JP3597376B2 - インクジェットプリンタのインク供給処理モジュール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクタンクから複数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドへインクを供給しかつ選択されたインクジェットノズルからインクを吹付けつつ媒体に印刷可能に形成されたインクジェットプリンタのインク供給処理モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
インクカセットが装着された各色用ノズルヘッドを行方向の全長に渡って往復移動させかつその各往動中に印刷して1行(または、1/N行)印刷をし、1行(または、1/N行)印刷後に印刷媒体(普通紙,OHP用紙等)を列方向に1行送りしてこれらを繰り返すいわゆるシリアル型のインクジェットプリンタに比較して、大幅な印刷高速化を図れかつ多数枚に渡って連続印刷運転可能であるとともに、電子写真方式のいわゆるレーザプリンタに比較して大幅な小型化を図れるインクジェットプリンタが本出願人から提案(例えば、特願平8−296959号)されている。
【0003】
すなわち、行方向の全長に一体型の(あるいは行方向に複数のノズルヘッド要素を並べた一体的な)各色用ノズルヘッドを、例えばインクジェットノズル間ピッチ分だけ往復移動させつつ回転中の印刷媒体に各色用インクジェットノズルからインクを吐出して行方向印刷させるとともに、インクジェットノズル間ピッチの往動中にドラムの回転を利用しつつ列方向印刷させることができる。つまり、行方向印刷と列方向印刷とを同時的に進行可能であるから大幅な印刷高速化を図れる。
【0004】
また、各色用ノズルヘッドと当該各色用インクタンクが離れた位置に配設できるので、各色用ノズルヘッドを軽くでき行方向の往復移動速度をより大幅に高められる点も一層の印刷高速化を助長するとともに、各色用インクタンクの容量を大幅に拡大できるので、例えば500枚以上の連続印刷運転ができるわけである。
【0005】
かかる多数枚の印刷媒体を連続印刷運転するためには、従来シリアル型のインクジェットプリンタの如く、行方向の往復移動の関係から大きくできないつまり小型のインクカセット内のインクを消費するだけでは、インク量が不足する。
【0006】
そこで、インク供給手段を設け、インクタンクから複数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドへインクを供給しつつ印刷可能に形成されている。インクタンクには、着脱可能なインクボトルからインクが補給される。したがって、小型インクカセットの頻繁な従来交換作業をしなくてもよく、長時間に亘る連続印刷運転を行える。
【0007】
また、インク排出手段を利用してノズルヘッドのメンテナンス時に当該ノズルヘッドから排出された廃インクを定位置に着脱可能な廃インクボトルへ排出可能に形成し、周囲のインク汚れを防止しかつ廃インクボトルの交換回数等の軽減を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、インクカセットをノズルユニットに直接装着する従来シリアル型プリンタのインク供給手段に比較すれば、インクタンクの取付けや配管の引回しが複雑になり、組立てが煩雑でかつその工数も大きくなる。しかも、このような製作面の他、インク供給手段で異常や故障が発生した場合の原因究明が難しく、各部品交換のための分解・再組立てが煩雑かつ時間が掛かると言う運用面での問題が生じ易いことは否めない。インク色が多いほど顕著になる。
【0009】
かくして、高速かつ連続した多数枚の安定印刷運転をより確実とするためには、かかる問題点の解消が重要である。
【0010】
本発明の目的は、構造簡単で組立てが容易であるとともに異常等に対する原因究明および部品交換を含む復旧を迅速・容易かつ正確に行え、かつプリンタ全体の小型・低コスト化を図れるインクジェットプリンタのインク供給処理モジュールを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、インクタンクから複数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドへインクを供給しかつ選択されたインクジェットノズルからインクを吹付けつつ媒体に印刷可能に形成されたインクジェットプリンタのインク供給処理モジュールであって、前記インクタンクと,前記インクタンクから前記ノズルヘッドへインクを供給する供給ポンプおよび供給管を含むインク供給手段と,前記ノズルヘッドから前記インクタンクへインクを戻す戻しポンプおよび戻し管を含むインク戻し手段とを前記インクジェットプリンタに着脱可能な本体に組込んだ一体的構造に形成され、かつ本体の外部からインクタンクにインクボトルを着脱可能に形成されたインクジェットプリンタのインク供給処理モジュールである。
