JPH11286125A - インクジェットプリンタの廃インク処理装置 - Google Patents

インクジェットプリンタの廃インク処理装置

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JPH11286125A
JPH11286125A JP9014798A JP9014798A JPH11286125A JP H11286125 A JPH11286125 A JP H11286125A JP 9014798 A JP9014798 A JP 9014798A JP 9014798 A JP9014798 A JP 9014798A JP H11286125 A JPH11286125 A JP H11286125A
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JP
Japan
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waste ink
ink
bottle
waste
ink bottle
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Application number
JP9014798A
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English (en)
Inventor
Norio Kamito
典夫 神頭
Yoshihide Akusawa
義秀 阿久沢
Yasuhiro Suzuki
康裕 鈴木
Takuro Ito
卓郎 伊藤
Akira Sato
昭 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲のインク汚れを確実に防止可能であると
ともに、廃インクボトルを迅速かつ簡単に交換できるよ
うにする。 【解決手段】 廃インクボトル50をその後部側から廃
インクボトルケース100に押込んだ場合に当該廃イン
クボトル50の後部がその前部よりも上方に持上がるよ
うに形成するとともに、当該後部の持上がり運動を利用
して廃インクボトル50の後部側上部に設けられたキャ
ップ(58I)を閉塞状態から開放状態に切替えて、イ
ンク排出手段から排出されて来る廃インクを当該廃イン
クボトル50内に上方から下方に向かって排出(回収)
可能に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクタンクから
複数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドへイ
ンクを供給しかつ選択されたインクジェットノズルから
インクを吹付けつつ媒体に印刷可能かつインク排出手段
を利用してノズルヘッドから排出された廃インクを廃イ
ンクボトルへ排出可能に形成されたインクジェットプリ
ンタの廃インク処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクカセットが装着された各色用ノズ
ルヘッドを行方向の全長に渡って往復移動させかつその
各往動中に印刷して1行(または、1/N行)印刷を
し、1行(または、1/N行)印刷後に印刷媒体(普通
紙,OHP用紙等)を列方向に1行送りしてこれらを繰
り返すいわゆるシリアル型のインクジェットプリンタに
比較して、大幅な印刷高速化を図れかつ多数枚に渡って
連続印刷運転可能であるとともに、電子写真方式のいわ
ゆるレーザプリンタに比較して大幅な小型化を図れるイ
ンクジェットプリンタが本出願人から提案(例えば、特
願平8−296959号)されている。
【0003】すなわち、行方向の全長に一体型の(ある
いは行方向に複数のノズルヘッド要素を並べた一体的
な)各色用ノズルヘッドを、例えばインクジェットノズ
ル間ピッチ分だけ往復移動させつつ回転中の印刷媒体に
各色用インクジェットノズルからインクをインクジェッ
ト(吹付け)して行方向印刷させるとともに、インクジ
ェットノズル間ピッチの往動中にドラムの回転を利用し
つつ列方向印刷させることができる。つまり、行方向印
刷と列方向印刷とを同時的に進行可能であるから大幅な
印刷高速化を図れる。
【0004】また、各色用ノズルヘッドと当該各色用イ
ンクタンクが離れた位置に配設できるので、各色用ノズ
ルヘッドを軽くでき行方向の往復移動速度をより大幅に
高められる点も一層の印刷高速化を助長するとともに、
各色用インクタンクの容量を大幅に拡大できるので、例
えば500枚以上の連続印刷運転ができるわけである。
【0005】かかる多数枚の印刷媒体を連続印刷運転す
るためには、従来シリアル型インクジェットプリンタの
如く、行方向の往復移動の関係から大きくできないつま
り小型のインクカセット内のインクを消費するだけで
は、インク量が不足する。
【0006】そこで、インク供給手段を設け、インクタ
ンクから複数のインクジェットノズルを有するノズルヘ
ッドへインクを供給しつつ印刷可能に形成されている。
インクタンクには、着脱可能なインクボトルからインク
が補給される。したがって、小型インクカセットの頻繁
な従来交換作業をしなくてもよく、長時間に亘る連続印
刷運転を行える。
【0007】また、インク排出手段を利用してノズルヘ
ッドのメンテナンス時に当該ノズルヘッドから排出され
た廃インクを定位置に着脱可能な廃インクボトルへ排出
可能に形成し、周囲のインク汚れを防止しかつ廃インク
ボトルの交換回数等の軽減を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インクボト
ルからインクタンクにインクを補給する場合に比較し
て、インク排出手段から廃インクボトルへ廃インクを排
出(回収)する方が機構的に難しい。つまり、インク排
出手段を形成する配管(チューブ)から、廃インクの漏
れ防止の観点から密閉構造とされている廃インクボトル
へ、廃インクを流し込まなければならないからである。
したがって、例えば配管(チューブ)と廃インクボトル
との接続・分離のために長時間を必要とする虞が強いの
で、廃インクボトルの交換に長時間を必要としかつ取扱
いが難しくなる。
【0009】しかし、これでは、周囲のインク汚れを防
止できたとしてもかつインクボトルからインクタンクへ
のインク補給つまりインクボトルの交換が迅速かつ容易
にできたとしても、片手落ちである。つまり、多数枚を
高速で連続的な印刷運転の阻害要因となる。
【0010】本発明の目的は、周囲のインク汚れを確実
に防止可能であるとともに、廃インクボトルを迅速かつ
簡単に交換することができる廃インク処理装置を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、イン
クタンクから複数のインクジェットノズルを有するノズ
ルヘッドへインクを供給しかつ選択されたインクジェッ
トノズルからインクを吹付けつつ媒体に印刷可能かつイ
ンク排出手段を利用してノズルヘッドから排出された廃
インクを廃インクボトルへ排出可能に形成されたインク
ジェットプリンタの廃インク処理装置であって、前記廃
インクボトルをその後部側から廃インクボトルケースに
押込んだ場合に当該廃インクボトルの後部がその前部よ
りも上方に持上がるように形成するとともに、当該後部
の持上がり運動を利用して廃インクボトルの後部側上部
に設けられたキャップを閉塞状態から開放状態に切替え
て前記インク排出手段から排出されて来る廃インクを当
該廃インクボトル内に排出可能に形成されたインクジェ
ットプリンタの廃インク処理装置である。
【0012】かかる発明では、ボトル交換に際し、新規
