JP2983959B1 - シリアルインターフェイス、及びこれを用いたモデム装置 - Google Patents

シリアルインターフェイス、及びこれを用いたモデム装置

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JP2983959B1
JP2983959B1 JP10159341A JP15934198A JP2983959B1 JP 2983959 B1 JP2983959 B1 JP 2983959B1 JP 10159341 A JP10159341 A JP 10159341A JP 15934198 A JP15934198 A JP 15934198A JP 2983959 B1 JP2983959 B1 JP 2983959B1
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Abstract

【要約】 【課題】 スタートビットに基づいて通信速度を計
測すると誤認識を生じ易く、誤った受信制御を行うこと
がある。 【解決手段】 速度測定部202は、スタートビットの
ビット長を測定し、さらにスタートビットの次のビット
まで、つまり2ビット目までのビット長を測定し、速度
データレジスタ203に保持させる。そして、クロック
生成部204は2ビット目までのビット長に基づいてク
ロックを生成し、UART205に受信制御させる。こ
れにより、正確なサンプリングクロックを生成すること
ができ、正確な受信を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATコマンドを用
いた通信手順を行うことができるシリアルインターフェ
ース、およびこれを用いたモデム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ATコマンドはモデム装置におけるデフ
ァクトスタンダードになっており、このコマンドを用い
てモデム装置は通信を行うことができるようになってい
る。ATコマンドは最初のA(41h)T(61h)で
始まる通信コマンドである。そして、モデム装置は、コ
マンドの先頭に必ずスタートビットである1ビット分の
‘L’を計測することにより通信スピードを認識し、そ
のスピードに対応したサンプリング制御を行なう。
【0003】図8にATコマンドを送受信するためのシ
リアルインターフェース部のブロック構成図を示す。
【0004】従来のモデム装置におけるシリアルインタ
ーフェイス部は、コマンドの先頭を判断する開始判断部
801、速度測定とクロック生成のタイミングを制御す
る速度測定部802、測定した速度の値を保持する速度
データレジスタ部803、速度データレジスタの値を元
にクロック周波数を決定しクロックを生成するクロック
生成部805、シリアルデータをパラレルデータに変換
するシフトレジスタ群を内部に備えるとともに、前記ク
ロック生成部805からのクロックに基づいてサンプリ
ング制御を行なうUART(Universal Asynchronous R
eceiver Transmitter)部(調歩同期送受信部)RX8
061、及びパラレルデータをシリアルデータに変換す
るUART部TX8062、速度が確定する前の先頭キ
ャラクタ受信専用のシフトレジスタ部、データ処理ブロ
ックからのデータを一時格納するFIFO部RD807
1、FIFO部WT8072とから構成される。
【0005】図8の構成からなるシリアルインターフェ
ース部の動作を説明する。
【0006】開始判断部801は受信データRXDを監
視しコマンドの先頭であるかどうか(データの立ち下が
り)を判断し、次に新しいコマンドが来ると判断したと
きに速度測定部802に測定指示信号を送る。
【0007】速度測定部802は測定指示を受けるとコ
ンピュータからの受信データRXDを監視し、‘L’
(すなわちスタートビット)を受信したら内部のカウン
タを起動し、‘L’の時間を計測する。受信データRX
Dの‘L’が終了するとカウンタを止め、カウント値を
速度値に変換した速度データと、測定終了信号を出力す
る。測定終了信号はスタートビット終了時の一回のみ出
力される。
【0008】速度データレジスタ804は速度データを
受信する端子DTと、測定終了信号を受信する端子LD
を備え、測定終了信号を受信するタイミングで入力され
