏差を有する。そして、先端に
円錐案内35が形成され、かつ突端が3°の偏差があっ
ても挿入可能としたピン34a,34aのいずれか一方
を、選択孔32a,ピン孔33a又は選択孔32b,ピ
ン孔33bに挿通すると、円錐案内35の案内作用によ
り、ローラ支持片26が3°だけ左右いずれかに回動し
て、選択孔32a,ピン孔33a又は選択孔32b,ピ
ン孔33bが一致し、ローラ支持片26が軸受体37に
対してロックされる。そしてこれにより、加圧ローラ2
8がスリップ角が3°から0°、0°から3°となる首
振作用が施され得ることとなる。
【0034】このように、ピン34a,34aの挿入位
置を変えることにより、このローラ支持片26をいずれ
か一方へ3°だけ微回動させうることとなるが、この角
度選択を自動的に行なうこともできる。すなわち、選択
孔32a,ピン孔33a及び選択孔32b,ピン孔33
bに対置する位置に夫々ロックシリンダ36a,36b
を配設して、そのロッド先端にピン34a,34aを設
ける。そして、ロックシリンダ36aを伸出駆動し、か
つロックシリンダ36bを退避駆動した場合には、スリ
ップ角を0°となるようにし、ロックシリンダ36aを
退避駆動し、ロックシリンダ36bを伸出駆動させた場
合には、スリップ角3°となるようにする。かかる選択
にあって、後述するように、馴染み加工工程ではスリッ
プ角3°となるようにし、この加圧ローラ28の傾斜に
より、接地面Fに対して幅方向の分力を発生させ、該接
地面に横力Fが加わるようにする。また、計測工程にあ
っては、接地面Fに対して単に半径方向へ圧接すれば良
いから、スリップ角0°となるように、ロックシリンダ
36a,36bの作動方向の変換を行なうこととなる。
【0035】一方、移送台18にはロードセル38を固
定する押込部39が突設され、該押込部39とタイヤ加
圧部23の背面間でロードセル38を径方向に挟持する
ようにする。そして、押圧体25がタイヤ組立体1の接
地面Fに圧接している状態にあって、移送台18は固定
状態にあるから、その反力がロードセル38に作用する
こととなる。
【0036】ロードセル38に印加される反力は、制御
計測判定部7に設けられた表示部41,42により読取
られる。すなわちこの制御計測判定部7を内蔵する制御
盤には表示部41,42が設けられ、右側の表示部41
により、押圧体25を接地面に圧接することにより生ず
る全体的な反力が表示され、左側の表示部42にタイヤ
組立体1の一周の回転により計測される反力の変動が表
示される。
【0037】サーボモータ17aはモータドライブアン
プ43に与えられる電圧信号に比例した回転速度で回転
制御される。このモータドライブアンプ17cへの信号
は、図9で示すように、制御計測判定部7の構成要素で
あるDA変換器7cから送られる。また、ロードセル3
8で検出したタイヤ組立体1の接地面に作用する力はロ
ードセルアンプ44で信号増幅されAD変換器7bを介
して取り込まれる。
【0038】タイヤ組立体1の回転中心に対する加圧ロ
ーラの距離変動はサーボモータ17aの回転量として計
測でき、その回転量はサーボモータ17aに同軸に取り
付けたエンコーダ17bで計測され、エンコーダ用イン
ターフェイス7dにより制御判定計測部7に取り込まれ
る。また、中央制御装置CPU7aはハードディスク7
e、メモリ7f等を用いて、制御計測判定部7全体のコ
ントロールを行う。この制御計測判定部7は次の工程を
実行するための本発明の加工制御手段を構成するもので
ある。
【0039】上述の各装置は、タイヤ組立体1を製造す
る一連のライン中に配設され、ワーク保持部Aへのタイ
ヤ組立体1の装着も自動的に行なわれ得るものであっ
て、かかる作動を図10の動作サイクルタイムと、図1
1のフローチャートに従って説明する。
【0040】<馴染み加工工程>上述したように、ロー
ラーコンベヤ50により前工程から搬送されたタイヤ組
立体1をワーク保持部A上に配置し、かつワーク保持部
Aの両側に昇降可能に配設されたローラーコンベヤ5
1,51を下降すると共に、ハブ孔部2aを、ワーク保
持部Aの回転型チャック6の爪6aに外嵌して係合し、
エアーシリンダ53を作動して、そのロッドに固定され
た押圧体54をタイヤ組立体1に上方から押付けて、ワ
ーク保持部A上に安定的に保持する。タイヤ組立体1は
この保持状態で遊転可能となっている。
【0041】そして、回転駆動装置Bにあって、駆動モ
ータ12を駆動すると共に、エアシリンダ11のピスト
ンロッドを伸出させ、駆動ローラ8,8をタイヤ組立体
1の接地面Fに圧接して、駆動力を付与する。これによ
り、タイヤ組立体1はワーク保持部Aの軸心を中心とし
て回動する。この回動量は、ロータリーエンコーダ46
により検出される。
【0042】このタイヤ組立体1が回動した状態で、馴
染み・計測装置Cのサーボモータ17aを駆動し、移送
