JP2000287457A - 電圧形自励式電力変換装置 - Google Patents
電圧形自励式電力変換装置Info
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Abstract
制する。 【解決手段】電力系統1と連系運転され、有効電力や無
効電力の制御を行う自励式電圧形半導体変換器31、3
2の制御装置に、dqベクトル制御系で生成されPWM
回路40に印加されるd軸電圧指令値VdF、q軸電圧
指令値VqFを、その生成時におけるコンデンサ4の直
流電圧Edで割り算する回路13B、15Bを設けてい
る。変換器出力Vi1、Vi2が直流電圧Edに依存しなく
なるので、事故からの復帰時などでEdが定格より低い
場合に、系統1との電位差が生じないので、過電流の発
生が回避できる。
Description
換装置に係わり、可変容量の無効電力、有効電力を融通
する電力変換制御方式に関する。
制御できることから、自励式電力変換装置の適用開発が
進んでいる。制御系の高速化のために、変換器の出力交
流電流をdq変換し、d軸成分とq軸成分を非干渉で高
速に電流制御する非干渉ベクトル制御方式が提案されて
いる。また、電圧型自励式変換器を構成要素とし、直流
電圧制御系と無効電力制御系(または電流制御系)を備
えて直流電圧と無効電力を同時に制御し、これにより電
圧形PWM変換器の出力電圧を制御する制御方式が提案
されている。以下に、この一例を説明する。
制御回路の構成を示し、平成4年度電学論Bの論文「自
励式無効電力補償装置の制御方式の開発(112巻1
号、67〜73頁)」に開示された自励式無効電力補償
装置である。
圧形自励式変換器(以下、単に変換器と称する)3の交
流側を変換用変圧器2で連系し、変換器3の直流側には
直流平滑コンデンサ4を接続し、その直流電圧Edが直
流電圧検出器5で検出する。
Vs及び系統電流Isの瞬時値から演算した瞬時Qは、
無効電力基準値Qdpと減算され、この差がAQR回路
16の無効電力指令Iqkとなる。また、直流電圧Ed
は直流電圧基準値Edpと減算され、直流電圧制御回路
11の入力信号ΔEdとなる。直流電圧制御回路11の
出力Idkは有効電流指令値で、ΔEdを零にするよう
に働く。
相/2相変換回路8で3相/2相変換後、d/q軸変換
回路9で有効電流軸成分IdH、無効電流軸成分IqH
として検出される。有効電流指令Idkは有効電流軸成
分IdHと減算して有効電流制御回路13に入力する。
有効電流制御回路13はこの差を零にするように働く信
号Rout を出力する。同様に、無効電力指令Iqkは無
効電流軸成分IqHと減算して無効電流制御回路15に
入力する。無効電流制御回路15はこの差を零にするよ
うに働く信号Iout を出力する。
電圧からd/q軸変換器回路9で検出したd軸フィード
フォワード電圧VdH、および変換用変圧器インピーダ
ンスXによる電圧降下補正を行うインピーダンス回路1
9とq軸電流検出値IqHを掛け算した出力信号と、そ
れぞれ図示の符号で加算して、d軸電圧指令値VdFを
得る。同様に、無効電流制御回路出力Iout はq軸フィ
ードフォワード電圧VqH、およびインピーダンスXに
よる電圧降下の補正を行うインピーダンス回路18とd
軸電流検出値IdHを掛け算した出力信号と、をそれぞ
れ図示の符号で加算して、q軸電圧指令値VqFを得
る。
指令値VqFを入力するPWMパルス回路40は、2相
/3相変換後、変換器3用のゲートパルス信号を生成す
る。この結果、変換器3は直流基準設定値Edpに等し
い直流コンデンサの電圧Edを維持しながら、設定され
た無効電力Qdpを発生する無効電力補償装置として動
作する。
換装置は、起動時や事故からの復帰時に過電流を発生す
る場合があり、以下に説明する。
られたエネルギーを使って変換器出力Viを得るため
