JP3598819B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等に搭載されるナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の位置とそのときの日時とを組み合わせて記憶する機能を備えたナビゲーション装置の例としては、イグニッションスイッチがオンまたはオフ操作された際に、位置検出装置によって検出された自車両の現在位置とそのときの日時とを記録することができる装置が知られている(特開平9−280881号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した装置ではイグニッションスイッチがオンまたはオフ操作された時点の現在位置が位置データとして日時とともに記録されるため、例えば広い駐車場を備えた施設に訪問した際には、駐車場の駐車位置はその都度異なることが一般的であるため、同じ施設を訪問したにもかかわらず異なる位置として記録されてしまうことになり、「L美術館にこの半年で何回訪問したか」というような履歴を調べることができないという欠点があった。
【0004】
本発明の目的は、上述したイグニッションスイッチ操作時における走行履歴を記録する際の問題点を解決することができるナビゲーション装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
発明の実施の形態を示す図1に対応付けて説明する。
(1)請求項1の発明によるナビゲーション装置は、自車位置を検出する自車位置検出手段1と、日時を計時する計時手段3と、所定の地点に付与された地点データを記憶するデータ記憶手段2Cと、イグニッションスイッチのオフ操作時、自車位置検出手段1で検出されている自車位置および計時手段3で計時されている日時を保持する保持手段3と、イグニッションスイッチのオン操作時に走行履歴を記憶するモードを設定するモード設定手段3と、設定があったとき、保持手段3に保持された自車位置を基準とした所定距離内の地点データをデータ記憶手段2Cから抽出する第1の抽出手段3と、設定があったとき、自車位置検出手段1で検出されている自車位置を基準とした所定距離内の地点データをデータ記憶手段2Cから抽出する第2の抽出手段3と、第1および第2の抽出手段3により抽出された地点データを各々出力する出力手段5と、第1の抽出手段3により抽出された地点データのいずれかを選択する第1の選択手段4と、第2の抽出手段3により抽出された地点データのいずれかを選択する第2の選択手段4と、第1の選択手段4により選択された地点データを到着地データとして保持手段3に保持された日時とともに記憶し、かつ、第2の選択手段4により選択された地点データを出発地データとしてオン操作時に計時手段3で計時されている日時とともに記憶する履歴記憶手段2Cとを備えて上述の目的を達成する。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、オン操作時に、保持手段3の保持する自車位置と履歴記憶手段2Cに記憶された最新の履歴データに含まれる位置データとが同一であるか否かを判定する判定手段3と、判定手段3により同一であると判定されたときに、保持手段3の保持する自車位置および日時の履歴記憶手段2Cへの記憶を禁止する禁止手段3とを備える。
(3)請求項3の発明は、請求項1または2に記載のナビゲーション装置において、自車位置が抽出された地点データに含まれていないとき、その自車位置を日時とともに履歴記憶手段2Cに記憶することを指示する指示手段4を備える。
【0006】
【発明の効果】
請求項1の発明では、イグニッションスイッチのオン操作時にオフ操作時に検出された自車位置と計時された日時のデータの記憶が行われるため、オフ操作時における地点データの抽出や抽出された地点データからの選択等の履歴のための処理が省略されため使い勝手が向上する。
請求項2の発明では、請求項1の発明による効果の他に、出発地と到着地とが同一地点となるような走行履歴の記憶を避けることができ、走行履歴データを参照する際に運行の確認が行いやすくなる。
請求項3の発明では、請求項1または2の発明による効果の他に、抽出された地点データに自車位置に相当するデータが含まれていない場合には、自車位置を地点データとして履歴記憶することができる。
【0007】
