JP3595130B2 - フラットケーブル巻取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレキシブルなフラットケーブルを巻き取る巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フラットケーブル巻取装置はフレキシブルなフラットケーブルを巻き取り及び引き出すことが可能な構造となっており、2台以上の機械が相互に離れていたり、機械と電源とが離れており、しかもこれらの距離が変更する場合の接続に使用される。
【0003】
図8〜図10は特開昭63−176272号公報に記載されている従来のフラットケーブル巻取装置を示す。このフラットケーブル巻取装置は、フラットケーブル1を巻き取り及び引き出す巻取リール2がケース3内に回転可能に設けられている。巻取リール2は巻取ばね4によってフラットケーブル1を巻き取る方向に付勢されており、回転軸8を中心に回転する。
【0004】
フラットケーブル1は先端部に移動コネクタ5が取り付けられると共に、基端部には固定コネクタ6が取り付けられている。このフラットケーブル1は回転軸8を貫通して巻取リール2の外側に抜き出される残余部9を備えている。残余部9は回転軸8を中心に渦巻き状に巻回されており、固定コネクタ6は残余部9の基端に取り付けられた状態でケース3に保持されて固定されている。
【0005】
このフラットケーブル巻取装置では、巻取ばね4によって巻取リール2が巻き取り方向に付勢されているため、通常の自由状態では図9に示すように、移動コネクタ5がケース3に引き付けられている。このとき、残余部9は緩やかな渦巻き状となっている。これに対し、移動コネクタ5を引っ張ってフラットケーブル1を引き出すと、図10に示すように残余部9が回転軸8に密に巻回される。
この残余部9の作動によって巻取リール2の回転数を吸収するため、フラットケーブル1の引き出しの際のフラットケーブル1と固定コネクタ6との相対的な位置変動を無視することができて安定する。従って、このフラットケーブル巻取装置では、摺動接点が不要となり、摺動接点に起因したノイズの発生を防止できるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のフラットケーブル巻取装置では、接続のための本来の長さに加え、巻取リール2の回転数を吸収する残余部9がフラットケーブル1に必要となっている。このため、フラットケーブルが長くなる問題を有している。
【0007】
本発明は、従来のこのような問題点を考慮し、残余部を不要とすることによってフラットケーブルを短くすることが可能な構造のフラットケーブル巻取装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、先端部が移動コネクタに連結され、基端部が固定コネクタに連結されたフラットケーブルと、前記固定コネクタが設けられた固定状態の軸部材と、この軸部材に支持されて軸部材の周囲で回転するロータ部材と、このロータ部材を前記フラットケーブルの巻き取り方向に回転付勢する巻取ばねとを備えたフラットケーブル巻取装置であって、
前記ロータ部材が、前記フラットケーブルが通過することによって同ケーブルを反転させる挿通口を備え前記軸部材に回転自在に支持されたキャリヤと、前記フラットケーブルを通過させることによってその通過部分を相対移動不能に保持する保持部を備えた外周壁部内に、前記キャリヤを相対回転可能に内包して前記軸部材に支持されると共に前記巻取ばねで回転付勢されて取り付けられたロータとから構成されており、
前記フラットケーブルが、前記軸部材から延びると共に前記挿通口で反転させられて前記外周壁部と前記キャリヤとの間に引き出されてこの間に複数周巻き取られた後、前記保持部を介して前記ロータの外方へ引き出されてセットされており、前記ロータの前記巻取ばねによる回転で、前記保持部から外方の部分が前記外周壁部の外周面に巻き取られると共に、前記ロータの回転に伴う前記フラットケーブルの反転部分の押しによる前記キャリヤの同方向の回転で、前記保持部から内方の部分が前記軸部材の外周面に前記外周壁部の外周面とは相互に逆向きとなるように巻き取られることによって収納されていることを特徴とする。
【0013】
