JP3596806B2 - 商品販売データ処理装置および商品販売データ処理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金銭を収納するドロワ装置を一体的に備えるPOS(Point Of Sales)端末等の商品販売データ処理装置を含む商品販売データ処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ドロワ装置とPOS端末とが一体化された商品販売データ処理装置がある。ドロワ装置は、ケーシングに対して引き出し自在に収納されるドロワを備えている。ドロワ内には、金銭を収納するマネーケースが着脱自在に設けられている。通常、引き出しは施錠されており、替えキーや預/現計キー等の押し下げ等によってドロワの開放が宣言された場合にのみ開錠され、マネーケースが開放されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、替えキーや預/現計キー等の押し下げのみでドロワを容易に開放することができるため、開閉のための操作の仕方を知っている人間であれば誰でもドロワの開閉を行ことが可能となり、セキュリティー性に不安を抱えている。
【0004】
このため、特開平6−274759号公報には、指紋を検出する指紋センサ、登録者の指紋を予め登録しておく辞書等を備えたキャッシュレジスタが開示されている。同公報に開示された技術によれば、ドロワ開放時に、指紋センサにより検出した指紋と辞書に登録されている指紋とが合致した場合にのみ、ドロワがオープンされるため、登録されていない人物が不正にドロワを開放することを防止することができる。しかし、辞書に登録されている全ての指紋を照合するため、例えば、大型店舗等の店員を多数抱えている場合には、照合に時間がかかり、精算作業での作業効率が低下することが懸念される。また、このように精算作業で手間取ることにより、顧客に対して与える印象が悪くなってしまうことも懸念される。
【0005】
本発明は、ドロワの開閉に関してセキュリティー性の高い商品販売データ処理装置を得ることを目的とする。
【0006】
本発明は、煩雑な操作を必要とせずに、ドロワの開閉に関してセキュリティー性の高い商品販売データ処理装置および商品販売データ処理システムを得ることを目的とする。
【0007】
本発明は、ドロワの開閉に関して作業効率を低下させずに高いセキュリティー性を有する商品販売データ処理装置および商品販売データ処理システムを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の商品販売データ処理装置は、商品の売上登録処理を実行する商品販売データ処理装置において、ケーシングに対して引き出し自在なドロワを備えるドロワ装置と、前記ドロワをその閉塞位置で解除自在にロックするロック機構と、指紋を読み取り、読み取った前記指紋に基づいた指紋データを出力する指紋読取装置と、前記売上登録を行う販売員の前記指紋データが予め記憶される第1の記憶領域と、前記販売員以外の店員の前記指紋データが予め記憶される第2の記憶領域とを有する指紋データ記憶テーブルと、前記指紋読取装置による前記指紋の読取処理を含んで前記ドロワの開放を宣言する開放宣言手段と、前記開放宣言手段により前記ドロワの開放が宣言される毎に、前記指紋読取装置より出力された前記指紋データに合致する前記指紋データが前記第1の記憶領域にあるか否かを判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段によって合致する前記指紋データがないと判断した場合に、前記指紋読取装置より出力された前記指紋データに合致する前記指紋データが前記第2の記憶領域にあるか否かを判断する第2の判断手段と、前記第1または第2の判断手段のいずれか一方による判断が肯定的である場合に、ロックを解除させるように前記ロック機構を駆動制御するロック解除手段と、を備える。
【0009】
したがって、開放宣言手段により指紋の読取処理を含むドロワの開放が宣言される毎に、指紋データ記憶テーブルが参照されて、第1または第2の判断手段のいずれか一方によって指紋読取装置より出力された指紋データに合致する指紋データがあると判断された場合にのみ、ロック解除手段によってロックが解除されるようにロック機構が駆動制御される。例えば、第1の判断手段によって第1の記憶領域にある指紋データに合致すると判断された場合には、第2の判断手段による第2の記憶領域の検索結果を待たずにロックが解除される。これによって、店員等の予め登録された人以外の人がドロワを開けることができないようにするとともに、必要最小限の時間でドロワを開放させることが可能になる。
【0010】
請求項2記載の発明の商品販売データ処理装置は、商品の売上登録処理を実行する商品販売データ処理装置において、ケーシングに対して引き出し自在なドロワを備えるドロワ装置と、前記ドロワをその閉塞位置で解除自在にロックするロック機構と、指紋を読み取り、読み取った前記指紋に基づいた指紋データを出力する指紋読取装置と、店員の前記指紋データが予め記憶される指紋データ記憶テーブルと、指紋登録処理の実行を宣言する登録宣言手段と、前記登録宣言手段により前記指紋登録処理の実行が宣言され、前記指紋登録処理として、前記指紋読取装置によって読み取られて出力された前記指紋データが前記指紋データ記憶テーブルに記憶されている前記指紋データの一つに合致する場合、この指紋データを記憶領域に記憶する指紋データ記憶手段と、前記指紋読取装置による前記指紋の読取処理を含んで前記ドロワの開放を宣言する開放宣言手段と、前記開放宣言手段により前記ドロワの開放が宣言される毎に、前記指紋読取装置より出力された前記指紋データが前記記憶領域に記憶されている前記指紋データに合致するか否かを判断する第3の判断手段と、前記第3の判断手段によって合致する前記指紋データがないと判断した場合に、前記指紋読取装置より出力された前記指紋データに合致する前記指紋データが前記指紋データ記憶テーブルにあるか否かを判断する第4の判断手段と、前記第3または第4の判断手段のいずれか一方による判断が肯定的である場合に、ロックを解除させるように前記ロック機構を駆動制御するロック解除手段と、を備える。
【0011】
