JP3597076B2 - シール製品及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシール製品及びシール製品の好適な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
シール製品は剥離用の台紙であるセパレータにシールを粘着して成るもので、きわめて多種多様な製品が提供されている。図12は長尺状のセパレータを使用したシール製品の一例を示す。同図で10はセパレータ、12はシールである。シール12の裏面には粘着剤がコーティングされ、セパレータ10に剥離可能に粘着されている。図示例の製品はセパレータ10を所定長さごと折り返して重ねたものであり、セパレータ10を順次引き出して使用可能としている。なお、長尺状の製品としては、ロール状にセパレータ10を卷回して提供されるものもある。また、シール製品としては1枚ずつ分離したシートにシールを粘着した製品も広く使用されている。
【0003】
一方、セパレータ10に粘着して支持するシール12の大きさ、形状もまた多様である。図12に示したシール製品ではシール12は長方形で個片に分離されているが、シール12の大きさ、形状、材質等は自由に選択することができる。たとえば、シール12を互いに間隔をあけて配置せずに隣接するシール12間を切り離し線のみとした製品等もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のシール製品はセパレータ10によってシール12を剥離可能に支持したものであり、使用に際してはセパレータ10からシール12を剥がし、所要部位に貼り付けるという用い方をする。この場合、セパレータ10はシール12を剥離可能に支持するためのものであり、ロール状等の長尺状に形成したものは順次シール12を送り出すためのものである。この場合のセパレータ10の機能はシール12の支持体としての機能であり、支持機能の他にセパレータ固有の機能が付与されているものではない。
【0005】
本発明はこのような従来のシール製品の形態に鑑み、従来のシール製品にはない新規な用途に利用できる製品として提供するものである。すなわち、従来のシール製品ではセパレータがもっぱらシールの支持体として機能するのみであるのに対して、本発明ではセパレータに特有の機能を付与することにより、シールとセパレータとを組み合わせて新規な用途を有するシール製品として提供することを可能とし、またその好適な製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は次の構成を備える。
すなわち、シール製品において、セパレータが一または複数の折り返し位置で折り返し可能に設けられるとともに、前記折り返し位置でセパレータを折り返した折り返し片の端縁を係止する切り込み線が形成されてなり、前記折り返し位置で区分された各々のセパレータ部に、セパレータに粘着されたシール材を型抜きして形成され、セパレータから剥離して使用されるシールが粘着されたシール製品を一単位とする単位シール製品が、単位シール製品ごとに分離する切り離し線を介して多数個連接されてシート状に形成されたことを特徴とする。
また、セパレータが一または複数の折り返し位置で折り返し可能に設けられるとともに、前記折り返し位置でセパレータを折り返した折り返し片の端縁を係止する切り込み線が形成されてなり、前記折り返し位置で区分された各々のセパレータ部に、セパレータに粘着されたシール材を型抜きして形成され、セパレータから剥離して使用されるシールが粘着されたシール製品を一単位とする単位シール製品が、単位シール製品ごとに分離する切り離し線を介して多数個連接されて長尺な帯状に形成されたことを特徴とする。
また、セパレータが一または複数の折り返し位置で折り返し可能に設けられるとともに、前記折り返し位置でセパレータを折り返した折り返し片の端縁を係止する切り込み線が形成されてなり、前記折り返し位置で区分された各々のセパレータ部に、セパレータに粘着したシール材を型抜きして形成され、セパレータから剥離して使用されるシールが粘着されたシール製品を一単位とする単位シール製品が、一端縁側をのり付けされて多数枚積層して形成されたことを特徴とする。
【0007】
また、シール製品の製造方法において、セパレータの片面あるいは両面にシール材が粘着された粘着シール材を使用し、シールの型抜き工程により前記セパレータが一または複数の折り返し位置で折り返される各々のセパレータ部ごとに前記シール材を型抜きしてシールを形成し、切り込み線入れ工程にり前記セパレータに前記折り返し位置でセパレータを折り返した際にセパレータの折り返し片の端縁を係止する切り込み線を形成した後、前記セパレータを型抜きして、セパレータが前記折り返し位置で折り返し可能に設けられるとともに、前記切り込み線がセパレータに形成され、前記折り返し位置で区分された各々のセパレータ部に、セパレータから剥離して使用される前記型抜きされたシールが粘着された個片のシール製品を製造することを特徴とする。