台18を送り螺子軸16の送り作用により前進させ、タ
イヤ加圧部23上の押圧体25をタイヤ組立体1の接地
面Fに圧接する。この押圧体25は上述した首振機構3
0によりスリップ角が3°の位置で保持されている。そ
してかかる圧接による反力がロードセル38により検出
され、表示部42に表示されたされた反力値が、あらか
じめ設定された値に到達した時点で、中央制御装置CP
Uの制御により、サーボモータ17aを駆動停止すると
共に、ロック装置22により移送台18を移動不能なロ
ック位置とする。
【0043】タイヤ組立体1は、この押圧体25が接地
面Fを加圧した状態で複数回転し、これにより、スリッ
プ角によって横力を受け、ディスクホイール2のリム部
3とタイヤ4のリム部4aが馴染んで、良好な嵌合状態
を得ることができる。すなわち、加圧ローラ28がスリ
ップ角αを有することにより、駆動ローラ8とタイヤ4
の接地面Fとの接触摩擦が生じて横力が生じると共に、
各加圧ローラ28により広い押圧面が確保され、その押
圧面が実車走行時の路面と同じような平面になって実車
時と同様な負荷がタイヤ組立体1の接地面Fに作用す
る。しかも、加圧ローラ28の相互間に空隙部が生じる
ため、この押圧面が若干の凹凸面になり、粗面を有する
路面と酷似した負荷となる。このため、実車走行と同様
な負荷が与えられながら、タイヤ4に横力が加えられ、
タイヤ4のサイドウオールを通じてタイヤ4のビード部
がリム3のビード部に押圧されながら揺さぶられて、タ
イヤ4のビード部とリム3のビード部との嵌合不良があ
る場合には、その嵌合状態が修正され、タイヤとリムが
馴染むこととなり、実車走行においても、変化の無い安
定した嵌合状態が維持されることとなる。
【0044】<計測工程>そして、押圧体25が回転停
止した後に、ロック装置22によるロック解除がなされ
ると共に、サーボモータ17aが逆方向へ駆動し、これ
により移送台18は摺動レール15上を退避移動する。
そして、押圧体25が受ける反力が0kgNとなった時
点で、サーボモータ17aを駆動停止し、さらに首振機
構30を駆動して押圧体25の加圧ローラ28を垂直位
置とし、スリップ角を0°とした後に、再びサーボモー
タ17aを正方向駆動する。そして、移送台18を移動
して、あらかじめ設定された反力値がロードセル38に
より検出されるまで押圧体25の加圧ローラ28を圧接
し、検出された時点でサーボモータ17aを停止し、か
つロックして移送台18を移動不能とする。そして回転
駆動装置Bの作動によりタイヤ組立体1を一回転した
後、ロックを解除して、サーボモータ17aを逆方向駆
動し、反力がOkgNとなる位置まで移送台18を退避
する。
【0045】この回動中にあって、接地面Fはタイヤ組
立体1の中心に対して必ずしも真円ではなく、このた
め、加圧ローラ28に対する反力が変動する。そして、
この押圧体25を支持するタイヤ加圧部23は移送台1
8に対して移動可能であるから、この反力の変動はロー
ドセル38により検知されることとなる。そして、その
反力の一回転中の最大値と最小値の差異である変動値が
表示部41により表示され、所定閾値以上となった場合
には、馴染み加工が不十分かタイヤ又はホイールに異常
があると判定する。このようにこの構成は、あらかじめ
設定された反力値が検出されるまで押圧体25を圧接
し、検出された時点でサーボモータ17aを停止し、か
つロック装置22により移送台18を移動不能として、
タイヤ組立体1を回転させて、その反力の変動をロード
セル38(圧力検出手段)により検出するようにしたも
のである。
【0046】ここでRFVが異常判定された場合には、
図11で示すように、再び押圧体25を3°傾斜して加
圧ローラ28のスリップ角を3°とした後に、サーボモ
ータ17aを再び正方向駆動し、上述したと同様の馴染
み加工工程を再度行ない、矯正する。そして、さらに計
測工程を行ない、然る後にも、反力の変動が所定閾値以
上のため異常と判定され場合には、ライン上から不良品
として排除され、タイヤ組立体1の解体又は手直しが行
なわれることとなる。
【0047】上述の各工程にあって、計測工程は、馴染
み装置における、一工程として実行されるものであり、
ライン中で、全てのタイヤ組立体1に行なわれるもので
ある。従って、従来構成とは異なり、抜き取り検査では
ないから、信頼性が向上すると共に、反力値が所定閾値
以上となった場合には、当該タイヤ組立体1につき再度
馴染み加工を行ない、その結果がさらに所定閾値以上と
なった場合には、単に馴染みだけの問題ではなく、タイ
ヤ又はホイールに異常のおそれがあるため不良品と判定
して、解体又は手直し等の処理を行なう等、各製品の加
工結果に対応した処理が実行されることとなる。
【0048】かかる工程にあって、図10で示すよう
に、その馴染み加工工程は5.75秒,計測工程は5.