なお、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分かり易くするために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図13を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明によるナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。自車位置検出装置1はGPS衛星の出す電波を受信するGPS(Global Positioning System)センサや車速センサ,ジャイロセンサ等を備え、自車両の現在位置Pを検出してその結果を例えば経度・緯度の形式で出力する。
【0009】
記憶媒体2Aは、例えば地図表示や経路検索などの際に必要な地図データや所定の地点データが予め記憶されたCD−ROMであり、読み取り装置2Bにセットされて記憶内容が読み取られる。記憶媒体2Cは、ユーザ登録される地点データや走行履歴が書き込み可能なフラッシュメモリである。ここで、ナビゲーション装置が提供する地点データとユーザによって登録される地点データとは、記憶形式やアクセス処理において一貫性が保たれるようにする。なお、追記型DVDなどの記憶媒体を用いて地図データと走行履歴データとを一つの媒体に記憶するようにしても良い。
【0010】
コントローラ3はCPUや内部メモリ等から構成され、各種処理をプログラムの形で記憶し実行する。コントローラ3は、後述する表示装置5に地図描画や経路案内などの車両ナビゲーションに必要な表示を行うための演算処理を行う。また、コントローラ3は内部に時計機能を有しており、自車位置検出装置1からの自車位置Pとそのときの日時Tを走行履歴(P,T)としてフラッシュメモリ2Cに記憶する処理も行う。
【0011】
入力装置4はナビゲーション装置に対してユーザがデータを入力するために用いられ、操作ボタンやキーボード、画面上のタッチパネル、あるいは音声入力用マイクロフォン等である。また、表示装置5はコントローラ3による処理結果である地図や経路を表示する液晶モニタやCRTである。後述する履歴記憶処理の指示や記憶地点の確認、複数の候補地点からの選択はこれら入力装置4と表示装置5をインタフェースとして用いて行われる。
【0012】
6は車両のイグニッションスイッチがオフされた後もナビゲーション装置の通電を予定時間維持するタイマである。タイマ計時中には、イグニッションスイッチと連動してスイッチ・オフ後ある一定時間だけ装置に主電源を供給し続ける。なお、イグニッションスイッチと連動するのではなく、履歴記憶処理終了の信号を受けるまで主電源を供給し続けるようにしても良い。
【0013】
図2はフラッシュメモリ2Cに記憶される地点データの一例を示す図であり、地点データがリスト形式で格納されている。リストの1行に1地点のデータが示されており、第3列目に各地点の名称が格納される。第1列目は各地点毎に付与されるID番号であり、異なる地点には異なるID番号が付与される。また、第2列目には地点の位置座標が示されており、ここでは位置座標が経度・緯度で表されている。
【0014】
図2に示す例では、ID番号1〜10000までのデータは、CD−ROM2Aに予め記憶されている地点データを読み出してフラッシュメモリ2Cに記憶されたデータである。一方、ID番号10001以降のデータはユーザによって新規に登録されフラッシュメモリ2Cに記憶された地点データである。なお、図2では各地点に関するID番号、位置座標、名称をデータとして記憶しているが、さらにその他の付加情報(各地点の種別や地図表示時に用いられるマークのデザインなど)を記憶するようにしても良い。
【0015】
また、図3はフラッシュメモリ2Cに記憶される走行履歴データの一例を示す図である。走行履歴とは、自車位置検出装置1により与えられる自車位置P(本実施の形態では経度・緯度の形式で与えられる)とそのときの日時Tとで表されるデータ(P,T)のことである。コントローラ1は走行履歴を図3に示すような形式でフラッシュメモリ2Cに記憶させる。図3のリストでは各行が1走行履歴データを表しており、第1列目に日時データが年月日・曜日・時刻の順に格納され、第2列目に自車位置Pに相当するデータとしてID番号が格納され、上から下の行へと時系列的に格納される。
【0016】
第3列目は、車両の運行行程におけるその履歴の位置づけ、すなわち記憶された地点が運行行程において出発地、到着地および経由地のいずれなのかを記録する欄であり、3桁の数字で表される。数字の1桁目は地点が到着地であるか否かを表す桁であり、2桁目は地点が経由地であるか否かを表す桁であり、3桁目は地点が出発地であるか否かを表す桁である。各桁は0または1を取り、その地点が出発地、到着地および経由地のそれぞれに該当する場合には1該当しない場合には0とする。なお、ここで運行行程とは、イグニッションスイッチをオンしてからオフするまでの行程を意味する。
【0017】
