JP3440860B2 - 定着装置の温度制御方法、及び、定着装置 - Google Patents
定着装置の温度制御方法、及び、定着装置Info
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- JP3440860B2 JP3440860B2 JP00399799A JP399799A JP3440860B2 JP 3440860 B2 JP3440860 B2 JP 3440860B2 JP 00399799 A JP00399799 A JP 00399799A JP 399799 A JP399799 A JP 399799A JP 3440860 B2 JP3440860 B2 JP 3440860B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリン
タ、ファックス等に用いられる電子写真画像形成装置の
定着装置、とくにその温度制御方法に関する。
タ、ファックス等に用いられる電子写真画像形成装置の
定着装置、とくにその温度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来定着装置に最も一般的に使用されて
いる温度制御方法は、温度センサによる加熱ローラーの
検出温度が、所定の設定目標温度よりも低ければヒータ
ーへの通電をOFFし高ければONするといういわゆる
ON/OFF制御であった。その場合、ONしたあとの
オーバーシュートとOFFしたあとのアンダーシュート
による温度リップルが発生し、安定して良好な定着状態
が得難かった。そこで温度リップルを低減するためには
比較的大きな熱容量の加熱ローラーが用いられていた
が、その場合良好な定着状態が得られる温度に加熱ロー
ラーが昇温するまでに時間がかかり、装置全体のウォー
ムアップ時間を増大させたり、ウォームアップ時間が長
いために装置の休止時にも加熱ローラーを高温に保って
おいて次回の画像形成に備えることが行われて、省電力
化の妨げとなったりしていた。
いる温度制御方法は、温度センサによる加熱ローラーの
検出温度が、所定の設定目標温度よりも低ければヒータ
ーへの通電をOFFし高ければONするといういわゆる
ON/OFF制御であった。その場合、ONしたあとの
オーバーシュートとOFFしたあとのアンダーシュート
による温度リップルが発生し、安定して良好な定着状態
が得難かった。そこで温度リップルを低減するためには
比較的大きな熱容量の加熱ローラーが用いられていた
が、その場合良好な定着状態が得られる温度に加熱ロー
ラーが昇温するまでに時間がかかり、装置全体のウォー
ムアップ時間を増大させたり、ウォームアップ時間が長
いために装置の休止時にも加熱ローラーを高温に保って
おいて次回の画像形成に備えることが行われて、省電力
化の妨げとなったりしていた。
【0003】そこで、特開平4−113378号公報で
はヒーターへの供給電力を目標温度との差に基づいて多
段階に制御する場合と差の変化量に基づいて多段階に制
御する場合を切り換える制御方法により温度リップル低
減と昇温時間低減を図っている。
はヒーターへの供給電力を目標温度との差に基づいて多
段階に制御する場合と差の変化量に基づいて多段階に制
御する場合を切り換える制御方法により温度リップル低
減と昇温時間低減を図っている。
【0004】また、特開平4−73786号公報では、
温度センサの検出温度と検出温度の変化量を用いてファ
ジー論理演算を行うことによってオーバーシュートの低
減を図り温度リップルを低減させている。
温度センサの検出温度と検出温度の変化量を用いてファ
ジー論理演算を行うことによってオーバーシュートの低
減を図り温度リップルを低減させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の従来
技術では温度リップルの低減と昇温時間短縮が十分では
なく、特に熱容量の小さい加熱ローラーでは十分な精度
の制御をおこないつつ高速な温度立ち上げを行うことが
困難であった。後者の従来技術では、高精度な温度制御
を行うためにはファジー推論の処理が複雑になりCPU
の負担が大きくなるという課題を有していた。
技術では温度リップルの低減と昇温時間短縮が十分では
なく、特に熱容量の小さい加熱ローラーでは十分な精度
の制御をおこないつつ高速な温度立ち上げを行うことが
困難であった。後者の従来技術では、高精度な温度制御
を行うためにはファジー推論の処理が複雑になりCPU
の負担が大きくなるという課題を有していた。
【0006】本発明は上述の課題に鑑みてなされたもの
で、熱容量の小さい定着装置に対しても温度リップルや
定常偏差が小さい高精度な温度制御が可能、かつ温度立
ち上がり時のなまりによる昇温時間の増大がなく、ウォ
ームアップ時間が極めて短く、かつ定着状態を安定して
良好にすることによって、省電力、高画質、低価格の定
着装置を実現する温度制御方法を提供することを目的と
する。
で、熱容量の小さい定着装置に対しても温度リップルや
定常偏差が小さい高精度な温度制御が可能、かつ温度立
ち上がり時のなまりによる昇温時間の増大がなく、ウォ
ームアップ時間が極めて短く、かつ定着状態を安定して
良好にすることによって、省電力、高画質、低価格の定
着装置を実現する温度制御方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる発明
は、未定着トナー像が形成された記録材を加熱する加熱
ローラーであって直径が12mm以上且つ直径と肉厚の
積が15mm 2 以下の加熱ローラーと、前記加熱ローラ
ーの温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段
の検出温度に基づいて前記加熱ローラーの温度を制御す
る温度制御手段を備え、前記未定着トナー像を記録材に
定着するための、電子写真画像形成装置に用いられる定
着装置、の温度制御方法において、前記温度制御手段
は、前記温度検出手段の検出温度をTS、所定の目標温
度をT*、オフセット電力をPC、ゲインをG、印加電力
をPとして、P=G・(T*−TS)+PCの式により印
加電力を変化させ、前記オフセット電力PC(W)は、
前記記録材の通紙速度をv(mm/sec)、前記記録
材の通紙幅をL(mm)としたとき、0.0025≦P
C /(v・L)≦0.025 であることを特徴とす
る定着装置の温度制御方法。
は、未定着トナー像が形成された記録材を加熱する加熱
ローラーであって直径が12mm以上且つ直径と肉厚の
積が15mm 2 以下の加熱ローラーと、前記加熱ローラ
ーの温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段
の検出温度に基づいて前記加熱ローラーの温度を制御す
る温度制御手段を備え、前記未定着トナー像を記録材に
定着するための、電子写真画像形成装置に用いられる定