この構造では、フラットケーブルは軸部材から延びてキャリヤで反転されてキャリヤとロータの外周壁部との間に複数周巻き取られた後、ロータの外周壁部の保持部を通過してロータの外方へ引き出されると共にその通過部分が前記保持部に摩擦力で相対移動不能に保持されてセットされている。このときロータがフラットケーブルの巻き取り方向に回転するように付勢されているので、自由状態ではロータが巻き取り方向に回転して、フラットケーブルは、ロータの保持部から外方の部分がロータの外周面に巻き取られると共に、ロータの保持部から内方の部分の内、キャリヤとロータの外周壁部との間に巻き取られた複数周分が巻き戻されて、その反転部分が挿通口の反転側端面から離れて他側端面側に寄り、更なるロータの回転によって前記反転部分が前記他側端面を押すことになり、これによりキャリヤが同方向に回転してキャリヤの内側のフラットケーブルが軸部材の外周面にロータの外周面への巻方向と反対方向に巻き取られる。
【0014】
そしてフラットケーブルの引き出しの際は、ロータを巻取ばねのばね力に抗して回転させながらロータの外周面に巻き取られている部分が引き出される。このときフラットケーブルの、キャリヤとロータの外周壁部との間の部分は巻締められ、軸部材の外周面に巻き取られている部分は巻き戻される状態となってほぐされる。これによってフラットケーブルの反転部分は、挿通口の反転側端面に寄り、更なるロータの回転によって前記反転部分が前記反転側端面を押すことになり、これによりキャリヤが同方向に回転してロータの内側のフラットケーブルが軸部材の外周面からほぐされてロータの内側面に沿って巻かれるので、フラットケーブルと固定コネクタとの相対的な位置変動を無視することができる。
【0015】
また、フラットケーブルの保持部から内方の部分は、キャリヤを介した反転構造でロータ内に収納されているので、従来構造の渦巻状態の残余部に比べて必要な長さを短くすることができる。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1記載のフラットケーブル巻取装置であって、前記挿通口に、前記フラットケーブルに転接する回転自由の反転ロールが設けられていることを特徴とする。
【0017】
回転自由の反転ロールは、挿通口部分でフラットケーブルと接触して回転する。このため、フラットケーブルの巻き取り及び引き出しの際の抵抗力が小さくなり、操作性が向上する。
【0018】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のフラットケーブルの巻取装置であって、前記キャリヤの周方向に沿って適宜の間隔を維持して外周面がフラットケーブルに当接するスペーサ部材が設けられていることを特徴とする。
【0019】
スペーサ部材がフラットケーブルとキャリヤとの間に隙間を形成するため、フラットケーブルがキャリヤと直接に接触することがなく、キャリヤとの摩擦が小さくなる。また,スペーサ部材を設ける間隔によりキャリヤとフラットケーブルが直接に接触しても摺動摩擦を小さくでき、これにより巻き取り及び引き出しの際の操作を良好に行うことができる。
【0020】
請求項4の発明は、請求項3記載のフラットケーブル巻取装置であって、前記スペーサ部材は、ロール面がキャリヤの外周面より外側に位置してキャリヤに回転自由に取り付けられたアイドラロールであることを特徴とする。
【0021】
スペーサ部材を回転自由のアイドラロールとすることにより、アイドラローラがフラットケーブルと接触して追随回転する。このため、フラットケーブルの巻き取り及び引き出しの際の抵抗力が小さくなる。
【0022】
請求項5の発明は、請求項1記載のフラットケーブル巻取装置であって、前記キャリヤが、前記フラットケーブルが通過することによって同ケーブルを反転させる挿通口を備えたC字形状のリング体で構成されていることを特徴とする。
【0023】
この発明では、反転ロールやアイドラロールを設けない単なるリング体でキャリヤを構成したので、構造が簡単になる。
【0044】
図1乃至図5は、本発明の第1実施形態としてのフラットケーブル巻取装置40を示す。このフラットケーブル巻取装置40は、フラットケーブルを巻き取るロータ部材がキャリヤ13とロータ42とで構成されている。
【0045】
すなわちフラットケーブル巻取装置40のロータ部材は、フラットケーブル15が通過することによって同ケーブル15を反転させる挿通口23を備え軸部材12に回転自在に支持されたキャリヤ13と、フラットケーブル15を通過させることによってその通過部分が相対移動不能に保持される保持部44を備えた外周壁部46内にキャリヤ13を相対回転可能に内包して軸部材12に支持されると共に巻取ばね14で回転付勢されて取り付けられたロータ42とから構成されている。
【0046】
