JP3599524B2 - 電力変換システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば無効電力補償装置、直流送電装置、周波数変換装置、電池電力貯蔵システム用電力変換装置等、交流電力系統に連系されて、交流電力を直流電力に、または直流電力を交流電力に変換する電力変換システムに係り、特に系統地絡事故時にも正常に運転を継続することができ、かつ定常運転時の制御精度も確保できるようにした電力変換システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば無効電力補償装置、直流送電装置、周波数変換装置、電池電力貯蔵システム用電力変換装置等、交流電力系統に連系されて、交流電力を直流電力に、または直流電力を交流電力に変換する電力変換システムが、多く用いられてきている。
【0003】
図5は、この種の電圧型の電力変換システムの一例を示す概略構成図である。図5において、電力変換システム100は、自励式電力変換器10と、直流コンデンサ20と、連系リアクトル30、変換器用変圧器40とから構成され、直流電源50と交流電力系統60との間に接続されている。
【0004】
なお、連系リアクトル30は、変換器用変圧器40の漏れインダクタンスで代用され、省略される場合もある。
一方、図5に示すような電力変換システム100を、直流電源50と交流電力系統60との間に接続して、両者間で電力を授受する場合の動作原理については公知であり、例えば“電気学会半導体電力変換方式調査専門委員会版「半導体電力変換回路」(1987年3月31日発行)の216〜229ページ”に記述されている。
【0005】
図6は、図5の電力変換システム100における自励式電力変換器10の主回路の一例を示す構成図である。
図6において、自励式電力変換器10は、ブリッジ接続された複数(ここでは6個)の自己消弧可能な素子(以下、自己消弧素子と称する)、例えばゲートターンオフサイリスタGU,GV,GW,GX,GY,GZと、これらにそれぞれ逆並列に接続されたダイオードDU,DV,DW,DX,DY,DZと、直流端子PT,NTと、交流端子R,S,Tとを備えている。
【0006】
図7は、図5の電力変換システム100における制御装置の一例を示す構成図であり、図5および図6と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0007】
図7において、電流検出器45は、3台の変流器をスター(Y)接続して構成され、交流電力系統60と変換器用変圧器40の間に流れる交流電流(各相電流)を検出する。
【0008】
また、電圧検出器47は、交流電力系統60と変換器用変圧器40との間に印加される交流電圧を検出する。
さらに、電力検出器70は、電流検出器45により検出された交流電流iu,iv,iwと、電圧検出器47により検出された交流電圧Vu,Vv,Vwを入力として、電力変換システム100と交流電力系統60との間を流れる有効電力Pdおよび無効電力Qdを検出する。
【0009】
一方、電力制御装置80は、有効電力基準設定器81、無効電力基準設定器82、比較器84、85、有効電力制御器(APR)86と、無効電力制御器(AQR)87と、定電流制御回路(ACR)88と、ゲート制御回路89とから構成されている。
【0010】
比較器84は、有効電力基準設定器81により設定された有効電力基準値Prefと、電力検出器70により検出された有効電力検出値Pdとを比較して、両者の差を出力する。
【0011】
また、有効電力制御器86は、比較器84により検出された有効電力基準値Prefと有効電力検出値Pdとの差を入力し、その差を小さくするように有効電流指令値P* を出力する。
【0012】
さらに、比較器85は、無効電力基準設定器82により設定された無効電力基準値Qrefと、電力検出器70により検出された無効電力検出値Qdとを比較して、両者の差を出力する。
【0013】
一方、無効電力制御器87は、比較器85により検出された無効電力基準値Qrefと無効電力検出値Qdとの差を入力し、その差を小さくするように無効電流指令値Q* を出力する。
【0014】
また、定電流制御回路88は、電流検出器45により検出された交流電流Iu,Iv,Iwを、有効電力制御器86から出力される有効電流指令値P* と、無効電力制御器87から出力される無効電流指令値Q* とに合わせるように動作して、出力電圧指令U* ,V* ,W* を出力する。
【0015】
