JP3595285B2 - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば自動車のエンジンなどの点火プラグに、火花放電を発生させるための高電圧を供給する内燃機関用点火コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は従来の内燃機関用点火コイルの断面図である。
図8において、1は内燃機関用点火コイルを示し、点火コイル部2と、この点火コイル部2の一次コイル7に接続されるパワートランジスタ10と、点火コイル部2およびパワートランジスタ10を収納する絶縁ケース11と、この絶縁ケース11に取り付けられ、一次コイル7にパワートランジスタ10を介して接続される複数の低圧端子(一次端子)12と、絶縁ケース11の底に設けた圧入装着孔11aに圧入され、点火コイル部2の二次コイル9の端末9aが接続される高圧端子(二次端子)13とで構成されている。
【0003】
上記した点火コイル部2は、センタ鉄心3と、このセンタ鉄心3の一端に配設された永久磁石4と、センタ鉄心3と閉磁路を形成するサイド鉄心5と、センタ鉄心3が挿通される一次コイルボビン6と、この一次コイルボビン6の外周に巻き付けられた一次コイル7と、この一次コイル7の外周に配置される二次コイルボビン8と、この二次コイルボビン8の外周に巻き付けられた二次コイル9とで構成されている。
【0004】
そして、高圧端子13は、円柱状で、上端に位置し、上端が、例えば円錐形状をした高圧端子部としての細径部13aと、この細径部13aに同心で連なり、高圧ダイオードを内装して樹脂がモールドされ、絶縁ケース11の圧入装着孔11aに圧入される中径部13bと、この中径部13bに同心で連なり、圧入装着孔11aの縁に衝合する太径部13cと、この太径部13cから下側へ同心で突出した高圧端子部としての細径部13dとで構成されている。
【0005】
なお、図示を省略したが、点火コイル部2およびパワートランジスタ10を収納した絶縁ケース11内に、各部品の相互の高電圧絶縁を行う絶縁材である熱硬化性樹脂を充填し、この熱硬化性樹脂によって各部品を絶縁ケース11内に固定する。
【0006】
次に、組立、二次コイル9と高圧端子13との接続について説明する。
まず、図8に示すように、絶縁ケース11の圧入装着孔11aに、高圧端子13を細径部13a側から挿入し、中径部13bを圧入する。
そして、絶縁ケース11内の所定位置に点火コイル部2およびパワートランジスタ10を収納するとともに、低圧端子12とパワートランジスタ10とを、さらに、パワートランジスタ10と一次コイル7とを電気的に接続する。
【0007】
なお、二次コイル9と高圧端子13とは、点火コイル部2を絶縁ケース11内の所定位置に収納すると、二次コイルボビン8から導出させた二次コイル9の端末9aのばね性によって端末9aが高圧端子13の細径部13aに点接触することにより、電気的に接続される。
【0008】
次に、絶縁ケース11内に熱硬化性樹脂を充填して各部品を熱硬化性樹脂中に埋没させ、熱硬化性樹脂を硬化させることにより、絶縁ケース11内に各部品を絶縁して固定し、二次コイル9と高圧端子13との導通状態を維持する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の内燃機関用点火コイル1は、二次コイル9の端末9aのばね性により、二次コイル9を高圧端子13に点接触させている。
したがって、二次コイルボビン8から導出させるときの、二次コイル9の端末9aの変形によって端末9aのばね性が低下することにより、端末9aが高圧端子13に接触しなくなって不導通になる場合がある。
【0010】
この端末9aと高圧端子13との接触不良が絶縁ケース11内に熱硬化性樹脂を充填する前の導通検査で検出できた場合は、点火コイル部2を絶縁ケース11から取り出して端末9aのばね性を変えることにより、対処することができる。
しかしながら、この作業は煩雑で、生産性を低下させる。
次に、絶縁ケース11内に熱硬化性樹脂を充填した後の導通検査で接触不良を検出した場合は、接触不良の発生している個所が特定できず、点火コイル部2を絶縁ケース11から取り出すこともできないので、内燃機関用点火コイル1を不良品として廃棄するしか方法がない。
【0011】
