JP3594377B2 - 蒸発式加湿器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水槽内の水を蒸発させて室内を加湿する蒸発式加湿器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、加湿器本体の内部にヒータを設け、このヒータの熱により加湿水槽内の水を蒸発させて室内を加湿するようにした蒸発式加湿器は知られている。この種のものでは、相対湿度センサを有し、この相対湿度センサで検出される相対湿度に基づいて、前記ヒータをオン・オフ制御して、加湿制御するようにしている(例えば、特開平4−130905号公報)。ところで、相対湿度センサにより検出される相対湿度は、相対湿度センサ周囲の雰囲気温度に応じて変化するので、この雰囲気温度と室内の温度との間に大きな温度差があると、正確な湿度制御ができなくなるという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これを解消するために、相対湿度センサの取付けられる雰囲気温度と室内の温度との温度差を予め推定し、この推定した温度差に従って、相対湿度センサの雰囲気温度を補正して、この補正した温度を基準として、相対湿度センサの出力を補正するようにすることが考えられる。
【0004】
しかしながら、このような方法では、相対湿度センサの取付けられる雰囲気温度と室内の温度との温度差が、時間と共に大きく変化するようなときに、相対湿度センサの出力の補正を適切に行うことができなくなり、快適な湿度制御を行うことができなくなるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する問題点を解消し、湿度センサ周囲の雰囲気温度が時間と共に大きく変化するときでも、湿度センサの適切な温度補正を可能にし、十分な湿度制御を行うことができる蒸発式加湿器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、加湿器本体内に設けた加湿水槽内の水を加熱手段により加熱、蒸発させて室内を加湿する蒸発式加湿器において、相対湿度センサと、相対湿度センサ周囲の雰囲気温度を検出する雰囲気温度センサと、加湿水槽内の水温を検出する水温センサと、この水温センサの検出温度に応じて、雰囲気温度センサで検出した温度に加算する補正温度を変化させ、この変化させた補正温度を雰囲気温度センサで検出した温度に加算し、この加算した温度に基づいて、相対湿度センサの出力を補正する手段と、この補正された相対湿度センサの出力に基づいて加熱手段を制御する手段とを有するものである。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記水温センサの検出温度を複数の温度領域に区分し、それぞれの温度領域に対応して、前記補正温度値を複数設けたものである。
【0010】
これらの発明によれば、加湿センサ周囲の雰囲気温度が時間と共に大きく変化したとしても、水温センサで検出した水温を採用し、この水温に基づいて雰囲気温度センサの出力を温度補正し、さらに補正した温度に基づいて湿度センサ出力を温度補正しているので、適切な湿度制御が可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、参照符号100は蒸発式加湿器を示し、この蒸発式加湿器100は、加湿器本体1と、加湿器本体1の上部に開閉自在に設けた天蓋2と、加湿器本体1内に挿脱自在に収容した加湿水槽3と、加湿器本体1内に設けられ、加湿水槽3内の加湿水を加熱蒸発させる加熱装置4等にて構成され、前記天蓋2にて加湿水槽3の上部開口を覆う構成としている。
【0012】
前記加湿器本体1は、図2に示すように、略円筒状に成形された合成樹脂製の外筒5と、アルミニウム板を略円筒状に絞り加工してなり、外筒5の内側に配置固定された内筒6と、外筒5の底部に装着された合成樹脂製の底板7とから構成されている。前記内筒6の内底部には、図3に示すように、加熱装置4が配設されており、この加熱装置4はアルミダイカスト製でドーナツ状の加熱板8に2本のシーズヒータ9、9を同心状に埋設して成るものであり、この加熱板8の中央部には、加湿水槽3の有無を検知するとともに、加湿水槽3の温度を検出するための検知装置(「水温センサ」)10を設けている。