なお、この定電流制御回路88の原理については、例えば“特開平1−7710号公報”に、また定電流制御回路88の例としては、例えば“文献Shun−1chiHiroseetal11APPlicationofadigitalinstantancouscurrentconbo 10fstaticjlduct10nthyristorconvertersintheut111ty−11ne゜゜PCIMProccedjlg(Dcc8,1988) ”他に開示されていて公知であるので、ここではその説明を省略する。
【0016】
以上のような構成とすることにより、電力変換システム100の出力する有効電力、無効電力を制御することができる。
ところで、通常、図5に示すような電力変換システム100が、基幹電力系統に接続される場合、変換器用変圧器40の1次側の中性点は接地される。
【0017】
そして、このような構成において、交流電力系統60に落雷等により地絡事故が発生した場合には、地絡電流が変換器用変圧器40の中性点接地回路を通して流れる。この地絡電流のピーク値は、変換器用変圧器40の%インダクタンスが20%の場合、最大定格電流の5倍まで流れる。
【0018】
この地絡電流は、制御に使用している電流検出器45による各相電流の検出値にも重畳し、検出値のピークは、通常の電流値に地絡電流が重畳するため、変換器用変圧器40の%インダクタンスが20%の場合、定格電流の6倍に達する場合がある。
【0019】
交流電流の検出に使用される電流検出器45の変流器は、通常は変流器の定格の3倍程度までしか精度は保証されていない。
また、検出した交流電流の制御を行なう定電流制御回路88は、通常運転時の制御精度を確保するために、入力範囲は定格電流の2倍程度までとすることが一般的である。
【0020】
すなわち、これは6倍の入力範囲を確保すると、通常運転時の電流値が入力範囲の1/6以下となり、制御に使用する部品のオフセット、ドリフト、直線性誤差による影響が増加して、制御精度が低下するためである。
【0021】
一方、系統地絡事故時等で、入力範囲が2倍の制御回路に、6倍のピーク値を持つ検出値が入力されると、ピーク値が飽和した状態になり、正しい電流が入力されず、制御が正しく行なわれない。
【0022】
すると、地絡電流が流れないため、制御が正常であれば過電流にはならない変換器用変圧器40の2次側(変換器側)の電流も過電流となり、保護停止してしまう。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の電力変換システムにおいては、系統地絡事故時に地絡電流が重畳しても、定電流制御回路への入力が飽和しないようにするためには、入力範囲を大きくとることになり、定常運転時の制御精度を低下させてしまうという問題があった。
【0024】
また、定常運転時の制御精度を確保するために、入力範囲を定格電流の2倍程度にすると、系統地絡事故時に入力電流が飽和してしまい、正しく制御が行なえないため、変換器側の電流が過電流になるという不具合があった。
【0025】
本発明の目的は、系統地絡事故時にも正常に運転を継続することができ、かつ定常運転時の制御精度も確保することが可能な電力変換システムを提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、
請求項1の発明では、自己消弧素子をブリッジ接続してなり、交流電力を直流電力にまたは直流電力を交流電力に変換する自励式電力変換器と、前記自励式電力変換器の交流端子側に設置され、交流電力系統の電圧を所望の値に変換する変換器用変圧器と、前記自励式電力変換器の直流端子側に設置された直流電源と、前記自励式電力変換器の交流端子と前記交流電力系統との間に設置され、出力側をデルタ結線され、当該部所に流れる交流電流を検出する電流検出器と、前記電流検出器により検出された交流電流に基づいて、前記自励式電力変換器の出力電圧を制御する電力制御装置とを備えている。
【0027】
従って、請求項1の発明の電力変換システムにおいては、電流検出器の出力側をデルタ結線とすることにより、零相成分である地絡電流は、デルタ結線された電流検出器内を環流して、地絡電流が除去される。
【0028】
また、請求項2の発明では、
