JP3602669B2 - ボールねじ軸の研削加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の技術分野】
本発明は、外径および溝を一工程で研削するボールねじ軸の研削加工方法およびこの加工方法によって研削加工されたボールねじ軸に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から円筒状の工作物を研削する技術として、心なし研削が知られている。心なし研削は、たとえば図6(a) に示すように、加工物100をセンタやチャックを使用しないで研削砥石101と調整砥石102の間にいれて研削を行うものである。すなわち、加工物100は、研削砥石101、調整砥石102およびブレード103によって3点で支持され、調整砥石102によって回転と軸方向の送りを与えられ研削砥石101によって研削される。
【0003】
加工物としては、図6(b) に示されるような単純な円筒状の加工物104だけでなく、図6(c) に示されるような複雑な段付き円筒形状の加工物105まで種々の形状の加工物の研削に用いられており、図6(d) に示すような締め付け用ねじ軸106の加工についても用いることが検討されている。
【0004】
ところが、この心なし研削を単純にボールねじ軸の加工に応用しようとしても、締め付け用ねじ軸106の場合には、ねじ山の有効径さえ出ていれば締め付け性能に影響がないのに対し、ボールねじ軸の場合には精密な送りを行うものなので、有効径だけでなく、有効径の円筒度およびねじ溝のリード精度についても高精度が要求される。すなわち、締め付け用ねじ軸106の場合には、有効径がばらついたり、リード誤差があっても、締め付け時にねじ軸に作用する軸力によって各ねじ山は所定の面圧が得られるが、ボールねじ軸のような精密送りを行う場合には、有効径の円筒度やねじ溝のリード精度が直接送り精度に影響してしまう。
【0005】
また、従来の締結用のねじ軸の心なし研削の場合は、ねじ溝の研削と同時に素材の外周についても研削するために、正確な軸方向送りができず、ねじ溝を精密に加工することができない。したがって、精密な加工を要求されるボールねじ軸の場合には、素材の軸端で心出しをしてねじ研削を行うのが一般的であった。
【0006】
これに対し、本出願人は特願平8−121141号において、外径部が円筒状に成形された素材の外径円筒面に、前記外径円筒面を基準としてボールねじ溝を螺旋状に研削することで、有効径の円筒度やねじ溝のリード精度の十分に高いボールねじ軸を加工可能な研削加工方法を提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記提案の加工法においては図7(a)に誇張して示すように、研削しろを徐々に増やすため、研削砥石121の形状を、軸方向素材入口側が小径で、出口側に向かって断面円弧状に徐々に大径となるような構成としている。
【0008】
つまり、図7(a)で示す矢印A方向から見た場合、研削砥石の当接面は図7(b)のようになり、且つ、この図中のa,b,c,d,eでの断面図は(c)の様になる。この図7(c)中で、矢印は研削抵抗がどのような方向に作用しているかを示している。研削抵抗は溝のそれぞれの点における法線の方向に作用している。
【0009】
これらの研削抵抗ベクトルをすべて加え、調整砥石122方向の研削抵抗Xと素材送り方向の逆方向の研削抵抗Yに分解すると図7(d)の様に、XはYに比べ小さくなる。従って、素材先端のみ研削砥石入口部で研削しているような状態では、素材を調整砥石に押しつけることよって得られる回転力及び推力が、素材送り方向と逆方向の研削抵抗に抗して正確に素材を送れるだけの大きさにならない。
【0010】
このため、図8のように素材110aを調整砥石122に押えつける上部押え128を別に設け、素材の送りを補助していた。
【0011】
すなわち、
1.研削砥石121と調整砥石122を一定距離はなした状態で、支持部材123に素材110aを載せ、素材110aと研削砥石121が軸方向に山形突起3〜5つ分程重複するように配置する。
2.上部押え128を素材110aに圧接させ、素材110aを調整砥石122に押えつけて、素材110aに回転力及び推力を確実に伝えた状態(図8の状態)で、研削砥石121をゆっくりと素材110aに近づけ、研削砥石121の調整砥石方向研削抵抗が、調整砥石122から素材110aが回転力及び推力を得るのに十分な大きさになってから上部押え128の圧接を解除する。
という動作を行なっていた。(インフィード研削からスルーフィード研削への移行)