【0012】
かかる発明では、モジュールをプリンタに装着する。供給管および戻し管は、ノズルヘッド側の対応位置に接続され得る。そして、インクタンクにインクボトルを装着しインクタンクにインクを満たす。
【0013】
インク供給手段の供給ポンプを起動してインクをノズルヘッドへ供給しかつインク戻し手段の戻しポンプを起動してノズルヘッドからインクタンクへインクを戻すインク循環運転をすればウォーミング等を行える。また、戻しポンプを停止しかつインク供給手段の供給ポンプを起動してインクを連続的あるいは間欠的に供給すれば印刷運転やノズルヘッドのメンテナンスを行える。
【0014】
ここに、これらタンク・ポンプやこれら間を連通する配管・バルブ等が本体に一体的に組込まれたモジュール構造であるから、低コストかつ小型でありひいてはインクジェットプリンタの小型化や構造簡単化を図ることができるとともに、インク供給処理手段に異常・故障が発生した場合に、個別的に配設・配管するレイアウトの場合に比較して、その原因究明が容易であり、かつモジュール交換をすれば継続的に印刷運転を行える。すなわち、構造簡単で組立てが容易であるとともに異常等に対する原因究明および部品交換を含む復旧を迅速・容易かつ正確に行え、かつプリンタ全体の小型・低コスト化を図れる。
【0015】
また、請求項2の発明は、前記供給管が弾性に富んだチューブから形成されかつ前記供給ポンプが前記供給管を開放状態および閉塞状態のいずれかを選択可能なバルブ機能を持つチューブ式ポンプから形成されるとともに、前記戻し管が弾性に富んだチューブから形成されかつ前記戻しポンプが前記戻し管を開放状態および閉塞状態のいずれかを選択可能なバルブ機能を持つチューブ式ポンプから形成されたインクジェットプリンタのインク供給処理モジュールである。
【0016】
かかる発明では、インクタンク・ノズルヘッド間を連通させる供給管および戻し管が弾性に富んだチューブから形成され、供給ポンプおよび戻しポンプが選択的に開放状態および閉塞状態にできるバルブ機能を持つチューブ式ポンプから形成されているので、各開閉切替を迅速に行える。
【0017】
したがって、請求項1の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらにインク供給やインク戻しを正確に行えかつモジュール製作上の配管が簡単であり、コスト低減にも有効である。
【0018】
また、請求項3の発明は、前記供給ポンプと前記戻しポンプとが同一構造とされているインクジェットプリンタのインク供給処理モジュールである。
【0019】
かかる発明では、両ポンプが同一構造(仕様)である。いずれを供給(戻し)ポンプとして組込み使用してもよい。したがって、請求項1および請求項2の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに本体への配置取付作業の迅速化を図れかつ組立てが容易である。
【0020】
また、請求項4の発明は、前記インク供給手段の前記供給管の途中に、フィルタおよび前後バルブを含むインパクトパージ機構が介装されているインクジェットプリンタのインク供給処理モジュールである。
【0021】
かかる発明では、インク清浄化のフィルタやノズルヘッドのクリーニング用のインパクトパージ機構も一体的に組込まれている。したがって、請求項1から請求項3までの発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらにプリンタ側の小型化に有効である。
【0022】
さらに、請求項5の発明は、前記本体に、前記フィルタと前記インクタンクとを連通する空気抜き管と空気抜きバルブとが組込まれているインクジェットプリンタのインク供給処理モジュールである。
【0023】
かかる発明では、空気抜きバルブを開放状態にすると、フィルタ内の空気は空気抜き管を通してインクタンクへ逃がされるから、この空気に混在するインクが周囲に飛散することを防止できかつ回収利用できる。なお、必要によって供給ポンプでインクを供給しつつ空気除去をしてもよい。
【0024】
したがって、請求項4の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに周囲のインク汚れを防止しつつ、フィルタ性能を安定化できる。
【0025】
さらに、請求項6の発明は、前記本体に、複数色分の前記インクタンク,前記インク供給手段,前記インク戻し手段等が組込まれているインクジェットプリンタのインク供給処理モジュールである。
【0026】
かかる発明では、カラーインクジェットプリンタの各色用のインク供給手段およびインク戻し手段の全てを一体化できる。したがって、請求項1から請求項5までの発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらにカラープリンタ側の構造簡単化に一段と有効である。
【0027】