に、変換器の運転前に直流コンデンサを基準値(1p
u)まで充電しておく必要がある。一般には、初充電装
置を使って直流コンデンサの電圧が定格の1puまで充
電されるので、変換器はフィードフォワード電圧VdH
の効果で起動時から系統電圧と同じ電圧を発生するの
で、変換器の直流巻線には殆ど電流が流れない。
使うスッチング素子、例えばGTO(Gate Turn Off Tr
ansistor)と逆並列に還流ダイオードが設置されている
ので、このダイオードを使って系統から充電する方法が
考えられる。この場合、還流ダイオードと直流コンデン
サが三相全波整流回路として動作するため、充電電圧の
大きさは系統の短絡容量比(SCR)と変換用変圧器の
インピーダンスにより変わるが、定格電圧の70%
(0.7pu)程度までしか充電されない。この状態で
変換器を起動すると、変換器の発生電圧は系統電圧の約
70%となるので、系統電圧と変換器を連系する変換用
変圧器に約30%の電位差が印加される。ここで、変換
用変圧器の%インピーダンスを20%と仮定すると、電
流制御は瞬時には応動できないために変換器の直流巻線
に1.5pu(=0.3/0.2)の過電流が起動した
瞬間に流れる。
電流が流れる。たとえば、変換器の至近端で1線地絡事
故が発生すると、系統電圧の大きさ(実効値)が約67
%まで低下するため、直流コンデンサの電圧も低下す
る。この場合、事故から復帰するときに系統電圧は10
0%に復帰するが、変換器は直流電圧が定格より低い状
態から運転するため、起動時の場合と同様に変換器の直
流巻線に過電流が流れる。このように、起動時や事故か
らの復旧時に過電流が流れると、変換器の半導体素子を
破壊する恐れがあるので、変換器の運転が継続できなく
なる。
旧時における過電流の発生を防止し、初充電装置を使用
することなく安全、かつ簡単に起動ないし事故からの復
帰を行える自励式半導体電力変換装置の制御装置を提供
することにある。
明は、電力系統と連系運転される自励式半導体変換器を
備え、有効電力または無効電力の制御を行う電圧形自励
式電力変換装置において、dqベクトル制御部とPWM
制御部を有し、前者によるd軸電圧指令値及びq軸電圧
指令値を後者に入力して、変換器制御のPWMパルスを
発生する制御装置に、前記d軸電圧指令値を前記変換器
の直流コンデンサの電圧で割り算した後に前記PWM制
御部に入力する割算回路を設けたことを特徴とする。
電圧指令値の各々を、前記変換器の直流コンデンサの電
圧で割り算した後に前記PWM制御部にそれぞれ入力す
る割算回路を設けたことを特徴とする。
換装置は、前記有効電力と無効電力に対応する変換器出
力電流の有効電流と無効電流の各検出値を、各々の基準
設定値に一致させるべく所定の調節演算を行う有効電流
制御回路及び無効電流制御回路と、前記有効電流制御回
路の出力、系統電圧からdq変換して得られるd軸フィ
ードフォワード検出電圧、及び変換用変圧器の電圧降下
補正を行うインピーダンスに前記無効電流の検出値を掛
け算した信号を、所定の符号関係で加算する第1の加算
回路と、同様に、前記無効電流制御回路の出力、q軸フ
ィードフォワード検出電圧、及び前記インピーダンスに
前記有効電流の検出値を掛け算した信号を、所定の符号
関係で加算する第2の加算回路と、前記第1及び第2の
加算回路の出力を直流コンデンサの検出電圧で割り算し
た信号をd軸電圧指令値及びq軸電圧指令値とし、PW
Mパルス発生回路に印加するように構成した制御装置を
備えることを特徴とする。
による電圧降下補正を行うための有効電流及び無効電流
を、前記検出値によらず指令値を用いるように構成した
ことを特徴とする。
は自励式電圧形変換装置のベクトル制御部とPWM制御
部間の換算を適正化することで、上記の課題を解決した
ものである。まず、図2を参照して、dqベクトル制御
の原理を説明する。三相交流回路では系統電圧をVsと