本発明は上記の様な状況を更に改善するためになされたもので、その目的とするところは、研削砥石の素材入口側において研削しろを増やすことなく、且つ、上部押え等を用いることなく、調整砥石から素材が十分な回転力及び推力を得ることにより、スルーフィード研削のみのボールねじ軸の研削加工方法及びボールねじ軸の研削加工装置を提供することにあり、ひいてはボールねじ軸の生産性の向上を図ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明にあっては、研削砥石外周にボールねじ溝の断面形状に対応する山形突起を所定のピッチでもって複数設け、素材の外径円筒面に接触する調整砥石と支持板とによって素材を支持回転させつつ軸方向に送ることにより、研削砥石の山形突起によって素材の外径円筒面を部分的に螺旋状に削ってボールねじ溝を形成するボールねじ軸の研削加工装置であって、
前記研削砥石の入口側の山形突起を、他の山形突起と同じ幅で、低く成形することを特徴とする。
【0013】
研削砥石と調整砥石の間への素材先端の送り込み抵抗は低下し、研削開始時の素材の挿入をスムーズに行なことができる。
【0014】
特に、入口側の山形突起は、他の山形突起と同形の山形突起の頂部を平坦にすることで、その高さを低くしたことを特徴とする。
【0015】
従って、上記のように構成された、研削加工方法では、入口側山形突起の頂部を平坦に成形したので、調整砥石方向の研削抵抗が大きくなり、調整砥石から素材が得た回転力及び推力が、素材送りに対する研削抵抗(素材送り方向の逆方向の研削抵抗)よりも、十分に大きくなる。
【0016】
これにより、素材先端のみが研削砥石入口部で研削される場合にも、素材は正確に送られることになり、上部押え等を用いることも必要とせず、研削位置にある前記研削砥石と調整砥石の間へ素材先端を軸方向に送り込むだけで、高精度の研削を開始することができる。(スルーフィード研削のみのボールねじ軸研削加工方法)
また、山形突起は、入口側から出口側にむけて、徐々に高さが高くなっていくことを特徴とする。
【0017】
これにより、研削しろが徐々に大きくなることとなり、研削抵抗が研削砥石の軸方向に均一に分布するため、素材を軸と平行に調整砥石に押しつけることができ、正確な素材送りが可能となる。一方、研削砥石自身にも、軸方向に均一の負荷がかかるので、それぞれの山形突起のドレッシングインターバルは一定となり、また、研削砥石の回転軸を痛めることもない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0019】
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態に係るボールねじ軸の研削加工方法の基本的な加工方法及び加工装置の一例を図1に示す。
【0020】
ボールねじ軸は、図1(c) に示すように、軸体1の外径円筒面11に螺旋状のボールねじ溝13が刻設されたものである。ボールねじ溝12は断面円弧状に成形されており、そのボールねじ溝12の間には外径円筒面11が螺旋状に残存している。また、軸体1には表面から少なくともボールねじ溝12の深さよりも深い層まで焼き入れが施されている。
【0021】
この様なボールねじ軸の加工方法として本発明では、図1(a) ,(b) に示されるように、大きく分けて、外形加工前の素材10aを成形する工程と、この素材10aに対し、研削によって外径円筒面11及び螺旋状のボールねじ溝12を形成する工程と、を備えている。
【0022】
素材10aの成形は、素形材として丸棒10を準備する工程と、丸棒10表面に熱処理として焼き入れする工程と、焼き入れによって生じた丸棒の歪みを真直に矯正する工程と、を備えている。
【0023】
焼き入れは、耐摩耗性を向上させるため、たとえば高周波焼き入れによって行われ、少なくとも外周面からボールねじ溝12の溝深さ以上の深さまで硬質の焼き入れ層が形成される。
【0024】
矯正工程では、熱処理によって生じた素材10aの反り等を真直に修正するものである。
【0025】
次いで、研削によって外径円筒面11およびボールねじ溝12を加工する。
【0026】
ボールねじ溝の研削は、図2に示されるような、研削加工装置によって行われる。
【0027】
研削加工装置は、研削砥石21と、研削砥石21と対向して並設される調整砥石22と、研削砥石21と調整砥石22間に研削砥石21の回転軸と平行に配設され素材10aを支持するブレード23と、ブレード23の前後に素材10aの送り方向に沿って設けられる案内板24と、研削砥石成形用ドレッサ25および調整砥石成形用ドレッサ26と、研削部へ研削液を供給する研削液噴出用ノズル27とを備えた構成となっている。
【0028】
調整砥石22の回転軸は、図2(c)に示す様に、研削砥石21の回転軸と平行な軸に対して、素材10aの送り方向前方側が下方に向くように所定角度θだけ傾けられ、調整砥石22の回転によって素材10aを回転させつつ軸方向に送るように構成されている。
【0029】
この調整砥石22は傾けられた状態で素材10aに線接触させるために、外周面が回転双曲面で形成された鼓形に成形されている。
【0030】
研削砥石21および調整砥石22の幅は素材10aの大きさ、研削しろに合わせて適宜選定される。
