JP3601637B2 - 便器用水タンク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は便器用水タンク、その製造方法及びその部品、更には、水タンクを備えた便器及び水タンクが設備された便所に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的な便器用水タンクは、陶器製の容器であり、給水管、排水ハンドル、排水口、ボールタップ、オーバーフロー管などの多くの部品又は附属品を備えている。
【0003】
便器には多くの機種があり、それぞれ外観デザインが異なる。そのため、便器の機種毎に水タンクの外観形状も異なり、必然的に、タンク内の部品や附属品の仕様やそれらの配置も異なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、便器の機種毎に水タンクの外観形状から内部の部品や附属品の仕様、配置に至るまで種々の構成要素を異ならせることは、水タンクの生産効率の低下及び製造コストの上昇につながり、また、便器へのタンクの取付け作業も多種多様となり面倒である。
【0005】
従って、本発明の目的は、異なる外観形状をもつ種々の便器用水タンクを、できるだけ共通の部品を使って製造できるようにし、それにより、生産効率の向上、製造コストの低下、便器取付け作業の簡易化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に従えば、便器用水タンクは、そのタンクの外観形状を決める外側容器の中に、水を貯留するための内側容器を組込むことによって製造される。異なる外観形状をもった複数種のタンクを製造する場合、個々のタンク種毎に特有の外観形状をもった外側容器が用意される。しかし、内側容器については、複数のタンク種を通じて共通化されたものが用意される。また、内側容器は水を貯留するものであるから、必然的に、便器用水タンクの機能に必要な各種部品(例えば、ボールタップ、オーバーフロー管、等)の多くは内側容器に設けられる。そのため、そうした多くの部品も共通化できる。このように、内側容器及びそれに付属する種々の部品が共通化できるために、製造コストが低下し、製造の効率も上がる。
【0007】
内側容器の排水口は内側容器の底壁に設け、そして、外側容器の底壁の排水口に対応した位置に、排水管を通すための開口を形成することができる。このようにすると、外側容器の形状バリエーションに拘らず、排水口の位置を共通化し易い。特に、底壁の左右方向の中央の位置に排水口を配置すると、共通化が非常に容易である。
【0008】
同様に、内側容器の給水口も内側容器の底壁に設け、そして、外側容器の底壁の給水口に対応した位置に、給水管を通すための開口を形成することができる。これにより、外側容器の形状バリエーションに拘らず、給水口の位置を共通化し易くなる。特に、底壁の左右方向の中央の位置に給水口を配置すると、共通化が非常に容易である。
【0009】
給水口に関してはその位置を共通化せず、代りに次のようにすることもできる。即ち、外側容器の壁に外部給水管が通れる内径をもった開口が形成され、その開口を通して外部給水管が外側容器内に引き込まれ、そして、その引き込まれた外部給水管が内側容器の給水口に接続される。このようにした場合は、外部容器の開口位置及び内部容器の給水口の位置に関する選択の自由度が高まる。その場合、フレキシブルな外部給水管を用いることが、施工を容易にする上で望ましい。
【0010】
内側容器には、給水口、排水口、ボールタップ、給水口とボールタップとを繋げるための内部給水管、余分な水を排出するためのオーバフロー管、排水口を開閉するための排水弁、等を設けることができる。このような種々の部品を内側容器に設けて共通化することにより、製造コストが低下する。また、取付け施工作業も一律化できる。この場合、内部給水管やオーバフロー管などを内側容器と一体的に樹脂で形成するようにすると、一層コストを下げることができる。
【0011】
排水ハンドルは長さが可変であることが望ましい。これにより、外側容器の形状バリエーションに拘らず、排水ハンドルを共通化し易くなる。即ち、内側容器と外側容器との間隔が外側容器の形状によって変わっても、その間隔に応じて排水ハンドルの長さが調節できるので、どのタンク種にも共通の排水ハンドルを用いることができる。
【0012】
好適な実施形態では、排水ハンドルは、排水弁を引き上げるためのアームを有したスピンドルと、人が操作するノブを有したシャンクとを含み、スピンドルとシャンクとがその一方に他方が挿入されるようになっている。そして、その挿入距離を調節することにより、排水ハンドルの全体の長さが調節できるようになっている。
【0013】
この実施形態の排水ハンドルは、そのスピンドルが内側容器に取付けられるようにすることができる。そうすると、必然的にアームの位置が内側容器内で一定となるので、アーム位置を調節したり、アームと排水弁とを結ぶ鎖の長さを調整したりする必要性がなくなる。他方、この排水ハンドルは、シャンクが外側容器に取り付けられるようにすることもできる。その場合は、アームを内側容器内の適切な位置に容易に設定できるようにするため、適当な位置決め部材を内側容器に設けることが望ましい。
【0014】
本発明に従う便器用水タンクは、製造面や施工面での利点だけでなく、ユーザに対しても次の様なメリットを提供する可能性を有する。即ち、現在使っている便器用水タンクの外観デザインを別のものに変えたくなった場合、現在の内側容器は残したまま、外側容器だけを好みのデザインのものに交換するだけで、安価に希望が叶えられる。また、タンク内部の部品が非常に旧くなった場合、現在の外側容器は残したまま、内側容器だけを新たなものに交換することにより、安価に実質的な新品を入手することができる。
【0015】
本発明に従う便器用水タンクは、洋式便器の後部上面に載置及び固定されるのが普通であるが、必ずしもそればかりではなく、例えば次のような形態であってもよい。すなわち、一体型と呼ばれる便器のように、便器自体が水タンクと一体化されていてもよい。その場合、外側容器と便器とが例えば陶器で一体的に作られ、その外側容器内に例えば樹脂性の内側容器が組込まれる。また、水タンクが便器に直接取付けられずに、便器から離れた場所に設置されていてもよい。和式の便所や、利用頻度の高い公衆便所では、便器から離れた場所(例えば、典型的には便所内の高所)に水タンクを設けることが多い。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の幾つかの実施形態及びその変形例を図面を参照して説明する。尚、それら実施形態及び変形例を通じ、同一の機能を奏する要素には同一の参照符号を付して重複した説明は省略する。
