JP3595362B2 - 回転コネクタ装置に於けるハウジング構造 - Google Patents
回転コネクタ装置に於けるハウジング構造 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、例えば、自動車のステアリングハンドルのパッド部に設けたエアバッグ等に電源を供給する回転コネクタ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、自動車事故の際にエアバッグを展開して乗員を衝撃から保護する技術が実用化されている。このエアバッグ、特にステアリングハンドルのパッド部に設けたエアバッグにおいては、ステアリングハンドルの回転部分を介して車体側からパッド部のエアバッグのインフレータに電源を供給する必要が有る。電源を供給する手段としては、主としてスリップリングを用いるものと、この発明における回転コネクタ装置のように渦巻き状に巻回した柔軟ケーブルを用いるものとがある。従来、この種の回転コネクタ装置は各種提案されている。例えば実公平4−54714号公報に開示する回転コネクタ装置では、ステータハウジングと、該ステータハウジングに対して回転自在に装着したロータハウジングと、前記両ハウジングが成す空間内に渦巻き状に収納した柔軟ケーブルとを備え、更に該柔軟ケーブルの端を前記空間内に案内するガイド(周壁)や、ステータハウジングとロータハウジングとを連結するアタッチメント(回動リング)を具備した構成となっていた。図4は従来技術におけるロータハウジングaの中心軸近辺を拡大して示したものである。図4に示す従来技術では、ロータハウジングaの中心軸側に柔軟ケーブルbの他端を固定しており、該柔軟ケーブルbの巻き始め部分を内側サポータcと外側サポータdとで挟持していた。ロータハウジングaは、柔軟ケーブルbに対する接触部eを有していた。該接触部eの中心軸に近い側を端側fと称するが、柔軟ケーブルbはこの端側fから浮いた位置に有った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、図4に示すごとき従来技術では、柔軟ケーブルbが図4の矢印E,F方向に変位または振動するとき、柔軟ケーブルbが前記端側fに衝突等して異音を発生する問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、柔軟ケーブルbが前記端側fに衝突等して異音を発生するという問題を解消することを目的としたものである。
【0005】
この発明は、上記した目的を達成するために次の手段を提供する。
すなわち、ステータハウジングと、該ステータハウジングに対して回転自在に装着したロータハウジングと、前記両ハウジングが成す空間内に渦巻き状に収納すると共に一端をステータハウジングに他端をロータハウジングにそれぞれ固定した柔軟ケーブルとを備えた回転コネクタ装置において、少なくとも前記ロータハウジングの柔軟ケーブルに対する接触部の中心軸に近い端側を厚肉にすると共に、前記接触部の端側が前記柔軟ケーブルに隙間なく接し、前記空間の高さが前記接触部(27)の中心軸側から外周側に向かって高くなるように該接触部(27)を傾斜状に形成し、前記柔軟ケーブル(4)の巻き始め部分を支持する外側サポータ(29)を備えたことを特徴とする回転コネクタ装置に於けるハウジング構造を提供する。
【0006】
【実施例】
添付の図1〜図3は、この発明に係る好適な実施例を示したものである。同図において、1はステータハウジング、2はロータハウジング、3はアタッチメント、4は柔軟ケーブル、5,6はターミナル、7は滑りシートでありこれらを次に説明する。
【0007】
まずステータハウジング1は、例えば自動車のコンビネーションスイッチ(図示せず)に固定する部分である。該ステータハウジング1は、側部ハウジング11と底部ハウジング12とを組み合わせて構成している。詳述すると、側部ハウジング11は嵌合孔111を、底部ハウジング12は嵌合爪121をそれぞれ有し、嵌合孔111に嵌合爪121を嵌合させることにより側部ハウジング11と底部ハウジング12とを結合している。尚、側部ハウジング11と底部ハウジング12とを一体成形してステータハウジング1を構成してもよい。
【0008】
側部ハウジング11及び底部ハウジング12はそれぞれの基端112,122がお互いに面一となるよう寸法設定しており、ステータハウジング1をコンビネーションスイッチに固定したとき、それぞれの基端112,122が共にコンビネーションスイッチに当接する。そのため、底部ハウジング12に対して例えば図1(a)に矢印Aで示す方向から外力が加わっても、底部ハウジング12は基端122がコンビネーションスイッチと当接することによって矢印A方向への変形が防止され、ひいては底部ハウジング12の嵌合爪121が側部ハウジング11の嵌合孔111から脱落することが防止される。
【0009】
ステータハウジング1は、側部ハウジング11と底部ハウジング12とが接合する部分に径方向に延びる第1の隙間13を有し、該第1の隙間13に滑りシート7の第1の辺71を差し込んでいる。
【0010】
また底部ハウジング12は、柔軟ケーブル4の端を支持しかつ両ハウジング1,2が成す空間内に柔軟ケーブル4を案内するガイド15を有している。該ガイド15は、柔軟ケーブル4を渦巻き状に収納した空間側の第1面151と、該第1面151に対して裏面である第2面152とを有しており、第2の隙間14を第1面151と第2面152との間で貫通させて設けている。そして、該第2の隙間14に滑りシート7の第2の辺72を差し込んでいる。
【0011】
