JP3602233B2 - Atコマンド解析装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパーソナルコンピュータ用モデムに通常使用されるATコマンドの解析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ用モデムとして通常使用されているATコマンドはDTE(ユーザ端末設備、Data Terminal Equipment)とDCE(回線設備、Data Circuit Terminating Equipment)間の通信速度および通信パラメータを自動的に認識応答するという優れた特徴を備えているためモデムの世界に広く普及した。ATコマンドはITU−TのV.25terとして勧告される予定である。
【0003】
ATコマンドは、コマンドの先頭の文字を「AT」または「at」の2種類に限定しており、ATコマンドという名称はこの2文字に由来している。ATコマンドで自動認識、応答するものには通信速度と通信パラメータがあり、以下それぞれの自動認識方法を説明する。
【0004】
通信速度
コマンド先頭のAまたはaはASCIIコードで表すとそれぞれ41hと61hである。両方とも最下位ビット(LSB)が1なので、これをシリアルインターフェースのLSBファーストのビット列に直すと、通信の始めに必ず1ビット分のスペース(スタートビット)が出現する。通信速度はこのスペース時間を計測することによって求められる。
【0005】
通信パラメータ
通信パラメータは、はじめに8ビット(スタートビットとデータビットの7ビット)、パリティビットなしで設定しておき、1文字目(Aまたはa)で求めた通信速度でコマンドの2文字目(Tまたはt)を受信する。そして1文字目と2文字目のそれぞれのパリティビット(D7)と、文字がATかatかのいずれかによりITU−TのV.25terでサポートする通信パラメータが求められる。図5はこの通信パラメータを示す。なお、パリティビットを表すD7は、データビットが7ビットでその次にくるパリティビットを含め8ビットとしたとき、LSBファーストで各ビットをD0〜D7で表した時の8番目のビットを表す。なお、通信パラメータはデータフォーマットとも呼ばれる。
【0006】
図6は従来のATコマンド解析回路を示す。同図において1は中央処理演算部(以下MPUと称する)、2は調歩同期式シリアルデータ送受信回路でUARTと称する。3はMPU1の入力端子、4はDTEとのシリアルインターフェースの入力データ信号(以下RXDと称する)、5はUART2からMPU1への割込み信号線、6はUART2とMPU1とのデータ線である。
【0007】
以上のように構成されたATコマンド解析回路について、図3(b)に示すMPUの動作図を用いて説明する。DTEより送信されるシリアルデータは調歩同期式であるのでATコマンドの各文字は7ビットのデータビットの次にパリティビットが付いて8ビットとなり、この先頭に0のスタートビット、後に1のストリップビットよりなる10ビットで構成されている。まずMPU1はATコマンドの第1キャラクタのAまたはaがDTEより送信されてくるときにRXD4を監視する。MPU1は入力端子3にスタートビットが入力されると内部のタイマによりこのスタートビットの時間を計測する。タイマの値より求めたDTEの通信速度で、スタートビットに続くデータビットとパリティビットの8ビットを入力端子3より受信する。受信したデータがAまたはaならばパリティビットの極性(0か1か)を保存する。
【0008】
次にMPU1はUART2を計測した通信速度に設定し、第2キャラクタを今度はUART2で受信させる。UART2は第2キャラクタを受信すると割込み信号線5より割込み信号を送出し、MPU1はこの割込み信号を受信するとデータ線6から第2キャラクタをリードする。この第2キャラクタがTまたはtならば、第1キャラクタと第2キャラクタのパリティビットより、図5で示したデータフォーマットを求めてUART2に設定し、第3キャラクタ以降を測定した通信速度と設定したデータフォーマットで受信する。
【0009】
ATコマンドによるパソコン通信が開始された時代は通信速度は300bpsであったが、その後の速度上昇は目覚ましく、2400bpsから14400bps、さらに最近では28800bpsが採用されている。しかもこの28800bpsはDCE−DCE間の通信速度で、この間のデータは最大で1/4に圧縮されている可能性があり、DCEとDTE間はこの圧縮を復元した4倍の115.2kbpsの通信速度を満たす必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように通信速度が高速化されたこと、および各種機能が増加してきたことによりMPU1の負担が大きくなってきた。MPU1は図3(b)で示したようにATコマンドの第1キャラクタのスタートビットを受信するとき絶えずRXDを監視し、スタートビットを検出するとカウンタで速度を計測し、それに続く第1キャラクタを入力し、これを受信すると第2キャラクタを受信するようUART2に指示する。これを第2キャラクタとUART2の同期をとると言う。