た速度データを内部に保持する。
【0009】クロック生成部805は速度データレジス
タ部804に保持された速度データに基づいて、通信速
度の数倍(8倍又は16倍)のUART用のUARTク
ロックと、通信速度の等倍のシフトレジスタ用のシフト
クロックを生成する。また、測定終了信号を入力するリ
セット受信端子RSTがクロック生成部805には備え
られ、クロック生成部805で内部のクロック生成用カ
ウンタをリセットしクロックの位相をデータに同期させ
る。
【0010】UART部806のUART部RX部80
61は受信データRXDのスタートビット信号をトリガ
ーにしてUARTクロックをカウントすることにより受
信データRXDのサンプリングポイントを決め、シリア
ルデータを受信する。
【0011】ここで従来のモデム装置におけるシリアル
インターフェイス部では、先頭キャラクタ(ATコマン
ドにおける「A」など)を受信する場合、スタートビッ
ト終了後にUARTクロックが確定するため、スタート
ビットトリガーによりUARTを起動させることはでき
ない。このため、先頭キャラクタ受信のための受信部で
あるシフトレジスタ部803を必要としている。なお、
UART部は、通常、スタートビットと所定個のUAR
Tクロックと受信することにより起動するものである。
【0012】UART部は先頭キャラクタを受信するこ
とができないため、シフトレジスタ部803を備える。
【0013】シフトレジスタ部803は先頭キャラクタ
のスタートビットのビット長を計測し、通信速度を得た
後にクロック生成部805より通信速度に対応したシフ
トクロックを入力し、このシフトクロックのタイミング
でスタートビットの後のデータ1キャラクタ分を受信
し、サンプリングする。
【0014】FIFO部807はシフトレジスタで受信
したデータとUARTで送受信したデータを一時的に格
納し、送出する。
【0015】図9は、図8の構成におけるシリアルイン
ターフェースを用いたモデム装置の「A」を受信すると
きの理想的なタイミングチャート図である。
【0016】「A」を受信するときに、速度を判定する
ために使われる「A」のスタートビットがLで示され
る。Lの長さ(速度)を測定し、Hになった時点で、シ
フトクロックとUARTクロックはスタートする。
「A」はアスキーコードで「01000001」と表さ
れるが、ATコマンドでは後ろから送出され、モデム装
置は、受信データRXD「10000010」をシフト
クロックのタイミングでサンプリングする。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
モデム装置におけるシリアルインターフェイス部では以
下の問題点があった。
【0018】データ通信ではさまざまな通信速度が存在
しているが、パソコンを用いたデータ通信では、データ
通信の速度をパソコンからモデム装置へ通知することは
しない。そのため、モデム装置はスタートビットの長さ
を計測することにより、通信速度を計測し、通信速度に
対応したサンプリングクロックを生成し、データを受信
するようにしている。
【0019】しかしながら、単に1ビットのみの計測で
は、サンプリングポイントがずれる場合がある。図10
に誤差が生じた場合のタイミングチャート図を示す。
【0020】図10(a)は電気出力レベルでのシリア
ル信号の波形であり、シリアル信号は、電気素子の特性
上信号がL→Hの方がH→Lより時間がかかる。これを
電圧スレッシュレベルで区切り、シリアル信号を受信す
ると図10(b)に示すように、1ビットあたりの時間
はLが長く、Hが短くなってしまう。
【0021】従来のモデム装置では、この誤差につい
て、図10(c)に示すように、モデム装置の通信速度
が遅いため、1ビットに対して、誤差は無視できるほど
のものであった。現在の高速通信のモデム装置では、図
10(d)に示すように1ビットに対してその誤差は大
きく、無視できるものではないことが分かる。
【0022】つまり、誤差が大きくなると、図11に示
すようにサンプリングのタイミングが徐々にずれてい
き、図11の例ではビット7をとばして、パリティビッ
トをサンプリングすることになり、「1000000
1」を「10000000」として受信することにな
り、受信エラーの原因となる。
【0023】本発明は、パソコンの特性によりビット長
がずれる場合でも、エラーすることなく、コマンドを認
