JP3596712B2 - 壁間への部材の突っ張り固定構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、突っ張り棒や突っ張り棚など、住宅の部屋の相対する壁間に部材を突っ張らせて固定する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の突っ張り式伸縮棚の一例として、実開平7−27348号に示されたものがある。
図7の(a)に示すように、固定棚部101と移動棚部102を有する伸縮棚103は長さ調節部104を有すると共に突っ張り力を増大させる締め付け部105を有していた。締め付け部105は、図7の(b)のように、伸縮棚103の一端に螺杆106を設け、螺杆106に把持部107aを有するアジャスタ107を螺合させて、把持部107aを持ってアジャスタ107を回転させると螺杆106に対してアジャスタ107が移動し、伸縮棚103の壁への突っ張りの押圧力を調節できるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような構造にあっては、伸縮棚103を突っ張り切った状態において、把持部107aが棚上面に対して平行にならず伸縮棚103の上部側に突出することがあった。その場合には、把持部107aが邪魔になって棚の上に物が置けなくなったり、誤って把持部107aに触れてアジャスタ107を逆回転させてしまい、突っ張った状態が緩まり棚が落ちる恐れがあった。
本発明は、上記従来の技術の問題を解決するものであり、突っ張った状態において締め付け部の把持部が邪魔にならないようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題を解決するためになされた発明は、固定部材と該固定部材に対して摺動可能な移動部材とからなる長さ調節可能な部材において、前記固定部材と移動部材とを互いに動かないように位置決めする長さ調節部と、前記移動部材の壁側端部に設けた螺杆と、該螺杆に螺合されるアジャスタとからなり、該アジャスタを前記螺杆に沿って回転させ螺杆上を移動させることで前記移動部材の壁への押圧力を増大させる締め付け部とを備え、長さ調節部及び締め付け部を調節することにより相対向する壁に各部材の外側端部を突っ張らせて設置する壁間への部材の突っ張り固定構造であって、螺杆が挿通された状態で、アジャスタに回転力を伝えられるように係合した位置とアジャスタから離脱しアジャスタとの係合が解除された位置との間で移動可能なハンドルを、前記締め付け部に設け、該ハンドルをアジャスタに係合させて回転することによりアジャスタを螺杆に沿って移動させることを特徴とする。
この発明によれば、螺杆が挿通された状態で、アジャスタに回転力を伝えられるように係合した位置とアジャスタから離脱しアジャスタとの係合が解除された位置との間で移動可能なハンドルを、締め付け部のアジャスタに設けたので、締め付けを行う時にはハンドルをアジャスタに係合させてハンドルを回せばアジャスタを容易に移動させることができ、部材の突っ張り力を容易に増大させることができる。また、締め付け後にハンドルをアジャスタから離脱させておけば、うっかりハンドルに触ってしまいアジャスタを逆回転させて突っ張り力を損ない部材が外れるのを防ぐことができ、安心して使用できる。
【0005】
また、締め付け部に、部材の突っ張り状態の緩みを露呈させる緩み表示部を備えることができる。
この場合には、部材の突っ張り取付け状態に緩みが生じてもすぐに発見できるので、部材が外れるのを未然に防ぐことができる。
【0006】
さらに、ハンドルの外周に、螺杆に対して垂直方向に延びる把持部を設けることができる。
この場合には、締め付けを行うときに把持部を持って簡単にハンドルを回転させることができる。
【0007】
さらにまた、部材を伸縮棚とすることができる。
この場合には、部屋の一角にビスを用いずに強固な固定構造を有する棚を設置することができるので、便利である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、実施例に基づいて説明する。
なお、実施例において、両側端部寄りを基端(部)、中央寄りを先端(部)と表現することとする。
【0009】
図1に示すように、伸縮棚1は、長さ寸法を調節可能なパイプ棚部2と、パイプ棚部2の下部に取り付けられてその下端が床Fに支えられる複数本の脚3と、パイプ棚部2の上方から被せられる棚板4とで構成されている。
【0010】
パイプ棚部2は、基台部5と、基台部5に対して長さ方向に沿って進退可能とされる副台部6と、パイプ棚部2の長さ寸法を調節する長さ調節部7と、壁への押圧力を増大させる締め付け部8とからなる。
ここで、伸縮棚1が本発明の部材に、基台部5が本発明の固定部材に、副台部6が本発明の移動部材にそれぞれ相当する。
【0011】