【0017】
図1は、本発明にかかる便器用水タンクの第1の実施形態の設置状態を示した外観側面図、図2は同縦断側面図、図3は同横断平面図、図4は図3の(4)−(4)線での断面図を示す。図5は、図3の(5)−(5)線での断面図であり、説明に必要な部分だけをピックアップして示す。
【0018】
図示のように、陶器製の便器Bの後部上面に水タンクAが固定される。水タンクAの本体1は2重容器構造を有する。即ち、陶器製の外側容器3と、この外側容器3の内部に組込まれた合成樹脂成形品たる内側容器2とからタンク本体1が構成される。外側容器3は、個々の機種の便器Bがもつ特定の形状と調和した固有の形状にデザインされている。一方、内側容器2は、種々の機種の便器用の外側容器に共通に組込めるような、共通の形状にデザインされている。そのため必然的に、外側容器3と内側容器2との間には、ある程度の大きさの隙間が空いており、この隙間の大きさは外側容器3の形状に応じて変わる。
【0019】
内側容器2は、その外周の規定水位より高い位置に、容器2と一体成形された鈎状に曲った鍔2dを有する。この鍔2dに発泡スチロールのような断熱材50の上端が填め込まれ、その断熱材50は内側容器2の水が溜まる部分の外表面を覆っている。この断熱材50は、内側容器2と外側容器3との間の熱伝達を有効に遮断して、外側容器3の外表面の発露を防止する。
【0020】
外側容器3の上には、手洗い鉢9を有した蓋10が載置される。この蓋10の背壁10aには、横方向中央部を上端から下端へ通る凹部11が形成されている。
【0021】
外側容器3の背壁3aの横方向ほぼ中央の上部に開口4がある。内側容器2の背壁2aが、外側容器3の上記した背壁開口4に対応する箇所において、段部5を形成して外方へ膨出している、この膨出した部分が外側容器3の背壁開口4に入り込んでいる。
【0022】
図3及び図5に示すように、内側容器2の底壁2bのほぼ中央部には、排水管16と、この排水管16の上部の排水口を覆った排水弁13とが設けられている。排水管16は、その下端部が外側容器2の底壁2bの開口51を通って、便器Bの図示しない洗浄水路に接続される。排水弁13はカップ状の蓋であり、底壁2aに立設された支柱55に上下に回動自在に軸支されている。排水弁13の上部は鎖84を介して、図3に示した排水ハンドル60の先端のアームに結合されている。排水ハンドル60の回動によって鎖84が引き上げられると、排水弁13が持ち上がって排水管16を開く。
【0023】
図3に示すように、内側容器2の底壁2bの横方向ほぼ中央の背壁寄りの箇所に、給水口7が開けられている。この給水口7に対応する外側容器3の底壁3bの箇所には、給水管を通すための開口8が形成されている。上記の給水口7には、内側容器2の内側から内部給水管15が填め込まれている。また、外部の止水栓31から延びた外部給水管14が、外側容器3の底壁3bの開口8を通り抜けて、内部給水管15の下端に填め込まれている。
【0024】
内部給水管15は合成樹脂製であり、図2に示すように内側容器2の底壁2bに対し垂直に固定されている。内部給水管15の上端部は、給水栓として機能するボールタップ12のケーシング48を形成している。このケーシング48の上部には、そこを支点として上下回動自在な状態で、アームを有したカップ状の浮き子40が結合されている。ケーシング48内には、浮き子40のアームに連結された主弁13及びパイロット弁42が収容されている。ケーシング48の一側部は、内側容器2内に水を吐出するためのタンク吐水口43となっている。
【0025】
ボールタップ12の吐水口43の下方には、図4に示すように、吐水口43からの水を受けて内側容器2の水面下へ供給するための水没管45が、内側容器2の底壁2bに垂直に立てられている。この水没管45は合成樹脂製であり、内側容器2の背壁2a上に内側容器2と一体的に成形されているが、勿論、別の部品のパイプであってもよい。水没管45の側壁には、管45内の水を管45外へ出すためのスリット46が形成されている。
【0026】
更に、図5に示すように、内側容器2の底壁2bには、所定水位以上の余分な水を便器Bへ排出するためのオーバーフロー管44が立設されている。オーバーフロー管44はその下端にて、底壁2bの下面に形成された連絡管53を介して、排水管16に接続されている。オーバーフロー管44も連絡管53も合成樹脂製であり、内側容器2と一体的に成形されている。連絡管53の途中に、底壁2bを貫通して内側容器2内に通じるリフィール管接続口94が設けられている。このリフィール管接続口94は、一点鎖線で略記したリフィール管95を介して、図4に示されるボールタップ12の吐水口43のリフィール管分岐口96に接続されている。
【0027】
図2に示すように、ボールタップ12のケーシング48から背方向へ連結管49が延び、この連結管49の先方部分が内側容器2の背壁2aの段部5に当接している。連結管49の段部5に当接した箇所には突起24があり、この突起24が段部5に設けられた凹部25にスナップ的に填り込んでいる。これにより、ボールタップ12が安定に支持される。
【0028】
連結管49の先端部26は上方へ起立し、この先端部26に手洗水管27の下端が外嵌されている。手洗水管27は、その下端部の背面に、内側容器2の背壁2bの厚みとほぼ同じ幅のスリットを背面との間に形成したクリップ板28を有する。内側容器の背壁2bの上縁部が、クリップ板28と手洗水管27の背面との間のスリットに差込まれている。このようにして、手洗水管27が内側容器2に安定に固定される。
【0029】
手洗水管27は、蓋10の背壁10aの凹部11を通って上方へ延び、その先端の吐出口30が手洗鉢9に望んでいる。
【0030】
図3に示すように、タンクAの一方の側壁には排水ハンドル60が取付けられている。排水ハンドル60は、外側容器3の側面に突き出た、ノブ61と、ノブ61から外側容器3の側壁を貫通して突き出たシャンク81と、このシャンク81と填め合され、内側容器2の内部に突き出たスピンドル62とを有する。スピンドル62とシャンク81との填め合い距離を調節することにより排水ハンドル60の外側容器3と内側容器2との間の空間に位置する部分の長さが調節可能であり、それにより、排水ハンドル60は形状の異なる様々な外側容器3に共通に用いることができる。
【0031】
図6〜図9は、内部給水管15と外部給水管14とを接続する構造を詳細に示したものである。図6は、内部給水管15を内側容器2の底壁の給水口7に固定するための構造を示す。図7は、内側容器2の給水口7に固定された内部給水管15に外部給水管14を接続した状態を示す縦断面図であり、図8及び図9はそれぞれ、図7の(7)−(7)線及び(8)−(8)線での横断面を示す。
