JP2009237594A - 画像処理方法及びそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】奇数フレームf1用の映像信号O11の階調より輝度を上げた映像信号O11Hを生成して第1ラインに書き込む。次に、映像信号O11より輝度を落とした補間映像信号SDLを生成して第2ラインに書き込む。第3ライン以降の奇数ライン及び第4ライン以降の偶数ラインに対しても同様の処理を施す。次に、偶数フレームf2用の映像信号E11より輝度を落とした補間映像信号SDLを生成して第1ラインに書き込む。次に、映像信号E11より輝度を上げた映像信号E11Hを生成して第2ラインに書き込む。第3ライン以降の奇数ライン及び第4ライン以降の偶数ラインに対しても同様の処理を施す。
【選択図】 図1
Description
本発明の第1の実施の形態による画像処理方法及びそれを用いた液晶表示装置について図1乃至図10を用いて説明する。本実施の形態による画像処理方法は、インターレース方式の映像信号をMVA−LCDに入力して画像表示をさせるに際して、改良されたハーフトーン駆動技術を利用する点に特徴を有している。図1を用いて本実施の形態による画像処理方法の動作原理について説明する。図1は、図28に示すインターレース方式の映像信号を例にとってMVA−LCDに画像を表示させる際の方法を模式的に示している。
次に、本実施の形態による画像処理方法において、インターレース方式の映像信号を液晶表示装置にHT駆動を用いて表示するための第1の駆動方法について説明する。図2は、図28に示すインターレース方式の映像信号を例にとってMVA−LCDに画像を表示させる際の方法を模式的に示している。図2において、符号Oは奇数フレーム(Oddフレーム)を表し、符号Eは偶数フレーム(Evenフレーム)を表し、符号Hは本来の階調より輝度を上げていることを表し、符号Lは本来の階調より輝度を下げていることを表している。さらに、符号Oに続く2つの添字は奇数フレームでのフレーム順位と奇数ラインでのライン順位を表している。また、符号Eに続く2つの添字は偶数フレームでのフレーム順位と偶数ラインでのライン順位を表している。例えば「O21H」は第2番目の奇数フレームの1ライン目の映像信号が当該画素の本来の階調より輝度を上げて書き込まれていることを示す。
次に、本実施の形態による画像処理方法において、インターレース方式の映像信号に基づく画像をHT駆動を用いてMVA-LCDに表示するための第2の駆動方法について説明する。本駆動方法は奇数列ライン及び偶数列ラインについても本来の階調より輝度を変化させる点に特徴を有している。図3は第2の駆動方法を示しており、MVA-LCDのn行×m列の画素領域のうち(第1〜第4)行×(第1〜第4)列の16個の画素を例示している。図3以降において、符号Oは奇数フレーム(Oddフレーム)を表し、符号Eは偶数フレーム(Evenフレーム)を表し、符号Hは本来の階調より輝度を上げていることを表し、符号Lは本来の階調より輝度を下げていることを表している。さらに、符号Oに続く3つの添字は順に、奇数フレームでのフレーム順位、奇数水平ラインでのライン順位io、及び奇遇込みの垂直ラインのライン順位jを表している。また、符号Eに続く3つの添字は順に、偶数フレームでのフレーム順位、偶数水平ラインでのライン順位ie、及び奇遇込みの垂直ラインのライン順位jを表している。例えば「O213H」は、2番目の奇数フレームであり、奇数水平ラインのi=1番目且つ垂直ラインのj=3番目の映像信号が当該画素の本来の階調より輝度を上げて書き込まれていることを示す。
次に、本実施の形態による画像処理方法において、インターレース方式の映像信号に基づく画像をHT駆動を用いてMVA-LCDに表示するための第3の駆動方法について図4を用いて説明する。図4は、図28に示すインターレース方式の映像信号を例にとってMVA−LCDに画像を表示させる際の方法を模式的に示している。
次に、本実施の形態による画像処理方法において、インターレース方式の映像信号に基づく画像をHT駆動を用いてMVA-LCDに表示するための第4の駆動方法について図5を用いて説明する。図5は第4の駆動方法を示しており、MVA-LCDのn行×m列の画素領域のうち(第1〜第4)行×(第1〜第4)列の16個の画素を例示している。