【0011】
また、通信速度が遅い時は各コマンドの間隔が空いており、コマンドの終了後定常状態(Hのレベル、つまり1が連続する状態)となった後に次のコマンドのスタートビット(Lの状態、つまり0)が始まるので、スタートビットが入力される前に速度解析を指示でき、スタートビットの最初から計測を行うことができた。しかし、高速化されるにつれて、前のコマンドのストップビットに続いてATコマンドのスタートビットが始まる場合も発生するようになった。図4(b)はこのような状態を示す。MPU1は1つ前のコマンドの最後のキャラクタを受信後に通信速度の解析を指示するが、遅延が生じ計測開始がスタートビットの開始より遅れ、カウントする時間がスタートビットの持続時間より短くなり、正しい通信速度が得られなくなる。
【0012】
また、第1キャラクタをMPU1が速度解析している間に、UART2の入力端子INにも第1キャラクタが入力される。このときは速度設定される前であるためUART2は誤った通信速度で受信することになる。第1キャラクタが終了し、正しく速度設定されたUART2が第2キャラクタ以降を正常に受信するためには、第2キャラクタの受信直前に誤って受信した第1キャラクタをUART2より削除するか、第1キャラクタ受信中はUART2の受信を停止し、図3(b)で説明したように第2キャラクタより動作させるというUART2とRXD4を同期させる動作が必要となる。従来はこの同期をとる動作をMPU1がコマンド毎に行っていた。
【0013】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、ATコマンドの速度解析にあたり、MPUの負担を軽減することを目的とする。またコマンドが連続しても速度解析を誤りなく行うことを目的とする。さらにATコマンドの第2キャラクタをUARTが受信する際同期をとる動作をMPUが行わないようにすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明のATコマンド解析装置は、送受信手段(UART)と制御手段(MPU)に追加して、制御手段の指示により通信速度を解析する速度解析手段と、解析した通信速度によりボーレートクロックを生成し、送受信手段に伝送し通信速度を知らせるボーレートクロック生成手段と、このボーレートクロックを入力して第1キャラクタを受信するシフトレジスタとを設ける。
本発明によれば、通信速度の解析、通信速度の送受信手段への通知、第1キャラクタの受信と言った従来制御手段が行っていた役割を速度解析手段、ボーレートクロック手段、シフトレジスタ部が行うので制御手段の負担が軽減される。
【0017】
【発明の実施の形態】
請求項1の発明では、DTEからの調歩同期式シリアルデータをボーレートクロックに基づいて受信する送受信手段と、この送受信手段の受信データを解析する制御手段と、この制御手段からの指示に基づき入力信号を監視しDTEから送出されるATコマンド間が連続していない部分を検出し解析開始指示を出力する解析開始判断手段と、この解析開始指示によりATコマンドの第1キャラクタのスタートビットを検出して通信速度を解析する速度解析手段と、この速度解析手段の解析した通信速度に基づきボーレートクロックを生成し、前記送受信手段に出力するボーレートクロック生成手段と、前記ボーレートクロックに基づき前記第1キャラクタを受信して保持し前記制御手段に送出するシフトレジスタ部とを具備する。
【0018】
請求項1の発明は、スタートビット監視を解析開始判断手段を設けて行わせ、さらにATコマンドが前のコマンドと連続していない部分を検出したとき次にくるスタートビットの速度計測を行うよう速度解析手段に指示するようにしたものである。通信速度変更を示すATコマンドは前のコマンドと間隔をあけて送信されてくることが多い。このため図4(b)で示したようにコマンド間が連続している時は通信速度の計測は行わず、所定期間、例えばコマンドの1キャラクタとスタート、ストリップ、パリティビットを含めた10周期以上定常状態(ビット1の状態)が連続した場合に速度測定開始を速度解析手段に指示する。これにより通信速度を正しく測定することができる。
【0019】