の廃インクボトルをその後部側から廃インクボトルケー
スに押込むと、当該廃インクボトルの後部がその前部よ
りも上方に持上がる。この後部の持上がり運動を利用し
て、廃インクボトルの後部側上部に設けられたキャップ
が開放状態に切替えられ、かつインク排出手段から排出
されて来る廃インクを当該廃インクボトル内に上方から
下方に向かって排出可能となる。
【0013】したがって、取扱い容易で、廃インクボト
ルを簡単かつ迅速に交換することができかつ廃インクボ
トル内に廃インクをより確実に回収することができると
ともに、廃インクタンクを外した状態ではキャップが閉
塞状態であるから周囲のインク汚れを確実に防止でき
る。
【0014】また、請求項2の発明は、インクタンクか
ら複数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドへ
インクを供給しかつ選択されたインクジェットノズルか
らインクを吹付けつつ媒体に印刷可能かつインク排出手
段を利用してノズルヘッドから排出された廃インクを廃
インクボトルへ排出可能に形成されたインクジェットプ
リンタの廃インク処理装置であって、前記廃インクボト
ルの左右外側に設けられた後部側ガイド突起および前部
側ガイド突起と,廃インクボトルケースの左右内側に設
けられかつ前部側よりも後部側が立上った装着ガイド溝
とを含み前記廃インクボトルをその後部側から廃インク
ボトルケースに押込んだ場合に当該廃インクボトルの後
部をその前部よりも上方に持上可能に形成されたボトル
姿勢調整手段と、前記廃インクボトルの後部側上部に設
けられた開閉可能なキャップと,廃インクボトルケース
の後部側に設けられたキャップ開放突起とを含みボトル
姿勢調整手段による廃インクボトルの後部の持上がり運
動を利用して前記インク排出手段から排出されて来る廃
インクを当該廃インクボトル内に排出可能にキャップを
閉塞状態から開放状態に切替えるキャップ開閉切替手段
とを具備してなるインクジェットプリンタの廃インク処
理装置である。
【0015】かかる発明では、ボトル交換の際は、イン
ク廃インクボトルの左右外側に設けられた後部側ガイド
突起を、ボトル姿勢調整手段を形成する廃インクボトル
ケースの左右内側に設けられた装着ガイド溝に差込んで
当該廃インクボトルを押込む。この装着ガイド溝は前部
側よりも後部側が立上っているので、廃インクボトルの
後部側ガイド突起が装着ガイド溝に入る頃には、当該廃
インクボトルの後部が前部よりも上方に持上るように姿
勢調整される。
【0016】すると、キャップ開閉切替手段を形成する
廃インクボトルケースの後部側に設けられたキャップ開
放突起が、廃インクボトルの後部の持上がり運動を利用
して、キャップを閉塞状態から開放状態に切替える。こ
れにより、インク排出手段から排出されて来る廃インク
を、当該廃インクボトル内に上方から下方に向かって排
出することができる。
【0017】また、廃インクボトルの後部側上部に設け
られた開閉可能なキャップは、常態では閉塞状態にあ
る。つまり、廃インク回収後に廃インクボトルケースか
ら抜き取った場合にインク漏れが無い。
【0018】したがって、廃インクボトルを簡単かつ迅
速に交換することができ、かつワンタッチ操作で廃イン
クボトルの交換ができるから取扱いが極めて簡単である
とともに、廃インクタンクを外した状態ではキャップが
閉塞状態であるから周囲のインク汚れを確実に防止でき
る。
【0019】また、請求項3の発明は、前記廃インクボ
トルの後部側上部に設けられた開閉可能な空気抜きキャ
ップと,廃インクボトルケースの後部側に設けられた空
気抜きキャップ開放突起とを含み前記ボトル姿勢調整手
段による廃インクボトルの後部の持上がり運動を利用し
て当該廃インクタンク内の空気を外部に放出可能に空気
抜きキャップを閉塞状態から開放状態に切替える空気抜
きキャップ開閉切替手段を設けた、インクジェットプリ
ンタの廃インク処理装置である。
【0020】かかる発明では、空気抜きキャップ開閉切
替手段を形成する廃インクボトルケースの後部側に設け
られた空気抜きキャップ開放突起が、ボトル姿勢調整手
段による廃インクボトルの後部の持上がり運動を利用し
て、廃インクボトルの後部側上部に設けられた開閉可能
な空気抜きキャップを閉塞状態から開放状態に切替え
る。
【0021】つまり、装着された廃インクタンク内の空
気を外部に放出可能になる。しかも、廃インク回収状態
に同期して、内部空気の放出状態を確立することができ
る。また、廃インク回収後に廃インクボトルケースから
抜き取った場合に空気抜きキャップが閉塞状態に戻るの
で、このキャップから外部へインクは漏れない。
【0022】したがって、請求項2の発明の場合と同様
な作用効果を奏することができることに加え、さらに装
着された廃インクボトルへの廃インク排出をより円滑か
つ効率良く行えるとともに、廃インクボトルの小容量化
を図れる。
【0023】また、請求項4の発明は、前記ボトル姿勢
調整手段を形成する左外側各ガイド突起と右外側各ガイ
ド突起とが、大きさ,形状および当該廃インクボトルへ
の固定位置のいずれかにおいて左右非対称に形成されか
つ前記装着ガイド溝が当該各ガイド突起に対応するもの
と形成されているインクジェットプリンタの廃インク処
理装置である。
【0024】かかる発明では、ボトル姿勢調整手段を形
成する左外側各ガイド突起および右外側各ガイド突起
と、これらに対応する左右装着ガイド溝とが、大きさ,
形状および当該廃インクボトルへの固定位置のいずれか
において左右非対称とされているから、廃インクボトル
の挿入時姿態を正規としなければ、廃インクボトルケー
スに装着することができない。
【0025】したがって、請求項2および請求項3の発
明の場合と同様な作用効果を奏することができることに
加え、さらに誤挿入を防止できるから、例えば前後逆に
装着した場合の廃インク回収不能や機械的損傷等を未然
防止できる。
【0026】また、請求項5の発明は、前記インク排出
手段が、前記ノズルヘッドから排出された廃インクを受
ける受けタンクと,この受けタンク内の廃インクを総排
出管側に強制して排出可能なポンプ機能を有する第1の
排出バルブと,受けタンク内の空気を含む廃インクを総
排出管側に強制して排出可能なポンプ機能を有する第3
の排出バルブとを含み形成され、かつ総排出管の一端が
前記キャップに接続されるインクジェットプリンタの廃
インク処理装置である。
【0027】かかる発明では、装着された廃インクボト
ルのキャップは、例えば廃インクボトルケース側のチュ
ーブ接続部を介して、インク排出手段の総排出管の一端
に接続される。自動的接続化も可能である。かくして、
ポンプ機能を有する第1の排出バルブの働きで、受けタ
ンクから強制排出されたノズルヘッドからの廃インク
を、総排出管を通して廃インクタンクに確実に回収でき
る。また、ポンプ機能を有する第3の排出バルブの働き
で、受けタンクから強制排出された空気を含む廃インク
を総排出管を通して確実に回収できる。
【0028】したがって、請求項2から請求項4までの
発明の場合と同様な作用効果を奏することができること
に加え、さらに廃インクボトルおよび廃インクボトルケ
ースにプリンタ側の総排出管に対する1つのキャップ構
造を設けるだけでよいから、構造簡単化を促進しつつ廃
インクと空気含有のベーパー(霧)状インクをも回収処
理できる。かくして、この点からも周囲のインク汚れを
一段と確実に防止できる。
【0029】さらに、請求項6の発明は、インクタンク
からオーバーフローされた廃インクを一時保留するため
のオーバーフロータンク内の廃インクを前記総排出管側