識することができ、あらゆるパソコンに接続した場合で
もエラーになることがなく、自動的に識別設定すること
ができるモデム装置内に備えられるシリアルインターフ
ェースを実現することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、以下の構成を備える。
【0025】
【0026】
【0027】請求項1記載のシリアルインターフェース
の発明は、ATコマンドの1ビット目の第1のビット長
と2ビット目までの第2のビット長とを測定し、それぞ
れ第1の測定終了信号、第2の測定終了信号を出力する
速度測定手段と、第1の測定終了信号が出力された時点
では、第1のビット長に基づいた第1のサンプリングク
ロックを生成し、第2の測定終了信号が出力された時点
では、第2のビット長に基づいた第2のサンプリングク
ロックを生成するとともに、前記第1のサンプリングク
ロックをリセットするクロック生成手段と、このクロッ
ク生成手段からのサンプリングクロックに基づいて受信
制御を行なう通信制御手段を備え、第2のサンプリング
クロックを出力する時には位相をずらすという構成を備
えたものである。
【0028】この構成により、2ビットのビット長を用
いて1ビットのビット長を算出するため、正確なビット
長、つまり通信速度データを得ることができる。さら
に、この通信速度データから適切なサンプリングクロッ
クによりサンプリングする場合、サンプリングクロック
の起動する開始点を適切な位置にずらすことにより、正
確なサンプリングによる受信制御を行なうことができ
る。
【0029】請求項2記載の発明は、請求項1記載のシ
リアルインタフェースにおいて、前記サンプリング制御
手段は、前記第2のビット長が所定以上のビット長であ
るときには、第1のサンプリングクロックに基づいてサ
ンプリング制御を行なう構成を備えたものである。
【0030】この構成により、コマンドエラーなどによ
り正確なコマンドを得られず、例えば「AT」を受信す
べきところを、「CAT」を受けた場合に生ずる通信速
度データの誤認識を防止することができる。
【0031】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載のシリアルインターフェースにおいて、前記速
度測定手段は、第1の測定終了信号を出力するときに、
前記サンプリング制御手段に起動信号を出力し、前記サ
ンプリング制御手段は起動信号に基づいて起動し、前記
第1のサンプリングクロック、または前記第2のサンプ
リングクロックで受信データのサンプリングを行なう構
成を備えたものである。
【0032】この構成により、サンプリング制御手段
は、スタートビット、およびこれに付随する複数個のク
ロックを検出することなく、起動することができ、通信
開始時の通信速度を計測しているときからサンプリング
制御手段が起動することができるため、通信開始時に使
用されるシフトレジスタ部を省くことができ、構成を簡
易にすることができる。
【0033】請求項4記載の発明は、請求項3記載のシ
リアルインターフェースにおいて、前記クロック生成手
段が前記速度測定手段がビット長を測定した後に前記サ
ンプリング制御手段にダミークロックを所定個出力し、
前記サンプリング制御手段がダミークロックを所定個計
数することによりサンプリング制御手段は起動するとい
う構成を備えたものである。
【0034】この構成により、サンプリング制御手段
は、ダミークロックにより起動することができるため、
通信開始時に使用されるシフトレジスタ部を省くことが
でき、構成を簡易にすることができる。
【0035】ダミークロックは、高速に発信されること
が必要であるため、請求項5記載のようにクロック生成
部から源振を出力することが望ましい。
【0036】請求項6記載の発明は、請求項4または請
求項5記載のシリアルインターフェースにおいて、前記
クロック生成手段は、ダミークロックを出力した後に、
前記速度測定手段で測定した速度データに基づいたクロ
ックを生成するという構成を備えたものである。
【0037】この構成により、適切なサンプリングクロ
ックを得ることができ、正しいサンプリング制御を行な
うことができる。
【0038】請求項7記載の発明は、請求項1乃至6
いずれかに記載のシリアルインターフェースにおいて、
前記サンプリング制御手段は、前記クロック生成手段か