【0013】
前記加湿水槽3は、図3を参照して、少なくとも内面側となる片面(水に接する面)にフッ素樹脂があらかじめコーティングされたプレコートアルミニウム板を、プレス成形によって絞り加工して成るものであり、この加湿水槽3の上端部には、図4に示すように、合成樹脂にてリング状に形成された固定枠11を装着している。この固定枠11には、図2に示すように、それぞれ外向きに突出した左右一対の把手支持部12、12が一体に形成されており、これら左右一対の把手支持部12には、持ち運び用の合成樹脂製の把手13が回動自在に装着されている。この図2に示す参照符号14、14は、加湿器本体1の外筒5の上端部に把手支持部12、12に対応するように設けた挿通溝であり、これら挿通溝14、14には、加湿水槽3を加湿器本体1の内筒6内に収容した際に、前記固定枠11の把手支持部12、12がそれぞれ上方から介挿される。このように、挿通溝14、14に固定枠11の把手12、12が介挿されると、加湿水槽3の把手13は加湿器本体1の外部に位置する。
【0014】
前記天蓋2は、図4に示すように、合成樹脂製の上カバー15と、この上カバー15の底面に装着された合成樹脂製の下カバー16とを備えるとともに、前方部にはロック装置17が組み付けられ、また、後方部には加湿器本体1の外筒5に設けられた支持部18に着脱自在に、かつ、回動自在に係合する枢止軸19を備えている。また、前記下カバー16の下面側には、ステンレス鋼板にて作られた内蓋20が装着されている。この内蓋20は、加湿水槽3で発生した蒸気を取り込むための多数の孔21、21を有しており、前記内蓋20の周縁部には、天蓋20の閉塞時に、加湿水槽3の固定枠11に圧接される、リング状のパッキン22が装着されている。
【0015】
前記ロック装置17は、基部が前記上カバー15に回動自在に枢着された操作体17Aと、先端に前記外筒5の係合部5A、5Aに係脱自在に係止される複数の係止爪17B、17Bを有し、前記操作体17Aの回動によって前後方向にスライドするスライド体17Cと、このスライド体17Cを常時、操作体17A側に付勢するコイルスプリング17Dとから構成され、操作体17Aの先端側を上方に向けて回動させることにより、スライド体17Cが後方に移動して、このスライド体17Cの係止爪17Bが外筒5の係合部5Aから離脱し、ロックが解除される。そして、ロックが解除された状態でロック装置17の操作体17Aを手でもって天蓋2を開放する。
【0016】
前記下カバー16と内蓋20との間には、図5に示すように、下カバー16に一体成形された環状垂下壁23によって第1の蒸気通路Aが形成されている。この第1の蒸気通路Aは、内蓋20の多数の孔21、21から取り込んだ蒸気を下カバー16に形成された1つの蒸気放出孔24に案内している。前記第1の蒸気通路A内には鋼球にてなる安全弁25が設けられている。
【0017】
この安全弁25は、通常、内蓋20と接触する位置にあり、機器の転倒時には、下カバー16に放射状に一体成形された複数のガイド片26、26によって案内されて蒸気放出孔24を閉じ、転倒時に蒸気放出孔24から熱湯が流出するのを防止している。前記上カバー15と下カバー16との間には、それらの間に装着された合成樹脂製の蒸気通路形成部材27と下カバー16とによって第2の蒸気通路Bが形成されている。この第2の蒸気通路Bは、前記蒸気放出孔24から放出された蒸気を、上カバー15の斜め上向きの傾斜面15Aに形成された横長状の蒸気吐出口28に案内するようになっている。また、第2の蒸気通路Bは、下カバー16に一体成形されて垂直に立ち上げられた起立壁29と、蒸気通路形成部材27に一体形成されて垂直に垂下された垂下壁30とによって屈曲状態となっており、この垂下壁30は前記蒸気吐出口28の後縁部に位置し、かつ、蒸気吐出口28に沿って設けられている。
【0018】
前記蒸気通路形成部材27には、蒸気吐出口28の前縁部に位置させて、垂下壁30と平行に前方壁31及び露受け溝32を一体に設けており、前記垂下壁30と前方壁31との間には、蒸気を外部に噴出させるための実質的な吐出口となる所定の間隔(約5mm)を存している。そして、露受け溝32に入り込んだ結露水は、露受け溝32の底壁に穿った回収孔33から第2の蒸気通路B内の下カバー16の上面に滴下し、この下カバー16の上面に滴下した結露水は、蒸気放出孔24及び孔21を通って加湿水槽3内に回収される。