に強制して排出可能なポンプ機能を有する第2の排出バ
ルブを設けるとともに、この第2の排出バルブが前記第
1の排出バルブを兼用するものとされているインクジェ
ットプリンタの廃インク処理装置である。
【0030】かかる発明では、第2の排出バルブを兼用
する第1の排出バルブのポンプ機能により、オーバーフ
ロータンク内に一時保留されていた廃インクは、総排出
管側に強制排出され、廃インクボトルに回収される。つ
まり、インクタンクからオーバーフローされた廃インク
をも確実に回収できる。
【0031】したがって、請求項2から請求項5までの
発明の場合と同様な作用効果を奏することができること
に加え、さらにオーバーフロー系の有無等の廃インク排
出系統の異なるプリンタに対する適応性が広い。
【0032】さらに、請求項7の発明は、前記オーバー
フロータンクを前記廃インクボトルケースの下方に配設
するとともにこのオーバーフロータンクの上部に開口す
るインク回収口を設け、かつ前記廃インクボトルケース
の下面にインク回収口に対応するインク落し口が設けら
れているインクジェットプリンタの廃インク処理装置で
ある。
【0033】かかる発明では、何らかの原因で廃インク
ボトルケース内に垂れたインクは、その下面のインク落
し口およびインク回収口を通して、下方のオーバーフロ
ータンクに回収される。
【0034】したがって、請求項6の発明の場合と同様
な作用効果を奏することができることに加え、さらに万
一のインク垂れがあったとしても周囲を汚さず、かつ最
終的には総排出管を通して廃インクボトル内に回収でき
るとともに、オーバーフロータンクを廃インクタンクの
下方に配置できるので、装置の小型化を図れる。しか
も、上方のインクタンクとの高低差を大きくできるの
で、オーバーフローを一段と円滑かつ安定して行える。
【0035】さらに請求項8の発明は、前記廃インクボ
トルケースの上部側に、押込まれた廃インクボトルが当
該廃インクボトルケース内の定位置に装着されたことを
検出するための定位置検出手段を設け、かつこの定位置
検出手段の定位置検出信号を利用して前記第1の排出バ
ルブおよび第2の排出バルブを開放状態に切替え可能に
形成されているインクジェットプリンタの廃インク処理
装置である。
【0036】かかる発明では、定位置検出手段は、廃イ
ンクボトルが当該廃インクボトルケース内の定位置に装
着されたことを検出する。第1の排出バルブおよび第2
の排出バルブは、その定位置検出信号を利用して開放状
態に切替えられる。定位置検出信号が出力されなけれ
ば、両バルブは閉塞状態のままである。すなわち、廃イ
ンクボトルが定位置に装着されていない場合にインク排
出を阻止できる。
【0037】したがって、請求項5から請求項7までの
発明の場合と同様な作用効果を奏することができること
に加え、さらにインク汚れを一段と確実に防止できる。
【0038】さらにまた、請求項9の発明は、前記廃イ
ンクボトルケースの後部側でかつ左右外側に設けられた
回動軸を利用して当該廃インクボトルケースを回動可能
に保持するとともに廃インクボトルケースの前部側を上
向きに付勢する初期位置確立用バネを設け、廃インクボ
トルケースが初期位置確立用バネの付勢力に抗してその
前部側が回動軸を中心として降下することを利用して廃
インクボトルケースに装着された廃インクボトルに一定
量以上の廃インクが溜まったことを検出する廃インク量
検出手段を設け、廃インクタンクの交換時期を報知可能
に形成されているインクジェットプリンタの廃インク処
理装置である。
【0039】かかる発明では、廃インクボトルに回収さ
れた一定量以上の廃インクが溜ると、廃インクボトルケ
ースが当該前部側を上向きに付勢する初期位置確立用バ
ネの付勢力に抗して降下しようとする。つまり、当該後
部の左右外側に設けられた回動軸を利用して回動する。
すると、廃インク量検出手段が、廃インクボトルに一定
量以上の廃インクが溜ったことを検出する。かくして、
この検出信号を用いて、廃インクボトルの交換時期を警
報や表示等により報知できる。
【0040】したがって、請求項5から請求項8までの
発明の場合と同様な作用効果を奏することができること
に加え、さらに廃インクボトルの交換を適時に行えるか
ら、未だ回収能力のある廃インクボトルを交換してしま
う等の無駄使用を回避でき、かつ溜まり過ぎおよび外部
へのインク溢れを完全に防止できる。
【0041】さらにまた、請求項10の発明は、前記廃
インクボトルケースに装着された前記廃インクボトルを
上方に向けて付勢するボトル持上げバネが設けられてい
るインクジェットプリンタの廃インク処理装置である。
【0042】かかる発明では、廃インクボトルケースに
装着された廃インクボトルは、ボトル持上げバネによっ
て、上方側へ向けて付勢される。したがって、請求項5
から請求項9までの発明の場合と同様な作用効果を奏す
ることができることに加え、さらにボトル姿勢調整手段
の動作を確実化しかつ装着された廃インクボトルをガタ
なく安定保持できる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。本廃インク処理装置は、図1
から図7に示す如く、廃インクボトル50をその後部側
から廃インクボトルケース100に押込んだ場合に当該
廃インクボトル50の後部がその前部よりも上方に持上
がるように形成するとともに、当該後部の持上がり運動
を利用して廃インクボトル50の後部側上部に設けられ
たキャップ(58I)を閉塞状態から開放状態に切替え
て、インク排出手段40から排出されて来る廃インクを
当該廃インクボトル50内に上方から下方に向かって排
出(回収)可能に形成されている。
【0044】まず、本インクジェットプリンタと,イン
ク供給手段20と,インク排出手段40とを説明する。
【0045】図1において、インクジェットプリンタ
は、前述した先提案の場合と同様に、インクタンク22
から複数のインクジェットノズル12を有するノズルヘ
ッド10へインクを供給しかつ選択されたインクジェッ
トノズル12からインクを吹付けつつ媒体(用紙等)に
印刷可能に形成されている。また、インク排出手段40
を利用してノズルヘッド10から排出された廃インクを
廃インクボトル50へ排出可能に形成されている。
【0046】ノズルヘッド10は、この実施形態では、
4色(シアン,イエロー,マゼンタおよびブラック)分
を有し、例えばA4用紙を20PPMの高速でカラー印
刷可能である。なお、本発明は、1色(例えば、ブラッ
ック)の場合にも適応される。図1は1色分を示す。
【0047】次に、インク供給手段20は、インクタン
ク22とインク供給管24とインク供給バルブ25等と
からなり、インクタンク22からノズルヘッド10のイ
ンク室11へインクを供給する。インクタンク22は、
インクボトル21からインクが補給され、インク液面を
一定化調整可能である。23は、静圧確保用の外気を取
り入れるための空気取入口である。
【0048】インク戻し手段30は、インク戻し管31
およびインク戻しバルブ32を含み、インク室11から
のインクをインクタンク22へ戻すことができる。つま
り、初期のウォーミングアップ時のインク供給手段20
との協働によるインク循環,インク室11のインク抜き
時に単独で使用される。
【0049】このインク供給手段20とインク戻し手段
30とは、4色分をインクジェットプリンタに着脱可能
な本体1Bに組込んだ一体的構造つまりモジュール1に
形成されている。すなわち、複数(4)のインク色(シ
アン,イエロー,マゼンタおよびブラック)分を一体化
してあるので、プリンタ側の構造簡単化に一段と有効で
ある。
【0050】また、インク供給管24およびインク戻し
