JP3602441B2 - フィブリンスポンジ - Google Patents

フィブリンスポンジ Download PDF

Info

Publication number
JP3602441B2
JP3602441B2 JP2000512576A JP2000512576A JP3602441B2 JP 3602441 B2 JP3602441 B2 JP 3602441B2 JP 2000512576 A JP2000512576 A JP 2000512576A JP 2000512576 A JP2000512576 A JP 2000512576A JP 3602441 B2 JP3602441 B2 JP 3602441B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fibrin
fibrin sponge
thrombin
sponge
sponge according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000512576A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001517492A (ja
Inventor
トーマス・ゼーリッヒ
エトガル・シェール
ヨハン・オダール
イヴ・アラン・デルモット
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Baxter International Inc
Original Assignee
Baxter International Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=3516784&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3602441(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Baxter International Inc filed Critical Baxter International Inc
Publication of JP2001517492A publication Critical patent/JP2001517492A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3602441B2 publication Critical patent/JP3602441B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L15/00Chemical aspects of, or use of materials for, bandages, dressings or absorbent pads
    • A61L15/16Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons
    • A61L15/42Use of materials characterised by their function or physical properties
    • A61L15/425Porous materials, e.g. foams or sponges
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L15/00Chemical aspects of, or use of materials for, bandages, dressings or absorbent pads
    • A61L15/16Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons
    • A61L15/22Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons containing macromolecular materials
    • A61L15/32Proteins, polypeptides; Degradation products or derivatives thereof, e.g. albumin, collagen, fibrin, gelatin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L26/00Chemical aspects of, or use of materials for, wound dressings or bandages in liquid, gel or powder form
    • A61L26/0009Chemical aspects of, or use of materials for, wound dressings or bandages in liquid, gel or powder form containing macromolecular materials
    • A61L26/0028Polypeptides; Proteins; Degradation products thereof
    • A61L26/0042Fibrin; Fibrinogen
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L31/00Materials for other surgical articles, e.g. stents, stent-grafts, shunts, surgical drapes, guide wires, materials for adhesion prevention, occluding devices, surgical gloves, tissue fixation devices
    • A61L31/04Macromolecular materials
    • A61L31/043Proteins; Polypeptides; Degradation products thereof
    • A61L31/046Fibrin; Fibrinogen

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)

