JP3598913B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特にTN液晶(ツイスティッドネマティック液晶)の液晶表示装置の駆動回路およびバックライト装置と、液晶表示装置に入力する映像信号の信号処理に関するものであり、特に液晶表示装置の使用状態や視認方向に応じて、適宜視野角を制御することのできる液晶表示システムの制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶TV等において多く使用されているTN液晶方式は、液晶のもつ屈折率異方性や捻じり配向等により、液晶層を通過する光はその方向や角度によりさまざまな複屈折効果を受け複雑な視野角依存性を示し、例えば一般的には上方向視角では画面全体が白っぽくなり、下方向視角では画面全体が暗くなり、かつ画像の低輝度部で明暗が反転してしまうという現象が発生する。
【0003】
この様な視野角特性については、さまざまな方法により輝度、色相、コントラスト特性、階調特性等について広視野角化する技術が数多く開発されている。
このような技術としては、多くは液晶パネルそのものに対する改良や、光学的部材を用いるものが非常に多く一般的であるが、TFT工程や液晶パネル工程が複雑とならず、歩留まりの低下やコスト増大を引き起こさない方法として、外部回路の信号処理のみで広視野角化を図る技術についても示されている。これは、液晶セルの印加電圧に対する透過率特性(以下、V−T特性と表記)の視角依存性を利用し、入力信号に対する階調電圧変換特性(以下、γ特性と表記)を、複数用意し所定の間隔でこの切換え制御を行いながら液晶を駆動することにより、複数の特性が視覚的に合成され視野角特性を向上させるという技術であり、例えば特開平7−121144号公報「液晶表示装置」、特開平9−90910号公報「液晶表示装置の駆動方法および液晶表示装置」等に示されている。(以下、このような例を従来例1と表記する)このような従来の外部信号処理による広視野角化液晶表示装置の例を図11に示す。図11では、RGB画像信号を入力として互いに異なる複数のγ特性を有するγ変換回路γ1、γ2と、このγ特性を画像信号のnフレーム毎(nは自然数)に切換え制御する手段とを含み、γ変換手段の出力に応じて液晶駆動をなすようにしたもので、γ特性の切替えパターンとしては図12に示すように画素単位に交互にかつ、連続するnフレームの対応画素には同一のγ特性に対応した表示電圧でかつ互いに極性が異なる表示信号電圧を印加するように構成したものである。ここで、二つのγ特性は異なる視野角が最適視野になるよう例えばγ1は上視野10°に最適化し、γ2は下視野10°に最適化してγ特性は固定し、前記切替えパターンで変調することにより上下10°程度最適階調特性を広げるよう動作させるというものである。
【0004】
一方、この視野角依存性を逆に有効に利用した試みとして、ノート型パーソナルコンピュータにおけるプライバシー保護としての表示秘匿の目的や、広い視野角を必要としない場合の視認方向への最適化等の目的において、視野角を狭めたり戻したり移動したりする事への応用の提案がなされてきている。視野角を狭めたり広げたり(ここでの広げるとは従来例1のように通常より広めることではなく、狭めたものを戻すという意味での広げる)最適化したりする制御を行う技術としては他にも、画像を表示する液晶セル以外にバックライト光量を制御する液晶セルを設け、この液晶セルを制御するものであるとか、バックライトの導光板を工夫したものなども多々提案されているが、従来例1と同様に外部回路の信号処理のみで視野角特性の制御を図る技術としては、例えば、特開平10−319373号公報「液晶表示装置及び液晶表示システム」に示されているものがある。(以下、このような例を従来例2と表記する)このような従来の外部信号処理による視野角制御液晶表示システムの例を図14に示す。これは、ラビング方向の最適化と偏向板ツイスト角の最適化を施したTN液晶パネルに対し、複数の階調参照電圧を生成する階調信号電圧生成回路と、所望の視野角特性設定に応じてその設定値を切換える設定値切替え回路を設け、最適な階調参照電圧を印加すること、あるいは最適な参照電圧となるべく表示データ切替え回路にて表示データをビット処理による単純なゲイン制御で変換(補正)する方法により、視野角を変更するようにしたものである。
【0005】
このように従来技術では、外部回路の信号処理のみで視野角特性の制御を図る技術としては、視野角を広げる目的においては、固定的に設定された複数のγ変換特性を変調する方式が示されているが、視野角の広狭制御に関しては、配向処理を施した液晶パネルを使用し、設定された視野角特性となるよう階調信号電圧を最適化するよう切換えることが手法として開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例1においてはその目的とするところが広視野角化であるため、視野角の狭い方向(例えば、上下方向)に対して、視野角を広げる為に設定した複数の異なる特性のγ特性自体は固定的に使用するものであり、複数のγ特性自体を制御する概念は含まれていない。
また、入力映像信号の映像状態への最適化や適応制御、あるいはRGB個別のγ特性や制御等については何ら明記されていない。
【0007】
また、従来例2においてはその目的とするところは視野角の広狭制御であるが、γ特性自体は目的とする視野角設定毎に固定であり、従来例1のような変調概念はない。また、こちらも入力映像信号の映像状態への最適化や適応制御、あるいはRGB個別のγ特性や制御等については何ら明記されていない。
さらに、両従来例ともバックライトに関しては何ら触れられていない。
【0008】
従って、従来例1において視野角の広狭制御や最適化等の目的に応用した場合でも、図13に示すように視野角特性を広げるための複数のγ特性が例えば高輝度領域部でほぼ重なったような特性の場合に、入力映像信号として殆ど高輝度領域部に集中したような信号が入力された場合では、視野角が広がる効果が殆どなく、逆に低輝度領域部に集中したような信号が入力された場合には、γの差が大きくなるため視野角改善効果とのトレードオフで、切替えパターンによってはフリッカ等の発生の原因にもなることが考えられる。
【0009】
一般的に、パーソナルコンピュータの画面やカーナビゲーション画面のような入力信号の場合は、入力信号のダイナミックレンジが大きく、信号成分は比較的高輝度もしくは低輝度に偏っていることが多く、TV等の映像信号では逆に中間調に集中している場合や、映像シーンによっては高輝度に集中していたり低輝度に集中していたり様々である。従来例1のように視角によるVT特性の違いを利用してγ特性を最適化して視野角を制御するという基本概念の場合、入力される信号に応じた制御を行うことにより、視野角制御を実施することによる輝度やコントラスト感の低下等の画質劣化を抑えることができ、また視野角制御効果そのものについても有効に作用させることができる考えられる。
【0010】