管31は、弾性に富んだチューブから形成され、かつイ
ンク供給バルブ25およびインク戻しバルブ32は、当
該各配管(24,31)を開放状態および閉塞状態のい
ずれかを選択可能なバルブ機能を持つチューブ式ポンプ
から形成される。
【0051】例えば、回転ローラに複数の押圧ローラを
有し、各押圧ローラでチューブを押圧して閉塞状態、押
圧しつつ回転させることにより開放状態でインクを送出
すことができる。したがって、各開閉切替を迅速に行え
るとともに、インク供給やインク戻しを正確に行えかつ
モジュール製作上の配管が簡単であり、コスト低減にも
有効である。
【0052】しかも、供給ポンプ(25)と戻しポンプ
(32)とを、同一構造にしてあるので、本体1Bへの
配置取付作業の迅速化を図れかつ組立てが容易である。
この実施形態では、仕様も同じとされている。
【0053】かくして、モジュール1(本体1B)をプ
リンタ(ノズルヘッド10)に装着すれば、インク供給
管24およびインク戻し管31は、ノズルヘッド10
(11)側の対応位置に接続される。そして、インクタ
ンク22にインクボトル21を装着しインクタンク22
にインクを満たす。
【0054】供給ポンプ(25)を起動してインクをノ
ズルヘッド10へ供給しかつ戻しポンプ(32)を起動
してノズルヘッド10からインクタンク22へインクを
戻すインク循環運転をすれば、ウォーミング等を行え
る。
【0055】また、戻しポンプ(32)を停止しかつ供
給ポンプ(25)を起動してインクを連続的あるいは間
欠的に供給すれば、印刷運転やノズルヘッド10のメン
テナンスを行える。
【0056】このように、各タンク・配管等が本体1B
に一体的に組込まれたモジュール1構造であるから、低
コストかつ小型でありひいてはインクジェットプリンタ
の小型化や構造簡単化を図ることができるとともに、イ
ンク供給処理手段20に故障が発生した場合に、個別的
に配設・配管するレイアウトの場合に比較して、その原
因究明が容易であり、かつモジュール交換をすれば継続
運転を行える。すなわち、構造簡単で組立てが容易であ
るとともに異常等に対する原因究明および部品交換を含
む復旧を迅速・容易かつ正確に行え、かつプリンタの小
型・低コスト化を図れるわけである。
【0057】また、本体1Bには、インク供給手段20
のインク供給管24の途中に介装されるインク清浄化用
のフィルタ26および前後バルブ28,29を含むノズ
ルヘッド10(インクジェットノズル12)のクリーニ
ング用のインパクトパージ機構27が一体的に組込まれ
ている。したがって、さらにプリンタ全体の小型化に有
効である。
【0058】このフィルタ26のメンテナンスを円滑か
つ迅速に行う乃至メンテナンス後にフィルタ26内の空
気を抜くための空気抜き手段70を本体1Bに組込んで
ある。この空気抜き手段70は、図1に示す空気抜き配
管71および空気抜きバルブ72を含み、フィルタ26
内の空気を抜く際のフィルタ26からのインクをオーバ
ーフロータンク62へ流す。
【0059】つまり、前置バルブ28を閉めた状態で空
気抜きバルブ72を開放状態にすると、フィルタ26内
の空気は空気抜き管71を通してインクタンク22へ逃
がされるから、フィルタ性能の安定化を達成でき、空気
に混在するインクが周囲に飛散することを防止できかつ
インクを回収利用できる。なお、必要によって供給ポン
プ(25)でインクを強制的に供給しつつ空気除去する
ように選択することができる。
【0060】図1において、インク排出手段40は、イ
ンクジェットノズル12から吐出されたインクをインク
受け41で受け、これと連絡管43で連通された受けタ
ンク42に一時保留された廃インクを廃インクボトル5
0側へ排出する手段であり、基本的には、第1の排出手
段(第1の排出管44,第1の排出バルブ45)から形
成されている。廃インク排出処理モジュール2(2B)
に組込まれた詳細後記の廃インクボトルケース100内
の定位置に着脱可能な廃インクボトル50へは、総排出
管49を通して排出される。
【0061】また、インクタンク22からオーバーフロ
ーした廃インクをオーバーフロータンク62に保留可能
に形成するとともに、廃インクボトル50が定位置に装
着されていることを条件にオーバーフロータンク62内
の廃インクを、インク受け42内の廃インクの場合と同
様に、廃インクボトル50へ排出可能に形成されてい
る。この条件は、詳細後記のボトルセンサー(定位置検
出手段)54により、確認される。
【0062】インクタンク22からオーバーフローした
廃インクを導くオーバーフロー管61と,導かれた廃イ
ンクを一時保留可能なオーバーフロータンク62と,第
2の排出手段(第2の排出管63,第2の排出バルブ6
4)とを設け、オーバーフロータンク62内に一時保留
された廃インクをも、総排出管49を通して、廃インク
ボトル50へ排出可能に形成されている。
【0063】すなわち、第2の排出バルブ64を閉塞状
態とした場合は、廃インクを強制排出できず、かつ第2
の排出管63を閉じるから、廃インクの自然流動を阻止
することができる。つまり、廃インクの排出と阻止とを
迅速かつ確実に切替えられる。
【0064】かくして、適時に、第1の排出手段(4
5)を働かせ、第1の廃インクタンク(42)内の廃イ
ンクを廃インクボトル50へ排出する。また、第2の排
出手段(64)を働かせ、第2の廃インクタンク(6
2)内の廃インクを廃インクボトル50へ排出する。つ
まり、各廃インクを密閉状の廃インクボトル50に回収
できるから、インク汚れを完全に防止できかつ印刷運転
中においても廃インクボトル50を交換することができ
得る。
【0065】また、インク排出手段40には、第1の廃
インクタンク(42)内の空気を含む廃インクを廃イン
クボトル50へ強制的に排出可能なポンプ機能を持つ第
3の排出手段(第3の排出管47,第3の排出バルブ4
8)が設けらている。したがって、べーパー状(霧状)
インクが周囲に飛散することも防止できるから、インク
汚れをより確実に防止することができる。
【0066】すなわち、インク排出手段40が、ノズル
ヘッド10から排出された廃インクを受ける受けタンク
42と,この受けタンク42内の廃インクを総排出管4
9側に強制して排出可能なポンプ機能を有する第1の排
出バルブ45との他に、受けタンク42内の空気を含む
廃インクを総排出管49側に強制して排出可能なポンプ
機能を有する第3の排出バルブ48とを含み形成され、
かつ総排出管49の一端が詳細後記のキャップ(58
I,201)に接続されるものと形成されている。
【0067】したがって、ポンプ機能を有する第1の排
出バルブ45の働きで、受けタンク42から強制排出さ
れたノズルヘッド10からの廃インクを総排出管49と
通して確実に回収できる。これと同時に、ポンプ機能を
有する第3の排出バルブ48の働きで、受けタンク42
から強制排出された空気を含む廃インクを総排出管49
と通して確実に回収できる。
【0068】しかも、廃インクボトル50および廃イン
クボトルケース100にプリンタ側の総排出管49に対
する1つのキャップ構造(58I,201)を設けるだ
けでよいから、構造簡単化を促進しつつ廃インクと空気
含有のベーパー(霧)状インクをも回収処理できるか
ら、周囲のインク汚れを一段と確実に防止できる。
【0069】ここに、連絡管43,第1の排出管44,
第2の排出管63,第3の排出管47および総排出管4
9は、弾性に富んだチューブから形成され、かつ第1の
排出バルブ(第1の排出ポンプ)45,第2の排出バル
ブ(第2の排出ポンプ)64および第3の排出バルブ
(第3の排出ポンプ)48は、当該各配管(44,6