着装置、の温度制御方法において、前記温度制御手段
は、前記温度検出手段の検出温度をTS、所定の目標温
度をT*、オフセット電力をPC、ゲインをG、印加電力
をPとして、P=G・(T*−TS)+PCの式により印
加電力を変化させ、前記オフセット電力PC(W)は、
前記記録材の通紙速度をv(mm/sec)、前記記録
材の通紙幅をL(mm)としたとき、0.0025≦P
C /(v・L)≦0.025 であることを特徴とす
る定着装置の温度制御方法。
【0008】請求項2にかかる発明は、前記温度制御手
段は、前記オフセット電力PCを記録材の通紙時と非通
紙時で変化させることを特徴とする請求項1記載の定着
装置の温度制御方法。
段は、前記オフセット電力PCを記録材の通紙時と非通
紙時で変化させることを特徴とする請求項1記載の定着
装置の温度制御方法。
【0009】請求項3にかかる発明は、前記温度制御手
段は、前記オフセット電力PCを記録材の通紙中に変化
させることを特徴とする請求項1記載の定着装置の温度
制御方法。
段は、前記オフセット電力PCを記録材の通紙中に変化
させることを特徴とする請求項1記載の定着装置の温度
制御方法。
【0010】請求項4にかかる発明は、未定着トナー像
が形成された記録材を加熱する加熱ローラーであって直
径が12mm以上且つ直径と肉厚の積が15mm 2 以下
の加熱ローラーと、前記加熱ローラーの温度を検出する
温度検出手段と、前記温度検出手段の検出温度に基づい
て前記加熱ローラーの温度を制御する温度制御手段を備
え、前記未定着トナー像を記録材に定着するための、電
子写真画像形成装置に用いられる定着装置、において、
前記温度制御手段は、前記温度検出手段の検出温度をT
S、所定の目標温度をT*、オフセット電力をPC、ゲイ
ンをG、印加電力をPとして、P=G・(T*−TS)+
PCの式により印加電力を変化させ、前記オフセット電
力PC(W)は、前記記録材の通紙速度をv(mm/s
ec)、前記記録材の通紙幅をL(mm)としたとき、
0.0025≦PC /(v・L)≦0.025 であ
ることを特徴とする定着装置。
が形成された記録材を加熱する加熱ローラーであって直
径が12mm以上且つ直径と肉厚の積が15mm 2 以下
の加熱ローラーと、前記加熱ローラーの温度を検出する
温度検出手段と、前記温度検出手段の検出温度に基づい
て前記加熱ローラーの温度を制御する温度制御手段を備
え、前記未定着トナー像を記録材に定着するための、電
子写真画像形成装置に用いられる定着装置、において、
前記温度制御手段は、前記温度検出手段の検出温度をT
S、所定の目標温度をT*、オフセット電力をPC、ゲイ
ンをG、印加電力をPとして、P=G・(T*−TS)+
PCの式により印加電力を変化させ、前記オフセット電
力PC(W)は、前記記録材の通紙速度をv(mm/s
ec)、前記記録材の通紙幅をL(mm)としたとき、
0.0025≦PC /(v・L)≦0.025 であ
ることを特徴とする定着装置。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明をプリンタ装置に適用
した実施例を図面に従って説明する。まず定着装置およ
びその制御装置全体の概要を説明する。
した実施例を図面に従って説明する。まず定着装置およ
びその制御装置全体の概要を説明する。
【0013】図1は本実施例の定着装置の構成を示す図
である。回転可能に支持された加熱ローラー1の内部に
ハロゲンランプヒーター3が設けられ所定の電力が印加
されることによって加熱ローラー1が熱せられる。加熱
ローラー1の表面にはサーミスタを内蔵する温度センサ
4が押圧されており、温度センサ4の検出温度によりハ
ロゲンランプヒーター3への通電電力が制御される。回
転可能に支持された加圧ローラー2は、金属製の軸6の
周囲にシリコンゴム等の弾性層が設けられており、図示
しない軸両端部に荷重印加されることによって加熱ロー
ラー1に圧接されてニップ部を形成している。このニッ
プ部を未定着トナー像が形成された記録材5が通過する
ことによって定着が行われる。
である。回転可能に支持された加熱ローラー1の内部に
ハロゲンランプヒーター3が設けられ所定の電力が印加
されることによって加熱ローラー1が熱せられる。加熱
ローラー1の表面にはサーミスタを内蔵する温度センサ
4が押圧されており、温度センサ4の検出温度によりハ
ロゲンランプヒーター3への通電電力が制御される。回
転可能に支持された加圧ローラー2は、金属製の軸6の
周囲にシリコンゴム等の弾性層が設けられており、図示
しない軸両端部に荷重印加されることによって加熱ロー
ラー1に圧接されてニップ部を形成している。このニッ
プ部を未定着トナー像が形成された記録材5が通過する
ことによって定着が行われる。
【0014】ここで、加熱ローラー1を定着可能な所定
の目標温度まで昇温させるまでの時間いわゆるウォーム
アップ時間を短縮するためには、加熱ローラー1の熱容
量を小さくするのが効果的である。例えば直径と肉厚の
積を15mm2以下にすれば実用上問題の無い程度のウ
ォームアップ時間にすることができる。一方直径を小さ
く、肉厚を薄くしすぎると、加熱ローラー1の軸方向の
剛性不足が生じ、加圧ローラー2の圧接によって中央部
が端部に比べて逃げる方向に撓みを生じる。すると中央
部でのニップが十分形成されず、十分な定着が行われな
い状態が生じる。これを回避するためには肉厚を増やす
よりも直径を大きくすることの方が効果的で、例えば直
径を12mm以上とする事が望ましい。
の目標温度まで昇温させるまでの時間いわゆるウォーム
アップ時間を短縮するためには、加熱ローラー1の熱容
量を小さくするのが効果的である。例えば直径と肉厚の
積を15mm2以下にすれば実用上問題の無い程度のウ
ォームアップ時間にすることができる。一方直径を小さ
く、肉厚を薄くしすぎると、加熱ローラー1の軸方向の
剛性不足が生じ、加圧ローラー2の圧接によって中央部
が端部に比べて逃げる方向に撓みを生じる。すると中央
部でのニップが十分形成されず、十分な定着が行われな
い状態が生じる。これを回避するためには肉厚を増やす
よりも直径を大きくすることの方が効果的で、例えば直
径を12mm以上とする事が望ましい。
【0015】図2は加熱ローラー1の温度を制御するた
めの構成を示すブロック図である。
めの構成を示すブロック図である。
【0016】温度センサ4からの出力はアナログの電圧
信号であり、アンプで5Vレベルの信号に増幅された
後、A/D変換器により256レベルのディジタル信号
に変換される。CPUは温度制御プログラムに従って所
定のサンプリングタイムごとにA/D変換値を入力す
る。温度制御プログラムはROMに内蔵されており必要
に応じてCPUに呼び出され実行される。温度制御プロ
グラムはディジタル化された温度信号を、後述する処理
に基づいてハロゲンランプヒーター3を点滅させるスイ