らのクロックに基づいて、1サンプリングにつき複数箇
所サンプリングし、1サンプリングにつき互いに異なる
値をサンプリングしたときには、エラーとする構成を備
えたものである。
【0039】この構成により、パリティビットが偶然に
も一致した場合でも、エラーを検出することができ、よ
り正確な受信制御を行なうことができる。
【0040】請求項8記載のモデム装置の発明は、請求
項1乃至7記載のシリアルインターフェースと、符号復
号を行なうデータ処理部と、変復調、及びA/D変換を
行なうアナログ部と、外部回線との接続制御を行う回線
制御部という構成を備えたものである。
【0041】この構成により、確実な通信を行なうこと
ができるモデム装置を実現することができ、あらゆるパ
ソコンに適応した通信を実現することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明のモデム装置におけ
るシリアルインターフェイス部を詳細に説明する。
【0043】図1は、本発明のシリアルインターフェー
ス部を備えたモデム装置のブロック構成図である。
【0044】パソコン101は、RS232Cによりモ
デム装置102に接続され、電話回線を介してデータ通
信するものである。
【0045】モデム装置102は、シリアルインターフ
ェース部1021、圧縮伸長、符号復号を行なうデータ
処理部1022、A/D変換、変復調を行なうアナログ
部1023、電話回線等の外部回線の接続のための制御
を行うNCU1024からなるものである。
【0046】シリアルインターフェース部1021の詳
細ブロック構成図を図2に示す。モデム装置におけるシ
リアルインターフェイス部1021は、コマンドの先頭
を判断する開始判断部201、速度測定とクロック生成
のタイミングを制御する速度測定部202、測定した速
度の値を保持する速度データレジスタ部203、速度デ
ータレジスタの値を元にクロック周波数を決定しクロッ
クを生成するクロック生成部204、シリアルデータを
パラレルデータ(受信時は、その逆)に変換するようシ
フトレジスタ群からなり、前記クロック生成部204か
らのクロックに基づいてサンプリング制御を行なうUA
RT部(調歩同期部)205(UART部RX205
1、UART部TX2052からなる)、速度が確定す
る前の先頭キャラクタ受信専用のシフトレジスタ部、デ
ータ処理ブロックからのデータを一時格納するFIFO
部207(FIFO部RD2071、FIFO部WT2
072からなる)とからなる。
【0047】以下、詳細を説明する。
【0048】開始判断部201は、データ処理部102
2側から解析指示が出力され、この解析指示に基づいて
スタートビットの検出を開始するか否かを判断する。こ
の解析指示はモデムの電源投入時、または一つのコマン
ドの終了を示すCR(リターン)の認識時にデータ処理
部から出力される。開始判断部201がスタートビット
(ビットの立ち下がり)を検出すると、速度測定部20
2に測定指示信号を出力する。
【0049】速度測定部202は、測定指示信号を入力
すると受信信号RXDの監視を開始する。監視中にハイ
(H)からロー(L)に変化したこと、つまりスタート
ビットを検出すると、内部のカウンタを起動し、Lの時
間を計測する。受信信号RXDのLが終了すると、変換
テーブル2021を用いてカウント値を速度値に変換し
た速度データと、測定終了信号とを速度データレジスタ
203に出力する。また、同時にスタートビット終了信
号をUART部205内のRX部2051に出力し、U
ART部205を起動させる。なお、測定終了信号は1
ビット目の終了時と2ビット目の終了時との2回出力さ
れ、スタートビット終了信号は1ビット目の終了時に出
力される。スタートビット終了信号は、UART部20
5を起動させる起動信号でもある。通常のUARTは、
スタートビットと所定個のクロックとを受信することに
より起動するものである。
【0050】速度データレジスタ203は、速度データ
を受信する端子DTと、測定終了信号を受信する端子L
Dとを備え、測定終了信号を受信するタイミングで入力
された速度データを内部に保持する。なお、測定終了信
号は1ビット目の終了時と2ビット目の終了時との2回
出力され、その度に速度データは速度測定部202から
入力され、保持される。
【0051】クロック生成部204は、速度データレジ