自己消弧素子をブリッジ接続してなり、交流電力を直流電力にまたは直流電力を交流電力に変換する自励式電力変換器と、前記自励式電力変換器の交流端子側に設置され、交流電力系統の電圧を所望の値に変換する変換器用変圧器と、前記自励式電力変換器の直流端子側に設置された直流電源と、前記自励式電力変換器の交流端子と前記交流電力系統との間に設置され、当該部所に流れる交流電流を検出する電流検出器と、前記電流検出器により検出された交流電流に基づいて、前記自励式電力変換器の出力電圧を制御する電力制御装置と、前記電流検出器の出力側に接続され、出力側をデルタ結線された補助電流検出器と、
を備えている。
【0029】
従って、請求項2の発明の電力変換システムにおいては、電流検出器の出力側に補助電流検出器を接続し、補助電流検出器の出力側をデルタ結線とすることにより、零相成分である地絡電流は、デルタ結線された補助電流検出器内を環流して、地絡電流が除去される。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態による電力変換システムの一例を示す構成図であり、前記図5乃至図7と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
【0038】
すなわち、図1に示すように、本実施の形態の電力変換システム100は、前記電流検出器45の出力側に、電流検出器45により検出された交流電流から零相成分を除去する零相成分除去回路90を設けた構成としている。
【0039】
次に、以上のように構成した本実施の形態の電力変換システム100においては、電流検出器45で検出された交流電流から、零相成分除去回路90によって零相成分を除去することにより、零相である地絡電流を除去することができる。
【0040】
よって、零相成分除去回路90の出力であるIu,Iv,Iwには、系統地絡事故時にも、定電流制御回路88への入力電流Iu,Iv,Iwには地絡電流は重畳されず、検出電流のピーク値も、定常運転中と殆ど変わらない値となる。
【0041】
一方、交流電力系統60に連系される電力変換システム100においては、通常、零相成分を出力しないように、変換器用変圧器40の自励式電力変換器10側はデルタ結線されている。
【0042】
よって、制御を行なう上でも零相成分は無視しており、制御電流の零相成分が除去されることは制御上何ら支障がない。
上述したように、本実施の形態の電力変換システム100では、電流検出器45の出力側に、電流検出器45により検出された交流電流から零相成分を除去する零相成分除去回路90を設けるようにしているので、系統地絡事故時の地絡電流を定電流制御回路88の入力電流から除去できるため、制御系への検出電流の入力範囲(制御入力範囲)を定格の2倍程度としても、系統地絡事故中も制御入力が飽和することなく、正常に制御を行なうことが可能となる。
【0043】
これにより、定常運転時の制御精度を確保した上で、系統地絡事故中も自励式電力変換器10の電流が過電流になることなく制御を行なうことができる。
(第2の実施の形態)
図2は、本実施の形態による電力変換システムの一例を示す構成図であり、前記図5乃至図7と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
【0044】
すなわち、図2に示すように、本実施の形態の電力変換システム100は、前記自励式電力変換器10の交流端子と変換器用変圧器40との間、より具体的には自励式電力変換器10の交流端子と連系リアクトル30との間に電流検出器46を設け、この電流検出器46により検出された交流電流Iu2 ,Iv2 , Iw2 を、前記電流検出器45により検出された交流電流に代えて、定電流制御回路88に入力する構成としている。
【0045】
次に、以上のように構成した本実施の形態の電力変換システム100においては、零相成分を含まないデルタ結線された変換器用変圧器40の2次側の電流を電流検出器46で検出することにより、系統地絡事故時にも、定電流制御回路88への入力電流Iu2 ,Iv2 ,Iw2 には地絡電流は重畳されず、検出電流のピーク値も、定常運転中と殆ど変わらない値となる。
【0046】
上述したように、本実施の形態の電力変換システム100では、自励式電力変換器10の交流端子と連系リアクトル30との間に電流検出器46を設け、この電流検出器46により検出された交流電流Iu2 ,Iv2 ,Iw2 を、定電流制御回路88に入力するようにしているので、系統地絡事故時の地絡電流を定電流制御回路88の入力電流から除去できるため、制御系への検出電流の入力範囲(制御入力範囲)を定格の2倍程度としても、系統地絡事故中も制御入力が飽和することなく、正常に制御を行なうことが可能となる。
【0047】