【0019】
内蓋20に装着したパッキン22には、図4に示すように、加湿水槽3側に延出されたラッパ状の延出部22Aが一体成形されており、この延出部22Aは、ロック装置17側に位置する前方延出部分34と、支持部18側に位置する後方延出部分35とが、それらの中間に位置する左右両側部分よりも下方にまで延出されている。
【0020】
図6を参照して、36は前記加湿器本体1の前面部に設けた表示部兼用の操作部を示している。この操作部36には、運転を入り切りする運転入り切りボタン37と、運転状態を連続強運転と連続弱運転の2段の手動運転モード、及び湿度センサを利用して設定湿度になるように運転する自動運転モードに順送りで切り替える運転切替ボタン38と、連続弱運転時に点灯する弱運転表示灯39と、連続強運転時に点灯する強運転表示灯40と、複数の湿度表示灯41、41と、給水を必要とする時に点滅する給水表示灯42とを備え、前記複数の湿度表示灯41、41は、点灯により設定湿度を表示するとともに、点滅により現在湿度を表示し、かつ、設定湿度と現在湿度とが一致している状態では、点滅によってそれを表示するが、点灯によって表示するようにしてもよい。
【0021】
また、前記給水表示灯42の点滅時には、その点滅と同期してブザーが所定回数だけなるようになっている。図3の43は、電源コードのマグネットプラグ(図示せず)が接続されるプラグ受け部である。
【0022】
上述の構成において、使用前には、まず、ロック装置17(図4)を解除して天蓋2を開け、図2に示すように、把手13を持って加湿水槽3を加湿器本体1から引き出し、そして、加湿水槽3に給水した後、この加湿水槽3を加湿器本体1内に収容する。こうして、加湿水槽3をセットした後、天蓋2を閉じると、この天蓋2はロック装置17によってロックされる。
【0023】
この時、加湿水槽3に装着された固定枠11の把手支持部12、12を、加湿器本体1の外筒5に設けた挿通溝14、14に介挿すると、加湿水槽3の把手13は加湿器本体1の外部に位置することになる。
【0024】
使用時には、運転入り切りボタン37(図6)を押すことにより、シーズヒータ9(図3)に通電され、運転が開始される。この運転の初期設定は、湿度が約50%の自動運転となっている。こうして、運転が開始されると、加熱装置4によって加湿水槽3内の水が加熱されて沸騰し、この沸騰によって発生した蒸気は、内蓋20の多数の孔21、21から第1の蒸気通路Aに入り、蒸気放出孔24を通って第2の蒸気通路Bに流れ、そして、起立壁29と垂下壁30とに案内されて、通路形成部材27内を屈曲しながら垂下壁30と前方壁31との間を通って蒸気吐出口28から外部に噴出される。
【0025】
上記構成によれば、天蓋2を開放した後、把手13を持って加湿水槽3を加湿器本体1から引き出すことができるので、加湿器全体を水道の蛇口の所に持ち運ぶ必要がなく、加湿水槽3の掃除や加湿水槽3への給水を容易に行うことができ、しかも、加湿水槽3を加湿器本体1から取り外すことができるので、例えば、加湿器全体を流し台の水槽内に入れて、水道の蛇口から直接給水する場合のように、加湿器本体に水がかかる心配はない。
【0026】
また、加湿器本体1の外筒5の上端部には、加湿水槽3に装着した固定枠11の把手支持部12、12を介挿させるための挿通溝14、14を設けた構成としているので、加湿水槽3を加湿器本体1内に収容した時に、加湿水槽3の把手13を加湿器本体1の外部に臨ませることができ、そのために、運転中に加湿水槽3の把手13が高温となることがなく、加湿水槽3を加湿器本体1から取り出すまでの待ち時間を短縮できる。しかも、加湿水槽3を加湿器本体1内に収容した状態で天蓋2を閉じれば、加湿水槽3の把手13を加湿器本体1の持ち運び用の把手として兼用することができ、加湿器本体1に格別の把手を設ける必要がなくなり、構成の簡略化が図れる。
【0027】
加湿水槽3は、内面側となる片面(水に接する面)にフッ素樹脂が予じめコーティングされたプレコートアルミニウム板を、プレス成形によって絞り加工して成るものであるから、加湿水槽3内に付着するカルシウムやマグネシウム等の残渣物を容易に除去でき、取扱が一層簡便となる。
【0028】