3,47)を開放状態および閉塞状態のいずれかを選択
可能なバルブ機能を持つ、上記ポンプ25,32の場合
と同様な、チューブ式ポンプから形成されていると理解
される。
【0070】かくして、オーバーフロータンク62を、
図5,図7に示すように、廃インクボトル50の位置よ
りも下方の位置に配設してある。廃インクをポンプ機能
により上方の廃インクボトル50へ強制排出可能である
からである。
【0071】詳しくは、図5および図7を参照して、オ
ーバーフロータンク62を廃インクボトルケース100
の下方に配設するとともに、このオーバーフロータンク
62の上部に開口するインク回収口(開口部68)を設
け、かつ廃インクボトルケース100の下面にインク回
収口(68)に対応するインク落し口111が設けられ
ている。
【0072】なお、図7において、入り口65がオーバ
ーフロー管61に接続されかつ出口66は第2の排出管
63(第2の排出手段)に接続される。67は、開口部
(インク回収口)68を囲む受けボックス部である。
【0073】かくすれば、何らかの原因で廃インクボト
ルケース100(底面壁110)内に垂れたインクは、
その下面(底面壁110)のインク落し口111および
インク回収口(68)を通して、下方のオーバーフロー
タンク62に回収することができる。
【0074】したがって、万一のインク垂れがあったと
しても、周囲を汚さずかつ総排出管49を通して廃イン
クボトル50内に回収できるとともに、オーバーフロー
タンク62を装着された廃インクボトル50の下方に配
置できるので、装置の小型化を図れる。
【0075】しかも、上方位置に配設されたインクタン
ク22と下方位置に配設されたオーバーフロータンク6
2との高低差を大きくすることができるから、インクタ
ンク22からのオーバーフローをより円滑かつ安定化で
きる。また、受けタンク42,オーバーフロータンク6
2および廃インクボトル50との上下関係に関するレイ
アウトの自由度を大幅に拡大できるとともに、一段の小
型化および低コスト化を図れる。
【0076】また、第1の排出バルブ45と第2の排出
バルブ64とが、受けタンク42内の廃インクおよびオ
ーバーフロータンク62内の廃インクを廃インクボトル
50へ強制的に排出可能な1つの排出バルブ(排出ポン
プ)[第1の排出バルブ(第1の排出ポンプ)45]を
兼用するものとして形成されている。したがって、印刷
運転停止中および印刷運転中の有効利用ができ、コスト
低減を図れかつレイアウトの混雑をより緩和できるとと
もに、オーバーフロー系の有無等に関する廃インク排出
系統の異なるプリンタに対する適応性が広い。
【0077】ここに、受けタンク42と,オーバーフロ
ータンク62と,廃インクボトル50と,受けタンク4
2内の廃インクを廃インクボトル50へ排出する第1の
排出手段(44,45)と,オーバーフロータンク62
内の廃インクを廃インクボトル50へ排出する第2の排
出手段(63,64=45)とを、上記のインク供給処
理モジュール1の場合と同様に、インクジェットプリン
タに着脱可能な本体2Bに一体的に組込んだモジュール
2構造に形成してある。
【0078】したがって、各タンク・配管等が本体2B
に一体的に組込まれたモジュール1構造であるから低コ
ストかつ小型であり、ひいてはインクジェットプリンタ
の小型化や構造簡単化を図ることができるとともに、イ
ンク排出手段40に故障が発生した場合に、個別的に配
設・配管するレイアウトの場合に比較して、その原因究
明が容易であり、かつモジュール(2)交換をすれば継
続運転を行える。
【0079】すなわち、構造簡単で組立てが容易である
とともに異常等に対する原因究明および部品交換を含む
復旧を迅速・容易かつ正確に行え、かつプリンタ全体の
小型・低コスト化を図れるわけである。
【0080】また、廃インクボトル50が本体2B(廃
インクボトルケース100)の所定位置に着脱可能に形
成されかつ廃インクボトル50が本体1Bの所定位置に
装着されているか否かを検出可能な図2,図5に示す定
位置検出手段(ボトルセンサー54,センサー用突起5
7)を設け、検出信号を利用して本体1Bの所定位置に
廃インクボトル50が装着されていない場合には、各イ
ンク排出手段を形成する各ポンプ45(=64),48
の開放状態を強制的に阻止可能に形成してある。
【0081】この廃インクボトル50は、図1,図5に
示す、矢印A方向に押込むことで、廃インクボトルケー
ス100に装着可能で、かつ矢印B方向に引出すこと
で、取外し可能である。したがって、廃インクボトル5
0の装着忘れ等があった場合でも周囲へのインク汚れ防
止を確実に保障できる。
【0082】ここにおいて、廃インク排出処理モジュー
ル2の一部を形成する廃インクボトルケース100と,
これに着脱可能な廃インクボトル50とに関して、図2
〜図7を参照して詳細に説明する。
【0083】図2において、廃インクボトル50の左右
両側のボトル側壁50Sのそれぞれには、前部側ガイド
突起52および後部側ガイド突起53が設けられてい
る。前部側ガイド突起52を低くかつ後部側ガイド突起
53を高くした段差を有する。詳細後記のボトル姿勢調
整手段の一部を形成するためである。また、前面には取
手51が設けてある。
【0084】ボトル上面50Uには、ボトル蓋55が取
付けられ、このボトル蓋55の内面55I側には、図3
に示す内蓋56が取付けられている。かくして、廃イン
クボトル50は密閉構造である。
【0085】すなわち、図3に示す内蓋56に取付けら
れかつ複数のスリット56Hを有するキャップ受け59
I内にキャップ(58I,201)およびキャップ開閉
切替手段200Iとが設けられ、かつキャップ受け59
A内に空気抜きキャップ(58A,201)および空気
抜きキャップ開閉手段200Aが設けられている。
【0086】また、図2に示すボトル蓋55の外面55
Oには、図5に示すチューブ接続部152Iおよび空気
放出口152Aのそれぞれに対応するキャップ部(キャ
ップ)58Iおよびキャップ部(空気抜きキャップ)5
8Aが設けられている。
【0087】したがって、このキャップおよび空気抜き
キャップは、常態において、図4に示すキャップバネ2
08の付勢力によって閉塞状態にある。廃インクボトル
50を引出す際に回収して廃インクがもれてしまうこと
がない。
【0088】詳しくは、キャップおよび空気抜きキャッ
プは、図4に示すキャップ部58I(キャップ部58
A)と,ゴムキャップ201とから形成されている。キ
ャップ部内面58II(58AI)とゴムキャップ20
1のシール面201Tとは、対応するテーパー形状とさ
れている。
【0089】このゴムキャップ(キャップ)201は、
キャップ開閉切替手段200I(空気抜きキャップ開閉
切替手段200A)を形成するキャップ支柱202の上
端に一体的な先端203付き保持部材204に被嵌され
かつ支柱溝205に嵌め込むことにより取付けられる。
【0090】また、キャップ支柱202にはキャップバ
ネ208が装着され、その他端207はキャップ受け5
9I(59A)に一体のボス56B(ガイド穴56G)
に摺動自在にガイドされている。56は、スリットで、
周方向に複数配列されている。
【0091】したがって、キャップバネ208がキャッ
プ支柱202の鍔体206を下方から上方に向けて付勢
するので、ゴムキャップ201(シール面201T)を
キャップ部内面58II(58AI)に当接させた閉塞
状態にすることができる。
【0092】かくして、図4で、ゴムキャップ(キャッ
プ)201をキャップバネ208の上向き付勢力に抗し
て押下げかつ押下げた状態を保持すれば、キャップを開