これにより、定常運転時の制御精度を確保した上で、系統地絡事故中も自励式電力変換器10の電流が過電流になることなく制御を行なうことができる。
(第3の実施の形態)
図3は、本実施の形態による電力変換システムの一例を示す構成図であり、前記図5乃至図7と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
【0048】
すなわち、図3に示すように、本実施の形態の電力変換システム100は、前記電流検出器45の出力側をデルタ結線する構成としている。
次に、以上のように構成した本実施の形態の電力変換システム100においては、電流検出器45の出力側をデルタ結線とすることにより、零相成分である地絡電流は、デルタ結線された電流検出器45内を環流して、地絡電流が除去され、系統地絡事故時も定電流制御回路88への入力電流Iu,Iv,Iwは、過大なピーク電流値にならない。
【0049】
上述したように、本実施の形態の電力変換システム100では、電流検出器45の出力側をデルタ結線するようにしているので、系統地絡事故時の地絡電流を定電流制御回路88の入力電流から除去できるため、制御系への検出電流の入力範囲(制御入力範囲)を定格の2倍程度としても、系統地絡事故中も制御入力が飽和することなく、正常に制御を行なうことが可能となる。
【0050】
これにより、定常運転時の制御精度を確保した上で、系統地絡事故中も自励式電力変換器10の電流が過電流になることなく制御を行なうことができる。
(第4の実施の形態)
図4は、本実施の形態による電力変換システムの一例を示す構成図であり、前記図5乃至図7と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
【0051】
すなわち、図4に示すように、本実施の形態の電力変換システム100は、前記電流検出器45の出力側に補助電流検出器49を接続し、かつこの補助電流検出器49の出力側をデルタ結線する構成としている。
【0052】
次に、以上のように構成した本実施の形態の電力変換システム100においては、電流検出器45の出力側に補助電流検出器49を接続して、その出力側をデルタ結線とすることにより、零相成分である地絡電流は、デルタ結線された補助電流検出器49内を環流して、地絡電流が除去され、系統地絡事故時も定電流制御回路88への入力電流Iu,Iv,Iwは、過大なピーク電流値にならない。
【0053】
上述したように、本実施の形態の電力変換システム100では、電流検出器45の出力側に補助電流検出器49を接続して、その出力側をデルタ結線するようにしているので、系統地絡事故時の地絡電流を定電流制御回路88の入力電流から除去できるため、制御系への検出電流の入力範囲(制御入力範囲)を定格の2倍程度としても、系統地絡事故中も制御入力が飽和することなく、正常に制御を行なうことが可能となる。
【0054】
これにより、定常運転時の制御精度を確保した上で、系統地絡事故中も自励式電力変換器10の電流が過電流になることなく制御を行なうことができる。
また、電流検出器45の出力側の結線は通常の結線でよいため、変圧器保護装置、メータ等に利用することも可能となる。
【0055】
(その他の実施の形態)
(a)前記第2の実施の形態では、電力検出器70への入力電流として、電流検出器45による検出電流を入力する場合について説明したが、これに限らず、電流検出器46による検出電流を入力するようにしてもよい。
【0056】
この場合には、電力検出器70により検出した電力と、実際に系統に出力する有効電力、および無効電力との間には、変換器用変圧器40の損失、励磁電流分の差が生じることから、有効電力基準値Pref、および無効電力基準値Qrefを補正するようにすれば、何ら問題はない。
【0057】
(b)前記第3の実施の形態では、電力検出器70への入力電流として、電流検出器47による検出電流を入力する場合について説明したが、これに限らず、通常のスター結線で検出した相電流を入力するようにしてもよい。
【0058】