すると、変換器の出力電流ia、ib、ic の応答が数1
で与えられる。
る。
ことを示している。そこで、電流制御回路からの制御出
力をIout、Routと設定すると、数2の非干渉項が消え
て数3が求まり、さらに数4に示す非干渉制御の応答式
が得られる。
ら出力される設定電圧である。
Fとq軸電圧指令値VqFがPWMパルス回路に入力す
る。本発明は、これらVdFとVqFに直流コンデンサ
の電圧Edの情報を反映させることにより、変換器が発
生する変換器出力電圧Viと系統電圧Vsとの電位差を
最小にする。
と、交流電圧が定格電圧のときd軸フィードフォワード
電圧VdHは1puとなり、また直流コンデンサの電圧
が基準値(定格)のときEdも1puである。ところ
が、系統から充電する場合などには、直流電圧Edが
0.7pu程度となるので、このEdに依存する変換器
出力Viと系統電圧Vs間に電位差が生じて過電流が流
れる。次に、その理由について説明する。
圧Viと直流電圧Edとの間には数5の関係がある。
電圧Viは直流電圧Edと変調度kの乗算値に、定数√
3/2√2≒0.612を掛けたものである。また、変
調度kはPWMパルス回路において、互いに90°異な
るd軸電圧指令値VdFとq軸電圧指令値VqFの合成ベク
トルとなり、数6に示すようにVdFとVqFの二乗和の平
方根に比例する。ただし、K0は定格変調度である。
割算すれば、変換器の出力電圧ViはEdの影響を受け
なくなる。なお、定格変調度K0をEdで割算する処理
は、予めVdFとVqFをEdで割っておくのと等価であ
り、数7のように示される。
電圧Edを0.7puとすると、変調度kは数8で示さ
れる。
数値を乗算したVdHとVqHがPWMパルス回路に印
加される。
直流電圧が定格より低いことによる変換器出力の低下が
防止でき、系統電圧と等しい電圧を起動時から出力する
ので、起動時の過電流の発生を回避できる。同じこと
が、系統事故からの復帰時の直流電圧にも言えるので、
過電流の発生を回避した変換器の運転が直ちに可能にな
る。
図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の
第1の実施例による自励式半導体電力変換装置の構成を
示す。この実施例は変換器が2多重の場合で、変換装置
が直流系(共通直流コンデンサ)で接続されたBTB
(Back To Back)構成で、全く同じ構成の制御回路を持
つ場合である。なお、本例を2多重の変換器構成で示し
たのは、後述のシミュレーション装置の都合からで、単
独の変換器であってもよい。
と変換器31、32は、変換用変圧器21、22で連系
されている。インピーダンス回路2’は変圧器2のイン
ピーダンスXを模式的に示したもので、説明を簡単にす
るために巻数比は1とする。変換器31、32に接続す
る直流コンデンサ4は、順変換器として運転される場合
は直流出力、逆変換器として運転される場合は交流出力
のためのエネルギーを蓄積する。
号の取得のため、変流器20、電圧検出用変圧器30及
び直流電圧検出器5を設けている。本実施例の制御回路
は図7の構成に加えて、有効電力設定器7AとAPR回
路17及び割算回路13B、15Bを設けている。
系統電圧の瞬時値は電圧検出器30から、系統電流の瞬
時値は変流器20からそれぞれ検出され、P、Q演算回
路50’で瞬時P、Qが演算される。瞬時Q、Pはそれ
ぞれ減算器71、71Aで無効電力基準設定器7の出力
Qdp、有効電力基準設定器7Aの出力Pdpと差をと
り、AQR回路16、APR回路17によりその偏差が
0となるように制御する有効電力指令Ipk、無効電力
指令Iqkとなる。
算器61で、直流電圧基準値設定器6の出力Edpと差
をとり、この偏差△Edが直流電圧制御回路11の入力
となる。また、直流電圧制御回路11の上限リミッタに
有効電力指令Ipk、下限リミッタに−Ipkが印加さ