請求項2の発明では、DTEからの調歩同期式シリアルデータをボーレートクロックに基づいて受信する送受信手段と、この送受信手段の受信データを解析する制御手段と、この制御手段からの指示に基づき入力信号を監視しDTEから送出されるATコマンド間が連続していない部分を検出し解析開始指示を出力する解析開始判断手段と、この解析開始指示によりATコマンドの第1キャラクタのスタートビットを検出して通信速度を解析する速度解析手段と、この速度解析手段の解析した通信速度に基づきボーレートクロックを生成し、前記送受信手段に出力するボーレートクロック生成手段と、前記ボーレートクロックに基づき前記第1キャラクタを受信して保持し前記制御手段に送出するシフトレジスタ部と、前記送受信手段へのDTEからの入力信号を前記解析開始指示により停止し、前記シフトレジスタ部が前記第1キャラクタを受信した後に解除する受信データ制御手段とを具備する。
【0020】
請求項2の発明は、請求項1の発明に受信データ制御手段を設け、送受信手段へのDTEからの入力信号を解析開始指示により停止し、シフトレジスタ部が第1キャラクタを受信した後に解除するようにしたもので、これにより制御手段が行っていた第2キャラクタと送受信手段との同期をとる作業が不要となり制御手段の負担が軽減される。
【0021】
請求項3の発明では、DTEからの調歩同期式シリアルデータをボーレートクロックに基づいて受信する送受信手段と、この送受信手段の受信データを解析する制御手段と、この制御手段からの指示に基づきDTEから送出されるATコマンドの第1キャラクタのスタートビットより通信速度を解析する速度解析手段と、この速度解析手段の解析した通信速度に基づきボーレートクロックを生成し、前記送受信手段に出力するボーレートクロック生成手段と、前記ボーレートクロックに基づき前記第1キャラクタを受信して保持し前記制御手段に送出するシフトレジスタ部とを具備し、前記速度解析手段はDTEから送出されるシリアルデータにスタートビットと同じ極性の信号が表れた場合、この信号の通信速度解析を行い計測終了までに前記制御手段より速度解析指示があった場合この信号をATコマンドの第1キャラクタのスタートビットとして速度解析を継続する。
【0022】
請求項3の発明では、速度解析手段はDTEから送出されるシリアルデータにスタートビットと同じ極性(つまり0)の信号が表れた場合は常にこのビットの通信速度の計測を行い、計測終了までに制御手段より速度解析指示があった場合この信号をATコマンドの第1キャラクタのスタートビットとして速度解析を行う。これにより図4(b)で示したようにコマンドが連続していても、スタートビットの計測を遅延することなく行い正しい通信速度を測定することができる。
【0023】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は請求項1〜2の発明を実施する第1実施の形態を示すブロック図である。図1において、RXD10はDTEとのシリアルインターフェースの入力データ信号であり、解析開始判断部11は後述するMPU19の通信速度解析開始の指示を受けてRXD10を監視し、速度測定開始のStart 信号を送出する。速度解析部12はこのStart 信号によりスタートビットの通信速度を解析する。シリアルデータ制御部13は速度解析部12より出力されるgate信号がOFFの間、後述するUART18へのRXD10の入力を停止する。デコーダ14は速度解析部12がスタートビットの通信期間をカウントしたカウント値から速度データとボーレートクロックを発生させるための分周データを生成する。
【0024】
速度レジスタ15はデコーダ14の速度データを保持する。シフトレジスタ部16は8ビットのシフトレジスタからなり、ATコマンドの第1キャラクタを受信して保持する。ボーレートクロック生成部17はデコーダ14からの分周データにより、コマンドを受信するボーレートクロックを生成し、シフトレジスタ部16とUART18に供給する。UART18は調歩同期式シリアルデータであるRXD10を送受信する送受信回路である。MPU19はindicate信号を解析開始判断部11に出力して通信速度開始を指示し、シフトレジスタ部16から第1キャラクタを入力して「A」を判断し、UART18から第2キャラクタ以降の受信データを入力して解析する。
【0025】
以上のように構成された第1実施の形態の動作を説明する。解析開始判断部11はMPU19からのindicate信号のONを速度測定開始指示として受け付け、あらかじめ監視していたRXD10にスタートビット(Lまたは0)の逆の論理(Hまたは1)が続く定常状態がシフトレジスタクロックの10周期分(スタート、ストップピット、パリティビットの各1ビットとデータビットの7ビットの合計10ビットに相当)以上続けば、コマンドが発行されていない状態であると判断して速度解析部12に対してstart 信号をONにし通信測度解析を開始させる。
【0026】
測度解析部12はgate信号をOFFにし、RXD10を監視しスタートビットを待つ。シリアルデータ制御部13はgate信号がOFFの間、UART18とRXD10を切り離すことにより測度設定前のUART18が誤った通信測度でATコマンドの第1キャラクタを受信することを防止する。速度解析部12はRXD10にスタートビットが表れたら内部のカウンタをスタートさせ従来のMPU19に代わってスタートビットの時間を計測し、スタートビットが終了すると内部カウンタを停止させload信号をONにし、MPU19へ速度測定終了割り込み信号を発行する。