尚、システム的には従来例1、2では、2画面表示システムの車載TV等において安全面等の目的から、カーナビゲーション画像を運転席側へ表示し、TV映像を助手席側へ表示するといった視野角制御を行うことができないうえ、この様な信号ソースの組合わせの場合では前記のように映像上の特性が大きく異なるため良好な視野角制御が困難となる。
【0011】
また、従来例2の手法では、視野角を通常より広げること自体は不可能であるうえ、従来例1の場合と同様に映像信号の状態による制御が行えないため、入力信号がTV信号の一般的な場合のように比較的中間調領域に集中した映像の場合等では、本来、γ特性の設定は傾きの緩やかな安定した部分が使用でき効果的に行えるべきところが、従来例2の構成ではそのような制御が不可能である。
【0012】
さらに、理想的なγ特性は、液晶表示装置のカラーフィルタやバックライト等の特性から、RGB信号間で全階調でγ特性が一致してはおらず色シフト特性を持っているため、色相変化等の発生を抑えて視野角制御を行うには、RGBのγ特性は個々に、さらには階調に応じても最適値に設定する必要がある。
【0013】
一方、周知のとおり透過型液晶表示システムの場合、バックライトの光量が輝度特性に対し大きなファクターとなるため、表示画像の輝度やコントラスト感に対し少なからず影響をもつが、従来例ではこの点についての考慮も特に明記されていない。
【0014】
本発明は、このような外部回路の信号処理のみで視野角特性の制御を図る技術において、上記のような問題を改善することを鑑みてなされたもので、設定された所望の視野角特性となるよう行う制御を、指定された所望の視野角特性と入力される映像信号の状態に応じて、より最適な印加電圧を液晶パネルに与え、視野角制御をより効果的に行えられるよう適応的に映像信号処理とγ特性とγ特性の切替えパターンとを連動して制御し、かつバックライトに関しても連動して制御を行い、より最適な視野角制御を実現することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために本発明の液晶表示装置は、入力映像信号に対してコントラスト、ブライトネス処理等をRGB独立に施す信号制御手段と、処理された映像信号データを液晶パネルのVT特性より所望の視野角特性となる様な印加電圧に変換するγ変換回路をRGB独立にもち、所望の視野角特性になるようRGB個別に設定された複数のγデータを所定の画素パターンで切替え制御を行う視野角連動制御手段をもつ。これにより所定の方向への視野角依存性が大きくなるよう配向制御処理を施したTN型液晶パネルに対し、前記複数のγ特性の階調電圧が画素毎に入力され、知覚的な特性の合成により視野角特性の可変を実現するものであり、ここで、視野角連動制御手段では、入力映像信号の特徴抽出を行う映像特徴検出手段から得られた映像特徴情報により、視野角制御を効果的に行うよう前記信号制御手段と前記γ変換回路に対する制御を連動して適応的に制御を行うと同時に、バックライト制御手段に対しても適応制御を行いバックライト制御を行うように動作するシステム構成としたものである。
【0016】
これにより、外部回路の信号処理で視野角特性の制御を図るシステムにおいて、入力映像信号の状態に応じて、より効果的に輝度、コントラスト、色相変化等の画質劣化を抑えながら、視野角特性を、狭めたり広げたり移動したり最適化したり、あるいは一方向に対する表示をマスクしたりという所望視野角制御を行うシステムを、比較的簡単な回路構成で容易に実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1および3に記載の発明は、アクティブマトリックス駆動型液晶表示素子の駆動回路およびバックライトシステムにおける液晶表示制御装置であって、入力映像信号に対して映像信号処理を施す信号制御手段と、前記信号処理データを入力とし入力値に対し液晶印加電圧に変換するガンマ変換処理を、RGB各々独立に複数の異なる特性で設定することのできるRGB独立ガンマ変換手段と、所望の視野角特性となるよう前記RGB独立ガンマ変換手段に対して、各ガンマデータ設定とその切替えパターンを制御する視野角連動制御手段と、入力映像信号の特徴抽出を行い映像特徴情報を前記視野角連動制御手段に対して出力する映像特徴検出手段とを備えたことを特徴とする液晶表示装置としたものであり、設定された所望の視野角特性となるよう行う制御を、指定された所望の視野角特性と入力される映像信号の状態に応じて、より最適な印加電圧を液晶パネルに与え視野角制御をより効果的に行えられるよう、適応的に映像信号処理とγ特性とγ特性の切替えパターンとを連動して制御し、画質劣化を抑えた最適な視野角制御を実現するという作用を有する。
【0018】
本発明の請求項2および3および8に記載の発明は、アクティブマトリックス駆動型液晶表示素子の駆動回路およびバックライトシステムにおける液晶表示制御装置であって、入力映像信号に対して映像信号処理を施す信号制御手段と、前記信号処理データを入力とし入力値に対し液晶印加電圧に変換するガンマ変換処理を、RGB各々独立に複数の異なる特性で設定することのできるRGB独立ガンマ変換手段と、所望の視野角特性となるよう前記RGB独立ガンマ変換手段に対して、各ガンマデータ設定とその切替えパターンを制御する視野角連動制御手段と、入力映像信号の特徴抽出を行い映像特徴情報を前記視野角連動制御手段に対して出力する映像特徴検出手段と、前記視野角連動制御手段により液晶パネルのバックライト輝度を制御するバックライト制御手段とを備えたことを特徴とする液晶表示装置としたものであり、設定された所望の視野角特性となるよう行う制御を、指定された所望の視野角特性と入力される映像信号の状態に応じて、より最適な印加電圧を液晶パネルに与え視野角制御をより効果的に行えられるよう、適応的に映像信号処理とγ特性とγ特性の切替えパターンとを連動して制御しかつ、バックライトに関しても連動して制御を行い、画質劣化を抑えた最適な視野角制御を実現するという作用を有する。
【0019】
本発明の請求項4および5に記載の発明は、前記信号制御手段は映像信号のコントラスト調整(映像信号の振幅調整)とブライトネス調整(DCレベル調整)とを行うものとし、前記映像特徴検出手段では1画面毎に映像信号の輝度の最大値および最小値を得るものとし、1画面中の入力信号の輝度範囲と所望の視野角特性に応じて、ガンマ特性のダイナミックレンジを最も広く取れるように、もしくは視野角制御を最も効率的に行えるように、コントラストおよびブライトネス制御を行うことを特徴とする請求項1から3記載の液晶表示装置としたものであり、指定された所望の視野角特性とせしめる視野角制御値と入力映像信号の輝度の可変範囲との関係から、最も効率的に視野角制御が行えかつ最適な輝度が得られるようにコントラスト制御およびγ特性設定を行い、視野角を制御することによりコントラスト低下等の画質劣化の少ない視野角制御を実現するという作用を有する。
【0020】