例えば、リストの最下段の行のデータでは第3列目の数字は(100)であって1桁目が1なので、その地点が出発地であることを表している。また、下から2行目の走行履歴では第3列目の数字は(001)なので、その地点が到着地であることがわかる。
【0018】
後述するように、本実施の形態ではイグニッションスイッチのオン・オフ操作に関連して記憶される走行履歴は出発地または到着地のいずれかであると見なされ、それ以外の時に記憶される走行履歴は経由地であると見なされる。例えば、ある地点に向かう途中で駅に立ち寄り同乗者を降ろしたというような場合、イグニッションスイッチをオフしなくてもユーザが入力装置4(図1参照)により履歴記憶を指示することにより、その駅がそのときの日時とともに経由地(図3の第3列目の数字が(010)となる)として記録される。経由地入力の具体的な説明については後述(図9参照)する。
【0019】
図3のAで示した運行履歴は、1998年1月30日の19時2分に地点ID=10002で表される地点を出発し、途中の19時24分に地点ID=3で表される地点に立ち寄って、19時52分に地点ID=10001で表される地点に到着したことを記録した例である。
【0020】
図4は、本実施の形態のナビゲーション装置における処理手順の概略を示したものである。イグニッションスイッチをオンしてシステムに通電するとプロセスP201に進み、コントローラ3により通電時の記憶処理(詳細は後述する)が行われる。通電時記憶処理が終了したならばプロセスP202に進み、地図描画や経路案内などのナビゲーション処理を継続して実行する。
【0021】
このナビゲーション処理中に入力装置4により履歴記憶の指示が入力されたならば、プロセスP202に対して割り込み信号INT1が発せられ、それまでのナビゲーション処理に必要なプログラムおよびデータをコントローラ3の空きメモリ領域あるいはフラッシュメモリ2Cに待避してプロセスP203へ進む。プロセスP203では、指示があった時点の自車両の位置および日時を履歴として記憶する処理を行う。なお、プロセスP203において上述した経由地の履歴記憶が行われるが、詳細な処理内容については図9により後述する。履歴の記憶処理が終了したならば制御を再びナビゲーション処理に戻し、割り込み信号INT1が発せられた際にフラッシュメモリ2Cに待避された内容を復帰して、中断されていたナビゲーション処理を継続する。
【0022】
なお、プロセスP202もしくはP203の最中にイグニッションスイッチがオフされた場合には、割り込み信号INT2が発せられてプロセスP204に移行し、タイマ6による所定時間の通電継続が開始される。このとき、割り込み信号INT2により中止されたプログラムなどは再開されることがないので、それまでのぷrぐらむやデータをコントーラ3の空きメモリ領域やフラッシュメモリ2Cへ待避させる必要はない。
【0023】
プロセスP204においてタイマ6による所定時間の通電継続が開始されたならば、プロセスP205においてコントローラ3によるシステム実行終了時の記憶処理が行われる。すなわち、コントローラ3は、自車位置検出装置1により得られる現在の自車位置Pとコントローラ3内部の時計機能により得られる日時Tを一時的にコントローラ3の内部メモリに保存し、プロセスP205を終了する。その後、タイマ6に設定された所定の時間が経過したならば主電源が切断され、全ての処理が終了する。
【0024】
ここで、自車位置Pを図3に示した地点IDに変換するためには、図2の地点データの中から自車位置Pに相当する地点を検索する必要があり、また、検索された地点についてその是非をユーザに確認したり、場合によっては新規に地点を登録させたりというようなユーザによる処理が発生する場合がある。
【0025】
これらの処理をイグニッションキーをオフした後にユーザに課すことはユーザに煩わしさを感じさせる。また、地点入力が行われるまで通電状態を続けるようなシステムの場合には、ユーザが地点入力をしないでキーオフし車両を離れてしまうと通電状態のままシステムを放置することになる。一方、通電状態を継続しないシステムであった場合には、ユーザが地点入力をしないでキーオフすると、そのときの履歴記憶が行われないという不都合が生じる。
【0026】
そこで、本実施の形態では、上述したようにデータ(P,T)を一時的に内部メモリに自動保存するのみでプロセスP205を終了し、上述したような履歴データの処理をユーザに課さないものとする。なお、データ(P,T)をコントローラ3の内部メモリに保存したが、フラッシュメモリ2Cに保存しても良い。内部メモリに保存した場合、主電源切断後もバックアップ電源などによりその内容を保持するようにする。なお、上述したような不都合が生じないシステムの場合には、履歴データの処理をプロセスP201で行わせるようにしても良い。