れる。直流電圧制御回路11は偏差△Edを0にするよ
うに働く。すなわち、直流電圧制御回路11の出力Id
kは、直流コンデンサ4の電圧を基準電圧に等しくする
のに必要なd軸有効電流指令値である。
の瞬時値は、3相/2相変換回路8で3相/2相変換
後、d/q軸変換回路9で有効電流軸成分IdH、無効
電流軸成分IqHとして検出される。この検出を正しく
行うために、系統電圧の位相を検出する同期信号発生回
路10を設けている。
のd軸有効電流指令Idkと有効電流軸成分IdHの差
を求め、d軸有効電流制御回路13に入力する。有効電
流制御回路13はこの差を零にするように働く信号Rou
t を出力し、結果として直流電圧Edが基準値Edpに
等しくなる。同様に、無効電力指令Iqkは減算器14
で無効電流軸成分IqHと差をとり、q軸電流制御回路
15に入力される。電流制御回路15はこの偏差を零に
するように働く信号Iout を出力し、結果として変換器
は無効電力基準設定値Qdpに等しい無効電力を発生す
る。なお、電流制御回路13、15には比例積分演算が
用いられるが、他の演算方法によってもよい。
換用変圧器2のインピーダンスXによる電圧降下補正を
行うためのインピーダンス回路19と無効電力指令値I
qkを掛け算した出力信号、及び系統電圧からdq変換
して得たd軸フィードフォワード電圧VdHと、加算器
13Aで図示の符号(+、−、+)により加算した後、
割算器13Bで直流電圧Edによる割算を行い、PWM
回路40のd軸電圧指令値VdFを得る。同様に、q軸
電流制御回路15の出力Ioutは、インピーダンスXに
よる電圧降下補正を行うインピーダンス回路18とd軸
有効電流指令Idkを掛け算した出力信号、及び系統電
圧からdq変換して得たq軸フィードフォワード電圧V
qHと、加算器15Aで図示の符号(+、+、+)によ
り加算した後、割算器15Bで直流電圧Edによる割算
を行い、PWM回路40のq軸電圧指令値VqFを得
る。
軸電圧指令値VdFとq軸電圧指令値VqFがPWM発
生器40に印加される。この結果、直流電圧が低い場合
に、変調度kはその低い割合に逆比例して大きくなるた
め、変換器出力は系統電圧と等しい電圧を出力するよう
になり、直流電圧Edの大きさに依存しない変換器出力
Viを常に得ることができる。
よる定格より低い直流コンデンサの電圧で起動した場合
に、直流電圧Edの影響が割算回路13B、15Bによ
って取り除かれるので、系統電圧と等しい変換器出力が
得られ、電位差による過電流を発生しなくなる。同様に
系統事故時も、変換器からの出力電圧Viが直流電圧E
dに依存せず、系統電圧Vsと同じフィードフォワード
電圧VdHのみで制御されるので、直流コンデンサの電圧
が低い場合にも過電流を発生せず、直ちに復帰運転が可
能になる。このように、起動時に従来の初充電装置によ
る充電が不要で、また、系統と変換器出力との電位差に
よる過電流の発生が抑制できるので、運転継続性が大幅
に改善される。
式変換器を順変換器とし、500kmの直流線路で連系
されたハイブリッドシステムを対象に、EMTP(Elec
tro‐Magnetic Transients Program)を用いたシミュレ
ーションによる解析結果を説明する。
ステム)を示す。逆変換器側は図1に示したと同様の主
回路及び制御回路100である。なお、変換器31、3
2の直流側は直列接続としているが、並列接続でもよ
い。順変換器側は、他励式の変換器31A、32Aは変
換用装置用変圧器21A、22Aで交流系統1Aに連系
され、制御回路100Aによって定電流制御されてい
る。逆変換器側は直流電圧一定制御を行うので、自励式
変換器31、32は直流電圧Edを直流電圧基準値Edp
と等しくするように、逆変換器側から取り出される有効
電力Pと逆変換器と順変換器で発生する損失分を補う、
いわゆるしわとりの動作をする。本解析では、順変換器