この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、二次コイルの端末のばね性が多少変動しても、二次コイルの端末を高圧端子に確実に接続させることのできる内燃機関用点火コイルを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は、鉄心に一次コイルおよび二次コイルを巻き付けた点火コイル部を絶縁ケース内に収納し、絶縁ケースに取り付けた高圧端子に、二次コイルの端末を接続した内燃機関用点火コイルにおいて、高圧端子が圧入されることによって拡径する環状部と、この環状部に連なり、環状部が拡径することによって間隔が窄んで二次コイルの端末を両側から挟み込む挟持片とからなる接続端子を設け、この接続端子を介して二次コイルと高圧端子とを接続するものである。
そして、挟持片で二次コイルの端末を挟持できる状態に、接続端子を高圧端子に仮止めする仮止め手段を設けるのが望ましい。
さらに、絶縁ケースに、高圧端子を圧入する圧入装着孔から挿入した接続端子が圧入装着孔と反対側へ抜け出るのを防止し、環状部を拡径可能とする接続端子挿入部を、設けるのが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の一実施形態である内燃機関用点火コイルの要部を示す拡大断面図、図2(a),(b)は図1に示した接続端子部分の拡大図、および図1に示した接続端子部分の拡大平面図、図3(a),(b),(c)は図1に示した接続端子の展開図、図1に示した接続端子の左側面図、および図1に示した接続端子の斜視図、図4は絶縁ケースに設けた接続端子挿入部と接続端子との対応関係を示す一部を破断した分解斜視図、図5(a),(b)は動作説明図であり、図8と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
なお、図1の図示を省略した部分は、図8と同様に構成されている。
【0014】
これらの図において、14は接続端子を示し、高圧端子13の細径部13aが圧入されることによって拡径する環状部14aと、この環状部14aに連なり、環状部14aが拡径することによって間隔が窄んで二次コイル9の端末9aを両側から挟み込む第1、第2挟持片14b,14cとで構成されている。
なお、第1、第2挟持片14b,14cの上端は、二次コイル9の端末9aを保持し易くするために、上方へ拡開している。
【0015】
この接続端子14は、図3(a)に示すように、長方形部分15aの一方の長辺に、この長方形部分15aを、内径が細径部13aの外径よりも少し細い筒状に丸めたとき、ほぼ180度の位置関係になるように、Y字形部分15bとI字形部分15cとを連ねた形状に金属板から金属片15を打ち抜き、この金属片15を、図3(b)および(c)に示すように、長方形部分15aを筒状に丸めるとともに、両部分15b,15cを折り曲げることにより、製造することができる。
【0016】
11bは接続端子挿入部を示し、絶縁ケース11に一体的に設けられ、圧入装着孔11aと同心の円筒形で、絶縁ケース11の底の外側から圧入装着孔11aを介して挿入した接続端子14が圧入装着孔11aと反対側、すなわち絶縁ケース11内へ抜け出るのを防止し、環状部14aを拡径可能とするものである。
【0017】
この接続端子挿入部11bには、図1および図4に示すように、内側の下部に、高圧端子13の中径部13bを挿入可能とする円柱状の高圧端子挿入凹部11cが設けられ、この高圧端子挿入凹部11cの上側の内側に、環状部14aが拡径可能に上端で係合する円柱状で、高圧端子挿入凹部11cよりも細径の接続端子挿入凹部11dが設けられ、この接続端子挿入凹部11dの上側の内側に、接続端子挿入凹部11dの上端から接続端子挿入部11bの上端まで、第1挟持片14bの基端側が下端に挿入される第1挿入溝11eと、第2挟持片14cの基端側が下端に挿入される第2挿入溝11fとが180度の位置関係に設けられ、この第1、第2挿入溝11e,11fと90度の位置に、二次コイル9の端末9aが挿入される端末挿入切欠溝11gが設けられている。
【0018】
なお、高圧端子挿入凹部11cおよび接続端子挿入凹部11dは、接続端子挿入部11bと同心である。
そして、第1、第2挿入溝11e,11fの下端は、第1、第2挟持片14b,14cの基端側を挿入し易くするために、下方へ拡開している。
さらに、端末挿入切欠溝11gは、絶縁ケース11内へ点火コイル部2を収容すると、二次コイルボビン8から導出した二次コイル9の端末9aが位置する位置に対応させて設けられている。
そして、端末挿入切欠溝11gの上端は、二次コイル9の端末9aを挿入し易くするために、上方へ拡開している。
【0019】