【0027】
[通電時記憶処理の詳細説明]
次に、上述したプロセスP201の通電時記憶処理の詳細について図5のフローチャートを参照しながら説明する。ステップS501では、電源オフ時(すなわち、イグニッションスイッチ・オフ時)にプロセスP205で自動保存された位置Pおよび日時Tが内部メモリから読み出される。ステップS502は位置Pに相当する地点のID番号を確定する処理であり、例えば、位置Pに最も近い位置座標を持つ地点を地点データから検索するようにすればよい。なお、ステップS502の具体的処理については図5により後述する。
【0028】
ステップS503は、ステップS502で確定したID番号N(以下、確定ID番号Nと呼ぶ)が、図3のリストに記憶された最新の履歴のID番号と同じかどうかを判断するステップである。例えば、履歴が図3に示すように時系列で記憶されている場合には、リストの末尾にある履歴データの地点IDと上記の確定ID番号Nとが比較される。
【0029】
ステップS503において確定ID番号Nが最新履歴の地点IDと同じであると判断された場合には、以下の処理を実行することなくプロセスP201を終了し、図4のプロセス202に移行する。なお、ステップS503を設けた理由については後述する。一方、ステップS503で確定ID番号Nが地点IDと同じでないと判断された場合には、ステップS504へ進んで確定ID番号Nおよび日時Tを前回の行程の到着履歴として確定する。この確定された到着履歴は、この時点ではデータ(N,T)を走行履歴データとして図3のリストに書き込まず、内部メモリに一時的に記憶する。
【0030】
ステップS505では、さらに今回の行程の出発履歴を記憶するために、まず現在の日時T2を内部時計機能により得る。次いで、ステップS506において、前回の到着地から出発するのか否かをユーザに問い合わせる。すなわち、前回の到着地と今回の出発地とが同一であるか否かを表示装置5を介してユーザに問い、入力装置4によるユーザの入力を待つ。
【0031】
通常は、連続する2つの行程の前者の到着地と後者の出発地とは一致するので、簡略化のため出発履歴は日時だけを記憶するようにすることも可能であるが、フェリー輸送などのようにエンジンをかけずに車両を移動するような場合にも後から参照したときに分かり易いように、本実施の形態では出発履歴として出発地点の地点データも記憶するようにした。
【0032】
ユーザの入力がYESの場合、すなわち前回到着地と出発地とが同一地点である場合にはステップS507に進み、データ(N,T2)を今回の行程の出発履歴として確定する。一方、ステップS506においてユーザの入力がNOであった場合、すなわち前回到着地と別の地点から出発する場合には、内部メモリに保存されている位置データPは現時点の自車位置と異なるので、ステップS508に進んで自車位置検出装置1により現時点での自車位置P2を得る。
【0033】
次いで、ステップS509において現在位置P2に基づいてステップS502と同様にして相当地点のID番号N2を確定する。さらに、ステップS510に進んで、(N2,T2)を今回の行程の出発履歴として確定する。なお、上述したデータ(N,T2)や(N2,T2)は位置に付与された地点IDと日時T2とで履歴を表したものであり、以下では履歴データは同様の形式で表すものとする。
【0034】
ステップS507またはステップS510において出発履歴が確定されたならば、ステップS511において到着履歴および出発履歴を図3の履歴リストに走行履歴データとして書き込む。すなわち、ステップS504で確定した(N,T)に到着履歴であることを表す識別フラグ(001)を付したものを履歴末尾に加え、さらに、その下の行に(N,T2)または(N2,T2)に識別フラグ(100)を付したものを出発履歴として追加記憶する。以上の手順で通電時の履歴記憶処理P201が終了したならば、上述したように通常のナビゲーション処理であるプロセスP202に移行する。
【0035】
なお、図5に示すフローでステップS503の処理を設けたのは以下の理由からである。例えば、ユーザがいったんイグニッションスイッチをオンして通電時の履歴記憶処理を終了したものの、何らかの事情により車両を移動することなくイグニッションスイッチをオフし、その後再びイグニッションスイッチをオンしてシステムを立ち上げたような場合を考える。このとき、ステップS503を設けないと以下のような不都合が生じる。ここで、最初イグニッションスイッチをオンして通電時の記憶処理を終了したときに、前回出発地として地点Dが記憶されたとする。その後再びイグニッションをオンした時、車両は移動していないので地点Dが前回到着地および今回出発地として記憶されることになる。その結果、前回出発地と前回到着地とが同一地点Dとなるため、移動距離=0という意味のない行程が記憶されることになる。図5のフローでは、このようなことを避けるためにステップS503の処理を設けた。