さらにまた、請求項7の発明は、前記本体がインクジェットプリンタに着脱可能に形成されているとともに、装着動作で前記供給管および戻し管の各一端が前記ノズルヘッドに連結可能かつ離脱動作で分離可能に形成されたインクジェットプリンタのインク供給処理モジュールである。
【0028】
かかる発明では、モジュールをプリンタに着脱するだけで、供給管および戻し管をノズルヘッドに連結・分離することができる。したがって、請求項1から請求項6までの発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに取扱いが一段と楽である。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本インクジェットプリンタのインク供給処理モジュール1は、図1〜図3に示す如く、インクタンク22からノズルヘッド10へインクを供給するインク供給手段20と,ノズルヘッド10からインクタンク22へインクを戻すインク戻し手段30とを、インクジェットプリンタに着脱可能な本体1Bに組込んだ一体的構造(モジュール1)に形成されている。
【0030】
図1において、インクジェットプリンタは、前述した先提案の場合と同様に、インクタンク22から複数のインクジェットノズル12を有するノズルヘッド10へインクを供給しかつ選択されたインクジェットノズル12からインクを吐出しつつ媒体(用紙等)に印刷可能に形成されている。
【0031】
ノズルヘッド10は、この実施形態では、4色(シアン,イエロー,マゼンタおよびブラック)分を有し、例えばA4用紙を20PPMの高速でカラー印刷可能である。なお、本発明は、1色(例えば、ブラッック)の場合にも適応される。図1は1色分を示す。
【0032】
まず、インク供給手段20は、インクタンク22と供給管24と供給ポンプ25等とからなり、インクタンク22からノズルヘッド10のインク室11へインクを供給する。インクタンク22は、インクボトル21からインクが補給され、インク液面を一定化調整可能である。23は、空気取入口である。
【0033】
インク戻し手段30は、戻し管31および戻しポンプ32を含み、インク室11からのインクをインクタンク22へ戻すことができる。つまり、初期のウォーミングアップ時のインク供給手段20との協働によるインク循環,インク室11のインク抜き時に単独で使用される。
【0034】
このインク供給手段20とインク戻し手段30とは、4色分を示す図2,図3に示すように、インクジェットプリンタに着脱可能な本体1Bに組込んだ一体的構造つまりモジュール1に形成されている。すなわち、複数(4)のインク色(シアン,イエロー,マゼンタおよびブラック)分を一体化してあるので、プリンタ側の構造簡単化に一段と有効である。
【0035】
また、モジュール1(本体1B)をプリンタ(ノズルヘッド10)に装着すれば、供給管24および戻し管31の各一端が自動開閉キャップ構造(図示省略)を介してインク室11に連通可能に形成されている。
【0036】
つまり、本体1Bのインクジェットプリンタに対する装着動作で供給管24および戻し管31の各一端がノズルヘッド10に連結可能かつ離脱動作で分離可能であるから、交換をより迅速かつ正確に行え、取扱いが一段と楽である。
【0037】
また、供給管24および戻し管31は、弾性に富んだチューブから形成され、かつ供給ポンプ25および戻しポンプ32は、当該各配管(24,31)を開放状態および閉塞状態のいずれかを選択可能なバルブ機能を持つチューブ式ポンプから形成される。
【0038】
例えば、回転ローラに複数の押圧ローラを有し、各押圧ローラでチューブを押圧して閉塞状態、押圧しつつ回転させることにより開放状態でインクを送出すことができる。したがって、各開閉切替を迅速に行えるとともに、インク供給やインク戻しを正確に行えかつモジュール製作上の配管が簡単であり、コスト低減にも有効である。
【0039】
しかも、供給ポンプ25と戻しポンプ32とを、同一構造にしてあるので、組込みの際にどちらのポンプを供給ポンプ25(戻しポンプ32)として使用してもよい。したがって、本体1Bへの配置取付作業の迅速化を図れかつ組立てが容易である。この実施形態では、仕様も同じとされている。
【0040】
かくして、モジュール1(本体1B)をプリンタ(ノズルヘッド10)に装着すれば、供給管24および戻し管31は、ノズルヘッド10(11)側の対応位置に接続される。そして、インクタンク22にインクボトル21を装着しインクタンク22にインクを満たす。
【0041】
供給ポンプ25を起動してインクをノズルヘッド10へ供給しかつ戻しポンプ32を起動してノズルヘッド10からインクタンク22へインクを戻すインク循環運転をすれば、ウォーミング等を行える。
【0042】
また、戻しポンプ32を停止しかつ供給ポンプ25を起動してインクを連続的あるいは間欠的に供給すれば、印刷運転やノズルヘッド10のメンテナンスを行える。
【0043】