13xは仮止め手段としての仮止め細径部を示し、細径部13aの先端に細径部13aと同心で設けられ、環状部14aの内径と同じか、環状部14aの内径よりもほんの僅か太径で、第1、第2挟持片14b,14cで二次コイル9の端末9aを挟持できる状態に、環状部14aに嵌合して接続端子14を仮止めするためのものである。
13yはガイド面としての円錐面を示し、仮止め細径部13xの外周面を細径部13aの外周面に接続し、環状部14aをスムーズに拡開させるためのものである。
【0020】
次に、組立、二次コイル9と高圧端子13との接続の、一例について説明する。
まず、図8に示すように、絶縁ケース11内の所定位置に点火コイル部2およびパワートランジスタ10を収納するとともに、低圧端子12とパワートランジスタ10とを、さらに、パワートランジスタ10と一次コイル7とを電気的に接続する。
【0021】
そして、高圧端子13の仮止め細径部13xを、図5(a)に示すように、接続端子14の環状部14aに嵌合させて接続端子14を高圧端子13に仮止めした後、第1挿入溝11eに第1挟持片14bを対応させるとともに、第2挿入溝11fに第2挟持片14cを対応させ、高圧端子13を圧入装着孔11a、高圧端子挿入凹部11cへ圧入、挿入させるため、接続端子14を圧入装着孔11aから接続端子挿入凹部11d内へ挿入する。
【0022】
このように高圧端子13を圧入装着孔11aへ挿入すると、第1挿入溝11e内へ第1挟持片14bが進入し、第2挿入溝11f内へ第2挟持片14cが進入した後、環状部14aの上端が接続端子挿入凹部11dの天井に衝合する。
この状態では、環状部14aは完全に拡径していないので、すなわち第1、第2挟持片14b,14cの間隔が窄んでいないので、上昇する第1、第2挟持片14b,14cの間に、図5(a)に示すように、二次コイル9の端末9aが進入することになる。
【0023】
次に、高圧端子13を圧入装着孔11a、環状部14aへ圧入させるために押圧すると、環状部14aが円錐面13yで案内されて拡径し、さらに、細径部13aが環状部14a内へ進入することによって環状部14aが拡径することにより、第1、第2挟持片14b,14cの間隔が窄むので、図2(b)および図5(b)に示すように、第1、第2挟持片14b,14cが端末9aを両側から抜けないように挟み込み、二次コイル9と高圧端子13とを接続する。
【0024】
そして、高圧端子挿入凹部11cの天井に中径部13bの上端が衝合する状態まで高圧端子13を圧入装着孔11a内へ押圧すると、図1に示すように、太径部13cの上端が圧入装着孔11aの縁に衝合し、高圧端子13および接続端子14の取付が完了する。
次に、絶縁ケース11内に熱硬化性樹脂を充填して各部品を熱硬化性樹脂内に埋没させ、熱硬化性樹脂を硬化させることにより、絶縁ケース11内に各部品を絶縁して固定する。
【0025】
上述したように、この発明の一実施形態によれば、高圧端子13が圧入されることによって拡径する環状部14aと、この環状部14aに連なり、環状部14aが拡径することによって間隔が窄んで二次コイル9の端末9aを両側から挟み込む第1、第2挟持片14b,14cとからなる接続端子14で、二次コイル9と高圧端子13とを接続する構成にしたので、二次コイル9の端末9aのばね性が多少変動しても、二次コイル9の端末9aを高圧端子13に確実に接続させることができる。
【0026】
そして、接続端子14を高圧端子13に仮止めする仮止め細径部13xを設けたので、接続端子14を高圧端子13にぐらつかないように仮止めすることができるため、第1、第2挟持片14b,14cで二次コイル9の端末9aを確実に挟持することができる。
さらに、円錐面13yを設けたので、仮止め細径部13xに仮止めした接続端子14の環状部14aを、細径部13aを圧入できるようにスムーズに拡径させることができる。
【0027】
そして、絶縁ケース11に、高圧端子13を圧入する圧入装着孔11aから挿入した接続端子14が圧入装着孔11aと反対側へ抜け出るのを防止し、環状部14aを拡径可能とする接続端子挿入部11bを設けたので、二次コイル9の端末9aを第1、第2挟持片14b,14cに挟持させ、二次コイル9と高圧端子13とを接続することが、接続端子挿入部11bへ接続端子14を挿入し、環状部14a内へ高圧端子13を圧入するだけで、簡単に行うことができる。
【0028】
さらに、第1、第2挿入溝11f,11gの下端を下方へ拡開させたので、第1、第2挟持片14b,14cを第1、第2挿入溝11f,11gへ確実に案内することができる。
また、端末挿入切欠溝11gの上端、および、第1、第2挟持片14b,14cの上端を上方へ拡開させたので、二次コイル9の端末9aを第1、第2挟持片14b,14cの間へ確実に案内することができる。