本発明の請求項6および11に記載の発明は、前記視野角連動制御手段において前記RGB独立ガンマ変換手段に対して行う、複数ガンマ特性の切換えパターンおよび各ガンマデータは、1画面の水平方向もしくは垂直方向の画素毎に対称あるいは非対称に交互なパターンの中から、前記映像特徴検出手段から得られた映像特徴情報と視野角設定により適宜最適な選択を行い、かつガンマデータを最適となるよう組合わせた制御を行うことを特徴とする請求項1から5記載の液晶表示装置としたものであり、液晶パネルの画素サイズもしくは表示画面のアスペクト比あるいは液晶パネルの特性等を考慮した上で、所望の視野角設定となるようγ特性設定値と映像信号の状態や信号ソースに応じてγ切替えパターンを選択することにより、輝度の低下やフリッカを抑えた画質劣化の少ない視野角制御を実現するという作用を有する。
【0021】
本発明の請求項7および12に記載の発明は、前記視野角連動制御手段において前記RGB独立ガンマ変換手段に対して行う、複数ガンマ特性の切換えパターンおよび各ガンマデータは、フィールド方向に対し対称あるいは非対称に交互なパターンの中から、前記映像特徴検出手段から得られた映像特徴情報と視野角設定により適宜最適な選択を行い、かつガンマデータを最適となるよう組合わせた制御を行うことを特徴とする請求項1から5記載の液晶表示装置としたものであり、所望の視野角設定となるようγ特性設定値と映像信号の時間軸方向の状態や信号ソースあるいは映像信号の走査線形式や走査線変換処理に応じて、フィールド方向のγ切替えパターンを選択することにより、輝度の低下やフリッカを抑えた画質劣化の少ない視野角制御を実現するという作用を有する。
【0022】
本発明の請求項9および10に記載の発明は、請求項1から8に記載の液晶表示装置において、前記映像特徴検出手段と前記信号制御手段と前記RGB独立γ変換手段と前記視野角連動制御手段に対し、画像の表示エリア別に個別に制御が可能となるようにしてあり、1画面中に複数の画面を同時表示する場合であっても、各々表示画面毎に視野角特性を個別に制御することができるようにしたことを特徴とする液晶表示装置としたものであり、2画面表示機能付き車載TV等において、TV表示とカーナビゲーション表示を別々の視野角方向に最適化するといった様に、表示画面毎に独立に視野角方向を制御できるという作用を有する。
【0023】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0024】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における液晶表示装置のブロック図を示し、図1において本液晶表示装置は、入力映像信号に対してコントラスト、ブライトネス処理をRGB独立な設定で処理することのできる信号制御手段1と、処理された映像信号データを液晶パネルのVT特性より必要な印加電圧に変換するRGB独立γ変換回路2(RGB独立γ変換手段)をRGB独立にもち、所望の視野角特性になるようRGB個別に設定された複数のγデータを所定の画素パターンで切替え制御を行う視野角連動制御手段3を備えている。さらに、入力映像信号の特徴抽出を行う映像特徴検出手段4を設け、得られた映像特徴情報を視野角連動制御手段3に入力するように構成されている。尚、液晶パネルについてはTN液晶で所望の方向に対し視野角依存性が大きくなるよう配向制御されているものを使用することを前提とする。
【0025】
以上のように構成された液晶表示装置について、図1および図3、図4、図5、図6、図7、図8を用いてその動作を説明する。
【0026】
まず、入力映像信号は信号制御手段1と映像特徴検出手段4に入力される。ここで、信号制御手段1はRGB独立に信号のコントラストとブライトネスの制御を行う回路であり、RGB信号を入力とするものとし、コントラストを制御するゲインとブライトネスを制御するオフセット値がRGB独立に設定できる構成となっている回路である。また、映像特徴検出手段4は、映像信号の1画面毎に輝度の最大値(以下、MAXと表記)と最小値(以下、MINと表記)の映像特徴情報つまり入力信号としての信号範囲が、演算により算出できるものとなっている。
【0027】
信号制御手段1において補正された映像信号はRGB独立γ変換回路2に入力される。RGB独立γ変換回路2は、パラメータによる演算方式によりγ変換処理を行う回路がRGB3系統あり、パラメータはRGB各々に対しγ1とγ2の各設定を行える構成となっており、さらに、γ変換処理としてγ1特性とγ2特性を切換えるセレクタを備えている。尚、γ変換については部分的にROMテーブル方式と組み合わせることにより、γ特性の部分的な曲線化が行えパラメータによる演算での直線近似だけの場合より更に精度を高めたγ変換回路とすることができる。RGB独立γ変換回路より出力された信号は、図示しない極性反転回路等(アナログIF構成の液晶パネルの場合はDA変換器、ビデオアンプ等も含む)を通して液晶パネルのソースドライバーへ入力され液晶画素が駆動される。
【0028】
視野角連動制御手段3は、外部より設定された所望の視野角設定と映像特徴検出手段4で得られたMAX/MIN等の映像特徴情報により、以下に述べる各処理を施す。
第1に所望の視野角特性が実現できるようγ1とγ2のγ特性をRGB各々に対し設定する。
尚所望される視野角特性によって、γ1とγ2の個々の特性や組合わせは容易に設定できる場合と、所望の視野角特性が得られにくい場合があるが、できるだけ二つのγ特性は特性が近い方が画質に対する影響は少ない。
第2に信号制御手段1に対してγ1、γ2の特性とMAX/MIN値等を考慮して、最適なコントラスト設定とブライトネス設定を行う。信号制御手段1での制御の詳細については、実施の形態3に詳細を説明する。
第3にγ1とγ2の切替えパターンを最も効果的なパターンを選択し制御する。この切換パターンについては、実施の形態4および5に詳細を説明する。
以上述べた3つの処理を、トータル的に連動し適応制御することにより、映像信号の状態を考慮した効果的な視野角制御が行える。
【0029】
以下に、上記の主な3処理の一例の概要について図面を用いて説明する。
図5はγ変換特性の設定の一例を示した図である。本実施例においては、信号処理により視野角を広げる場合と、狭めたり移動したりする制御について説明しているが、図5(a)は視野角を広げる場合のγ特性設定の一例を示したものあり、図5(b)は視野角を狭めたり移動もしくは最適化する場合の一例である。所望の視野角制御方向については、基本的にTN液晶パネルの配向制御により視野角依存性を大きくする方向と依存度合いが、ある程度制御できるため、用途に応じて事前に処理されたものを使用する。配向制御による視野角依存性については、例えば、従来例2で説明した特開平10−319373号公報「液晶表示装置及び液晶表示システム」にも示されている。