【0027】
デコーダ14は速度解析部12のカウンタ値からMPU19への速度データとボーレートクロック生成のため分周データを生成する。速度データは速度解析部12のカウント値より算出した速度の値と速度測定が失敗した場合にこれを知らせるエラービットとから成る。速度レジスタ15はデコーダ14からの速度データを速度解析部12からのload信号がONになったタイミングで保持する。ボーレートクロック生成部17は速度解析部12からのload信号がONになったタイミングでデコーダ14の分周データをロードし、この分周データに基づく新たなボーレートクロックを生成しUART18へ供給する。これによりUART18は通信速度に適合したクロックを絶えず供給されるので、単一クロックで動作するUARTと異なりMPUがUARTの速度設定をコマンド毎に行う必要がない。またボーレートクロック生成部17はシフトレジスタ部16にボーレートクロックと同じ周波数のシフトレジスタクロックを8周期分供給する。
【0028】
シフトレジスタ部16はボーレートクロック生成部17から供給されるシフトレジスタクロックのタイミングでコマンドの第1キャラクタのスタートビットの次に始まるデータビットの7ビットとパリティビットの8ビットを受信し、8ビットを終了したところで第1のキャラクタの受信終了信号をONにしてMPU19に割込みを発生させる。速度解析部12はこの受信終了信号がONになったらgate信号をONにする。gate信号がONになるとUART18にRXD10が入力される。これによりUART18は第1キャラクタの影響を受けないので、MPU19はUART18の同期をとる必要がなく、ATコマンドの第2キャラクタおよびこれに続くキャラクタをUART18で確実に受信することができる。
【0029】
UART18はボーレートクロック生成部17から供給されるボーレートクロックでRXD10のATコマンドの第2キャラクタ以降を順次受信し、キャラクタ毎にMPU19に受信割り込みを発生させる。MPU19は速度解析部12からの速度測定終了割り込み信号を受けると、速度レジスタ15の速度データをリードし、エラービットより速度測定か成功したか否かを判断し、成功した場合測定した結果の速度の値を確認する。
【0030】
次にMPU19はシフトレジスタ部16からの受信終了割込みを受けるとシフトレジスタ部16よりコマンドの第1キャラクタとそのパリティビットをリードし、キャラクタがAまたはaであることを確認する。速度測定がエラーになったとき、および第1キャラクタがAまたはaでないときはindicate信号を再びONにして速度解析を初めからやり直す。ATコマンドの第2キャラクタとこれに続くキャラクタはUART18により受信する。MPU19はUART18からの受信割込みを受けた後、受信データをリードし、第2ビットがTまたはtならば第1キャラクタのパリティビットと第2キャラクタのパリティビットから、図5で示した受信データのデータフォーマットを決定する。MPU19はUART18をこのデータフォーマットに設定し、UART18はATコマンドの第3キャラクタとこれに続くキャラクタを順次受信する。
【0031】
図3はMPU19の動作を示し、(a)は本発明のATコマンド解析回路のMPUの動作を示し、(b)は従来のMPUのみでATコマンドの解析を行った場合を示す。本発明の場合、MPU19は解析開始指示のindicate信号を解析開始判断部11に発行し、速度測定が終了すると速度データを速度レジスタ15から読み出し、エラー無く測定されたかチェックし、シフトレジスタ部16が第1キャラクタを入力して受信終了を知らせてくると、第1キャラクタをリードしてAまたはaを確認する作業を行う。
【0032】
これに対し従来は(b)に示すようにスタートビットの監視をして、スタートビットを検出するとこの通信速度を測定し、次に第1キャラクタを受信する。次に第2キャラクタをUARTが受信できるように第2キャラクタとUARTの同期をとる。このような従来の方法に比べ、本発明の場合MPUの負担が大幅に軽減されている。
【0033】
次に本発明の第2実施の形態を説明する。本実施の形態は請求項3の発明を実施するものである。図2は本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。本図において、図1と同一符号は同一の機能を有する機器を表す。図1と異なる構成は、解析開始判断部11に代わってMPU19からの速度解析指示を受け付ける解析指示受付部21と、速度解析部12に代わって解析を有効とするか無効とするかの判断も行う速度解析及び判断部22を設けた点と、シリアルデータ制御部13を無くした点である。
【0034】