Description

【0001】
本発明は規定された残留水分を有するフィブリンスポンジ、その製造方法、その止血、組織接着及び傷の治癒を支持するための使用、並びに適用のためのキットに関する。
従来技術には、極めて多種多様な、フィブリンに基く止血性の傷遮蔽(カバー)物質、例えばフィブリンスポンジ、フィブリンメンブラン、又はフィブリンゲルが記載されており一部は使用もされていた。
【0002】
止血のためには、フィブリノーゲンと、トロンビン又は対応するプロトロンビンアクチベーターとの組合わせが必要であるという意見が広く知られていた。即ち、例えばコラーゲンに基く、フィブリノーゲン及びトロンビンを含有するフリース(毛被)様の平坦な物質(TachoComb)、フィブリノーゲンと活性化因子Xを含有する扁平な物質(AT 0 359 653, IMMUNO AG)又はフィブリノーゲン及びトロンビンを含有する乾燥製品としての平坦な物質(EP 0 748 633, IMMUNO AG)が従来技術で知られている。フィブリノーゲン及び活性化因子Xに基く扁平な(平坦な)物質は既に柔軟で順応性に富んでいるが、他の平坦な物質は、含有されているフィブリノーゲンがトロンビン又は他の血液凝固活性化物質と早期に反応することを防止するために絶対的な乾燥状態で保存する必要がある。
【0003】
Bearing E.A.Jr. (J. Clin. Invest. Vol. 23, 1944, p. 586)はフィブリンフォーム(泡状体)とその止血剤としての使用に関する分野での一般的な発展について議論している。
フィブリンに基く様々な物質、例えばフィブリン粉末、フィブリンフィルム、及びフィブリンフォームに関する調査は例えば文献(Gerendas M., ”Fibrin Products as aids in hemostasis and would healing”, pp. 277, K Laki (ed.) Fibrinogen, M. Dekker, New York, 1968)に記載されている。
さらに、フィブリンフォイル又はフィブリンメンブランも先行技術から既知である(例、EP 0 485 210−A2)。そのような物資は非常に薄く非吸収性であるためにごく限られた程度の止血にしか使用できなかった。フィブリンスポンジとは対照的にこれらの物質はその製造過程で、例えば荷重をかけることにより故意に圧縮されていた。従って、これらの物質は、泡状物質(フォーム)と比較して、第1に高密度であることを特徴とする。
【0004】
本発明はフィブリンに基く、止血、組織接着、及び傷の治癒を補助する手段であって、従来の手段に比較して良好な、特に改良された効果を有する手段であり、取り扱いが簡単であり、同時に単純な組成物を用いて安価に製造でき、しかも応用範囲が広い手段を提供することを目的とする。その上、該フィブリン物質には他の活性物質及び補助物質を付加することが当然可能である。
【0005】
本発明は、残留水分が少なくとも3%、好ましくは3〜35%の間、とりわけ10〜20%の間である、保存安定なフィブリンスポンジを提供することでこの目的を達成した。水の含量又は残留水分は、フィブリンスポンジが柔軟で滑らかな硬度(consistency)を有し、その結果、実質上、その取扱い及び効果が向上するように調節する。
【0006】
先行技術から、硬くもろい、硬度を有するフィブリン含有乾燥製品は、残留水分を増加することで柔軟かつしなやかになることが知られていた。しかしながら、高い残留水分を有するタンパク製品の安定性について、特にそれがトロンビンのような感受性酵素又は他の血液凝固アクチベータ―又はプロアクチベーターを含有する場合には、一般に不利益があった。
【0007】
そのような感受性タンパク製品を、通常、凍結乾燥によって残留水分を3%以下、最も多くの場合に1%以下にすると安定化されるということは、理由のないことではない。
従って、好ましくはトロンビンを含有し、残留水分或いは水含量を増大したフィブリン製品が、上記のことにもかかわらず保存安定性を有するということは驚くべきことである。
【0008】
本発明のフィブリンスポンジはその保存安定性の故に、一般に室温で6ヶ月保存した後であっても、さらに2年又はそれ以上の保存後であっても、依然として適用に極めて適しており、場合により存在するトロンビン活性又は血液凝固アクチベーター又はプロアクチベーターの活性が実質上保存されていると理解される。室温で少なくとも6ヶ月、好ましくは2年又はそれ以上にわたって、実質上、70%以上の活性が保存されることが好ましい。37℃においても、本発明の残留水分15%のフィブリンスポンジは、少なくとも3ヶ月間、好ましくは6ヶ月以上、安定でトロンビン活性が完全に維持されることが分かった。
【0009】
本発明の製品(調製物)は、止血、組織接着及び傷の治癒を補助するための手段に対する多方面の需要に応えるものであって、以下の特性を有する:
−優れた、そして持久性の効果、即ち、迅速な止血又は接着効果があり、二次出血又は接着した組織部分が後で脱離しない、
−複数回適用における優れた耐性(過敏性を誘発しない)、
−傷治癒過程での完全な再吸収、
−なめらかで阻害のない傷治癒、
−ウイルス性又は他の病原体(例えば、プリオン、ウシ海面状脳症、BSE)の伝達に関して最大限可能な安全性、
−既述のごとく使用が単純、
−いつでも使用できる生成物の保存安定性が、例えば、保証される。
【0010】
好ましくは、本発明のフィブリンスポンジはフィブリンフリース(毛被)様扁平物質であるか、または低密度で高吸収能のフィブリンフォーム(泡状体)であることが好ましい。
本発明のフィブリンスポンジは、フィブリンフリース様扁平物質というとき、非―泡状のフィブリンクロットを本発明に従って凍結乾燥することによって得ることができるものであり、多孔性、特に実質上気泡が散在していない微細な孔構造を有する物質と理解されるべきである。他方、フィブリンフォームという語句は、フィブリノーゲン溶液を起泡し、トロンビン溶液と混合し、このようにして得られた起泡したフィブリンクロットを凍結乾燥することで得られる物質であると理解されるべきである。起泡はまたトロンビン添加の直後に起ってもよい。
【0011】