したがって、登録宣言手段により指紋登録処理の実行が宣言され、指紋読取装置により読み取られ出力された指紋データが指紋データ記憶テーブルに記憶されている指紋データの一つに合致する場合、この指紋データが指紋データ記憶手段により記憶領域に記憶される。開放宣言手段により指紋の読取処理を含むドロワの開放が宣言される毎に、指紋読取装置より出力された指紋データが記憶領域に記憶された指紋データに合致するか否かが第3の判断手段によって判断され、合致しないと判断された場合にのみ、この指紋データが指紋データ記憶テーブルに記憶された指紋データに合致するか否かが第4の判断手段によって判断される。いずれかにより合致すると判断された場合にのみ、ロック解除手段によってロックが解除されるようにロック機構が駆動制御される。これによって、店員等の予め登録された人以外の人がドロワを開けることができないようにするとともに、予め記憶された最も使用頻度が高いと推測される指紋データに関しての判断を最初に実行することにより必要最小限の時間でドロワを開放させることが可能になる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の商品販売データ処理装置において、前記指紋データ記憶テーブルに記憶された前記指紋データに合致する前記指紋データがないと判断した場合に、前記指紋読取装置より出力された前記指紋データを不正履歴として記憶領域に登録する不正履歴登録手段を備える。
【0013】
したがって、合致する指紋データがない場合には、ロック機構のロック解除が拒絶され、不正にドロワを開けようとした人の指紋データが不正履歴として登録される。これによって、ドロワが不正に開けられることを防止することが可能になる。
【0014】
請求項4記載の発明の商品販売データ処理システムは、商品の売上登録処理を実行する複数台の商品販売データ処理装置が外部機器を介して通信自在に接続された商品販売データ処理システムにおいて、各商品販売データ処理装置毎に設けられ、ケーシングに対して引き出し自在なドロワを備えるドロワ装置と、各ドロワ装置毎に設けられ、前記ドロワをその閉塞位置で解除自在にロックするロック機構と、各商品販売データ処理装置毎に設けられ、指紋を読み取り、読み取った前記指紋に基づいた指紋データを対応する前記商品販売データ処理装置に対して出力する指紋読取装置と、各商品販売データ処理装置毎に設けられ、売上登録を行う販売員の前記指紋データが予め記憶される第1の記憶テーブルと、前記外部機器に設けられ、前記販売員以外の店員の前記指紋データが予め記憶される第2の記憶テーブルと、各商品販売データ処理装置毎に設けられ、対応する前記指紋読取装置による前記指紋の読取処理を含んで対応する前記ドロワの開放を宣言する開放宣言手段と、各商品販売データ処理装置毎に、前記開放宣言手段により前記ドロワの開放が宣言される毎に、この開放宣言手段に応じた前記指紋読取装置より出力された前記指紋データに合致する前記指紋データが前記第1の記憶テーブルにあるか否かを判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段によって合致する前記指紋データがないと判断した場合に、前記指紋読取装置より出力された前記指紋データに合致する前記指紋データが前記第2の記憶テーブルにあるか否かを判断する第2の判断手段と、各商品販売データ処理装置毎に、前記第1または第2の判断手段のいずれか一方による判断が肯定的である場合に、対応する前記ロック機構のロックを解除させるように前記ロック機構を駆動制御するロック解除手段と、を備える。
【0015】
したがって、各商品販売データ処理装置毎に、開放宣言手段により指紋の読取処理を含むドロワの開放が宣言される毎に、指紋データ記憶テーブルが参照されて、第1または第2の判断手段のいずれか一方によって指紋読取装置より出力された指紋データに合致する指紋データがあると判断された場合にのみ、ロック解除手段によってロックが解除されるようにロック機構が駆動制御される。第1の判断手段によって第1の記憶領域にある指紋データに合致すると判断された場合には、第2の判断手段による第2の記憶領域の検索結果を待たずにロックが解除される。これによって、店員等の予め登録された人以外の人がドロワを開けることができないようにすることが可能になる。また、販売員等の使用頻度が高いと推測される指紋データが各商品販売データ処理装置毎に記憶されているため、ドロワの開放に関する処理速度を向上させることが可能になる。
【0016】
請求項5記載の発明の商品販売データ処理システムは、商品の売上登録処理を実行する複数台の商品販売データ処理装置が外部機器を介して通信自在に接続された商品販売データ処理システムにおいて、各商品販売データ処理装置毎に設けられ、ケーシングに対して引き出し自在なドロワを備えるドロワ装置と、各ドロワ装置毎に設けられ、前記ドロワをその閉塞位置で解除自在にロックするロック機構と、各商品販売データ処理装置毎に設けられ、指紋を読み取り、読み取った前記指紋に基づいた指紋データを対応する前記商品販売データ処理装置に対して出力する指紋読取装置と、前記外部機器に設けられ、店員の前記指紋データが予め記憶される指紋データ記憶テーブルと、各商品販売データ処理装置毎に設けられ、指紋登録処理の実行を宣言する登録宣言手段と、各商品販売データ処理装置毎に、前記登録宣言手段により前記指紋登録処理の実行が宣言され、前記指紋登録処理として、対応する前記指紋読取装置によって読み取られて出力された前記指紋データが前記指紋データ記憶テーブルに記憶されている前記指紋データの一つに合致する場合、この指紋データを記憶領域に記憶する指紋データ記憶手段と、各商品販売データ処理装置毎に設けられ、対応する前記指紋読取装置による前記指紋の読取処理を含んで対応する前記ドロワの開放を宣言する開放宣言手段と、各商品販売データ処理装置毎に、前記開放宣言手段により前記ドロワの開放が宣言される毎に、この開放宣言手段に応じた前記指紋読取装置より出力された前記指紋データが前記記憶領域に記憶されている前記指紋データに合致するか否かを判断する第3の判断手段と、前記第3の判断手段によって合致する前記指紋データがないと判断した場合に、前記指紋読取装置より出力された前記指紋データに合致する前記指紋データが前記指紋データ記憶テーブルにあるか否かを判断する第4の判断手段と、前記商品販売データ処理装置毎に、前記第3または第4の判断手段のいずれか一方による判断が肯定的である場合に、対応する前記ロック機構のロックを解除させるように前記ロック機構を駆動制御するロック解除手段と、を備える。
【0017】
したがって、各商品販売データ処理装置毎に、登録宣言手段により指紋登録処理の実行が宣言され、指紋読取装置により読み取られ出力された指紋データが指紋データ記憶テーブルに記憶されている指紋データの一つに合致する場合、この指紋データが指紋データ記憶手段により記憶領域に記憶される。開放宣言手段により指紋の読取処理を含むドロワの開放が宣言される毎に、対応する指紋読取装置より出力された指紋データが記憶領域に記憶された指紋データに合致するか否かが第3の判断手段によって判断され、合致しないと判断された場合にのみ、この指紋データが指紋データ記憶テーブルに記憶された指紋データに合致するか否かが第4の判断手段によって判断される。いずれかにより合致すると判断された場合にのみ、ロック解除手段によって対応するロック機構のロックが解除される。これによって、店員等の予め登録された人以外の人がドロワを開けることができないようにすることが可能になる。また、各商品販売データ処理装置に関して最も使用頻度が高いと推測される指紋データを予め記憶させ、この指紋データに関しての判断を最初に実行することにより必要最小限の時間でドロワを開放させることが可能になる。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項3または4記載の商品販売データ処理システムにおいて、予め記憶されている前記指紋データに合致する前記指紋データがないと判断した場合に、前記指紋読取装置より出力された前記指紋データを不正履歴として記憶領域に登録する不正履歴登録手段を備える。