このように、各タンク・配管等が本体1Bに一体的に組込まれたモジュール1構造であるから、低コストかつ小型でありひいてはインクジェットプリンタの小型化や構造簡単化を図ることができるとともに、インク供給処理手段20に異常・故障が発生した場合に、個別的に配設・配管するレイアウトの場合に比較して、その原因究明が容易であり、かつモジュール交換をすれば継続運転を行える。すなわち、構造簡単で組立てが容易であるとともに異常等に対する原因究明および部品交換を含む復旧を迅速・容易かつ正確に行え、かつプリンタの小型・低コスト化を図れるわけである。
【0044】
また、本体1Bには、インク供給手段20の供給管24の途中に介装されるインク清浄化用のフィルタ26および前後バルブ28,29を含むノズルヘッド10(インクジェットノズル12)のクリーニング用のインパクトパージ機構27が一体的に組込まれている。したがって、さらにプリンタ全体の小型化に有効である。
【0045】
このフィルタ26のメンテナンスを円滑かつ迅速に行うため乃至メンテナンス後に当該フィルタ26内の空気を抜くための空気抜き手段70を本体1Bに組込んである。
【0046】
この空気抜き手段70は、図1に示す空気抜き管71および空気抜きバルブ72を含み、フィルタ26内の空気を抜く際のフィルタ26から放出されるインクをインクタンク22に回収可能に形成されている。
【0047】
つまり、前置バルブ28を閉めた状態で空気抜きバルブ72を開放状態にすると、フィルタ26内の空気は空気抜き管71を通してインクタンク22へ逃がされから、フィルタ性能の安定化を達成でき、空気に混在するインクが周囲に飛散することを防止できかつインクを回収利用できる。
【0048】
なお、必要によって供給ポンプ25でインクを強制的に供給しつつ空気除去するように選択することができる。
【0049】
また、この実施形態では、インク排出手段40もモジュール2構造に形成してある。
【0050】
図1において、インク排出手段40は、インクジェットノズル12から吐出されたインクをインク受け41で受け、これと連絡管43で連通された受けタンク42に一時保留された廃インクを廃インクボトル50側へ排出する手段であり、基本的には、第1の排出手段(第1の排出管44,第1の排出バルブ45)から形成されている。廃インクボトル50へは総排出管49を通して排出される。
【0051】
また、インクタンク22からオーバーフローした廃インクを保留可能なオーバーフロータンク62と,第2の排出手段(第2の排出管63,第2の排出バルブ64)を設け、オーバーフロータンク62内に一時保留された廃インクをも、総排出管49を通して、廃インクボトル50へ排出可能に形成されている。
【0052】
すなわち、第2の排出手段は、インクタンク22からオーバーフローされかつオーバーフロー管61を通して排出されるとともにオーバーフロータンク62に一時保留されていた廃インクを廃インクボトル50へ排出する。第2の排出バルブ64を閉塞状態とした場合は、廃インクを強制排出できずかつ第2の排出管63を閉じるから、廃インクの自然流動を阻止することができる。
【0053】
かくして、適時に、第1の排出手段(45)を働かせ、受けタンク42内の廃インクを廃インクボトル50へ排出する。また、第2の排出手段(64)を働かせ、オーバーフロータンク62内の廃インクを廃インクボトル50へ排出する。つまり、各廃インクを密閉状の廃インクボトル50に回収できるから、インク汚れを完全に防止できかつ印刷運転中においても廃インクボトル50を交換することができる。
【0054】
さらに、インク排出手段40には、受けタンク42内の空気を含む廃インクを廃インクボトル50へ強制的に排出可能なポンプ機能を持つ第3の排出手段(第3の排出管47,第3の排出バルブ48)が設けられている。したがって、べーパー状(霧状)インクが周囲に飛散することも防止できるから、インク汚れをより確実に防止することができる。
【0055】
かかる連絡管43,第1の排出管44,第2の排出管63,第3の排出管47および総排出管49は、弾性に富んだチューブから形成され、かつ第1の排出バルブ(第1の排出ポンプ)45,第2の排出バルブ(第2の排出ポンプ)64および第3の排出バルブ(第3の排出ポンプ)48は、当該各配管(44,63,47)を開放状態および閉塞状態のいずれかを選択可能なバルブ機能を持つ、上記ポンプ25,32の場合と同様なチューブ式ポンプから形成されている。
【0056】
かくして、オーバーフロータンク62を、図1に2点鎖線で示したように、廃インクボトル50の位置よりも下方の位置に配設してある。廃インクをポンプ機能により上方の廃インクボトル50へ強制排出可能であるからである。
【0057】
これにより、上方位置に配設されたインクタンク22と下方位置に配設されたオーバーフロータンク62との高低差を大きくすることができるから、インクタンク22からのオーバーフローをより円滑かつ安定化できる。また、受けタンク42,オーバーフロータンク62および廃インクボトル50との上下関係に関するレイアウトの自由度を大幅に拡大できるとともに、一段の小型化および低コスト化を図れる。