【0031】
研削砥石21の外周面にはボールねじ溝12に対応する断面円弧状の山形部21aが形成されている。この山形部21aは研削砥石21の外周面に全周的に形成されており、研削砥石21の幅方向にボールねじ溝12のねじピッチに合わせたピッチでもって複数設けられている。
【0032】
素材10aは調整砥石22との接触摩擦力によって調整砥石22の周速とほぼ同一の周速でもって回転する。さらに、上述の様に、調整砥石22の中心軸が素材10aの送り方向前方側が下を向くように傾けられているので、素材10aは軸方向に配置されたブレード23に沿って調整砥石22の周速の軸方向成分に相当する速度で軸方向に送られる。
【0033】
このようにすれば、素材10aはブレード23と調整砥石22によって位置決めされ、山形部21aの切り込み量が素材10aの外径円筒面11を基準にして正確に定まるので、ボールねじ溝12の有効径の円筒度は外径円筒面11を基準にして正確に製作できる。また、ボールねじ溝12のリード精度は調整砥石22の周速を制御することによって精密に加工することができる。
【0034】
また、研削砥石21の山形突起21aでボールねじ溝12形状を正確に転写するために、研削砥石21と調整砥石22の中心を結んだ線上に素材10aの軸心をおいて加工することが好ましい。このようにすれば、ボールねじ溝を正確に加工できる。また、このような配置関係とすれば、素材10aを研削砥石21,調整砥石22およびブレード23との3接点間に押さえ込むことができ、素材10aの位置が安定してボールねじ溝をより正確に加工することができる。
【0035】
次に本発明の特徴的部分である研削砥石について説明する。
【0036】
図3は本実施の形態に係るボールねじ軸の研削加工装置に用いられる研削砥石の入口側端部の拡大図である。(a)で誇張して示されるように研削砥石22の入口側の山形突起21aは、出口側の山形突起21aの頂部を切り取ったような形状であって、頂部は平坦に成形され、研削砥石と調整砥石の間への素材先端の送り込み抵抗を低下させ、研削開始時の素材の挿入をスムーズに行なえるようにしている。
【0037】
図3(b),(c)は(a)の山形突起の切り込み状態を説明するもので、(b)は研削状態の山形突起を素材の外径円筒面の延長面で切断した概念図、(c)は(b)のa〜eの位置にて切断した断面形状を山形突起の中心線に沿ってそろえて記載した説明図である。また、(d)は、山形突起に係る研削抵抗ベクトルの比較図である。
【0038】
(c)に矢印で示すように、研削抵抗は、そのほとんどが下向き(調整砥石方向)である。そして、調整砥石22方向の研削抵抗Xと素材送り方向の逆方向の研削抵抗Yとの関係は(d)のようになる。このため、素材先端のみが研削される状態でも、調整砥石に素材をしっかりと押えつけ、調整砥石から素材が得た回転力及び推力が、素材送りに対する研削抵抗(素材送り方向の逆方向の研削抵抗)よりも、十分に大きくなる。
【0039】
これにより、素材先端のみが研削砥石入口部で研削される場合にも、素材は滑りを起こさずに正確に送られることになり、上部押え等を用いることも必要とせず、研削位置にある研削砥石と調整砥石の間へ素材先端を軸方向に送り込むだけで、高精度の研削を開始することができる。
【0040】
また、研削砥石21における入口側の研削しろ小さくし、出口側にむけて徐々に増大させることにより、研削抵抗が研削砥石の軸方向に均一に分布するため、素材を軸と平行に調整砥石に押しつけることができ、正確な素材送りが可能となる。 一方、研削砥石自身にも、軸方向に均一の負荷がかかるので、それぞれの山形突起のドレッシングインターバルは一定となり、また、研削砥石の回転軸を痛めることもない。研削砥石と調整砥石の間への素材先端の送り込み抵抗を低下させ、研削開始時の素材の挿入をスムーズに行なえるようにしている。
【0041】
(実施の形態2)
図4に、本発明の第2の実施の形態に係るボールねじ軸の研削加工装置に用いられる研削砥石の入口側端部の拡大図を示す。
【0042】
上記第1の実施の形態では、研削砥石の入口側の山形突起21aの頂部を、素材の軸と平行な平坦面に成形してるが、本実施の形態では、素材10aの軸に対し、微小角度出口側に傾斜した平坦面に成形されている。
【0043】
これにより、更に研削砥石21と調整砥石22の間への素材先端の送り込み抵抗を低下させ、研削開始時の素材の挿入をスムーズに行なえる。
【0044】
その他の構成および作用については第1の実施の形態と同一なので、その説明は省略する。
【0045】
(実施の形態3)
図7に、本発明の第3の実施の形態に係るボールねじ軸の研削加工装置に用いられる研削砥石の入口側端部の拡大図を示す。
【0046】
上記第1の実施の形態では、研削砥石21の入口側の山形突起21aの頂部を、素材10aの軸と平行な平坦面に成形してるが、本実施の形態では、研削砥石21は、幅は同一で、高さが入口側から出口側に向かって徐々に増加するように形成された複数の山形突起21aを備えている。