基台部5は、パイプ棚部2の前側及び後側に互いに平行に配置された2本の大径パイプ9と、2本の大径パイプ9の基端部同士を連結する第1固定棚枠10と、大径パイプ9の先端部同士を連結する第2固定棚枠11と、大径パイプ9の中間部同士を連結する連結具12とからなっている。
副台部6は、大径パイプ9の内部に摺動可能な2本の小径パイプ13と、小径パイプ13の基端部同士を連結する移動棚枠14と、基端部が移動棚枠14に保持されると共に先端部側が第2固定棚枠11に差し込まれてなる鋼管製の調節用パイプ15とからなっている。調節用パイプ15は、中間パイプ16、螺杆17、及び中間パイプ16と螺杆17とを回転不可能に固着させる連結部材18とからなる。調節用パイプ15は、中間パイプ16が第2固定棚枠11に挿入されると共に、螺杆17の基端部側が移動棚枠14に差し込まれて反対側から袋ナット19で止められて、移動棚枠14に対して回転可能な状態に保持されている。また、袋ナット19により、移動棚枠14から螺杆が抜けるのを防止している。なお、中間パイプ16の先端にはパイプエンド20が取り付けられ、副台部6が基台部5から抜けるのを防止している。
副台部6の小径パイプ13の先端部側は、第2固定棚枠11を通して、基台部5の大径パイプ9の内部に挿入され、大径パイプ9同士が摺動可能になっている。それにより基台部5に対して副台部6を摺動させ、パイプ棚部2の長さ寸法を変えることができる。
第2固定棚枠11には、副台部6の調節用パイプ15を固定する長さ調節部7が設けられている。
また、調節用パイプ15の基端部側には、調節用パイプ15に対して移動棚枠14を側壁側に押圧させる締め付け部8が設けられている。
【0012】
ここで、長さ調節部7及び締め付け部8を説明する。
図3に示すように、長さ調節部7は、第2固定棚枠11において調節用パイプ15の真下に設けられた孔21と、その孔21の内部に設けられた角ナット22と、角ナット22にねじ込まれる固定用ねじ23とから構成される。固定用ねじ23と角ナット22とは共回り不能であり、固定用ねじ23を深くねじ込むとその先が調節用パイプ15に当接するようになっている。固定用ねじ23はその先頭が鋭利な形状とされているので、孔21に深くねじ込むことで調節用パイプ15を変形させて、調節用パイプ15が第2固定棚枠11に対して回転不可能な状態とされると共に進退不可能に固定される。
【0013】
図2乃至図4に示すように、締め付け部8は、調節用パイプ15の基端部側に設けられた螺杆17と、螺杆17に回転自在に螺合され、螺杆17に沿って左右に移動可能なアジャスタ24と、アジャスタ24を回転させるためにアジャスタ24に着脱自在とされたハンドル25と、アジャスタ24と移動棚枠14の間に介装されるスプリング26とから構成される。
アジャスタ24は、移動棚枠14に形成されたスカート部27を外側から覆うカバー部28と、カバー部28の先端側のハンドル係止部29と、ハンドル係止部29より小径のハンドル受け部30とを、ABS樹脂で一体に形成している。また、アジャスタ24の中心には螺杆17に螺合される雌ねじ24aが形成されている。
ハンドル係止部29は、後述するハンドル25の六角穴部33が係合する六角形状の外郭を持ち、ハンドル25を係合して螺杆を中心として回転させるとアジャスタ24が回転するようになっている。すわなち、アジャスタ24はハンドル25を回転させることで螺杆17に沿って左右(図3の太線矢印方向)に移動するようになっている。
また、ハンドル受け部30は、円筒の先端から複数のスリット31を設けた短冊状であり、円筒部にハンドル係止部29から外したハンドルを保持可能としている。なお、円筒部の先端にはハンドル25の抜けを防ぐ突起32を備えている。ただし、必要に応じてスリット31を圧縮させて突起32を内方にへこませて、ハンドル25をアジャスタ24から抜くことができる。
ハンドル25は、中央にハンドル係止部29に係合する六角穴部33を形成し、その外周にハンドル25を回転させるときに手で握る把持部34を螺杆17に対して垂直方向に2本形成している。アジャスタ24を回転させるときは、ハンドル係止部29に係合し、それ以外はハンドル受け部30に引っ掛けておく。
スプリング26は、移動棚枠14のスカート部27とアジャスタ24の間に螺杆17に挿入されて設けられ、移動棚枠14とアジャスタ24とを互いに反対方向に押圧している。なお、スプリング26の両端には、移動棚枠14及びアジャスタ24のすり減り防止のために平ワッシャ35を介在させるのが好ましい。
【0014】
脚3は、下端部にすべり止めのキャップ36を被せた円柱状であり、第2固定棚枠11と連結具12の下面の略中心に形成された差し込み部37にその上端部を差し込まれてパイプ棚部2に装着される。
【0015】
棚板4は、平板の前後辺を下方に曲げた断面逆凹字形状であり、第1固定棚枠10,移動棚枠14,第2固定棚枠11及び連結具12の上面に載置され、パイプ棚部2の上面及び前面を隠蔽して、パイプ棚部2の上面全体に物が置けるようにしている。