スタ203に保持されている速度データに基づいてUA
RT部205のためのUARTクロックを生成する。U
ARTクロックは通信速度の数倍、具体的には8倍、又
は16倍のものからなる。また、クロック生成部204
は、速度測定部202からの測定終了信号に基づいて内
部のクロック生成のためのカウンタをリセットし、クロ
ックの位相を変え、データに同期させる。
【0052】UART部205は、速度測定部202か
ら出力されるスタートビット終了信号の入力のタイミン
グで起動する。そして、UART部205は、UART
クロックを所定個カウントすることにより定められたサ
ンプリングポイントで、シリアルデータをサンプリング
する。サンプリングしたデータはFIFO部206に出
力する。
【0053】FIFO部206の出力部2061は、U
ART部205でサンプリングした受信データをデータ
処理部に出力する。
【0054】また、データ処理部1022からのデータ
はFIFO部206の受信部2062で一時記憶され、
UART部205のTX部2052に出力され、クロッ
ク生成部204のUARTクロックに基づいてTXDと
してホスト101に出力される。
【0055】以下、この構成のモデム装置を用いた動作
をタイミングチャートを用いて説明する。
【0056】図3は、本発明における速度測定部202
から測定終了信号を2回出力することにより正常なクロ
ックを生成するときを示すタイミングチャートである。
【0057】スタートビットを受信すると、速度測定部
202が速度を計測する。速度測定部202は、スター
トビットがオフなった時点、つまりビット0を受信した
時点で、1回目の第1測定終了信号301をクロック生
成部204に出力するとともに、測定開始から第1測定
終了信号301を出力するまでの時間を速度データに変
換してクロック生成部204に出力する。
【0058】クロック生成部204は、第1の測定終了
信号に対応した速度データに基づいたUARTクロック
を出力し、UART部205は、このUARTクロック
に基づいてサンプリングポイントを定め、受信データR
XDのサンプリングを行なう。
【0059】次に、速度測定部202は、ビット0が終
了するときに2回目の第2測定終了信号302をクロッ
ク生成部204に出力するとともに、測定開始から測定
終了信号302を出力するまでのカウント値を2で割
り、このカウント値を速度データに変換してクロック生
成部204に出力する。なお、ここでは2進数であるこ
とを利用して、そのビット列を1つシフトとすることに
より、その値を1/2にすることなる。
【0060】そして、速度データレジスタ203は、2
回目の測定終了信号302を受信した時点の速度データ
を記憶する。
【0061】UART部205は、ビット0のデータ
を、測定終了信号301を受信した時点の速度データに
基づいて生成された第1のUARTクロックに基づいた
サンプリングポイントでサンプリングし、ビット1以降
のデータを、測定終了信号302を受信した時点の速度
データに基づいて生成された第2のUARTクロックに
基づいたサンプリングポイントでサンプリングする。
【0062】この構成により、速度測定部202が測定
終了信号302を出力した時点で、測定開始から測定終
了信号302を出力するまでの時間、つまり速度データ
を速度データレジスタ203に記憶させることで、2ビ
ット分のデータを用いて速度を計測することができ、1
ビットで速度データを計測するよりも、正確な速度デー
タを計測することができる。
【0063】また、受信データRXDの立ち上がりの遅
さに対応することができるため、より正確な速度データ
を計測することができる。
【0064】次に、2ビットを用いて速度データを算出
した場合に生ずる問題点、およびその解決方法を説明す
る。
【0065】速度測定部202がスタートビット、ビッ
ト0を計測する場合、ビット0の立ち下がりを検知し
て、2ビットの境目を検出している。しかし、ビット
0、ビット1がともにHの場合、ビット0の立ち下がり
を検出することができない。具体的には「CAT」など
と操作者が誤って入力した場合に、このようなことが発
生する。このため、図4(a)のタイミングチャートに
示すように、速度測定部202は3ビット分の時間を計
測することになり、クロック生成部204は誤ったUA
RTクロックを生成することになる。