本発明のフィブリンスポンジはそのまま使うこともできる。それは本質的にフィブリンと、フィブリノーゲンからフィブリンを生産するために必要なトロンビンからなり、驚くべきことにはこの単純な態様でさえも優れた止血及び接着効果を表す。
【0012】
しかしながら、他の添加物、好ましくは血液凝固アクチベーター又はプロアクチベーターを含有させることもできる。そのような添加物は本発明の製品中に均一に分布していることが好ましい。
血液凝固アクチベーター又はプロアクチベーターはトロンビン、プロトロンビン、活性化因子X、プロトロンビン複合体、活性化プロトロンビン複合体、FEIBA、カルシウムイオン及びそれらの混合物から選択されることが好ましい。
特に、付加的なトロンビンは、本発明の調製物中に1〜300U/cm、好ましくは5〜100U/cm、最も好ましくは10〜50U/cmの間の量で加えられることが好ましい。
【0013】
驚いたことに、本発明の固形フィブリンに基き、付加されたトロンビンをも含有する調製物は依然として冷蔵庫内又は室温、さらには37℃においてさえ、長期保存で安定である(加速安定性試験において)。特に、含有されているトロンビン活性は実質上長時間維持される。含有されているトロンビン活性は、例えば、1M NaCl溶液で抽出した後、発色性基質(Th−1,Pentapharm)を用い、自体既知の方法で測定することができる。
【0014】
血液凝固アクチベーター、プロアクチベーターのような物質に加えて、本発明のフィブリンスポンジは安定化剤、保存剤、抗生物質、治療剤、抗繊維素溶解剤、成長因子、さらなる血漿タンパク、酵素、阻害剤、又はそれらの混合物を含有していてもよい。
安定化剤としては、トロンビン安定化剤が好ましく、特に多価アルコール、多糖類、ポリアルキレングリコール、アミノ酸又はその混合物、又は水分含量を安定化する物質、特に多糖類又は多価アルコールを用いる。ソルビトール、グリセロール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グルコース又はスクロースのような単糖類又は二糖類、又はトロンビン活性又は残留水分を安定化する任意の糖類又はアミノ酸も好ましい。
【0015】
同様に、例えば、製品が所望の柔軟性を得るように、グリセロールのような水分−安定化活性化物質(hydro−stabilizing active substance)を加えることで製品における所望の柔軟性を達成するか改良することができる。そのような物質の存在下で凍結乾燥した後には残留水分レベルが増大しうる。
好ましい抗繊維素溶解剤は、アプロチニン、アプロチニン誘導体、α−2−マクログロブリン、α−2‐プラスミンインヒビター、α−1‐プラスミンインヒビター、プラスミノーゲン活性化物質インヒビター、活性化プロテインCのインヒビター又はインアクチベーター、プラスミン結合物質、又はそれらの物質の混合物からなる群から選択される。合成物質、特に合成繊維素溶解インヒビター、例えばε−アミノ−カプロン酸又はトラネキサム酸を用いることもできる。また、本発明によれば非−血漿性抗繊維素溶解剤、例えば植物起源のものを用いることもできる。
好ましい成長因子として、例えば、サイトカインがある。さらなる血漿タンパクとして、アルブミン、因子XIII又はフィブロネクチンが挙げられる。
【0016】
さらに、例えば体内でのフィブリンスポンジの吸収を調節するために、即ち、それを促進又は阻害するために、特定のプロ酵素、酵素又は酵素阻害剤も本発明のフィブリンスポンジに混合することができる。それらの物質には、例えば、プラスミノーゲン、コラゲナーゼ、プラスミノーゲンアクチベーター、プラスミノーゲンアクチベーター阻害剤、プラスミン阻害剤、又はエラスターゼ阻害剤などが含まれる。
本発明の製品はそのままで充分な吸収能力を有する。好ましくは少量の界面活性物質(テンシッド)、Tween80(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート)をさらに加えることにより、本発明の調製物の吸収能力がさらに増大されうる。
【0017】
かくして、本発明の調製物は特に以下の性質によって特徴付けられる:
高い柔軟性又は適合性を有するので、凹凸に形成された傷の表面に問題なく適用することができる。さらに、高い吸収能を有するので、出てくる血を遅滞無く吸収することができる。
本発明のフィブリンスポンジは、それ自身の重量の少なくとも2倍、好ましくは4倍以上の液体吸収能力を有することが好ましい。
【0018】
好ましい態様では、本発明の製品中に血液塊が数秒、好ましくは30秒以内に吸収されるように凝固促進性が物質中に均質に分布している。
本発明はまた、フィブリンに基くフィブリンスポンジを製造する方法であって、以下の工程:
− フィブリノーゲンとトロンビンとを混合し、混合物をある温度、好ましくは20〜37℃で、フィブリンクロットの形成及び、特にフィブリンの交差結合の完了に充分な期間、好ましくは10分〜24時間インキュベートし、
− フィブリンクロットを(急速冷凍及び)凍結乾燥し、そして
− 残留水分を少なくとも3%、好ましくは3〜35%の間、とりわけ10〜20%の間に調節することを特徴とする方法にも関する。
好ましい実施態様では、水分含量の調節を凍結乾燥の間に行う。しかし、凍結乾燥後、加湿器内でインキューベーションすることで残留水分を所望のレベルに調節することもできる。
【0019】
本発明による調製物の製造には、洗浄及び/又はインキューベーション工程も供給することが好ましい。こうすることで、本発明の方法により、例えば塩類のような可溶性成分は除去される一方、加えたトロンビンは驚異的に大量残存する。
洗浄は蒸留水で行うことができるが、さらなる活性物質又は添加物を含有する溶液を用いても良い。こうすることで最終生成物の組成を意図的に調節したり変化させることができる。
【0020】
特に、フィブリンクロット中に含有されるトロンビンは実際上、等張性食塩水による洗浄では溶出しないことが分かった。例えば、10倍量の等張性食塩水で4時間洗浄した後、洗浄水中に認められたのは全トロンビンの約4%にすぎない。他方、他の血漿タンパク、例えばアルブミンは同じ条件下で比較的迅速に溶出する(4時間で約25%、8時間で約50%)。
【0021】