ここでは、垂直方向に視野角を制御する例(画面の上下方向に対し視野角依存性が大きくなるように配向制御された例)について説明すると、液晶パネルの配向制御状態に応じて各視角方向毎のVT特性が例えば図3のように得られるが、これより例えば上視角45°に最適化させたγ1と下視角30°に最適化させたγ2とすることにより、これを後述するパターン制御で合成することにより知覚的に広視野角化を図ることができる。また、図5(b)に示すように例えば下視角30°付近に最適化させたγ1と、中間調部分等について部分的にγ1と特性を異ならせたγ2により、視野各方向の移動や最適化の基本的なγ制御を行うことができる。
このような制御としては逆に、図4に示すように例えば上視角45°に最適化させるようなγ特性与えれば、下視角方向45°程度以上は、ほぼ黒(最低輝度に近い値)とすることができ、ある方向からの視認をマスク(ブラックアウト)することができる。同様にホワイトアウトによるマスクも可能である。
図6、図7は、γ変換特性の切替えパターンの一例を示したもので、上記のように制御の目的と所望の視角方向によって設定されたγ1とγ2を、図6のように画素毎に空間変調および図7のようにフィールド単位に時間変調されるパターンを示している。このような変調パターンの中から、現在表示中の映像状態や視野角設定から最適なパターンを選択しγ1とγ2を切換えることにより、より効果的な視野角制御とすることができる。この内容については実施の形態4および5で詳細を説明するが、視野角連動制御手段3でトータル的に制御可能な構成としたことにより、このような制御が実現可能となる。
【0030】
図8は、信号制御手段1で行われるコントラストとブライトネスの制御の一例を示した模式図であり、入力信号の信号範囲が狭い場合コントラストゲインにより振幅を広げ、オフセット制御によりブライトネス調整を行うことにより、γ変換処理をダイナミックレンジを充分活用して行うようにすることで、視野角制御を行う場合でも階調表示精度を充分保つように制御することができる。
このように、以上のような基本的な3つの処理を、視野角連動制御手段3において連動して、映像特徴情報に応じて適応制御することにより、連動して最適処理とすることができるため、より効果的な視野角制御を映像信号処理も含めた形で行うことができる。
【0031】
尚、本実施の形態では、信号制御手段1はコントラストとブライトネス制御のみとしたが、本実施の形態で上視角最適化γを指定した例で説明したように一方向からの視角をブラックアウトするような場合は、正面視角あるいは上視角においても全体に輝度が低い暗い画像となるが、このような場合に映像信号に対するノイズリダクション処理を多めに設定するようにしたり、アパーチャー処理のゲインを強めるなどの連動制御も信号処理としての効果が得られ、この様な信号処理回路を含むことも有効である。
【0032】
なお、本実施の形態および以降の実施の形態ではγ特性としてγ1とγ2の2種類のみの切換えとして説明しているが、3つ以上のγ特性を切換えることも同様に可能であり有効である。
【0033】
以上説明したように、上記の視野角制御における基本的な3段階処理を、映像特徴検出手段4により抽出した映像信号の状態により連動して適応的に制御可能とした構成とすることにより、より効果的に輝度、コントラスト、色相変化等の画質劣化を抑えながら、視野角の広狭あるいは一方向へのマスク等の視野角制御を実現することができる。
【0034】
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2における液晶表示装置のブロック図を示し、図2において本液晶表示装置は、入力映像信号に対してコントラスト、ブライトネス処理をRGB独立な設定で処理することのできる信号制御手段1と、処理された映像信号データを液晶パネルのVT特性より必要な印加電圧に変換するγ変換回路2をRGB独立にもち、所望の視野角特性になるようRGB個別に設定された複数のγデータを所定の画素パターンで切替え制御を行う視野角連動制御手段3を備えている。また、それに加えてバックライト8に対してバックライト輝度を制御することのできるバックライト制御手段9を備えている。
さらに、入力映像信号の特徴抽出を行う映像特徴検出手段4を設け、得られた映像特徴情報を視野角連動制御手段3に入力するように構成されている。尚、液晶パネルについては、TN液晶で所望の方向に対し視野角依存性が大きくなるよう配向制御されているものを使用することを前提とする。
【0035】
以上のように構成された液晶表示装置は、実施の形態1で説明した構成に対しバックライト制御機能を加えた構成となっており、実施の形態1と異なる部分についてのみ、図2および図3、図4を用いてその動作を説明する。まず、映像特徴検出手段4は、映像信号の1画面毎に輝度のMAXとMINに加えて、輝度の平均値(以下、APLと表記)の各映像特徴情報が演算により算出できるものとなっている。これにより、視野角連動制御手段3では、実施の形態1で説明した3つの処理の連動適応制御に加えて、APLも考慮に入れられ、バックライト制御手段9に対しバックライト輝度の制御を、視野角制御により視認方向に対して起こる液晶表示の輝度低下を、補うように制御したり、あるいはコントラスト感の低減を抑えるように制御したりといったように、入力映像信号の状態と視野角設定に応じて適宜最適な処理を行うように動作させるものである。
【0036】
例えば、図4に示した下視角方向に対して表示をマスク(ブラックアウト)するような例では、γ特性設定γ1、γ2はいずれも全体的に出力電圧が高い電圧範囲(ノーマリーホワイト型TN液晶の場合)で出力されるようになり、結果正面視角や上視角部分についても全体として暗い状態となる。いいかえれば全般的に透過率の低い状態となるため、この様な場合にはバックライト輝度を高くなるようバックライト制御手段に対し制御を行い、輝度の低下を補償するように動作をさせることにより、視認されるべき正面視角や上視角に対しては、図4の場合より輝度の低下を抑えることができる。
【0037】
逆に、全体として輝度が高くなる様なホワイトアウトの場合には、バックライト輝度を低減して使用することにより、本来通常通り表示させたい視認方向に対しても全体に白っぽい画像になってしまうところを低減することができる。この場合は、バックライトの消費電力削減の意味からも有効である。
また、このような視野角制限の制御以外の場合においても、信号制御手段1で処理されるコントラストおよびブライトネス制御とAPLの値に応じて、例えば、図8の様な例ではAPLの変動分を吸収し、入力映像信号と出力信号の視覚上のAPLが同等となるようにバックライトの輝度を低減させることができる。さらに、γ変換特性γ1およびγ2そのものの静的な特性自体や、切替えパターンがγ1とγ2で面積的に非対称となるような場合など、所望の視野角特性に変化せしめる為に液晶素子の各画素の光透過率に大きな変動がある場合にも、APLを考慮し視野角制御効果とのトレードオフも考慮しながら、バックライト輝度を制御することにより、柔軟な制御を行うことができる。
【0038】
APLとバックライト制御量の関係については、例えば、γが平均的な時やγが高透過率よりの場合はAPLが高ければバックライト輝度を下げる方向にし、γが低透過率よりの場合はAPLの値が高ければバックライト輝度を上げる方向への制御を行うなどの制御方法が一例として挙げられるが、場合によっていろいろな制御も多々考えられる。