ロータ42は、有底円筒体形状に形成されており、その底部45に軸挿通孔47が穿設されており、かつその外周壁部46の一部に保持部44がスリット状に形成されている。そしてこのロータ42は、その軸挿通孔47を軸部材12の大径部12aに挿通させて大径部12aに回転自在に支持されると共に巻取ばね14で回転付勢されて取り付けられている。このとき巻取ばね14は、外端14aを軸部材12の小径部12bに回転自在に支持されたスプリングケース41に係合させ、内端14bを小径部12bに係合させた渦巻きばねで構成されており(図3参照)、スプリングケース41にロータ42を一体係合させることによってロータ42にばね力を伝達することができるように構成されている。
【0047】
キャリヤ13は、他に反転ロール26,アイドラロール27を備えて構成されている。詳しくは、キャリヤ13は、一部に不連続部分を有するリング形状に成形されている。又、キャリヤ13には、その不連続部分によって挿通口23が形成されている。この挿通口23はフラットケーブル15が挿通することによってフラットケーブル15を反転させるものである。反転ロール26は、キャリヤ13の挿通口23に配置されている。すなわち、キャリヤ13の不連続端部の内、反転側端部にロール軸28を突設し、このロール軸28に取り付けることにより、反転ロール26を挿通口23に設けるものである。
このような反転ロール26は、キャリヤ13の内側から外側に向かって引き出されるフラットケーブル15と接触し、フラットケーブル15の引き出し及び巻き取りの際に追随回転する。この回転によってフラットケーブル15との接触抵抗が小さくなるため、フラットケーブル15が切れることがなく、しかもフラットケーブル15の引き出し及び巻き取り操作を円滑に行うことができる。又、フラットケーブル15の磨耗が抑制されるため、フラットケーブル15の耐久性も向上する。
アイドラロール27はキャリヤ13の周方向に沿って複数が配置されている。このアイドラロール27を回転自由に支持するため、キャリヤ13の周方向には、複数のロール軸29が突設されている。これらのアイドラロール27には、キャリヤ13に巻き取られるフラットケーブル15が接触する。
それぞれのアイドラロール27は、そのロール面27aがキャリヤ13の外周面よりも外側に位置するように、その径が設定されている。このため、フラットケーブル15はキャリヤ13に巻き取られる際に、アイドラロール27のロール面27aと接触するが、キャリヤ13の外周面とは接触することがなく、キャリヤ13の外周面との間に隙間30が形成されるようになっている(図3参照)。従って、フラットケーブル15とキャリヤとの間に生じる摩擦が小さくなり、引き出し及び巻き取りの操作を良好に行うことができる。又、アイドラロール27はフラットケーブル15の引き出し及び巻き取りに追随して回転するため、これらの操作をさらに小さな力で行うことができ、操作性が向上する。
そしてこのキャリヤ13は、ロータ42の外周壁部46の内側に位置させて軸部材12の大径部12aに回転自在に支持されて取り付けられている。
【0048】
また軸部材12は、底部12cと外周壁部12dとで有底円筒体形状に形成されており、その底部12cの中央部に大径部12a及び小径部12bからなる軸部が形成されると共に外周壁部12dの一部にフラットケーブル15の引き出し口16が形成されており、かつ大径部12aと外周壁部12dとの間に収容空間12eが形成される(図1参照)と共に、この収容空間12e内に前記した構成でキャリヤ13及びロータ42が収容されている。小径部12bの中央部には固定コネクタ18がその先端18aを幾分突出させて一体に設けられている。
【0049】
さらに軸部材12の開口側はカバー部材43で閉塞されている。このカバー部材43は、底部43aと外周壁部43bとで有底円筒体形状に形成されており、その底部43aの中央部に固定コネクタ18の先端18aの外形形状に相応した矩形孔43cが穿設されており、かつ外周壁部43bの一部に引き出し口16を閉塞可能な突起部(図示せず)が延設されている。そしてこのカバー部材43は,その矩形孔43cを固定コネクタ18の先端18aに嵌め込み、かつその外周壁部43bの端面を軸部材12の外周壁部12dの端面に突き合わせることによって一体的に結合される。この結合により軸部材12とカバー部材43はケースをも構成することになると共に、軸部材12はこのケースに固定される。
【0050】
このような構成においてフラットケーブル15は、軸部材12の大径部12aから延びると共に挿通口23の反転ロール26で反転されてキャリヤ13とロータ42の外周壁部46との間に複数周巻き取られた後、かつロータ42の外周壁部46の保持部44を通過してロータ42の外方へ引き出されると共にその通過部分が保持部44で保持される。このときフラットケーブル15の保持部44の通過部分は保持部44に、摩擦力で相対移動不能に保持される。そしてフラットケーブル15の保持部44からさらに外方部分は、引き出し口16からケースの外方へ引き出されるようになっている(図2参照)。