最後に、好ましくは本発明の調製物中に均質に分布している血液凝固アクチベーター又はプロアクチベーターそれ自体の驚くべき安定性を、さらに自体既知の安定化剤、例えば糖、糖アルコール、多価アルコール、アミノ酸等又はそれらの混合物によって一層増大することができる。
さらに好ましい態様では、上記のごとく、その調製の経過中にフィブリンスポンジを洗浄し、及び/又はさらなる物質を浸透させる。好ましくは、フィブリンクロットの凍結乾燥前に浸透させる。しかしながら、洗浄又はインキュベーションを凍結乾燥後に行っても良く、次いで、さらなる凍結乾燥工程を行っても良い。
【0022】
フィブリンフォームはフィブリノーゲン溶液をトロンビンと混合する前又は混合直後であるが、凝固が起る前に起泡することにより調製することができる。この起泡には従来技術において一般的な全ての方法を用いることができる。これらは例えば、これらは化学的、物理的及び/又は機械的手段又は方法でありうる。ガスを導入するか又は発生させる、特に集中的かつ機械的に撹拌することによって空気を導入する(Ultraturrax 処理等)。物理的な方法の例として、真空の適用が言及される。
【0023】
しかしながら、そのうえ、これまで記載されたフィブリンスポンジの調製方法と対照的にフィブリノーゲン溶液又はフィブリノーゲントロンビン混合物を凝固の開始前に起泡させることが絶対的に必要であるというわけでないことが分かった。
これまで記載されたフィブリンスポンジの調製方法と対照的に、起泡させずに調製されたフィブリンクロットを実質的に縮小させずに、凍結乾燥した後、特別に微小多孔性の吸収性調製物が製造される。
【0024】
冷凍及び凍結乾燥の前に、フィブリンクロットが比較的低い塩含量、又は低いイオン強度を有することが好ましく、0.15以下であることが好ましく、実質上塩を含有しないことが好ましい。
起泡の回避は、特に、後者が滅菌条件下で行われるべきである場合、実質上調製法を単純化し容易にする。
さらに好ましい態様では、フィブリンスポンジ、即ち、特にフィブリン平坦(扁平)物質又はフィブリンフォームを、それぞれの調製後にカットする。切断後傷遮蔽物(カバー)として用いられうる切断面積ができるだけ大きくなるように切断することが好ましい。驚くべきことに、これらの切断領域の吸収能力は凍結乾燥直後の非切断(いわゆる、「本来の」)表面よりも大きいことが分かった。
【0025】
多数回適用後における良好な耐性、とりわけアレルギー反応の回避は、専らヒトタンパクを使用すること、並びに例えば滅菌法のようなタンパクを変性させる方法(例えば、γ−線照射)を避けることで好首尾に達成される。
特に単純な態様では、本発明の傷遮蔽製品は、滅菌出発物質から出発し、最終生成物に至るまで滅菌条件を維持する。
本発明の調製物は、感受性の血漿タンパクのための適当なウイルス不活化法によって処理されたヒト血漿タンパク画分から調製することが好ましい。
【0026】
この不活化処理はテンシドおよび/または熱処理、例えば固形状態での熱処理、特にEP−0 159 311またはEP−0 519 901またはEP−0 674 531に記載の蒸気処理によって確実に行うのが好ましい。
ひとつの好ましい態様では、残留水分含量6〜15%の間、好ましくは約12%で蒸気熱処理により熱処理を行う。スポンジ内にトロンビンが存在する場合、驚くべきことに、これらの条件下でさえ、ほぼ全てのトロンビン活性が維持されることが分かった。
【0027】
ウイルスのさらなる不活化処理はまた、化学的方法または化学/物理的方法による処理、例えばWO94/13329、DE 44 34 538またはEP 0 131 740(溶媒)に記載のカオトロピック物質または光不活性化による処理を含む。
2つの別個のウイルス不活化法を実施することが好ましい。
ナノフィルトレーションもまた、本発明の範囲内の、ウイルスを涸渇する好ましい方法である。
【0028】
ウイルス安全性を高めるさらなる可能性は、まず、最大限可能な程度、ウイルス的に安全な出発物質のみで製造を開始し、次いで、製造工程の経過中、汚染の危険性を排除することにある。ヒト血漿由来の調製物中におけるウイルス又は他の病原体に関して可能な最大の安全性は、血漿供給者を注意深く選択し、モニターし、出発物質である血漿を病原性ウイルスに関してテストする(好ましくは単独供与試験(single donation testing)こと、特に、PCR法によってテストすることで一層確実になる。
【0029】
しかし、基本的には本発明の調製物は組換え又はトランスジェニック材料から調製してもよいが、この場合も安全な方法に関する必要性を満たさなければならない。
滅菌中間生成物(滅菌ろ過した溶液)から出発し、最終生成物を滅菌パッケージングするまで、滅菌条件下で調製し、その後の最終容器中での滅菌(即ちγ−線照射などによる滅菌)を不要にすることが好ましい。
【0030】
傷の治癒工程の間における完全な吸収並びになめらかで円滑な傷の治癒は、フィブリン及び所望によりマトリックスとして血漿タンパク(例えば、フィブロネクチン)を用いること、並びにフィブリン形成を好ましくはほぼ生理的イオン強度、及びほぼ生理的pHにおいて因子XIIIの存在下で起こさせることにより、繊維芽細胞の発芽および迅速かつ円滑な傷の治癒に必須の生理学的フィブリン構造を有する交差結合したフィブリンクロットを得ることにより、達成される(Radl ら、Med. Welt, 36, pp. 769−776, 1985)。
本発明のフィブリンスポンジの長さ及び幅は使用のタイプに応じて随意選ぶことができる。厚みは、その指示に応じて1〜20mmの間の実用的な範囲であることが好ましく、3〜15mmの範囲又は5〜10mmの範囲であることが好ましい。
本発明のフィブリンスポンジはまた他の物質(材料)との組合わせとして存在しうる。
特別の態様においては、スポンジを数層に形成し多層材料を形成する。少なくとも1つの層が止血特性を有することが好ましい。各層を同一材料で形成してもよく、あるいはそれらは材料及び/又は組成において異なっていてもよい。
【0031】
スポンジ材料は材料又は各層の比重によて特徴つけられる。好ましい態様では、比重は0.005〜0.15g/cmの間であり、0.01〜0.09g/cmであることがより好ましく、0.02〜0.05g/cmであることが最も好ましい。