【0066】以下、これを防止するため制御方法を、図
4(b)のタイミングチャート図に沿って説明する。
【0067】速度測定部202は、スタートビットの測
定を開始し、スタートビットを測定した時点で、第1の
測定終了信号を出力し、この時点で得たUARTクロッ
クに基づいてUART部205は受信データのサンプリ
ングを行なう。次にビット0の速度を測定する。通常の
コマンド(AT)であれば、ビット1はLであるため、
ビット0の終了では立ち下がりが検出され、これをもっ
て測定終了信号を出力し、速度データを速度データレジ
スタ部203に保持させる。次に、ビット0の測定を行
ない、速度測定部202が計測するカウント値が所定以
上であると認識すると、ビット0の測定を中止する。そ
して、第2の測定終了信号を出力せず、UART部20
5は、第1の測定終了信号を出力した時点で出力された
速度データに対応したサンプリングクロックに基づいて
データのサンプリングを継続する。
【0068】この構成により、ビット0の立ち下がりが
検出できないときの、例えば「CAT」のようなコマン
ドを入力した場合でも、クロック生成部204は、誤っ
たUARTクロックを生成することない。そのため、U
ART部205は、誤ったUARTクロックでサンプリ
ングすることなく、正しいサンプリング動作を行なうこ
とができる。
【0069】通常、UART部205はスタートビット
と所定個のUARTクロックに基づいて起動するため、
シリアルインターフェース部は、先頭キャラクタを受信
するためのシフトレジスタ部を必要としている。しかし
ながら、シフトレジスタ部は、本来必要のないものであ
り、コストダウンのためには、これを削除することが望
まれている。
【0070】以下、シフトレジスタを不要とするUAR
Tの起動動作を説明するタイミングチャートを図5に示
す。この図5の実施例では測定終了信号を1回だけ出力
するものを想定した図であり、図1の構成を用いたもの
では、測定終了信号は2回出力されるものである。
【0071】図5において、開始判断部201は解析指
示が送られるとUARTクロックの出力を停止し、測定
指示を速度測定部202に出力する。速度測定部202
はスタートビットの検出を開始する。スタートビットを
検出すると、速度測定部202は、スタートビットの時
間を測定し、スタートビットの終了を検出すると、測定
終了信号をクロック生成部204に出力するとともに、
スタートビット終了信号をUART部205(RX部2
051)に出力する。
【0072】クロック生成部204は、スタートビット
の速度データに基づいてUARTクロックを生成し、ス
タートビット終了信号が速度測定部202から出力され
ると同時に、URAT部205にUARTクロックを出
力する。
【0073】ここでの、UART部205(RX205
1)は、通常のUARTとは異なり、スタートビットを
受信することなく、ビット0からパリティビットまでを
受信することができる受信モードを有しているものであ
る。この受信モードはスタートビット終了信号を受信す
ることにより起動される。
【0074】UART部205は、スタートビット終了
信号を受信すると、UARTクロックに基づいてデータ
をサンプリングする。
【0075】この構成により、スタートビットを除いた
ビット0からパリティビットまでの信号を受信するため
の専用の回路であるシフトレジスタを備える必要がな
く、回路を簡易にすることができる。
【0076】次に、シフトレジスタを用いることなくU
ART部205を起動させる他の制御について図6に基
づいて説明する。
【0077】開始判断部201は、解析指示の受信によ
りUARTクロックを停止させ、測定指示を速度測定部
202に出力し、速度測定部202はスタートビットの
監視を行なう。スタートビットの測定が終了すると、速
度測定部202は測定終了信号をクロック生成部204
に出力するとともに、速度データを速度データレジスタ
に出力する。
【0078】クロック生成部204は測定終了信号を受
信すると、速度データレジスタから速度データを取り出
し、UARTクロックを生成するとともに、高速のUA
RTクロックをUART部205に8クロック出力す
る。UART部205はUARTクロックを8個計数す
ると、これをスタートビットと認識し、UART部20
5は起動する。
【0079】UART部205は、スタートビットに対