次に本実施の形態の動作を説明する。
以下の説明は、第1実施の形態と同様にRXD10の調歩同期式データのデータがない状態すなわち定常状態は「Hまたは1」であるものとし、スタートビットの論理は「Lまたは0」になる。解析指示受付部21から速度解析及び判断部22に接続されるstart 信号は通常OFFであり、解析指示受付部21がMPU19から速度測定開始指示としてindicate信号のONを受け付けると、start 信号をONにする。
【0035】
速度解析及び判断部22はRXD10を常に監視している。速度解析及び判断部22はstart 信号のONを待ってから速度解析を開始した場合、図4(b)で説明したように高速な通信で複数のコマンドが連続してきたとき、ATコマンドの第1キャラクタのスタートビット(以下コマンドの先頭のスタートビット)の速度計測が正確にできない。このため、速度解析及び判断部22はstart 信号のONを待たずに監視しているRXD10に「L」が現れればコマンドの先頭のスタートビットであるなしにかかわらず内部のカウンタをスタートさせ、この「L」の時間を計測する。
【0036】
計測した「L」の信号がコマンドの先頭のスタートビットであるかないかは、解析指示受付部21からのstart 信号がONであるか否か、すなわちMPU19からindicate信号を受けたか否かにより速度解析及び判断部22が判断する。速度解析及び判断部22は「L」の時間の計測が終了するまでに、解析指示受付部21からのstart 信号がONになれば、計測した「L」の信号はコマンドの先頭のスタートビットであるということなので、速度の計測は有効であり、解析を継続する。しかし、速度解析及び判断部22に解析指示受付部21からのstart 信号が「L」の時間の計測が終了するまでにONにならなければ、計測した「L」の信号はコマンドの先頭のスタートビットではないということなので、計測を無効とし、再度RXD10の「L」を監視し、解析をやり直す。
【0037】
速度の計測が有効なとき、すなわち速度解析及び判断部22が「L」を計測終了までに解析指示受付部21からのstart 信号がONになったとき、速度解析及び判断部22はRXD10の「L」が終了すると、内部カウンタを停止させ、load信号をONにしMPU19へ速度測定終了割込み信号を発生させる。
【0038】
これ以降の動作はシリアルデータ制御部13がない点を除いて第1実施の形態と同様である。速度解析及び判断部22はスタートビットが終了すると内部カウンタを停止させload信号をONにしMPU19へ速度測定終了割込み信号を発生させる。シフトレジスタ部16はシフトレジスタクロックのタイミングでコマンドの第1キャラクタのスタートビットの次の8ビットを受信し、8ビットを終了したところで第1キャラクタの受信終了信号をONにし、MPU19に割り込みを発生させる。MPU19は第2キャラクタとそれに続くキャラクタをUART18で正常に受信するために、UART18を初期化し動作させる。この動作は図3(b)で説明した第2キャラクタとUARTの同期を取る動作と同様な動作となる。
【0039】
シリアルデータ制御部13を設けないのは次の理由による。本実施の形態では「L」となるビットの速度を常に計測しており、この計測中に解析指示受付部21からのstart 信号がONになったとき、スタートビットであるとして、計測を続行し速度計測を終了する。この速度計測データに基づき発生したボーレートクロックによってシフトレジスタ部16が第1キャラクタを受信し、終了すると受信終了を終了を出力し、この受信終了信号に基づきシリアルデータ制御部13を開とし第2キャラクタとそれ以降のキャラクタを受信させるが、現在計測している「L」がスタートビットか否かわからない状態では、シリアルデータ制御部13を閉として、UART18に第1キャラクタを受信させないようにすることはできない。このため、従来と同じく、第2キャラクタとUARTの同期を取る動作をMPU19が行う。
【0040】
図4は(a)で本実施の形態によるATコマンド解析回路を使用した時のスタートビットの計測を示し、(b)に従来のMPUのみでATコマンドの解析を行った時を示し、両者の違いを対比して示す。高速な通信を行っており、ATコマンドが連続し、1つ前のコマンドのストップビットに続いてATコマンドの第1キャラクタのスタートビットが開始された場合、MPU19からの解析開始指示を示すindicate信号はスタートビットの受信中に発行される。(b)に示すようにこの指示により速度測定を開始すれば遅延が生じ速度計測を正しく行うことはできないが、(a)に示すように「L」のビットを常に計測しており、指示があった場合はその計測を続行してそのビットの速度を計測すれば、スタートビットの通信速度を正確に測定することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明は、速度解析部により通信速度を測定し、この速度に基づきボーレートクロックを生成しUARTに供給し、シフトレジスタ部で第1キャラクタを受信するようにしたので、MPUの負担を大幅に軽減させることができる。