25秒であり、その全工程は、馴染み加工不良の生じ無
い場合には、タイヤ組立体1の搬入搬出時間を含めて
も、14.5秒が設計上設定される(時間は単なる設計
例)ものであり、加工制御手段によるその全自動化によ
り、極めて短時間に、馴染み加工の計測が行なわれるこ
ととなる。
【0049】上述の構成にあっては、単一の押圧体25
を用いて、馴染み加工と計測を行なうものであるが、図
8で示すように、馴染み加工用の第一の押圧体25a
と、計測加工用の第二の押圧体25bを配設するように
しても良い。この場合には、押圧体25aの加圧ローラ
28にはあらかじめスリップ角3°程度を設定してお
き、押圧体25bの加圧ローラ28はスリップ角0°
(横力無し)とする等、その機能に対応したスリップ角
をあらかじめ設定することができ、このため、首振機構
30を要しない。換言すれば、上述の実施例にあって
は、押圧体25a,押圧体25bを単一の押圧体25で
兼用したとみることができる。
【0050】ここで上述の各実施例にあって、スリップ
角3°は横力を生じさせるための例示にすぎず、タイヤ
の特性等に対応して、種々の角度設定がなされ得る。ま
た、測定時においては、必ずしもスリップ角0°に限定
されるものではなく、馴染み加工のスリップ角をそのま
ま用いても良い場合があり、この場合には、単一の押圧
体25を用いながらも、首振機構30による変換作動を
省略でき、サイクル時間の短縮化が可能となる。
【0051】図12は、同一のタイヤ組立体1につき、
本発明装置による計測工程で検出したデータ(横軸)
と、従来のユニフォミティマシンで計測したRFVデー
タ(縦軸)の相関図を示すものである。この結果、本発
明装置による計測工程で検出したデータと、ユニフォミ
ティマシンで計測したデータとは、ほぼ近似することが
確認された。すなわち、本発明装置による計測結果は、
乗り心地や操縦性に大きく影響するRFVの測定手段と
して、充分なものということができる。
【0052】<他例の馴染み・計測装置C’>次に、第
2実施例の構成に係る馴染み・計測装置C’を、図20
乃至図23に従って説明する。尚、馴染み・計測装置C
と同一構成については、同じ符号を付して説明を簡略と
する。かかる構成にあって、固定架台14の上部には移
送台18’が乗載する摺動レール(摺動機構)15が、
駆動ローラ8の移動方向と平行に形成される。また、該
固定架台14にはサーボモータ17aが配設され、摺動
レール15と平行に差し渡した送り螺子軸16を可逆回
動可能に制御するようにし、移送台18’に垂下した螺
装部19を送り螺子軸16に螺装して、サーボモータ1
7aを駆動すると、送り螺子軸16の案内作用により、
移送台18を摺動レール15に沿って前後移動可能とし
ている。
【0053】さらに、摺動レール15上には、タイヤ加
圧部23’が乗載されている。このタイヤ加圧部23’
には、押圧体25が固定されている。
【0054】一方、移送台18’にはロードセル38を
固定する押込部39’が突設され、該押込部39’とタ
イヤ加圧部23’の背面間でロードセル38を径方向に
挟持するようにしている。そして、押圧体25がタイヤ
組立体1の接地面Fに圧接している状態にあって、移送
台18’は固定状態にあるから、その反力がロードセル
38に作用することとなる。また、タイヤ加圧部23’
の背面からは、図23で示すように両側位置で二本のス
ライドピン29が摺動レール15と平行に突設され、押
込部39’を挿通している。このスライドピン29の挿
通端には、連係鍔29aが設けられ、押込部39’とタ
イヤ加圧部23’間を所定間隔のみの相対移動を許容す
るようにし、図の加圧状態でロードセル38を挟圧した
状態となり、図の退避状態で、ロードセル38とタイヤ
加圧部23’とに間隙が生ずるようにして、前後方向へ
連係するようにしている。
【0055】かかる構成の制御は上述と同じであり、そ
の作動を簡単に説明する。タイヤ組立体1が回動した状
態で、馴染み・計測装置C’のサーボモータ17aを駆
動し、移送台18’を送り螺子軸16の送り作用により
前進させ、図21で示すように移送台18’の押込部3
9’により、ロードセル38を介してタイヤ加圧部2
3’を押圧し、その押圧体25をタイヤ組立体1の接地
面F側に圧接して、負荷をかける。かかる圧接による反
力がロードセル38により検出され、上述の実施例と同
じ馴染み加工制御が行われる。また、上述したように、