【0051】
次に、この第1実施形態の作動を図2,図4,図5によって説明する。図2はフラットケーブル15の巻き取り当初のセット状態を示す。このセット状態では、基端部が固定コネクタ18と接続されているフラットケーブル15は、軸部材12の大径部12aの内部から抜き出されてキャリヤ13の内側から外側に引き出され、かつ反転ロール26に接触して反転されてキャリヤ13とロータ42の外周壁部46との間に引き出されて、この間に複数周分巻回した後、ロータ42の外周壁部46の保持部44を通過すると共にこの保持部44で通過部分が相対移動不能に保持されてロータ42の外方へ引き出され、さらに引き出し口16からケースの外方へ引き出されている。このフラットケーブル15の引き出し側の端部には移動コネクタ17が接続されている。図中、符号15aはフラットケーブル15の反転部分である。
【0052】
図2のセット状態を自由状態とした場合、巻取ばね14のばね力によってロータ42が矢印方向に回転する。図4はこれに続く状態であり、フラットケーブル15はロータ42の保持部44から外方の部分がロータ42の外周面に巻き取られると共に、ロータ42の保持部44から内方の部分の内、キャリヤ13とロータ42の外周壁部46との間に巻き取られた複数周分が巻き戻されて、その反転部分15aが反転ロール26側から離れて挿通口23の他側端面側に寄り、更なるロータ42の回転によって反転部分15aが挿通口23の他側端面を押すことになり、これによりキャリヤ13が同方向に回転してキャリヤ13の内側のフラットケーブル15が軸部材12の大径部12aの外周面に巻き取られる(図5参照)。
【0053】
そしてフラットケーブル15の引き出しの際は、ロータ42を巻取ばね14のばね力に抗して回転させながらロータ42に巻き取られている部分が引き出される。このときフラットケーブル15の、キャリヤ13とロータ42の外周壁部46との間の部分は巻締められ、軸部材12の大径部12aの外周面に巻き取られている部分は巻き戻される状態となってほぐされる。これによってフラットケーブル15の反転部分15aは、反転ロール26側に寄り、更なるロータ42の回転によって反転部分15aが反転ロール26を押すことになり、これによりキャリヤ13が同方向に回転してロータ42の内側のフラットケーブル15が軸部材12の大径部12aの外周面からほぐされてロータ42の内側面に沿って巻かれるので、フラットケーブル15と固定コネクタ18との相対的な位置変動を無視することができる。
【0054】
このように第1実施形態においては、フラットケーブル15を本来の接続用に必要な長さと残余部(保持部44から内方部分)が必要となるが、この残余部がキャリヤ13を介した反転構造でロータ42の外周壁部46内に収納されているので、従来構造の渦巻状態の残余部に比べて必要な長さを短くすることができ、かつ巻取ばね14の全長を短くして小型化及び軽量化をも図ることができる。
【0055】
図6及び図7は、本発明の第2実施形態としてのフラットケーブル巻取装置50を示す。このフラットケーブル巻取装置50はキャリヤ13の構造が相違するだけで、他の構成はフラットケーブル巻取装置40と同一となっている。
【0056】
すなはちこのフラットケーブル巻取装置50のキャリヤ13は、フラットケーブル15が通過することによって同ケーブル15を反転させる挿通口23を備えたC字形状のリング体で構成されている。そしてこのキャリヤ13は、ロータ42に内包された状態で軸部材12の大径部12aに回転自在に支持されて取り付けられている。
【0057】
このフラットケーブル巻取装置50は、前述したフラットケーブル巻取装置40と同様の作用効果を奏することは勿論のことであるが、加えて反転ロールやアイドラロールを設けない単なるリング体でキャリヤ13を構成したので、構造が簡単になり、成形容易なものとなっている。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、フラットケーブルのロータの保持部から外方の部分は、ロータの外周面に巻き取られると共に、ロータの保持部から内方の部分は、キャリヤの反転構造により、軸部材の外周面に、前記ロータの外周面と相互に逆向きとなるように巻き取られているので、フラットケーブルの引き出しの際には軸部材の外周面に巻き取られている部分は巻き戻し状態となって引き出されるので、フラットケーブルと固定コネクタとの相対的な位置変動を無視することができ、これにより摺動接点が不要となるばかりでなく、前記位置変動を吸収するための余分なフラットケーブルを極力短くすることができる。
【0059】