【0058】
また、第1の排出バルブ45と第2の排出バルブ64とが、受けタンク42内廃インクおよびオーバーフロータンク62内廃インクを廃インクボトル50へ強制的に排出可能な1つの排出バルブ(排出ポンプ)[第1の排出バルブ(第1の排出ポンプ)45]を兼用するものとして形成されている。したがって、印刷運転停止中および印刷運転中の有効利用ができ、コスト低減を図れかつレイアウトの混雑をより緩和できる。
【0059】
ここに、受けタンク42と,オーバーフロータンク62と,廃インクボトル50と,受けタンク42内の廃インクを廃インクボトル50へ排出する第1の排出手段(44,45)と,オーバーフロータンク62内の廃インクを廃インクボトル50へ排出する第2の排出手段(63,64=45)とを、上記のインク供給処理モジュール1の場合と同様に、インクジェットプリンタに着脱可能な本体2Bに一体的に組込んだモジュール2構造に形成してある。
【0060】
したがって、各タンク・配管等が本体2Bに一体的に組込まれたモジュール2構造であるから低コストかつ小型であり、ひいてはインクジェットプリンタの小型化や構造簡単化を図ることができるとともに、インク排出手段40に異常・故障が発生した場合に、個別的に配設・配管するレイアウトの場合に比較して、その原因究明が容易であり、かつモジュール交換すれば継続運転を行える。すなわち、構造簡単で組立てが容易であるとともに異常等に対する原因究明および部品交換を含む復旧を迅速・容易かつ正確に行え、かつプリンタ全体の小型・低コスト化を図れるわけである。
【0061】
また、廃インクボトル50が本体2B(や廃インクボトルケース)の所定位置に着脱可能に形成されかつ廃インクボトル50が本体1Bの所定位置に装着されているか否かを検出可能な定位置検出手段(ボトルセンサー54)を設け、検出信号を利用して本体2Bの所定位置に廃インクボトル50が装着されていない場合には、各インク排出手段を形成する各ポンプ45(=64),48の開放状態を強制的に阻止可能に形成してある。したがって、廃インクボトル50の装着忘れ等があった場合でも周囲へのインク汚れ防止を確実に保障できる。
【0062】
さらに、この廃インク排出処理モジュール2も、インク供給処理モジュール1の場合と同様に、複数(4)のインク色(シアン,イエロー,マゼンタおよびブラック)分の受けタンク42,オーバーフロータンク62,廃インクボトル50,第1の排出手段および第2の排出手段等を一体化してあるので、インク供給処理モジュール1と相俟って、一段と配管混雑等を防止できかつカラープリンタ側の構造簡単化および小型・低コスト化を一段と助長できる。
【0063】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、インクタンクとインク供給手段と,インク戻し手段とをインクジェットプリンタに着脱可能な本体に組込んだ一体的構造に形成されかつ本体の外部からインクタンクにインクボトルを着脱可能に形成されたインクジェットプリンタのインク供給処理モジュールであるから、低コストかつ小型でありひいてはインクジェットプリンタの小型化や構造簡単化を図ることができるとともに、インク供給処理手段に異常・故障が発生した場合に、個別的に配設・配管するレイアウトの場合に比較して、その原因究明が容易であり、かつモジュール交換をすれば継続的に印刷運転を行える。よって、構造簡単で組立てが容易であるとともに異常等に対する原因究明および部品交換を含む復旧を迅速・容易かつ正確に行え、かつプリンタ全体の小型・低コスト化を図れる。
【0064】
また、請求項2の発明によれば、供給管および戻し管が弾性に富んだチューブから形成され、かつ供給ポンプおよび戻しポンプが当該各チューブを開放・閉塞状態のいずれかを選択可能なバルブ機能を持つチューブ式ポンプから形成されているので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらにインク供給やインク戻しを正確に行えかつモジュール製作上の配管が簡単であり、コスト低減にも有効である。
【0065】
また、請求項3の発明によれば、供給ポンプと戻しポンプとが同一構造とされているので、請求項1および請求項2の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに本体への配置取付作業の迅速化を図れかつ組立てが容易である。
【0066】
また、請求項4の発明によれば、インク供給手段の供給管の途中にフィルタおよび前後バルブを含むインパクトパージ機構が介装されているので、請求項1から請求項3までの発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらにプリンタ側の小型化に有効である。
【0067】