図2で説明した第1の駆動方法を用いると映像信号は捨てられるものが全く存在しない。さらに本来の階調より輝度を上げた画素と下げた画素とがライン毎に交互に並ぶのでフリッカが生じることはない。図2に示すように、奇数ラインには奇数ライン用映像信号Okioの本来の階調より輝度を上げた(又は下げた)映像信号OkioH(又はOkioL)が必ず書き込まれ、偶数ラインには偶数ライン用映像信号Ekieの本来の階調より輝度を下げた(又は上げた)映像信号EkieL(又はEkieH)が必ず書き込まれる。この場合には、表示画面の中心となる輝度を上げた表示は本来書き込まれる画素に書き込まれることになって解像度の低下は最低限に抑えられることになる。さらに、図3で説明した第2の駆動方法のように、画面全体で本来の階調より輝度を上げた画素と下げた画素とを縦横交互に並べることも可能である。当該表示における輝度の高低は市松模様となってフリッカは視認されず、さらに横筋のような特殊な表示不良を防止することができる。
図6に第1の駆動方法における1フレームの画像表示動作のフローチャートを示す。まず、液晶表示装置に入力された信号形式がインターレース方式かノンインターレース方式かを判断する(ステップS1)。信号形式がノンインターレース方式の場合は別メニューで信号処理を行う(ステップS2)。なお、ステップS2に関しては説明を省略する。信号形式がインターレース方式の場合は画素毎に階調変換テーブルを参照して本来の輝度より輝度を上げる際の変換後の映像信号(以下、「高輝度側映像信号」という)及び輝度を下げる際の変換後の映像信号(以下、「低輝度側映像信号」という)を作成し、当該作成したそれぞれの映像信号をラインメモリに格納する(ステップS3)。
図7に第2の駆動方法における1フレームの画像表示動作のフローチャートを示す。まず、液晶表示装置に入力された信号形式がインターレース方式かノンインターレース方式かを判断する(ステップS11)。信号形式がノンインターレース方式の場合は別メニューで信号処理を行う(ステップS12)。なお、ステップS12に関しては説明を省略する。信号形式がインターレース方式の場合は画素毎に階調変換テーブルを参照して高輝度側映像信号及び低輝度側映像信号を作成し、当該作成したそれぞれの映像信号をラインメモリに格納する(ステップS13)。
図8に第3の駆動方法における1フレームの画像表示動作のフローチャートを示す。まず、液晶表示装置に入力された信号形式がインターレース方式かノンインターレース方式かを判断する(ステップS21)。信号形式がノンインターレース方式の場合は別メニューで信号処理を行う(ステップS22)。なお、ステップS22に関しては説明を省略する。信号形式がインターレース方式の場合は画素毎に階調変換テーブルを参照して高輝度側映像信号及び低輝度側映像信号を作成する(ステップS23)。
図9に第4の駆動方法における1フレームの画像表示動作のフローチャートを示す。まず、液晶表示装置に入力された信号形式がインターレース方式かノンインターレース方式かを判断する(ステップS41)。信号形式がノンインターレース方式の場合は別メニューで信号処理を行う(ステップS42)。なお、ステップS42に関しては説明を省略する。信号形式がインターレース方式の場合は画素毎に階調変換テーブルを参照して高輝度側映像信号及び低輝度側映像信号を作成する(ステップS43)。
本発明の第2の実施の形態による画像処理方法及びそれを用いた液晶表示装置並びに液晶表示装置の駆動方法について図11乃至図24を用いて説明する。 近年、液晶表示装置は省エネルギー化や省スペース化の要望を請けてノートパソコンやデスクトップパソコン用モニタ及び液晶テレビ等に多用されており、液晶表示装置の市場用途は拡大し続けている。このような状況下において液晶表示装置にはより一層高品位な表示特性が要求されている。表示特性の改善は液晶の材料特性、表示素子構造及び駆動方式等で試みられている。液晶表示装置の表示特性を劣化させる要因の1つに視角特性が悪いことが挙げられる。
[実施例1]
本実施の形態による実施例1について図11及び図12を用いて説明する。図11に示すASIC26のHTマスク生成部28には、画像判定部27からの選択信号に基づいて選択される複数種類のHTマスクパターンが予め格納されている。また、HT演算部29には、高輝度側HT駆動レベルと低輝度側HT駆動レベルを選択するルックアップテーブル形式の複数の階調変換テ−ブルが格納されている。あるいは、変換テーブルに代えて、高輝度側HT駆動レベルと低輝度側HT駆動レベルを近似式に基づいて導出するために近似式の係数を複数格納している。このような構成により、入力映像信号の階調分布に基づいて、HTマスク生成部28に格納されたHTマスクパターンと、HT演算部29に格納された高輝度側HT駆動レベル及び低輝度側HT駆動レベルのパターンとの組み合わせを切り替えて最適なHT処理を行うことができる。
