JP3599365B2 - 画像形成装置におけるヒータ温度制御方法 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、画像形成装置における熱定着ローラのヒータ温度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図示しないが、従来この種の画像形成装置において、熱定着ローラのゴムの肉厚が比較的厚いものは熱容量が大きくなるため、転写紙を通紙して定着を行ってもその大きな熱容量によりさほど熱定着ローラの温度低下は生じない。しかし、熱定着ローラはゴムの肉厚が厚いと、定着ヒータの発熱(熱流)が熱定着ローラの表面まで伝わるのに時間がかかり装置の主電源が長時間オフ状態にあって定着ローラ表面温度が室温に近い場合、リロード温度付近(185℃)まで温度上昇して画像形成装置が画像形成動作が行える状態になるまでに長時間必要となり、画像形成装置の操作性、生産性が低い。
【0003】
これに対して熱定着ローラのゴムの肉厚が比較的薄くしたものは、熱容量が小さいためにリロード温度付近(185℃)までの温度上昇は短時間で済むが、転写紙の通紙定着によって熱定着ローラの表面の熱が奪われて、急激な温度低下を生ずるので、その温度低下を検出した後にヒータを点灯するように温度制御をしているが、このような温度制御方法では熱定着ローラの温度が低下しすぎ、オーバーシュートを生じたりして温度変化が大きくなって、定着不良が発生するという問題がある。
【0004】
上記のような問題を解消する方策として、▲1▼状態量を検知し、ファジィルールによるヒータ温度の制御方法が特開平3−89369号公報に開示され、公知となっている。それは画像形成装置のファジィ推論手段において、推論結果に支配的な規則を算出する手段と、その推論結果に支配的な規則の遷移順序を記憶する手段を設けるとともに、推論を行う際に次に推論結果に支配的となる規則に重みづけを行い、かつこれを変化させる手段を設けたことにより、その重みを適切に変化させて制御系の遅延量の変動に対応するようにしたものである。
【0005】
▲2▼複数の閾値を更新しながらPWM制御に基づくヒータ温度の制御方法が特開平2−43587号公報に開示され、公知となっている。それは基準クロック周期に基づいて可変な制御パルス信号によりヒータを通電制御させながら、被加熱体の加熱制御を行う加熱制御方法であって、被加熱体を所定の目標温度に移行させる際に、該移行工程を複数階に分割し、該分割した各段階毎に前記パルス信号の基準クロック周期を順次変更させるものである。
【0006】
▲3▼記憶データを基にヒータ温度をフィードバック制御するヒータ温度の制御方法が特開平4−250483号公報に開示され、公知となっている。それは加熱ローラの表面温度を検出する検出手段と、作像装置の条件を検出する検出手段と、作像装置の使用条件に応じてそれぞれ異なる複数の温度制御パターンを記憶する記憶手段と、作像装置の使用条件に応じて前記複数の温度制御パターンの一つを選択する選択手段と、選択された温度制御パターンを使用した実際上の温度制御での温度変化に基づいて新たな温度制御パターンを演算する演算手段と、演算された新たな温度制御パターンを前記記憶手段に更新させる更新手段とを備え、記憶手段の使用条件に応じて選択された一つの温度制御パターンにて定着処理を行い、この結果から新たな好ましい温度制御パターンを演算し、引き続く定着処理にフィードバックするものである。
【0007】
▲4▼バックアップメモリデータと検出温度値との比較によりヒータ温度制御及び異状検知を行う方法が特開平1−302373号公報に開示され、公知となっている。それは測温用素子を含む検出回路、検出回路出力をAD変換するAD変換回路、AD変換回路出力を入力とするCPU、温度設定値を記憶する記憶回路、CPU出力により制御されるヒータ駆動回路からなる電子写真方式の事務用機器に使用される定着器において、CPUはAD変換回路出力と、記憶回路の複数の温度設定値とを比較することにより、ヒータ駆動回路を具えていてCPUはAD変換回路のサンプル出力に対応する電圧−温度変換データと、次の電圧−温度変換データとの差分を演算し、この差分値に従って、定着器の温度制御及び検出回路の異常状態の検出を行うものである。
【0008】