その後に、測定及び判定が行われる。一方、馴染み加
工、及び測定が終了すると、サーボモータ17aを復動
し、移送台18’を送り螺子軸16の送り作用により後
退させ、図22で示すように移送台18の押込部39’
がタイヤ加圧部23’から、スライドピン29の連係鍔
29aが押込部39’に係合するまで離間して、ロード
セル38と、タイヤ加圧部23’に間隙が生じ、これに
より、ロードセル38への負荷が解除され、さらに、移
送台18が後退すると、タイヤ加圧部23’は移送台1
8’にスライドピン29を介して、引っ張られて、図2
2のように、押圧体25はタイヤ組み付け体1の接地面
Fから離間する。
【0056】かかる構成にあって、馴染み・計測装置C
と比較して、同一の摺動レール(摺動機構)15に、タ
イヤ加圧部23’と、押込部39’を備えた移送台1
8’とを装架し、移送台18上の摺動レール23aを不
要としている。このため、構成が簡単となる。
【0057】<RFV判定制御の他例>上述の構成は、
あらかじめ設定された反力値が検出されるまで押圧体2
5を圧接し、検出された時点でサーボモータ17を停止
し、かつロック装置22により移送台18を移動不能と
してから、タイヤ組立体1の反力の変動を圧力検出手段
により検出するようにしたものであるが、タイヤ加圧部
23,23’が、タイヤ組立体1の接地面Fを押圧する
力を一定にした際の、タイヤ加圧部23,23’の変位
に基づいてRFV判定を行うようにした構成が提案され
る。ここで、タイヤの径方向に用する押圧力を計測する
圧力検出手段は、ロードセル38,ロードセルアンプ4
4及び制御計測判定部7により構成される。また、タイ
ヤ加圧部の変位を計測する変位検出手段としては、サー
ボモータ17a,エンコーダ17b及び制御計測判定部
7により構成される。
【0058】この、サーボモータ17aを制御して、加
圧ローラ28でタイヤ組立体1に所定の圧力を加える制
御を図13のフローチャートで説明する。ステップS1
で制御計測判定部7はスタート指令を待つ。スタート信
号を受けると、ステップS2で中央制御装置CPU7a
はタイヤの初期押圧値を変数である指令値refにセット
する。次に、ステップS3でA/D変換器7bより、ロード
セル38の値を読み込む。さらに、ステップS4でサー
ボモータ17aヘの指令値doutを次式で演算する。 dout=Kp×(ref−Ks×ロードセル値) ここで、Kpは比例ゲイン、Ksはロードセルアンプ44の
センサゲインである。
【0059】この式により演算したdoutがあらかじめ
設定した速度リミット値より大きな値の場合、ステップ
S6でD/A変換器7cに所定の速度リミット値を出力し、
そうでない場合はステップS7でdoutの値を出力する。
更に、ステップS8でdoutの値がまだゼロではない(タ
イヤに対してまだ所定の圧力を加えていない状態)場合
には、ステップS3のA/D変換器7bよりロードセルの値
を読み込む処理まで戻る。ステップS9でdout値がほぼ
ゼロの場合はタイヤがほぼ所定の圧まで押圧されている
と判断し、上位コントローラ(図示せず)へ初期押圧処理
完了信号を送る。
【0060】図15は以上の制御を示すブロック図であ
る。荷重設定部7gに設定するref値に対するフィード
バック制御を構成する。制御としては、目標荷重の偏差
に比例した速度指令をサーボモータ17aに与えること
で達成されている。
【0061】図14は、そのタイヤの加工、測定および
判定の処理の流れを示すフローチャートである。上位コ
ントローラ(図示せず)から、馴染み加工指令が送られて
きたらステップS11で変数θを零クリアする。次に、ス
テップS12でA/D変換器7bよりロードセルの値を読み
込む。さらに、ステップS13でref=Asin(θ)からな
る関数sinにθの値を入れ、ステップS14であらかじめ
設定した振幅Aを乗じrefの値を決定する。サーボモータ
17aへの指令値doutは以下の式で演算される。 dout=Kp×(ref−Ks×ロードセル値) この式により演算したサーボモータ指令値doutを、ス
テップS15でD/A変換器7cに出力し加圧力が指令値ref
になるようにフィードバック制御する。つぎに、ステッ
プS16で変数θの値を△θだけ増加させる。つぎに、上
位コントローラ(図示せず)から、馴染み加工終了信号が
与えられていない場合には、ステップS12のAD変換器よ