【0032】
図6及び図7に示すように、内側容器2の給水口7は、内側給水管15の下端部の外径と実質的に同じ内径を有する。この給水口7の内周面は、下端部において段状に内方へ突出し、この突出部は複数の切欠17を一定ピッチで有する。これらの切欠17の周方向の幅は、一つ17’を除いて同じであり、その一つ17’だけが他より狭い。また、給水口7の上縁は、底壁2bから上方へ突出して環状突起18を形成している。環状突起18の上面の一箇所に、ラッチング突起22が形成されている。
【0033】
一方、内部給水管15は、下端部から若干上方の外周面上の位置にフランジ19を有し、また、下端部の外周面上に、上記の切欠17と同ピッチで同数の突起20を有する。フランジ19の下面の一箇所には、上記のラッチング突起22と填り合うためのラッチング凹部23がある。複数の突起20の周方向の幅は切欠17のそれと一致し、そのうち一つの突起20’の幅だけが一つの切欠17’に合せて短い。
【0034】
突起20の上面とフランジ19の下面との間の距離は、給水口7の下端から環状突起18の上端までの距離と一致する。この突起20上面とフランジ19下面との間の内部給水管15の外周面には、径が他より段状に拡がった部分がある。この径が拡がった部分とフランジ19の下面との間に、Oリング21が嵌着されている。
【0035】
内部給水管15を給水口7に接続するときには、図6に矢印で示すように、内部給水管15の下端部が給水口7に、突起20と切欠17とが互いに位置合せされた状態で挿入される。幅の短い突起20’と切欠17’とが位置合せされることにより、ボールタップ12が正常な設置方向を向く。フランジ19が環状突起18の当たるまで内部給水管15が給水口7に挿入された後、内部給水管15が所定の一方向へ一定角度だけ回転されると、ラッチング突起22がラッチング凹部23に填り込む。この状態で、ボールタップ12が完全に正しい設置方向を向き、図8に示すように給水口7の切欠17と内部給水管15の突起20とが完全に一致しない位置にずれ、内部給水管15が給水口7から抜けないよう給水口7に固定される。Oリング21は内部給水管15と給水口7との隙間をシールする。
【0036】
他方、外部給水管14はフレキシブルなホースであり、図1に示すようにその基端部は便所の止水線31と接続され、また、図7に示すようにその先端部にプラグ6を有する。プラグ6は、内部給水管15の下端部の内径と実質的に同じ外径を有する。プラグ6の外周面には環状溝33があり、この環状溝33にOリング34が嵌着されている。また、プラグ6の外周面の環状溝33より若干下方の位置には、図9に示す固定ピン36と係合するための環状片35が設けられている。内部給水管15の下端部の周壁には、上記の固定ピン36を保持するための1対のピン挿入穴32が形成されている。更に、図2に示したように、外側容器3の底壁3bの給水口7に対応する箇所には、外部給水管14を楽に通せる内径をもった穴8が形成されている。
【0037】
外部給水管14を内部給水管15に接続するときには、外部給水管14先端のプラグ6が外側容器2の穴8に通され、そして、図7に示すように、プラグ6が内部給水管15の下端部の口に嵌入される。次に、内部給水管15の一対のピン挿入穴32の一方から他方へ、固定ピン36が差込まれる。固定ピン36は、図9に示すように、一端で繋がった2つの脚37をもった全体としてU字型のものであり、脚37は中央部にプラグ6を挟んで保持するための屈曲部38を有する。この固定ピン36は、その開いた部分から先にピン挿入穴32に差込まれると、図9に示すようにプラグ6の外周に屈曲部38が填り込み、そして、図7に示すようにプラグ6の環状片35に係止して、プラグ6を内側給水管15から脱落しないよう固定する。
【0038】
尚、外部給水管14と内部給水管15との接続方式については、固定ピン36による固定に代えて、一方の管を他方の管に螺合させことにより固定具を用いずに接続してもよいし、あるいは、公知のその他の様々な接続方式を用いてもよい。
【0039】
外部給水管14を内部給水管15との接続作業は、内部給水管15を給水口7に固定した後に行うこともできるが、容易な作業のためには、内部給水管15を給水口7に固定する前に行うことが望ましい。その場合は、例えば、まず、外部給水管14と内部給水管15とを先に接続した後に、外部給水管14を内側容器2の内側から内側容器2の給水口7と外側容器の穴8とを通してタンク外へ出し、そして、内部給水管15の下端部を内側容器2の給水口7へ差込んで内部給水管15を給水口7に固定する。
【0040】
図10〜図13は、排水ハンドル60の構造を詳細に示したものである。図10は、排水ハンドル60がタンクに取付けられた状態を示す縦断面図であり、図11及び図12はそれぞれ、図10の(10)−(10)線及び(11)−(11)線での断面図であり、図13は排水ハンドル60の分解斜視図である。
【0041】
内側容器2の側壁2cの上部には、上端縁から下方へ向けて四角形の切欠63が設けられている。この切欠63に、排水ハンドル50のスピンドル62がスピンドルガイド64を介して取付けられる。スピンドルガイド64は合成樹脂製で、スピンドル62が挿通されるガイド筒65と、このガイド筒65と一体成形されている取付け板66とを有する。取付け板66は、ガイド筒65の軸方向に対し垂直な鍔状の四角形板であり、その下半分には、内側容器2の側壁2cの厚みと同じ幅のスリット67をもったクリップ部を有している。取付け板66のクリップ部より上の部分の高さは内側容器2の切欠63の高さと同じであり、取付け板66の横幅は切欠63の横幅と同じである。
【0042】
このスピンドルガイド64は、その取付け板66が切欠63に挿入されてスリット67内に切欠63の下縁が差込まれることにより、容器側壁2cに取付けられる。この状態で、取付け板66は切欠63を完全に遮蔽する。また、この状態で、図10に示すように、取付け板66のクリップ部に形成された小孔68に、容器側壁2cの表面に設けられた突起69が填り込み、それにより、取付け板66が切欠63から抜け出ないようになる。
【0043】
ところで、取付け板66には下側にクリップ部を設けるだけでなく、左右両側にも同様なクリップ部を設けてもよいし、あるいは、下側のクリップ部を省略して左右両側だけクリップ部を設けてもよい。
【0044】