▲5▼熱定着ローラ温度の上昇、下降周期を検出してヒータ温度制御を行う方法が特開平1−221780号公報に開示され、公知となっている。加熱手段の通電又は切電動作切換後の加熱手段と被加熱体の放熱及び吸熱がバランスするまでの時間に対応して加熱手段よりの被加熱体の吸熱又被加熱体の放熱により前記バランス地点より上昇又は下降した被加熱体の温度変動幅を繰返し検出し、これらの検出値に基づいて加熱手段の通電又は切電動作切換時期を制御するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように従来の▲1▼のヒータの温度制御方法は、将来的に生じる通紙による温度低下に対して考慮されておらず、さらに偏差が“+”の場合は常にヒータオフとなっており熱伝導の遅延やローラ熱容量について考慮しておらず、▲2▼のヒータの温度制御方法は、熱伝導の遅延、ローラ熱容量について考慮しておらず装置の機構も複雑、高価となり、▲3▼のヒータの温度制御方法は、記憶データを基にさらにデータを更新するため、ラム、バックアップ手段を含めて装置ハードの規模が大きくなり、又、温度上下降のピークをサンプリングするため、CPUの負荷が大きくなり、▲4▼のヒータの温度制御方法は、オーバーシュート、アンダーシュート抑制の効果が少ないものであり、▲5▼のヒータの温度制御方法は、待機中←→コピー動作中のように熱定着ローラの急激な動作変化に追従できず、コピー動作開始時には熱定着ローラは温度低下を生ずるものである。このようにこれらの方法はいずれの制御方法もヒータの電力供給を制御することはできるが、画像形成動作によって熱定着ローラの熱が奪われることを予測したヒータ温度の制御を行うことができないという問題がある。
【0010】
そこでこの発明の目的は前記のような従来の画像形成装置の熱定着ローラのヒータ温度制御方法のもつ問題を解消し、簡単で安価な装置で画像形成動作によって奪われる熱定着ローラの熱量を予測し、発熱のオーバーシュート、アンダーシュートを抑制し、熱定着ローラの急激な動作変化に追従できる熱定着ローラのヒータ温度制御を行い、安定した定着を行って良好な画像を得ることができる熱定着ローラのヒータ温度制御方法を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記のような目的を達成するために、請求項1の発明は、ヒータを有する熱定着ローラと、ヒータの温度を制御するヒータ制御手段と、ヒータ温度検出手段と、転写紙サイズ検出手段とを具えた画像形成装置において、ヒータ温度をサンプリングするサンプリング手段を設け、このサンプリング手段によって所定の間隔でヒータ温度をサンプリングし、前記転写紙サイズ検出手段による転写紙サイズのデータ信号を前記サンプリング手段に入力して、この入力信号によって転写紙サイズに対応して前記サンプリング手段によるヒータ温度のサンプリング間隔を変更してサンプリングし、そのサンプリングしたデータ信号をヒータ制御手段に入力し、ヒータ制御手段は、すでに入力されている1つ前のデータ信号と最も新しいデータ信号との変化分の変化分データ信号を演算し、1つ前のデータ信号と前記変化分データ信号からなる第1データ信号、又は、最も新しいデータ信号と1つ前のデータ信号とからなる第2データ信号によって前記ヒータの電源を、予めヒータ制御手段に入力されているデータテーブルから選択してオン、オフすることを特徴とするものである。請求項2の発明は、請求項1の発明において、サンプリング手段によって所定の間隔でヒータ温度をサンプリングし、転写紙給送部が手差し給紙を選択された際、転写紙サイズ検出手段による最小転写紙サイズのデータ信号を前記サンプリング手段に入力して、この入力信号によって最小転写紙サイズに対応して前記サンプリング手段によるヒータ温度のサンプリング間隔を最小サイズの転写紙に適用されるサンプリング間隔に変更してサンプリングし、そのサンプリングしたデータ信号をヒータ制御手段に入力し、ヒータ制御手段は、すで入力されている1つ前のデータ信号と最も新しいデータ信号との変化分の変化分データ信号を演算し、1つ前のデータ信号と前記変化分データ信号からなる第1データ信号、又は、最も新しいデータ信号と1つ前のデータ信号とからなる第2データ信号によって前記ヒータの電源を、予めヒータ制御手段に入力されているデータテーブルから選択してオン、オフするものである。
【0012】
【作用】