【0029】
図6はこの発明の他の実施形態である内燃機関用点火コイルに使用する接続端子の一部を破断した左側面図、図7(a),(b)は動作説明図であり、図1〜図5、および図8と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0030】
図6および図7において、14xは環状凹部を示し、環状部14aの下端から所定間隔をおいて内側へ突出させた状態に設けられている。
そして、環状部14aの内径は、細径部13aの内径と同じか、環状部14aの内径よりもほんの僅か太径である。
また、環状凹部14xの内径は、第1、第2挟持片14b,14cで二次コイル9の端末9aを挟持する径とされている。
【0031】
なお、環状凹部14xよりも下側の環状部14a部分(環状凹部14xを境にして第1、第2挟持片14b,14cと反対側部分)が、仮止め手段を構成する部分になる。
また、環状凹部14xは、ガイド面をも兼ねている。
【0032】
次に、組立、二次コイル9と高圧端子13との接続の一例を、他図を参照しながら説明する。
まず、図8に示すように、絶縁ケース11内の所定位置に点火コイル部2およびパワートランジスタ10を収納するとともに、低圧端子12とパワートランジスタ10とを、さらに、パワートランジスタ10と一次コイル7とを電気的に接続する。
【0033】
そして、高圧端子13の細径部13aを、図7(a)に示すように、接続端子14の環状部14aの下側、すなわち環状凹部14xよりも下側部分に嵌合させて接続端子14を高圧端子13に仮止めした後、第1挿入溝11eに第1挟持片14bを対応させるとともに、第2挿入溝11fに第2挟持片14cを対応させ、高圧端子13を圧入装着孔11a、高圧端子挿入凹部11cへ圧入、挿入させるため、接続端子14を圧入装着孔11aから接続端子挿入凹部11d内へ挿入する。
【0034】
このように高圧端子13を圧入装着孔11aへ挿入すると、第1挿入溝11e内へ第1挟持片14bが進入し、第2挿入溝11f内へ第2挟持片14cが進入した後、環状部14aの上端が接続端子挿入凹部11dの天井に衝合する。
この状態では、環状部14aは完全に拡径していないので、すなわち第1、第2挟持片14b,14cの間隔が窄んでいないので、上昇する第1、第2挟持片14b,14cの間に、図7(a)に示すように、二次コイル9の端末9aが進入することになる。
【0035】
次に、高圧端子13を圧入装着孔11a、環状部14aへ圧入させるために押圧すると、環状凹部14x内へ細径部13aが進入することにより、環状部14aが拡径し、第1、第2挟持片14b,14cの間隔が窄むので、図2(b)および図7(b)に示すように、第1、第2挟持片14b,14cが端末9aを両側から抜けないように挟み込み、二次コイル9と高圧端子13とを接続する。
【0036】
そして、高圧端子挿入凹部11cの天井に中径部13bの上端が衝合する状態まで高圧端子13を圧入装着孔11a内へ押圧すると、図1に示すように、太径部13cの上端が圧入装着孔11aの縁に衝合し、高圧端子13および接続端子14の取付が完了する。
次に、絶縁ケース11内に熱硬化性樹脂を充填して各部品を熱硬化性樹脂内に埋没させ、熱硬化性樹脂を硬化させることにより、絶縁ケース11内に各部品を絶縁して固定する。
【0037】
なお、効果についての説明を省略するが、この実施形態においても、先の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0038】
上記した実施形態では、センタ鉄心3とサイド鉄心5との間に永久磁石4を配置した例を示したが、永久磁石4を配置しないものであってもよい。
また、一次コイル7の外側に二次コイル9を配置した例を示したが、二次コイル9の外側に一次コイル7を配設したり、一次コイル7と二次コイル9とを左右方向に配設したものであってもよい。
そして、高圧ダイオードを内装した高圧端子13の例を示したが、高圧ダイオードを内装せず、または、単に円柱状をした金属製のものであってもよい。
【0039】
さらに、第1、第2挟持片14b,14cを環状部14aと平行に一旦延ばした後に折り曲げた接続端子14の例を示したが、第1、第2挟持片を環状部の上端から水平(環状部と直交する方向)に折り曲げてもよい。
このように接続端子を構成すると、接続端子挿入部11bに第1、第2挿入溝11e,11fを設ける必要がなくなるとともに、接続端子挿入部11bの高さを低くすることができる。