【0039】
尚、映像特徴検出手段4により検出される映像特徴情報を反映して視野角連動制御手段3で設定される、バックライト制御量や信号制御手段1に対するコントラストおよびブライトネス制御量については、映像特徴検出手段4により抽出された映像特徴情報を所定の時間間隔で統計処理することにより得られる映像のシーン判別情報を算出し、制御量に対して時定数をもったIIR型フィルターを通し、前記シーン判別情報から該時定数を調整するなどの方法により、映像信号の時間方向に対しても考慮した適応制御とすることができ一層効果的な制御を実現できる。
【0040】
以上の説明のように、実施の形態1で説明した視野角制御における基本的な3つの処理にバックライト輝度の制御を加えた各処理を、映像特徴検出手段4により抽出した映像信号の状態により、連動して適応的に制御可能とした構成とすることにより、視野角制御を行ってもコントラスト感を落とすこと無く、必要以上にバックライト輝度をあげずバックライトの消費電力を抑えながら、輝度低下を補償した視野角の広狭あるいは一方向へのマスク等の視野角制御を実現することができる。
【0041】
(実施の形態3)
実施の形態3における液晶表示装置の信号制御手段1でのコントラスト調整およびブライトネス調整およびγ特性設定の連動制御について、図3、図8、図9を用いて説明する。
【0042】
まず、本実施の形態でのコントラスト調整およびブライトネス調整の基本的制御方法について説明する。映像特徴検出手段4では1画面毎に入力映像信号の輝度のMAXとMINを演算により算出するようになっており、これにより、1画面毎に映像信号の輝度範囲が信号処理上の全処理可能範囲の中でどのあたりであるかが求められる。図8において、入力信号が図示するMINとMAXの範囲であった場合、信号処理としてのダイナミックレンジを広げる為にゲイン制御を行い図8のコントラスト制御に示すように振幅を拡大する。この例では信号がMIN側寄りであるため、このままではMIN側で信号処理可能範囲を超えてしまうので、同図のブライトネス制御のようにオフセット制御してダイナミックレンジが最大となるように調整することができる。コントラストの制御としては、図9にコントラスト制御特性の一例図を示すように、MAXとMINの差分に対し図のようなゲイン特性をもつコントラスト制御を行うことにより、自然なコントラスト制御を行うことができる。
【0043】
実際に視野角制御においては、実施の形態1、2で説明したように、図3に示すようなVT特性に応じて所望の視野角特性に近くなるよう最適なγ特性を図5のように設定するが、ここで図5(a)および図5(b)の横軸は入力電圧を示しているが、実際には信号制御手段1からの補正データであるから、視野角制御量の大きい場合に図5に示すようなγ特性を有効に活かし透過率の変化を最大限に活用して視野角制御するためには、信号制御手段1の出力データは信号処理可能範囲で最大の振幅を得るようにした方が有利である。
【0044】
また、視野角制御量が小さく例えば視野角を正面視角付近0°±20°といった良好な狭い視角範囲でのみ使用するというような場合には、所望のVT特性は正面視角の良好な特性に近い特性であるから、階調特性の良好な部分のみを使用するようなγ変換特性としても、階調特性のよい表示が可能である。このように、視野角制御の内容や制御量によっては、図5の横軸に相当する入力を信号の可変範囲に対してどのように対応させるかの最適制御は異なるものとなるため、このように映像信号の状態に応じてコントラスト、ブライトネス制御とγ特性設定を合わせて制御することの優位性があることがわかる。
【0045】
しかし、視野角制御のみを優先して、過度にあるいはあまりに短い間隔でコントラストやブライトネスを調整してγ変換特性を設定すると、入力映像信号の本来の映像状態を著しく変えることとなり良好な映像とはならない場合がある。
一方、液晶パネルに表示する映像信号の映像特徴については、一般に信号ソースに依るところが大きく、例えばパーソナルコンピュータやカーナビゲーション等の画像はダイナミックレンジが大きくコントラストの高い信号が多く、TV等の映像信号については中間調信号成分が多い。
【0046】
従って以上のような点を考慮すれば、このような映像信号のソースに応じて信号制御手段1での制御量とγ変換特性の組み合せを概ね設定しておき、実際の映像状態を映像特徴検出手段4により得て微調整を行うことにより有効な制御を実現することができる。
【0047】
さらに、実施の形態2で説明したように、信号制御手段1に対するコントラストおよびブライトネス制御量については、映像特徴検出手段4により抽出された映像特徴情報を所定の時間間隔で統計処理することにより得られる映像のシーン判別情報を算出し、コントラストゲインやブライトネス、ガンマパラメータ等の制御量に対して時定数をもったIIR型フィルターを通し、前記シーン判別情報から該時定数を調整するなどの方法により、映像信号の時間方向の変化(シーン変化)に対しても考慮した適応制御とすることができる。
【0048】
以上説明したように、指定された視野角制御内容および制御量と入力映像信号の輝度の可変範囲との関係から、効率的に視野角制御が行えかつ、その上で最適な輝度が得られるようにコントラスト制御およびγ特性設定を行うことにより、視野角を制御することによるコントラスト低下等の画質劣化の少ない視野角制御を実現することができる。
【0049】
(実施の形態4)
実施の形態4における液晶表示装置の視野角連動制御手段3において、RGB独立γ変換回路に対して行われる複数γ特性の1画面内の切替えパターン制御について、図6を用いて説明する。
【0050】
図6はγ変換特性の切替えパターンの一例を示したもので、実施の形態1および2でも説明したように、視野角特性を所望の視野角特性となるように異なる複数のγ特性を設定し、これを所定の画素毎に切換えることにより視野角を制御する本手法における、1画面(1フィールド)分の画素単位の切換パターン説明図である。図6(a)はRGBトリオを単位として水平画素方向にγ1とγ2を交互に、また垂直方向にもγ1とγ2を交互に市松状に切換える例であり、図6(b)は水平画素方向にγ1とγ2を交互にし垂直方向には列を同じとした縦ストライプ状に切換える例であり、図6(c)は、水平画素方向にはγ1もしくはγ2の単一γとし垂直方向に走査線間でγ1とγ2を交互にした横ストライプ状に切換える例である。これらはいずれもRGBトリオを一組として同一のγとしているが、R用γ1とG用γ1とB用γ1あるいはR用γ2とG用γ2とB用γ2は同じγ1、γ2であっても実施の形態1、2、3で説明したように各々異なったものである。
【0051】
ここで、本発明においてこの空間変調における第1の特徴とする点は、図6(d)のように上記図6(a)、図6(b)、図6(c)の3例のようなパターンをγ1とγ2が非対称になるよう切換えるようにしたパターンについても適宜使用するところである。