りロードセル値を読み込む処理まで戻る。このように各
ステップS12〜S17を、ステップS18で馴染み加工終了
信号0Nまで繰り返す。尚、この馴染み加工を実施してい
る際は、タイヤ組立体1は駆動ローラ8により、所定の
回転速度で駆動されている。
【0062】上述の制御にあっては、ステップS13で変
数θの値を設定することにより、SIN波など任意の波形
の荷重変動をタイヤ組立体1に加えることが可能であ
り、実車に対応したより効果のある馴染み加工を該タイ
ヤ組立体1に加えることができる。図15はSIN波形の
荷重をタイヤ組立体1に加えている状態を時間軸で示し
ている。
【0063】このようにかかる制御は、タイヤ馴染み加
工のための加圧パターン(ref=Asin(θ))が記憶保
持されており、この加圧パターンに基づいて馴染み加工
を実行するものであるから、このあらかじめ格納された
加圧パターンデータに従って、タイヤ組立体に荷重変動
を与えることにより、適正かつ迅速にホイールとタイヤ
の馴染みを実現することができる。この加圧パターンと
しては、実車走行時にタイヤに発生する荷重変動、又は
正弦波的に変動する荷重変動に対応させたものとするこ
とができ、タイヤ組立体1にかかる荷重変動を与えるこ
とにより、実車走行時に近似したパターンで、迅速にホ
イールとタイヤの馴染みを実現することができる。
【0064】馴染み加工完了後の、計測判定制御は、図
14のフローチヤートのステップS19〜S27により実行
される。まず、ステップS19で上位コントローラ(図示
せず)から、計測判定指令が送られて来るのを待つ。
尚、タイヤ組立体1は駆動ローラ8により、所定の回転
速度でそのまま駆動されている。ステップS20で計測判
定指令が送られてきたら、計測に適用する加圧値を指令
値refにセットする。次に、ステップS21でA/D変換器7
bからロードセル38の値を読み込み、その値を基に、
ステップS22で以下の式でサーボモータ17aへの指令
値を演算する。 dout=Kp×(ref−Ks×ロードセル値) この式により演算したdout値を、ステップS23でD/A変
換器7cに出力し、サーボモータ17aでタイヤ接地面
Fに計測に適用する一定加圧値が加わるように制御す
る。そして、ステップS24で、エンコーダ17bの値を
読み込み、タイヤ加圧部23,23’(押込部39’,
39’)の相対位置変化を演算し、その値をメモリ7f
に記録する。
【0065】上位コントローラ(図示せず)から計測終了
信号が送られていなければ、ステップS24のAD変換器よ
りロードセル38の値を読み込む処理まで戻り、以降同
じ処理を繰り返す。計測終了信号が送られると、ステッ
プS27で計測信号終了信号オンの場合はサーボモータ1
7aを駆動し、移送台18,18’を原位置まで戻す。
【0066】ここで図16は、SIN波の荷重変動をタイ
ヤ組立体1に加えて、馴染み加工を行った場合の、タイ
ヤ接地面Fに作用する圧力を時間軸で表現した図であ
る。この図で解るように、馴染み加工に際しては、SIN
波により加圧が加えられ、測定時には加圧力を一定とし
て、タイヤ加圧部23,23’の相対位置変化が検出さ
れることとなる。
【0067】また、図17は、メモリ7fに保存された
タイヤ加圧部23,23’の相対位置変化を示す波形図
である。このメモリ7fに保存されたタイヤ加圧部2
3,23’の相対位置変化のデータを基に、タイヤ組立
体1の判定が実施される。この判定の方法としては、以
下の様な判定方法が実施される。
【0068】(第1の判定方法)生データ波形のピークツ
ーピークの値で判定する。すなわち、図17で示すよう
に、変位の最大値と最小値との差Wの大きさにより、判
定するものである。
【0069】(第2の判定方法)タイヤ加圧部23,2
3’の変位のタイヤ回転の1次成分のパワーを求め、そ
のピークツーピークで判定する。
【0070】(第3の判定方法)タイヤ加圧部23,2
3’の変位をFFT処理し、タイヤ回転のn次成分のレベル
を総合的に勘案して判定する方法。具体的には、図18
で示すように、タイヤ加圧部23,23’の変位をFFT
処理し、タイヤ回転の1次成分から4次成分のスペクトル
パワー(P1〜P4)を計測する。判定値はw1×P1+w2×P2+w3
×P3+w4×P4のように所定の重み値(w1〜w4)をスペクト
ルパワーに乗じて求める。この判定値が所定の範囲に収
まっているかどうかで良否判定を行う。