前記のようなこの発明において、請求項1の発明は、熱定着ローラのヒータ温度をサンプリングするサンプリング手段を設けていて、サンプリング手段が所定の間隔でヒータ温度をサンプリングし、転写紙サイズ検出手段による転写紙サイズのデータ信号を前記サンプリング手段に入力して、この入力信号によって転写紙サイズに対応して前記サンプリング手段によるヒータ温度のサンプリング間隔を変更し、サンプリング手段がそのサンプリング間隔でヒータ温度をサンプリングし、そのサンプリングしたデータ信号をヒータ制御手段に入力し、ヒータ制御手段は、すでに入力されている1つ前のデータ信号と最も新しいデータ信号との変化分の変化分データ信号を演算し、1つ前のデータ信号と前記変化分データ信号からなる第1データ信号、又は、最も新しいデータ信号と1つ前のデータ信号とからなる第2データ信号によって前記ヒータの電源を、予めヒータ制御手段に入力されているデータテーブルから選択してオン、オフし、温度低下の兆しがあればヒータの温度を高く維持し、温度上昇の兆しがあればヒータの温度を低く維持して熱定着ローラ表面温度の所定値からの高低、及び熱リップルを最小に抑える。請求項2の発明は、転写紙給送部が手差し給紙を選択された際、転写紙サイズ検出手段による最小転写紙サイズのデータ信号を前記サンプリング手段に入力して、この入力信号によって最小転写紙サイズに対応して前記サンプリング手段によるヒータ温度のサンプリング間隔を最小サイズの転写紙に適用されるサンプリング間隔に変更してヒータ温度をサンプリングし、そのサンプリングしたデータ信号をヒータ制御手段に入力し、ヒータ制御手段は、すでに入力されている1つ前のデータ信号と最も新しいデータ信号との変化分の変化分データ信号を演算し、1つ前のデータ信号と前記変化分データ信号からなる第1データ信号、又は、最も新しいデータ信号と1つ前のデータ信号とからなる第2データ信号によって前記ヒータの電源を、予めヒータ制御手段に入力されているデータテーブルから選択してオン、オフし、温度低下の兆しがあればヒータの温度を高く維持し、温度上昇の兆しがあればヒータの温度を低く維持して熱定着ローラ表面温度の所定値からの高低、及び熱リップルを最小に抑える。
【0013】
【実施例】
この発明を実施する画像形成装置のヒータ制御手段1の構成ブロックを示す図1において、ヒータ制御手段1はCPU2,ROM3,RAM4,周辺LSI5を具えていて、CPU2は演算手段20と、タイマ信号を発生させるタイマ発生手段21と、サンプリング信号を発生させるサンプリング信号発生手段22と、サンプリング手段23とを有していて、該サンプリング手段23にはタイマ発生手段22と、サンプリング信
【外1】
Figure 0003599365
れている。サンプリング手段23はタイマ信号が入力されてサンプリング信号発生手段22によってサンプリング期間を演算してサンプリング指令信号を出力させるとともにサーミスタ16,16′の出力が入力されていて、そのサンプリング期間でヒータ7,7′の出力をサンプリングしてヒータ7,7′の温度を検知して演算手段20に入力する。またサンプリング手段23は転写紙サイズ検知手段6が端子▲9▼を介して接続されていて、転写紙サイズ検知手段6の出力が入力され、演算手段20には図2に示すゼロクロス信号発生手段11が端子▲2▼を介して接続されていて、ゼロクロス信号発生手段11が発生させたゼロクロス信号が入力される。
【0014】
このようなものにあって、演算手段20はサンプリング検知したヒータ7,7′の温度データをデータ信号に変換してRAM4に記憶させる。そのデータ信号と最も新しいデータ信号とにより後述のヒータデータテーブルを検索して該当するヒータオンデューティデータを取り出してヒータオンデューティデータ信号に変換して出力し、そのヒータオンデューティデータ信号とゼロクロス信号とによって図2に示すヒータ駆動手段10にヒータ7,7′の電源オンデューティとして第1,2ヒータトリガー信号を創出して出力するとともに、第1電源50と、ヒータ駆動手段10の第2電源リレートリガー信号とを出力し、第1,2ヒータトリガー信号は端子▲1▼−4,▲1▼−5を、第1電源50は端子▲1▼−3を、ヒータ駆動手段10の第2電源リレートリガー信号は端子▲1▼−6を介してそれぞれヒータ駆動手段10に入力される。そしてそれらが入力されたヒータ駆動手段10は前記第1,2ヒータトリガー信号によってヒータ7,7′にそれぞれの駆動信号を出力してヒータ7,7′を発熱させる。またヒータ駆動手段10に供給されるヒータ駆動手段10の第2電源51は第2電源リレートリガー信号によってオン、オフされ、またヒータ駆動手段10はノイズ吸収部材に接続される出力端子▲7▼と、ランプレギュレータに第2電源51を供給する端子▲8▼とを有していてそれぞれに前記部材が接続される。なお8は電源供給ユニットを示す。
【0015】