そして、凹部を連続させた状態の環状凹部14xを環状部14に設けた例を示したが、環状凹部14xと同様に機能する凹部を、環状部14に周方向へ不連続に設けても、同様に機能させることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、高圧端子が圧入されることによって拡径する環状部と、この環状部に連なり、環状部が拡径することによって間隔が窄んで二次コイルの端末を両側から挟み込む挟持片とからなる接続端子で、二次コイルと高圧端子とを接続する構成にしたので、二次コイルの端末のばね性が多少変動しても、二次コイルの端末を高圧端子に確実に接続させることができる。
そして、接続端子を高圧端子に仮止めする仮止め手段を設けたので、接続端子を高圧端子にぐらつかないように仮止めすることができため、挟持片で二次コイルの端末を確実に挟持することができる。
さらに、絶縁ケースに、高圧端子を圧入する圧入装着孔から挿入した接続端子が圧入装着孔と反対側へ抜け出るのを防止し、環状部を拡径可能とする接続端子挿入部を設けたので、二次コイルの端末を挟持片に挟持させ、二次コイルと高圧端子とを接続することが、接続端子挿入部へ接続端子を挿入し、環状部内へ高圧端子を圧入するだけで、簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である内燃機関用点火コイルの要部を示す拡大断面図である。
【図2】(a)は図1に示した接続端子部分の拡大図、(b)は図1に示した接続端子部分の拡大平面図である。
【図3】(a)は図1に示した接続端子の展開図、(b)は図1に示した接続端子の左側面図、(c)は図1に示した接続端子の斜視図である。
【図4】絶縁ケースに設けた接続端子挿入部と接続端子との対応関係を示す一部を破断した分解斜視図である。
【図5】(a),(b)は動作説明図である。
【図6】この発明の他の実施形態である内燃機関用点火コイルに使用する接続端子の一部を破断した左側面図である。
【図7】(a),(b)は動作説明図である。
【図8】従来の内燃機関用点火コイルの断面図である。
【符号の説明】
1 内燃機関用点火コイル
2 点火コイル部
3 センタ鉄心
4 永久磁石
5 サイド鉄心
6 一次コイルボビン
7 一次コイル
8 二次コイルボビン
9 二次コイル
9a 端末
10 パワートランジスタ
11 絶縁ケース
11a 圧入装着孔
11b 接続端子挿入部
11c 高圧端子挿入凹部
11d 接続端子挿入凹部
11e 第1挿入溝
11f 第2挿入溝
11g 端末挿入切欠溝
12 低圧端子(一次端子)
13 高圧端子(二次端子)
13a 細径部
13x 仮止め細径部(仮止め手段)
13y 円錐面(ガイド面)
13b 中径部
13c 太径部
13d 細径部
14 接続端子
14a 環状部
14x 環状凹部
14b 第1挟持片
14c 第2挟持片
15 金属片
15a 長方形部分
15b Y字形部分
15c I字形部分

Claims (3)

  1. 鉄心に一次コイルおよび二次コイルを巻き付けた点火コイル部を絶縁ケース内に収納し、前記絶縁ケースに取り付けた高圧端子に、前記二次コイルの端末を接続した内燃機関用点火コイルにおいて、
    前記高圧端子が圧入されることによって拡径する環状部と、この環状部に連なり、前記環状部が拡径することによって間隔が窄んで前記二次コイルの端末を両側から挟み込む挟持片とからなる接続端子を設け、
    この接続端子を介して前記二次コイルと前記高圧端子とを接続する、
    ことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  2. 請求項1に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、
    前記挟持片で前記二次コイルの端末を挟持できる状態に、前記接続端子を前記高圧端子に仮止めする仮止め手段を設けた、
    ことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  3. 請求項1または請求項2に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、
    前記絶縁ケースに、前記高圧端子を圧入する圧入装着孔から挿入した前記接続端子が前記圧入装着孔と反対側へ抜け出るのを防止し、前記環状部を拡径可能とする接続端子挿入部を、設けた、
    ことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
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