(c)前記第4の実施の形態では、電力検出器70への入力電流として、補助電流検出器49による検出電流を入力する場合について説明したが、これに限らず、通常のスター結線で検出した相電流を入力するようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明の電力変換システムによれば、自己消弧素子をブリッジ接続してなり、交流電力を直流電力にまたは直流電力を交流電力に変換する自励式電力変換器と、前記自励式電力変換器の交流端子側に設置され、交流電力系統の電圧を所望の値に変換する変換器用変圧器と、前記自励式電力変換器の直流端子側に設置された直流電源と、前記自励式電力変換器の交流端子と前記交流電力系統との間に設置され、出力側をデルタ結線され、当該部所に流れる交流電流を検出する電流検出器と、前記電流検出器により検出された交流電流に基づいて、前記自励式電力変換器の出力電圧を制御する電力制御装置とを備えようにしたので、系統地絡事故時も過大なピーク電流を制御系に入力する必要がなくなり、制御系への検出電流の入力範囲を定格の2倍程度にして制御精度を確保した上で、系統地絡事故時にも正しい制御を行なうことが可能となる。
【0060】
また、請求項2の発明の電力変換システムによれば、電流検出器の出力側に補助電流検出器を接続し、かつ当該補助電流検出器の出力側をデルタ結線するようにしたので、制御系への検出電流の入力範囲を定格の2倍程度にして制御精度を確保した上で、系統地絡事故時にも正しい制御を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による電力変換システムの一例を示す構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態による電力変換システムの一例を示す構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態による電力変換システムの一例を示す構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態による電力変換システムの一例を示す構成図。
【図5】電圧型電力変換システムの一例を示す概略構成図。
【図6】図5の電力変換システム100における自励式電力変換器10の主回路の一例を示す構成図。
【図7】図5の電力変換システム100における制御装置の一例を示す構成図。
【符号の説明】
10…自励式電力変換器、
20…直流コンデンサ、
30…連系リアクトル、
40…変換器用変圧器、
45,46…電流検出器、
47…電圧検出器、
49…補助電流検出器、
50…直流電源、
60…交流電力系統、
70…電力検出器、
80…電力制御装置、
81…有効電力基準設定器、
82…無効電力基準設定器、
84,85…比較器、
86…有効電力制御器、
87…無効電力制御器、
88…定電流制御回路、
89…ゲート制御回路、
100…電力変換システム、
GU,GV,GW,GX,GY,GZ…ゲートターンオフサイリスタ、
DU,DV,DW,DX,DY,DZ…ダイオード、
PT,NT…直流端子、
R,S,T…交流端子、
iu,iv,iw…交流電流検出値、
Vu,Vv,Vw…交流電圧検出値、
Pd…有効電力検出値、
Qd…無効電力検出値、
Pref…有効電力基準値、
P* …有効電流指令値、
Qref…無効電力基準値、
Q* …無効電流指令値、
U* ,V* ,W* …出力電圧指令値、
ΔP…有効電力値誤差分、
ΔQ…無効電力値誤差分、
GU,GV,GW…ゲート信号。
Claims (2)
- 自己消弧素子をブリッジ接続してなり、交流電力を直流電力にまたは直流電力を交流電力に変換する自励式電力変換器と、
前記自励式電力変換器の交流端子側に設置され、交流電力系統の電圧を所望の値に変換する変換器用変圧器と、
前記自励式電力変換器の直流端子側に設置された直流電源と、
前記自励式電力変換器の交流端子と前記交流電力系統との間に設置され、出力側をデルタ結線され、当該部所に流れる交流電流を検出する電流検出器と、
前記電流検出器により検出された交流電流に基づいて、前記自励式電力変換器の出力電圧を制御する電力制御装置と、
を備えて成ることを特徴とする電力変換システム。 - 自己消弧素子をブリッジ接続してなり、交流電力を直流電力にまたは直流電力を交流電力に変換する自励式電力変換器と、
前記自励式電力変換器の交流端子側に設置され、交流電力系統の電圧を所望の値に変換する変換器用変圧器と、
前記自励式電力変換器の直流端子側に設置された直流電源と、
前記自励式電力変換器の交流端子と前記交流電力系統との間に設置され、当該部所に流れる交流電流を検出する電流検出器と、
前記電流検出器により検出された交流電流に基づいて、前記自励式電力変換器の出力電圧を制御する電力制御装置と、
前記電流検出器の出力側に接続され、出力側をデルタ結線された補助電流検出器と、
を備えて成ることを特徴とする電力変換システム。
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