ッチであるSSR(ソリッドステートリレー)の制御信
号に変換する。SSRへのCPUからの制御信号と公知
のゼロクロススイッチング回路の動作により、ハロゲン
ランプヒーター3は商用AC電源の半波数単位でオンオ
フされる。ハロゲンランプヒーター3への印加電力の調
節は図3に示されるように、ある所定時間間隔内に通電
される商用AC電源の波数を加減する事によって行われ
る。例えば1秒間隔ごとに波数を決めて印加電力を調節
する制御をすれば、50Hzの商用AC電源を用いると
きには100レベルの印加電力量を選択することができ
る。
信号であり、アンプで5Vレベルの信号に増幅された
後、A/D変換器により256レベルのディジタル信号
に変換される。CPUは温度制御プログラムに従って所
定のサンプリングタイムごとにA/D変換値を入力す
る。温度制御プログラムはROMに内蔵されており必要
に応じてCPUに呼び出され実行される。温度制御プロ
グラムはディジタル化された温度信号を、後述する処理
に基づいてハロゲンランプヒーター3を点滅させるスイ
ッチであるSSR(ソリッドステートリレー)の制御信
号に変換する。SSRへのCPUからの制御信号と公知
のゼロクロススイッチング回路の動作により、ハロゲン
ランプヒーター3は商用AC電源の半波数単位でオンオ
フされる。ハロゲンランプヒーター3への印加電力の調
節は図3に示されるように、ある所定時間間隔内に通電
される商用AC電源の波数を加減する事によって行われ
る。例えば1秒間隔ごとに波数を決めて印加電力を調節
する制御をすれば、50Hzの商用AC電源を用いると
きには100レベルの印加電力量を選択することができ
る。
【0017】図3は50HZの電源で2波、2.5波、
3.5波と1サイクルごとの印加電力を増加させている
例である。このとき印加デューティは4%、5%、7%
になっている。
3.5波と1サイクルごとの印加電力を増加させている
例である。このとき印加デューティは4%、5%、7%
になっている。
【0018】図4に本実施例の定着装置の動作シーケン
スを示す。まず、画像情報がコンピューターなどの外部
機器からプリンタのCPUに入力されると、CPUは加
熱ローラー1を定着可能な所定温度まで加熱するよう通
電開始信号を出力する。その後温度センサ4からの出力
に基づいて加熱ローラー1が定着可能な所定温度に達し
たと判断されれば加熱ローラー1と加圧ローラー2の回
転駆動を開始する。
スを示す。まず、画像情報がコンピューターなどの外部
機器からプリンタのCPUに入力されると、CPUは加
熱ローラー1を定着可能な所定温度まで加熱するよう通
電開始信号を出力する。その後温度センサ4からの出力
に基づいて加熱ローラー1が定着可能な所定温度に達し
たと判断されれば加熱ローラー1と加圧ローラー2の回
転駆動を開始する。
【0019】良好な定着が行われるためには加熱ローラ
ー1が所定の定着温度に達しているだけでなく、加圧ロ
ーラー2もある程度昇温していることが必要である。両
ローラーの回転開始から定着通紙開始までの間(空回し
時間)に加圧ローラー2が昇温するように空回し時間は
10秒から数10秒程度の所定時間に定められている。
空回し中の所定タイミングに記録材の給紙が開始され、
その後記録材が定着装置に通紙されて、通紙終了と共に
ローラー駆動とハロゲンランプヒーター3への通電が停
止される。上述のようにプリント時のみ通電することに
よって省電力化が可能である。ところがその場合、定着
装置のウォームアップ時間が直接1枚プリントに要する
時間(ファーストプリント時間)に反映されることにな
り、ウォームアップ時間を極力短くする必要がある。本
実施例は、ファーストプリント時間を短縮するために、
加熱ローラー1の熱容量を非常に小さくし、昇温時間を
短縮している。
ー1が所定の定着温度に達しているだけでなく、加圧ロ
ーラー2もある程度昇温していることが必要である。両
ローラーの回転開始から定着通紙開始までの間(空回し
時間)に加圧ローラー2が昇温するように空回し時間は
10秒から数10秒程度の所定時間に定められている。
空回し中の所定タイミングに記録材の給紙が開始され、
その後記録材が定着装置に通紙されて、通紙終了と共に
ローラー駆動とハロゲンランプヒーター3への通電が停
止される。上述のようにプリント時のみ通電することに
よって省電力化が可能である。ところがその場合、定着
装置のウォームアップ時間が直接1枚プリントに要する
時間(ファーストプリント時間)に反映されることにな
り、ウォームアップ時間を極力短くする必要がある。本
実施例は、ファーストプリント時間を短縮するために、
加熱ローラー1の熱容量を非常に小さくし、昇温時間を
短縮している。
【0020】加熱ローラー1の熱容量を小さくして昇温
時間を短縮するときの最も重要な課題は温度リップルの
増大である。以下本発明の特徴をなすところの、温度リ
ップルの少ない高精度な温度制御方法について説明す
る。
時間を短縮するときの最も重要な課題は温度リップルの
増大である。以下本発明の特徴をなすところの、温度リ
ップルの少ない高精度な温度制御方法について説明す
る。
【0021】上述したような構成の定着装置における温
度リップルは、定着装置や温度制御装置を含めた制御系
の各部の応答遅れが主原因である。もし、遅れ要素の全
く無い制御系であれば、加熱ローラー1の温度が所定の
制御温度を越えた瞬間にハロゲンランプ3への通電を停
止し、その瞬間から加熱ローラー1の温度が低下し始め
て一瞬後には加熱ローラー1は制御温度よりも低温にな
る。すると再びハロゲンランプ3に通電が開始されてす
ぐさま加熱ローラー1の温度は制御温度に達する。この
ようにして加熱ローラー1は小刻みに所定温度近辺で昇
温降温を繰り返すことになり、温度リップルは極めて少
なくなる。ところが実際には制御系の中にいくつかの遅
れ要素が存在するために温度リップルが発生するわけで
ある。
度リップルは、定着装置や温度制御装置を含めた制御系
の各部の応答遅れが主原因である。もし、遅れ要素の全
く無い制御系であれば、加熱ローラー1の温度が所定の
制御温度を越えた瞬間にハロゲンランプ3への通電を停
止し、その瞬間から加熱ローラー1の温度が低下し始め
て一瞬後には加熱ローラー1は制御温度よりも低温にな
る。すると再びハロゲンランプ3に通電が開始されてす
ぐさま加熱ローラー1の温度は制御温度に達する。この
ようにして加熱ローラー1は小刻みに所定温度近辺で昇
温降温を繰り返すことになり、温度リップルは極めて少
なくなる。ところが実際には制御系の中にいくつかの遅
れ要素が存在するために温度リップルが発生するわけで
ある。
【0022】本発明者らが実験等によって解明したとこ
ろによると、制御系の遅れ要素には、通電開始からハロ
ゲンランプヒーター3が輻射熱を発生するまでの時間遅
れ、加熱ローラー1の内面が輻射熱を受けてから表面の
温度が上昇するまでの時間遅れ、加熱ローラー1の表面