また解析開始判断部を設け、コマンド間隔が解析可能な長さとなるまで待って通信速度を解析することにより、通信速度の誤った測定を回避することができる。さらにシリアルデータ制御部を設けることにATコマンドの第1キャラクタ受信中はUARTへのデータを停止し、受信後解除するようにすることにより、第2キャラクタをUARTが受信する際にMPUがキャラクタの先頭とUARTの同期をとる必要がない。またスタートビットと同じ極性のビットの通信速度を常に計測し、計測中にMPUから速度解析指示が発行されたとき、そのビットをスタートビットとして速度の計測を行うことにより、高速通信となりコマンドが連続して前のコマンドのエンドビットとATコマンドの第1キャラクタのスタートビットが連続しても通信速度を確実に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態におけるATコマンド解析回路のブロック図
【図2】本発明の第2実施の形態におけるATコマンド解析回路のブロック図
【図3】(a)本発明の第1実施の形態のATコマンド解析回路を使用したときのMPUの動作説明図
(b)従来のMPUのみでATコマンドの解析を行った場合のMPUの動作説明図
【図4】(a)本発明の第2実施の形態のATコマンド解析回路を使用したときのMPUの動作説明図
(b)従来のATコマンド解析回路を使用したときのスタートビットの計測説明図
【図5】ATコマンドの通信パラメータを示す図
【図6】従来のATコマンド解析回路構成図
【符号の説明】
10 DTEからのシリアルデータインターフェースの入力データ信号RXD
11 解析開始判断部
12 速度解析部
13 シリアルデータ制御部
14 デコーダ
15 速度レジスタ
16 シフトレジスタ部
17 ボーレートクロック生成部
18 UART
19 MPU
21 解析指示受付部
22 速度解析及び判断部

Claims (3)

  1. DTEからの調歩同期式シリアルデータをボーレートクロックに基づいて受信する送受信手段と、この送受信手段の受信データを解析する制御手段と、この制御手段からの指示に基づき入力信号を監視しDTEから送出されるATコマンド間が連続していない部分を検出し解析開始指示を出力する解析開始判断手段と、この解析開始指示によりATコマンドの第1キャラクタのスタートビットを検出して通信速度を解析する速度解析手段と、この速度解析手段の解析した通信速度に基づきボーレートクロックを生成し、前記送受信手段に出力するボーレートクロック生成手段と、前記ボーレートクロックに基づき前記第1キャラクタを受信して保持し前記制御手段に送出するシフトレジスタ部とを具備したATコマンド解析装置。
  2. DTEからの調歩同期式シリアルデータをボーレートクロックに基づいて受信する送受信手段と、この送受信手段の受信データを解析する制御手段と、この制御手段からの指示に基づき入力信号を監視しDTEから送出されるATコマンド間が連続していない部分を検出し解析開始指示を出力する解析開始判断手段と、この解析開始指示によりATコマンドの第1キャラクタのスタートビットを検出して通信速度を解析する速度解析手段と、この速度解析手段の解析した通信速度に基づきボーレートクロックを生成し、前記送受信手段に出力するボーレートクロック生成手段と、前記ボーレートクロックに基づき前記第1キャラクタを受信して保持し前記制御手段に送出するシフトレジスタ部と、前記送受信手段へのDTEからの入力信号を前記解析開始指示により停止し、前記シフトレジスタ部が前記第1キャラクタを受信した後に解除する受信データ制御手段とを具備したATコマンド解析装置。
  3. DTEからの調歩同期式シリアルデータをボーレートクロックに基づいて受信する送受信手段と、この送受信手段の受信データを解析する制御手段と、この制御手段からの指示に基づきDTEから送出されるATコマンドの第1キャラクタのスタートビットより通信速度を解析する速度解析手段と、この速度解析手段の解析した通信速度に基づきボーレートクロックを生成し、前記送受信手段に出力するボーレートクロック生成手段と、前記ボーレートクロックに基づき前記第1キャラクタを受信して保持し前記制御手段に送出するシフトレジスタ部とを具備し、前記速度解析手段はDTEから送出されるシリアルデータにスタートビットと同じ極性の信号が表れた場合、この信号の通信速度解析を行い計測終了までに前記制御手段より速度解析指示があった場合この信号をATコマンドの第1キャラクタのスタートビットとして速度解析を継続することを特徴とするATコマンド解析装置。
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