また、棚板4の上面前後縁部に載置物の落下を防ぐ段部4aを形成している。なお、棚板4と第1固定棚枠10及び移動棚枠14とは、図示せぬ係止手段で係止させておくのが好ましい。
【0016】
次に、伸縮棚1の据付け方法について説明する。
まず、基台部5に脚3を取り付け、伸縮棚1を壁面に沿わせるように設置する。
そして、基台部5から副台部6を引き出し、第1固定棚枠10の外側端面と移動棚枠14の外側端面とをそれぞれ相対向する両側壁面に当接させてパイプ棚部2の長さを設置する壁間寸法Lに合わせて、長さ調節部7の固定用ねじ23をねじ込んで副台部6を基台部5に固定して、パイプ棚部2の長さを決める。(図4で示す状態)なお、固定用ねじ23のねじ込み前に、袋ナット19と移動棚枠14の間に余裕隙間sを開けておくのが好ましい。
次に、締め付け部8のハンドル25をアジャスタ24のハンドル係止部29に係合させ、把持部34を掴んでハンドル25を回しアジャスタ24を移動棚枠側(基端部側)に移動させる。アジャスタ24と移動棚枠14の間にはスプリング26が介在しているが、その弾性力に抗してハンドル25を回転させて締め付け部8を締め付けて、アジャスタ24のカバー部28が移動棚枠14のスカート部27をすべて覆い隠すまで、アジャスタ24を移動させる。(図3で示す状態)そして、締め付け部8を十分に締め付けたところで、ハンドル係止部29からハンドル25を外し、パイプ棚部2の上部に棚板4を被せる。(図3の一点鎖線で示す状態)この場合、第1固定棚枠10側の棚板4を先に被せ、後から移動棚枠14側の棚板4を被せる。
以上で、伸縮棚1の取付けは完了する。
【0017】
さて、伸縮棚1の取付け後数日経つと壁が伸縮棚1の突っ張り力に馴染んでくるため、伸縮棚1に緩みが発生することがある。緩みの原因として、アジャスタ24が壁から受ける反力によりアジャスタ24の締め付けが緩む場合や、突っ張りの押圧力により壁自体が変形する場合などが考えられる。
そこで、移動棚枠14側の棚板4を移動させて、締め付け部8を露出させる。緩みが発生していれば、アジャスタ24が図3において左方向に移動しているかあるいは余裕隙間sの範囲内で移動棚枠14が図3において右方向に移動していることから、スプリング26の弾性力によりアジャスタ24のカバー部28の端部と移動棚枠14との間に隙間が生じている。より具体的には、カバー部28がスカート部27の全体を覆い隠せずに、スカート部の一部が露出した状態となっている。すなわち、スカート部27とカバー部28とで、突っ張り状態の緩みを表示する緩み表示部38を構成している。
緩み表示部38が緩みを表示しているときは、再度ハンドル25をアジャスタ24のハンドル係止部29に嵌め込んで係合させ、アジャスタ24のカバー部28が移動棚枠14のスカート部27をすべて覆い隠すまでハンドル25を回してアジャスタ24を移動させて、締め付け部8を締め付ける増し締め作業を行えばいい。
【0018】
以上に説明した伸縮棚1の設置例を図5に基づいて説明する。
四方を壁Wに囲まれたトイレ室Aの内部に、背部に手洗い器を有する大便器Bが設置され、大便器Bに座った人からみてトイレ室Aの左手の壁面に伸縮棚1が設置されている。また、伸縮棚1の下面に紙巻器39とワイヤーシェルフ48が取り付けられている。
伸縮棚1の上面の高さは床上745mmとされ、大便器Bに座った状態で人の手が届きやすい高さになっている。
【0019】
次に、紙巻器39を図6に基づいて説明する。
紙巻器39は、パイプ棚部2の大径パイプ9に係合されるガイド部40と、ガイド部40に装着される紙切板41及び心棒42とから構成されている。
ガイド部40は、平板状のベース43の上面に鉤状の係合部44を、ベース43の下面に紙切板41を回動可能に支持する紙切板支持部45と、心棒42がスライド装着される心棒装着部46を合成樹脂により一体形成している。鉤状の係合部44は、ベース43上面の前後端部寄りに外側向きに開いた形態に2個づつ、計4個設けられている。
紙切板41は、後辺側が紙切板支持部45に軸支され、前辺側がロール紙Pを切断する紙切部41aとなっている。
心棒42は、心棒装着部46にスライド装着させる支持腕部47を一端側に有しており、その他端側からロール紙Pを装填するようになっている。
【0020】
紙巻器39の取付けは、パイプ棚部2の大径パイプ9をたわませて大径パイプ9同士の間隔を広げると共にベース43上部の係合部44をたわませて、ベース43上面と係合部44とで大径パイプ9を挟み込むようにして取付けられる。
したがって、紙巻器39は4個の係合部44により2本の大径パイプ9に渡って係合するので、がたつきがなく強固に取付けられる。また、その設置位置を大径パイプ9に沿って横方向に移動させることも簡単にできる。
さらに、紙巻器39を壁Wに直に取付けないで、壁間に突っ張る伸縮棚1に取付けたので、壁面にねじ孔を開ける必要がない。また、強度が弱くねじ固定が困難な壁Wにも紙巻器39を取付けることができる。