温度が上昇してから温度センサ4の検出温度が上昇する
までの時間遅れ、温度センサ4の検出温度が上昇してか
らハロゲンランプヒーター3に通電を開始するまでの時
間遅れがあり、その中でも温度センサ4の検出遅れが最
も支配的であった。
ろによると、制御系の遅れ要素には、通電開始からハロ
ゲンランプヒーター3が輻射熱を発生するまでの時間遅
れ、加熱ローラー1の内面が輻射熱を受けてから表面の
温度が上昇するまでの時間遅れ、加熱ローラー1の表面
温度が上昇してから温度センサ4の検出温度が上昇する
までの時間遅れ、温度センサ4の検出温度が上昇してか
らハロゲンランプヒーター3に通電を開始するまでの時
間遅れがあり、その中でも温度センサ4の検出遅れが最
も支配的であった。
【0023】そこで、実際の加熱ローラー1の表面温度
に対して温度センサ4の検出温度がどのような振る舞い
をするかを周囲温度や印字履歴等種々の条件を振って実
験したところ、温度センサ4の検出温度と実際の加熱ロ
ーラー1の表面温度の差と、温度センサ4の検出温度の
傾きの比はあまり変化せず一定値に近いことがわかっ
た。
に対して温度センサ4の検出温度がどのような振る舞い
をするかを周囲温度や印字履歴等種々の条件を振って実
験したところ、温度センサ4の検出温度と実際の加熱ロ
ーラー1の表面温度の差と、温度センサ4の検出温度の
傾きの比はあまり変化せず一定値に近いことがわかっ
た。
【0024】図5はその様子を示す代表的な例で、定着
装置をウォームアップした後目標温度に制御したとき
の、加熱ローラー1の温度と温度センサ4の検出温度の
温度差と温度センサ4の検出温度の変化率の比(A)、
温度センサ4の温度(B)、加熱ローラーの温度(C)
を示すグラフである。このように温度差と変化率の比
(A)は、ほぼ一定値に近い値になっている。これは、
2物体間(温度センサ4と加熱ローラー1)でやりとり
される熱量はそれらの温度差に比例し、やりとりされる
熱量とその物体の温度変化率は比例するという熱力学の
法則からも裏付けられる。すなわち、加熱ローラー1か
ら温度センサ4への熱伝達率をλ、加熱ローラー1の温
度をTR、温度センサ4の温度をTS、温度センサ4の熱
容量をCS、温度センサ4の温度変化率をdTS/dtと
すると、λ・(TR−TS)=CS・dTS/dt (1)
という方程式が成り立つ。ここで、CS/λを温度セン
サ4の時定数τとする。
装置をウォームアップした後目標温度に制御したとき
の、加熱ローラー1の温度と温度センサ4の検出温度の
温度差と温度センサ4の検出温度の変化率の比(A)、
温度センサ4の温度(B)、加熱ローラーの温度(C)
を示すグラフである。このように温度差と変化率の比
(A)は、ほぼ一定値に近い値になっている。これは、
2物体間(温度センサ4と加熱ローラー1)でやりとり
される熱量はそれらの温度差に比例し、やりとりされる
熱量とその物体の温度変化率は比例するという熱力学の
法則からも裏付けられる。すなわち、加熱ローラー1か
ら温度センサ4への熱伝達率をλ、加熱ローラー1の温
度をTR、温度センサ4の温度をTS、温度センサ4の熱
容量をCS、温度センサ4の温度変化率をdTS/dtと
すると、λ・(TR−TS)=CS・dTS/dt (1)
という方程式が成り立つ。ここで、CS/λを温度セン
サ4の時定数τとする。
【0025】本発明では上述のようにして明らかにされ
た温度センサ4の遅れ特性に基づいて温度センサ4の検
出温度を補正して実際の加熱ローラー1の温度を予測す
ることで、温度センサ4の検出遅れによって発生する温
度リップル等の制御偏差を除去するものである。加熱ロ
ーラー1の温度の予測は、温度センサ4の検出温度に検
出温度の変化率と所定の定数の積を加えることで行えば
良い。すなわち、補正後の温度をTC、温度検出手段の
検出温度をTS、温度検出手段の検出温度の変化率をΔ
TS/Δt、補正定数をcとして、TC=TS+c・ΔTS
/Δt (2)に従って補正する。(2)式は、補正定
数cを温度センサ4の時定数τに等しくすれば(1)式
と同じになり、温度センサ4の検出遅れを完全にキャン
セルすることになる。ただし、後述するように実用上適
切な補正定数cの値は必ずしも時定数τと等しくはなら
ない。
た温度センサ4の遅れ特性に基づいて温度センサ4の検
出温度を補正して実際の加熱ローラー1の温度を予測す
ることで、温度センサ4の検出遅れによって発生する温
度リップル等の制御偏差を除去するものである。加熱ロ
ーラー1の温度の予測は、温度センサ4の検出温度に検
出温度の変化率と所定の定数の積を加えることで行えば
良い。すなわち、補正後の温度をTC、温度検出手段の
検出温度をTS、温度検出手段の検出温度の変化率をΔ
TS/Δt、補正定数をcとして、TC=TS+c・ΔTS
/Δt (2)に従って補正する。(2)式は、補正定
数cを温度センサ4の時定数τに等しくすれば(1)式
と同じになり、温度センサ4の検出遅れを完全にキャン
セルすることになる。ただし、後述するように実用上適
切な補正定数cの値は必ずしも時定数τと等しくはなら
ない。
【0026】ここで、図5の温度差と変化率の比(A)
のグラフは一定値からの変動分も含んでおり、極めて高
精度な制御を必要とする場合や、図2で説明した温度制
御処理を行うCPUの処理能力に余裕がある場合には、
(2)式よりもさらに複雑な関数を用いて高次の補正を
加えることも可能である。例えば温度センサ4から他の
部分への熱伝導を考慮すると、さらに検出温度TSの2
次時間微分項を加えて補正すれば良い。
のグラフは一定値からの変動分も含んでおり、極めて高
精度な制御を必要とする場合や、図2で説明した温度制
御処理を行うCPUの処理能力に余裕がある場合には、
(2)式よりもさらに複雑な関数を用いて高次の補正を
加えることも可能である。例えば温度センサ4から他の
部分への熱伝導を考慮すると、さらに検出温度TSの2
次時間微分項を加えて補正すれば良い。
【0027】温度センサ4の時定数τを求めるには、図
5に示したような定着装置のウォームアップ時の加熱ロ
ーラー1の実温度上昇曲線(C)と温度センサ4の検出
温度の上昇曲線(B)を測定し、両曲線がほぼ平行にな
ったところで同じ温度に到達するまでの時間差を読みと
れば良い。これを温度センサ4の応答特性に言い替えれ
ば、ランプ応答の時間遅れ要素を読みとれば良いという
ことである。加熱ローラー1の実温度を測定するには熱
電対あるいは放射温度計等応答の十分速い温度測定装置
を用いれば良い。
5に示したような定着装置のウォームアップ時の加熱ロ
ーラー1の実温度上昇曲線(C)と温度センサ4の検出
温度の上昇曲線(B)を測定し、両曲線がほぼ平行にな
ったところで同じ温度に到達するまでの時間差を読みと
れば良い。これを温度センサ4の応答特性に言い替えれ
ば、ランプ応答の時間遅れ要素を読みとれば良いという
ことである。加熱ローラー1の実温度を測定するには熱