【0019】
したがって、合致する指紋データがない場合には、ロック機構のロック解除が拒絶され、不正にドロワを開けようとした人の指紋データが不正履歴として登録される。これによって、ドロワが不正に開けられることを防止することが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図6に基づいて説明する。本実施の形態は、商品販売データ処理装置としてドロワ装置を備えるPOS端末に適用した一例を示すものである。
【0021】
図1は、本発明の第1の実施の形態のPOS端末2およびドロワ装置1を示す斜視図である。ドロワ装置1上に載置されたPOS端末2には、各種のキーが集合するキーボード3、図示しない鍵によって操作モードを切り替え操作するコントロールキー4、プリンタ5(図4参照)によって印字されるレシートを発行するレシート発行口6およびジャーナル窓7が設けられている。図1中のPOS端末2のキーボード3の左側には、指紋読取装置8が設けられている。この指紋読取装置8は、読取窓9を介してスキャナ(図示せず)等により読み取った指紋を画像処理することにより、コンピュータによる処理が可能な指紋データ(図5参照) 41として出力する。なお、読み取った指紋を指紋データ41とする技術については、公知であるため、説明を省略する。また、図1中のPOS端末2の右側上方には、操作者の表示部として機能するディスプレイ10が配置され、このディスプレイ10の近傍には、客側の表示部として機能する客側ディスプレイ11が立設されている。また、このPOS端末2には、商品コードを光学的に読み取るバーコードスキャナ12が接続されている。
【0022】
ここで、図2は、POS端末2のキーボード3の各種のキーの配列を示す平面図である。キーボード3は、押し下げられることによりドロワ装置1の開放を宣言する開放宣言手段としての替えキー13、預/現計キー14等の各種のキーをブロック毎に配列した外観構造を有している。また、預/現計キー14は、押し下げられることにより売上登録処理において現金による決済を宣言する。それ以外のキーについては、従来のPOS端末2が備えるキーであって本実施の形態に特有の機能とは無関係であるためその説明は省略する。
【0023】
ドロワ装置1は、全面開口の箱型のケーシング15と、ケーシング15に引き出し自在に収納されるドロワ16とを備えている。ドロワ16には、金銭を収納するマネーケース17が着脱自在に設けられている。
【0024】
ここで、図3は、ドロワ装置1の内部構造を概略的に示す平面図である。ケーシング15の内側の両側壁には、レール18が水平方向に配置されている。ドロワ16の両側面には、レール18により案内される転動ローラ19が取り付けられている。このような機構により、ドロワ16はケーシング15に対して引き出し自在となる。ドロワ16の背面側(図3中左側)には、先端が上方へ屈曲された突起20が取り付けられている。ドロワ16の背面と対向するケーシング15の奥内側の底面には、ソレノイド21が取り付けられている。このソレノイド21には、鉄芯22に回動自在に取り付けられた係止爪24が連結されている。この係止爪24の中間部は、位置固定された支軸23に回動自在に連結され、図示しないばね等によって、突起20に係止する方向へ付勢されている。このような機構により、ソレノイド21に通電して、係止爪24を時計回り方向へ回動させることで、係止爪24と突起20との係止(ロック)が解除される(図3(b))。本実施の形態では、係止爪24、突起20およびソレノイド21によってロック機構25が形成されている。
【0025】
また、ケーシング15の奥内側の底面には、フレーム26が立設されており、このフレーム26には、ドロワ16を開放する方向へ付勢する圧縮ばね27が取り付けられている。このような機構により、係止爪24と突起20とのロックが解除された場合には、圧縮ばね27による付勢力によりドロワ16が開放状態へ自動的に移動する。ドロワ16をケーシング15に押し込むと、係止爪24が再び突起20に係止することによりドロワ16が収納状態でロックされる(図3(a))。本実施の形態では、この収納状態にあるドロワ16の位置を閉塞位置とする。
【0026】
図4は、POS端末2に内蔵された各部の電気的接続を示すブロック図である。POS端末2は、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す)28を内蔵し、このマイコン28が上述した指紋読取装置8、ソレノイド21、キーボード3、コントロールキー4、プリンタ5、ディスプレイ10および客側ディスプレイ11等の各部をバスライン29と各種制御回路(図示せず)を介して駆動制御する。マイコン28は、各部を集中的に駆動制御するCPU30に、アドレスバス、データバス等のバスライン29を介して、固定的データを予め格納するROM31、可変的なデータを書き換え自在に格納するRAM32、日付や時刻を計測するタイマ33を接続することにより形成されている。RAM32は、可変的なデータを書き換え自在に格納する機能を利用して、印字バッファや表示バッファ等のワークエリアや画像メモリ等の機能をも果たす。
【0027】
CPU30に接続されたバスライン29には、HDD34が接続されている。HDD34には、制御プログラムや、商品マスタファイル、売上ファイルおよび指紋データ記憶テーブル35等が格納されている。HDD34に格納された制御プログラムは、POS端末2起動時に商品マスタファイルとともにRAM32に書き込まれ、これによって、マイコン28による各部の駆動制御が可能な状態になる。ここで、図5は、指紋データ記憶テーブル35のファイル構造を示す概略図である。指紋データ記憶テーブル35は、主に売上登録操作を行う販売員の指紋データ41を予め記憶する第1の記憶領域としての販売員ファイル36と、販売員以外の店員の指紋データ41を予め記憶する第2の記憶領域としての店員ファイル37とを有している。販売員ファイル36および店員ファイル37には、責任者毎に設定された責任者番号38に対応づけて、責任者名称39、パスワード40、予め指紋読取装置8より読み取って出力された指紋データ41等が記憶されている。指紋データ記憶テーブル35に記憶される指紋データ41は、図5に示すように、コード化されている。