と逆変換器に与える直流電圧基準値Edpを順変換器は
1.16pu,逆変換器は1.0puに設定している。
を発生させた時のEMTP解析波形である。(a)従来
方式では、直流電圧での割算がないので、事故から復帰
時に1.5pu以上(シミュレーションでは、1.8p
u)の変換器電流が流れており、変換器を停止してスッ
チング素子の破壊を防止する必要がある。
算を行うので、変換器電流は事故からの復帰時にも指令
値Idkと殆ど同じ変換器電流となり、過電流が発生しな
いため、変換器は運転を継続することができる。
図5は、第2の実施例による自励式半導体電力変換装置
の構成を示し、図1と同等の要素には同一の符号を付し
ている。第1の実施例との相違は、変換用変圧器のイン
ピーダンスによる電圧降下補正を行うための有効電流信
号及び無効電流信号に、それぞれ有効電流軸成分IdH、
無効電流軸成分IqHを用いる構成とした点である。第1
の実施例で使用する有効電流信号指令値Idk、及び無効
電流指令値Iqkに比べ、実際に変換用変圧器に流れてい
る電流IdHとIqHを使って電流制御を行うので、更に精
度の良いインピーダンス電圧降下の補正ができる。
に説明した。ここでは、PWM回路に入力されるd軸電
圧指令値VdFとq軸電圧指令値VqFを、直流電圧Edで
割算することにより過電流を抑制している。しかし、こ
の構成に限られるものではない。シミュレーションの結
果から、過電流抑制効果はd軸電圧指令値VdFによる方
が、q軸電圧指令値に比べて大きいことが判明してい
る。従って、d軸電圧指令値VdFのみを直流電圧Edで
割算する構成も実用できる。この場合、割算回路を少な
くできるので、制御ブロック全体の演算時間を低減でき
る。
列接続(2多重)にした構成を示しているが、図3の逆
変換器側に示すように直流側を直列接続した場合につい
ても同様に適用できることは明らかである。
の電圧型自励式変換器で構成したHVDC回路を示す。
この場合、順/逆いずれかの変換器で直流電圧一定制御
を行う必要がある。例えば、順変換器側に直流電圧一定
制御を分担させると、電圧マージン0.1puの場合、
順変換器の直流電圧基準器の設定値を1puとし、逆変
換器の直流電圧基準器の設定値を0.9puとする。
直流電圧Edを1puとするように働かせるため、制御
回路11の上下限リミッタが制御出力に影響を与えない
ようにする。上限リミッタとして、P指令値を電力マー
ジン分(△Pd)だけ大きく設定した大きさの信号IpkR
(=Ipk+△Pd)を、下限リミッタとして−IpkRを設定
する。
のPを出力させる必要があるため、上限リミッタはIp
k、下限リミッタは−Ipkとする。この結果、逆変換器
側は直流電圧基準器の設定が0.9puなので、減算器
71Aで直流電圧Edの1puと差が取られ、直流電圧
一定制御回路11の入力△Edは常に−0.1puが入力
されて下限リミッタが選択され、その出力Idkは下限リ
ミッタの設定値Ipkとなる。この結果、逆変換器はAP
R回路出力Ipkに従った有効電力Pを出力することにな
る。
有効電力や無効電力の制御を行う自励式電圧形電力変換
装置の制御装置に、PWMパルス回路に印加する電圧指
令値を、その時の変換器直流側のコンデンサの電圧で割
り算する回路を設けたので、起動時や事故からの復帰時
にコンデンサ電圧が定格より低くても過電流の発生を防
止できる。この結果、過電流による変換器の運転停止が
回避でき、運転継続性が大幅に改善できる。また、初充
電装置を使わない系統充電方式が採用できるので、起動
や事故からの復帰が容易、かつ、高速化できる。
変換装置の構成図。
統と電力変換装置の主回路図。
図。
変換装置の構成図。
C回路の構成図。
2’…インピーダンス回路、3,31,32…変換器、
4…直流コンデンサ、5…直流電圧検出器、6…直流電
圧基準設定器、7…Q基準設定器、7A…P基準設定