次に本実施の形態による実施例2について図11を参照しつつ図13を用いて説明する。図13は、本実施例によるHT駆動におけるHTマスクパターンと液晶パネル33の液晶の光学応答特性とを示している。図13(a)はフレーム毎に変化するHTマスクパターンを示している。図13(a)に示すように、HTマスクパターンは2×2のマトリクス状に配列され、対角要素同士が同じ輝度レベルになる4画素群34で構成されている。HT分割数は2であり、高輝度側HT駆動レベルと低輝度側HT駆動レベルの面積比は1:1である。
次に、本実施の形態による実施例3について図14を用いて説明する。図14は、本実施例によるHT駆動におけるHTマスクパターンと各画素への階調データの書き込み時の極性との関係を示している。図14(a)は、フレーム毎に変化するHTマスクパターンを示しており、図13(a)に示すHTマスクパターンと同じである。このHTマスクパターンをデータ書き込み極性の点から見てみると、第nフレームでは高輝度側HT駆動レベルの画素34a及び画素34dのデータ書き込み極性は「+」で、低輝度側HT駆動レベルの画素34b及び画素34cのデータ書き込み極性は「−」となっている。同様に他のフレームにおいても、高輝度側HT駆動レベルの画素同士は同じ極性で駆動され、低輝度側HT駆動レベルの画素同士は高輝度側HT駆動レベルの画素同士とは逆の同じ極性で駆動される。このように図14(a)に示すHTマスクパターン及び極性切り替え方法では、高輝度側HT駆動レベルと低輝度側HT駆動レベルとに関し駆動極性の分布に偏りが生じてしまい、フリッカが生じ易くなる。
本例における第nフレームのHTマスクパターンは、画素34aとその下方に隣接する画素34c同士が高輝度側HT駆動レベルとなり、画素34bとその下方に隣接する画素34d同士が低輝度側HT駆動レベルとなっている。次フレームの第n+1フレームのHTマスクパターンは、第nフレームのHTマスクパターンとは逆に、画素34aと画素34c同士が低輝度側HT駆動レベルとなり、画素34bと画素34d同士が高輝度側HT駆動レベルとなる。以下、同様にして、第nフレームのHTマスクパターンと第n+1フレームのHTマスクパターンとが交互に使用される。
次に本実施の形態による実施例4について図15を用いて説明する。図15は、本実施例による画像パターンとHT駆動におけるHTマスクパターン及び液晶パネル33の液晶の光学応答特性とを示している。図15(a)はHT処理を行っていない画像パターンを示しており所定の中間調表示と黒表示との市松模様になっている。例えば、画素34a、34dは中間調表示になっており、画素34b、34cは黒表示になっている。図15(b)は当該画像パターンに図4(a)のHTマスクパターンを適用した状態を示している。図15(b)に示すように、中間調表示の画素34aと34dは共に高輝度側HT駆動レベルか低輝度側HT駆動レベルの一方に偏っている。この結果、図15(d)に示す画素34a、34dの液晶の光学応答特性が実線で示す曲線A又は破線で示す曲線Bのいずれか一方に偏ってしまうためフリッカが視認される可能性がある。
次に、本実施の形態による実施例5について説明する。本実施例ではHT処理によりフリッカ及びHTマスクパターンによる輝線の移動(ムービング現象)が視認されることを防止するために、静止画像においてはフレームバッファを用いてフレーム周波数を上げて駆動するようにした点に特徴を有している。あるいは入力映像信号にHT処理を施さずに駆動するようにしてもよい。一方、動画像においては入力映像信号がフレーム周波数の整数倍でないと画像が不連続に感じられるのでフレーム周波数の整数倍でHT処理を行うようにする。静止画像と動画像とのモード変更はASIC26に画像認識回路を備えて当該画像認識回路で制御してもよいし、外部の切り替え信号で制御してももちろんよい。このようにフレーム周波数を上げて駆動するとフリッカ及びムービング現象による表示不良が低減され、高品位な表示特性が得られる。