【0036】
図3の履歴リストのBで示す2つの履歴データは、図5のステップS511において書き込まれる到着および出発履歴データの例である。1998年の2月1日の13時45分にID番号383の地点に車両を停止し、14時58分に再びイグニッションスイッチをオンした際に、この2つのデータが履歴リストに書き込まれる。なお、走行履歴は出発履歴と到着履歴とを対とする運行行程として記憶される。そのため、例えばある地点を出発したときの到着地点を選択的に参照したり、また、到着時間と出発時間との差を取ることによって、各行程の所要時間を調べたりすることが可能となる。
【0037】
[ステップS502の詳細説明]
図6は図5のステップS502の処理を説明するフローチャートであり、このフローチャートを参照してステップS502の処理の詳細を説明する。なお、ステップS509も同様である。先ず、ステップS601では、後述する検索の際に必要となる基準距離Lを初期値L0(例えば、距離50m)に設定するとともに、前回検索結果リストGpを空のリストφに設定する。なお、基準距離Lおよび前回検索結果リストGpについての詳細は後述する。
【0038】
ステップS602では、イグニッションスイッチオフ時に記憶されて保持されている位置Pを読み出し、フラッシュメモリ2Cに格納された地点データリストを対象として、その読み出された位置Pから基準距離L以内にある全ての地点データを検索する。なお、ステップS509の処理の場合には、現在位置P2に基づいて地点データを検索する。図2に示したように、フラッシュメモリ2Cには施設検索などのために予め与えられた地点データ(ID番号1〜10000までのデータ)やそれまでにユーザが登録した地点データ(ID番号10001以降のデータ)がリスト形式で格納されている。検索の結果、基準距離L以内の全ての地点Piが検索結果リストGとしてコントローラ3の内部メモリに保持される。
【0039】
次いで、ステップS603で表示装置5に図7(a)に示すような検索結果リストGを表示してユーザに提示し、ステップS604においてイグニッションスイッチオフ時の位置Pに相当する地点Piを選択してその地点IDをID番号Nに設定する(ステップS509の処理の場合には、現在位置P2に相当する地点Piを選択してその地点IDをID番号Nに設定する)か、検索範囲(すなわち基準距離Lの大きさ)を拡大して再度検索するか、あるいは現時点では未登録の位置P(ステップS509の場合には現在位置P2)を新たにID番号を付して登録してそのID番号をNに設定するか、の判断をユーザに問う。この際、表示装置5に図7(a)のようなメニューを表示してタッチパネルやキー操作によりいずれかの項目をユーザに選択させる。なお、音声合成された各地点Piを読み上げ、ユーザの音声入力により地点選択その他のアクションが起こされる形式でも良い。
【0040】
なお、図7(a)において、51は検索範囲の拡大を指示するボタンであり、52は位置P(ステップS509の場合には現在位置P2)の登録を指示するボタンである。図7(a)では表示された地点データの内の矩形マーク55で囲まれた「ディスカウントグッズ上山店」が選択状態になっており、ボタン53、54を用いてマーク55を上下方向に移動して選択状態の地点データを変えることができる。
【0041】
図7(b)は検索範囲拡大を指示するボタン51を押した後の表示を示す図であり、範囲拡大後に再検索された地点データがリストGに表示されている。図7(b)では「ディスカウントグッズ上沢店」および「フレンチグリル中本」の2つの地点データが表示されるが、実際に拡大された範囲には図7(a)の「コンビニマート上山東店」、「ディスカウントグッズ上山店」の地点データも含まれている。
【0042】
図7(a)の状態で画面の「ディスカウントグッズ上山店」の部分がタッチされた場合、すなわちステップS604で地点Piが選択された場合には、ステップS605に進んで「ディスカウントグッズ上山店」の地点ID383(図2参照)をイグニッションスイッチオフ時の位置P(ステップS509の場合には現在位置P2)のID番号Nとして確定する。
【0043】
また、ボタン52を操作した場合、すなわちイグニッションスイッチオフ時の位置P(ステップS509の場合には現在位置P2)の登録が指示された場合、ステップS607に進んで既存のどの地点データのID番号とも重複しないID番号Nを位置P(ステップS509の場合には現在位置P2)に付し、ステップS608において地点データとして図2のリストに登録する。図8は図7で現在地登録のボタン52を操作した後の表示例であり、ユーザが新しく登録する地点の名称などをボタン群57を用いて表示部56に入力すると、図2の地点データリストの地点名称の欄に格納される。