スピンドル62は、その外周面の軸方向中央附近に鍔状のストッパ70を有し、先端部にはアーム83を有し、アーム83の先端には排水弁13を引き上げるための鎖84が取付けられる。スピンドル62のストッパ70より基端側の部分は、内側容器2の内側方向からガイド筒65内に挿入され、このガイド筒64内で軸回りに所定角度範囲で回転可能である。その回転可能な角度範囲は、図11に示すように、ガイド筒65の先端部の内周面に周方向に沿って設けた溝71と、スピンドル62のストッパ70の基端側面に設けた突起72との係合によって決められる。
【0045】
スピンドル62の内部には、その基端面から先端へ向かって、断面十字形の係合穴73が深く穿設されている。また、図13に示すように、スピンドル62の基端近く外周面に、中心軸について対称に位置する1対の切欠74と、この1対の切欠74の中間に位置し、外周面から内部の係合穴73まで貫通する止め穴75が設けられている。この切欠74と止め穴35が設けられたスピンドル62の基端部は、図10に示すように、スピンドルガイド64から突出して内側容器2と外側容器3との間の隙間に位置する。
【0046】
スピンドルガイド64から突出したスピンドル62基端部の外周面の、スピンドルガイド64に最も近い箇所には、スピンドル62をスピンドルガイド64から抜けないよう止めるための係止突起76が設けられている。更に、スピンドル62の基端面から係止突起74のある位置の深さまで、スピンドル62の基端部を2つに割るようにスリット77が形成されている。スピンドル62をスピンドルガイド64のガイド筒65に挿入するとき、スピンドル62の基端部がスリット77をつぶすように撓むため係止突起74がガイド筒65内に入り、そして、ガイド筒65の外へ突き出るとスリット77が再び開くため、図10に示すように、係止突起74がガイド筒65の外端に掛るようになる。この状態で、スピンドル62は、ストッパ70と係止突起74とでガイド筒65の両端部に当接して、ガイド筒65からいずれの方向にも抜け出ない。
【0047】
一方、図10に示すように、外側容器3の側壁3cには、スピンドル62と同軸となる位置に、ノブ61を取付けるための取付け穴80が穿設されている。また、ノブ61はその裏面側にシャンク81を備え、このシャンク81は、スピンドル62の係合穴73と同じ断面形状をもつ十字形のブレードから構成される。シャンク81は、外側容器3の外側から取付け穴80に通されて、その先端部がスピンドル62の係合穴73に挿入される。ところで、図示してないが、取付け穴80には、シャンク81を支持するためのブッシュが填め込まれてもよい。
【0048】
シャンク81の十字形の4つのブレードのうち、ノブ61が真下を向くときに上を向く一つのブレードに、軸方向に沿って多数の係止凹部82の定ピッチで形成されている。これらの係止凹部82のいずれか一つが、スピンドル62の先端部の止め穴75と位置合せされる。この状態で、図13に示すような止め輪90がスピンドル62先端部の1対の切欠74に填め込まれる。図12に示すように、止め輪90は、先端に鈎をもったフォーク状をなし、中央にストッパピン91を有する。この止め輪90がスピンドル62先端部の切欠74に填め込まれると、先端の鈎がシャンク81の十字形の外形に咬み込んで止め輪90を抜け落ちなくすると共に、ストッパピン91がスピンドルの止め穴75を貫通してシャンク81の係止凹部82に入り込んでシャンク81をスピンドル62から抜けないようにする。
【0049】
この状態でノブ61が回転されると、スピンドル62が回転し、アーム83が鎖84を引き上げ排水弁13を開く。ところで、図示のスピンドル62は、アーム83と鎖84のセットを2つ備え、それぞれ大洗浄用と小洗浄用である。ノブ61の回転方向によって一方のアームだけが選択的に動く。
【0050】
外側容器3の形状に応じて、シャンク81をスピンドル92に挿入する距離を調整することができる。例えば図14は、図10の場合より大きいサイズの外側容器3を用いた場合を示す。この場合、内側容器2の側壁2cから外側容器3の側壁3cまでの間隔が、図10の場合(一点鎖線で示す)よりも大きくなる。従って、シャンク81は図10の場合よりも浅くスピンドル92に挿入され、より先端側の係止凹部63にて止め輪90によりスピンドル92に固定される。このようにして、外側容器3の形状のバリエーションに対応することができる。一方、スピンドル62の長さは内側容器2のデザインに合せた最適寸法に固定されているから、外側容器3の形状が変わっても、鎖84の長さ調整は特に必要ない。
【0051】
図15〜図17は、本発明の第2の実施形態を示す。図15はその横断平面図であり、図16は図15の(16)−(16)線での断面図、図17は図15の(17)−(17)線での断面図である。
【0052】
この実施形態は、前述した第1の実施形態と内側容器2の細部の構成のみが異なり、他は実質的に同じである。異なる部分は主に次の2点である。即ち、内側容器2の一つの側壁2cに、スピンドルガイド93が一体的に形成されている。また、内側容器2の底壁2a上には、水没管45と排水弁17との間の箇所に、衝立板92が立設されている。この衝立板92も内側容器2と一体形成されている。この衝立板92の役割は、水没管45のスリット46からの吐出水流を排水弁7から遮蔽して、その吐出水流の勢いで排水弁7が誤作動しないようことである。この役割のために衝立板92は、排水弁7が開いたときの高さよりは高く、また、浮き子40の作動を妨げないサイズを有する。
【0053】
以上の2つの実施形態では、共通形状の内側容器2が、水タンクAの機能を生じさせるための殆どの部品(例えば、ボールタップ12、排水弁13、排水管16、オーバーフロー管44、水没管45、断熱材50、連絡管53、排水ハンドル60のスピンドル62、遮蔽板92、及び外部給水管14との接続口など)を具備し、これに対し、外側容器3は、内側容器2の外側を覆って水タンクの外観を整えるだけの単なるケーシングとしての役割を主として果たす。そのため、種々の便器機種に対応した種々の水タンクを製造する場合、単純な構成の外側容器に関してのみ種々のデザインのものを揃え、複雑な構成の内側容器に関しては共通のデザインのものが使用される。その結果、従来に比較して、組み立て作業が簡単になり、組み立て時間が短縮され、部品点数が減り、トータルの製造コストがだいぶ削減される。特に、内側容器を合成樹脂製とし、付属の部品も可能な限り内側容器と一体に形成するようにすれば、コスト削減の効果は特に高い。便器の取付け施工時の配管作業も機種毎に異なることが殆ど無く容易になる。更に、外側容器だけ又は内側容器だけの修理・交換が可能であるから、ユーザにとっても好都合である。
【0054】
以下に、外部給水管をタンクに接続するための構造の変形例を、図18〜図28を参照して説明する。
【0055】
図18は第1の変形例を示す。
【0056】