放常態に保持できると理解される。
【0093】このために、ボトル姿勢調整手段と,キャ
ップ開閉切替手段(空気抜きキャップ開閉切替手段)と
が設けられている。
【0094】図5において、廃インクボトルケース10
0の左側面壁120と右側面壁130との各内面側に、
前部側132よりも後部側133が立上がった装着ガイ
ド溝(ボトル姿勢調整手段)131が対向配設されてい
る。
【0095】したがって、廃インクボトル50を矢印A
の方向に押込めば、廃インクボトル50側の図2に示す
後部側ガイド突起(ボトル姿勢調整手段)53が装着ガ
イド溝131を移動するので、前部側ガイド突起(ボト
ル姿勢調整手段)52が装着ガイド溝131に嵌まった
時には、廃インクボトル50の後部を、前部よりも上方
に持上がった姿勢に調整することができる。
【0096】さらに、廃インクボトルケース100(底
面壁110)には、装着された廃インクボトル50を上
方に向けて付勢するボトル持上げバネ112を設け、ボ
トル姿勢調整手段の動作を確実化しかつ装着された廃イ
ンクボトル50をガタなく安定保持可能に形成してあ
る。
【0097】図5に示す廃インクボトルケース100の
上面壁140には、チューブ接続部152Iおよび空気
放出口152Aを有するボトルケーストップ150(外
面側150O)が取付けられている。
【0098】また、その内面側150Iには、図6に示
すキャップ開放突起(キャップ開閉切替手段)151I
と空気抜きキャップ開放突起(空気抜きキャップ開閉切
替手段)151Aとが設けてある。151IHは、チュ
ーブ接続部152Iの貫通穴で、当該キャップ開放突起
(キャップ開閉切替手段)151Iとのの間に隙間Sを
確保する。
【0099】かくして、ボルト姿勢調整手段による廃イ
ンクボトル50の後部の持上がり運動を利用して、つま
り静止側のキャップ開放突起(キャップ開閉切替手段)
151Iおよび空気抜きキャップ開放突起(空気抜きキ
ャップ開閉切替手段)151Aで、可動側のキャップ部
(キャップ)58Iおよびキャップ部(空気抜きキャッ
プ)58Aを通し、当該各ゴムキャップ(キャップ)2
01を閉塞状態から開放状態に切替えることができる。
【0100】インク排出手段40からの廃インクは、総
排出管49,チューブ接続部152Iおよび接続用キャ
ップ部(キャップ)58Iの図3に示す隙間GPを通し
て、廃インクボトル50に上方から下方に向けて流れ込
み回収される。
【0101】また、廃インクボトル50内の空気は、図
3,図6に示すキャップ(201T,58AI)の隙間
GP,キャップ部(空気抜きキャップ)58Aおよび空
気放出口152Aを通して外部へ放出される。したがっ
て、廃インク回収を円滑かつ効率良く行えるとともに、
廃インクボトル50の有効回収容積を一定とした場合の
全容積を小さくできる。
【0102】また、ボトル姿勢調整手段の一部を形成す
る左外側各ガイド突起52,53と右外側各ガイド突起
52,53とが、当該廃インクボトル50への固定位置
において左右非対称に形成されかつ左右の装着ガイド溝
装131が当該各ガイド突起に対応するものと形成され
ている。
【0103】したがって、廃インクボトル50の挿入時
姿態を正規としなければ、廃インクボトルケース100
内に装着することができないから、誤挿入を防止でき
る。かくして、例えば前後逆に装着した場合の廃インク
回収不能や機械的損傷等を未然防止できる。
【0104】なお、左外側各ガイド突起52,53と右
外側各ガイド突起52,53とが、大きさあるいは形状
等のいずれかにおいて左右非対称としてもよい。
【0105】さらに、定位置検出手段(54)は、廃イ
ンクボトルケース100(150)の上部側に押込まれ
た廃インクボトル50が当該廃インクボトルケース10
0内の定位置に装着されたことを検出する。
【0106】この実施形態では、図2に示すボトル蓋5
5(外側面55O)にセンサー用突起57を固定し、こ
のセンサー用突起57を図5に示すボトルセンサー(定
位置検出手段)54に関与(光遮断,光透過)させて、
廃インクボトル50が廃インクボトルケース100内の
定位置に装着されたか否かを検出可能に形成してある。
【0107】かくして、廃インクボトル50が定位置に
装着されていない場合には定位置検出信号が出力されな
いので、両バルブ45,64(=45)は閉塞状態のま
まであるから、廃インクボトル50側へのインク排出を
阻止できる。さらにインク汚れを一段と確実に防止でき
る。
【0108】なお、定位置検出信号を利用して第1の排
出バルブ45および第2の排出バルブ64(=45)を
開放状態に切替えると同時的に、第3の排出バルブ48
(第3の排出手段)を開放常態に切替え可能に形成して
ある。
【0109】図5において、廃インクボトルケース10
0の後部側でかつ左右外側に設けられた回動軸121を
利用して、当該廃インクボトルケース100を回動可能
に保持する。また、廃インクボトルケース100の前部
側を上向きに付勢する初期位置確立用バネ175を設け
る。
【0110】かくして、廃インク量検出手段(インクフ
ルセンサー170)は、廃インクボトルケース100が
初期位置確立用バネ175の付勢力に抗してその前部側
が回動軸121を中心として降下することを利用して、
廃インクボトルケース100に装着された廃インクボト
ル50に一定量以上の廃インクが溜まったことを検出す
ることができる。
【0111】すなわち、廃インクボトル50に回収され
た一定量以上の廃インクが溜ると、廃インクボトルケー
ス100が当該前部側を上向きに付勢する初期位置確立
用バネ175の付勢力に抗して降下する。つまり、当該
後部の左右外側に設けられた回動軸121を利用して回
動する。
【0112】すると、廃インク量検出手段(170)
が、廃インクボトル50に一定量以上の廃インクが溜っ
たことを検出する。かくして、この検出信号を用いて、
廃インクタンクの交換時期を警報や表示等により報知で
きる。つまり、廃インクタンク50の交換を適時に行え
るから、まだ回収能力のある廃インクボトル50を交換
してしまう等の無駄使用を回避できかつインク溢れを完
全に防止できる。
【0113】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、廃インクボト
ルを廃インクボトルケースに押込んだ場合にその後部が
前部よりも上方に持上り可能に形成し、当該後部の持上
がり運動を利用して廃インクボトル側のキャップを開放
状態に切替えてインク排出手段からの廃インクを当該廃
インクボトル内に排出可能に形成されたインクジェット
プリンタの廃インク処理装置であるから、取扱い容易
で、廃インクボトルを簡単かつ迅速に交換することがで
きかつ廃インクボトル内に廃インクをより確実に回収す
ることができるとともに、廃インクタンクを外した状態
ではキャップが閉塞状態であるから周囲のインク汚れを
確実に防止できる。
【0114】また、請求項2の発明によれば、廃インク
ボトル側の前・後部側ガイド突起と,廃インクボトルケ
ース側の装着ガイド溝とを含み廃インクボトルの後部を
上方に持上可能なボトル姿勢調整手段と、廃インクボト
ル側の開閉可能なキャップと,廃インクボトルケース側
のキャップ開放突起とを含みボトル姿勢調整手段による
廃インクボトルの後部の持上がり運動を利用してインク
排出手段からの廃インクを当該廃インクボトル内に排出
可能にキャップを切替えるキャップ開閉切替手段とを具
備してなるインクジェットプリンタの廃インク処理装置
であるから、廃インクボトルを簡単かつ迅速に交換する
ことができ、かつワンタッチ操作で廃インクボトルの交