次に、本実施の形態による実施例6について説明する。本実施例ではR(赤)、G(緑)、B(青)の各画素単位あるいは3画素一括でHT処理を行う点に特徴を有している。表示画像のRGB毎に階調レベルの高低の関係やばらつきを認識して当該階調レベルの組み合わせに適したHT処理をRGB一括に又はRGB毎に施す。あるいは、輪郭抽出された領域を含む所定領域の画像信号をRGB毎にヒストグラムを取得して、当該ヒストグラムの分布に応じてRGB一括に又はRGB毎にそれぞれ異なるHT処理行う。このようにRGB毎にHT処理を施すと色再現性に優れた高品位な表示特性を得ることができる。
次に、本実施の形態による実施例7について図16を用いて説明する。本実施例は使用環境に適したHT処理を行う点に特徴を有している。本実施例の液晶表示装置35は液晶表示装置23に対してさらに温度センサ部36、ROM(又はRAM)37及びフレームバッファ38を有している。ROM37は階調変換テーブルや階調変換近似式用の係数及びHTマスクパターンを記憶している。さらに液晶表示装置35に備えられているASIC39はASIC26に対してROM36等を制御する外部デバイスコントローラ部40をさらに有している。温度センサ部36で検知された温度情報に基づいて当該温度で最適なHT処理パラメータをROM51から読み込んでHT処理を行う。当該駆動方法では使用環境による液晶パネル33等の特性変化に応じてHT処理を変えることができるので、使用環境によらず高品位な表示特性を得ることができる。
次に、本実施の形態による実施例8について図17を用いて説明する。図17は、本実施例によるHT駆動におけるHTマスクパターンと液晶パネル33の光学応答特性を示している。図中実線で示す曲線Aは画素55の光学応答特性を示し、破線で示す曲線Bは画素56の光学応答特性を示し、一点鎖線で示す曲線Cは画素57の光学応答特性を示し、二点鎖線で示す曲線Dは画素58の光学応答特性を示している。図17に示すように各フレーム内で隣接する画素の光学応答特性が異なるようにフレームバッファに映像信号を記憶して液晶パネル33に映像信号を書き込む。このとき同じフレーム周期で液晶パネル33の不図示のゲートバスラインを少なくとも1ライン飛び越し走査して駆動する。当該飛び越し走査は規則的に行ってもよいし、不規則に行ってももちろんよい。なお、当該駆動は図16に示す液晶表示装置を用いる。
次に、本実施の形態による実施例9について説明する。本実施例では高輝度側HT駆動レベル及び低輝度側HT駆動レベルの2レベルでHT処理を行う場合、入力映像信号の階調を識別して所定の階調を有する映像信号の存在数がHT処理の面積比を超えるとHT駆動レベルを例えば高輝度側HT駆動レベルのみで駆動して、所定の階調を有する映像信号の存在数がHT処理の面積比を超えないときは低輝度側HT駆動レベルのみで駆動することを特徴とする。例えば、全体的に明るい画面を図13(a)に示した高輝度側HT駆動レベルと低輝度側HT駆動レベルとの面積比が1:1のHTマスクパターンで処理すると、高輝度側に変換された画素が目立ってしまう。この場合、画面全体を遠視的に見ると光学応答の低周波成分が残ってしまいフリッカが発生する可能性がある。そこで、本実施例のように当該画面の階調レベルを識別して、低輝度側HT駆動レベルのみで処理すればHT未処理の際に高輝度であった画素の輝度が抑えられて目立つことがなくなる。従って、画面全体を遠視的に見ると、光学応答の低周波成分が減少してフリッカを十分に低減させた高品位な表示特性を得ることができる。
次に、本実施の形態による実施例10について図18を用いて説明する。図18は本実施例のHTマスクパターンを示している。図18(a)はHTマスクパターンの基本形を示しており、図14(b)で示したHTマスクパターンと同様である。図18(b)は本実施例のHTマスクパターンを示している。図18(b)に示すように、本実施例ではR、G、B3画素を1つの画素単位として当該RGB画素の各画素の位相を揃えてHT処理を行う。
次に、本実施の形態による実施例11について図19を用いて説明する。図19は本実施例のHTマスクパターンを示している。図19(a)はHTマスクパターンの基本形を示しており、図14(b)で示したHTマスクパターンと同様である。図19(b)は本実施例のHTマスクパターンを示している。図19(b)に示すように、本実施例ではR画素とB画素は同位相でHT処理を行い、G画素はR画素及びB画素と位相をずらしてHT処理を行う。