内側容器2の底壁2bの給水口7の周囲に、給水口7と同じ内径をもつシリンダ101が立設されている。シリンダ101は内側容器2と一体に形成されている。このシリンダ101内に、内部給水管15の下端部分が差込まれている。シリンダ101の内径と内部給水管15のシリンダ101に差込まれた部分の外径とはほぼ同じであり、両者は密接に填り合っている。そのため、内部給水管15はシリンダ101によって安定に支持される。内部給水管15のシリンダ101に差込まれた部分の外周にはOリング102が嵌着されており、シリンダ101と内部給水管15との間を完全に封止している。
【0057】
内部給水管15の外周の0リング102より若干上方の位置に、フランジ103が形成されている。このフランジ103にシリンダ101の上端が当接する深さまで内部給水管15がシリンダ101に差込まれている。この状態で、内部給水管15の下端に近い部分は給水口7の下側へ突き出している。この突出した部分の給水口7に最も近い位置の外周には、周に沿った環状の溝105が形成されており、この溝105に図19に示すようなC字形のロックリング105が填め込まれている。このロックリング105は底壁2bの下面に当接して、内部給水管15が給水口7から上方へ抜け出ないようにする。
【0058】
内部給水管15の下端部の外周には雄ネジ溝107が形成されている。また、外部給水管14の先端部には、内周面に雌ネジ溝を有したソケット107が取付けられている。このソケット107が内部給水管15の先端部にねじ込まれることにより、外部給水管14が内部給水管15に接続される。
【0059】
この変形例では、先に内部給水管15が内側容器の給水口7に固定され、その後に、内側容器の底面下で外部給水管14が内部給水管15に結合される。内部給水管15はシリンダ101に差込めばよく、回転させる必要がないので、ボールタップ12が他の部品に衝突したりする面倒がない。
【0060】
また、内部給水管15を底壁2bに固定したまま、外部給水管14を取り外すことができるため、外部給水管14を取り外す機会の度に内部給水管15をも取り外す手間がない。
【0061】
図20は第2の変形例を示す。
【0062】
図18に示した変形例と同様に、内部給水管15の下端部の雄ねじ106と外部給水管14のソケット107の雌ねじとの螺合によって、内部給水管15と外部給水管14とが結合される。
【0063】
内側容器底壁2bの給水口7は、内部給水管15および外部給水管14の外径より大きく形成されている。底壁2b上面の給水口7の周囲には、給水口7と同じ内径をもつシリンダ101が形成されている。内部給水管15の外周の先端部より若干上方の箇所には、シリンダ101の内径と同じ外径と十分な肉厚とをもつフランジ109が形成されており、更に上方の箇所には、シリンダ101より大きい外径をもつフランジ111が形成されている。そして、大きい方のフランジ111にシリンダ101の上端が当接する深さまで、内部給水管15の下端側の部分がシリンダ102内に差込まれている。この状態で、小さい方のフランジ109の外周面がシリンダ101の内周面に密着し、そのフランジ109の外周面に嵌着されたOリング102が内部給水管15とシリンダ101との間を完全に封止する。
【0064】
フランジ109は、その下面から下方へ立設された2本またはそれ以上の本数のアンカーピン110を有する。それらアンカーピン110は、フランジ109の外縁に沿って、中心軸について対称な位置に配置されている。アンカーピン110の先端部に外方へ突出した爪112があり、この爪112が給水口7の下側の外縁に係合し、それにより、内部給水管15を給水口7から上方へ抜けないようにする。
【0065】
この変形例では、内部給水管15を給水口7に固定した後に外部給水管14をこれに接続するという作業手順も可能であるが、作業を容易にするために、まず、内外給水管15、14を先に接続し、その後に、外部給水管14を給水口7から内側容器外へ押し出しながら内部給水管15を給水口7に差込み固定するという作業手順も可能である。
【0066】
また、図19の変形例と同様に、外部給水管14を取り外す際に、内部給水管15を取り外す必要がない。さらに、接続された状態の内外給水管15、14を接続状態のまま内側容器2の内部へ引き上げることも可能である。
【0067】
図21及び図22は第3の変形例を示す。
【0068】
内側容器底壁2bの給水口7の周囲に、同じ内径のシリンダ101が立設されている。内部給水管15は、下端より若干上方に、シリンダ101の内径より小径のフランジ112を有し、更にそれより若干上方に、シリンダ101の内径より大径のフランジ111を有する。外部給水管14は、その上端より若干下方に、給水口7の内径より大径のフランジ115を有する。
【0069】
内部給水管15の小径フランジ116の外周には、下方へ延びた2本のアンカーピン113が対称位置に形成されており、各アンカーピン113は先端部に内方へ向いた爪114を有する。また、外部給水管14の上端部の外周には、曲った2本の溝116が対称位置に形成されており。これらの溝116は、外部給水管14の上端面から下方へ斜めに延び、その先で曲って水平になる。
【0070】
内部給水管15の下端部の外径と、外部給水管14の上端部の内径とが同じである。また、内部給水管15のアンカーピン113の内面の径と、外部給水管14の上端部の外径とが同じである。内部給水管15の下端部の外周にはOリング117が嵌着されている。
【0071】
接続作業では、内部給水管15の下端部が上方から、また、外部給水管14の上端部が下方から、それぞれシリンダ101内に差込まれる。このとき、アンカーピン113と溝116とが位置合せされた状態で、内部給水管15の下端部が外部給水管14の上端部の中に挿入される。すると、アンカーピン113の爪114が溝116に填まって溝116に沿って進むため、内部給水管15に対し外部給水管14が回転しながら、両給水管15、14が結合される。完全に結合した状態で、外部給水管14の上端面と内部給水管15のフランジ112とが密着し、爪114が溝116の水平部分に入り込み、内部給水管15の大径フランジ11とシリンダ101の上端面と密着し、かつ、外部給水管14のフランジ115が容器底壁2bの下面に密着する。従って、内部給水管15及び外部給水管14が、内側容器に安定に固定される。また、Oリング117が内部給水管15と外部給水管14の間を完全に封止する。
【0072】
この変形例では、内外給水管15、14の接続作業が同時に容器底壁2bへの固定作業を兼ねるため、作業手数が少なくて済む。
【0073】
図23及び図24は第4の変形例を示す。
【0074】
