JP3597310B2 - 物品搬送装置に於けるガイド装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、缶、壜等の物品を送る物品搬送装置に於けるガイド装置、更に詳細には例えば缶の巻締機、キャッパー等の入口の缶、壜を送るコンベヤーのガイド装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の缶の巻締機の入口の物品搬送装置に於けるガイドはその物品を搬送するコンベヤーの両側にガイドを固定していた。而して搬送する物品の径が変更になった時にはガイドを交換したり、位置決めピンを抜挿したりしていたが、ガイドは重いので、作業に労力を要すると共にその在庫も面倒であった。このためガイドに物品の搬送方向に対し、横方向に延びる長孔を設け、調整するようにしていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこの作業には、ゲージを用い、長孔に通したネジを弛めたり締めたりせねばならず、その作業が面倒で、調整のコントロールに多大の神経と時間を要した。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、コンベヤ装置２の両側にガイド３，３があり、前後方向（物品送りの長手方向）に延びる各ガイド３は２種類の調整装置４，・・・５，・・・で前後方向に沿って交互に支持され、一方の調整装置４はクランク１３を介してガイド３に連結され、他方の調整装置５はクランク２３及び移動ピース２５を介してガイド３に連結され、他方の調整装置５の移動ピース２５は前後方向に延びる長孔３ｂを摺動することで、一方の調整装置４の調整作業中にガイド３の前後方向に生ずる無理を吸収することを特徴とする。
また、上記調整装置４，・・・５，・・・においてそのクランクの両死点でガイド３が所定の位置になるように位置決めしてなる。
【０００５】
【発明の実施の形態】
図１乃至４は、本発明の一実施の形態の構成を示すもので、図１示のように搬送チェイン１を通したコンベヤ装置２の両側のガイド３，３は２種類の複数個の調整装置４，・・・５，・・・で支持する。なお図中６は大径の缶、７は小径の缶である。
上記コンベヤ装置２上には一本のガイド３の両端の近傍に対応して２つの逆Ｌ型の支持柱１０，１０・・・を設ける。一方の支持柱１０には図３，４の右に示すように調整装置４、他方の支持柱１０には図３，４の左に示すように調整装置５を設ける。
図３，４の右に示す調整装置４においては支持柱１０に、上端にハンドル１１を有する軸１２を回動すべく嵌合し、その下端に固定したクランク１３の偏心ピン１４はガイド３の一端の円孔３ａに嵌合する。
図３，４の左に示す調整装置５においては支持柱１０に上端にハンドル２１を有する軸２２を回動すべく嵌合し、その下端に固定したクランク２３の偏心ピン２４は長方形状の移動ピース２５の円孔２６に嵌合し、この移動ピース２５はガイド３の一端の物品の送り方向に延びる長孔３ｂに前後に摺動すべく嵌合する。上記調整装置４，・・・５，・・・においてそのクランクの両死点でガイド３が所定の位置になるように位置決めし、その係止装置３０（ロック用），３１（ストッパ用）を設ければ、調整が容易になると共に誤差が少なくなる。
【０００６】
次にこの装置の動作を説明する。図３は大径の缶６を搬送する状態を示す。この状態より小径の缶７を搬送するように変更するときには先ず一方の調整装置４のハンドル１１を回動する。これによって軸１２、クランク１３が回動し、偏心ピン１４を介してガイド３及びその一端の円孔３ａは内方に作動する。この際他方の調整装置５の移動ピース２５に対して長孔３ｂが前後に摺動するので、ガイドの前後方向の無理を生じない。次に他方の調整装置５のハンドル２１を回動する。これによって軸２２、クランク２３が回動し、偏心ピン２４、移動ピース２５を介してガイド３及びその一端の長孔３ｂは内方に作動する。かくして各クランクの両死点の位置で調整を完了する。小径の缶７を搬送する時より大径の缶６を搬送するように変更するときには逆の操作を行えばよい。
【０００７】
【発明の効果】
以上のようにして本発明では一本のガイド３の両端の近傍に対応して２種類の調整装置４，・・・５，・・・で支持し、一方の調整装置４はクランク１３を介してガイド３に連結し、他方の調整装置５はクランク２３及び移動ピース２５を介してガイド３に連結しているので、単にクランクを回すのみで、物品の径の変更に対応出来、位置決めピンの抜挿、ネジの弛締等が不要で、操作が容易であるから、労力および時間が短縮できる。また上記調整装置４，・・・５，・・・においてそのクランクの両死点でガイド３が所定の位置になるように位置決めすれば、更に調整が容易になると共に誤差が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態の構成を示す平面図である。
【図２】その正面図である。
【図３】その２種類の調整装置４，５の要部の拡大平面図である。
【図４】その拡大縦断面図である。
【符号の説明】
３，３ ガイド
４，・・・５，・・・ 調整装置
１３，２３ クランク
２５ 移動ピース

Claims (2)

1. コンベヤ装置（２）の両側にガイド（３、３）があり、前後方向（物品送りの長手方向）に延びる各ガイド（３）は２種類の調整装置（４、・・・５、・・・）で前後方向に沿って交互に支持され、一方の調整装置（４）はクランク（１３）を介してガイド（３）に連結され、他方の調整装置（５）はクランク（２３）及び移動ピース（２５）を介してガイド（３）に連結され、他方の調整装置（５）の移動ピース（２５）は前後方向に延びる長孔（３ｂ）を摺動することで、一方の調整装置（４）の調整作業中にガイド（３）の前後方向に生ずる無理を吸収することを特徴とする物品搬送装置に於けるガイド装置。
2. 上記調整装置（４、・・・５、・・・）においてそのクランクの両死点でガイド（３）が所定の位置になるように位置決めしてなる請求項１記載の物品搬送装置に於けるガイド装置。

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