【0021】
この例においては、壁間に突っ張らせて設置する伸縮棚に紙巻器を取付けたので、トイレ室にビス孔を開けることなく紙巻器を取付けることができるので、アパートのような賃貸住宅にも簡単に設置することができる。
さらに、伸縮棚のパイプに紙巻器を係合させたので、パイプに沿わせて横に移動させることが容易であり、使用者の都合に応じて紙巻器の設置位置を選択できる。
さらにまた、伸縮棚の下部を脚で支えているので、紙巻器のロール紙を強く引っ張っても伸縮棚が落ちることがなく、伸縮棚の上に物を載せても安心して使用できる。
【0022】
次に、ワイヤーシェルフ48について説明する。
ワイヤーシェルフ48は、上部に大径パイプ9への引っ掛け部を備え、後部側の大径パイプ9に引っ掛けられて使用される。
そのため、床Fから浮かして、掃除用洗剤やロール紙Pの予備分を納めておくのに便利である。
【0023】
以上説明したように、この実施の形態においては、締め付け部のアジャスタに係脱自在なハンドルを設けたので、締め付けを行う時にはハンドルをアジャスタのハンドル係止部に係合させてハンドルを回せばアジャスタを容易に移動させることができ、部材の突っ張り力を容易に増大させて締め付けを十分に行うことができる。
【0024】
また、締め付け後にハンドルを外してハンドル受け部に保持させておけば、うっかりハンドルに触ってしまいアジャスタを逆回転させて突っ張り力を損ない部材が外れることを防ぐことができ、安心して使用できる。さらに、ハンドル受け部の先端にはハンドルの抜けを防ぐ突起が形成されているので、増し締め作業をするときにすぐにハンドルを見つけられるので作業性がいい。
さらにまた、通常時にハンドルを外しておけば、パイプ棚部の上面にハンドルの把持部が突出しないため、パイプ棚部の上面に棚板を被せることができ、小さな物でも下に落ちない棚形態とすることができる。
【0025】
また、締め付け部に、部材の突っ張り状態の緩みを露呈させる緩み表示部を備えるので、部材の突っ張り状態に緩みが生じてもすぐに発見でき、部材が外れるのを未然に防ぐことができる。
【0026】
さらに、ハンドルの外周に、螺杆に対して垂直方向に延びる把持部を設けたので、締め付けを行うときに把持部を持って簡単にハンドルを回転させることができる。
【0027】
さらにまた、部材を伸縮棚とすれば、部屋の一角にビスを用いずに強固な固定構造を有する棚を設置することができるので、特に賃貸住宅などに棚のような部材を設置する場合に便利である。
【0028】
なお、この発明は上記の実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
【0029】
例えば、基台部の2本の大径パイプに代えて1本の異形のパイプとしてもいいし、副台部の小径パイプを省略してもいい。
また、アジャスタはハンドル受け部を備えなくてもいい。
【0030】
さらに、壁間に突っ張って設置されるハンガー掛けのような伸縮棒や、天井と床の間に突っ張って設置される突っ張りポールのような部材にも本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伸縮棚の分解斜視図である。
【図2】図1の伸縮棚の締め付け部を示す分解斜視図である。
【図3】締め付け部を十分に締め付けた状態を示す断面図である。
【図4】締め付け部を締め付ける前の状態を示す断面図である。
【図5】本発明の伸縮棚をトイレ室に設置した状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の伸縮棚への紙巻器の取付け構造を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のX−X断面図である。
【図7】従来技術を示す図であり、(a)は概略斜視図、(b)は締め付け部を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 ・・・ 部材(伸縮棚)
5 ・・・ 固定部材(基台部)
6 ・・・ 移動部材(副台部)
7 ・・・ 長さ調節部
8 ・・・ 締め付け部
17 ・・・ 螺杆
24 ・・・ アジャスタ
25 ・・・ ハンドル
34 ・・・ 把持部
38 ・・・ 緩み表示部
W ・・・ 壁
【発明の属する技術分野】
本発明は、突っ張り棒や突っ張り棚など、住宅の部屋の相対する壁間に部材を突っ張らせて固定する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の突っ張り式伸縮棚の一例として、実開平7−27348号に示されたものがある。