さらに、請求項5の発明によれば、本体にフィルタとインクタンクとを連通する空気抜き管と空気抜きバルブとが組込まれているインクジェットプリンタのインク供給処理モジュールであるから、請求項4の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに周囲のインク汚れを防止しつつフィルタ性能を安定化できる。
【0068】
さらに、請求項6の発明によれば、本体に複数色分のインクタンク,インク供給手段,インク戻し手段等が組込まれているので、請求項1から請求項5までの発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらにカラープリンタ側の構造簡単化に一段と有効である。
【0069】
さらにまた、請求項7の発明によれば、本体がインクジェットプリンタに着脱可能に形成されているとともに、装着動作で供給管および戻し管の各一端がノズルヘッドに連結可能かつ離脱動作で分離可能に形成されているもで、請求項1から請求項6までの発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに取扱いが一段と楽である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体系統図である。
【図2】同じく、フィルタ側から見たモジュールの外観斜視図である。
【図3】同じく、装着されたインクボトル側から見たモジュールの外観斜視図である。
【符号の説明】
1 インク供給処理モジュール
1B 本体
2 廃インク排出処理モジュール
2B 本体
10 ノズルヘッド
11 インク室
12 インクジェットノズル
20 インク供給手段
21 インクボトル
22 インクタンク
23 空気取入口
24 供給管
25 供給バルブ
26 フィルタ
27 インパクトパージ機構
28 前置バルブ
29 後置バルブ
30 インク戻し手段
31 戻し管
32 戻しバルブ
40 インク排出手段
41 インク受け
42 受けタンク
49 総排出管
50 廃インクボトル
54 ボトルセンサー
60 オーバーフロー排出手段
61 オーバーフロー管
62 オーバーフロータンク
70 空気抜き手段
71 空気抜き管
72 空気抜きバルブ

Claims (7)

  1. インクタンクから複数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドへインクを供給しかつ選択されたインクジェットノズルからインクを吹付けつつ媒体に印刷可能に形成されたインクジェットプリンタのインク供給処理モジュールであって、
    前記インクタンクと,前記インクタンクから前記ノズルヘッドへインクを供給する供給ポンプおよび供給管を含むインク供給手段と,前記ノズルヘッドから前記インクタンクへインクを戻す戻しポンプおよび戻し管を含むインク戻し手段とを前記インクジェットプリンタに着脱可能な本体に組込んだ一体的構造に形成されかつ本体の外部からインクタンクにインクボトルを着脱可能に形成されている、インクジェットプリンタのインク供給処理モジュール。
  2. 前記供給管が弾性に富んだチューブから形成されかつ前記供給ポンプが前記供給管を開放状態および閉塞状態のいずれかを選択可能なバルブ機能を持つチューブ式ポンプから形成されるとともに、前記戻し管が弾性に富んだチューブから形成されかつ前記戻しポンプが前記戻し管を開放状態および閉塞状態のいずれかを選択可能なバルブ機能を持つチューブ式ポンプから形成されている請求項1記載のインクジェットプリンタのインク供給処理モジュール。
  3. 前記供給ポンプと前記戻しポンプとが同一構造とされている請求項1または請求項2記載のインクジェットプリンタのインク供給処理モジュール。
  4. 前記インク供給手段の前記供給管の途中に、フィルタおよび前後バルブを含むインパクトパージ機構が介装されている請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載されたインクジェットプリンタのインク供給処理モジュール。
  5. 前記本体に、前記フィルタと前記インクタンクとを連通する空気抜き管と空気抜きバルブとが組込まれている請求項4記載のインクジェットプリンタのインク供給処理モジュール。
  6. 前記本体に、複数色分の前記インクタンク,前記インク供給手段,前記インク戻し手段等が組込まれている請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載されたインクジェットプリンタのインク供給処理モジュール。
  7. 前記本体がインクジェットプリンタに着脱可能に形成されているとともに、装着動作で前記供給管および戻し管の各一端が前記ノズルヘッドに連結可能かつ離脱動作で分離可能に形成されている請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載されたインクジェットプリンタのインク供給処理モジュール。
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