また、セパレータの片面あるいは両面にシール材が粘着された粘着シール材を使用し、シールの型抜き工程により前記セパレータが一または複数の折り返し位置で折り返される各々のセパレータ部ごとに前記シール材を型抜きしてシールを形成し、切り込み線入れ工程にり前記セパレータに前記折り返し位置でセパレータを折り返した際にセパレータの折り返し片の端縁を係止する切り込み線を形成した後、前記粘着シール材を所定間隔で裁断することにより、セパレータが前記折り返し位置で折り返し可能に設けられるとともに、前記切り込み線がセパレータに形成され、前記折り返し位置で区分された各々のセパレータ部に、セパレータから剥離して使用される前記型抜きされたシールが粘着されたシール製品を一単位とする単位シール製品が多数個連接されたシール製品を製造することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係るシール製品の一実施形態を示す斜視図である。本実施形態のシール製品は長方形に型抜きして形成したセパレータ10に、所定形状に型抜きした2片のシール12a、12bをセパレータ10の長手方向に一定間隔をあけて粘着したものである。
【0009】
セパレータ10は長手方向の略中央位置で折り返し可能に設け、折り返し位置でミシン目14を幅方向に横断して設けている。ミシン目14は柔軟性を有するセパレータ10を折り返し位置で正確にかつ容易に折り返しできるように設けている。したがって、ミシン目14は常に必要とは限らない。前記シール12a、12bはミシン目14の折り返し位置によって長手方向に二分されたセパレータ部10a、10bに各々粘着されている。
【0010】
このようにセパレータ10はミシン目14の位置で折り返し可能であると共に、折り返した状態で係止できるようセパレータ10に係止部16を設ける。本実施形態では、図1に示すように、セパレータ10の長手方向の一方の端縁側で幅方向の中央部に波形に切り込み線を入れて係止部16を形成している。セパレータ10を折り返し位置で2つに折りし、セパレータ10の他方側の折り返し片の端縁部分を係止部16に挟み込むことによってセパレータ10を2つ折りした状態で係止することができる。
【0011】
図2は、図1に示すシール製品を折り返し位置で2つ折りし、他方のセパレータ部10aの端縁を係止部16に係止した状態を示す。図2(a) はシール12a、12bをセパレータ10の内側になるように折り返した例、図2(b) はシール12a、12bが外側になるように折り返した例である。係止部16はセパレータ10を折り返した際に、折り返し片の端縁が舌片状に形成した係止部16に重なって係止部16の舌片状に形成した部分に折り返し片の端縁が挿入されて係止されるように形成する。
【0012】
前述したように係止部16は波形に切り込み線を入れて形成したもので、本実施形態では、舌片状に形成した係止部16の基部線の位置(図のA− A線位置)からミシン目14までの寸法とミシン目14から他方のセパレータ部10aの端縁(端辺)までの寸法を等しくした。これによって、セパレータ部10aを折り返した際に、ちょうど端縁が係止部16に挿入されて係止されるようになる。また、係止部16を設けた側のセパレータ部10bはセパレータ部10aよりも係止部16を設ける分だけ長くなる。
【0013】
図3は図2(a) に示すようにセパレータ10を折り返した状態の断面図を示す。シール12a、12bが向かい合わせになってセパレータ10の内側にあること、セパレータ部10aの端縁部分が係止部10aの舌片状部分の内側に挿入されて係止されていることを示す。セパレータ10は一定の弾性を有しているから、係止部10aの舌片状部分にセパレータ部10aの端縁部分を挿入することによって弾性的にセパレータ部10aが係止される。
【0014】
係止部10aは押し開くようにすることでセパレータ部10aの端縁を簡単に挿入することができる。係止部10aはセパレータ10の両面のどちらが側にも押し開くことができるから、図2(a) 、(b) のどちらの形態にも折り返して係止することができる。
また、本実施形態では係止部16でセパレータ部10aの端縁が確実に係止できるよう係止部16の基部に幅方向の切り込みを入れて係止部16を山形に形成したが、係止部16の形状はたとえばU字形等の任意の形状に形成することができる。
【0015】
上述したシール製品はセパレータ10を所定形状に型抜きして成形すると共に折り返し可能に設けて、セパレータにシールを粘着した状態の単体製品で利用するものである。シールには文字、記号、図形、バーコードなどを適宜印刷することが可能であり、シールに文字等を表示した状態で種々の利用が可能である。上記実施形態では2枚のシール12a、12bを対にしているから、たとえば両方のシール12a、12bに同じ文字等を印刷しておくことによって識別用として使用することができる。
【0016】
図2(a) のように折り返せばシール12a、12bは外側から見えないようになる。したがって、シール12a、12bには同一の番号を印刷し、シール製品ごとには異なる番号とした製品を多数個用意し、図2(a) のように折り返しておけば、番号別のくじとして使用することができる。パーティなどでは、くじをひいてその座席番号の席につくようにするといった使い方ができる。席についた際に、セパレータ10からシールをはがしてグラスにシールを貼っておけば、他の人のグラスと識別することができるし、自分の持ち物にシールを貼っておけば持ち物を区別することができる。
パーティなどでは、混雑してくるとグラスが区別できなくなったりするが、シールを貼っておけば自分のグラスが確実に識別できて都合がよい。なお、グラスにシールを貼ったり、自分の持ち物にシールを貼ったりするような場合には、シールの粘着剤がグラス等の被粘着体に残らないように弱粘性の粘着剤を使用するのがよい。
【0017】
シールには印刷等の種々の加工を施すことが可能であり、シール12の形状も適宜デザインすることができるから用途に合わせて種々の形態の製品を提供することができる。
図4はセパレータ10を三区分して各々のセパレータ部にシール12を粘着して形成した製品の例である。上記実施形態と同様に、セパレータ10の折り返し位置にミシン目14を設け、セパレータ10の長手方向の一端側に係止部16を設けて、ミシン目14でセパレータ部を折り返してセパレータ部の端縁が係止部16によって係止されるようにしている。
【0018】
図4に示すようにシール12は矩形状のものに限らず、台形状、円形、楕円形、ハート形等の任意の形状、大きさに形成できる。また、シール12はセパレータ10よりも小さく形成する場合に限らず、たとえばセパレータ10と同幅に形成することもできる。また、図5に示すようにセパレータ10の両面にシール12を粘着して提供することもできる。また、セパレータ10も矩形状に限らず種々の形状に形成できる。図6に示す実施形態はセパレータ10を矩形と三角形を組み合わせた形状とした例で、図6(a) はセパレータ10を展開した状態、図6(b) はセパレータ10を折り返して折り返し片の端縁を係止部16で係止した状態である。この実施形態では三角形状の折り返し片の2つの端縁位置に合わせて2か所に波形の係止部16を設けている。このように、折り返し片を係止する係止部16をセパレータ10に複数個設けることも可能である。
【0019】
また、シール及びセパレータを適宜着色し、あるいは着色された素材を使用して形成することも可能である。また、シール材及びセパレータ材に透明材料を使用することもでき、着色した粘着剤を使用することによって特有の着色効果をもたせることもできる。また、製品によっては水濡れ防止や汚れ防止のためにシール及びセパレータの表面にラミネートを施すことも可能である。また、シール及び/またはセパレータに印刷を施してシール製品を広告等に利用することもできる。
【0020】
図7はシール及びセパレータから構成するシール製品の他の実施形態を示す。この実施形態のシール製品は商品を収納する機能を備えたもので、CD等の薄形の商品を収納するための凹部20を設けたことを特徴とする。図示例は円板状の商品を収納するためセパレータ部の一方に円形の凹部20を形成したものであり、セパレータ部の他方は商品をカバーするカバー部となる。凹部20はセパレータ10を型押し成型して容易に形成できる。
【0021】
図7(a) はシール製品を開いた状態、図7(b) は商品を収納した状態である。セパレータ10には前述した実施形態と同様に折り返したカバー部を係止する係止部16を設ける。本実施形態のシール製品のようにセパレータ10が比較的大きなものの場合には、係止部16を複数設けて、折り返したセパレータ10が確実に係止されるようにするのがよい。
図7(a) に示すように、セパレータ10の内面あるいは外面にシール12を粘着しておくことにより、セパレータ10に収納したCD等の商品にシール12を粘着して識別用に使用するといったことができる。もちろん、セパレータ10自体にも商品のパッケージとして種々のデザインを施したり、着色、印刷等を施すことが可能である。
【0022】
なお、商品を収納する方法としては、凹部20を設ける方法の他、商品の外周位置に合わせてセパレータ10に細い突縁を成形して支持する方法、図8に示すように、セパレータ10の側縁に折り返し10cを設けて商品の抜け落ちを防止して収納する方法等が可能である。なお、凹部20あるいは突縁等を設ける場合、これらは係止部16を設けた一方のセパレータ部に設けるとは限らず、カバー部側となる他方のセパレータ部に設けても良いし、両側のセパレータ部に設けるようにしてもよい。
図8に示すシール製品は係止部16を設けたセパレータ部に向けて折り返すセパレータ部10aを台形状に形成し、折り返し片の2辺で各々係止部16に係止し、折り返し10cをセパレータの下側に折り返して使用する。折り返し10cの端縁を係止する係止部16をさらにセパレータ10に設けてもよい。
【0023】
以上説明したシール製品はいずれも、セパレータ10にシール12を粘着して個片に形成したものである。このように個片に形成する場合はセパレータ10を抜き加工する際にたとえば矩形のセパレータ10のコーナー部をアール形状にするといった成型が可能である。
図9、10、11はシール製品の他の実施形態を示すもので、これらは個片のシール製品を多数個連接しあるいは積層して成ることを特徴とする。
図9に示すシール製品は、図1に示すシール製品と同形に形成した単位シール製品30を切り離し線18を介して縦横に多数個連接してシート状に形成したものである。個々の単位シール製品30には、ミシン目14と波型の切り込み線による係止部16が設けられている。
【0024】
このように単位シール製品30を多数個連接してシート状に形成した製品は、大判のまま扱うことができることから、たとえば、シール12を無地に形成しておき、複写機でシール12に文字、図形を複写して使用するといった用途に好適に使用することができる。A4判、B5判といった規格寸法のシート状に形成し、シール12を所定配列としておくことにより複写やプリンタ等の操作に容易に使用することができる。もちろん、使用に際してシール12やセパレータ10に文字を記入して使用することも可能である。
【0025】
図10に示すシール製品は、単位シール製品30を切り離し線18を介して一方向に連接し長尺な帯状に形成したものである。この長尺な帯状に形成したシール製品は、ロール状に卷き取ることができ、順次シール製品を送り出しながら使用することができる。もちろん、図12に示すように、所定長さごとセパレータ10を折りたたむようにして重ねて提供することもできる。このように単位シール製品30を帯状に連接してなる製品は、シール12等にあらかじめナンバリングして提供するような場合に、確実にナンバリングを施すことができるという利点がある。
【0026】
図11に示すシール製品は、セパレータ10にシール12を粘着した個片状の単位シール製品30を多数枚重ね合わせ、単位シール製品30の一端縁を剥離可能にのり付けしたものである。22がのり付け部である。この製品は、個片状の単位シール製品30を順に剥離するようにして使用することができ、持ち運びやすく、取扱いが容易であるという利点がある。
図9〜11で示すように、本発明に係るシール製品は個片の単体に提供する場合の他に、複数のシール製品を連接した形態で提供することにより、各種用途に応じた製品として提供することが可能になる。なお、単位シール製品を連接する場合、必ずしも矩形の単位シール製品を連接する場合に限るものではなく、円形、ハート形等の適宜形状のセパレータ10を連接することができる。
【0027】
上記各実施形態で示したシール製品は次のような方法によって製造することができる。すなわち、広幅のセパレータにシール材が粘着された長尺の粘着シール材を用意し、印刷工程、ラミネート工程、シールの型抜き工程、切り込み線入れ工程、セパレータの型抜き工程等の所要の工程を経てシール製品が得られる。セパレータ10の片面にのみシール12を粘着したシール製品を製造する場合にはセパレータの片面にシール材が粘着された粘着シール材を使用し、セパレータ10の両面にシール12を粘着したシール製品を製造する場合はセパレータの両面にシール材が粘着された粘着シール材を使用する。
【0028】
印刷工程はシールとセパレータの一方または両方に印刷を施す工程であり、シール及び/またはセパレータに印刷を施す必要がある場合に行う。印刷を施した後、ラミネート工程により印刷面にラミネートを施す。ラミネート工程は粘着シール材を搬送しながらラミネートフィルムを印刷面に圧着及び/または加熱する工程である。印刷面をラミネートすることにより印刷面の文字、図形がかすれたりすることを防止する。
【0029】
シールの型抜き工程は、セパレータにシール材が粘着されている状態でセパレータに残すシールの形状にシール材のみを型抜きする工程である。型抜き工程も粘着シール材を間欠的に搬送しながら行う。前記の印刷工程はシール材を型抜きする前に行うこともできるしシール材を型抜きした後に行うこともできる。
切り込み線入れ工程は、セパレータに切り込み線を入れて係止部16を形成する工程である。切り込み線はセパレータにシール材が粘着されている状態で行ってもよいし、シール材の不要部分をセパレータから除去した後に行ってもよい。シール材が粘着されている状態で、シール材の型抜きと切り込み線入れを同時に行うこともできる。ミシン目14を形成する場合には、切り込み線入れと同時にミシン目14を形成すると効率的である。
【0030】
セパレータの型抜き工程は、シールの型抜き、切り込み線入れを行い、不要なシール材を除去した後、セパレータを所定形状に型抜きする工程である。この型抜き工程により、セパレータが所定の外形形状に型抜きされる。セパレータを個片に型抜きすることによって矩形のコーナー部にアール形状を形成することが可能である。
【0031】
図9に示すシート状のシール製品を形成する場合には、粘着シール材にシール12の型抜きと切り込み線入れ、ミシン目入れを行った後、不要なシール材を除去し、セパレータ10に切り離し線18を形成し、所定長さごと裁断することによって得られる。なお、シール12の型抜きと、切り込み線入れ及びミシン目入れを別工程で行ってもよいし、同時に行ってもよい。他の方法として、シール12の型抜きと、切り込み線入れ、ミシン目入れ及び切り離し線形成を1回の操作で行うことも可能である。この方法であれば、シール12、ミシン目14、係止部16、切り離し線18が正確に配置されるという利点がある。なお、大判のシート状のシール製品を使用する場合、シール材の不要部分を除去しない状態で製品として提供することも可能である。シート状のシール製品を複写機、プリンタにかけた後、使用時に不要なシール材を除去するという使用方法もあるからである。
【0032】
図10に示す長尺な帯状に形成するシール製品も上記方法と同様な方法によって得られる。図11に示すシール製品は個片に形成した単位シール製品を所定枚数積層し、一端縁側をのり付けして得ることができる。
本発明に係るシール製品の製造方法によれば、長尺な粘着シール材を使用し、粘着シール材を搬送しながらシールの型抜き工程、切り込み線入れ工程等の所要の工程を経過することによって所要のシール製品を得ることができ、きわめて効率的にシール製品を製造することができるという利点がある。
【0033】
上述したように、本発明に係るシール製品はセパレータ10に係止部16を形成することによって、セパレータ10を折りたたんでワンタッチで係止部16に係止させることができ、また、係止部16から外す操作も簡単であり、きわめて簡単な操作で扱うことができる。とくに、セパレータ10に切り込み線を入れて係止部16を形成する方法は、係止部16を形成する方法が簡単であるとともに、係止部16にセパレータの折り返し片を係止させる操作が簡単にできるという利点がある。なお、セパレータ10の折り返し片をセパレータに係止させる方法としては、上記例に限らず、たとえば、セパレータ10の一方の端縁側にスリット孔を形成し、セパレータ10の他方の端縁部にスリット孔に挿入可能な突縁を形成するといった方法によることもできる。
【0034】
【発明の効果】
本発明に係るシール製品によれば、従来のシール製品では単なるシールの支持体として使用されてきたセパレータに特有の機能を付与し、セパレータとシールとが組み合わせて使用される新規なシール製品として提供することが可能となる。とくに、セパレータに切り込み線を設けたことによりセパレータを折り返して簡単に係止することが可能となる。折り返し位置で区分された各々のセパレータ部に粘着されたシールに文字等を印刷して設けることによって、シールを識別用に利用するといった種々の用途での使用が可能になる。
また、単位シール製品を多数個連接したシート状のシール製品の場合は、シートから単位シール製品に分離することによって簡便に使用でき、搬送や複写などの操作が容易にできるという利点がある。また、長尺な帯状に形成したシール製品、単位シール製品を多数枚積層して形成したシール製品の場合は、搬送等が容易で手軽に使用できるという利点がある。
また、本発明に係るシール製品の製造方法によれば、粘着シール材を使用して、所定形状のシール製品を効率的に量産できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】シール製品の一実施形態の斜視図である。