【0044】
一方、ステップS604においてユーザが検索範囲拡大を指示した場合にはステップS606に進み、基準距離LをL0から所定の範囲拡大量ΔL(例えば、距離20m)が加算された量L0+ΔL(例えば50m+20m)に更新する。その後、ステップS602へ戻って更新された基準距離Lに基づいて位置P(ステップS509の場合には現在位置P2)から基準距離L(=L0+ΔL)以内にある地点を地点データリストより再検索し、この再検索結果に基づく新たな検索結果リストGをステップS603においてユーザに提示して判断を待つ。なお、本実施の形態では範囲拡大のみについて考えたが、範囲拡大だけでなく範囲縮小ができるようにしても良い。
【0045】
[プロセスP203の詳細説明]
プロセスP203の処理を図9に示す。図9のフローチャートにおいて、ステップS601〜S608は図6で説明したステップS601〜S608と同様の処理なので説明を省略し、その他のステップのみについて説明する。ステップS801では、自車位置検出装置1から自車位置Pを得ると共に、コントローラ3の時計機能によりそのときの日時Tを得る。この自車位置PについてステップS601〜S608までの処理を行い、ステップS802においてデータ(N,T)を図3に示した履歴のリストに保存する。この際、経由地を表す識別フラグ(010)を付して保存する。
【0046】
ある特定の地点に何回行ったかを調べる目的で上述した走行履歴データを利用するような場合には、フラッシュメモリ2Cにカウント領域を設ける必要がある。図10は地点データリストに回数が格納されるカウンタの欄(第4列目)を設けた例であり、「ディスカウントグッズ上山店」には過去17回行ったことになる。そして、ステップS605またはステップS608において(Pi、T)もしくは(P、T)を走行履歴データとして記憶する度に、相当する地点のカウンタを1だけインクリメントするようにすれば良い。この回数を利用した例としては、図7のリストGを表示する際に図10のカウンタの計数を比較して、計数の大きい順(すなわち履歴記憶回数の多い順)に地点データを表示すればユーザにとって便利である。
【0047】
次に、このように記憶された走行履歴データに基づく履歴検索例について説明する。図11〜13は履歴検索の一連の手順を説明する図であり、走行履歴を地点データ名称を用いて検索する場合と、日時を用いて検索する場合について説明する。図11(a)はナビゲーション処理が実行されているときの表示を示しており、この状態のときボタン80を操作するとナビゲーション処理から履歴検索処理に移行し、図11(b)のような表示となる。ここで、ボタン87を操作すると履歴検索処理を終了して図11(a)の表示に戻る。なお、履歴検索処理はコントローラ3により行われる。
【0048】
図11(b)において81は地点名称を用いて検索する場合の操作ボタンであり、82は日時を用いて検索する場合の操作ボタンである。ボタン81を操作すると表示は図12(a)のようになり、地点データのリストG2が表示される。なお、リストG2では地点データは記憶回数の多い順に表示される。図12(a)の状態でボタン83および84を操作するとリストG2の地点データが上下にスクロールし、ボタン85を操作すると一つ前の表示(ここでは図11(b)の表示)に戻る。図12(a)ではリストG2の一番上段に表示されている地点データが選択されているデータであって、ボタン88を操作すると図12(b)のように「自宅」を中心とする地図表示となる。
【0049】
図12(a)または図12(b)においてボタン86を操作すると、「自宅」を履歴として記憶した日時の一覧が図12(c)のようなリストG3に表示される。なお、リストG3には現在から過去に遡って年月日・時刻が表示される。この状態でボタン88を操作すると図12(b)が表示される。
【0050】
一方、図11(b)においてボタン82を操作すると表示は図13(a)のようになる。図13(a)では、ボタン群92を用いて表示部91に日時を入力する。なお、ボタン93を操作すると履歴検索処理を終了して図11(a)の表示に戻り、ボタン94を操作すると一つ前の表示(ここでは図11(b)の表示)に戻る。ここで、日時を入力してボタン95で確定すると図13(b)に示す表示となり、リストG3に1998年4月15日に記憶された地点データが記憶回数の多い順に表示される。
【0051】