また、蒸気吐出口28の前縁部に位置させて、蒸気通路形成部材27に露受け溝32を設けるとともに、この露受け溝32の底壁に回収孔33を設け、この露受け溝32に入り込んだ結露水を、回収孔33から第2の蒸気通路B内の下カバー16の上面に滴下させ、この下カバー16の上面に滴下した結露水を蒸気放出孔24及び孔21を通して加湿水槽3内に回収するので、蒸気吐出口28の前縁部に結露水が溜るのを防止できる。従って、蒸気吐出口28の前縁部に溜った結露水が、天蓋2の上カバー15、及び加湿器本体1の外筒5を伝って設置面上に落ち、その設置面を濡らす、というような心配もない。
【0029】
また、内蓋20に装着したパッキン22には、加湿水槽3側に延出されたラッパ状の延出部22Aが一体成形されており、この延出部22Aは、ロック装置17側に位置する前方延出部分34と支持部18側に位置する後方延出部分35とが、それらの中間に位置する左右両側部分よりも下方にまで延出されているので、ロック装置17の操作体17Aを手で持って天蓋2を開けようとした時に、加湿水槽3内の蒸気は、ロック装置17側から流出するのを前方延出部分34で阻止されて延出部22Aの左右両側部分から流出することになる。
【0030】
そのために、天蓋2の開放時に、ロック装置17を持って天蓋2を開放する使用者の手が、加湿水槽3から流出する蒸気に晒される危険を未然に防止できる。また、天蓋2を開放した状態では、内蓋20の下面等に付着した水滴は、パッキン22の延出部22Aの後方延出部分35で受け止められ、加湿水槽3内に滴下する。尚、上述した加熱装置4は、複数のシーズヒータ9、9を加熱板8に埋設して構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0031】
次に、加湿器100の加湿制御について説明する。
図3を参照して、加湿器本体1の外筒5の下部外周には、センサケース200が設けられている。このセンサケース200は、間隔規制部材202を介して間に空気層を形成した状態で、L字形の支持部材201に取付けられ、この支持部材201は、前記外筒5の下部外周に取付けられている。
【0032】
L字形の支持部材201には複数の孔203があけられ、この孔203を通じて、内部の空間204と外部との間では空気が流通しており、これによりセンサケース200は、加湿器本体1から熱的にある程度絶縁されている。このセンサケース200には相対湿度センサ211と、この相対湿度センサ211の設置される雰囲気温度を検出するための雰囲気温度センサ212とが収容されている。
【0033】
相対湿度センサ211により検出される相対湿度は(1)式で与えられ、この検出される相対湿度は電気的な抵抗値Rに変換して出力される。
相対湿度=(水蒸気圧/飽和水蒸気圧)×100[%RH] …(1)
(1)式のうちの飽和水蒸気圧は温度に応じて変化するので、図7を参照して、温度が高い(例えば、40℃)場合には、相対湿度センサ211から出力される抵抗値R(相対湿度)は大きくなり、逆に温度が低い(例えば、10℃)場合には、抵抗値R(相対湿度)は小さくなる。
【0034】
加湿制御に際しては、相対湿度センサ211から出力される抵抗値Rが利用されるので、抵抗値Rで現わされる相対湿度が、制御すべき室内の相対湿度と近似した値にならないと、快適湿度を保てない。
【0035】
要するに、相対湿度センサ211の取付けられる雰囲気温度が、室温とほぼ等しい状態にあれば、上述した(1)式に従う相対湿度は、制御すべき室内の相対湿度とほぼ等しくなるので問題はないが、相対湿度センサ211の雰囲気温度が室温と大きく異なってくると、快適湿度を保てないので、雰囲気温度と室温との関係、例えば、その温度差に基づき雰囲気温度を補正(以下、「温度補正」という。)しなければならない。
【0036】
この実施の形態によれば、上述したように、大型の加湿水槽(例えば、最大容量26リットル)3が採用されているため、加湿水槽3内の水の温度が0℃〜100℃の範囲で変化するとき、上記のように、センサケース200が熱的に絶縁されているとしても、相対湿度センサ211の設けられた部分の雰囲気温度(すなわち雰囲気温度センサ212での検知温度)は、水温の0℃〜100℃の変化につれて大きく変化する。
【0037】