図7の(a)に示すように、固定棚部101と移動棚部102を有する伸縮棚103は長さ調節部104を有すると共に突っ張り力を増大させる締め付け部105を有していた。締め付け部105は、図7の(b)のように、伸縮棚103の一端に螺杆106を設け、螺杆106に把持部107aを有するアジャスタ107を螺合させて、把持部107aを持ってアジャスタ107を回転させると螺杆106に対してアジャスタ107が移動し、伸縮棚103の壁への突っ張りの押圧力を調節できるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような構造にあっては、伸縮棚103を突っ張り切った状態において、把持部107aが棚上面に対して平行にならず伸縮棚103の上部側に突出することがあった。その場合には、把持部107aが邪魔になって棚の上に物が置けなくなったり、誤って把持部107aに触れてアジャスタ107を逆回転させてしまい、突っ張った状態が緩まり棚が落ちる恐れがあった。
本発明は、上記従来の技術の問題を解決するものであり、突っ張った状態において締め付け部の把持部が邪魔にならないようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題を解決するためになされた発明は、固定部材と該固定部材に対して摺動可能な移動部材とからなる長さ調節可能な部材において、前記固定部材と移動部材とを互いに動かないように位置決めする長さ調節部と、前記移動部材の壁側端部に設けた螺杆と、該螺杆に螺合されるアジャスタとからなり、該アジャスタを前記螺杆に沿って回転させ螺杆上を移動させることで前記移動部材の壁への押圧力を増大させる締め付け部とを備え、長さ調節部及び締め付け部を調節することにより相対向する壁に各部材の外側端部を突っ張らせて設置する壁間への部材の突っ張り固定構造であって、螺杆が挿通された状態で、アジャスタに回転力を伝えられるように係合した位置とアジャスタから離脱しアジャスタとの係合が解除された位置との間で移動可能なハンドルを、前記締め付け部に設け、該ハンドルをアジャスタに係合させて回転することによりアジャスタを螺杆に沿って移動させることを特徴とする。
この発明によれば、螺杆が挿通された状態で、アジャスタに回転力を伝えられるように係合した位置とアジャスタから離脱しアジャスタとの係合が解除された位置との間で移動可能なハンドルを、締め付け部のアジャスタに設けたので、締め付けを行う時にはハンドルをアジャスタに係合させてハンドルを回せばアジャスタを容易に移動させることができ、部材の突っ張り力を容易に増大させることができる。また、締め付け後にハンドルをアジャスタから離脱させておけば、うっかりハンドルに触ってしまいアジャスタを逆回転させて突っ張り力を損ない部材が外れるのを防ぐことができ、安心して使用できる。
【0005】
また、締め付け部に、部材の突っ張り状態の緩みを露呈させる緩み表示部を備えることができる。
この場合には、部材の突っ張り取付け状態に緩みが生じてもすぐに発見できるので、部材が外れるのを未然に防ぐことができる。
【0006】
さらに、ハンドルの外周に、螺杆に対して垂直方向に延びる把持部を設けることができる。
この場合には、締め付けを行うときに把持部を持って簡単にハンドルを回転させることができる。
【0007】
さらにまた、部材を伸縮棚とすることができる。
この場合には、部屋の一角にビスを用いずに強固な固定構造を有する棚を設置することができるので、便利である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、実施例に基づいて説明する。
なお、実施例において、両側端部寄りを基端(部)、中央寄りを先端(部)と表現することとする。
【0009】
図1に示すように、伸縮棚1は、長さ寸法を調節可能なパイプ棚部2と、パイプ棚部2の下部に取り付けられてその下端が床Fに支えられる複数本の脚3と、パイプ棚部2の上方から被せられる棚板4とで構成されている。
【0010】
パイプ棚部2は、基台部5と、基台部5に対して長さ方向に沿って進退可能とされる副台部6と、パイプ棚部2の長さ寸法を調節する長さ調節部7と、壁への押圧力を増大させる締め付け部8とからなる。
ここで、伸縮棚1が本発明の部材に、基台部5が本発明の固定部材に、副台部6が本発明の移動部材にそれぞれ相当する。
【0011】
基台部5は、パイプ棚部2の前側及び後側に互いに平行に配置された2本の大径パイプ9と、2本の大径パイプ9の基端部同士を連結する第1固定棚枠10と、大径パイプ9の先端部同士を連結する第2固定棚枠11と、大径パイプ9の中間部同士を連結する連結具12とからなっている。
副台部6は、大径パイプ9の内部に摺動可能な2本の小径パイプ13と、小径パイプ13の基端部同士を連結する移動棚枠14と、基端部が移動棚枠14に保持されると共に先端部側が第2固定棚枠11に差し込まれてなる鋼管製の調節用パイプ15とからなっている。調節用パイプ15は、中間パイプ16、螺杆17、及び中間パイプ16と螺杆17とを回転不可能に固着させる連結部材18とからなる。調節用パイプ15は、中間パイプ16が第2固定棚枠11に挿入されると共に、螺杆17の基端部側が移動棚枠14に差し込まれて反対側から袋ナット19で止められて、移動棚枠14に対して回転可能な状態に保持されている。また、袋ナット19により、移動棚枠14から螺杆が抜けるのを防止している。なお、中間パイプ16の先端にはパイプエンド20が取り付けられ、副台部6が基台部5から抜けるのを防止している。
副台部6の小径パイプ13の先端部側は、第2固定棚枠11を通して、基台部5の大径パイプ9の内部に挿入され、大径パイプ9同士が摺動可能になっている。それにより基台部5に対して副台部6を摺動させ、パイプ棚部2の長さ寸法を変えることができる。
第2固定棚枠11には、副台部6の調節用パイプ15を固定する長さ調節部7が設けられている。
また、調節用パイプ15の基端部側には、調節用パイプ15に対して移動棚枠14を側壁側に押圧させる締め付け部8が設けられている。
【0012】
ここで、長さ調節部7及び締め付け部8を説明する。
図3に示すように、長さ調節部7は、第2固定棚枠11において調節用パイプ15の真下に設けられた孔21と、その孔21の内部に設けられた角ナット22と、角ナット22にねじ込まれる固定用ねじ23とから構成される。固定用ねじ23と角ナット22とは共回り不能であり、固定用ねじ23を深くねじ込むとその先が調節用パイプ15に当接するようになっている。固定用ねじ23はその先頭が鋭利な形状とされているので、孔21に深くねじ込むことで調節用パイプ15を変形させて、調節用パイプ15が第2固定棚枠11に対して回転不可能な状態とされると共に進退不可能に固定される。
【0013】
図2乃至図4に示すように、締め付け部8は、調節用パイプ15の基端部側に設けられた螺杆17と、螺杆17に回転自在に螺合され、螺杆17に沿って左右に移動可能なアジャスタ24と、アジャスタ24を回転させるためにアジャスタ24に着脱自在とされたハンドル25と、アジャスタ24と移動棚枠14の間に介装されるスプリング26とから構成される。
アジャスタ24は、移動棚枠14に形成されたスカート部27を外側から覆うカバー部28と、カバー部28の先端側のハンドル係止部29と、ハンドル係止部29より小径のハンドル受け部30とを、ABS樹脂で一体に形成している。また、アジャスタ24の中心には螺杆17に螺合される雌ねじ24aが形成されている。
ハンドル係止部29は、後述するハンドル25の六角穴部33が係合する六角形状の外郭を持ち、ハンドル25を係合して螺杆を中心として回転させるとアジャスタ24が回転するようになっている。すわなち、アジャスタ24はハンドル25を回転させることで螺杆17に沿って左右(図3の太線矢印方向)に移動するようになっている。
また、ハンドル受け部30は、円筒の先端から複数のスリット31を設けた短冊状であり、円筒部にハンドル係止部29から外したハンドルを保持可能としている。なお、円筒部の先端にはハンドル25の抜けを防ぐ突起32を備えている。ただし、必要に応じてスリット31を圧縮させて突起32を内方にへこませて、ハンドル25をアジャスタ24から抜くことができる。
ハンドル25は、中央にハンドル係止部29に係合する六角穴部33を形成し、その外周にハンドル25を回転させるときに手で握る把持部34を螺杆17に対して垂直方向に2本形成している。アジャスタ24を回転させるときは、ハンドル係止部29に係合し、それ以外はハンドル受け部30に引っ掛けておく。
スプリング26は、移動棚枠14のスカート部27とアジャスタ24の間に螺杆17に挿入されて設けられ、移動棚枠14とアジャスタ24とを互いに反対方向に押圧している。なお、スプリング26の両端には、移動棚枠14及びアジャスタ24のすり減り防止のために平ワッシャ35を介在させるのが好ましい。
【0014】
脚3は、下端部にすべり止めのキャップ36を被せた円柱状であり、第2固定棚枠11と連結具12の下面の略中心に形成された差し込み部37にその上端部を差し込まれてパイプ棚部2に装着される。
【0015】
棚板4は、平板の前後辺を下方に曲げた断面逆凹字形状であり、第1固定棚枠10,移動棚枠14,第2固定棚枠11及び連結具12の上面に載置され、パイプ棚部2の上面及び前面を隠蔽して、パイプ棚部2の上面全体に物が置けるようにしている。
また、棚板4の上面前後縁部に載置物の落下を防ぐ段部4aを形成している。なお、棚板4と第1固定棚枠10及び移動棚枠14とは、図示せぬ係止手段で係止させておくのが好ましい。
【0016】
次に、伸縮棚1の据付け方法について説明する。
まず、基台部5に脚3を取り付け、伸縮棚1を壁面に沿わせるように設置する。
そして、基台部5から副台部6を引き出し、第1固定棚枠10の外側端面と移動棚枠14の外側端面とをそれぞれ相対向する両側壁面に当接させてパイプ棚部2の長さを設置する壁間寸法Lに合わせて、長さ調節部7の固定用ねじ23をねじ込んで副台部6を基台部5に固定して、パイプ棚部2の長さを決める。(図4で示す状態)なお、固定用ねじ23のねじ込み前に、袋ナット19と移動棚枠14の間に余裕隙間sを開けておくのが好ましい。
次に、締め付け部8のハンドル25をアジャスタ24のハンドル係止部29に係合させ、把持部34を掴んでハンドル25を回しアジャスタ24を移動棚枠側(基端部側)に移動させる。アジャスタ24と移動棚枠14の間にはスプリング26が介在しているが、その弾性力に抗してハンドル25を回転させて締め付け部8を締め付けて、アジャスタ24のカバー部28が移動棚枠14のスカート部27をすべて覆い隠すまで、アジャスタ24を移動させる。(図3で示す状態)そして、締め付け部8を十分に締め付けたところで、ハンドル係止部29からハンドル25を外し、パイプ棚部2の上部に棚板4を被せる。(図3の一点鎖線で示す状態)この場合、第1固定棚枠10側の棚板4を先に被せ、後から移動棚枠14側の棚板4を被せる。
以上で、伸縮棚1の取付けは完了する。
【0017】
さて、伸縮棚1の取付け後数日経つと壁が伸縮棚1の突っ張り力に馴染んでくるため、伸縮棚1に緩みが発生することがある。緩みの原因として、アジャスタ24が壁から受ける反力によりアジャスタ24の締め付けが緩む場合や、突っ張りの押圧力により壁自体が変形する場合などが考えられる。
そこで、移動棚枠14側の棚板4を移動させて、締め付け部8を露出させる。緩みが発生していれば、アジャスタ24が図3において左方向に移動しているかあるいは余裕隙間sの範囲内で移動棚枠14が図3において右方向に移動していることから、スプリング26の弾性力によりアジャスタ24のカバー部28の端部と移動棚枠14との間に隙間が生じている。より具体的には、カバー部28がスカート部27の全体を覆い隠せずに、スカート部の一部が露出した状態となっている。すなわち、スカート部27とカバー部28とで、突っ張り状態の緩みを表示する緩み表示部38を構成している。
緩み表示部38が緩みを表示しているときは、再度ハンドル25をアジャスタ24のハンドル係止部29に嵌め込んで係合させ、アジャスタ24のカバー部28が移動棚枠14のスカート部27をすべて覆い隠すまでハンドル25を回してアジャスタ24を移動させて、締め付け部8を締め付ける増し締め作業を行えばいい。
【0018】
以上に説明した伸縮棚1の設置例を図5に基づいて説明する。
四方を壁Wに囲まれたトイレ室Aの内部に、背部に手洗い器を有する大便器Bが設置され、大便器Bに座った人からみてトイレ室Aの左手の壁面に伸縮棚1が設置されている。また、伸縮棚1の下面に紙巻器39とワイヤーシェルフ48が取り付けられている。
伸縮棚1の上面の高さは床上745mmとされ、大便器Bに座った状態で人の手が届きやすい高さになっている。
【0019】
次に、紙巻器39を図6に基づいて説明する。
紙巻器39は、パイプ棚部2の大径パイプ9に係合されるガイド部40と、ガイド部40に装着される紙切板41及び心棒42とから構成されている。
ガイド部40は、平板状のベース43の上面に鉤状の係合部44を、ベース43の下面に紙切板41を回動可能に支持する紙切板支持部45と、心棒42がスライド装着される心棒装着部46を合成樹脂により一体形成している。鉤状の係合部44は、ベース43上面の前後端部寄りに外側向きに開いた形態に2個づつ、計4個設けられている。
紙切板41は、後辺側が紙切板支持部45に軸支され、前辺側がロール紙Pを切断する紙切部41aとなっている。
心棒42は、心棒装着部46にスライド装着させる支持腕部47を一端側に有しており、その他端側からロール紙Pを装填するようになっている。
【0020】
紙巻器39の取付けは、パイプ棚部2の大径パイプ9をたわませて大径パイプ9同士の間隔を広げると共にベース43上部の係合部44をたわませて、ベース43上面と係合部44とで大径パイプ9を挟み込むようにして取付けられる。
したがって、紙巻器39は4個の係合部44により2本の大径パイプ9に渡って係合するので、がたつきがなく強固に取付けられる。また、その設置位置を大径パイプ9に沿って横方向に移動させることも簡単にできる。
さらに、紙巻器39を壁Wに直に取付けないで、壁間に突っ張る伸縮棚1に取付けたので、壁面にねじ孔を開ける必要がない。また、強度が弱くねじ固定が困難な壁Wにも紙巻器39を取付けることができる。
【0021】
この例においては、壁間に突っ張らせて設置する伸縮棚に紙巻器を取付けたので、トイレ室にビス孔を開けることなく紙巻器を取付けることができるので、アパートのような賃貸住宅にも簡単に設置することができる。
さらに、伸縮棚のパイプに紙巻器を係合させたので、パイプに沿わせて横に移動させることが容易であり、使用者の都合に応じて紙巻器の設置位置を選択できる。
さらにまた、伸縮棚の下部を脚で支えているので、紙巻器のロール紙を強く引っ張っても伸縮棚が落ちることがなく、伸縮棚の上に物を載せても安心して使用できる。
【0022】
次に、ワイヤーシェルフ48について説明する。
ワイヤーシェルフ48は、上部に大径パイプ9への引っ掛け部を備え、後部側の大径パイプ9に引っ掛けられて使用される。
そのため、床Fから浮かして、掃除用洗剤やロール紙Pの予備分を納めておくのに便利である。
【0023】
以上説明したように、この実施の形態においては、締め付け部のアジャスタに係脱自在なハンドルを設けたので、締め付けを行う時にはハンドルをアジャスタのハンドル係止部に係合させてハンドルを回せばアジャスタを容易に移動させることができ、部材の突っ張り力を容易に増大させて締め付けを十分に行うことができる。
【0024】
また、締め付け後にハンドルを外してハンドル受け部に保持させておけば、うっかりハンドルに触ってしまいアジャスタを逆回転させて突っ張り力を損ない部材が外れることを防ぐことができ、安心して使用できる。さらに、ハンドル受け部の先端にはハンドルの抜けを防ぐ突起が形成されているので、増し締め作業をするときにすぐにハンドルを見つけられるので作業性がいい。
さらにまた、通常時にハンドルを外しておけば、パイプ棚部の上面にハンドルの把持部が突出しないため、パイプ棚部の上面に棚板を被せることができ、小さな物でも下に落ちない棚形態とすることができる。
【0025】
また、締め付け部に、部材の突っ張り状態の緩みを露呈させる緩み表示部を備えるので、部材の突っ張り状態に緩みが生じてもすぐに発見でき、部材が外れるのを未然に防ぐことができる。
【0026】
さらに、ハンドルの外周に、螺杆に対して垂直方向に延びる把持部を設けたので、締め付けを行うときに把持部を持って簡単にハンドルを回転させることができる。
【0027】
さらにまた、部材を伸縮棚とすれば、部屋の一角にビスを用いずに強固な固定構造を有する棚を設置することができるので、特に賃貸住宅などに棚のような部材を設置する場合に便利である。
【0028】
なお、この発明は上記の実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
【0029】
例えば、基台部の2本の大径パイプに代えて1本の異形のパイプとしてもいいし、副台部の小径パイプを省略してもいい。
また、アジャスタはハンドル受け部を備えなくてもいい。
【0030】
さらに、壁間に突っ張って設置されるハンガー掛けのような伸縮棒や、天井と床の間に突っ張って設置される突っ張りポールのような部材にも本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伸縮棚の分解斜視図である。
【図2】図1の伸縮棚の締め付け部を示す分解斜視図である。
【図3】締め付け部を十分に締め付けた状態を示す断面図である。
【図4】締め付け部を締め付ける前の状態を示す断面図である。
【図5】本発明の伸縮棚をトイレ室に設置した状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の伸縮棚への紙巻器の取付け構造を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のX−X断面図である。
【図7】従来技術を示す図であり、(a)は概略斜視図、(b)は締め付け部を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 ・・・ 部材(伸縮棚)
5 ・・・ 固定部材(基台部)
6 ・・・ 移動部材(副台部)
7 ・・・ 長さ調節部
8 ・・・ 締め付け部
17 ・・・ 螺杆
24 ・・・ アジャスタ
25 ・・・ ハンドル
34 ・・・ 把持部
38 ・・・ 緩み表示部
W ・・・ 壁
Claims (4)
- 固定部材と該固定部材に対して摺動可能な移動部材とからなる長さ調節可能な部材において、前記固定部材と移動部材とを互いに動かないように位置決めする長さ調節部と、前記移動部材の壁側端部に設けた螺杆と、該螺杆に螺合されるアジャスタとからなり、該アジャスタを前記螺杆に沿って回転させ螺杆上を移動させることで前記移動部材の壁への押圧力を増大させる締め付け部とを備え、長さ調節部及び締め付け部を調節することにより相対向する壁に各部材の外側端部を突っ張らせて設置する壁間への部材の突っ張り固定構造であって、螺杆が挿通された状態で、アジャスタに回転力を伝えられるように係合した位置とアジャスタから離脱しアジャスタとの係合が解除された位置との間で移動可能なハンドルを、前記締め付け部に設け、該ハンドルをアジャスタに係合させて回転することによりアジャスタを螺杆に沿って移動させることを特徴とする壁間への部材の突っ張り固定構造。
- 上記締め付け部に、部材の突っ張り状態の緩みを露呈させる緩み表示部を備えたことを特徴とする請求項1記載の壁間への部材の突っ張り固定構造。
- 上記ハンドルの外周に螺杆に対して垂直方向に延びる把持部を設けることを特徴とする請求項1記載の壁間への部材の突っ張り固定構造。
- 上記部材が、伸縮棚であることを特徴とする請求項1記載の壁間への部材の突っ張り固定構造。
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