図6(d)では、RGBトリオを1画素の単位として、水平画素方向にγ1とγ2を交互ではなく、γ1を2画素とγ2を1画素で交互に切換え、また垂直方向には逆に次走査線ではγ1を1画素とγ2を2画素で交互に切換えるというように変則的な市松状に切換える例である。
この場合もγ1、γ2は各々RGBで異なったものである。
この例では、変則的ではあるものの市松状であるため、1画面中におけるγ1とγ2の出現頻度は同等となるが、図示しないが図6(b)、図6(c)のようなストライプ状における非対称切換パターンや同図dにおいて垂直方向において走査線を交互でなく非対称とする例など、1画面中におけるγ1とγ2の出現頻度(1画面におけるγ1画素とγ2画素の面積)についても非対称とする例も考えられる。
あまり変則的なパターンとする場合は、フリッカ等の弊害の影響が考えられるが、以下に説明するように切換えるγ1とγ2の特性と入力信号状態に依存するため、これらの組み合わせをうまく選ぶことにより必ずしも弊害とはならず有効な場合も多い。
【0052】
これらのパターンの意図するところは、特開平8−201777号公報「液晶表示装置」に示されているような容量結合画素分割法において、最適な視野角特性となりうる主画素と副画素の面積比と電圧比は非対称(例えば、2:1)である例からも容易に理解できるところであるように、設定されるγ特性γ1とγ2の特性(差異)との関係から、最も効果的に視野角特性を制御できる比率は、面積比が1:1とは限らないためである。例えば、ノーマリーホワイトのTN液晶の場合γ1とγ2の電圧比がほぼ2:1であった場合、前述の容量結合画素分割法で最適な面積比は7:3程度になるという例もある。
【0053】
このように本実施の形態の空間変調における第1の特徴とする点は、パターンを非対称な画素単位で制御する点にある。なお、本実施例で示している視野角制御に関しては、画素数としてワイドVGAクラス以上の画素数がある場合を前提としている。
【0054】
次に、本実施の形態の空間変調における第2の特徴とする点は、この切換えパターンおよび切換えるγ特性γ1、γ2を視野角連動制御手段3において、入力信号の映像状態やその目的とする視野角制御内容に応じて、適宜最適な切換パターンおよびγ特性に制御することにある。
【0055】
例えば、映像特徴検出手段4において、1画面毎に入力映像信号の高周波成分の出現頻度を検出し入力信号の映像の細かさによって、解像度の必要な映像においてはパターンとして図6(a)を選択し、解像度を必要としない映像においては図6(d)のパターンに切換えることにより、入力映像信号の特徴に応じた選択が可能である。
【0056】
尚、簡易的な手段としては入力映像信号のソース別に、例えばパーソナルコンピュータの画面やカーナビゲーション画面については、図6(a)のパターンを選択し、TV映像等においては図6(d)の例を選択するというように、入力映像信号のソース別に切換えても良い。
【0057】
さらに、入力される映像信号の状態のみでなく、使用する液晶パネルの画素数や1画素のサイズ(正方形か長方形か)、あるいは表示画面の画面モード(特にワイド画面サイズの液晶表示装置における、ワイドアスペクト表示や2画面表示時等の画面サイズ等)のアスペクト比においても、画面毎に適宜最適な切換パターンに選択しても良い。また、入力される映像信号がインターレース信号かノンインターレース信号かであるといった走査線形式や走査線変換処理に応じて適宜最適な切換パターンに選択しても良い。
【0058】
以上説明したように、1画面の水平方向もしくは垂直方向の画素毎に切換えるパターン、いわゆる空間変調パターンについては、画素毎に交互とするパターンのみでなく、非対称な形とすることにより、γ1とγ2を与えるべき面積的な効果に寄与し、γ特性の差異との組合わせ効果により最適な変調パターンとすることができる。
【0059】
さらに、これを視野角連動制御手段3において入力される映像信号の状態や、入力ソースあるいは画面構成、表示する液晶パネル構成までトータルに考慮したパターン変調とすることにより、視覚的に自然な変調が可能であり、常に最適で弊害が少なく輝度低下等の画質劣化を抑えた視野角制御を実現するとことができる。
【0060】
(実施の形態5)
実施の形態5における液晶表示装置の視野角連動制御手段3において、RGB独立γ変換回路2に対して行われる複数γ特性のフィールド方向(時間軸方向)への切替えパターン制御について、図6、図7を用いて説明する。
図7はγ変換特性の時間軸方向への切替えパターンの一例を示したもので、実施の形態4で説明した空間変調パターンは1画面(1フィールド分)の画素の切換パターンであったが、これを時間軸方向へも拡張したフィールド間でのパターンの切換方法についての説明図である。
図7では、図6(d)のパターンについて第nフィールドから第n+5フィールドまでの切換パターンを示したものであり、図7(b)の第n+1フィールドでは図7(a)の第nフィールドと同一パターンを続け、図7(c)の第n+2フィールドは図7(a)の第nフィールドとは逆のγ特性を1フィールドのみとし、図7(d)、図7(e)の第n+3、第n+4フィールドではまた第nフィールドと同一パターンでと繰り返すものである。
これらはいずれもRGBトリオを一組として同一のγとしているが、R用γ1とG用γ1とB用γ1あるいはR用γ2とG用γ2とB用γ2は同じγ1、γ2であっても実施の形態4で説明したように各々異なったものである。
【0061】
ここで、本発明においてこの時間軸変調における第1の特徴とする点は、上記に説明した図7の例のようにフィールド単位で非対称になるよう切換えるようにしたパターンについても適宜使用するところである。
これらの変則的パターンの意図するところは、実施の形態4で説明したのと同様で、γ1となる画素とγ2となる画素の積分効果により、各々のγ特性と液晶パネルの応答速度等との兼ね合いで視野角制御への効果が期待できるところにある。
【0062】
図7で説明したフィールド方向でのγ1とγ2の反転に関しては、画質面あるいは視野角制御の効果等の面で液晶パネルの応答速度に依存するところが大きいため、これを考慮した切換パターンとする必要がある。
時間軸方向への変調に関しても、あまり変則的なパターンとする場合は、フリッカ等の弊害の影響が考えられるが、以下に説明するように、弊害の目立ちにくい映像においては、視野角制御を優先するなど映像信号の状態に適応制御することにより、弊害を最小限とした視野角制御信号処理が可能である。このように本発明の時間変調における第1の特徴とする点は、パターンを非対称なフィールド単位で制御する点にある。なお、本実施の形態で示している視野角制御に関しても、画素数としてワイドVGAクラス以上の画素数がある場合を前提としている。次に、本実施の形態の時間変調における第2の特徴とする点は、この切換えパターンおよび切換えるγ特性γ1、γ2を視野角連動制御手段3において、入力信号の映像状態や映像信号の走査線形式や走査線変換処理あるいはその目的とする視野角制御内容に応じて、適宜最適な切換パターンおよびγ特性に制御することにある。