例えば、図8を参照して、加湿水槽3内の水温の変化をみると、立上がりにはシーズヒータ9、9が電力800Wで運転されるので、湯温は、例えば98℃になるまで急激なカーブAを描いて上昇し、その後は、シーズヒータ9、9が電力300Wに切り替えて運転されるので、湯温は徐々に上温し、立上がりから10分程度を経た後に、湯温は、100℃に到達する。設定湿度に達してシーズヒータ9、9の運転が自動的に切られたりすると、湯温は、緩やかなカーブBを描いて降下する。この緩やかなカーブBを描いて降下する段階では、1分毎に湿度がサンプリングされ、0.4秒毎にサンプリングされる湯温と雰囲気温度との関係での湿度センサの検出湿度が温度補正されることとなる。
【0038】
このような経過をたどるときには、上述した「温度補正」は、水温を加味したものでなくてはならない。この水温は、上述したように、検知装置(「水温センサ」)10によって検出されるものである。
【0039】
この実施の形態によれば、シーズヒータ9、9が電力800Wで運転され、湯温が、急激なカーブAを描いて上昇しているときには、相対湿度センサ211の出力は有効としない。シーズヒータ9、9が電力300Wに切り替えられ、立上がりから10分程度を経過するまでは、「温度補正」は0℃とする。10分程度を経過した後、湯温が100℃で安定しているときには、「温度補正」は−5℃とする。−5℃の「温度補正」は、湯温が75℃に低下するまで続けられる。
【0040】
湯温が、緩やかなカーブBを描いて降下する段階では、「温度補正」は−2℃とする。−2℃の「温度補正」は、湯温が45℃に低下するまで続けられ、湯温が45℃以下に低下したならば、「温度補正」はせず、測定した温度、湿度をそのまま有効とする。
【0041】
それぞれの段階(「温度領域」)で「温度補正」が行なわれたら、その温度に基づいて、相対湿度センサ211の出力が補正され、この補正された出力に基づいて、シーズヒータ9、9がオン、オフ制御されることになる。また、この実施の形態では、それぞれの「温度領域」において、0℃、−5℃、−2℃の「補正温度値」が設けられる。なお、この実施の形態においては、温度領域を3つに区分した例について説明したが、温度領域の区分数及び「温度補正値」は、3つに区分することに限定されるものではない。
【0042】
以上の説明から明らかなように、この実施の形態によれば、加湿水槽3内の水温を採用して、この水温に基づいて「温度補正」しているので、適切な湿度制御が可能になるなどの効果が得られる。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に記載の発明によれば、相対湿度センサを収容するセンサケースが、加湿器本体の外周部に設けられるので、相対湿度センサが熱的に絶縁される。
【0044】
また、請求項2〜3に記載の発明によれば、加湿水槽内の水温を採用して、この水温に基づいて「温度補正」しているので、適切な湿度制御が可能になるなどの種々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す正面外観図である。
【図2】加湿水槽を加湿器本体から取外す状態を説明する説明図である。
【図3】一部切欠側面図である。
【図4】図3の要部拡大断面図である。
【図5】図4のイ部の拡大断面図である。
【図6】操作部の説明図である。
【図7】相対湿度を示す線図である。
【図8】水温の変化を示す線図である。
【符号の説明】
1 加湿器本体
3 加湿水槽
9 加熱手段
200 センサケース
211 相対湿度センサ
212 雰囲気温度センサ
213 水温センサ
Claims (2)
- 加湿器本体内に設けた加湿水槽内の水を加熱手段により加熱、蒸発させて室内を加湿する蒸発式加湿器において、
相対湿度センサと、相対湿度センサ周囲の雰囲気温度を検出する雰囲気温度センサと、加湿水槽内の水温を検出する水温センサと、この水温センサの検出温度に応じて、前記雰囲気温度センサで検出した温度に加算する補正温度を変化させ、この変化させた補正温度を前記雰囲気温度センサで検出した温度に加算し、この加算した温度に基づいて前記相対湿度センサの出力を補正する手段と、この補正された相対湿度センサの出力に基づいて前記加熱手段を制御する手段とを有することを特徴とする蒸発式加湿器。 - 前記水温センサの検出温度を複数の温度領域に区分し、それぞれの温度領域に対応して、前記補正温度値を複数設けたことを特徴とする請求項1に記載の蒸発式加湿器。
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