器、8…3相/2相変換回路、9…d/q軸変換回路、
10…同期信号発生回路、11…直流電圧一定制御回
路、12,14,61,71…減算回路、13…d軸電
流制御回路、15…q軸電流制御回路、13A,15A
…減算回路、13B,15B…割算回路、16…AQR
回路、17…APR回路、20…変流器、30…電圧検
出用変圧器、40…PWMパルス回路、50…P,Q演
算回路。
Claims (4)
- 【請求項1】 電力系統と連系運転される自励式半導体
変換器を備え、有効電力または無効電力の制御を行う電
圧形自励式電力変換装置において、 dqベクトル制御部とPWM制御部を有し、前者による
d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を後者に入力して、
変換器制御のPWMパルスを発生する制御装置に、前記
d軸電圧指令値を前記変換器の直流コンデンサの電圧で
割り算した後に前記PWM制御部に入力する割算回路を
設けたことを特徴とする電圧形自励式電力変換装置。 - 【請求項2】 電力系統と連系運転される自励式半導体
変換器を備え、有効電力または無効電力の制御を行う電
圧形自励式電力変換装置において、 dqベクトル制御部とPWM制御部を有し、前者による
d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を後者に入力して、
変換器制御のPWMパルスを発生する制御装置に、前記
d軸電圧指令値及び前記q軸電圧指令値の各々を、前記
変換器の直流コンデンサの電圧で割り算した後に前記P
WM制御部にそれぞれ入力する割算回路を設けたことを
特徴とする電圧形自励式電力変換装置。 - 【請求項3】 電力系統と連系運転される自励式半導体
変換器を備え、有効電力または無効電力の制御を行う電
圧形自励式電力変換装置において、 前記有効電力と無効電力に対応する変換器出力電流の有
効電流と無効電流の各検出値を、各々の基準設定値に一
致させるべく所定の調節演算を行う有効電流制御回路及
び無効電流制御回路と、前記有効電流制御回路の出力、
系統電圧からdq変換して得られるd軸フィードフォワ
ード検出電圧、及び変換用変圧器の電圧降下補正を行う
インピーダンスに前記無効電流の検出値を掛け算した信
号を、所定の符号関係で加算する第1の加算回路と、同
様に、前記無効電流制御回路の出力、q軸フィードフォ
ワード検出電圧、及び前記インピーダンスに前記有効電
流の検出値を掛け算した信号を、所定の符号関係で加算
する第2の加算回路と、前記第1及び第2の加算回路の
出力を直流コンデンサの検出電圧で割り算した信号をd
軸電圧指令値及びq軸電圧指令値とし、PWMパルス発
生回路に印加するように構成した制御装置を備えること
を特徴とする電圧形自励式電力変換装置。 - 【請求項4】 請求項3において、 前記変換用変圧器のインピーダンスによる電圧降下補正
を行うための有効電流及び無効電流を前記検出値によら
ず指令値を用いるように構成したことを特徴とする電圧
形自励式電力変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08565299A JP4260971B2 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 電圧形自励式電力変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08565299A JP4260971B2 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 電圧形自励式電力変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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