この発明の第1実施例は表1を用いてヒータ7,7′の温度制御を行うものである。タイマー信号が入力されたサンプリング信号発生手段22は200ms信号を発生させ、この信号が入力されたサンプリング手段はヒータ7,7′の温度を200msの間隔でサンプリングする。すなわち、サーミスタ16,16′の出力電圧をサンプリングしてヒータ温度のサンプリング検知を行って出力し、この出力は演算手段20を介して温度データ信号としてRAM4に入力され、1つ前のデータは1つ前のデータ信号に変換されてすでにRAM4に記憶されており、最も新しい温度データ信号とその1つ前のデータ信号との変化分を演算手段20が演算して、その変化分データ信号を出力してRAM4に記憶させる。そして1つ前のデータ信号と前記変化分データ信号とからなるものを第1データ信号として用いる。
【0016】
表1の縦軸はサンプリングした最も新しい温度データの1つ前の温度データ群を表し、横軸は最も新しい温度データとその1つ前のデータとの変化分のデータ群を表し、それらに対応するヒータ7,7′のヒータオンデューティをテーブルにしたものである。このヒータオンデューティテーブルは演算手段20に入力されると演算手段20の信号変換手段でヒータオンデューティ信号に変換されてROM3に記憶させる。このヒータオンデューティ信号と前記第1データ信号とによって演算手段20はヒータデューティテーブルの検索を行ってヒータオンデューティを決定する。
【0017】
【表1】
Figure 0003599365
【0018】
このようなものにあって、演算処理手段20はゼロクロス信号検出手段11によって検知されたAC電源のゼロクロスが入力されていて、そのゼロクロスのタイミングにおいて、前述のヒータオンデューティに基づいて得られた第1,2トリガー信号を出力して、その出力が入力されたヒータ駆動手段10はヒータ7,7′の電源をその第1,2トリガー信号に従ってオン、オフしてヒータ7,7′を発熱させる。それは温度低下の兆しがあれば高くなるように、また温度上昇の兆しがあれば低くなるような制御であって、熱定着ローラ表面温度の所定値からの高低、及び熱リップルを最小に抑えるものである。そしてこのヒータ温度制御におけるCPU2と、ROM3と、RAM4とは容量が小さいものでよいので、すでに画像形成装置に装着されているものでもよく、又、簡単で安価なものを用いることができる。
【0019】
ヒータ7,7′の温度制御のための通電は図3に示すように電源のAC入力を分圧してゼロクロス信号(A)を発生させ、200msをゼロクロス信号10回と設定し、データテーブル値5(50)の場合、ヒータトリガ点灯を行うものである。その点灯サイクル、すなわち、ヒータ電源のオン、オフは(B)または(C)のようにすればよい。この点灯(B)又は(C)はヒータ制御手段1に組み込まれるソフトウェアの構成上容易な方を選択すればよい。なおサンプリング間隔が変更され、ゼロクロス回数が増減する際は、ソフトウェアによってヒータデータテーブルの値を変更してもよく、また、ヒータデータテーブル自体を変更してもよい。
【0020】
また他のヒータデータテーブルを表2,3,4に示す。表2,3は縦軸にサンプリングした前回のデータ、横軸は最新の温度データを表し、ヒータオンデューティをテーブルにしたものである。表2,3は最も新しい温度データ信号と1つ前の温度データ信号とからなる第2データ信号によってヒータのオンデューティを検索する場合に用いられる。表4は第1データ信号によってヒータデータテーブルを検索するものであって、ヒータのオンデューティをさらに細かく規定したものである。すなわち、ゼロクロス信号のタイミングトリガでタイマーを作動させ、かつ位相角タイマーによりヒータ電源電圧の位相制御を行い、前記オン、オフ制御よりも細かいステップでヒータ実効電圧を調整するものである。なお、これらの表2,3,4の中からソフトウェアの構成に応じたものを選択し、ヒータ制御手段1に入力させておき、ソフトウェアによるデータテーブルルックアップルールにより検索し、ヒータの温度制御を行ってもよい。
【0021】
【表2】
Figure 0003599365
【0022】
【表3】
Figure 0003599365
【0023】
【表4】
Figure 0003599365
【0024】