換ができるから取扱いが極めて簡単であるとともに、廃
インクタンクを外した状態ではキャップが閉塞状態であ
るから周囲のインク汚れを確実に防止できる。
【0115】また、請求項3の発明によれば、廃インク
ボトル側の空気抜きキャップと,廃インクボトルケース
側の空気抜きキャップ開放突起とを含む空気抜きキャッ
プ開閉切替手段を設け、ボトル姿勢調整手段による廃イ
ンクボトルの後部の持上がり運動を利用して当該廃イン
クタンク内の空気を外部に放出可能に空気抜きキャップ
を切替え可能に形成されているので、装着された廃イン
クタンク内の空気を外部に放出可能である。しかも、廃
インク回収状態に同期して、内部空気の放出状態を確立
することができる。また、廃インク回収後に廃インクボ
トルケースから抜き取った場合に空気抜きキャップが閉
塞状態に戻るので、このキャップから外部へインクは漏
れない。よって、請求項2の発明の場合と同様な効果を
奏することができることに加え、さらに装着された廃イ
ンクボトルへの廃インク排出をより円滑かつ効率良く行
えるとともに、廃インクボトルの小容量化を図れる。
【0116】また、請求項4の発明によれば、ボトル姿
勢調整手段を形成する左外側各ガイド突起と右外側各ガ
イド突起とが、大きさ,形状および当該廃インクボトル
への固定位置のいずれかにおいて左右非対称に形成され
かつ装着ガイド溝が当該各ガイド突起に対応するものと
形成されているので、廃インクボトルの挿入時姿態を正
規としなければ、廃インクボトルケースに装着すること
ができない。よって、請求項2および請求項3の発明の
場合と同様な効果を奏することができることに加え、さ
らに誤挿入を防止できるから、例えば前後逆に装着した
場合の廃インク回収不能や機械的損傷等を未然防止でき
る。
【0117】また、請求項5の発明によれば、インク排
出手段が受けタンクとポンプ機能を有する第1の排出バ
ルブおよび第3の排出バルブとを含み形成され、かつ総
排出管の一端がキャップに接続可能に形成されているの
で、請求項2から請求項4までの発明の場合と同様な効
果を奏することができることに加え、さらに廃インクボ
トルおよび廃インクボトルケースにプリンタ側の総排出
管に対する1つのキャップ構造を設けるだけでよく構造
簡単化を促進しつつ廃インクと空気含有のベーパー
(霧)状インクをも回収処理できる。かくして、この点
からも周囲のインク汚れを一段と確実に防止できる。
【0118】さらに、請求項6の発明によれば、インク
タンクからオーバーフローされかつオーバーフロータン
ク内に一時保留された廃インクを総排出管側に強制して
排出可能なポンプ機能を有する第2の排出バルブが第1
の排出バルブを兼用するものとされているので、請求項
2から請求項5までの発明の場合と同様な効果を奏する
ことができることに加え、さらにオーバーフロー系の有
無等の廃インク排出系統の異なるプリンタに対する適応
性が広い。
【0119】さらに、請求項7の発明によれば、オーバ
ーフロータンクを廃インクボトルケースの下方に配設し
かつ上部に開口するインク回収口を設け、廃インクボト
ルケースにインク回収口に対応するインク落し口が設け
られているので、請求項6の発明の場合と同様な効果を
奏することができることに加え、さらに万一のインク垂
れがあったとしても周囲を汚さず、かつ最終的には総排
出管を通して廃インクボトル内に回収できるとともに、
オーバーフロータンクを廃インクタンクの下方に配置し
たので、装置の小型化を図れる。しかも、上方のインク
タンクとの高低差を大きくできるので、オーバーフロー
を一段と円滑かつ安定して行える。
【0120】さらに請求項8の発明によれば、廃インク
ボトルケース側の定位置検出手段で、押込まれた廃イン
クボトルが当該廃インクボトルケース内の定位置に装着
されたことを検出した場合に、第1の排出バルブおよび
第2の排出バルブを開放状態に切替え可能に形成されて
いるので、定位置検出信号が出力されなければ、両バル
ブは閉塞状態のままでありインク排出を阻止できる。よ
って、請求項5から請求項7までの発明の場合と同様な
効果を奏することができることに加え、さらにインク汚
れを一段と確実に防止できる。
【0121】さらにまた、請求項9の発明によれば、廃
インクボトルケース側の回動軸を利用して当該廃インク
ボトルケースを回動可能かつ初期位置確立用バネおよび
廃インク量検出手段を設け、廃インクタンクの交換時期
を報知可能に形成されているので、請求項5から請求項
8までの発明の場合と同様な効果を奏することができる
ことに加え、さらに廃インクボトルの交換を適時に行え
るから、未だ回収能力のある廃インクボトルを交換して
しまう等の無駄使用を回避できかつ溜まり過ぎおよび外
部へのインク溢れを完全に防止できる。
【0122】さらにまた、請求項10の発明によれば、
廃インクボトルケースに廃インクボトルを上方に向けて
付勢するボトル持上げバネが設けられているので、請求
項5から請求項9までの発明の場合と同様な効果を奏す
ることができることに加え、さらにボトル姿勢調整手段
の動作を確実化しかつ装着された廃インクボトルをガタ
なく安定保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す系統図である。
【図2】同じく、廃インクボトルの外観斜視図である。
【図3】同じく、廃インクボトルのボトル蓋を内側から
見た外観斜視図である。
【図4】同じく、接続用キャップ部およびキャップ開閉
切替手段を説明するための分解図である。
【図5】同じく、廃インクボトルケースを説明するため
の外観斜視図である。
【図6】同じく、ボトルケーストップを内側から見た外
観斜視図である。
【図7】同じく、オーバーフロータンクを説明するため
の内側から見た外観斜視図である。
【符号の説明】
10 ノズルヘッド 12 インクジェットノズル 20 インク供給手段 21 インクボトル 22 インクタンク 30 インク戻し手段 40 インク排出手段 42 受けタンク 49 総排出管 50 廃インクボトル 52 前部側ガイド突起(ボトル姿勢調整手段) 53 後部側ガイド突起(ボトル姿勢調整手段) 54 ボトルセンサー(定位置検出手段) 56H スリット 57 センサー用突起 58A キャップ部(空気抜きキャップ) 58AI キャップ部内面(空気抜きキャップ) 58I キャップ部(キャップ) 58II キャップ部内面(キャップ) 59A キャップ受け 59I キャップ受け 60 オーバーフロー排出手段 61 オーバーフロー管 62 オーバーフロータンク 67 受けボックス部 68 開口部(インク回収口) 70 空気抜き手段 100 廃インクボトルケース 110 底面壁 111 インク落し口 112 ボトル持上げバネ 121 回動軸 131 装着ガイド溝(ボトル姿勢調整手段) 132 前部側 133 後部側 151A 空気抜きキャップ開放突起(空気抜きキャッ
プ開閉切替手段) 151I キャップ開放突起(キャップ開閉切替手段) 152A 空気放出口 152I チューブ接続部 170 インクフルセンサー(廃インク量検出手段) 175 初期位置確立用バネ 200A 空気抜きキャップ開閉切替手段 200I キャップ開閉切替手段 201 ゴムキャップ(キャップ) 201T シール面 202 キャップ支柱 208 キャップバネ GT 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 卓郎 静岡県三島市南町6番78号 株式会社テッ ク三島事業所内 (72)発明者 佐藤 昭 静岡県三島市南町6番78号 株式会社テッ ク三島事業所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクタンクから複数のインクジェット