【0028】
特に図示しないが、商品マスタファイルは、商品コード毎に商品名、単価等の情報が対応づけられて記憶するファイル構造を備えている。また、特に図示しないが、売上ファイルは、売上明細や売上日付および売上金額等の商品売上履歴を記憶するファイル構造を備えている。さらに、特に図示しないが、HDD34には、ドロワの開放履歴が登録されるオープン履歴記憶エリア、ドロワの開放が不正に行われた履歴が登録される不正履歴登録エリア等が確保されている。このため、HDD34は記憶領域としても機能する。
【0029】
特に図示しないが、RAM32には、後述する売上登録処理で指紋読取装置8より出力された指紋データ41が、一時記憶される照合データエリアが確保されている。また、特に図示しないが、RAM32には、POS端末2の起動時に、各POS端末2毎に登録された責任者番号38やPOS端末2の起動時刻等を一時記憶する責任者エリア(図示せず)が確保されている。この責任者エリアに記憶される各種の情報は、当該POS端末2を使用する責任者が変わる毎に更新され、その更新履歴は、例えば、HDD34等に格納された図示しない責任者履歴ファイルに登録される。
【0030】
また、マイコン28には、例えば、ストアコントローラ等の外部機器との間でデータの授受を行う通信I/F42がバスライン29を介して接続されている。
【0031】
ここで、HDD34に格納された制御プログラムに基づいてマイコン28が実行する機能について説明する。POS端末2では、コントロールキー4の切り替え操作によって、設定、登録、精算等の動作モードが設定される。
【0032】
図6は、売上登録処理を概略的に示すフローチャートである。この売上登録処理は、コントロールキー4が登録モードにある場合に実行される。売上登録処理では、指紋読取装置8より出力された指紋データ41があったと判断する(S1のY)、替えキー13の押し下げがあったと判断する(S3のY)、商品データの入力があったと判断する(S11のY)または預/現計キー14の押し下げ(S13のY)があったと判断するまで、待機する。
【0033】
ステップS1で、指紋読取装置8より出力された指紋データ41があったと判断した場合には(S1のY)、指紋読取装置8より出力された指紋データ41をRAM32の照合データエリアに一時記憶する(S2)。
【0034】
一方、ステップS1で、指紋読取装置8より出力された指紋データ41がないと判断した場合にも(S1のN)、以降の売上登録処理を並列的に実行しながら、指紋読取装置8より出力された指紋データ41があったと判断するまで待機し、指紋読取装置8より出力された指紋データ41があったと判断した場合には、RAM32の照合データエリアに随時記憶する。
【0035】
ステップS3で、替えキー13の押し下げがあったと判断した場合には(S3のY)、照合エリアを検索して、替えキー13の押し下げがあったと判断するまでに照合データエリアに記憶された指紋データ41の有無を判断する(S4)。
【0036】
ステップS4で、替えキー13の押し下げがあったと判断するまでに照合データエリアに指紋データ41が記憶されていないと判断した場合には(S4のN)、一定時間が経過するまで(S6のY)、ディスプレイ10に「指紋読取操作を行ってください」等のガイドメッセージを表示することにより指紋読取を要求する(S5)。
【0037】
ステップS6で、一定時間が経過したと判断した場合には(S6のY)、再度、照合データエリアに記憶された指紋データ41の有無を判断する(S7)。
【0038】
ステップS4あるいはステップS7で、照合データエリアに記憶された指紋データ41があったと判断した場合には(S4のY、S7のY)、指紋データ記憶テーブル35の販売員ファイル36を検索して、照合データエリアに記憶された指紋データ41に合致する指紋データ41があるか否かを判断する(S8)。ここに、第1の判断手段としての機能が実行される。
【0039】
ステップS8で、指紋データ記憶テーブル35の販売員ファイル36を検索して、照合データエリアに記憶された指紋データ41に合致する指紋データ41がないと判断した場合には(S8のN)、指紋データ記憶テーブル35の店員ファイル37を検索して、照合データエリアに記憶された指紋データ41に合致する指紋データ41があるか否かを判断する(S9)。ここに、第2の判断手段としての機能が実行される。
【0040】
一方、ステップS8で指紋データ記憶テーブル35の販売員ファイル36を検索して、合致する指紋データ41があると判断した場合(S8のY)、あるいは、ステップS9で指紋データ記憶テーブル35の店員ファイル37を検索して、合致する指紋データ41があると判断した場合には(S9のY)、合致すると判断された指紋データ41に対応する店員コード等の操作者識別情報と、替えキー13が押し下げられた時刻とを含むドロワオープン履歴をHDD34のオープン履歴登録エリアに登録し(S10)、ステップS21に進む。
【0041】
また、ステップS9で、指紋データ記憶テーブル35の店員ファイル37を検索して、照合データエリアに記憶された指紋データ41に合致する指紋データ41がないと判断した場合には(S9のN)、ステップS22に進む。
【0042】
ステップS11で、バーコードスキャナ12によるバーコードの読み取り等による商品データの入力があったと判断した場合には(S11のY)、売上登録処理を実行する(S12)。なお、売上登録処理については、公知の技術であるため、説明を省略する。売上登録処理は、預/現計キー14の押し下げがあったと判断するまで(S13のY)、繰り返して実行する。
【0043】
ステップS13で、預/現計キー14の押し下げがあったと判断した場合には(S13のY)、預/現計キー14の押し下げがあったと判断するまでに照合データエリアに記憶された指紋データ41の有無を判断する(S14)。
【0044】
ステップS14で、預/現計キー14の押し下げがあったと判断するまでに照合データエリアに記憶された指紋データ41がないと判断した場合には(S14のY)、ステップS15からステップS17までの処理を実行する。なお、ステップS15からステップS17までの処理は、ステップS5からステップS7までの処理と同様の処理であるため説明を省略する。
【0045】
ステップS14で預/現計キー14の押し下げがあったと判断するまでに照合データエリアに記憶された指紋データ41があったと判断した場合(S14のY)、あるいは、ステップS17で一定時間が経過したと判断するまでに照合データエリアに記憶された指紋データ41があったと判断した場合には(S17のY)、指紋データ記憶テーブル35の販売員ファイル36を検索して、照合データエリアに記憶された指紋データ41に合致する指紋データ41があるか否かを判断する(S18)。ここに、第1の判断手段としての機能が実行される。