他の好ましい態様では、層は同じ材料で構成されるがその物理的特性、例えば、比重が異なる。各層の物理的特性を変化させることで、スポンジの1つの側はなめらかで高い吸収能力を有するが他の側はより目が詰んでいて漏れないという特徴を有するスポンジが得られる。様々な層の性質を変化させるもう一つの方法は層を形成する物質の量又は濃度若しくは各層に浸み込ませる物質の量又は濃度を変化させることによって行われる。例えば、異なる層のトロンビンの濃度を変えることができる。
【0032】
フィブリンスポンジは、例えば、出血している傷の上に適用し、少しの間(およそ30秒間)、そこに僅かに押し付けて使用されるであろう。スポンジは血を非常な速さで吸い上げ、吸い上げられた血はスポンジ内で凝固する。その結果、傷表面に漏れないフィブリンスポンジの固着が起り、それは最終的に止血及び接着効果の基礎となる。
製品は、いわゆる乾燥接着剤(好ましくは比較的薄いスポンジ)として用いることができる。2つの(やわらかい)出血組織部分を接着するために「乾燥接着剤」の適当な一片を1つの傷表面に適用した後、第2の傷表面(第2の組織部分)を適合させて短時間押し付ける。
【0033】
本発明のフィブリンスポンジに関して指示される医学分野は極めて大きい。にじみ出る出血のみならず、高い血圧の、非常に広い出血領域の場合における止血にもスポンジを用いることができる。本発明のフィブリンスポンジを用いて、次の内的及び外的手術工程を、成功裏に行うことができるであろう:一般手術、例えば実質性臓器(肝臓、腎臓、膵臓など)の手術、心血管手術、胸部手術、移植手術、整形外科手術、骨外科及び形成外科の分野での手術、耳鼻咽喉科における手術、神経外科領域における手術、泌尿器科系及び婦人科系管における手術、及び総体的な止血処理並びに通常の傷の治療。
【0034】
本発明の他の側面では、本発明のフィブリンスポンジと血液凝固因子を含有する成分とを含む傷の接着のためのキットを提供する。この血液凝固因子はフィブリノーゲン、因子XIII、フィブロネクチン、トロンビン又はそれら因子の混合物であることが好ましく、とりわけ、市販品から入手可能なフィブリノーゲンに基く組織接着剤製品等の好ましくは保存安定形のフィブリノーゲン成分が好ましい。
【0035】
本発明のスポンジは又、細胞培養、特にケラチン生成細胞、上皮細胞、表皮細胞、繊維芽細胞、軟骨細胞等の哺乳類細胞の細胞培養における生物学的支持体としても有用である。
従って、本発明は本発明のフィブリンスポンジを滅菌された形で含む、細胞培養の生物学的支持体とし用いるためのキットを提供する。
例えば、抗生物質、種々のアミノ酸及び/又は種々の成長因子などの添加物をスポンジ内に存在させるか、培地に後から加えても良い。
本発明のフィブリンスポンジを細胞培養に用いることで、例えば、皮膚、骨、軟骨及び/又は神経などのそれぞれの組織の代替品を形成することが可能である。
【0036】
以下に実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
実施例
(比較的低含量の)トロンビンを含有する交差結合したフィブリンによるフィブリンフリース様平坦物質
製造
因子XIII及びフィブロネクチンを含有するフィブリノーゲン溶液の調製用出発物質は、蒸気処理でウイルス不活化され凍結乾燥されている市販の組織接着剤製品(Tissucol、IMMUNO AG)であった。製造元の指示に従って製品をアプロチニン水溶液(3000KIU/ml)に溶解し、さらに蒸留水で1:4希釈してフィブリノーゲン濃度を約20mg/mlとした。この溶液20mlをトロンビン−CaCl溶液(ヒトトロンビン、約10U/ml 5 mM CaCl)と素早く混合し、ペトリ皿(ID=8.4cm)に注ぎ、最初は室温で約30分間静置した後、さらに約16時間37℃で加湿器内でインキュベートした。次いで、厚さ約7mmの円盤状のクロットを急速冷凍し、凍結乾燥した。得られた凍結乾燥品(フリース様扁平物質)は軽く(ふんわりした)、微細孔のある外観を有し、凍結乾燥前のクロットの形を実質上維持していた。しかしその物質は、最適な適用のためには、依然として脆すぎた。所望の柔軟性と曲げやすさに改善するために、平坦な材料を室温で加湿器内で約3時間インキュベートすることにより、柔軟で適用可能な、吸収性の高い物質を得た。
【0037】
分析、インビトロ試験
残留水分:約15%
曲げやすさ:>90°層の厚さの半分に対応する平均曲率半径
フィブリン交差結合:γ−鎖:100%
α−鎖:約80%
トロンビン含量:1M NaClで抽出した後の測定:1.4U/cm
水の吸収能力:それ自身の重量の約6倍
水吸収速度:扁平物質の表面に滴下した水(50μl)は約25秒で完全に吸い上げられる。
(他は同一条件下、扁平物質の切断面から水は事実上即座に、即ち5秒以内に、吸収された。)
【0038】
1.3 効果
1.1に従って製造された製品の接着及び止血効果をいわゆる腎臓極(kidney pole)切除モデルウサギで試験した。
このために、ケダミン(kedamin)及びキシラジン(xylazin)(ペントバルビタール投与後)で麻酔下、試験動物の腎臓を露出させ、腎臓極を外科手術用のメスで切除する。均一な強度で出血している直径約1〜1.5mmの円形の領域が形成される。被検製品を出血領域に適用し、正確に30秒間指で軽く押し付けた後、緩める。製品の接着を観察し、完全な止血が観察されるまでの時間を測定する。血液が滲み出せばガーゼ綿棒で取り、被検製品とガーゼ綿棒からアンモニアで抽出した後、失血量を比色定量分析によって測定する。
1.1に従って得た製品の試験を2羽のウサギで行った。
【0039】
結果:
いずれの場合でも、製品は強く出血している表面に良く接着し、実際上、即座に完全な止血が達成された(30秒以内で)。1時間の2次観察期間中に後の出血は観察されなかった。
全血液の損失(試験物質に吸収された血液、他に漏れた血液はない)は、それぞれ0.10及び0.18mlに達した。
これと比較して、ガーゼによる従来の止血では、このモデルにおける血液損失は出血時間3分間で約5mlであり、無処置の場合には出血時間9分間で約27mlである。
1.1に従って得た製品の、従来手段と比較して実質上改良された印象的な効果が証明された。