この実施例の動作フローを示すフローチャート図4と表1において、あらかじめ設定されたサンプリング期間の特定時にヒータの温度検知を行い、1つ前の温度データをベースにヒータデータテーブルの縦方向(前回の温度データ)の検索を行い(ステップ1−2)、それと新しく検知され、新たに入力された最新の温度データとの差を求め(ステップ1−3)、その差をベースに横方向(温度差のデータ)を検索し、(ステップ1−4)、その両者の交点から求まるデータ(ステップ1−5)からヒータのオンデューティを得、それによってヒータ電源のオンデューティを実行する。
【0025】
他の動作フローを示すフローチャート図5と表2〜3において、画像形成が開始されたとき、あらかじめ設定されたサンプリング期間の特定時にヒータの温度検知を行い、1つ前の温度データをベースにデータテーブルの縦方向(前回の温度データ)の検索を行い(ステップ2−2)、新たに入力された最新の温度データ(ステップ2−3)と検索し、表2〜3の該当するデータテーブルからヒータのオンデューティを検索し(ステップ2−4)、ヒータ電源のオンデューティを実行する。そしてサンプリングタイマをクリアし、次のサンプリングタイマのカウントアップ(ステップ2−5)を行う。
【0026】
第1実施例のものは、将来的に生じる通紙による温度低下に対して考慮でき、さらに温度偏差が“+”の場合はヒータオフとならず、熱伝導の遅延やローラ熱容量についても対応されており、ヒータ制御手段1も簡単で安価なものでよく、温度オーバーシュート、アンダーシュート抑制し、待機中←→コピー動作中のように熱定着ローラの急激な動作変化に追従できる。
【0027】
第2実施例は、サンプリング手段23によって所定の間隔でヒータ温度をサンプリングしているものにおいて、使用する転写紙サイズを転写紙サイズ検出手段6によって検知して出力し、その出力がサンプリング手段23に入力されて、この入力によってサンプリング手段23はヒータ温度のサンプリング間隔を転写紙サイズに対応して変更してサンプリングする以外第1実施例と異なるところがない。なお転写紙サイズが大きくなるに従って温度検出サンプリング間隔は大きくなるように設定されていて、例えばそれはA3、B4サイズにおいて300ms、A4、B5、A4R、B5Rサイズにおいて200msである。
【0028】
この実施例の動作フローを示すフローチャート図6において、画像形成の動作中(ステップ3−1)、転写紙サイズがA3,B4が選択された場合(ステップ3−4)、サンプリングタイマは300ms(ステップ3−5)と設定され、転写紙サイズがA4,A4R,B5,B5Rが選択された場合には(ステップ3−6)、サンプリングタイマは200ms(ステップ3−7)と設定され、また転写紙サイズが決定しないとき(ステップ3−2)、サンプリングタイマは100ms(ステップ3−8)と設定される。
【0029】
第3実施例は、サンプリング手段23によって所定の間隔でヒータ温度をサンプリングしているものにおいて、転写紙給紙部がオペレータによって選択された際、それを転写紙サイズ検出手段6によって検知して出力し、その出力がサンプリング手段23に入力されて、この入力によってサンプリング手段23はヒータ温度のサンプリング間隔が100msとする以外第2実施例と異なるところがない。
【0030】
この実施例の動作フローを示すフローチャート図6において、画像形成の動作中(ステップ3−1)、手差し給紙の場合は、サンプリングタイマは100msと設定される(ステップ3−8)。
【0031】
【発明の効果】
この発明は前記のようであって、請求項1の発明は、ヒータを有する熱定着ローラと、ヒータの温度を制御するヒータ制御手段と、ヒータ温度検出手段と、転写紙サイズ検出手段とを具えた画像形成装置において、ヒータ温度をサンプリングするサンプリング手段を設け、このサンプリング手段によって所定の間隔でヒータ温度をサンプリングし、前記転写紙サイズ検出手段による転写紙サイズのデータ信号を前記サンプリング手段に入力して、この入力によって転写紙サイズに対応して前記サンプリング手段によるヒータ温度のサンプリング間隔を変更してサンプリングし、そのサンプリングしたデータ信号をヒータ制御手段に入力し、ヒータ制御手段は、すでに入力されている1つ前のデータ信号と最も新しいデータ信号との変化分の変化分データ信号を演算し、1つ前のデータ信号と前記変化分データ信号からなる第1データ信号、又は、最も新しいデータ信号と1つ前のデータ信号とからなる第2データ信号によって前記ヒータの電源を、予めヒータ制御手段に入力されているデータテーブルから選択してオン、オフするので、制御手段に定着制御ルーチンを追加するだけで、複雑なサンプリング温度データに基づく演算処理(PID、ファジィ)を必要とすることなく、簡単で安価な装置で異なる転写紙サイズで熱定着ローラの表面温度低下、オーバーシュート、及び熱リップルを最小に抑えることができ、安定した定着を行って良好な画像を得ることができるという効果がある。