その上、フラットケーブルがロータ部材及び軸部材の双方に巻き取られるため、ロータ部材の回転数が少なくなり、これにより巻取ばねの全長を短くして小型化及び軽量化をも図ることができる。
【0062】
請求項2の発明によれば、回転自由の反転ロールがフラットケーブルと接触して回転するため、フラットケーブルの巻き取り及び引き出しの際の抵抗力が小さくなり、操作性が向上する。
【0063】
請求項3の発明によれば、スペーサ部材にフラットケーブルが接触するため、キャリヤとの摩擦が小さくなる。
【0064】
請求項4の発明によれば、アイドラローラがフラットケーブルと接触して追随回転するため、フラットケーブルの巻き取り及び引き出しの際の抵抗力が小さくなる。
【0065】
請求項5の発明によれば、反転ロールやアイドラロールを設けない単なるリング体でキャリヤを構成したので、構造簡単で成形容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の中央縦断面図である。
【図2】図1のVII−VII線に沿う断面図である。
【図3】図1のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図4】図1のフラットケーブルの巻き取りの作動を示す断面図である。
【図5】図1のフラットケーブルの巻き取りの最終段階を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態の中央縦断面図である。
【図7】図6の内部を示す断面図である。
【図8】従来装置の断面図である。
【図9】従来装置のフラットケーブルの巻き取りを示す断面図である。
【図10】従来装置のフラットケーブルの引き出し状態を示す断面図である。
【符号の説明】
40,50 フラットケーブル巻取装置
12 軸部材
13 キャリヤ(ロータ部材)
14 巻取ばね
15 フラットケーブル
16 引き出し口
17 移動コネクタ
18 固定コネクタ
26 反転ロール
27 アイドラロール
42 ロータ(ロータ部材)
44 保持部
46 外周壁部
Claims (5)
- 先端部が移動コネクタに連結され、基端部が固定コネクタに連結されたフラットケーブルと、前記固定コネクタが設けられた固定状態の軸部材と、この軸部材に支持されて軸部材の周囲で回転するロータ部材と、このロータ部材を前記フラットケーブルの巻き取り方向に回転付勢する巻取ばねとを備えたフラットケーブル巻取装置であって、
前記ロータ部材が、前記フラットケーブルが通過することによって同ケーブルを反転させる挿通口を備え前記軸部材に回転自在に支持されたキャリヤと、前記フラットケーブルを通過させることによってその通過部分を相対移動不能に保持する保持部を備えた外周壁部内に、前記キャリヤを相対回転可能に内包して前記軸部材に支持されると共に前記巻取ばねで回転付勢されて取り付けられたロータとから構成されており、
前記フラットケーブルが、前記軸部材から延びると共に前記挿通口で反転させられて前記外周壁部と前記キャリヤとの間に引き出されてこの間に複数周巻き取られた後、前記保持部を介して前記ロータの外方へ引き出されてセットされており、前記ロータの前記巻取ばねによる回転で、前記保持部から外方の部分が前記外周壁部の外周面に巻き取られると共に、前記ロータの回転に伴う前記フラットケーブルの反転部分の押しによる前記キャリヤの同方向の回転で、前記保持部から内方の部分が前記軸部材の外周面に前記外周壁部の外周面とは相互に逆向きとなるように巻き取られることによって収納されていることを特徴とするフラットケーブル巻取装置。 - 請求項1記載のフラットケーブル巻取装置であって、
前記挿通口に、前記フラットケーブルに転接する回転自由の反転ロールが設けられていることを特徴とするフラットケーブル巻取装置。 - 請求項1または2に記載のフラットケーブルの巻取装置であって、
前記キャリヤの周方向に沿って適宜の間隔を維持して外周面がフラットケーブルに当接するスペーサ部材が設けられていることを特徴とするフラットケーブル巻取装置。 - 請求項3記載のフラットケーブル巻取装置であって、
前記スペーサ部材は、ロール面がキャリヤの外周面より外側に位置してキャリヤに回転自由に取り付けられたアイドラロールであることを特徴とするフラットケーブル巻取装置。 - 請求項1記載のフラットケーブル巻取装置であって、
前記キャリヤが、前記フラットケーブルが通過することによって同ケーブルを反転させる挿通口を備えたC字形状のリング体で構成されていることを特徴とするフラットケーブル巻取装置。
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