Claims (27)

  1. 残留水分が少なくとも3%であり、トロンビン、プロトロンビン、活性化プロトロンビン複合体、FEIBA及びそれらの混合物から選択される血液凝固アクチベーター又はプロアクチベーターを含有することを特徴とする、保存安定なフィブリンスポンジ。
  2. カルシウムイオンをも含むことを特徴とする、請求項1に記載のフィブリンスポンジ。
  3. 残留水分が3〜35%、特に10〜25%であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のフィブリンスポンジ。
  4. トロンビンを1〜300U/cm、好ましくは5〜100U/cm、最も好ましくは10〜50U/cm含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフィブリンスポンジ。
  5. 安定化剤、保存剤、抗生物質、治療剤、抗繊維素溶解剤、成長因子、さらなる血漿タンパク、酵素、阻害剤、又はそれらの混合物を含有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のフィブリンスポンジ。
  6. それ自身の重量の少なくとも2倍、好ましくは4倍の液体吸収能力を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のフィブリンスポンジ。
  7. ウイルス不活化されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のフィブリンスポンジ。
  8. ウイルス不活化がそれぞれ独立した2つのウイルス不活化工程によって行われることを特徴とする、請求項7に記載のフィブリンスポンジ。
  9. 溶出しうる血漿タンパク、特に溶出しうるトロンビンを含まないことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載のフィブリンスポンジ。
  10. ウイルスに対して安全な出発物質から調製されたことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載のフィブリンスポンジ。
  11. 無菌パッケージ内に、直ちに使用しうる形で存在することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載のフィブリンスポンジ。
  12. 少なくとも1mm、好ましくは5〜10mmの間の厚さを有することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載のフィブリンスポンジ。
  13. 少なくとも1層が止血性である、多層物質であることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載のフィブリンスポンジ。
  14. 比重が0.005〜0.15g/cm、好ましくは0.01〜0.09g/cm、最も好ましくは0.02〜0.05g/cmの間であることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載のフィブリンスポンジ。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載のフィブリンスポンジと、血液凝固因子を含有する成分とを含むことを特徴とする、傷を遮蔽するためのキット。
  16. 血液凝固因子がフィブリノーゲン、因子XIII、フィブロネクチン、トロンビン又はこれら因子の混合物であることを特徴とする、請求項15記載のキット。
  17. 請求項1〜14のいずれか1項に記載のフィブリンスポンジを製造する方法であって、以下の工程からなる方法:
    a)好ましくは因子XIIIを含有するフィブリノーゲン溶液と、好ましくはCa2+イオンを含有するトロンビン溶液とを混合し、ある温度、好ましくは20〜37℃で、フィブリンクロットの形成及び場合によってはフィブリンの交差結合に充分な期間、好ましくは10分〜24時間インキュベートしてフィブリンクロットを調製し、
    b)フィブリンクロットを急速冷凍及び凍結乾燥し、
    c)残留水分を少なくとも3%、好ましくは3〜35%、特に好ましくは10〜20%に調節し、
    d)所望によりフィブリンスポンジを適当な容器、特に空気及び/又は水を通さない容器に、パッケージングする。
  18. フィブリノーゲン溶液及び/又はトロンビン溶液中にさらなる血漿タンパク及び/又はさらなる活性物質及び/又は添加物が含有されていることを特徴とする請求項17記載の方法。
  19. フィブリノーゲン溶液又はそのトロンビン溶液との混合物を凝固開始前に形成することを特徴とする請求項17又は18記載の方法。
  20. フィブリンクロットを水又は水溶液で洗浄し及び/又はさらにトロンビン及び/又はさらに血漿タンパク及び/又はさらに活性物質を含有する溶液と一緒にインキュベーションすることを特徴とする請求項17〜19のいずれか1項に記載の方法。
  21. さらなる血漿タンパクがフィブロネクチン、繊維素溶解阻害剤、プラスミノーゲン及びアルブミンからなる群から選択され、さらなる活性物質が非血漿性の繊維素溶解阻害剤又は合成の繊維素溶解阻害剤、抗生物質及び成長ホルモンからなる群から選択されることを特徴とする請求項18〜20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 添加物が、糖、糖アルコール、多価アルコール、アミノ酸、テンシッド、可塑剤及び湿潤剤からなる群から選択されること、とりわけグリセロールであることを特徴とする、請求項18〜21のいずれか1項に記載の方法。
  23. 請求項17記載の方法の工程b)の後に、フィブリンクロットを水又は水溶液で洗浄し、及び / 又はさらにトロンビン及び / 又はさらに血漿タンパク及び / 又はさらに活性物質を含有する溶液と一緒にインキュベーションし、次いで再度急速冷凍し、凍結乾燥することを特徴とする、請求項17〜22のいずれか1項に記載の方法
  24. 凍結乾燥後に得られた生成物を切断することを特徴とする請求項17〜23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 無菌の出発物質を用い、最終生成物まで無菌条件下に維持して製造を行うことを特徴とする、請求項17〜24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 止血、組織接着、細胞培養支持体及び/又は傷の治癒に用いられるものである、請求項1に記載のフィブリンスポンジ
  27. 無菌形である請求項1記載のフィブリンスポンジを細胞培養の生物学的支持体として使用するためのキット。
JP2000512576A 1997-09-19 1998-09-18 フィブリンスポンジ Expired - Fee Related JP3602441B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
AT1593/97 1997-09-19
AT0159397A AT407117B (de) 1997-09-19 1997-09-19 Fibrinschwamm
PCT/EP1998/005995 WO1999015209A2 (en) 1997-09-19 1998-09-18 Fibrin sponge