前述の第3の変形例と同様に、内部給水管15のフランジ111と外部給水管14のフランジ115とで容器底壁2bのシリンダ101を挟持する形で、内部給水管15の下端部と外部給水管14の上端部とがシリンダ101内で填め合わされる。外部給水管14の上端部の外径はシリンダ101の内径と同じであり、両者は密着する。
【0075】
内部給水管15の下端部の外周に2つの係合突起118があり、また、外部給水管14の上端部の周壁に2つのL字形の係合穴119がある。内部給水管15の下端部が外部給水管14の上端部の中に差込まれるとき、係合突起118が係合穴119に填め込まれる。完全に深く差込まれた後、内部給水管15に対し外部給水管14を所定角度回転させると、係合突起118が係合穴119の水平部分の最奥位置に入り込む。係合穴119の水平部分には小さい突起120があり、この突起120が、係合突起118を係合穴119の最奥位置に固定する。
【0076】
この変形例でも、図21、22の変形例の場合と同様に、内外給水管15、14の接続作業が同時に容器底壁2bへの固定作業を兼ねるため、作業手数が少なくて済む。
【0077】
図25及び図26は第5の変形例を示す。
【0078】
内側容器の底壁2bの給水口7の周囲に、給水口7と同じ内径をもつシリンダ121が、底壁2bの上下に突出して形成されている。内部給水管15の下端部と外部給水管14の上端部とは、前述の第4の変形例と同様に係合突起118とL字形係合穴119との填り合いによって、シリンダ121内で填め合わされる。
【0079】
内部給水管15の先端部より若干上方の部分は、先端部より外怪が拡大しており、この拡大した外径はシリンダ121の内径と同じである。この拡大した外径をもつ部分の外周に、別の2つの係合突起122が対称位置に設けられている。また、シリンダ121の上端部の周壁には、上記の係合突起122と填り合うための2つのL字形の係合穴123が形成されている。
【0080】
外部給水管14の外径はシリンダ121の内径と同じである。外部給水管14のL字形係合穴119より若干下方の外周面にOリング126が嵌着されている。更に若干下方の外周面に、2つの係合突起124が対称位置に形成されている。また、シリンダ121の下端部の周壁に、上記の係合突起124と填り合うための2つのL字形の係合穴125が形成されている。
【0081】
接続作業では、最初に、内部給水管15と外部給水管14のどちらか一方、例えば内部給水管15が、シリンダ121に填め込まれる。その際、まず、内部給水管15の係合突起122がシリンダ121の係合穴123に位置合せされた状態で内部給水管15が下方に押込まれ、次いで係合突起122が係合穴123の水平部の最奥位置に入るまで内部給水管15が所定角度回転させられる。次に、外部給水管14が下方から、上記と同様のやりかたでシリンダ121に填め込まれ、係合突起124が係合穴125の最奥位置に入り込む。このとき同時に、シリンダ121内では、内部給水管15の下端部が外部給水管14の上端部の内へ填め込まれて、係合突起118が係合穴119の最奥位置に入り込む。こうして、内部給水管15と外部給水管14とシリンダ121とが互いに強固に結合される。Oリング117と126は、内部給水管15と外部給水管14との間及び外部給水管14とシリンダ121との間を完全に封止する。
【0082】
この変形例では、内部給水管15をシリンダ121に填め込んだ時に、ボールタップの方向も正しく決定される。また、修理などのため内外給水管15、14の一方を取り外す時、他方をタンクに固定したままにしておける。
【0083】
図27は第6の変形例を示す。
【0084】
内側容器底壁2bの給水口7の周囲に上下に突出して形成されたシリンダ12の上端部及び下端部の外周に、それぞれ雄ネジ溝127、128が形成されており、そこに内部給水管15の下端部及び外部給水管14の上端のソケット107がそれぞれ螺合により接続される。
【0085】
図28は第7の変形例を示す。
【0086】
外側容器3の外部給水管14を通す箇所を容易に変更できるようにしたものである。即ち、外側容器3は、その底壁や側壁の複数箇所に、外部給水管14を通すための穴130〜133を有している(又は、外側容器3は、その型式によって、外部給水管14を通すための穴を、符号130〜133で例示するような異なる位置に有している)。内側容器2の上部の適当な箇所に、ボールタップ12が適当な支持材129によって固定されている。外部給水管14はフレキシブルなホースであり、外側容器3の穴130〜133のうちの一つを通って外側容器3内に導かれ、そして、その先端部がボールタップ12の給水口に結合されている。
【0087】
この変形例によれば、外部給水管14をタンクに引き込む位置を、トイレットルーム内の止水栓の位置やその他の事情に応じて、適当に選択することができる。また、外側容器3の型式によって外部給水管14を引き込む位置が異なっていても、容易に対応できる。
【0088】
ところで、以上の説明で述べた外部給水管14と内部給水管15との接続、それら給水管14、15と容器底壁のシリンダとの接続、あるいは、外部給水管24とボールタップ12との接続などにおいて、接続作業を簡単にするために、いわゆるワンタッチ着脱式のカプラを用いることも可能である。ワンタッチ着脱式のカプラは周知であるから、ここではその構成を特に詳述しないが、概要だけを述べると、一方の管の先端に取付けられたプラグを他方の管の先端のソケットに差込むと、ソケットがプラグを自動的に咬み込んで両者が抜けないように接続され、また、接続された両者を所定の操作でロックを解除して引き離せば、容易に分離できるものである。このワンタッチ着脱式のカプラは、上述した実施形態や変形例において、特に外部給水管14の接続に利用されると、作業容易化の効果が高い。
【0089】
尚、図6〜図9、及び図18〜図27に示した給水管に関する種々の構造は、本発明の2重容器構造のタンクだけでなく、従来の一般的な単一容器構造の便器用水タンクにも適用できるし、また、タンク底壁へ給水管を固定する場合だけでなく、底壁以外の壁に給水管を固定する場合にも適用することができる。
【0090】
次に、排水ハンドル60をタンクに取付けるための構造の変形例を、図29〜図37を参照して説明する。
【0091】
図29は第1の変形例を示す。図30は図29の(30)−(30)線でのスピンドル62とシャンク81の横断面図である。図31は図30の(31)−(31)線でのシャンク81の縦断面図である。
【0092】
図29に示すように、排水レバー60のスピンドル62は、内側容器側壁2cに取付けられたスピンドルガイド64に挿通されて固定されている。スピンドル62内の係合穴73に、ノブ61からのシャンク81が挿入されている。シャンク81の両側面には、図31に示すように長さ方向に沿って一定ピッチで多数の係止溝140、141が形成されている。左側の係止溝140の並びと右側の係止溝141の並びとは、長さ方向に沿った位置が半ピッチづつずれている。