図13(b)では、1998年4月15日の地点データが図3のリストと同形式で表示される。ボタン97,98は、データ数が多くてリストG4に表示しきれない場合に、データを上下にスクロールするボタンである。ここでボタン96を操作すると、図13(c)に示すように地図上にリストG4の各地点のマークが時刻と共に表示される。ボタン群100は地図を上下左右にスクロールするボタンである。
【0052】
上述したように、本実施の形態のナビゲーション装置によれば、各運転行程の出発地点データおよび到着時点データの記録漏れを防止することができる。その結果、例えば、図13(b)の表示結果から得られる到着時間と出発時間との差を取ることによって、各運行行程の所要時間を求めることができる。
【0053】
上述した実施の形態と特許請求の範囲の要素との対応において、コントローラ3は計時手段、第1の抽出手段、第2の抽出手段、判定手段、禁止手段、保持手段およびモード設定手段を、フラッシュメモリ2Cはデータ記憶手段および履歴記憶手段を、入力装置4は第1の選択手段、第2の選択手段および指示手段を表示装置5は出力手段をそれぞれ構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】地点データの一例を示す図。
【図3】履歴データの一例を示す図。
【図4】本実施の形態のナビゲーション装置における処理手順を示す図。
【図5】図4のプロセスP201の処理の詳細を説明するためのフローチャート。
【図6】図5のステップS502の処理の詳細を説明するためのフローチャート。
【図7】表示装置5を示す図であり、(a)は範囲拡大前を,(b)は範囲拡大後を示す。
【図8】現在地登録用の表示を示す図。
【図9】プロセスP203の処理を示すフローチャート。
【図10】地点データの他の例を示す図。
【図11】履歴検索の一連の手順を説明する図であり、(a)はナビゲーション処理時の表示、(b)は履歴検索の処理に移行したときの表示。
【図12】地点を用いて検索する場合の一連の手順を説明する図。
【図13】日時を用いて検索する場合の一連の手順を説明する図。
【符号の説明】
1 自車位置検出装置
2A CD−ROM
2B 読み取り装置
2C フラッシュメモリ
3 コントローラ
4 入力装置
5 表示装置
6 タイマ
Claims (3)
- 自車位置を検出する自車位置検出手段と、
日時を計時する計時手段と、
所定の地点に付与された地点データを記憶するデータ記憶手段と、
イグニッションスイッチのオフ操作時、前記自車位置検出手段で検出されている自車位置および前記計時手段で計時されている日時を保持する保持手段と、
イグニッションスイッチのオン操作時に走行履歴を記憶するモードを設定するモード設定手段と、
前記設定があったとき、前記保持手段に保持された自車位置を基準とした所定距離内の地点データを前記データ記憶手段から抽出する第1の抽出手段と、
前記設定があったとき、前記自車位置検出手段で検出されている自車位置を基準とした所定距離内の地点データを前記データ記憶手段から抽出する第2の抽出手段と、
前記第1および第2の抽出手段により抽出された地点データを各々出力する出力手段と、
前記第1の抽出手段により抽出された地点データのいずれかを選択する第1の選択手段と、
前記第2の抽出手段により抽出された地点データのいずれかを選択する第2の選択手段と、
前記第1の選択手段により選択された地点データを到着地データとして前記保持手段に保持された日時とともに記憶し、かつ、前記第2の選択手段により選択された地点データを出発地データとして前記オン操作時に前記計時手段で計時されている日時とともに記憶する履歴記憶手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記オン操作時に、前記保持手段の保持する自車位置と前記履歴記憶手段に記憶された最新の履歴データに含まれる位置データとが同一であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により同一であると判定されたときに、前記保持手段の保持する自車位置および日時の前記履歴記憶手段への記憶を禁止する禁止手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項1または2に記載のナビゲーション装置において、
自車位置が前記抽出された地点データに含まれていないとき、その自車位置を前記日時とともに前記履歴記憶手段に記憶することを指示する指示手段を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
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