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001517492A JP2001517492A (ja) 2001-10-09
JP3602441B2 true JP3602441B2 (ja) 2004-12-15

Family

ID=3516784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000512576A Expired - Fee Related JP3602441B2 (ja) 1997-09-19 1998-09-18 フィブリンスポンジ

Country Status (12)

Country Link
US (1) US6548729B1 (ja)
EP (1) EP1017429B1 (ja)
JP (1) JP3602441B2 (ja)
KR (1) KR20010024172A (ja)
CN (1) CN1276733A (ja)
AT (1) AT407117B (ja)
AU (1) AU9627098A (ja)
BR (1) BR9812228A (ja)
CA (1) CA2303536A1 (ja)
DE (1) DE69817594T2 (ja)
IL (1) IL134983A0 (ja)
WO (1) WO1999015209A2 (ja)

Families Citing this family (54)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020131933A1 (en) * 1996-01-16 2002-09-19 Yves Delmotte Biopolymer membrane and methods for its preparation
AT407117B (de) * 1997-09-19 2000-12-27 Immuno Ag Fibrinschwamm
WO2000047621A1 (en) 1999-02-12 2000-08-17 Baxter Aktiengesellschaft A method for producing a preparation based on fibrinogen and fibronectin as well as protein compositions obtainable according to this method
AT500670A1 (de) * 1999-05-19 2006-02-15 Bio & Bio Licensing Sa Arzneimittel zur lokalen anwendung
EP1253857B1 (en) * 2000-02-03 2009-01-21 Tissuemed Limited Device for the closure of a surgical puncture
EP1190724B8 (de) * 2000-09-22 2006-05-03 Perlei Medical Produkte GmbH Verwendung von Antifibrinolytika für die Präparation und Herstellung von Tupfern, Kompressen oder Pflaster
ATE286408T1 (de) * 2000-10-23 2005-01-15 Tissuemed Ltd Selbstklebende, hydratierbare matrix für therapeutische anwendungen
IL144446A0 (en) * 2001-07-19 2002-05-23 Prochon Biotech Ltd Plasma protein matrices and methods for their preparation
US20100254900A1 (en) * 2002-03-18 2010-10-07 Campbell Phil G Biocompatible polymers and Methods of use
US8529956B2 (en) 2002-03-18 2013-09-10 Carnell Therapeutics Corporation Methods and apparatus for manufacturing plasma based plastics and bioplastics produced therefrom
US8293530B2 (en) * 2006-10-17 2012-10-23 Carnegie Mellon University Method and apparatus for manufacturing plasma based plastics and bioplastics produced therefrom
US20040126881A1 (en) * 2002-09-06 2004-07-01 Vincent Ronfard Fibrin cell supports and methods of use thereof
EP1592373B1 (en) 2003-01-30 2013-04-24 ProChon Biotech Ltd. Freeze-dried fibrin matrices and methods for preparation thereof
DE602004025217D1 (ja) * 2003-04-04 2010-03-11 Tissuemed Ltd
US7067123B2 (en) 2003-04-29 2006-06-27 Musculoskeletal Transplant Foundation Glue for cartilage repair
US7901457B2 (en) 2003-05-16 2011-03-08 Musculoskeletal Transplant Foundation Cartilage allograft plug
US7109163B2 (en) * 2004-01-30 2006-09-19 Ethicon, Inc. Hemostatic compositions and devices
CA2574644C (en) * 2004-07-22 2014-09-23 Avner Yayon Porous plasma protein matrices and methods for preparation thereof
RU2396985C2 (ru) * 2004-08-03 2010-08-20 Тиссьюмед Лимитед Материалы, обладающие адгезией к тканям
US7837740B2 (en) 2007-01-24 2010-11-23 Musculoskeletal Transplant Foundation Two piece cancellous construct for cartilage repair
US7815926B2 (en) 2005-07-11 2010-10-19 Musculoskeletal Transplant Foundation Implant for articular cartilage repair
EP1934288A2 (en) * 2005-07-28 2008-06-25 Carnegie Mellon University Biocompatible polymers and methods of use
CA2623106C (en) 2005-09-19 2013-12-24 Histogenics Corporation Cell-support matrix having narrowly defined uniformly vertically and non-randomly organized porosity and pore density and a method for preparation thereof
US20090038701A1 (en) 2006-01-17 2009-02-12 Baxter International Inc. Device, system and method for mixing
ES2348940T3 (es) * 2006-01-17 2010-12-17 Baxter International Inc. Dispositivo, sistema y método de mezcla.
US8133336B2 (en) 2006-02-03 2012-03-13 Tissuemed Limited Tissue-adhesive materials
US20090018575A1 (en) * 2006-03-01 2009-01-15 Tissuemed Limited Tissue-adhesive formulations
US8529958B2 (en) 2006-10-17 2013-09-10 Carmell Therapeutics Corporation Methods and apparatus for manufacturing plasma based plastics and bioplastics produced therefrom
EP2106263B1 (en) 2007-01-04 2016-12-21 Hepacore Ltd. Water soluble reactive derivatives of carboxy polysaccharides and fibrinogen conjugates thereof
US8435551B2 (en) 2007-03-06 2013-05-07 Musculoskeletal Transplant Foundation Cancellous construct with support ring for repair of osteochondral defects
GB0715514D0 (en) * 2007-08-10 2007-09-19 Tissuemed Ltd Coated medical devices
EP2265220A1 (en) 2008-03-05 2010-12-29 Musculoskeletal Transplant Foundation Cancellous constructs, cartilage particles and combinations of cancellous constructs and cartilage particles
US8512740B2 (en) * 2008-03-26 2013-08-20 Baxter International Inc. Fibrin foam and process for making
US8753670B2 (en) 2008-03-26 2014-06-17 Baxter International Inc. Fibrin foam and process
US20100246316A1 (en) * 2009-03-31 2010-09-30 Baxter International Inc. Dispenser, kit and mixing adapter
WO2010137043A1 (en) * 2009-05-27 2010-12-02 Baxter Manufacturing S.P.A. Haemostatic biomaterial from waste fractions of human plasma fractionation process
DK2471902T3 (en) * 2009-08-25 2018-08-06 Servicio Andaluz De Salud Preparation of artificial tissues by tissue engineering with agarose-fibrin biomaterials
US8641661B2 (en) 2010-01-05 2014-02-04 Baxter International Inc. Mixing system, kit and mixer adapter
CA2726566A1 (en) * 2010-01-11 2011-07-11 Baxter International Inc. Pipette system, pipette tip assembly and kit
WO2012140650A2 (en) 2011-04-12 2012-10-18 Hepacore Ltd. Conjugates of carboxy polysaccharides with fibroblast growth factors and variants thereof
EP2548665B1 (de) 2011-07-22 2014-02-12 Siemens Aktiengesellschaft Ermittlungsverfahren für relativbewegungsabhängigen Verschleiß einer Walze
CN102357259A (zh) * 2011-07-28 2012-02-22 王珊珊 一种生物蛋白海绵及其制备方法
US20130202656A1 (en) 2012-02-03 2013-08-08 Dynasil Biomedical Corporation Systems and kits for the fabrication of tissue patches
DE102012002209A1 (de) * 2012-02-07 2013-08-08 Carl Freudenberg Kg Biodegradierbares Vlies für medizinische Zwecke
US10077420B2 (en) 2014-12-02 2018-09-18 Histogenics Corporation Cell and tissue culture container
JP6810052B2 (ja) 2015-03-27 2021-01-06 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー フィブリン組成物、方法及び創傷物品
US9540548B1 (en) 2015-08-07 2017-01-10 Xcede Technologies, Inc. Adhesive compositions and related methods
EP3331577A4 (en) 2015-08-07 2019-07-17 Xcede Technologies, Inc. ADHESIVE COMPOSITIONS AND ASSOCIATED METHODS
US9833538B2 (en) 2015-08-07 2017-12-05 Xcede Technologies, Inc. Adhesive compositions and related methods
US10501715B1 (en) 2015-09-11 2019-12-10 Mark H. Widick System for the formation of fibrin foam
RU2637634C1 (ru) * 2016-10-21 2017-12-05 Владимир Иосифович Лозинский Антибактериальная белковая губка для химиотерапии инфицированных ран и способ ее получения
CN109010906B (zh) * 2018-08-16 2021-05-14 陈明远 一种促进术后伤口局部止血及促进术后创面上皮化的生物胶水及其工作方法
CN111569143B (zh) * 2020-05-14 2021-05-14 山东省科学院生物研究所 一种蛇毒凝血酶原激活物及基于蛇毒凝血酶原激活物的快速止血材料
CN114831805A (zh) * 2022-04-22 2022-08-02 上海长征医院 腹腔镜/机器人手术用海绵及其制造方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3070334D1 (en) * 1980-11-07 1985-04-25 Atlantic Pharma Prod Contraceptive tampon, set of a tampon and an applicator and process for preparing the tampon
DE3214337C2 (de) * 1982-04-19 1984-04-26 Serapharm - Michael Stroetmann, 4400 Münster Resorbierbares Flachmaterial zum Abdichten und Heilen von Wunden und Verfahren zu dessen Herstellung
US4540573A (en) 1983-07-14 1985-09-10 New York Blood Center, Inc. Undenatured virus-free biologically active protein derivatives
AT397203B (de) * 1988-05-31 1994-02-25 Immuno Ag Gewebeklebstoff
JPH05192387A (ja) 1990-11-08 1993-08-03 Matrix Pharmaceut Inc 生物医学的用途のための線維素/コラーゲン膜
US5583253A (en) * 1991-03-27 1996-12-10 Henderson; Phyllis A. Method of preparing purified alkanesulfonic acid
IT1246530B (it) 1991-03-29 1994-11-24 Miramed Spa Metodo e corredo pre-assemblato per l'ottenimento di colla di fibrina in ambiente completamente sterile.
GB9206509D0 (en) * 1992-03-25 1992-05-06 Jevco Ltd Heteromorphic sponges containing active agents
AU3145795A (en) 1994-07-26 1996-02-22 Children's Medical Center Corporation Fibrin-cell suspension for construction of new tissue
CA2207289C (en) * 1994-12-07 2005-04-12 The American National Red Cross Supplemented and unsupplemented tissue sealants, methods of their production and use
AU6169896A (en) * 1995-06-07 1996-12-30 American National Red Cross, The Supplemented and unsupplemented tissue sealants, methods of their production and use
DE19521324C1 (de) * 1995-06-12 1996-10-31 Immuno Ag Gewebeklebstoff und Verwendung desselben als Hämostyptikum
DE19617369A1 (de) * 1996-04-30 1997-11-06 Immuno Ag Lagerstabile Fibrinogen-Präparate
US6063061A (en) * 1996-08-27 2000-05-16 Fusion Medical Technologies, Inc. Fragmented polymeric compositions and methods for their use
AT407117B (de) * 1997-09-19 2000-12-27 Immuno Ag Fibrinschwamm

