JP3599863B2 - 換気手段を備えた雲台装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は換気手段を備えた雲台装置、特に屋外等にカメラを設置するために、必要となるカメラハウジング内の換気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、テレビカメラ、監視用カメラ等を遠隔的に駆動する装置として雲台があり、この雲台によれば、任意の位置に配置したカメラをパン(左右方向)、チルト(上下方向)に自動的に駆動させることができる。このようなカメラ及び雲台では、屋外等に設置するため、或いは塵やほこり等の悪影響をなくすために、カバーとしてのカメラハウジングが設けられる。即ち、このカメラハウジングは、例えば箱型でカメラ全体を覆うように形成され、雨、雪、塵、ほこり等からカメラを保護している。なお、正面には撮影窓が配置されており、この撮影窓を介してカメラでは撮影対象が捉えられる。
【0003】
そして、上記のカメラハウジング内には、アンプ等の回路部品を保護し、カメラハウジング内の温度調整を行うために、換気用の冷却ファンが設けられ、上記の撮影窓の曇り止め(露発生防止)、また発生した露の除去或いは保温のためにヒータ等が配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のカメラハウジングを有する雲台装置では、カメラと共にカメラハウジングも駆動しており、しかも上述した冷却ファンやヒータ等もカメラハウジング内に含まれることになり、単にカメラのみを駆動する場合に比べて、駆動対象の重量増加が問題となっている。即ち、駆動対象の重量増加は、雲台自体の大型化につながり、結果としてコスト高となる。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、カメラハウジング側の重量を軽減し、かつこのハウジング内の温度調整や撮影窓の曇り止めを良好に行うことができる換気手段を備えた雲台装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1請求項に係る発明は、撮影カメラ及びカバーとしてのカメラハウジングを、駆動軸を用いて回動させる雲台装置において、上記カメラハウジング内へ空気を導入するための通気孔を上記駆動軸内に設け、この通気孔を介してカメラハウジング内の換気を行うことを特徴とする換気手段を備えたことを特徴とする。
第2請求項の発明は、上記雲台本体側に送風ファンを配置し、この送風ファンにより雲台本体側から上記駆動軸の通気孔を介して空気が送られるように構成すると共に、上記カメラハウジング内には、ハウジング撮影窓への送風路を上記駆動軸の通気孔に連通して形成したことを特徴とする。
第3請求項の発明は、上記駆動軸の通気孔として、導入孔と排気孔の両者を配置したことを特徴とする。
【0007】
上記の構成によれば、例えば駆動軸の中心部を中空に形成し、この中空内を2分割することにより、又は二重管構造とすることにより、通気孔としての導入孔と排気孔が形成される。そして、雲台本体側の送風ファンにより、雲台本体側の空気が上記導入孔を介してカメラハウジング内へ供給され、この空気は例えば送風路を介して撮影窓の裏側へ送られる。この空気はハウジング内を循環した後、上記排気孔から雲台本体側へ排気される。なお、上記の空気の温度は、雲台本体側で調整することができ、冬季等でハウジング内の保温が必要な場合は、温めた空気を上記導入孔から供給することができる。このようにして、本発明ではカメラハウジングに、冷却ファンやヒータを設けないので、駆動対象であるカメラハウジング(及びカメラ)側の重量が軽減される。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1〜図4には、実施形態の第1例である雲台装置の構成が示され、図1は内部を上側から見た図、図2は雲台側の内部を示した装置の正面図、図3は撮影窓への送風路を示した装置の斜視図、図4は駆動軸部の構成図である。図1に示されるように、レンズ部11を有するカメラ(テレビカメラ、監視カメラ等)12は、直方体形状のカメラハウジング13内に取り付けられ、このハウジング13の前面には撮影窓(ガラス)14が設けられている。一方、図2に示されるように、雲台(本体)16はパン駆動軸17により支持台18に取り付けられており、もう一つのチルト駆動軸20に上記カメラハウジング13が支持される。
【0009】
このチルト駆動軸20は、そのギヤ21がチルト駆動用モータ22のギヤ23に接続され、パン駆動軸17のギヤ24も図示していないが、パン駆動用モータへ接続される。従って、上記の雲台16では、パン駆動軸17をモータにより回転させると、雲台16と共にカメラハウジング13及びカメラ12を左右へ回動させ、チルト駆動軸20をモータ22で回転させると、カメラハウジング13及びカメラ12を上下に回動させることができる。
【0010】
上記のような構成において、図4(A)に示されるように、チルト駆動軸20の中心部に中空状の貫通孔26が形成されており、この貫通孔26に回動自在となる通気用管27が雲台16からカメラハウジング13まで設けられる。この通気用管27では、中心の仕切り板28により導入孔PA と排気孔PB が設けられており、この通気用管27はチルト駆動軸20の回転に影響されない固定状態で配置される。
【0011】