請求項2の発明は、このサンプリング手段によって所定の間隔でヒータ温度をサンプリングし、転写紙給送部が手差し給紙を選択された際、転写紙サイズ検出手段による最小転写紙サイズのデータ信号を前記サンプリング手段に入力して、この入力によって最小転写紙サイズに対応して前記サンプリング手段によるサンプリング間隔を最小サイズの転写紙に適用されるヒータ温度のサンプリング間隔に変更してサンプリングし、そのサンプリングした最も新しいデータ信号をヒータ制御手段に入力し、ヒータ制御手段は、すでに入力されている1つ前のデータ信号と最も新しいデータ信号との変化分の変化分データ信号を演算し、1つ前のデータ信号と前記変化分データ信号からなる第1データ信号、又は、最も新しいデータ信号と1つ前のデータ信号とからなる第2データ信号によって前記ヒータの電源オンのサイクルを、予めヒータ制御手段に入力されているデータテーブルから選択してヒータ電源をオン、オフするので、様々な紙質及び大きさの転写紙がセットされた場合でも、簡単で安価な装置で熱定着ローラの急激な温度変化に対応でき、表面温度低下、オーバーシュート、及び熱リップルを最小に抑えることができ、安定した定着を行って良好な画像を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施する画像形成装置おけるヒータ制御手段の構成を示す図である。
【図2】この発明を実施するヒータ駆動手段の構成を示す図である。
【図3】この発明のゼロクロス信号とヒータトリガー点灯のタイムチャート図である。
【図4】同上のヒータデータテーブルの検索フローチャートである。
【図5】同上の他のヒータデータテーブルの検索フローチャートである。
【図6】同上の転写紙サイズによって異なるサンプリング間隔更新のフローチャートである。
【符号の説明】
1 ヒータ制御手段
2 CPU
3 ROM
4 RAM
6 転写紙サイズ検出手段
7,7′ ヒータ
10 ヒータ駆動手段
11 ゼロクロス信号発生手段
20 演算処理手段
21 タイマ発生手段
22 サンプリング信号発生手段
23 サンプリング手段

Claims (2)

  1. ヒータを有する熱定着ローラと、ヒータの温度を制御するヒータ制御手段と、ヒータ温度検出手段と、転写紙サイズ検出手段とを具えた画像形成装置において、ヒータ温度をサンプリングするサンプリング手段を設け、このサンプリング手段によって所定の間隔でヒータ温度をサンプリングし、前記転写紙サイズ検出手段による転写紙サイズのデータ信号を前記サンプリング手段に入力して、この入力信号によって転写紙サイズに対応して前記サンプリング手段によるヒータ温度のサンプリング間隔を変更してサンプリングし、そのサンプリングしたデータ信号をヒータ制御手段に入力し、
    ヒータ制御手段は、すでに入力されている1つ前のデータ信号と最も新しいデータ信号との変化分の変化分データ信号を演算し、1つ前のデータ信号と前記変化分データ信号からなる第1データ信号、又は、最も新しいデータ信号と1つ前のデータ信号とからなる第2データ信号によって
    前記ヒータの電源を、予めヒータ制御手段に入力されているデータテーブルから選択してオン、オフすることを特徴とするヒータ温度制御方法。
  2. サンプリング手段によって所定の間隔でヒータ温度をサンプリングし、転写紙給送部が手差し給紙を選択された際、転写紙サイズ検出手段による最小転写紙サイズのデータ信号を前記サンプリング手段に入力して、この入力信号によって最小転写紙サイズに対応して前記サンプリング手段によるヒータ温度のサンプリング間隔を最小サイズの転写紙に適用されるサンプリング間隔に変更してサンプリングし、そのサンプリングしたデータ信号をヒータ制御手段に入力し、
    ヒータ制御手段は、すでに入力されている1つ前のデータ信号と最も新しいデータ信号との変化分の変化分データ信号を演算して、1つ前のデータ信号と前記変化分データ信号からなる第1データ信号、又は、最も新しいデータ信号と1つ前のデータ信号とからなる第2データ信号によって前記ヒータの電源を、予めヒータ制御手段に入力されているデータテーブルから選択してオン、オフする請求項1記載のヒータ温度制御方法。
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