【0046】
ステップS18で、指紋データ記憶テーブル35の販売員ファイル36を検索して、照合データエリアに記憶された指紋データ41に合致する指紋データ41がないと判断した場合には(S18のN)、指紋データ記憶テーブル35の店員ファイル37を検索して、照合データエリアに記憶された指紋データ41に合致する指紋データ41があるか否かを判断する(S19)。ここに、第2の判断手段としての機能が実行される。
【0047】
一方、ステップS18で指紋データ記憶テーブル35の販売員ファイル36を検索して、合致する指紋データ41があると判断した場合(S18のY)、あるいは、ステップS19で指紋データ記憶テーブル35の店員ファイル37を検索して、合致する指紋データ41があると判断した場合には(S19のY)、売上ファイルに売上履歴を登録するとともに、合致すると判断された指紋データ41に対応する店員コード等の操作者識別情報と預/現計キー14が押し下げられた時刻とを含むドロワオープン履歴をHDD34のオープン履歴登録エリアに登録し(S20)、ソレノイド21をONにする(S21)。ここに、ロック解除手段としての機能が実行される。これによって、係止爪24と突起20との係止が解除されてロック機構25のロックが解除され、圧縮ばね27の付勢力によりドロワ16が開放方向へスライドし、マネーケース17が開放される。
【0048】
一方、ステップS19で、指紋データ記憶テーブル35の店員ファイル37を検索しても、照合データエリアに記憶された指紋データ41に合致する指紋データ41がないと判断した場合には(S19のN)、照合データエリアに記憶された指紋データ41と、預/現計キー14が押し下げられた時刻とを不正履歴としてHDD34の不正履歴登録エリアに登録し(S22)、図示しないブザー等によって警告音を発する等の処理を実行することにより、不正を周囲に報知する(S23)。ここに、不正履歴登録手段としての機能が実行される。
【0049】
また、照合データエリアに記憶された指紋データ41は、ドロワオープン履歴がオープン履歴登録エリアに登録される毎、あるいは、不正履歴が不正履歴登録エリアに登録される毎にクリアされ、以降の売上登録処理に備える。
【0050】
ここに、替えキー13あるいは預/現計キー14の押し下げにより、指紋読取装置8により読み取った指紋データ41を照合データ記憶エリアに記憶する処理を含むドロワ16の開放が宣言され、指紋データ記憶テーブル35を参照して、照合データエリアに記憶された指紋データ41に合致する指紋データ41があると判断された場合にのみ、ソレノイド21がONとされて係止爪24と突起20との係止が解除され、ドロワ16が開放されるため、店員等の予め登録された人以外の人がドロワ16を開けることができないようにすることが可能になり、ドロワ16の開閉に関するセキュリティー性を向上させることができる。また、販売員ファイル36にある指紋データ41に合致する指紋データ41があると判断された場合には、店員ファイル37を検索する処理を行わずにソレノイド21がONとされて係止爪24と突起20との係止が解除されるため、必要最小限の時間でドロワ16を開放させることができる。さらに、指を読取窓9に近づけて指紋を読み取らせる操作を追加するのみで、煩雑な操作を必要とせずに、ドロワ16の開閉に関してセキュリティー性を向上させることができる。
【0051】
なお、本実施の形態では、不正を報知する方法として、図示しないブザー等により警告音を鳴らすようにしたが、これに限るものではなく、例えば、POS端末2を専用回線等のネットワークを通じて警備会社や本部のコンピュータに予め接続しておくことにより、不正を警備会社や本部のコンピュータ等に報知するようにしてもよい。
【0052】
本発明の第2の実施の形態を図7ないし図8に基づいて説明する。第1の実施の形態と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する。以降の実施の形態についても同様とする。
【0053】
第2の実施の形態では、POS端末2の起動時に、責任者としてそのPOS端末2を起動させた販売員等の指紋を記憶させることにより初めて当該POS端末2における全ての処理の実行を可能とする点が第1の実施の形態と異なる点である。
【0054】
このため、第2の実施の形態のRAM32には、POS端末2起動時に登録された責任者の指紋データ41を記憶する記憶領域としての操作者エリア(図示せず)が確保されている。
【0055】
図7は、第2の実施の形態の責任者設定処理を概略的に示すフローチャートである。指紋登録処理としての責任者設定処理は、コントロールキー4が設定モードにある場合に実行される。本実施の形態では、CPU30は、コントロールキー4が設定モードにある状態で読取窓9を介して指紋を読み取ったと判断した場合、責任者設定処理の実行が宣言されたと判断し、責任者設定処理を実行する。ここに、登録宣言手段としての機能が実行される。
【0056】
まず、指紋読取装置8により指紋を読み取り(T1)、指紋データ記憶テーブル35を検索して、指紋読取装置8より出力された指紋データ41に合致する指紋データ41があるか否かを判断する(T2)。
【0057】
ステップT2で、指紋データ記憶テーブル35を検索して、指紋読取装置8より出力された指紋データ41に合致する指紋データ41があると判断した場合には(T2のY)、この指紋データ41をRAM32の操作者エリアに記憶し、登録モードにおける売上登録処理を含むPOS端末2における全ての処理の実行を可能とする(T3)。ここに、指紋データ記憶手段としての機能が実行される。
【0058】
一方、ステップT2で、指紋データ記憶テーブル35を検索して、指紋読取装置8より出力された指紋データ41に合致する指紋データ41がないと判断した場合には(T2のN)、「該当するデータがありません」等のエラーメッセージを表示する等のエラー処理を実行する(T4)。
【0059】
図8は、第2の実施の形態の売上登録処理を概略的に示すフローチャートである。第2の実施の形態の売上登録処理は、コントロールキー4が登録モードにある場合に実行される。ステップT11からステップT17までの処理は、ステップS1からステップS7までと同様の処理を実行する。
【0060】
ステップT13で替えキー13の押し下げがあったと判断するまでに照合データエリアに記憶された指紋データ41があったと判断した場合(T13のY)、あるいは、ステップT17で一定時間が経過したと判断するまでに照合データエリアに記憶された指紋データ41があったと判断した場合には(T17のY)、RAM32の操作者エリアを検索して、照合データエリアに記憶された指紋データ41と合致するか否かを判断する(T18)。ここに、第3の判断手段としての機能が実行される。