応して生成されたUARTクロックに基づいてデータを
サンプリングする。
【0080】この構成により、スタートビットをUAR
T部205が認識しなくとも、8クロックを出力するこ
とにより擬似的にスタートビットを認識させることがで
きるため、UART部205は起動することができ、シ
フトレジスタを用いることなく、簡易な構成で実現する
ことができる。また、この方法では、UART部は特別
なモード(起動信号受信)を備える必要がなく、より汎
用性のあるUARTを用いることにより実現できる。
【0081】なお、ここでは測定終了信号に基づいて8
クロックをクロック生成部204が出力しているが、ス
タートビットが開始した時点で8クロックを出力するよ
うにしても良い。ただし、その場合には、速度測定部2
02からクロック生成部204に向けてスタートビット
開始を示す信号が出力されるための信号線が必要であ
る。
【0082】以上の構成により、サンプリングエラーは
ほぼ無くなるが、さらに確実にエラーを検出するために
は、以下の方法を付加することが考えられる。つまり、
サンプリングエラーをしてもパリティエラー、フレーミ
ングエラーを起こさないときの対処する制御方法であ
る。以下、図7に沿って説明する。なお、図7は、測定
終了信号を1回出力したときの図であり、図2、図3に
示すものでは、2回目の測定終了信号が出力される。
【0083】図7(a)において、受信信号のビット6
をサンプリングせずにビット7をサンプリングしてい
る。しかしながら、モデム装置としてはビット7の部分
をビット6をサンプリングしたと認識している。そし
て、パリティビットをビット7として認識し、ストップ
ビットをパリティビットとして認識している。
【0084】そして、モデム装置がパリティビットと認
識したビットは、実はストップビットであるため、エラ
ーになる。しかし、偶然にずれた状態とパリティビット
の状態が一致する場合が有り、この場合エラーとなら
ず、文字化けなどが生じる。このため、図7(b)に示
すようにサンプリングポイントを互いに近接する2個所
で行ない、2個所のサンプリングポイントでの結果がH
とLで分かれた場合、エラー処理を行なう。
【0085】サンプリングポイントを2個所にする方法
としては、UARTクロックの所定ビットでサンプリン
グするといったロジックを組むことにより簡単に構成で
きる。
【0086】この制御方法により、エラーと検出される
べき状態のものをエラーとして処理することができる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明におけるシ
リアルインターフェイス、及びこれを用いたモデム装置
は、特性の異なるあらゆるパソコンに適合することがで
き、通信エラー、データの文字化けなどを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるシリアルインターフェイスを備
えたモデム装置のブロック構成図
【図2】本発明におけるシリアルインターフェイスのブ
ロック構成図
【図3】本発明における2ビット分から速度データを算
出したときのクロックのタイミングチャート図
【図4】(a) 本発明の実施の形態における2ビット
分から速度データ算出した時の不適当なクロックを得た
場合のタイミングチャート図 (b) 本発明の実施の形態における2ビット分から速
度データ算出した時の不適当なクロックをリカバリーし
た場合のタイミングチャート図
【図5】本発明におけるUARTを実行させる時のタイ
ミングチャート図
【図6】本発明におけるUARTを実行させる時の第2
の実施例であるタイミングチャート図
【図7】(a) 本発明におけるサンプリングポイント
がずれたときを説明するためのタイミングチャート図 (b) 本発明におけるサンプリングポイントを2個所
にしたときのタイミングチャート図
【図8】従来のモデム装置で用いられたシリアルインタ
ーフェイス部のブロック構成図
【図9】従来のモデム装置における理想的な波形を示す
タイミングチャート図
【図10】(a) シリアル信号の電気素子の特性によ
り誤差が生じるときを説明するタイミングチャート図 (b) シリアル信号の電気素子の特性により誤差が生
じるときを説明するタイミングチャート図 (c) 従来のモデム装置におけるシリアル信号の電気