次に、本実施の形態による実施例12について図20を用いて説明する。本実施例はRGB画素毎にHTマスクパターンを予め備えている点に特徴を有している。以下では、R画素及びB画素用のHTマスクパターンとG画素用のHTマスクパターンを備えているとして説明する。図20はRGB各画素用のHTマスクパターンの基本形と当該基本形のHTマスクパターンを適用した際のRGB画素のHTマスクパターンを示している。図20(a)は、R画素とB画素に用いるHTマスクパターンの基本形であり、図14(b)で示したHTマスクパターンと同様である。また、画素の駆動極性も同様である。同図(b)はG画素に用いるHTマスクパターン基本形であり、図14(c)で示したHTマスクパターンと同様である。但し、画素の駆動極性は異なっており、本実施例では図20(a)と同じ駆動極性になっている。
次に、本実施の形態による実施例13について説明する。同一画素で時間的にHT処理を行う場合、常に液晶の状態が変化する。これはフィードスルー電圧ΔV=ΔVg×Cgs/CtotのCtot項が常に変化しているためであり、コモン電位を最適化してDC成分を除去することを困難にする要因にもなっている。これを回避するために本実施例では、HT処理前後の映像信号の関係からASIC26、39内部で変換近似式又はルックアップテーブルを算出する。当該変換近似式等を用いて逐一表示映像信号の出力電位をシフトするとCtot項の変化を抑制できるので表示品位を向上することができる。
次に、本実施の形態による実施例14について図22乃至図26を用いて説明する。本実施例はHT処理とオーバードライブ処理による応答補償とを同時に行い光学応答の低周波成分を低減する点に特徴を有している。図22は本実施例における第1の画像変換処理回路のブロック図を示している。HT処理回路45内の比較器46は入力映像信号に基づいて複数の階調変換レベルの中から1つの階調変換レベル(高輝度側HT駆動レベル及び低輝度側HT駆動レベル)を選択する。データ変換部47は当該階調変換レベルと駆動極性を基にHT処理を行う。HT処理後の映像信号はオーバードライブ処理回路48に出力され、当該オーバードライブ処理回路48内の比較器に入力される。
例えば、液晶印電圧の基準となる階調基準電圧をHT駆動用及び通常駆動用の生成手段を個別に設けてもよい。図27に示すようにHT駆動用の階調基準電圧Vx−HT(x=1、2、・・・、n)と通常駆動用の階調基準電圧Vx−ND(x=1、2、・・・、n)を出力する不図示の回路を備え、当該階調基準電圧は選択制御信号SCTで制御されるアナログスィッチ58で選択される。選択された階調基準電圧は増幅器59を介してソースドライバIC31に入力される。階調基準電圧を切り替えると映像信号が同一階調であっても異なる電圧を液晶に印加することができる。従って、HT処理と階調基準電圧の切り替えとを同時に行うと画像処理の効果が高まって高品位な表示特性を得ることができる。
インターレース方式で入力された画像信号から高階調側データと低階調側データとを生成し、
前記高階調側データと前記低階調側データとを時間的又は空間的の少なくとも一方で混合して画像を表示させること
を特徴とする画像処理方法。
付記1記載の画像処理方法において、
前記画像信号が奇数ライン用又は偶数ライン用のいずれであるかを判別し、
判別結果に基づいて前記高階調側データ及び低階調側データの表示態様を変更すること
を特徴とする画像処理方法。
付記2記載の画像処理方法において、
前記奇数ライン用画像信号を表示する奇数フレームでは、前記奇数ライン用画像信号から前記高階調側データ及び低階調側データを生成して奇数ライン及び偶数ラインに表示させ、
前記偶数ライン用画像信号を表示する偶数フレームでは、前記偶数ライン用画像信号から前記高階調側データ及び低階調側データを生成して前記奇数ライン及び偶数ラインに表示させること
を特徴とする画像処理方法。
付記3記載の画像処理方法において、
前記奇数フレームでは、前記高階調側データを奇数ラインに書き込み、前記低階調側データを偶数ラインに書き込み、
前記偶数フレームでは、前記高階調側データを偶数ラインに書き込み、前記低階調側データを奇数ラインに書き込むこと
を特徴とする画像処理方法。
付記3記載の画像処理方法において、
前記奇数フレームでは、前記高階調側データを偶数ラインに書き込み、前記低階調側データを奇数ラインに書き込み、
前記偶数フレームでは、前記高階調側データを奇数ラインに書き込み、前記低階調側データを偶数ラインに書き込むこと
を特徴とする画像処理方法。
付記4又は5に記載の画像処理方法において、
前記高階調側データ及び前記低階調側データを書き込むラインをフレーム毎に順に入れ替えること
を特徴とする画像処理方法。
付記3乃至6のいずれか1項に記載の画像処理方法において、
前記奇数フレームでは、
奇数ラインの端部画素に前記高階調側データを書き込み、ライン内の画素に順次前記低階調側データと前記高階調側データとを交互に書き込み、
偶数ラインの端部画素に前記低階調側データを書き込み、ライン内の画素に順次前記高階調側データと前記低階調側データとを交互に書き込み、
前記偶数フレームでは、
奇数ラインの端部画素に前記低階調側データを書き込み、ライン内の画素に順次前記高階調側データと前記低階調側データとを交互に書き込み、
偶数ラインの端部画素に前記高階調側データを書き込み、ライン内の画素に順次前記低階調側データと前記高階調側データとを交互に書き込むこと
を特徴とする画像処理方法。
付記3乃至6のいずれか1項に記載の画像処理方法において、
前記奇数フレームでは、
奇数ラインの端部画素に前記低階調側データを書き込み、ライン内の画素に順次前記高階調側データと前記低階調側データとを交互に書き込み、
偶数ラインの端部画素に前記高階調側データを書き込み、ライン内の画素に順次前記低階調側データと前記高階調側データとを交互に書き込み、
前記偶数フレームでは、
奇数ラインの端部画素に前記高階調側データを書き込み、ライン内の画素に順次前記低階調側データと前記高階調側データとを交互に書き込み、
偶数ラインの端部画素に前記低階調側データを書き込み、ライン内の画素に順次前記高階調側データと前記低階調側データとを交互に書き込むこと
を特徴とする画像処理方法。
付記7又は8に記載の画像処理方法において、
前記高階調側データ及び前記低階調側データを書き込む画素をフレーム毎に順に入れ替えること
を特徴とする画像処理方法。
付記2記載の画像処理方法において、
奇数ライン用の前記画像信号に基づいて前記高階調側データと前記低階調側データとを作成し、前記奇数ラインに対して2フレームに渡って前記高階調側データと前記低階調側データと書き込み、
偶数ライン用の前記画像信号に基づいて前記高階調側データと前記低階調側データとを作成し、前記偶数ラインに対して2フレームに渡って前記高階調側データと前記低階調側データと書き込むこと
を特徴とする画像処理方法。
付記10記載の画像処理方法において、
奇数ライン用の高階調側データを前記奇数フレームの奇数ラインに表示し、
奇数ライン用の低階調側データを前記偶数フレームの奇数ラインに表示し、
偶数ライン用の高階調側データを前記偶数フレームの偶数ラインに表示し、
偶数ライン用の低階調側データを前記奇数フレームの偶数ラインに表示すること
を特徴とする画像処理方法。
付記11記載の画像処理方法において、
前記奇数フレームでは、
奇数ライン用の高階調側データを奇数ラインに表示し、
偶数ラインには前フレームで入力された偶数ライン用の低階調側データを表示し、
前記偶数フレームでは、
偶数ライン用の高階調側データを偶数ラインに表示し、
奇数ラインには前フレームで入力された奇数ライン用の低階調側データを表示すること
を特徴とする画像処理方法。
付記11記載の画像処理方法において、
前記奇数フレームでは、
奇数ライン用の高階調側データを奇数ライン端部画素に表示し、高階調側と低階調側のデータを前記奇数ラインの画素に順次交互に表示し、
偶数ライン端部画素には前フレームで入力された偶数ライン用の低階調側データを表示し、前記前フレームで入力された偶数ライン用の高階調側と低階調側のデータを前記偶数ラインの画素に順次交互に表示し、
前記偶数フレームでは、
偶数ライン用の高階調側データを偶数ライン端部画素に表示し、高階調側と低階調側のデータを前記偶数ラインの画素に順次交互に表示し、
奇数ライン端部画素には前フレームで入力された奇数ライン用の低階調側データを表示し、前記前フレームで入力された奇数ライン用の高階調側と低階調側のデータを前記奇数ラインの画素に順次交互に表示すること
を特徴とする画像処理方法。
付記13記載の画像処理方法において、
奇数及び偶数、並びに高階調及び低階調の関係をフレーム毎に互いに入れ替えて表示すること
を特徴とする画像処理方法。
付記1記載の画像処理方法において、
想定する入力信号に対して縦横それぞれ単独で2倍又は縦横双方共に2倍の画素を有する表示装置に対して、前記高階調側データと前記低階調側データとを用いて階調表示を行うこと
を特徴とする画像処理方法。
付記15記載の画像処理方法において、
2又は4の複数の画素が1組になって1つのデータに対応しており、当該1組を形成する画素が高階調側データと低輝度側データとを1対1に持っており、フレーム毎に高階調側データと低階調側データとを入れ替えて表示すること