【0061】
ステップT18で、RAM32の操作者エリアを検索して、照合データエリアに記憶された指紋データ41と合致しないと判断した場合には(T18のN)、指紋データ記憶テーブル35を検索して、照合データエリアに記憶された指紋データ41と合致する指紋データ41があるか否かを判断する(T19)。ここに、第4の判断手段としての機能が実行される。
【0062】
一方、ステップT18でRAM32の操作者エリアを検索して、合致する指紋データ41があると判断した場合に(T18のY)、あるいは、ステップT19で指紋データ記憶テーブル35を検索して、合致する指紋データ41があると判断した場合には(T19のY)、合致すると判断された指紋データ41に対応する店員コード等の操作者識別情報と、替えキー13が押し下げられた時刻とを含むドロワオープン履歴をHDD34のオープン履歴登録エリアに登録し(T20)、ステップT31に進む。
【0063】
また、ステップT19で、指紋データ記憶テーブル35を検索して、照合データエリアに記憶された指紋データ41と合致する指紋データ41がないと判断した場合には(T19のN)、ステップT32に進む。
【0064】
ステップT21からステップT27までは、ステップS11からステップS17までの処理と同様の処理を実行する。
【0065】
ステップT24で預/現計キー14の押し下げがあったと判断するまでに照合データエリアに記憶された指紋データ41があったと判断した場合(T24のY)、あるいは、ステップT27で一定時間が経過したと判断するまでに照合データエリアに記憶された指紋データ41があったと判断した場合には(T27のY)、照合データエリアに記憶された指紋データ41が操作者エリアに記憶されている指紋データ41と合致するか否かを判断する(T28)。ここに、第3の判断手段としての機能が実行される。
【0066】
ステップT28で、照合データエリアに記憶された指紋データ41が操作者エリアに記憶されている指紋データ41と合致しないと判断した場合には(T28のN)、指紋データ記憶テーブル35を検索して、指紋読取装置8より出力された指紋データ41と合致する指紋データ41があるか否かを判断する(T29)。ここに、第4の判断手段としての機能が実行される。
【0067】
一方、ステップT28で操作者エリアに記憶されている指紋データ41と合致すると判断した場合(T28のY)、あるいは、ステップT29で指紋データ記憶テーブル35を検索して、合致する指紋データ41があると判断した場合には(T29のY)、売上ファイルに売上履歴を登録するとともに、合致すると判断された指紋データ41に対応する店員コード等の操作者識別情報と預/現計キー14が押し下げられた時刻とを含むドロワオープン履歴をHDD34のオープン履歴登録エリアに登録し(T30)、ソレノイド21をONにする(T31)。ここに、ロック解除手段としての機能が実行される。これによって、係止爪24と突起20との係止が解除されてロック機構25のロックが解除されて圧縮ばね27の付勢力によりドロワ16が開放方向へスライドし、マネーケース17が開放される。
【0068】
一方、ステップT29で、指紋データ記憶テーブル35を検索しても、読み取った指紋データ41と合致する指紋データ41がないと判断した場合には(T29のN)、照合データエリアに記憶された指紋データ41と、預/現計キー14が押し下げられた時刻とを不正履歴としてHDD34の不正登録エリアに登録し(T32)、図示しないブザー等によって警告音を発する等の処理により、不正を周囲に報知する(T33)。ここに、不正履歴登録手段としての機能が実行される。これによって、ドロワ16が不正に開放されることを防止して、ドロワ16の開放に関する信頼性を向上させることができる。
【0069】
ここに、替えキー13あるいは預/現計キー14の押し下げによりドロワ装置1の開放が宣言された場合には、まず、操作者エリアに記憶された指紋データ41が照合データエリアに記憶された指紋データ41に合致するか否かが判断され、合致しないと判断された場合には、この指紋データ41が指紋データ記憶テーブル35に記憶された指紋データ41に合致するか否かが判断され、いずれかにより合致すると判断された場合にのみ、ソレノイド21がONとされることによって係止爪24と突起20との係止が解除されてドロワ16が開放される。これによって、店員等の予め登録された人以外の人がドロワ装置1を開けることができないようにするとともに、最も使用頻度が高いと推測される指紋データ41を限定して最初に検索するため、必要最小限の時間でドロワ16を開放させることができる。
【0070】
本発明の第3の実施の形態を図9に基づいて説明する。第3の実施の形態は、商品販売データ処理システムとしてPOSシステムへの適用例であり、店員ファイル37がストアコントローラに記憶されている点が、第1の実施の形態と異なる点である。
【0071】
図9は、POSシステムを示す概略図である。POSシステム43は、例えば、店内に配置されて各々対応するドロワ装置1が接続された複数のPOS端末2が、店舗毎に設置される外部機器としてのストアコントローラ44を介して有線接続されて形成されている。特に図示しないが、ストアコントローラ44は、CPU、ROMおよびRAMがバスライン接続されることにより形成されたマイコンを内蔵しており、このマイコンによりストアコントローラ44の各部が駆動制御される。ストアコントローラ44のマイコンには、第2の記憶テーブルとしての店員ファイル37が格納されるHDDがバスライン接続されている。各POS端末2のHDD34には、第1の記憶テーブルとしての販売員ファイル36が格納されている。また、ストアコントローラ44のマイコンには、POS端末2等の外部機器との間で情報の授受を行う通信I/Fがバスライン接続されている。各POS端末2の通信I/F42は、ストアコントローラ44の通信I/Fに接続されている。これによって、ストアコントローラ44と各POS端末2との間で情報の通信が自在となる。さらに、ストアコントローラ44は、店舗毎の売上の集計等の処理を行うホストコンピュータ45に接続されている。
【0072】
このような構成において、図6に示すような、売上登録処理を実行する場合には、各POS端末2毎に、照合データエリアに記憶された指紋データ41の照合を含んだドロワの開閉を行うことが可能になるので、店員等の予め登録された人以外の人がドロワ16を開放させることができないようにすることができる。また、POS端末2を使用する頻度が高いと推測される販売員の指紋データ41が記憶された販売員ファイル36が各POS端末2毎に格納されているため、照合データエリアに記憶された指紋データ41に合致する指紋データ41が販売員ファイル36にあると判断した場合には、ストアコントローラ44の店員ファイル44との照合を行わせる必要がなく、必要最小限の時間でドロワ16を開放させることができる。これによって、売上登録処理を迅速に行うことができるので、店舗運用上、顧客に対する印象の向上を図ることができる。