    ノズルを有するノズルヘッドへインクを供給しかつ選択
    されたインクジェットノズルからインクを吹付けつつ媒
    体に印刷可能かつインク排出手段を利用してノズルヘッ
    ドから排出された廃インクを廃インクボトルへ排出可能
    に形成されたインクジェットプリンタの廃インク処理装
    置であって、 前記廃インクボトルをその後部側から廃インクボトルケ
    ースに押込んだ場合に当該廃インクボトルの後部がその
    前部よりも上方に持上がるように形成するとともに、当
    該後部の持上がり運動を利用して廃インクボトルの後部
    側上部に設けられたキャップを閉塞状態から開放状態に
    切替えて前記インク排出手段から排出されて来る廃イン
    クを当該廃インクボトル内に排出可能に形成されている
    インクジェットプリンタの廃インク処理装置。
  2. 【請求項2】 インクタンクから複数のインクジェット
    ノズルを有するノズルヘッドへインクを供給しかつ選択
    されたインクジェットノズルからインクを吹付けつつ媒
    体に印刷可能かつインク排出手段を利用してノズルヘッ
    ドから排出された廃インクを廃インクボトルへ排出可能
    に形成されたインクジェットプリンタの廃インク処理装
    置であって、 前記廃インクボトルの左右外側に設けられた後部側ガイ
    ド突起および前部側ガイド突起と,廃インクボトルケー
    スの左右内側に設けられかつ前部側よりも後部側が立上
    った装着ガイド溝とを含み前記廃インクボトルをその後
    部側から廃インクボトルケースに押込んだ場合に当該廃
    インクボトルの後部をその前部よりも上方に持上可能に
    形成されたボトル姿勢調整手段と、前記廃インクボトル
    の後部側上部に設けられた開閉可能なキャップと,廃イ
    ンクボトルケースの後部側に設けられたキャップ開放突
    起とを含みボトル姿勢調整手段による廃インクボトルの
    後部の持上がり運動を利用して前記インク排出手段から
    排出されて来る廃インクを当該廃インクボトル内に排出
    可能にキャップを閉塞状態から開放状態に切替えるキャ
    ップ開閉切替手段とを具備してなるインクジェットプリ
    ンタの廃インク処理装置。
  3. 【請求項3】 前記廃インクボトルの後部側上部に設け
    られた開閉可能な空気抜きキャップと,廃インクボトル
    ケースの後部側に設けられた空気抜きキャップ開放突起
    とを含み前記ボトル姿勢調整手段による廃インクボトル
    の後部の持上がり運動を利用して当該廃インクタンク内
    の空気を外部に放出可能に空気抜きキャップを閉塞状態
    から開放状態に切替える空気抜きキャップ開閉切替手段
    が設けられている請求項2記載のインクジェットプリン
    タの廃インク処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ボトル姿勢調整手段を形成する左外
    側各ガイド突起と右外側各ガイド突起とが、大きさ,形
    状および当該廃インクボトルへの固定位置のいずれかに
    おいて左右非対称に形成されかつ前記装着ガイド溝が当
    該各ガイド突起に対応するものと形成されている請求項
    2または請求項3記載のインクジェットプリンタの廃イ
    ンク処理装置。
  5. 【請求項5】 前記インク排出手段が、前記ノズルヘッ
    ドから排出された廃インクを受ける受けタンクと,この
    受けタンク内の廃インクを総排出管側に強制して排出可
    能なポンプ機能を有する第1の排出バルブと,受けタン
    ク内の空気を含む廃インクを総排出管側に強制して排出
    可能なポンプ機能を有する第3の排出バルブとを含み形
    成され、かつ総排出管の一端が前記キャップに接続され
    るものとされている請求項2から請求項4までのいずれ
    か1項に記載されたインクジェットプリンタの廃インク
    処理装置。
  6. 【請求項6】 前記インクタンクからオーバーフローさ
    れた廃インクを一時保留するためのオーバーフロータン
    ク内の廃インクを前記総排出管側に強制して排出可能な
    ポンプ機能を有する第2の排出バルブを設けるととも
    に、この第2の排出バルブが前記第1の排出バルブを兼
    用するものとされている請求項2から請求項5までのい
    ずれか1項に記載されたインクジェットプリンタの廃イ
    ンク処理装置。
  7. 【請求項7】 前記オーバーフロータンクを前記廃イン
    クボトルケースの下方に配設するとともにこのオーバー
    フロータンクの上部に開口するインク回収口を設け、か
    つ前記廃インクボトルケースの下面にインク回収口に対
    応するインク落し口が設けられている請求項6記載のイ
    ンクジェットプリンタの廃インク処理装置。
  8. 【請求項8】 前記廃インクボトルケースの上部側に、
    押込まれた廃インクボトルが当該廃インクボトルケース
    内の定位置に装着されたことを検出するための定位置検
    出手段を設け、かつこの定位置検出手段の定位置検出信
    号を利用して前記第1の排出バルブおよび第2の排出バ
    ルブを開放状態に切替え可能に形成されている請求項5
    から請求項7までのいずれか1項に記載されたインクジ
    ェットプリンタの廃インク処理装置。
  9. 【請求項9】 前記廃インクボトルケースの後部側でか
    つ左右外側に設けられた回動軸を利用して当該廃インク
    ボトルケースを回動可能に保持するとともに廃インクボ
    トルケースの前部側を上向きに付勢する初期位置確立用
    バネを設け、廃インクボトルケースが初期位置確立用バ
    ネの付勢力に抗してその前部側が回動軸を中心として降
    下することを利用して廃インクボトルケースに装着され
    た廃インクボトルに一定量以上の廃インクが溜まったこ
    とを検出する廃インク量検出手段を設け、廃インクタン
    クの交換時期を報知可能に形成されている請求項5から
    請求項8までのいずれか1項に記載されたインクジェッ
    トプリンタの廃インク処理装置。
  10. 【請求項10】 前記廃インクボトルケースに装着され
    た前記廃インクボトルを上方に向けて付勢するボトル持
    上げバネが設けられている請求項5から請求項9までの
    いずれか1項に記載されたインクジェットプリンタの廃
    インク処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006171955A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Laurel Kikai Kk 紙幣取込装置
JP2011183776A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Seiko Epson Corp 流体噴射装置
US11034154B2 (en) 2018-06-11 2021-06-15 Kyocera Document Solutions Inc. Waste ink conveying device and image forming apparatus

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