Also Published As

Publication number Publication date
DE69817594T2 (de) 2004-06-24
EP1017429B1 (en) 2003-08-27
BR9812228A (pt) 2000-07-18
KR20010024172A (ko) 2001-03-26
WO1999015209A3 (en) 1999-06-17
AT407117B (de) 2000-12-27
DE69817594D1 (de) 2003-10-02
US6548729B1 (en) 2003-04-15
EP1017429A2 (en) 2000-07-12
JP2001517492A (ja) 2001-10-09
CN1276733A (zh) 2000-12-13
AU9627098A (en) 1999-04-12
CA2303536A1 (en) 1999-04-01
IL134983A0 (en) 2001-05-20
ATA159397A (de) 2000-05-15
WO1999015209A2 (en) 1999-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3602441B2 (ja) フィブリンスポンジ
RU2193897C2 (ru) Гемостатическая губка, основанная на коллагене, способ ее получения, повязка для ран, включающая такую губку, и набор для приготовления повязки для ран
TWI511753B (zh) 止血棉
US7226615B2 (en) Expandable foam-like biomaterials and methods
US8043629B2 (en) Bioabsorbable synthetic nonwoven fabric holding thrombin
AU2001297782A1 (en) Expandable foam-like biomaterials and methods
EP3074055B1 (en) Dry pad comprising thrombin and pectin
MXPA00002673A (en) Fibrin sponge

Legal Events

Date Code Title Description
A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20040128

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20040204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees