JP3600897B2 - 二次覆工管路のマンホール構造 - Google Patents

二次覆工管路のマンホール構造 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、セグメントによって構成されたシールドにより内周面がライニングされたトンネル内に、ガラス繊維強化プラスチック管、ガラス繊維強化プラスチックモルタル管等のプラスチック製の内挿管が挿入されて、内挿管とシールドとの間に充填材が充填された二次覆工管路に対して設けられるマンホールの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
シールド工法は、地中に形成されたトンネルの内周面を、円弧状に湾曲した多数のセグメントによって構成されたシールドによりライニングして管路を形成する方法である。このようなシールド工法では、シールドによりトンネル内を一次覆工した後に、シールド内周面を、さらに、コンクリートにて覆う二次覆工が実施されている。しかし、シールドの内周面を全長にわたって厚いコンクリートによって二次覆工することは、作業効率が悪く、また、経済性も損なわれるという問題がある。
【0003】
このために、最近では、コンクリートに替えて、シールド内をガラス繊維強化プラスチック製の内挿管によって二次覆工する方法も採用されている。
【0004】
ガラス繊維強化プラスチック製の内挿管による二次覆工は、通常、図7に示すように、トンネル11の内周面が、多数のセグメントによって構成されたシールド12と、シールド12内に挿入されたガラス繊維強化プラスチック製の内挿管13との間に、モルタル等の裏込め材14が充填されて構成されている。
【0005】
このように、ガラス繊維強化プラスチック製の内挿管13によって二次覆工された管路10が形成されると、内挿管13の内部の点検等のために、この内挿管13と地表とを連通するマンホール55が、適当な間隔をあけて設けられる。
【0006】
マンホール55は、通常、鉄筋コンクリートによって構成されており、地表からシールド12に達する立坑51内に配置される。鉄筋コンクリートによって構成されたマンホール55は、重量が大きく、シールド12に直接、荷重が加われば、シールド12が破壊するおそれがある。このために、立坑51に対向したシールド12、裏込め材14、および内挿管13部分およびその近傍部分が撤去されて、その撤去された部分に、鉄筋コンクリート製の補強管54が構築されて、マンホール55が補強管54によって支持されるようになっている。
【0007】
補強管54は、シールド12、裏込め材14、および、内挿管13と連結されて相互に連通した状態になっている。補強管54が形成されると、内周面が型枠52によって覆われた立坑51内に、鉄筋コンクリート製のマンホール55が挿入されて、補強管54上に支持される。そして、マンホール55の内部と、補強管54の内部とが連通するように、補強管54の上部に開口部54aが形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
大きな重量を有する鉄筋コンクリート製のマンホール55は、このように、シールド12にて、直接、支持することができず、上述したように、シールド12等の一部を、マンホール55を支持する鉄筋コンクリート製の補強管54に取り替えなければならない。鉄筋コンクリート製の補強管54を製造するためには、型枠の設置、鉄筋の配置、コンクリートの打設および養生等の作業が必要であり、工期が長くなって経済性が損なわれるという問題がある。
【0009】
また、実開平4−134553号公報には、シールド二次覆工された管路に対して、マンホール用の直管を内挿管に接続したマンホール構造が開示されている。しかし、マンホール用の直管の重量が大きい場合には、内挿管に対して大きな重量が加わり、内挿管が破
壊するおそれがある。また、マンホール用の直管の周囲に裏込め材が充填されるようになっているが、裏込め材も内挿管によって支持される構成であるために、裏込め材の重量が大きくなれば、内挿管が破壊するおそれもある。
【0010】
さらに、マンホール用の直管は、内挿管に対して、接着剤によって接着される構成であるために、内挿管に対して直管は強固に支持されず、直管の周囲に裏込め材を充填する際に、内挿管と直管との接続部が破損するおそれがある。
【0011】
本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的は、短い工期によって経済的に製造することができ、しかも、二次覆工された管路が破壊されるおそれがない二次覆工管路のマンホール構造を提供することにある
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の二次覆工管路のマンホール構造は、トンネルの内周面が、複数のセグメントによって構成されたシールドによってライニングされて、そのシールド内に挿入された内挿管とシールドとの間に裏込め材が充填された二次覆工管路に設けられるマンホール構造であって、地表からシールドに達するように形成された立坑と、その立坑内に垂直状態に挿入されて、二次覆工管路のシールドに形成された開口部に挿入されてその開口部の周辺部に支持された円筒状の支持具によって支持されており、内挿管の内部とは連通状態になった繊維強化プラスチック製の立管と、この立管と前記立坑との間に充填された土の比重よりも小さな比重の軽量裏込め材と、を具備することを特徴とするものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0013】
また、本発明の二次覆工管路のマンホール構造は、トンネルの内周面が、複数のセグメントによって構成されたシールドによってライニングされて、そのシールド内に挿入された内挿管とシールドとの間に裏込め材が充填された二次覆工管路に設けられるマンホール構造であって、地表からシールドに達するように形成された立坑と、その立坑内に垂直状態に挿入されて、二次覆工管路のシールドに形成された開口部に挿入されて内挿管に支持された円筒状の支持具によって支持されており、内挿管の内部とは連通状態になった繊維強化プラスチック製の立管と、この立管と前記立坑との間に充填された土の比重よりも小さな比重の軽量裏込め材と、を具備することを特徴とするものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0014】
前記立管は、二次覆工された内挿管に直接支持される構成であってもよく、また、二次覆工された管路のシールドに支持される構成であってもよい。
【0015】
【作用】
本発明の二次覆工管路のマンホール構造では、二次覆工された管路に到達する立坑が地表から形成されると、その立坑内に、軽量であって高強度である繊維強化プラスチック製の立管が垂直状態で挿入され、その立管が、二次覆工管路のシールドに形成された開口部に挿入されてその開口部の周辺部に支持された円筒状の支持具によって支持されるか、二次覆工管路のシールドに形成された開口部に挿入されて内挿管に支持された円筒状の支持具によって支持される。そして、立坑と立管との間に、土の比重よりも小さな比重の裏込め材が充填される。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の二次覆工管路のマンホール構造の一例を示す断面図である。このマンホール構造は、図1に示すように、シールド工法によって形成されるトンネル11のシールド12内をガラス繊維強化プラスチックモルタル(FRPM)製の内挿管によって二次覆工した管路10に対して設けられる。シールド工法では、図示しない立坑間に形成されたトンネル11の内周面が、円弧状に湾曲する平板状の複数のセグメントによって構成されたシールド12によりライニングされる。そして、一方の立坑からシールド12内にガラス繊維強化プラスチックモルタル管によって構成された内挿管13が順番に挿入されて、挿入された各内挿管13同士が連結されると、内挿管13とシールド12との間にエアーモルタル等の裏込め材14が充填されて、シールド12内が二次覆工される。
【0017】
このように二次覆工された管路10には、適当な間隔をあけて、本発明のマンホール構造20が形成される。このマンホール構造20は、地表からトンネル11内周面をライニングするシールド12に達するように形成された立坑21内に、軽量であって高強度のガラス繊維強化プラスチックモルタル管によって構成された立管23が垂直状態で挿入されている。立坑21の内周面は、全周にわたって型枠22によって覆われており、型枠22の下端が、シールド12の上部外周面に突き当てられている。
【0018】
マンホール構造20の立管23と、立坑21の内周面を覆う型枠22との間には、エアーモルタル等の軽量裏込め材24が充填されている。軽量裏込め材24は、立管23の下端を通って、シールド12の開口部12a内、および裏込め材13の開口部13a内に充填されている。軽量裏込め材24は、土の比重1.8よりも小さな0.8程度の比重であって、しかも、硬化した状態で適度な硬度を有したエアーモルタル等が使用される。
【0019】
立管23の上端面には、マンホール構造20の蓋体26が載置される台座25が載せられている。この台座25は、例えば、鋳鉄によって平板状に構成されており、中央部に開口部が形成されている。そして、台座25の上面に、鋳鉄製の円板状をした蓋体26が載せられて、台座25の開口部が覆われるようになっている。台座25の周囲には、土等が充填される。
【0020】
このマンホール構造20は、内周面が型枠22によって覆われている立坑21内に挿入された立管23の下端部が、管路10の内挿管13に支持された支持具30によって支持されている。この支持具30は、コンクリートによって円筒状に形成された本体部31と
、この本体部31の上端部に形成されたフランジ部32とを有している。本体部31は、シールド12に形成された開口部12aおよび裏込め材14に形成された開口部14a内に嵌合されており、フランジ部32が、シールド12における開口部12aの周辺部に支持された状態になっている。そして、フランジ部32の上面に、ガラス繊維強化プラスチックモルタル製の立管23が垂直状態で支持されている。
【0021】
支持具30は、フランジ部32および本体部31の軸心部に貫通孔が形成されており、その貫通孔の内径が、立管23の内径に等しくなっている。支持台30におけるフランジ部32の外周面は、立坑21の内周面を覆う型枠22内周面に接触した状態になっており、フランジ部32の上方の型枠22と立管23との間に、エアーモルタル等の裏込め材24が充填されている。
【0022】
このような構成の二次覆工管路のマンホール構造20は、立坑21を形成して、その内周面を型枠22によって覆い、さらに、シールド12および裏込め材14に、立坑21と同心状態の開口部12aおよび14aを形成すると、その開口部12aおよび14a内に、コンクリート製の支持具30が構築される。支持具30は、円筒状の型枠を、各開口部12aおよび14a内と、立坑21の下端部内とにわたって、同心状態で嵌合させて、型枠と各開口部12aおよび14aと、立坑21の下端部との間に形成された間隙内にコンクリートを充填し、充填されたコンクリートの上端面を平坦に均して、硬化させることにより形成される。
【0023】
そして、形成されたコンクリート製の支持具30上に、立管23が垂直状態で載置されて、立管23と立坑21の内周面を覆う型枠22との間に、エアーモルタルの軽量裏込め材24が充填される。
【0024】
本実施例の二次覆工管路のマンホール構造20では、立管23および軽量裏込め材24の重量が、ガラス繊維強化プラスチックモルタル製の内挿管13には加わらず、支持具30を介してシールド12に支持されている。そのために、管路10の一部を補強管に取り替える作業等を必要とせず、作業性は著しく向上する。また、支持台30は、シールド12に形成された開口部12aに合わせて、現場で製造されるために、支持台30とシールド12は密着した状態になっており、立管23および軽量裏込め材24の重量が、確実にシールド12に加わり、立管23は、安定的に支持される。
【0025】
また、立管23を直接、内挿管13等に突き合わせる必要がないために、内挿管13の下端部を円弧状に窪んだ状態に加工する必要もない。
【0026】
図2は、本発明の他の実施例の二次覆工管路のマンホール構造を示す断面図である。本実施例の二次覆工管路のマンホール構造20では、ステンレス等によって製造された支持具40が、ガラス繊維強化プラスチックモルタル製の内挿管13に装着されて、この支持具40によって、立管23が支持されるようになっている。
【0027】
図3は、支持具40の斜視図である。この支持具40は、内挿管13の上部外周面に嵌合状態となるように円弧状に湾曲した平板状の支持部41と、この支持部41の中央部に、外方に突出するように設けられた円筒状の連結部42と、この連結部42の先端部に同心状態で設けられた連結部42よりも大きい直径の円筒状をした受け台部43とを有している。支持部41は、中央部に円形状の開口部41aが設けられており、この開口部41aの周囲に、円筒状の連結部42の一方の端部が連結されている。
【0028】
受け台部43は、立管23の端部が内部に嵌合する大きさになっており、受け台部43の連結部42側の端面は、立管23の端面が載置されるように連結部42の外周側が閉塞
された状態になっている。
【0029】
このような構成の支持具40は、予め、工場等によって製造されて、マンホール構造20が設置される現場にまで搬送される。そして、立坑21の内部に対向したシールド12および裏込め材14の周面に開口部12aおよび14aがそれぞれ形成されると、それらの開口部12aに支持具40の受け台部43が同心状態で嵌合されて、内挿管13の上部外周面に、支持具40の平板状の支持部41が載置される。そして、この支持部41と内挿管13の外周面とが、接着剤によって接着される。
【0030】
このような状態になると、立坑21内に立管23が垂直状態で搬入されて、その下端部が、支持具40の受け台部43に嵌入される。受け台部43内に立管23が嵌入されると、受け台部43と立管23外周面とが接着剤によって接着される。なお、受け台部43内には、立杆23に嵌合して止水するゴム輪を予め設けておいてもよい。
【0031】
その後、立管23と立坑21の内周面を覆う型枠22との間に、エアーモルタル等の軽量裏込め材24が充填される。そして、充填された軽量裏込め材24が硬化した後に、支持部41の開口部41aを覆う内挿管13部分が除去されて、開口部12aが形成される。
【0032】
その他の構成は、図1のマンホールの構成と同様になっている。
【0033】
本実施例の二次覆工管路のマンホール構造20では、軽量裏込め材24によって固定された立管23が、支持具40によって支持されており、しかも、立管23等の荷重が、支持具40を介して、ガラス繊維強化プラスチックモルタル製の内挿管13に支持された状態になっているために、管路10の一部を補強管等に取り替える必要がなく、作業性が著しく向上するとともに、立管23は、一層、安定した状態で支持される。
【0034】
また、立管23を直接、内挿管13等に突き合わせる必要がないために、内挿管13の下端部を円弧状に窪んだ状態に加工する必要もない。
【0035】
次にマンホールの構築方法について説明する。まず、図4(a)に示すように、トンネル11内周面が、円弧状に湾曲する平板状の多数のセグメントによって構成されたシールド12によってライニングされると、マンホールを構築すべき部分に対応したシールド12の上部周面に、開口部12aが形成される。開口部12aは、内周面が型枠22によって覆われたマンホール用の立坑21の下端開口部に対向するように形成される。
【0036】
次に、図4(b)に示すように、シールド12内に、ガラス繊維強化プラスチックモルタル(FRPM)管によって構成された接続本管60が挿入される。
【0037】
図6は、シールド12内に挿入される接続管60の要部を示す一部破断側面図である。この接続本管60は、上部に開口部61aが設けられたFRPM製の直管状の管本体部61と、その開口部61aの周縁部に全周にわたって設けられた環状の受け台62とを有している。受け台62は、開口部61の周縁部外周面に全周にわたって設けられた環状のクッションゴム62aと、このクッションゴム62a上に載置された支持部材62bとを有している。この支持部材62aは、上方に向かって開口する断面コ字状をしており、クッションゴム62aとともに、管本体部61と一体となったガラス繊維強化プラスチック(FRP)部62cによって、両側部が全周にわたって支持されている。支持部材62bの内部には、ゴム等のパッキング材62dが配置されている。
【0038】
このような接続本管60は、シールド12内に挿入されて、図4(b)に示すように、シールド12に設けられた開口部12a内に、接続本管60の受け台62が対向するように位置される。シールド12に設けられた開口部12aの内径は、受け台62の外形よりも十分に大きく、従って、受け台62は、シールド12の開口部12a内に位置される。
【0039】
このような状態になると、図4(c)に示すように、直管状の接続枝管70が、立坑21を通って、シールド12の開口部12a内に垂直状態で挿入され、その下端部が接続本管60の受け台62における支持部材62b内に全周にわたって嵌入される。これにより、接続枝管70は、支持部材62b内に設けられたパッキング材62dにて水密状態で安定的に支持される。接続枝管70の上端部は、シールド12の開口部12aを通って立坑21内に位置している。
【0040】
次に、レジンコンクリート製の一対の内挿管16が、接続本管60の両側に位置するように、それぞれ、シールド12内に挿入される。各内挿管16は、接続本管60の各端部が嵌入する受け口16aを各端部に有しており、接続本管60に各内挿管16の受け口16aが嵌入されて接続される。そして、各内挿管16にも他の内挿管16が接続されてシールド12内の全体にわたって内挿管16が配置される。
【0041】
このような状態になると、図5(a)に示すように、シールド12の開口部12aからシールド12の内周面と内挿管16および接続本管60との間に、エアーモルタル等の裏込め材14が充填される。裏込め材14は、立坑21内を通過してシールド12内に挿入されたホース等によって、シールド12内に充填される。そして、裏込め材14は、接続本管60に垂直状態で支持された接続枝管70の周囲にも充填されて、接続枝管70は、立坑21内に位置する上端部以外が、裏込め材14に埋め込まれた状態になる。
【0042】
その後、図5(b)に示すように、立坑21内にマンホール用の立管23が垂直状態で挿入されて、この立管23の下端部が、立坑21内に位置する接続枝管70の上端部に接続される。立管23と接続枝管70とは、例えば、立管23および接続枝管70の各端部間にわたってゴム輪71を嵌合して、ステンレス製の接続帯材72をゴム輪71上に巻回することにより接続される。
【0043】
立管23が接続枝管70に垂直状態で接続されると、図5(c)に示すように、立坑21の内周面を覆う型枠22と立管23との間に、エアーモルタル等の裏込め材24が充填される。そして、立管23の上側に、台座、蓋体等が設置されることにより、マンホールが構築される。
【0044】
本実施例のマンホールの構築方法では、接続本管60における開口部61aの周縁部に設けられた受け台62に、接続枝管70が支持されると、その支持部分の周囲に裏込め材14が充填されるために、シールド12内に位置する接続本管60と接続枝管70とが強固に接続される。そして、接続枝管70と立管24とが接続される。接続枝管70と立管24とは、立坑21内にて接続することができるために、強固に接続することができ、従って、立管24は、接続枝管70を介して、シールド12内の接続本管60に強固に接続される。
【0045】
また、接続本管60の受け台62は、管本体部61の外周面からわずかに突出した状態であるために、シールド12内を容易に運搬することができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明の二次覆工管路のマンホール構造は、このように、軽量であって高強度な繊維強化プラスチック製の立管が、二次覆工管路のシールドに形成された開口部に挿入されてそ
の開口部の周辺部に支持された円筒状の支持具によって支持されているために、二次覆工された管路のシールドまたは内挿管が破壊されるおそれがない。また、立管と立坑との間に充填される軽量裏込め材は、土の比重よりも小さな比重を有しているために、軽量裏込め材によって二次覆工管路に加わる荷重は著しく軽減されて、二次覆工管路の破壊も確実に防止される。
また、立管および軽量裏込め材の重量が、ガラス繊維強化プラスチックモルタル製の内挿管には加わらず、支持具を介してシールドに支持されているために、管路の一部を補強管に取り替える作業等を必要とせず、作業性は著しく向上し、また、支持台は、シールドに形成された開口部に合わせて、現場で製造されるために、支持台とシールドは密着した状態になっており、立管および軽量裏込め材の重量が、確実にシールドに加わり、立管は、安定的に支持され、また、立管を直接、内挿管等に突き合わせる必要がないために、内挿管の下端部を円弧状に窪んだ状態に加工する必要もない。
【0047】
また、本発明の二次覆工管路のマンホール構造は、このように、軽量であって高強度な繊維強化プラスチック製の立管が、二次覆工管路のシールドに形成された開口部に挿入されて内挿管に支持された円筒状の支持具によって支持されているために、二次覆工された管路のシールドまたは内挿管が破壊されるおそれがない。また、立管と立坑との間に充填される軽量裏込め材は、土の比重よりも小さな比重を有しているために、軽量裏込め材によって二次覆工管路に加わる荷重は著しく軽減されて、二次覆工管路の破壊も確実に防止される。
また、軽量裏込め材によって固定された立管が、支持具によって支持されており、しかも、立管等の荷重が、支持具を介して、ガラス繊維強化プラスチックモルタル製の内挿管に支持された状態になっているために、管路の一部を補強管等に取り替える必要がなく、作業性が著しく向上するとともに、立管は、一層、安定した状態で支持され、また、立管を直接、内挿管等に突き合わせる必要がないために、内挿管の下端部を円弧状に窪んだ状態に加工する必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二次覆工管路のマンホール構造の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の二次覆工管路のマンホール構造の他の実施例を示す断面図である。
【図3】その二次覆工管路のマンホール構造に使用される支持具の一例を示す斜視図である。
【図4】(a)〜(c)は、マンホールの構築方法の一例における各工程をそれぞれ示す断面図である。
【図5】(a)〜(c)は、図4に示す工程に連続するマンホールの構築方法の各工程をそれぞれ示す断面図である。
【図6】その方法に使用される接続本管の要部の一部破断側面図である。
【図7】従来の二次覆工管路のマンホール構造の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 管路
11 トンネル
12 シールド
13 内挿管
14 裏込め材
20 マンホール構造
21 立坑
22 型枠
23 立管
24 軽量裏込め材
30 支持具
31 本体部
32 フランジ部
40 支持具
41 支持部
42 連結部
43 受け台部
60 接続本管
61 管本体部
61a 開口部
62 受け台
70 接続枝管

Claims (2)

  1. トンネルの内周面が、複数のセグメントによって構成されたシールドによってライニングされて、そのシールド内に挿入された内挿管とシールドとの間に裏込め材が充填された二次覆工管路に設けられるマンホール構造であって、地表からシールドに達するように形成された立坑と、その立坑内に垂直状態に挿入されて、二次覆工管路のシールドに形成された開口部に挿入されてその開口部の周辺部に支持された円筒状の支持具によって支持されており、内挿管の内部とは連通状態になった繊維強化プラスチック製の立管と、この立管と前記立坑との間に充填された土の比重よりも小さな比重の軽量裏込め材と、を具備することを特徴とする二次覆工管路のマンホール構造。
  2. トンネルの内周面が、複数のセグメントによって構成されたシールドによってライニングされて、そのシールド内に挿入された内挿管とシールドとの間に裏込め材が充填された二次覆工管路に設けられるマンホール構造であって、地表からシールドに達するように形成された立坑と、その立坑内に垂直状態に挿入されて、二次覆工管路のシールドに形成された開口部に挿入されて内挿管に支持された円筒状の支持具によって支持されており、内挿管の内部とは連通状態になった繊維強化プラスチック製の立管と、この立管と前記立坑との間に充填された土の比重よりも小さな比重の軽量裏込め材と、を具備することを特徴とする二次覆工管路のマンホール構造
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