【0071】(第4の判定方法)タイヤ加圧部23,2
3’の変位とタイヤの回転位相θから仮想的なタイヤ形
状を求め、図19で示すような、その仮想的タイヤの真
円度により判定する方法。タイヤ組立体1の回転位相θ
とその時の加圧ローラとタイヤ回転中心の距離Lを連続
的に計測することで、図19のような仮想的タイヤ形状
を求めることができる。
【0072】かかる各実施態様の馴染み,計測及び判定
の一連の工程は、図24で示すように、一連のタイヤ組
立体1の製造工程中で実行される。このため、従来にあ
っては、馴染み加工の判定は、抜き取り調査により行わ
れていたのが、すべてのタイヤ組立体1につき実行さ
れ、このため、各製品につき、そのRFVが保証された
ものとなり、品質の良好なタイヤ組立体を供しうること
となる。
【0073】
【発明の効果】上述したように、本発明は、タイヤ組立
体の接地面Fに第一の押圧体を加圧して、馴染み加工を
行う馴染み加工工程と、該接地面Fに第二の押圧体を圧
接して、該接地面Fの半径方向の反力を受圧したり、ま
たはタイヤ加圧部の変位を検出して、そのRFVを読取
る計測工程を順次行なうようにしたものであるから、次
の効果がある。
【0074】イ) 大型で、高価なユニフォミティマシ
ンが不要となる。 ロ) 抜き取り検査により、タイヤ組立体の各方向のユ
ニフォミティを検査する手段と異なり、ライン上で、全
てのタイヤ組立体1につきRFVの計測を行なうもので
あるから、全てのタイヤ組立体1につき、その品質を保
証することができ、信頼性が高い。また、規定値外のタ
イヤ組立体1が生じた場合にも、再度馴染み加工を行な
ったり、ライン上から排除する等、適正な対応を自動的
に行なうことができ、生産性を低下させることなく、タ
イヤ組立体1の加工品質を飛躍的に向上できる。 ハ) 完全な自動化が可能となり、作業負担が軽減す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の馴染み・計測装置Cを備
えた馴染み加工装置の概要を示す正面図である。
【図2】タイヤ組立体1の保持状態を示す拡大図であ
る。
【図3】本発明の馴染み加工装置の具体例を示す正面図
である。
【図4】本発明の馴染み加工装置の具体例を示す側面図
である。
【図5】本発明の馴染み加工装置の具体例を示す平面図
である。
【図6】首振機構30の概要を示す縦断側面図である。
【図7】首振機構30の概要を示す正面図である。
【図8】押圧体25a,押圧体25bを備えた構成の概
要を示す平面図である。
【図9】制御手段を示すブロック図である。
【図10】本発明の馴染み加工装置の動作を示す動作サ
イクルタイム図である。
【図11】本発明の馴染み加工装置の動作を示すフロー
チャート図である。
【図12】本発明の馴染み加工装置の計測結果と、ユニ
フォミティマシンの一次成分の値との関係を示すグラフ
である。
【図13】タイヤ組立体1への圧力制御を示すフローチ
ャート図である。
【図14】任意の波形の荷重変動を該接地面Fに付与す
るようにした構成の馴染み加工制御及び計測制御を示す
フローチャート図である。
【図15】馴染み加工及び計測を行うための制御系を示
すブロック図である。
【図16】SIN波の荷重変動をタイヤ組立体1に加え
て、馴染み加工を行った場合の、タイヤ接地面Fに作用
する圧力と時間の関係を示すグラフである。
【図17】加圧ローラ28の相対位置変化を示す波形図
である。
【図18】第3の判定方法のスペクトル強度と周波数の
関係を示すグラフである。
【図19】第4の判定方法にあって、加圧ローラ変位と
タイヤの回転位相αから求められた仮想的なタイヤ形状
を示す概念図である。
【図20】本発明の第2実施例の馴染み・計測装置C’
を備えた馴染み加工装置の概要を示す正面図である。
【図21】第2実施例の馴染み・計測装置C’のロード
セル38に負荷がかかった状態の側面図である。
【図22】第2実施例の馴染み・計測装置C’のロード
セル38に負荷がかかる前の状態の側面図である。
【図23】第2実施例のタイヤ加圧部23’の斜視図で
ある。
【図24】本発明のRFV計測・判定工程を備えたタイ
ヤ組立体1の製造方法を示す流れ図である。
【図25】従来のタイヤ組立体の製造方法を示す流れ図
である。
【符号の説明】