電対あるいは放射温度計等応答の十分速い温度測定装置
を用いれば良い。
【0028】定着装置において実用上適切な補正定数c
の値は、その動作の特徴や、要求される特性に着目して
定めていくと効果的な補正が行える。まず、上述した本
実施例の動作シーケンスに基づいて、ウォームアップか
ら記録材の通紙終了までの動作を、補正度合いを変えて
行ったときの温度変動の様子を図6に示す。補正度合い
は、温度センサ4の検出遅れの式を、TC=TS+k・τ
・ΔTS/Δt (3)と書いて、補正率kで表す。
の値は、その動作の特徴や、要求される特性に着目して
定めていくと効果的な補正が行える。まず、上述した本
実施例の動作シーケンスに基づいて、ウォームアップか
ら記録材の通紙終了までの動作を、補正度合いを変えて
行ったときの温度変動の様子を図6に示す。補正度合い
は、温度センサ4の検出遅れの式を、TC=TS+k・τ
・ΔTS/Δt (3)と書いて、補正率kで表す。
【0029】図6には補正率が0、0.5、1、2.0
の場合に付いて温度変動を示してある。補正率kが1よ
りも小さい場合は補正不足となり温度センサ4の検出遅
れが原因であるオーバーシュートが生じているが、補正
無しの場合に比べると軽減されている。補正率kが1よ
りも大きい場合は補正過剰となり、加熱ローラー1の温
度が目標温度に達する前から目標温度に達したと判断し
て供給電力を減らしてしまうため、加熱ローラー昇温終
了直前での温度上昇がなまってしまい、通電開始から加
熱ローラー1が目標温度に達するまでの時間が増大して
しまう。補正率kが1の場合にも、ウォームアップ終了
直前のなまりがわずかに発生しているが、これは後述す
る比例制御によって目標温度に近づいた時に供給電力を
減少させる作用が働いたためである。温度リップルは比
例制御によって軽減されているため、補正無し以外は十
分小さい量となっている。
の場合に付いて温度変動を示してある。補正率kが1よ
りも小さい場合は補正不足となり温度センサ4の検出遅
れが原因であるオーバーシュートが生じているが、補正
無しの場合に比べると軽減されている。補正率kが1よ
りも大きい場合は補正過剰となり、加熱ローラー1の温
度が目標温度に達する前から目標温度に達したと判断し
て供給電力を減らしてしまうため、加熱ローラー昇温終
了直前での温度上昇がなまってしまい、通電開始から加
熱ローラー1が目標温度に達するまでの時間が増大して
しまう。補正率kが1の場合にも、ウォームアップ終了
直前のなまりがわずかに発生しているが、これは後述す
る比例制御によって目標温度に近づいた時に供給電力を
減少させる作用が働いたためである。温度リップルは比
例制御によって軽減されているため、補正無し以外は十
分小さい量となっている。
【0030】通電開始からオーバーシュートが終って加
熱ローラー1の温度が安定化するまでの時間を通紙開始
可能時間として、補正率kと通紙開始可能時間および加
熱ローラー1が目標温度に達するまでの昇温時間のグラ
フを図7に示す。図7のグラフから、補正率が1.5を
越え始めると加熱ローラー昇温時間が補正のない場合の
通紙開始時間よりも長くなり始めるのでウォームアップ
時間の観点からは補正の効果が無くなってしまう。補正
定数がそれよりも小さい側では補正率kが正の値をとっ
ている限り、補正しない場合に比べてウォームアップ時
間が短くなる効果を有している。ここで、加熱ローラー
の昇温時間は直接ウォームアップ時間に影響するが、通
紙開始可能時間は加熱ローラー昇温後の加熱ローラー1
と加圧ローラー2の回転開始タイミング、通紙タイミン
グのとり方によって、ある所定時間までは影響しない場
合が多い。従ってそのような場合補正率は1より小さい
方がウォームアップ時間の短縮により効果的である。
熱ローラー1の温度が安定化するまでの時間を通紙開始
可能時間として、補正率kと通紙開始可能時間および加
熱ローラー1が目標温度に達するまでの昇温時間のグラ
フを図7に示す。図7のグラフから、補正率が1.5を
越え始めると加熱ローラー昇温時間が補正のない場合の
通紙開始時間よりも長くなり始めるのでウォームアップ
時間の観点からは補正の効果が無くなってしまう。補正
定数がそれよりも小さい側では補正率kが正の値をとっ
ている限り、補正しない場合に比べてウォームアップ時
間が短くなる効果を有している。ここで、加熱ローラー
の昇温時間は直接ウォームアップ時間に影響するが、通
紙開始可能時間は加熱ローラー昇温後の加熱ローラー1
と加圧ローラー2の回転開始タイミング、通紙タイミン
グのとり方によって、ある所定時間までは影響しない場
合が多い。従ってそのような場合補正率は1より小さい
方がウォームアップ時間の短縮により効果的である。
【0031】また、温度センサ4の時定数はセンサの製
造ばらつきやセンサを加熱ローラーに圧接するときの圧
接力、圧接位置などによるばらつきを有している。従っ
て補正定数cを時定数τの設計値と等しくしておくと、
ばらつきにより補正定数cが時定数τより大きくなって
補正過剰となりウォームアップ時間を増大させてしまう
場合がある。この観点からも補正率kは1以下が望まし
い。
造ばらつきやセンサを加熱ローラーに圧接するときの圧
接力、圧接位置などによるばらつきを有している。従っ
て補正定数cを時定数τの設計値と等しくしておくと、
ばらつきにより補正定数cが時定数τより大きくなって
補正過剰となりウォームアップ時間を増大させてしまう
場合がある。この観点からも補正率kは1以下が望まし
い。
【0032】また、オーバーシュートの低減に温度セン
サ4の遅れ補正を行うことが著しく効果を有することは
図6から明かである。オーバーシュート低減の観点から
は、補正率kは0以上であれば効果を有し、0.3以上
であれば顕著な効果を有する。
サ4の遅れ補正を行うことが著しく効果を有することは
図6から明かである。オーバーシュート低減の観点から
は、補正率kは0以上であれば効果を有し、0.3以上
であれば顕著な効果を有する。
【0033】以上のことを総合して、補正率kは0<k
≦1.5の範囲で効果を有し、より望ましくは0.3≦
k≦1の範囲で顕著な効果を有することが分かる。
≦1.5の範囲で効果を有し、より望ましくは0.3≦
k≦1の範囲で顕著な効果を有することが分かる。
【0034】また、装置の安全上の問題等でオーバーシ
ュート量を所定範囲内に抑えたい場合は温度センサ4の
時定数τの絶対値も考慮にいれて条件を定めれば良い。
すなわち、オーバーシュートの量は、ウォームアップ時
の加熱ローラー1の温度上昇の傾きに依存するので、温
度の傾きをΔTC/Δtとすると、補正係数と時定数を
用いて、 ΔTC/Δt・(1−k)・τ>TO (4) の範囲にとれば、オーバーシュートがおおよそTO以下
に抑えられる。(4)式の左辺は、加熱ローラー1と温
度センサ4の温度が(1)式に従う場合の、ウォームア
ップ時の、加熱ローラー1の実温度と温度センサ4の検
出温度を補正した温度との差を意味する。TOの値はウ
ォームアップ終了時のなまりが発生しない条件からおお
よそ5℃以上が適切であり、装置の安全性等の点から3
0℃以下が適切である。
ュート量を所定範囲内に抑えたい場合は温度センサ4の
時定数τの絶対値も考慮にいれて条件を定めれば良い。
すなわち、オーバーシュートの量は、ウォームアップ時
の加熱ローラー1の温度上昇の傾きに依存するので、温
度の傾きをΔTC/Δtとすると、補正係数と時定数を
用いて、 ΔTC/Δt・(1−k)・τ>TO (4) の範囲にとれば、オーバーシュートがおおよそTO以下
に抑えられる。(4)式の左辺は、加熱ローラー1と温
度センサ4の温度が(1)式に従う場合の、ウォームア
ップ時の、加熱ローラー1の実温度と温度センサ4の検
出温度を補正した温度との差を意味する。TOの値はウ
ォームアップ終了時のなまりが発生しない条件からおお
よそ5℃以上が適切であり、装置の安全性等の点から3
0℃以下が適切である。
【0035】次に、上述した方法で補正された温度に基
づいて、印加電力量へのフィードバック制御を行う方法
について説明する。以下に説明する制御方法は比例制御
で求められる値にある定数を加えた値を印加電力量とす
るもので、オフセット付き比例制御と呼ぶ。すなわち、
ハロゲンランプヒーター3に印加する電力Pを、目標温
度をT*、ゲインをG、オフセット電力をPCとして、
P=G・(T*−TC)+PC (5)に従って印加電力量
を決定している。比例制御を行うことによって通電非通
電による印加電力量の変動を小さくすることができるの
で温度リップルの減少に効果的である。またオフセット
電力を加えることによって温度の定常偏差を減少させる
ことができる。
づいて、印加電力量へのフィードバック制御を行う方法
について説明する。以下に説明する制御方法は比例制御
で求められる値にある定数を加えた値を印加電力量とす
るもので、オフセット付き比例制御と呼ぶ。すなわち、
ハロゲンランプヒーター3に印加する電力Pを、目標温
度をT*、ゲインをG、オフセット電力をPCとして、
P=G・(T*−TC)+PC (5)に従って印加電力量
を決定している。比例制御を行うことによって通電非通
電による印加電力量の変動を小さくすることができるの
で温度リップルの減少に効果的である。またオフセット
電力を加えることによって温度の定常偏差を減少させる
ことができる。
【0036】上式の計算において、実際には目標温度T
*、検出温度の補正値TC、変化率ΔTS等はAD変換さ
れた256レベルのディジタル値であって、CPU内部
では整数演算によって印加電力が求められている。
*、検出温度の補正値TC、変化率ΔTS等はAD変換さ
れた256レベルのディジタル値であって、CPU内部
では整数演算によって印加電力が求められている。
【0037】図8にゲインGが大きい場合と小さい場合
の温度変動の様子を示す。ゲインGが大きすぎると目標
温度から偏差を生じたときに過剰に反応してしまい温度
リップルが大きくなり、ゲインGが小さすぎると目標温
度からの偏差を生じたときの回復力が小さくなり定常偏
差を生じてしまう。表1の条件下で実験したところ、ゲ
インGは10(W/℃)よりも大きく、100(W/
℃)よりも小さければ温度リップルと定常偏差が両者と
も1度から10度以内に収まることが確認された。
の温度変動の様子を示す。ゲインGが大きすぎると目標
温度から偏差を生じたときに過剰に反応してしまい温度
リップルが大きくなり、ゲインGが小さすぎると目標温
度からの偏差を生じたときの回復力が小さくなり定常偏
差を生じてしまう。表1の条件下で実験したところ、ゲ
インGは10(W/℃)よりも大きく、100(W/
℃)よりも小さければ温度リップルと定常偏差が両者と
も1度から10度以内に収まることが確認された。
【0038】
【表1】
【0039】オフセット電力PCの適切な選び方を説明
する図である。図9に示すようにオフセット電力PCを
与えることによりマイナスの定常偏差が減少し、過大に
与えるとプラスの定常偏差が発生する。定常偏差は、オ
フセット電力PCが加熱ローラー1が奪われる熱量と等
しい値のときに最も少ない。ただし加熱ローラー1が奪
われる熱量は外気温、加圧ローラー2の昇温具合、記録
紙の熱容量等で変動するので、それら変動の中の中央値
に設定するのがよい。
する図である。図9に示すようにオフセット電力PCを
与えることによりマイナスの定常偏差が減少し、過大に
与えるとプラスの定常偏差が発生する。定常偏差は、オ
フセット電力PCが加熱ローラー1が奪われる熱量と等
しい値のときに最も少ない。ただし加熱ローラー1が奪
われる熱量は外気温、加圧ローラー2の昇温具合、記録
紙の熱容量等で変動するので、それら変動の中の中央値
に設定するのがよい。
【0040】加熱ローラー1が奪われる熱量は通紙速度
および記録材の通紙幅に比例するので、通紙速度v(m
m/sec)、通紙幅L(mm)によってオフセット電
力を正規化すると、PC/(v・L)は0.0025〜
0.025(W・sec/mm2)の範囲に設定すると
よいことが表1の条件下での実験によって確認された。
0.0025以下では周囲温度が低温でかつ加圧ローラ
ー2が冷えている状態の時にはマイナスの定常偏差が定
着状態に影響を与える場合が生じ始め、0.025以上
では周囲温度が高温でかつ加圧ローラー2が前回までの
印字履歴等により温まっている時にはプラスの定常偏差
が紙しわなど加熱し過ぎの状態を引き起こす場合が生じ
始めた。
および記録材の通紙幅に比例するので、通紙速度v(m
m/sec)、通紙幅L(mm)によってオフセット電
力を正規化すると、PC/(v・L)は0.0025〜
0.025(W・sec/mm2)の範囲に設定すると
よいことが表1の条件下での実験によって確認された。
0.0025以下では周囲温度が低温でかつ加圧ローラ
ー2が冷えている状態の時にはマイナスの定常偏差が定
着状態に影響を与える場合が生じ始め、0.025以上
では周囲温度が高温でかつ加圧ローラー2が前回までの
印字履歴等により温まっている時にはプラスの定常偏差
が紙しわなど加熱し過ぎの状態を引き起こす場合が生じ
始めた。
【0041】ところで、外気温や加圧ローラー2の温度
変動は徐々に起るが、通紙による変動は急激におこり起
こるため、温度リップルの原因になる。ところが通紙タ
イミングはあらかじめわかっており、それに合わせて奪
われる熱量をキャンセルするようにオフセット電力をΔ
PCだけ増やしてやることが可能である。この補正は、
用いられる種々の記録材が奪う熱量の範囲の中央値に設
定するのが良い。加熱ローラー1が奪われる熱量は通紙
速度および記録材の通紙幅に比例するので、通紙速度v
(mm/sec)、通紙幅L(mm)によってオフセッ
ト電力を正規化すると、PC/(v・L)は0.001
5〜0.015(W・sec/mm2)の範囲に設定す
るとよいことが表1の条件下での実験によって確認され
た。0.0015以下では記録材5の熱容量が大きくか
つ低温の時にマイナスの温度偏差によって定着状態に影
響を与える場合が生じ始め、0.015以上では記録材
5の熱容量が小さくかつ高温の時にプラスの定常偏差に
よって紙しわなど加熱し過ぎの状態を引き起こす場合が
生じ始めた。
変動は徐々に起るが、通紙による変動は急激におこり起
こるため、温度リップルの原因になる。ところが通紙タ
イミングはあらかじめわかっており、それに合わせて奪
われる熱量をキャンセルするようにオフセット電力をΔ
PCだけ増やしてやることが可能である。この補正は、
用いられる種々の記録材が奪う熱量の範囲の中央値に設
定するのが良い。加熱ローラー1が奪われる熱量は通紙
速度および記録材の通紙幅に比例するので、通紙速度v
(mm/sec)、通紙幅L(mm)によってオフセッ
ト電力を正規化すると、PC/(v・L)は0.001
5〜0.015(W・sec/mm2)の範囲に設定す
るとよいことが表1の条件下での実験によって確認され
た。0.0015以下では記録材5の熱容量が大きくか
つ低温の時にマイナスの温度偏差によって定着状態に影
響を与える場合が生じ始め、0.015以上では記録材
5の熱容量が小さくかつ高温の時にプラスの定常偏差に
よって紙しわなど加熱し過ぎの状態を引き起こす場合が
生じ始めた。
【0042】ところがこのようにして加熱ローラー1の
温度を記録材の通紙時に安定に保った場合でも、定着状
態が記録材5の後半になるに従って悪化する場合があ
る。これは記録材5が加熱ローラー1のみならず加圧ロ
ーラー4からも熱を奪い加圧ローラー4の表面温度が低
下することから生じる。その場合加圧ローラー4は加熱
ローラー1と違って通紙中は熱を奪われる一方なので、
通紙が終了するまで温度が回復することがない。従って
それを補償するために記録材5の後半ほど加熱ローラー
1に余分に熱を加えて加熱ローラー1の温度を高温にす
ることが効果的である。実際の温度制御でそれを実現す
るには、通紙後半ほど目標温度T*を高くする方法と、
通紙後半ほどオフセット電力PCを大きくする方法があ
り、どちらを用いても良い。
温度を記録材の通紙時に安定に保った場合でも、定着状
態が記録材5の後半になるに従って悪化する場合があ
る。これは記録材5が加熱ローラー1のみならず加圧ロ
ーラー4からも熱を奪い加圧ローラー4の表面温度が低
下することから生じる。その場合加圧ローラー4は加熱
ローラー1と違って通紙中は熱を奪われる一方なので、
通紙が終了するまで温度が回復することがない。従って
それを補償するために記録材5の後半ほど加熱ローラー
1に余分に熱を加えて加熱ローラー1の温度を高温にす
ることが効果的である。実際の温度制御でそれを実現す
るには、通紙後半ほど目標温度T*を高くする方法と、
通紙後半ほどオフセット電力PCを大きくする方法があ
り、どちらを用いても良い。
【0043】表1の条件で実験したところ、前者の場合
目標温度を1℃から5℃程度上昇させるのが適切で、後
者の場合オフセット電力増分ΔPC2を通紙速度v(mm
/sec)と通紙幅L(mm)によって正規化すると、
ΔPC2/(v・L)は0.001〜0.01(W・se
c/mm2)の範囲で増加させるのが適切であった。
0.001以下では記録材5の熱容量が大きくかつ低温
の時にマイナスの温度偏差によって通紙後半で定着状態
に影響を与える場合が生じ始め、0.01以上では記録
材5の熱容量が小さくかつ高温の時にプラスの定常偏差
によって通紙前半で紙しわなど加熱し過ぎの状態を引き
起こす場合が生じ始めた。
目標温度を1℃から5℃程度上昇させるのが適切で、後
者の場合オフセット電力増分ΔPC2を通紙速度v(mm
/sec)と通紙幅L(mm)によって正規化すると、
ΔPC2/(v・L)は0.001〜0.01(W・se
c/mm2)の範囲で増加させるのが適切であった。
0.001以下では記録材5の熱容量が大きくかつ低温
の時にマイナスの温度偏差によって通紙後半で定着状態
に影響を与える場合が生じ始め、0.01以上では記録
材5の熱容量が小さくかつ高温の時にプラスの定常偏差
によって通紙前半で紙しわなど加熱し過ぎの状態を引き
起こす場合が生じ始めた。
【0044】本実施例では、上述した温度制御方法をC
PUによるディジタル制御で実現しているが、図10に
その制御シーケンスのフローチャートを示す。まず定着
装置に記録材が無い状態か、通紙前半か、通紙後半かを
判断する。これは装置全体での記録材の搬送状態を表す
タイマーカウント値により判断できる。その状態により
オフセット電力を上述の設定方法により定めたPC1、P
C2、PC3のいずれかの値に設定する。次に温度センサか
らの信号のAD変換値をCPUに取り込んでその値から
遅れ補正演算と、オフセット付き比例制御演算を行う。
これは別に演算しても良いし、まとめて一つの演算式に
直しておくとCPUの処理の負担は軽減される。この演
算結果により1サイクル内の通電デューティすなわちオ
ン時間(波数)とオフ時間(波数)が求められ、それぞ
れの時間タイマーが設定されてそれぞれの時間分SSR
へ信号がオンまたはオフに保持される。
PUによるディジタル制御で実現しているが、図10に
その制御シーケンスのフローチャートを示す。まず定着
装置に記録材が無い状態か、通紙前半か、通紙後半かを
判断する。これは装置全体での記録材の搬送状態を表す
タイマーカウント値により判断できる。その状態により
オフセット電力を上述の設定方法により定めたPC1、P
C2、PC3のいずれかの値に設定する。次に温度センサか
らの信号のAD変換値をCPUに取り込んでその値から
遅れ補正演算と、オフセット付き比例制御演算を行う。
これは別に演算しても良いし、まとめて一つの演算式に
直しておくとCPUの処理の負担は軽減される。この演
算結果により1サイクル内の通電デューティすなわちオ
ン時間(波数)とオフ時間(波数)が求められ、それぞ
れの時間タイマーが設定されてそれぞれの時間分SSR
へ信号がオンまたはオフに保持される。
【0045】遅れ補正演算は(2)式をディジタル化し
た値で行えば良く、オフセット付き比例制御演算は
(4)式をディジタル化した値で行えば良い。それぞれ
積演算が1回と数回の加減演算を行うだけなので、装置
全体の制御用のCPUの処理のうちわずかな時間を温度
制御の処理に割り当てるだけで良い。
た値で行えば良く、オフセット付き比例制御演算は
(4)式をディジタル化した値で行えば良い。それぞれ
積演算が1回と数回の加減演算を行うだけなので、装置
全体の制御用のCPUの処理のうちわずかな時間を温度
制御の処理に割り当てるだけで良い。
【0046】以下の表2に本実施例の定着装置の仕様を
示す。
示す。
【0047】
【表2】
【0048】表2の仕様、シーケンスに従って定着装置
を温度制御した結果、加熱ローラー1のウォームアップ
時間15秒、温度リップル±1℃、最大定常偏差±1.