一方、図1に示されるように、雲台16側の側面板に、吸気口29と排気口30が設けられ、この吸気口29の内側に送風ファン31が配置される。そして、この送風ファン31により吸い込まれる空気を上記導入孔PA に供給する構成を採用することになるが、当該例では雲台16内を仕切板32や仕切部材33等で部屋SA とSB が閉鎖空間となるように仕切っている。この他にも、パイプを用いて上記送風ファン31からの送風を上記導入孔PA に導くようにすることもできる。
【0012】
また、図1及び図3に示されるように、カメラハウジング13側には、上記の導入孔PA に接続して、厚さの薄い送風管(送風路)34が取り付けられており、この送風管34は撮影窓14の裏側の縁部まで配設される。
【0013】
実施形態の第1例は以上の構成からなり、上述した送風ファン31を駆動させると、雲台側の吸気口29から外気が部屋SA に吸い込まれる。そうすると、この部屋SA は閉鎖空間であることから、内部の空気がチルト駆動軸30の中心部にある通気用管27の導入孔PA からカメラハウジング13側へ供給される。従って、このカメラハウジング13側では、送風管34内を通って撮影窓14の裏面に空気が供給されることになり、この送風(噴射)によって撮影窓14の曇り止め(露発生防止)が可能となる。
【0014】
そして、撮影窓14へ向けて送風された空気は、カメラハウジング13内を循環し、ここではカメラ12の回路部品の冷却を行うことができる。その後、この循環空気は、上記通気用管27の排気孔PB から、今度は雲台16の他方の部屋SB 内へ戻され、排気口30から外部へ排出される。
【0015】
図4(B)及び図5には、実施形態の第2例の構成が示されている。この第2例では、まず図4(B)に示されるように、上記のチルト駆動軸20の貫通孔26内に更に径の小さい導入管36が設けられ、通気孔が二重管構成とされる。従って、導入管36が導入孔PA となり、この導入管36の外周面と貫通孔26の内周面で形成される孔が排気孔PB となる。そして、図5に示されるように、雲台16側では、上記の導入管36に連結管37が接続され、この連結管37は送風ファン31を配置し、空気を取り入れる吸気部38に連結される。
【0016】
このような第2例の構成によれば、送風ファン31で吸気口29から取り入れられた空気は、吸気部38及び連結管37を介して導入管(導入孔PA )36からカメラハウジング13内へ供給され、上記第1例と同様に、撮影窓14の縁部から裏面へ送られる。そして、カメラハウジング13内を循環した空気は、導入管36と貫通孔26との間の排気孔PB から雲台側、そして図1の排気口30から外部へ排出され、これによっても、撮影窓14の曇り止めやカメラ12の回路部品の冷却等が可能となる。
【0017】
上記の第1例及び第2例では、外気をそのままカメラハウジング13内へ供給するようにしたが、冬季等でハウジング13内の保温が必要な場合は、雲台16側の熱源(熱発生部)をヒータとして使用したり、或いは雲台16側にヒータを設け、温度調整された送風を行うようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、雲台に配置されたパン、チルトの駆動軸に、カメラハウジング内へ空気を導入するための導入孔と排気孔を通気孔として設け、これらの通気孔を介してカメラハウジング内の換気を行うようにしたので、カメラハウジング側に冷却ファンやヒータを配置することなく、内部の温度調整や撮影窓の曇り止めを良好に行うことができる。従って、カメラハウジング側の重量を軽減でき、雲台の駆動力も小さくすることが可能となる。
【0019】
また、第2請求項の構成によれば、送風ファンを設けると共に、カメラハウジング内では撮影窓への送風路を形成したので、撮影窓の曇り止めを良好に行うことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の第1例に係る雲台装置の構成を示す断面図である。
【図2】第1例の雲台側の内部を示す雲台装置の正面図である。
【図3】第1例のカメラハウジング内の撮影窓への送風路を示す雲台装置の斜視図である。
【図4】実施形態例の駆動軸部の構成を示し、図(A)は第1例の正面図、図(B)は第2例の正面図である。
【図5】実施形態の第2例の雲台装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
13 … カメラハウジング、
14 … 撮影窓、
16 … 雲台、
20 … チルト駆動軸、
26 … 貫通孔、
27 … 通気用管、
29 … 吸気口、
30 … 排気口、
31 … 送風ファン、
34 … 送風管、
36 … 導入管、
PA … 導入孔、
PB … 排気孔。
Claims (3)
- 撮影カメラ及びカバーとしてのカメラハウジングを、駆動軸を用いて回動させる雲台装置において、
上記カメラハウジング内へ空気を導入するための通気孔を上記駆動軸内に設け、この通気孔を介してカメラハウジング内の換気を行うことを特徴とする換気手段を備えた雲台装置。 - 上記雲台本体側に送風ファンを配置し、この送風ファンにより雲台本体側から上記駆動軸の通気孔を介して空気が送られるように構成すると共に、
上記カメラハウジング内には、ハウジング撮影窓への送風路を上記駆動軸の通気孔に連通して形成したことを特徴とする上記第1請求項記載の換気手段を備えた雲台装置。 - 上記駆動軸の通気孔として、導入孔と排気孔の両者を配置したことを特徴とする上記第1請求項記載の換気手段を備えた雲台装置。
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