1 タイヤ組立体 7 制御計測判定部 8 駆動ローラ 14 固定架台 15 摺動レール 16 送り螺子軸 18、18’ 移送台 23,23’ タイヤ加圧部 22 ロック筒 23,23’ タイヤ加圧部 25,25a,25b 押圧体 28 加圧ローラ 30 首振機構 31 回動軸 32a,32b 選択孔 33a,33b ピン孔 34a,34a ピン 36a,36b ロックシリンダ 38 ロードセル 39,39’ 押込み部 41,42 表示部 C,C’ 馴染み・計測装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 潤一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 川口 武弘 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワーク保持部に支持された、ディスクホイ
    ールにタイヤを組付けてなるタイヤ組立体を回転駆動す
    る回転駆動装置と、タイヤ組立体の接地面を加圧して、
    馴染み加工を行う第一の押圧体と、タイヤ組立体の接地
    面に圧接して、該接地面の半径方向の反力を受圧する第
    二の押圧体と、各押圧体を接地面に対して圧接位置と圧
    接解除位置とに変換移動する移送装置と、第二の押圧体
    の圧接状態における反力を検知する圧力検出手段と、回
    転駆動装置により回動するタイヤ組立体の接地面に、移
    送装置で移送して第一の押圧体を圧接する馴染み加工工
    程と、同じく回動するタイヤ組立体の接地面に、第二の
    押圧体を圧接して、その反力の変動を圧力検出手段によ
    り検出する計測工程とを順次行ない、該反力に基づいて
    RFV判定を行うようにした加工制御手段とを備えたこ
    とを特徴とするタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  2. 【請求項2】移送装置が、移送台を移動不能とするロッ
    ク装置を備えると共に、加工制御手段が、あらかじめ設
    定された反力値が検出されるまで押圧体を圧接し、検出
    された時点で、ロック装置により移送台を移動不能とし
    て、回転駆動装置の作動によりタイヤ組立体を回転させ
    て、その反力の変動を圧力検出手段により検出する計測
    工程を備えてなるものである請求項1に記載のタイヤ組
    立体の馴染み加工装置。
  3. 【請求項3】ワーク保持部に支持された、ディスクホイ
    ールにタイヤを組付けてなるタイヤ組立体を回転駆動す
    る回転駆動装置と、タイヤ組立体の接地面を加圧して、
    馴染み加工を行う第一の押圧体と、タイヤ組立体の接地
    面に圧接して、該接地面の半径方向の反力を受圧する第
    二の押圧体と、各押圧体を接地面に対して圧接位置と圧
    接解除位置とに変換移動する移送装置と、第二の押圧体
    の圧接状態における反力を検知する圧力検出手段と、タ
    イヤ加圧部の変位を計測する変位検出手段と、回転駆動
    装置により回動するタイヤ組立体の接地面に、移送装置
    で移送して第一の押圧体を圧接する馴染み加工工程と、
    同じく回動するタイヤ組立体の接地面に、圧力検出手段
    によりその押圧力を一定として第二の押圧体を圧接し
    て、第二の押圧体の変位を変位検出手段により検出する
    計測工程を順次行ない、該変位に基づいてRFV判定を
    行うようにした加工制御手段とを備えたことを特徴とす
    るタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  4. 【請求項4】タイヤ組立体に作用する圧力を一定にした
    際の変位の、ピークツーピーク値でRFV判定を行うも
    のである請求項3に記載のタイヤ組立体の馴染み加工装
    置。
  5. 【請求項5】タイヤ組立体に作用する圧力を一定にした
    際の変位を、FFT処理し、n次成分を総合的に勘案し
    てRFV判定を行うものである請求項3に記載のタイヤ
    組立体の馴染み加工装置。
  6. 【請求項6】タイヤ組立体に作用する圧力を一定にした
    際の変位データから仮想的なタイヤ形状を求め、その真
    円度によりRFV判定を行うものである請求項3に記載
    のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  7. 【請求項7】加工制御手段が、RFV判定で不良とされ