またロータハウジング2は、ステータハウジング1に対して回転自在に装着するとともに、連結ピン21によってステアリングハンドル(図示せず)に連結する部分である。該ロータハウジング2は、その内周22にアタッチメント3に設けた嵌合部31と嵌合する爪23と、アタッチメント3に設けた突片32と当接する段部24とを形成している。またロータハウジング2は、上面にターミナル6のコード61を外部に導出する導出部25を設けると共に、回転コネクタ装置の取扱に関する注意書きを記したコーションラベル26を貼着している。さらにロータハウジング2は、前記側部ハウジング11の上端113と対向する側、すなわち下側に接触部27を有するとともに、該接触部27を側部ハウジング11の上端113が成す面に対して図1(a)に示すごとく外上がりに角度θほど傾斜させており、すなわち接触部17の外周側の高さを中心軸側の高さに比べて例えばC=約1〜2mmほど高くしている。さらにまたロータハウジング2は、図1(a)及び該図1(a)に示すG部を拡大した図3に示すごとく、柔軟ケーブル4の巻き始め部分を支持すべく内側サポータ28と外側サポータ29とを一体的に有している。該ロータハウジング2は、柔軟ケーブル4に対する接触部27を有し、図3にクロスハッチングで示すごとくロータハウジング2の中心軸に近い側、すなわち端側271を例えばD=約0.5mm程度の肉厚としている。これにより、柔軟ケーブル4が接触部27の端側271に隙間無く接することと成り、図3に示す矢印F方向に柔軟ケーブル4が変位せず、そのため柔軟ケーブル4が端側271に衝突して異音を発生することがない。
【0012】
次にアタッチメント3は、前記両ハウジング1,2を連結するものであり、ロータハウジング2の爪23に弾性嵌合する嵌合部31と、ロータハウジング2の段部24に当接する突片32とを有している。更にアタッチメント3は、ステータハウジング1における底部ハウジング12との接合面の全周に亘って溝状のグリス溜33を形成しており、該グリス溜33にグリスを充填することによってアタッチメント3と底部ハウジング12との間に生じる回転抵抗を軽減している。
【0013】
また柔軟ケーブル4は、例えば導電線を樹脂フィルムに挟み込んだ構造の、いわゆるフラットケーブルを使用する。該柔軟ケーブル4は、前記ステータハウジング1とロータハウジング2とが成すドーナツ状の空間内に収納しており、その一端をステータハウジング1のターミナル5に、残りの他端をロータハウジング2のターミナル6にそれぞれ電気的に接続している。そしてロータハウジング2に対する固定側には、柔軟ケーブル4の屈折を防止すべく弾性舌片41,42を沿わせている。
【0014】
また滑りシート7は、柔軟ケーブル4が両ハウジング1,2が成すドーナツ状の空間内で摺動する際に柔軟ケーブル4の摺動抵抗を軽減して異音が発生しないようにする為のシートであって、滑性が優れた例えば四フッ化エチレン樹脂(PTFE)等によって略ドーナツ形状に形成している。
【0015】
上記構成からなる回転コネクタ装置は、次のように作動する。上記構成の回転コネクタ装置は、ターミナル6をステアリングハンドル側の例えばエアバッグ装置(図示せず)に接続し、他方のターミナル5を車体側の例えばエアバッグコントローラ(図示せず)に接続する。これにより、例えば自動車が衝突事故を発生したとき、エアバッグコントローラからの電気信号は、回転コネクタ装置の柔軟ケーブル4を介してステアリングパッドの例えばエアバッグ装置に伝達し、インフレータを点火してエアバッグを膨張させることとなる。
【0016】
この発明は、上述の構成作用を有するので次の効果を奏する。
すなわち、ロータハウジングの柔軟ケーブルに対する接触部の中心軸に近い端側を厚肉にしたので、柔軟ケーブルが接触部の端側に隙間無く接することと成り、そのため柔軟ケーブルが端側に衝突して異音を発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適な実施例を示す図面であって、(a)は断面図、(b)は斜視図である。
【図2】図1に示すロータハウジングとステータハウジングとを柔軟ケーブルを収納する空間側から見た平面図であって、(a)はロータハウジング、(b)はステータハウジングをそれぞれ示す。
【図3】図1(a)に示すG部の拡大図である。
【図4】従来技術を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ステータハウジング
2 ロータハウジング
3 アタッチメント
4 柔軟ケーブル
5,6 ターミナル
7 滑りシート
27 接触部
28 内側サポータ
29 外側サポータ
271 端側
Claims (1)
- ステータハウジング(1)と、該ステータハウジング(1)に対して回転自在に装着したロータハウジング(2)と、前記両ハウジング(1,2)が成す空間内に渦巻き状に収納すると共に一端をステータハウジング(1)に他端をロータハウジング(2)にそれぞれ固定した柔軟ケーブル(4)とを備えた回転コネクタ装置において、少なくとも前記ロータハウジング(2)の柔軟ケーブル(4)に対する接触部(27)の中心軸に近い端側(271)を厚肉にすると共に、前記接触部(27)の端側(271)が前記柔軟ケーブル(4)に隙間なく接し、
前記空間の高さが前記接触部(27)の中心軸側から外周側に向かって高くなるように該接触部(27)を傾斜状に形成し、前記柔軟ケーブル(4)の巻き始め部分を支持する外側サポータ(29)を備えたことを特徴とする回転コネクタ装置に於けるハウジング構造。
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08227778A JPH08227778A (ja) | 1996-09-03 |
JP3595362B2 true JP3595362B2 (ja) | 2004-12-02 |
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JP5661095A Expired - Fee Related JP3595362B2 (ja) | 1995-02-21 | 1995-02-21 | 回転コネクタ装置に於けるハウジング構造 |
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1995
- 1995-02-21 JP JP5661095A patent/JP3595362B2/ja not_active Expired - Fee Related
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