を特徴とする画像処理方法。
(付記17)
入力された画像信号から高輝度駆動レベルと低輝度駆動レベルとを生成し、
高輝度駆動レベルと低輝度駆動レベルとを所定の面積比で拡散させる共に時間的にも拡散させたハーフトーン処理により画像を表示させること
を特徴とする画像処理方法。
付記17記載の画像処理方法において、
前記ハーフトーン処理を実現する駆動パターン(表示装置の反転周期、異なる2つ以上の駆動レベルの分布)を面積比及びパターン周期において複数備え、入力画像によって前記駆動パターンを切り替えること
を特徴とする画像処理方法。
付記17記載の画像処理方法において、
前記ハーフトーン処理の異なる2つ以上の駆動レベルの拡散周期を、近接画素で時間軸においてシフトさせること
を特徴とする画像処理方法。
付記19記載の画像処理方法において、
前記近接画素において駆動レベル書き込みをフレーム時間軸においてシフトさせること
を特徴とする画像処理方法。
付記17記載の画像処理方法において、
異なる2つ以上のハーフトーン駆動レベルの表示装置への交流駆動極性を面積、時間においてそれぞれ等しく存在させ、極性のばらつきをなくすこと
を特徴とする画像処理方法。
付記18記載の画像処理方法において、
画像信号に応じて駆動極性、駆動レベルの時間の偏りが極小になるようにハーフトーン拡散パターンを切り替えること
を特徴とする画像処理方法。
付記22記載の画像処理方法において、
ハーフトーン処理をブロック単位、または領域で行うこと
を特徴とする画像処理方法。
付記17記載の画像処理方法において、
静止画像と動画像で駆動周期を変えること
を特徴とする画像処理方法。
付記18記載の画像処理方法において、
表示画像のRGBピクセル単位またはブロック単位の階調レベルの分布に応じて駆動パターンを切り替えること
を特徴とする画像処理方法。
付記17記載の画像処理方法において、
温度等の周囲環境による表示装置の駆動を、環境条件を検出して最適になるように補償すること
を特徴とする画像処理方法。
付記20記載の画像処理方法において、
近接画素において表示パネル書き込みを半フレーム時間軸においてシフトさせる、またはこれと同時に駆動周期を上げること
を特徴とする画像処理方法。
付記17記載の画像処理方法において、
ハーフトーン処理パターンを誤差拡散(ディザ)によって作成すること
を特徴とする画像処理方法。
付記17記載の画像処理方法において、
ハーフトーン処理パターンを各色(RGB)を同一パターンで処理すること
を特徴とする画像処理方法。
付記17記載の画像処理方法において、
ハーフトーン処理パターンを各色(RGB)を同一パタ−ンの違う周期で各色ばらばら、または組み合わせを持って処理すること
を特徴とする画像処理方法。
付記17記載の画像処理方法において、
ハーフトーン処理パターンを各色(RGB)を全く異なるパターンで処理すること
を特徴とする画像処理方法。
付記17記載の画像処理方法において、
コモンレベルに対して逆極性で駆動される近接画素の対でハーフトーン処理の駆動レベルを同じにすること
を特徴とする画像処理方法。
付記17記載の画像処理方法において、
ハーフトーン処理の異なる駆動レベルをこれらの組み合わせにより正極性、逆極性で駆動レベルをシフトさせ、表示デバイスにDC成分を印加するのを回避すること
を特徴とする画像処理方法。
付記17記載の画像処理方法において、
画像メモリからの直前情報との比較により加減算演算で駆動レベルの調整を行うオーバードライブ処理を後段、ハーフトーン処理を前段に備え、オーバードライブの処理分解能をハーフトーン処理に必要な階調分解能まで制御可能とする構成を持つこと
を特徴とする画像処理方法。
付記17記載の画像処理方法において、
画像メモリの直前情報との比較により加減算演算で駆動レベルの調整を行うオーバードライブ処理を前段、ハーフトーン処理を後段に備え、ハーフトーン処理の複数テーブルの差を大きく設定しないこと
を特徴とする画像処理方法。
付記17記載の画像処理方法において、
画像メモリからの直前情報との比較により加減算演算で駆動レベルの調整を行うオーバードライブ処理を後段に、前記ハーフトーン処理を前段に備え、行うべきハーフトーン処理レベルの直前フレーム処理レベルとの比較でオーバードライブの動作、非動作の判定を行うこと
を特徴とする画像処理方法。
付記17記載の画像処理方法において、
前記ハーフトーン処理と非処理とを選択して駆動レベルの切り替えを行うこと
を特徴とする画像処理方法。
