JP4462881B2 - ヒータ制御方法 - Google Patents
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例えば、定着ユニット内の温度検出素子が取り付けられている位置の温度が、予め定められた設定温度となるようヒータ点灯を制御する場合、設定温度と現在温度との差分量から比例定数を掛けた量で点灯時間を決めるP(比例)制御、温度推移も考慮するPI(比例・積分)制御、時間応答も考慮するPID(比例・積分・微分)制御など、一般的な公知自動制御の手法を適用した例が多々ある。しかしながら、これらの制御では、制御系を構成する要素毎のばらつきは考慮されていない。このため、商品として設計する場合、ばらつき公差を考慮した余裕度の高い制御系を設計するか、ばらつきを検知して補正する制御系を設計するかの、どちらかの手段がとられる。後者の場合には、種々様々な検討が行われており、多くの技術が発表されている。
しかし「制御方式を求める」と記載があるように、複雑な演算処理(最小自乗法)により補正を行っており、そのため制御を行うマイコンの負荷が非常に重い。示された電源ON時は、定着制御以外もイニシャル動作中のため、できればマイコン負荷としては軽くしておくことが望ましい。
上記特許文献1の特開平5−100755号公報では、定着装置の補正制御の実行が、ある温度以下の場合での通電開始時毎回となっている。そのため、本発明はユーザ使用時に常に補正制御が掛かっているのに対し、この従来技術では、補正データの収集時は補正制御できない。よって、例えば、朝一の電源ON時はこの制御が働かないことになる(特許文献1)。
これらは、従来の技術として確立されたものであるが、それぞれの制御の定数Kp、Ki、Kdの設計としては、制御系を構成する要素の持つ公差(ばらつき)を考慮してなされるのが一般的である。しかしながら、その考慮により発生する特性のばらつきは、制御操作の対象に掛かってくることになり、即ち本制御系ではデューティ制御後のヒータ出力(供給するヒータ熱量)が装置毎にばらつく。
また、図2中では50℃−100℃間の時間を測定しているが、サーミスタの特性として、温度−電圧の特性がリニアで誤差の少ない区間であれば問題ない。このような設定下で計測された時間tm1は、予め測定しておいたサーミスタの公差±0%:r0 での温度推移時間tS より、サーミスタの公差d[%]が、下記式より求まる。
=1+e・(tS /tm1) (2)
なお、データ収集の実施タイミングとしては、特性のばらつき補正の対象が部品特有のばらつきであること、上記治具の条件を正規定着ユニットでは作り出せないこと等により、機械組付前に実施しておくことになる。また、そのデータから求められた(2)式の値は、機械自体に記憶させておき、通常制御中の点灯デューティに乗算することになる。工場での機械組付後の火入れ時の調整工程などでデータ入力して、メモリに保存しておく。なお、ばらつきを発生するのは機械というよりは、機械に使われているサーミスタという部品である。そのため、その部品交換時、もしくは定着ユニットとしてのユニット交換時には、工場出荷時と同様な調整が必要となる。
β=W0 /W
=1/(f・(tS /tm2)) (4)
なお、温度検知素子の特性のばらつき補正の場合と合わせると、ヒータ点灯のdutyとしては(5)式で得られた値を乗算することになる。
また、この場合においても、前述の温度推移時間データ獲得時の条件が適用され、サーミスタ検知温度、雰囲気温度ともに常温である必要がある。
以上が本発明の第1の実施形態である。これらは補正自体は定着制御を行っている間、常に掛かっているものであり、その補正のための事前収集データの獲得タイミングが工場出荷時、もしくはユニット出荷時になり、いわゆる部品に依存するばらつきを補正していることになる。本発明の第2の実施形態としては、第3のばらつき要素である電源事情について補正する。
電源電圧が求まると、その環境下でのヒータ出力特性を求めることが可能であり、定格入力でのヒータ出力をW0 、その環境下でのヒータ出力をWとすると、下記式が成り立つ。
式(6)(7)より、ヒータ点灯dutyの補正係数γは、下記式となる。
=1/(g・(tS /tm3))h (8)
なお、本発明の第1の実施形態と合わせると、ヒータ点灯のdutyとしては(9)式で得られた値を乗算することになる。
なお、調整モードの実施タイミングとしては、ばらつき補正の対象がその機械の使用される電源事情(入力電圧)にある。このため、工場出荷時での調整は必要なく、機械設置時に最低限行われる必要がある。機械設置時のみであれば、通常制御中は(8)式若しくは(9)式で求められたγ、若しくはα・β・γを点灯デューティに乗算するのみである。このため、マイコン負荷も少なく、時々刻々と電圧事情が変化する環境であれば、より頻繁に(電源ON時毎などに)補正のためのデータ収集を行い、γを更新することで、対応が可能となる。
以上が本発明の第1の実施形態であるが、調整実施条件として、ユニット内外の温度が常温と規定するだけでは、補正演算の実施タイミングとしてかなり限定されたものとなってしまう。そこで、本発明の第2、3の実施形態として以下に示す。
2 温度検出素子(サーミスタ)
3 ヒータ
4 ベースエンジンコントロールユニット(BCU)
5 CPU
6 AC制御板
7 双方向スイッチング素子
8 商用交流電源
9 温度検出素子
Claims (1)
- トナー定着に用いられるローラ、該ローラを加熱するためのヒータ、及び前記ローラの表面温度を検出する第1の温度検出素子を具備する定着ユニット、該定着ユニット外の温度を検出する第2の検出素子、所定の情報を記憶する記憶手段、ならびに前記定着手段を冷却させるための冷却手段を有する画像形成装置のヒータ制御方法であって、
前記ヒータを所定の点灯Dutyにより加熱することにより、前記第1の温度検出素子が検出する検出温度が50℃から100℃まで上昇するまでに要する時間である第1の温度推移時間をカウントし、
(A)カウントされた前記第1の温度推移時間と、予め前記記憶手段に記憶された時間であって、前記ヒータを前記点灯Dutyにより加熱することで公差±0%のサーミスタが検出する検出温度が50℃から100℃まで上昇するまでに要する時間である第2の温度推移時間との割合、
(B)カウントされた前記第1の温度推移時間と、予め前記記憶手段に記憶された時間であって、出力公差±0%のヒータを前記点灯Dutyにより加熱することで前記ローラの表面温度が50℃から100℃まで上昇するまで要する時間である第3の温度推移時間との割合、および、
(C)カウントされた前記第1の温度推移時間と、予め前記記憶手段に記憶された時間であって、定格電源電圧を用いて前記ヒータを前記点灯Dutyにより加熱することで前記ローラの表面温度が50℃から100℃まで上昇するまでに要する時間である第3の温度推移時間との割合、
を乗算した値に基づいて、前記第1の温度検出素子が検出した検出温度に応じて決定される前記ヒータの点灯Dutyを補正する一方、
前記第1、または第2の検出素子のいずれか一方の素子において検出された検出温度が常温として設定された閾値より高い場合には、前記冷却手段によって前記定着ユニットを冷却させた後に前記温度推移時間のカウントを開始することを特徴とするヒータ制御方法。
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