5℃とウォームアップ時間が極めて短いにも係わらず安
定して温度偏差の少ない定着装置が実現でき、周囲温度
や印字履歴等の種々の条件下で良好な定着状態が得られ
ることが確認された。
を温度制御した結果、加熱ローラー1のウォームアップ
時間15秒、温度リップル±1℃、最大定常偏差±1.
5℃とウォームアップ時間が極めて短いにも係わらず安
定して温度偏差の少ない定着装置が実現でき、周囲温度
や印字履歴等の種々の条件下で良好な定着状態が得られ
ることが確認された。
【0049】上述の実施例では、(5)式あるいは図1
0のフローチャートに示すように温度センサ4の検出遅
れを補正した温度TCを用いてオフセット付き比例制御
を行っている例を説明したが、オフセット付き比例制御
と温度検出遅れ補正制御はいずれも、互いに組み合わせ
なくても単独で温度リップルや定常偏差除去に顕著な効
果を有することが確認されており、CPUの処理能力や
適用する装置の特性に応じていずれか一方の制御のみを
行っても良い。
0のフローチャートに示すように温度センサ4の検出遅
れを補正した温度TCを用いてオフセット付き比例制御
を行っている例を説明したが、オフセット付き比例制御
と温度検出遅れ補正制御はいずれも、互いに組み合わせ
なくても単独で温度リップルや定常偏差除去に顕著な効
果を有することが確認されており、CPUの処理能力や
適用する装置の特性に応じていずれか一方の制御のみを
行っても良い。
【0050】なお、本発明の温度制御方法は上述の実施
例で説明した熱ローラー方式の定着装置に限られるもの
でなく、ベルト定着装置など熱容量の小さい加熱手段の
定着装置や、高精度に温度制御を必要とする定着装置全
般に適用可能である。
例で説明した熱ローラー方式の定着装置に限られるもの
でなく、ベルト定着装置など熱容量の小さい加熱手段の
定着装置や、高精度に温度制御を必要とする定着装置全
般に適用可能である。
【0051】
【発明の効果】本発明は、定着装置の温度制御手段が、
オフセット電力付きの比例制御を行うことにより、簡単
な温度制御演算を行うだけで、熱容量の小さい定着装置
に対しても温度リップルや定常偏差が小さい高精度な温
度制御が可能であり、かつ温度立ち上がり時のなまりに
よる昇温時間の増大もないため、ウォームアップ時間が
極めて短くかつ定着状態が安定して良好な定着装置が得
られ、結果として省電力、高画質、低価格の画像形成装
置を提供できるという効果を有する。
オフセット電力付きの比例制御を行うことにより、簡単
な温度制御演算を行うだけで、熱容量の小さい定着装置
に対しても温度リップルや定常偏差が小さい高精度な温
度制御が可能であり、かつ温度立ち上がり時のなまりに
よる昇温時間の増大もないため、ウォームアップ時間が
極めて短くかつ定着状態が安定して良好な定着装置が得
られ、結果として省電力、高画質、低価格の画像形成装
置を提供できるという効果を有する。
【図1】本発明の一実施例の定着装置の断面図。
【図2】本発明の一実施例の定着装置の温度制御装置の
ブロック図。
ブロック図。
【図3】本発明の一実施例のヒーターへの通電方法を示
す図。
す図。
【図4】本発明の一実施例の動作シーケンスを示すタイ
ミング図。
ミング図。
【図5】本発明の温度制御方法の原理を説明する図。
【図6】本発明の温度制御方法の補正定数の選び方を示
す図。
す図。
【図7】本発明の温度制御方法の補正定数の選び方を示
す図。
す図。
【図8】本発明の温度制御方法の制御定数Gの選び方を
示す図。
示す図。
【図9】本発明の温度制御方法の制御定数PCの選び方
を示す図。
を示す図。
【図10】本発明の一実施例の温度制御フローを示す
図。
図。
1 加熱ローラー
2 加圧ローラー
3 ハロゲンランプヒーター
4 温度センサ
5 記録材
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G03G 13/20
G03G 15/20
G05D 23/00 - 23/32
Claims (4)
- 【請求項1】 未定着トナー像が形成された記録材を加
熱する加熱ローラーであって直径が12mm以上且つ直
径と肉厚の積が15mm 2 以下の加熱ローラーと、前記
加熱ローラーの温度を検出する温度検出手段と、前記温
度検出手段の検出温度に基づいて前記加熱ローラーの温
度を制御する温度制御手段を備え、前記未定着トナー像
を記録材に定着するための、電子写真画像形成装置に用
いられる定着装置、の温度制御方法において、前記温度
制御手段は、前記温度検出手段の検出温度をTS、所定
の目標温度をT*、オフセット電力をPC、ゲインをG、
印加電力をPとして、 P=G・(T*−TS)+PC の式により印加電力を変化させ、 前記オフセット電力PC(W)は、前記記録材の通紙速
度をv(mm/sec)、前記記録材の通紙幅をL(m
m)としたとき、0.0025≦PC /(v・L)≦
0.025 であることを特徴とする定着装置の温度制
御方法。 - 【請求項2】 前記温度制御手段は、前記オフセット電
力PCを記録材の通紙時と非通紙時で変化させることを
特徴とする請求項1記載の定着装置の温度制御方法。 - 【請求項3】 前記温度制御手段は、前記オフセット電
力PCを記録材の通紙中に変化させることを特徴とする
請求項1記載の定着装置の温度制御方法。 - 【請求項4】 未定着トナー像が形成された記録材を加
熱する加熱ローラーであって直径が12mm以上且つ直
径と肉厚の積が15mm 2 以下の加熱ローラーと、前記
加熱ローラーの温度を検出する温度検出手段と、前記温
度検出手段の検出温度に基づいて前記加熱ローラーの温
度を制御する温度制御手段を備え、前記未定着トナー像
を記録材に定着するための、電子写真画像形成装置に用
いられる定着装置、において、前記温度制御手段は、前
記温度検出手段の検出温度をTS、所定の目標温度を
T*、オフセット電力をPC、ゲインをG、印加電力をP
として、 P=G・(T*−TS)+PC の式により印加電力を変化させ、 前記オフセット電力PC(W)は、前記記録材の通紙速
度をv(mm/sec)、前記記録材の通紙幅をL(m
m)としたとき、 0.0025≦PC /(v・L)≦0.025 であ
ることを特徴とする定着装置。
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---|---|---|---|
JP00399799A JP3440860B2 (ja) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | 定着装置の温度制御方法、及び、定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP00399799A JP3440860B2 (ja) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | 定着装置の温度制御方法、及び、定着装置 |
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