付記17記載の画像処理方法において、
前記ハーフトーン処理の異なる駆動レベルの分布を、画像輪郭近傍で逆相にすること
を特徴とする画像処理方法。
付記17記載の画像処理方法において、
前記ハーフトーン処理をn倍速で行うこと
を特徴とする画像処理方法。
一対の基板間に液晶を封止し、付記1乃至39のいずれか1項に記載の画像処理方法を実施する駆動回路を備えていることを特徴とする液晶表示装置。
23 液晶表示装置
24 システム装置
26 映像信号変換部
27 画像判定部
28 HTマスク生成部
29 HT演算部
30 液晶表示コントローラ部
31 ソースドライバIC
32 ゲートドライバIC
33 液晶パネル
Claims (10)
- インターレース方式で入力された画像信号から高階調側データと低階調側データとを生成し、
前記高階調側データと前記低階調側データとを時間的又は空間的の少なくとも一方で混合して画像を表示させること
を特徴とする画像処理方法。 - 請求項1記載の画像処理方法において、
前記画像信号が奇数ライン用又は偶数ライン用のいずれであるかを判別し、
判別結果に基づいて前記高階調側データ及び低階調側データの表示態様を変更すること
を特徴とする画像処理方法。 - 請求項2記載の画像処理方法において、
前記奇数ライン用画像信号を表示する奇数フレームでは、前記奇数ライン用画像信号から前記高階調側データ及び低階調側データを生成して奇数ライン及び偶数ラインに表示させ、
前記偶数ライン用画像信号を表示する偶数フレームでは、前記偶数ライン用画像信号から前記高階調側データ及び低階調側データを生成して前記奇数ライン及び偶数ラインに表示させること
を特徴とする画像処理方法。 - 請求項3記載の画像処理方法において、
前記奇数フレームでは、前記高階調側データを奇数ラインに書き込み、前記低階調側データを偶数ラインに書き込み、
前記偶数フレームでは、前記高階調側データを偶数ラインに書き込み、前記低階調側データを奇数ラインに書き込むこと
を特徴とする画像処理方法。 - 請求項3記載の画像処理方法において、
前記奇数フレームでは、前記高階調側データを偶数ラインに書き込み、前記低階調側データを奇数ラインに書き込み、
前記偶数フレームでは、前記高階調側データを奇数ラインに書き込み、前記低階調側データを偶数ラインに書き込むこと
を特徴とする画像処理方法。 - 請求項4又は5に記載の画像処理方法において、
前記高階調側データ及び前記低階調側データを書き込むラインをフレーム毎に順に入れ替えること
を特徴とする画像処理方法。 - 請求項3乃至6のいずれか1項に記載の画像処理方法において、
前記奇数フレームでは、
奇数ラインの端部画素に前記高階調側データを書き込み、ライン内の画素に順次前記低階調側データと前記高階調側データとを交互に書き込み、
偶数ラインの端部画素に前記低階調側データを書き込み、ライン内の画素に順次前記高階調側データと前記低階調側データとを交互に書き込み、
前記偶数フレームでは、
奇数ラインの端部画素に前記低階調側データを書き込み、ライン内の画素に順次前記高階調側データと前記低階調側データとを交互に書き込み、
偶数ラインの端部画素に前記高階調側データを書き込み、ライン内の画素に順次前記低階調側データと前記高階調側データとを交互に書き込むこと
を特徴とする画像処理方法。 - 入力された画像信号から高輝度駆動レベルと低輝度駆動レベルとを生成し、
高輝度駆動レベルと低輝度駆動レベルとを所定の面積比で拡散させる共に時間的にも拡散させたハーフトーン処理により画像を表示させること
を特徴とする画像処理方法。 - 請求項8記載の画像処理方法において、
前記ハーフトーン処理を実現する駆動パターン(表示装置の反転周期、異なる2つ以上の駆動レベルの分布)を面積比及びパターン周期において複数備え、入力画像によって前記駆動パターンを切り替えること
を特徴とする画像処理方法。 - 一対の基板間に液晶を封止し、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理方法を実施する駆動回路を備えていることを特徴とする液晶表示装置。
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- 2009-07-22 JP JP2009170767A patent/JP2009237594A/ja active Pending
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