【図2】シール製品を折り返して係止部で係止した状態の斜視図である。
【図3】シール製品を折り返して係止部で係止した状態の断面図である。
【図4】セパレータを三区分としたシール製品の斜視図である。
【図5】セパレータの両面にシールを粘着したシール製品の斜視図である。
【図6】複数の係止部を設けたシール製品の説明図である。
【図7】包装用に形成したシール製品の斜視図である。
【図8】セパレータに折り返しを設けたシール製品の斜視図である。
【図9】シート状に形成したシール製品の平面図である。
【図10】長尺な帯状に形成したシール製品の平面図である。
【図11】単位シール製品を複数枚積層したシール製品の斜視図である。
【図12】従来のシール製品の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 セパレータ
10a、10b セパレータ部
10c 折り返し
12、12a、12b シール
14 ミシン目
16 係止部
18 切り離し線
20 凹部
30 単位シール製品

Claims (5)

  1. セパレータが一または複数の折り返し位置で折り返し可能に設けられるとともに、前記折り返し位置でセパレータを折り返した折り返し片の端縁を係止する切り込み線が形成されてなり
    前記折り返し位置で区分された各々のセパレータ部に、セパレータに粘着されたシール材を型抜きして形成され、セパレータから剥離して使用されるシールが粘着されたシール製品を一単位とする単位シール製品が、
    単位シール製品ごとに分離する切り離し線を介して多数個連接されてシート状に形成されたことを特徴とするシール製品。
  2. セパレータが一または複数の折り返し位置で折り返し可能に設けられるとともに、前記折り返し位置でセパレータを折り返した折り返し片の端縁を係止する切り込み線が形成されてなり
    前記折り返し位置で区分された各々のセパレータ部に、セパレータに粘着されたシール材を型抜きして形成され、セパレータから剥離して使用されるシールが粘着されたシール製品を一単位とする単位シール製品が、
    単位シール製品ごとに分離する切り離し線を介して多数個連接されて長尺な帯状に形成されたことを特徴とするシール製品。
  3. セパレータが一または複数の折り返し位置で折り返し可能に設けられるとともに、前記折り返し位置でセパレータを折り返した折り返し片の端縁を係止する切り込み線が形成されてなり
    前記折り返し位置で区分された各々のセパレータ部に、セパレータに粘着したシール材を型抜きして形成され、セパレータから剥離して使用されるシールが粘着されたシール製品を一単位とする単位シール製品が、
    一端縁側をのり付けされて多数枚積層して形成されたことを特徴とするシール製品。
  4. セパレータの片面あるいは両面にシール材が粘着された粘着シール材を使用し、シールの型抜き工程により前記セパレータが一または複数の折り返し位置で折り返される各々のセパレータ部ごとに前記シール材を型抜きしてシールを形成し、切り込み線入れ工程にり前記セパレータに前記折り返し位 置でセパレータを折り返した際にセパレータの折り返し片の端縁を係止する切り込み線を形成した後、
    前記セパレータを型抜きして、セパレータが前記折り返し位置で折り返し可能に設けられるとともに、前記切り込み線がセパレータに形成され、前記折り返し位置で区分された各々のセパレータ部に、セパレータから剥離して使用される前記型抜きされたシールが粘着された個片のシール製品を製造することを特徴とするシール製品の製造方法。
  5. セパレータの片面あるいは両面にシール材が粘着された粘着シール材を使用し、シールの型抜き工程により前記セパレータが一または複数の折り返し位置で折り返される各々のセパレータ部ごとに前記シール材を型抜きしてシールを形成し、切り込み線入れ工程にり前記セパレータに前記折り返し位置でセパレータを折り返した際にセパレータの折り返し片の端縁を係止する切り込み線を形成した後、
    前記粘着シール材を所定間隔で裁断することにより、セパレータが前記折り返し位置で折り返し可能に設けられるとともに、前記切り込み線がセパレータに形成され、前記折り返し位置で区分された各々のセパレータ部に、セパレータから剥離して使用される前記型抜きされたシールが粘着されたシール製品を一単位とする単位シール製品が多数個連接されたシール製品を製造することを特徴とするシール製品の製造方法。
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