【0073】
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態では、店員の指紋データ41が記憶される指紋データ記憶テーブル35が、ストアコントローラ44のHDDに格納されている点が、第2の実施の形態と異なる点である。
【0074】
このような構成において、図7に示すような、責任者設定処理を実行する場合、各POS端末2毎に、指紋読取装置より出力された指紋データは、対応するPOS端末2のRAM32の操作者エリアに記憶される。ここに、指紋データ記憶手段としての機能が実行される。この状態で、図8に示すような、売上登録処理を実行する場合には、最初に行う照合エリアに記憶された指紋データ41の照合を、各POS端末2の操作者エリアに登録された責任者として最も使用頻度が高いと推測される販売員の指紋データ41のみに限定して行うことで指紋データ41の照合の可否を判断する処理を迅速に行うことができ、操作者エリアに登録された指紋データ41に合致する指紋データ41があると判断した場合には直ちにロック機構25のロックを解除させるように駆動制御することで必要最小限の時間でドロワ16を開放させることができる。これによって、売上登録処理を迅速に行うことができ、店舗運用上、顧客に対する印象の向上を図ることができる。
【0075】
また、このようなPOSシステム43とすることにより、複数台のPOS端末2がストアコントローラ44を介して各種の情報を共有することが可能であり、あるコンピュータで不正履歴として登録された指紋データ41は別のPOS端末2においても不正履歴とされ、これによって、店舗全体でのドロワ16開閉における信頼性を向上させることができる。
【0076】
【発明の効果】
請求項1記載の商品販売データ処理装置によれば、予め登録された指紋データに合致する指紋データを読み取った場合にのみロックを解除してドロワを開放することが可能になるので、ドロワの開閉に関するセキュリティー性を向上させることができる。また、合致する指紋データがあると判断した時点で、ロックを解除することが可能になるので、ドロワの開放に関する処理速度を向上させることができる。
【0077】
請求項2記載の発明の商品販売データ処理装置によれば、予め登録された指紋データに合致する指紋データを読み取った場合にのみロックを解除してドロワを開放することが可能になるので、ドロワの開閉においてセキュリティー性を向上させることができる。また、最も使用頻度が高いと推測される指紋データを予め登録し、ドロワを開放する際には、まずこの指紋データに合致するかを判断することにより、ドロワの開放に関する処理速度を向上させることができる。
【0078】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の商品販売データ処理装置において、ドロワを不正に開けようとした場合には、指紋データを含む不正履歴が登録されるので、心理的にもドロワの開放を抑制する作用が働き、ドロワの開閉に関する信頼性を向上させることができる。
【0079】
請求項4記載の発明の商品販売データ処理システムによれば、各商品販売データ処理装置毎に、予め登録された指紋データに合致する指紋データを読み取った場合にのみロックを解除してドロワを開放することが可能になるので、ドロワの開閉に関するセキュリティー性を向上させることができる。また、販売員等の使用頻度が高いと推測される指紋データが各商品販売データ処理装置毎に記憶されているため、ドロワの開放に関する処理速度を向上させることができる。
【0080】
請求項5記載の発明の商品販売データ処理システムによれば、各商品販売データ処理装置毎に、予め登録された指紋データに合致する指紋データを読み取った場合にのみロックを解除してドロワを開放することが可能になるので、ドロワの開閉に関するセキュリティー性を向上させることができる。また、最も使用頻度が高いと推測される指紋データを各商品販売データ処理装置毎に予め登録し、ドロワを開放する際には、まずこの指紋データに合致するかを判断することにより、ドロワの開放に関する処理速度を向上させることができる。
【0081】
請求項6記載の発明によれば、請求項4または5記載の商品販売データ処理システムにおいて、ドロワを不正に開けようとした場合には、指紋データを含む不正履歴が登録されるので、心理的にもドロワの開放を抑制する作用が働き、ドロワの開閉に関する信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のPOS端末およびドロワ装置を示す斜視図である。
【図2】POS端末のキーボードの各種の配列を示す正面図である。
【図3】ドロワ装置の内部構造を概略的に示す平面図である。
【図4】POS端末に内蔵された各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図5】指紋データ記憶テーブルのファイル構造を示す概略図である。
【図6】第1の実施の形態の売上登録処理を概略的に示すフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態の操作者設定処理を概略的に示すフローチャートである。
【図8】第2の実施の形態の売上登録処理を概略的に示すフローチャートである。
【図9】第3の実施の形態のPOSシステムを示す概略図である。
【符号の説明】
1 ドロワ装置
8 指紋読取装置
25 ロック機構
35 指紋データ記憶テーブル
36 第1の記憶領域、第1の記憶テーブル
37 第2の記憶領域、第2の記憶テーブル
43 商品販売データ処理システム
44 外部機器
Claims (6)
- 商品の売上登録処理を実行する商品販売データ処理装置において、
ケーシングに対して引き出し自在なドロワを備えるドロワ装置と、
前記ドロワをその閉塞位置で解除自在にロックするロック機構と、
指紋を読み取り、読み取った前記指紋に基づいた指紋データを出力する指紋読取装置と、
前記売上登録を行う販売員の前記指紋データが予め記憶される第1の記憶領域と、前記販売員以外の店員の前記指紋データが予め記憶される第2の記憶領域とを有する指紋データ記憶テーブルと、
前記指紋読取装置による前記指紋の読取処理を含んで前記ドロワの開放を宣言する開放宣言手段と、