【0047】
その他の構成および作用については第1の実施の形態と同一なので、その説明は省略する。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、研削砥石の入口側の山形突起を、他の山形突起と同じ幅で、低く成形することにより、研削砥石と調整砥石の間への素材先端の送り込み抵抗は低下し、研削開始時の素材の挿入をスムーズに行なことができる。すなわち、スルーフィード研削のみでボールねじ軸研削加工を行なうことができ、素材の研削開始時のセッティングの手間がかからず、連続加工も可能と名なるため、ボールねじ軸の生産性の向上が図れる。
【0049】
特に、入口側の山形突起は、他の山形突起と同形の山形突起の頂部を平坦にすることで、その高さを低くしたので、調整砥石方向の研削抵抗が大きくなり、調整砥石から素材が得た回転力及び推力が、素材送りに対する研削抵抗(素材送り方向の逆方向の研削抵抗)よりも、十分に大きくなる。
【0050】
これにより、スルーフィード研削のみのボールねじ軸研削加工をより高精度に行なうことができる。
【0051】
また、山形突起は、入口側から出口側にむけて、徐々に高さが高くなっていくことを特徴とする。
【0052】
これにより、研削しろが徐々に大きくなることとなり、研削抵抗が研削砥石の軸方向に均一に分布するため、素材を軸と平行に調整砥石に押しつけることができ、正確な素材送りが可能となる。一方、研削砥石自身にも、軸方向に均一の負荷がかかるので、それぞれの山形突起のドレッシングインターバルは一定となり、また、研削砥石の回転軸を痛めることもない。
【0053】
これにより、ボールねじ軸の加工精度が更によくなり、ボールねじ軸の品質を向上できるとともに、ボールねじ軸の研削加工装置の寿命の増加を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) は本発明のボールねじ軸の加工方法の工程図、同図(b) は各加工工程の模式図、同図(c) は加工されたボールねじ軸の正面図である。
【図2】図2は本発明の第1の実施の形態に係るボールねじ軸の加工に使用する研削加工装置の基本的な構成を示すもので、同図(a) は正面図、同図(b) は上面図、同図(c) は側面図である。
【図3】図3(a) は本発明の第1の実施の形態に係るボールねじ軸の研削加工装置の研削砥石の形状を示す拡大図である。図3(b),(c)は(a)の山形突起の切り込み状態を説明するもので、(b)は研削状態の山形突起を素材の外径円筒面の延長面で切断した概念図、(c)は(b)のa〜eの位置にて切断した断面形状を山形突起の中心線に沿ってそろえて記載した説明図である。また、(d)は、山形突起に係る研削抵抗ベクトルの比較図である。
【図4】図4は本発明の第2の実施の形態に係るボールねじ軸の研削加工装置の研削砥石の形状を示す拡大図である。
【図5】図5は本発明の第3の実施の形態に係るボールねじ軸の研削加工装置の研削砥石の形状を示す拡大図である。
【図6】図6(a)は従来の心なし研削の一例を示す図、同図(b)〜(d)は従来の心なし研削によって加工される加工物の一例を示す図である。
【図7】図7(a) は従来のボールねじ軸の研削加工装置の研削砥石の形状を示す拡大図である。図7(b),(c)は(a)の山形突起の切り込み状態を説明するもので、(b)は研削状態の山形突起を素材の外径円筒面の延長面で切断した概念図、(c)は(b)のa〜eの位置にて切断した断面形状を山形突起の中心線に沿ってそろえて記載した説明図である。また、(d)は、山形突起に係る研削抵抗ベクトルの比較図である。
【図8】図8は、図7の研削砥石及び上部押えを用いて研削を開始する場合の説明図である。
【符号の説明】
10a 素材
11 外径円筒面
12 ボールねじ溝
21 研削砥石
21a 山形突起
22 調整砥石
23 支持台
24 案内板
27 研削液噴出用ノズル
Claims (2)
- 研削砥石外周にボールねじ溝の断面形状に対応する山形突起を所定のピッチでもって複数設け、素材の外径円筒面に接触する調整砥石と支持板とによって素材を支持回転させつつ軸方向に送ることにより、研削砥石の山形突起によって素材の外径円筒面を部分的に螺旋状に削ってボールねじ溝を形成するボールねじ軸の研削加工装置であって、
前記研削砥石の入口側の山形突起は、他の山形突起と同形の山形突起の頂部を平坦にすることで、他の山形突起と同じ幅で、低く成形されており、
前記平坦面は、入口側を臨むように傾斜していることを特徴とするボールねじ軸の研削加工装置。 - 前記山形突起は、入口側から出口側にむけて、徐々に高さが高くなっていくことを特徴とする請求項1に記載のボールねじ軸の研削加工装置。
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