【0093】
スピンドル62の基端部は、スピンドルガイド64から外側容器の側へ突出し、その突出した部分に、固定ピン142が外嵌されている。この固定ピン142は、図30に示すように、C字形の頭部143を有し、この頭部143の割れた2つの下端から、全体として弧形の脚部144、145が延びている。この脚部144、145の内面には係合突起146、147が形成されている。また、脚部144、145の表裏面には、一定幅のカラー148、149が形成されている。このカラー148、149は、図29に示すように、スピンドルガイド64の基端面に当接している。
【0094】
この固定ピン142は、図30に示すように、スピンドル62の基端部に、上方から跨がるように外嵌されている。スピンドルガイド64の基端部の両側壁には、対称な位置に貫通穴150、151が空いている。シャンク81のスピンドル62内への挿入量に応じて、図30(a)又は(b)に示すように、シャンク81の左側の係止溝140又は右側の係止溝141の一方が、スピンドル62の貫通穴150又は151の位置に一致させられる。例えば、図30(a)のように、左側の係止溝140が貫通穴150に一致している場合は、固定ピン142の左側の係止突起146が貫通穴150を通って係止溝140に填り込み、また、右側の係止突起147は貫通穴151を通ってシャンク81外周面の係止溝141でない部分に当接している。また、図30(b)のように、右側の係止溝141が貫通穴151に一致している場合は、固定ピン142の右側の係止突起146が貫通穴151を通って係止溝141に填り込む。いずれにしても、シャンク81がスピンドル62に対して一定の挿入量で固定される。
【0095】
スピンドル62の基端部の上面には、図30に示すように突起152があり、この突起152の上面は円弧状に膨らんおり、この上面に、固定ピン142の脚部144、145のうち、シャンク81と係合している方の脚部の基端が当接している。固定ピン142の頭部143が下方へ押されると、その突起152上面の円弧に沿って、係合している方の脚部の基端が外方へ押されるため、その脚部が拡いて、その結果、その脚部の係止突起とシャンク81の係止溝との係合が外れ、シャンク81の位置を自由に調整できるようになる。
【0096】
この変形例では、固定ピン142を取り外すこと無く、シャンク81の位置を変更できるので、固定ピン142を無くしたりするおそれがなく、作業が容易である。また、シャンク81の両側面の係止穴140、141のピッチの半分のピッチでシャンク81の位置決めができるので、位置決めの精度が高い。
【0097】
図32は第2の変形例を示す。
【0098】
スピンドル62がスピンドルガイド64のガイド筒65に挿入され、スピンドル62の係合穴73内にシャンク81が挿入されている。スピンドル62の先端側の部分のガイド筒65入り口に最も近い部分に貫通穴が形成されており、そこに固定ピン153が挿入されている。この固定ピン153の先端部は、シャンク81の上面の係止凹部82の一つに填め込まれて、シャンク82をスピンドル62に固定している。また、固定ピン153とスピンドル62基端部の突起76とにより、スピンドル62がスピンドルガイド64に固定されている。
【0099】
この変形例では、固定ピン153を取付ける箇所が、広い空間をもつ内側容器2内であるため、作業が行いやすい。また、スピンドル62とシャンク81の双方の固定を、一つの固定ピン153で行うため、構造が簡単である。
【0100】
図33は第3の変形例を示す。
【0101】
これは、上記の第2の変形例の固定ピンに改良を加えたものである。即ち、スピンドルガイド64のガイド筒65の入口部の上面に、固定ピン155を支持するための支持板154が立設されている。固定ピン155は、その上部にコ字状に曲ったクリップを有し、固定ピン155をスピンドル62に差込む時、そのクリップが支持板154を挟み込む。結果として、固定ピン155が脱落しにくくなる。
【0102】
図34は第4の変形例を示す。
【0103】
外側容器3の側壁3cの上部の穴80に、筒状のブッシュ160が填め込まれている。このブッシュ160は、その基端に形成されたフランジ161と先端部側から螺合されたナット162とにより外側容器側壁3cを強固に挟むことにより、側壁3cに固定されている。ブッシュ160内にはシャンク163の基端側部分が挿通されている。このシャンク163の基端面にはノブ61がビス164で固定されている。このノブ61と、シャンク163のほぼ中央部にあるフランジ165とが、ブッシュ160の両端に当接して、シャンク163をブッシュ160から抜けないようにしている。
【0104】
シャンク163の先端部は、内側容器2の側壁2cに形成された切欠168を通って内側容器2内に達している。シャンク163の内部には、その先端面から中心軸に沿って深い係合穴166が形成されている。この係合穴166内に、アーム83を先端に有したスピンドル167の基端側部分が挿入されている。内側容器2の側壁2cの切欠168近くの内面には、アーム83の適正位置を決めるための位置決めバー169が立設されており、この位置決めバー169の先端にアーム83が当接する位置まで、スピンドル167がシャンク163内に挿入される。
【0105】
シャンク163の先端部には固定ピン142が外嵌されている。この固定ピン142は、図30及び図31に示したものと同じ原理によって、スピンドル167をシャンク163に固定している。位置決めバー169の先端部近くには、折り易いように細くなった首部171がある。アーム83が動くときこれに位置決めバー169が当たらないよう、スピンドル167がシャンク163に固定された後、位置決めバー169の首部171より先の部分が折られて除去される。
【0106】
尚、位置決めバー169は、アーム83側に設けてもよい。アーム83側に位置決めバー169を設けた方が、一般に成形が楽である。アーム83側に設けた位置決めバー169がアーム83の動作の邪魔になる場合には、その一部又は全部を折り取れるようにするとよい。
【0107】
図35は第5の変形例を示す。
【0108】
この変形例は、図34に示した第4のこの変形例において、固定ピン142をシャンク163に取付ける位置を、ブッシュ160の先端に当接する位置に変更したものである。この固定ピン142は、スピンドル167をシャンク163に固定する機能に加えて、シャンク163をブッシュ160から抜けないように抑える機能ももつ。
【0109】