【0063】
例えば、映像特徴検出手段4において入力映像信号の動き検出を行い、映像信号の動きの速さや量を検出し入力信号の映像の動き量の多さによって、静止画あるいはほぼ静止画に近い映像においては、フリッカの低減のためフィールド方向に対称なパターンとして、かつ反転の間隔についても短めにし、逆に動きの激しい映像においては、フリッカ等の影響が目立ちにくい場合もあり、図7の例のようなパターンを選択することも効果的である場合がある。これらは使用する液晶パネルの応答速度とも密接な関係があるため、このように入力映像の状態に応じて柔軟にパターンを選択することが有効である。
【0064】
また、入力される映像信号がインターレース信号かノンインターレース信号かであるといった走査線形式や、それに応じて映像信号処理部で処理される走査線変換処理に応じて適宜最適な切換パターンに選択しても良い。一例としては、インターレース信号入力の場合は図7のような非対称パターンが有効であり、映像信号処理部でプログレッシブ変換処理がされている場合はその処理内容に応じて適宜パターンの選択の必要があると考えられる。
尚、簡易的な手段としては、入力映像信号のソース別に例えば、パーソナルコンピュータの画面やカーナビゲーション画面については、比較的静止画に近い状態と考えられ上記のような静止画に向いた処理を行い、TV映像等においては動画に向いた処理を行うというように、入力映像信号のソース別に切換えても良い。
【0065】
以上の説明のように、フィールド方向(時間軸方向)に対してのγ特性の切換えるパターン、いわゆる時間変調パターンについては、所定の間隔のフィールド毎に交互とするパターンのみでなく、適宜非対称な形とすることにより、γ1とγ2を与えるべき面積的な効果を3次元的に拡張でき積分効果により、知覚的にはγ特性の差異との組合わせにより最適な変調パターンとすることができる。
さらに、これを視野角連動制御手段3において入力される映像信号の状態や、入力ソースや走査線構成と走査線変換処理あるいは画面構成、表示する液晶パネル構成までトータルに考慮したパターン変調を行うことにより、視覚的に自然な変調が可能であり、常に最適で弊害が少なく輝度低下等の画質劣化を抑えた視野角制御を実現するとことができる。
【0066】
(実施の形態6)
図10は本発明の実施の形態6における液晶表示装置の構成ブロック図を示し、図10において本液晶表示装置は、信号制御手段1および映像特徴検出手段4および視野角連動制御手段3およびRGB独立γ変換回路の各回路を、それぞれ入力信号の表示エリア毎に個別の動作ができるように構成してあり、入力映像信号の表示エリアを識別する信号を各回路に入力することにより、全体として表示エリア別の視野角連動制御ができるるように構成されている。
【0067】
以上のように構成された液晶表示装置について、図10を用いてその動作を説明する。
【0068】
ここでは、主画面と副画面の2画面表示の場合を説明する。まず、表示エリア別映像特徴検出手段4は、映像信号の最大値、最小値、平均値等の映像特徴を演算する回路を2回路もち、主/副の映像信号のエリアを識別する信号(以下、主副エリア選択信号と表記)により、独立して各特徴量を演算する構成となっている。また、表示エリア別RGB独立信号制御手段1および表示エリア別RGB独立γ変換回路2は、コントラスト、ブライトネス、RGB各複数のγ特性等の演算を行う各パラメータ設定値を主画面用と副画面用の2種類もち、主副エリア選択信号によりその動作が切換えるられるようになっている。
表示エリア別視野角連動制御手段3についても、実施の形態1、2で説明した連動制御を、主副エリア選択信号により個別の制御を行うことにより、主画面用と副画面用の映像エリア毎に、設定された異なる視野角特性の液晶表示となるよう、各回路への動作をするものである。
【0069】
また、バックライト制御については、実施の形態2で説明したのと同様な制御を行うだけでなく、主画面と副画面の映像特徴として平均値が大きく異なるような場合(明るい画像と暗い画像の場合など)は、バックライト制御を主画面もしくは副画面の何れかの映像に対して行うものとし、制御対象外の画面(例えばバックライト制御を主画面映像に対して行う場合は副画面)に対しては、バックライトの制御効果をキャンセルするように、制御対象側のバックライト制御データから補正データを生成し、制御対象外画面のコントラスト、ブライトネス調整を行うようにすることにより、主画面と副画面の間で輝度状態が大きく異なる画像の場合であっても、視野角制御に伴うバックライト制御の影響が、他方の画面に現れないようにすることができる。
【0070】
なお、本実施の形態では主/副の2画面表示の場合の例を説明したが、3画面以上のマルチ画面の場合であっても、同様に映像特徴検出手段4を必要数回路もち、信号制御手段1および視野角連動制御手段3およびRGB独立γ変換回路2に対し、表示エリア毎にパラメータ設定可能な構成としておき、表示エリア選択信号によりそれらを切換えることにより、各々表示画面毎に視野角特性を個別に制御することができる。
【0071】
尚、2画面表示機能付き車載TV等においてTV表示とカーナビゲーション表示を別々の視野角方向に最適化するといった用途においては、本機能を使用することにより走行中にはドライバー側からの視角方向へは車載TVの画面をマスクする等により、道路交通上の安全化を図るといった応用も可能である。
【0072】
以上の説明のように、2画面表示、マルチ画面表示、PinPといった1画面中に複数の画面を表示する場合であっても、各々の表示画面毎に視野角特性を個別に制御することが実現できる。
【0073】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、特別な視野角制御用の液晶セルを用いたり、光学的なレンズシートを制御したり、バックライトの光学的特性を変えるといった手段を用いることなく、外部の信号処理回路のみで視野角制御を行う液晶表示システムにおいて、視野角の面で限られた条件にある場合などといった使用状況や入力ソース信号、映像信号形態、表示映像内容等に応じて適宜最適な連動制御を行うことにより、画質劣化を抑制した最適な視野角制御および表示内容の秘匿あるいは視認方向の最適化等を実現することができるものである。
【0074】
特に、映像信号の映像特徴情報により各処理を連動した適応制御とすることにより、視野角制御を行うことによる輝度やコントラスト感の低下、フリッカ、色相変化等の画質劣化を抑えながら、視野角の広狭、移動、特定方向へのマスキング、視認方向最適化といった視角制御を効果的に行うことができる。
また、バックライトについても適応制御とすることにより、コントラスト感や輝度を低下させることなく効果的な視野角制御が行えるとともに、バックライトの光利用効率低下を抑えて消費電力の低減を行うことも可能である。
【0075】