前記開放宣言手段により前記ドロワの開放が宣言される毎に、前記指紋読取装置より出力された前記指紋データに合致する前記指紋データが前記第1の記憶領域にあるか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段によって合致する前記指紋データがないと判断した場合に、前記指紋読取装置より出力された前記指紋データに合致する前記指紋データが前記第2の記憶領域にあるか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第1または第2の判断手段のいずれか一方による判断が肯定的である場合に、ロックを解除させるように前記ロック機構を駆動制御するロック解除手段と、
を備えることを特徴とする商品販売データ処理装置。 - 商品の売上登録処理を実行する商品販売データ処理装置において、
ケーシングに対して引き出し自在なドロワを備えるドロワ装置と、
前記ドロワをその閉塞位置で解除自在にロックするロック機構と、
指紋を読み取り、読み取った前記指紋に基づいた指紋データを出力する指紋読取装置と、
店員の前記指紋データが予め記憶される指紋データ記憶テーブルと、
指紋登録処理の実行を宣言する登録宣言手段と、
前記登録宣言手段により前記指紋登録処理の実行が宣言され、前記指紋登録処理として、前記指紋読取装置によって読み取られて出力された前記指紋データが前記指紋データ記憶テーブルに記憶されている前記指紋データの一つに合致する場合、この指紋データを記憶領域に記憶する指紋データ記憶手段と、
前記指紋読取装置による前記指紋の読取処理を含んで前記ドロワの開放を宣言する開放宣言手段と、
前記開放宣言手段により前記ドロワの開放が宣言される毎に、前記指紋読取装置より出力された前記指紋データが前記記憶領域に記憶されている前記指紋データに合致するか否かを判断する第3の判断手段と、
前記第3の判断手段によって合致する前記指紋データがないと判断した場合に、前記指紋読取装置より出力された前記指紋データに合致する前記指紋データが前記指紋データ記憶テーブルにあるか否かを判断する第4の判断手段と、
前記第3または第4の判断手段のいずれか一方による判断が肯定的である場合に、ロックを解除させるように前記ロック機構を駆動制御するロック解除手段と、
を備えることを特徴とする商品販売データ処理装置。 - 前記指紋データ記憶テーブルに記憶された前記指紋データに合致する前記指紋データがないと判断した場合に、前記指紋読取装置より出力された前記指紋データを不正履歴として記憶領域に登録する不正履歴登録手段を備える請求項1または2記載の商品販売データ処理装置。
- 商品の売上登録処理を実行する複数台の商品販売データ処理装置が外部機器を介して通信自在に接続された商品販売データ処理システムにおいて、
各商品販売データ処理装置毎に設けられ、ケーシングに対して引き出し自在なドロワを備えるドロワ装置と、
各ドロワ装置毎に設けられ、前記ドロワをその閉塞位置で解除自在にロックするロック機構と、
各商品販売データ処理装置毎に設けられ、指紋を読み取り、読み取った前記指紋に基づいた指紋データを対応する前記商品販売データ処理装置に対して出力する指紋読取装置と、
各商品販売データ処理装置毎に設けられ、売上登録を行う販売員の前記指紋データが予め記憶される第1の記憶テーブルと、
前記外部機器に設けられ、前記販売員以外の店員の前記指紋データが予め記憶される第2の記憶テーブルと、
各商品販売データ処理装置毎に設けられ、対応する前記指紋読取装置による前記指紋の読取処理を含んで対応する前記ドロワの開放を宣言する開放宣言手段と、
各商品販売データ処理装置毎に、前記開放宣言手段により前記ドロワの開放が宣言される毎に、この開放宣言手段に応じた前記指紋読取装置より出力された前記指紋データに合致する前記指紋データが前記第1の記憶テーブルにあるか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段によって合致する前記指紋データがないと判断した場合に、前記指紋読取装置より出力された前記指紋データに合致する前記指紋データが前記第2の記憶テーブルにあるか否かを判断する第2の判断手段と、
各商品販売データ処理装置毎に、前記第1または第2の判断手段のいずれか一方による判断が肯定的である場合に、対応する前記ロック機構のロックを解除させるように前記ロック機構を駆動制御するロック解除手段と、
を備えることを特徴とする商品販売データ処理システム。 - 商品の売上登録処理を実行する複数台の商品販売データ処理装置が外部機器を介して通信自在に接続された商品販売データ処理システムにおいて、
各商品販売データ処理装置毎に設けられ、ケーシングに対して引き出し自在なドロワを備えるドロワ装置と、
各ドロワ装置毎に設けられ、前記ドロワをその閉塞位置で解除自在にロックするロック機構と、
各商品販売データ処理装置毎に設けられ、指紋を読み取り、読み取った前記指紋に基づいた指紋データを対応する前記商品販売データ処理装置に対して出力する指紋読取装置と、
前記外部機器に設けられ、店員の前記指紋データが予め記憶される指紋データ記憶テーブルと、
各商品販売データ処理装置毎に設けられ、指紋登録処理の実行を宣言する登録宣言手段と、
各商品販売データ処理装置毎に、前記登録宣言手段により前記指紋登録処理の実行が宣言され、前記指紋登録処理として、対応する前記指紋読取装置によって読み取られて出力された前記指紋データが前記指紋データ記憶テーブルに記憶されている前記指紋データの一つに合致する場合、この指紋データを記憶領域に記憶する指紋データ記憶手段と、
各商品販売データ処理装置毎に設けられ、対応する前記指紋読取装置による前記指紋の読取処理を含んで対応する前記ドロワの開放を宣言する開放宣言手段と、
各商品販売データ処理装置毎に、前記開放宣言手段により前記ドロワの開放が宣言される毎に、この開放宣言手段に応じた前記指紋読取装置より出力された前記指紋データが前記記憶領域に記憶されている前記指紋データに合致するか否かを判断する第3の判断手段と、
前記第3の判断手段によって合致する前記指紋データがないと判断した場合に、前記指紋読取装置より出力された前記指紋データに合致する前記指紋データが前記指紋データ記憶テーブルにあるか否かを判断する第4の判断手段と、
前記商品販売データ処理装置毎に、前記第3または第4の判断手段のいずれか一方による判断が肯定的である場合に、対応する前記ロック機構のロックを解除させるように前記ロック機構を駆動制御するロック解除手段と、
を備えることを特徴とする商品販売データ処理システム。 - 予め記憶されている前記指紋データに合致する前記指紋データがないと判断した場合に、前記指紋読取装置より出力された前記指紋データを不正履歴として記憶領域に登録する不正履歴登録手段を備える請求項4または5記載の商品販売データ処理システム。
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