素子の特性により誤差が生じるときの説明図 (d) 近年のモデム装置におけるシリアル信号の電気
素子の特性により誤差が生じるときの説明図
【図11】従来のシリアルインターフェイスを用いた時
のサンプリングポイントがずれていることを示すタイミ
ングチャート図
【図12】従来のシリアルインターフェイスを用いた時
のUARTクロックが遅れて発生することを示すタイミ
ングチャート図
【符号の説明】
101 パソコン 102 モデム装置 1021 シリアルI/F部 1022 データ処理部 1023 アナログ部 1024 NCU 201 開始判断部 202 速度測定部 2021 変換テーブル 203 速度データレジスタ 204 クロック生成部 205 UART部 2051 UARTRX部 2052 UARTTX部 206 FIFO 2061 FIFORD 2062 FIFOWT

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATコマンドの1ビット目の第1のビッ
    ト長と2ビット目までの第2のビット長とを測定し、そ
    れぞれ第1の測定終了信号、第2の測定終了信号を出力
    する速度測定手段と、第1の測定終了信号を受信した時
    点では、第1のビット長に基づいた第1のサンプリング
    クロックを生成し、第2の測定終了信号を受信した時点
    では、第2のビット長に基づいた第2のサンプリングク
    ロックを生成するとともに、前記第1のサンプリングク
    ロックをリセットするクロック生成手段と、このクロッ
    ク生成手段からのサンプリングクロックに基づいて受信
    データのサンプリング制御を行なうサンプリング制御手
    段を備え、第2のサンプリングクロックを出力する時に
    は位相をずらして、第2のサンプリングクロックに基づ
    いてサンプリングすることを特徴とするシリアルインタ
    ーフェース。
  2. 【請求項2】 前記サンプリング制御手段は、前記第2
    のビット長が所定以上のビット長であるときには、第1
    のサンプリングクロックに基づいてサンプリング制御を
    行なうことを特徴とする請求項1記載のシリアルインタ
    ーフェース。
  3. 【請求項3】 前記速度測定手段は、第1の測定終了信
    号を出力するとときに、前記サンプリング制御手段に起
    動信号を出力し、前記サンプリング制御手段は起動信号
    に基づいて起動し、前記第1のサンプリングクロック、
    または前記第2のサンプリングクロックで受信データの
    サンプリングを行なうことを特徴とする請求項2または
    請求項2記載のシリアルインターフェース。
  4. 【請求項4】 前記クロック生成手段が前記速度測定手
    段がビット長を測定した後に前記サンプリング制御手段
    にダミークロックを所定個出力し、前記サンプリング制
    御手段がダミークロックを所定個計数することによりサ
    ンプリング制御手段は起動することを特徴とする請求項
    3記載のシリアルインターフェース。
  5. 【請求項5】 前記ダミークロックは、源振を用いて生
    成されることを特徴とする請求項4記載のシリアルイン
    ターフェース。
  6. 【請求項6】 前記クロック生成手段は、ダミークロッ
    クを出力した後に、前記速度測定手段で測定した速度デ
    ータに基づいたクロックを生成することを特徴とする
    求項4または請求項5記載のシリアルインターフェー
    ス。
  7. 【請求項7】 前記サンプリング制御手段は、前記クロ
    ック生成手段からのクロックに基づいて、1サンプリン
    グにつき複数箇所サンプリングし、1サンプリングにつ
    き互いに異なる値をサンプリングしたときには、エラー
    とすることを特徴とする請求項1乃至6記載のシリアル
    インターフェース。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7記載のシリアルインター
    フェースと、符号復号を行なうデータ処理部と、変復
    調、及びA/D変換を行なうアナログ部と、外部回線と
    の接続制御を行う回線制御部とを備えるモデム装置。
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