さらにシステム的応用においては、2画面表示機能付き車載TV等におけるTV表示とカーナビゲーション表示とを別々の視角方向に最適化するといった様な用途において、最適な構成とすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による液晶表示装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態2による液晶表示装置の構成を示すブロック図
【図3】TN液晶表示装置のVT特性の一例を示す特性図
【図4】本発明の実施の形態1および2による液晶表示装置のγ変換特性の設定による輝度特性の一例を示す特性図
【図5】本発明の実施の形態1および2による液晶表示装置のγ変換特性設定の一例を示す特性図
【図6】本発明の実施の形態1から5による液晶表示装置のγ変換回路における1画面内のγ切換パターンの一例を示す図
【図7】本発明の実施の形態1から5による液晶表示装置のγ変換回路におけるフィールド方向のγ切換パターンの一例を示す図
【図8】本発明の実施の形態1から3による液晶表示装置の信号制御手段におけるコントラストおよびブライトネス処理の一例を示す模式図
【図9】本発明の実施の形態3による液晶表示装置の信号制御手段におけるコントラスト制御特性の一例を示す特性図
【図10】本発明の実施の形態6による液晶表示装置の構成を示すブロック図
【図11】従来例1の液晶表示装置の構成を示すブロック図
【図12】従来例1で示されているγ切換パターンを説明する模式図
【図13】従来例1で示されているγ特性設定の一例を示す特性図
【図14】従来例2の液晶表示装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 RGB独立信号制御手段
2 RGB独立γ変換回路
3 視野角連動制御手段
4 映像特徴検出手段
5 ゲート駆動回路
6 配向方向制御液晶パネル
7 ソース駆動回路
8 バックライト
9 バックライト制御手段

Claims (11)

  1. アクティブマトリックス駆動型液晶表示素子の駆動回路およびバックライトシステムにおける液晶表示装置であって、入力映像信号に対して映像信号処理を施す信号制御手段と、前記信号処理データを入力とし入力値に対し液晶印加電圧に変換するガンマ変換処理をRGB各々独立に複数の異なる特性で設定することのできるRGB独立ガンマ変換手段と、所望の視野角特性となるよう前記RGB独立ガンマ変換手段に対して各ガンマデータ設定と複数の異なるガンマ特性を一画面分の画素毎に切り替えるためのパターン(以下、切り替えパターン、と称する)を制御する視野角連動制御手段と、入力映像信号の特徴抽出を行い映像特徴情報を前記視野角連動制御手段に対して出力する映像特徴検出手段と前記視野角連動制御手段により液晶パネルのバックライト輝度を制御するバックライト制御手段とを備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 視野角連動制御手段は、映像特徴検出手段から得られた映像特徴情報により、表示映像に最適化させて効果的に視野角制御を行うよう、前記信号制御手段および前記RGB独立ガンマ変換手段の各ガンマデータ設定とその切替えパターン制御およびバックライト制御を、各々連動して制御することを特徴とする請求項に記載の液晶表示装置。
  3. 信号制御手段は、コントラスト調整とブライトネス調整を行うものとし、映像特徴検出手段で1画面毎に映像信号の輝度の最大値および最小値を得て、1画面中の入力信号の輝度範囲と所望の視野角特性に応じて、ガンマ特性のダイナミックレンジを最も広く取れるように、もしくは視野角制御を最も効率的に行えるように、コントラストおよびブライトネス制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  4. 信号制御手段は、RGB各々独立に制御可能とするものであり、視野角制御を行うにあたり、液晶表示素子のもつ視野角特性の色シフト特性を補償するように、前記RGB独立ガンマ変換手段においてRGB各々の理想ガンマ特性からのずれを補正することを特徴とする請求項に記載の液晶表示装置。
  5. 視野角連動制御手段においてRGB独立ガンマ変換手段に対して行う複数ガンマ特性の切換えパターンおよび各ガンマデータは、1画面の水平方向もしくは垂直方向の画素毎に対称あるいは非対称に交互なパターンの中から、映像特徴検出手段から得られた映像特徴情報と視野角設定に応じて選択し、かつガンマデータを最適となるよう組合わせた制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の液晶表示装置。
  6. 視野角連動制御手段においてRGB独立ガンマ変換手段に対して行う、複数ガンマ特性の切換えパターンおよび各ガンマデータは、フィールド周期毎に対称あるいは非対称に交互なパターンの中から、映像特徴検出手段から得られた映像特徴情報と視野角設定に応じて選択し、かつガンマデータを最適となるよう組合わせた制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の液晶表示装置。
  7. 前記信号制御手段および前記RGB独立ガンマ変換手段において所望の視野角特性に変化せしめる際に、映像特徴検出手段で視認されるべき視野角における映像信号の輝度の平均値を得て、輝度の前記平均値を補償するようにバックライトの制御を行うことを特徴とする請求項に記載の液晶表示装置。
  8. 映像特徴検出手段、信号制御手段、前記RGB独立ガンマ変換手段および視野角連動制御手段は、画像の表示エリア毎に個別に制御する手段を有し、1画面中に複数の画面を同時表示する場合であっても、各々表示画面毎に視野角特性を個別に制御できることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の液晶表示装置。
  9. バックライト制御手段に対するバックライト制御は、前記複数の表示画面中の何れか一つに対して行うものとし、前記バックライト制御を行う対象以外の表示画面に対しては、バックライトの制御効果をキャンセルするように、制御対象側のバックライト制御データから補正データを生成し、制御対象外表示画面の信号制御手段を制御することを特徴とする請求項に記載の液晶表示装置。
  10. 1画面の水平方向もしくは垂直方向の画素毎に対称あるいは非対称に交互に設定されるパターンは、液晶パネルの画素サイズもしくは表示画面のアスペクト比に応じて決定されることを特徴とする請求項に記載の液晶表示装置。
  11. 1画面の水平方向もしくは垂直方向の画素毎に対称あるいは非対称に交互に設定されるパターン、およびフィールド周期毎に対称あるいは非対称に交互に設定されるパターンは、入力映像信号の順次走査か飛び越し走査、あるいは信号処理における走査線変換処理に応じて決定されることを特徴とする請求項またはに記載の液晶表示装置。
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