    た場合に、馴染み加工工程を再度実行するようにした制
    御内容を備えるものであることを特徴とする請求項1又
    は請求項6記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  8. 【請求項8】第一の押圧体がスリップ角を有する多数本
    の回転可能な加圧ローラを相互に近接して並列的に配置
    した押圧ローラ群をローラ支持片により遊転可能に支持
    してなり、その押圧によりタイヤ組立体の接地面に横力
    を加えるものである請求項1乃至請求項7のいずれかに
    記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  9. 【請求項9】第一の押圧体が、第二の押圧体を兼用して
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか
    に記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  10. 【請求項10】移送装置が、押圧体を付装した移送台
    を、サーボモータの駆動により回転する送り螺子軸に螺
    装して、該サーボモータの回動制御により、移送台を任
    意の位置に停止可能とするものである請求項1乃至請求
    項9のいずれかに記載のタイヤ組立体の馴染み加工装
    置。
  11. 【請求項11】圧力検出手段が、移送装置によりタイヤ
    加圧方向へ移動する移送台上に、タイヤ加圧部を移送台
    の移動方向と平行な方向へ移動可能に支持して、該タイ
    ヤ加圧部に押圧体を固定し、移送台とタイヤ加圧部間で
    ロードセルを径方向に挟持して、移送台に対する押圧体
    の相対的反力を該ロードセルにより検知してなるもので
    ある請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のタイヤ
    組立体の馴染み加工装置。
  12. 【請求項12】圧力検出手段が、移送装置によりタイヤ
    加圧方向へ移動する押圧体を付装したタイヤ加圧部と、
    タイヤ加圧部と所定距離内で接近離反可能な状態で、タ
    イヤ加圧部の移動方向に沿って移動し、駆動手段の駆動
    によりタイヤ加圧部を押圧する押込部と、タイヤ加圧部
    と押込部の間に介在されたロードセルとを備え、押込部
    に対するタイヤ加圧部の相対的反力を該ロードセルによ
    り検知してなるものである請求項1乃至請求項10のい
    ずれかに記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  13. 【請求項13】タイヤ加圧方向へ案内する同一の摺動機
    構上に、押圧体を付装したタイヤ加圧部と押込部とを夫
    々付装して、タイヤ加圧部と押込部とを所定距離内で接
    近離反可能な状態で、タイヤ加圧方向へ摺動可能とする
    と共に、タイヤ加圧部と押込部の間にロードセルを介装
    した請求項12記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  14. 【請求項14】タイヤ馴染み加工のための加圧パターン
    を記憶する手段を備え、記憶された加圧パターンに基づ
    いて馴染み加工を実行する請求項1乃至請求項13のい
    ずれかに記載のタイヤ組立体の馴染み加工装置。
  15. 【請求項15】加圧パターンが、実車走行時にタイヤに
    発生する荷重変動、又は正弦波的に変動する荷重変動に
    対応させたものである請求項14記載のタイヤ組立体の
    馴染み加工装置。
  16. 【請求項16】回転駆動装置により回動するタイヤ組立
    体の接地面に、押圧体を圧接する馴染み加工工程と、同
    じく回動するタイヤ組立体の接地面に、同一又は他の押
    圧体を圧接して、その反力の変動を圧力検出手段により
    検出する計測工程とを順次行なうようにしたタイヤ組立
    体の馴染み・計測工程を備えることを特徴とする馴染み
    加工工程を備えたタイヤ組立体の製造方法。
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