図36は第6の変形例を示す。
【0110】
内側容器(図示省略)内のオーバーフロー管44の先端に、スピンドルガイド172が取付けられている。このスピンドルガイド172は、オーバーフロー管44の先端に被せられた筒状のキャップ173と、このキャップ173の上部に形成されたガイド筒174とを有する。キャップ173の周壁には、内部タンク内の余分な水をオーバーフロー管44へ流すためのドレイン口175が開けられている。
【0111】
ガイド筒174にはスピンドル62が通されている。スピンドル62内の係合穴72にはシャンク81が挿入されている。スピンドル62の基端部に外嵌された固定ピン142が、図30及び図31に示したような原理でシャンク81をスピンドル62に固定し、かつ、スピンドル62をガイド筒174から内方へ抜けないようにしている。
【0112】
尚、図34、35、36に示した排水ハンドルは、従来の一般的な単一容器構造の便器用水タンクにも適用することができる。
【0113】
図36は第7の変形例を示す。
【0114】
これは、スピンドルガイド64の内側容器側壁2cへの取付け構造の改良にかかるものである。即ち、スピンドルガイド64は、内側容器2の側壁2cが差込まれるクリップ部分に、上下左右の異なる位置に複数個の位置決め穴176を有している。内側容器2の側壁2cの表面には、左右方向の異なる位置に複数個の位置決め突起177が形成されている。スピンドルガイド64のクリップ部を側壁2cに差込んだ時、どの位置決め穴176にどの位置決め突起177を係合させるかを選択することによって、スピンドルガイド64の上下方向及び左右方向の位置を変えることができる。従って、外側容器3の排水ハンドル用の挿通穴の位置に応じて、スピンドルガイド64の位置を調節することができる。
【0115】
以上、本発明の幾つかの具体的な実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態以外にも、様々な変形、修正、改良を加えて実施することが可能である。
【0116】
【発明の効果】
本発明によれば、便器用水タンクを外側容器と内側容器とから構成し、便器の機種毎に外側容器の形状が変わっても、共通の形状をもつ内側容器を使用するようにしたため、種々の便器機種に対応した種々の形状の水タンクを、共通の内側容器を用いて安価かつ効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる便器用水タンクの第1の実施形態の設置状態での外観を示す側面図。
【図2】同実施形態の縦断側面図。
【図3】同実施形態の横断平面図。
【図4】図3の(4)−(4)線での断面図。
【図5】図3の(5)−(5)線での要部のみ示した断面図。
【図6】内部給水管15を内側容器2の底壁に固定するための構造を示す斜視図。
【図7】内側容器2の給水口7に固定された内部給水管15に外部給水管14を接続した状態を示す縦断面図。
【図8】図7の(8)−(8)線での断面図。
【図9】図7の(9)−(9)線での断面図。
【図10】排水ハンドル60がタンクに取付けられた状態を示す縦断面図。
【図11】図10の(11)−(11)線での断面図。
【図12】図10の(12)−(12)線での断面図。
【図13】排水ハンドル60の分解斜視図である。
【図14】より大きいサイズの外側容器に排水ハンドル60を取付けた状態を示す部分断面図。
【図15】本発明の第2の実施形態の横断平面図。
【図16】図15の(16)−(16)線での断面図。
【図17】図15の(17)−(17)線での断面図。
【図18】給水管の接続構造の第1の変形例を示す縦断面図。
【図19】第1の変形例で用いられるロックリングの斜視図。
【図20】給水管の接続構造の第2の変形例を示す縦断面図。
【図21】同第3の変形例を示す斜視図。
【図22】同第3の変形例を示す縦断面図。
【図23】同第4の変形例を示す斜視図。
【図24】同第4の変形例を示す縦断面図。
【図25】同第5の変形例を示す斜視図。
【図26】同第5の変形例を示す縦断面図。
【図27】同第6の変形例を示す縦断面図。
【図28】同第7の変形例を示す縦断面図。
【図29】排水ハンドル60の取付構造の第1の変形例を示す縦断面図。
【図30】図29の(30)−(30)線でのスピンドル62とシャンク81の横断面図。
【図31】図30の(31)−(31)線でのシャンク81の縦断面図。
【図32】同第2の変形例を示す縦断面図。
【図33】同第3の変形例を示す縦断面図。
【図34】同第4の変形例を示す縦断面図。
【図35】同第5の変形例を示す縦断面図。
【図36】同第6の変形例を示す縦断面図。
【図37】同第7の変形例を示す斜視図。
【符号の説明】
A 便器用水タンク
1 タンク本体
2 内側容器
3 外側容器
7 給水用口
12 ボールタップ
13 排水弁
14 外部給水管
15 内部給水管
16 排水管
44 オーバーフロー管
45 水没管
60 排水ハンドル
61 ノブ
62 スピンドル
64 スピンドルガイド
81 シャンク

Claims (2)

  1. 特定の外観形状をもつ便器用水タンクにおいて、
    特定の外観形状をもつ外側容器と、
    前記外側容器に組込まれた、水を貯留するための内側容器と、
    を備え、
    前記内側容器が、
    異なる外観形状をもつ複数の外側容器の何れにも組込可能な共通の形状と、
    内側容器の底壁の左右方向のほぼ中央に配置される排水口と、
    内側容器の底壁に配置される給水口と、
    ボールタップと、
    前記給水口と前記ボールタップとの間を繋ぐ内部給水管と、
    を有し、
    前記外側容器が、
    その底壁の前記排水口に対応した位置に配置された、排水管を通すための第1の開口と、
    その底壁の前記給水口に対応した位置に配置された、外部給水管を通すための第2の開口と、
    を有し、
    前記内部給水管が、
    前記内側容器の内側から前記給水口内に差込まれる、前記外部給水管と接続するための接続部をもつ差込み部、
    を有し、
    前記差込み部が、前記給水口に差込まれてから所定角度だけ回転されることにより前記給水口に固定されることを特徴とする便器用水タンク。
  2. 請求項1記載の便器用水タンクにおいて、
    前記給水口と前記外部容器の開口とが前記外部給水管を通し得る内径を有し、それにより、前記外部給水管と前記内部給水管とを予め接続した後に、前記内側容器の内側より前記内部給水管を前記給水口に差込むことができることを特徴とする便器用水タンク。
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