JP3593934B2 - 誘電体バリア放電ランプ照射装置 - Google Patents

誘電体バリア放電ランプ照射装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は誘電体バリア放電を用いた誘電体バリア放電ランプを用いた照射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13に従来例の誘電体バリア放電ランプの概略説明図を示す。図13の(イ)は、該ランプの縦断正面図、(ロ)は該ランプの縦断側面図、(ハ)は該ランプの給電部の詳細な構造を示した斜視図である。該ランプは、二重円筒管状の光透過性の誘電体で構成された放電容器10と該放電容器10の外円筒部101の外表面15に網状の第1の電極11と該放電容器10の内円筒部102を構成する誘電体を介して配置された半円筒状の第2の電極12とを持ち、該第2の電極12を該放電容器10の内円筒部102に密着固定させるバネ性を有した第2の電極の保持部品16に接続した銅製給電部31と銅線を用いた銅製給電経路32と該給電経路の一部として構成された銅製コネクター33を持つ誘電体バリア放電ランプであって、該放電容器10の内部には放電用ガスとして例えばキセノンが充填されている。
【0003】
該ランプは、前記電極11、12の間に高周波電圧を印加することにより、放電容器内に誘電体バリア放電が発生し、該放電が放電用ガスを励起しエキシマ分子を形成することにより、該放電用ガスの組成に固有のエキシマ光を発生出来る。該ランプは、例えば半導体や液晶の光洗浄工程に利用する紫外線照射用光源として、また、蛍光体を介して利用する読み取り用光源として広く用いられている。
【0004】
前記構成の誘電体バリア放電ランプは、点灯動作時の印加電圧が、非常に高く、且つ高周波での点灯を行い、該高電圧、高周波の点灯条件下では放電容器内で発生する誘電体バリア放電以外に、大気と接している電極表面や放電容器の近傍においても微弱な電気放電、例えばコロナ放電などが発生し、大気中の酸素が該電気放電によって励起状態となり微量のオゾンが生成される。一般的にオゾンは強い酸化性を持ち、前記の電気放電によって生成されたオゾン量が微量であっても、周辺装置や処理工程に悪影響を及ぼす場合がある。
【0005】
該ランプの放電用ガスを適宜選択することにより200nm以下の短波長の光、いわゆる真空紫外光を発生させることが出来る。該真空紫外光は一般的に知られている様に、酸素によって吸収される。該ランプを大気中で点灯すると発生した光の大部分が酸素によって吸収され、該ランプからの光出力は激減する事になる。例えば、放電用ガスにキセノンを選択した場合、中心発光波長はλ=172nmとなり、該波長での酸素の吸収係数は15cm-1 と大きく、ランプからの距離が約3mm程度でその光の放射強度は1/2乃至1/3程度になる。真空紫外光を吸収した酸素は、多量のオゾンを生成する源となり、オゾンの持つ強い酸化性により周辺装置や処理工程に悪影響を及ぼす場合がある。
【0006】
前記の真空紫外光が酸素により吸収されて光出力が激減する事や該吸収による多量のオゾン発生、更には大気と接している電極表面や放電容器近傍で発生する前記電気放電により生成された微量のオゾンによる装置の酸化等に伴う不具合を回避する為に、従来は該ランプから放射される光を取り出す光透過性部材で構成された窓部を持つランプハウス内に該ランプを配置し、該ランプハウスに窒素ガスを流し大気と置換させランプハウス内の酸素濃度を極力下げるという方法がとられていた。
【0007】
例えば公開特許公報特開平7−288109では、キセノンを主成分とする放電用ガスを充たした誘電体バリア放電ランプを、少なくとも一部が偏平な紫外エキシマ光を取り出す窓部材で前方をおおった筐体内、いわゆるランプハウスに、ヘリウム、ネオン、クリプトン、アルゴン、キセノン、水素、窒素、から選択された少なくとも一
種のガスとともに配置することが開示されている。
【0008】
【0009】
前記照射装置には、前記ランプハウスに隣接して隔壁で覆われた電気部品収納部が設けられており、該電気部品収納部は、高周波電圧発生用のコイルや前記ランプの出力モニター用回路等の電気部品が収納されている。該電気部品各々は、該ランプハウスと該電気部品収納部とを隔てる隔壁にネジ等を用いて機械的に固定されている。
【0010】
そして、該ランプハウスの照射用窓部から照射された真空紫外光が、照射装置の外で酸素と反応しオゾンが生成され、該オゾンが該照射装置の電気部品収納部に装置外部より周り込み、内部の電気部品を徐々に酸化腐食させ、例えば高周波電圧発生用コイル等を動作不能にするという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
前記ランプハウスに隣接する電気部品収納部内に配置された電気部品に対するオゾンによる酸化腐食を押さえ、長時間装置を点灯使用しても安定な誘電体バリア放電ランプ照射装置を提供する事にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
本発明における誘電体バリア放電ランプ照射装置は、少なくとも一部を誘電体で構成された放電容器と該放電容器に設けられた第1の電極と該誘電体を介して配置された第2の電極とを有する誘電体バリア放電ランプを具備し、該ランプから放射される光を取り出す光透過性部材で構成された窓部を持つランプハウスと、該ランプハウスに隣接する隔壁で覆われた電気部品収納部とを持ち、該電気部品収納部の内部圧力が照射装置周辺の圧力より高くなるようにすることを特徴とする。
【0017】
上記構成の照射装置において、前記電気部品収納部内の圧力を高くするために窒素ガスを該電気部品収納部内に封入、又は流すことにより、例えば照射装置外部周辺の圧力より10乃至1000Pa程度の加圧状態を作ることを特徴とする。該装置内に封入、又は流すガスは窒素の他に、ヘリウム、ネオン、クリプトン、アルゴン、キセノン、水素、から選択された少なくとも一種のガスを使用する事が出来る。該電気部品収納部内にガスを流す場合、オゾンを含まないクリーンエアーを使用することもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の具体的な実施例について説明する。図1(イ)は、誘電体バリア放電ランプを備えた照射装置の第一の実施例を示す説明図である。図1(イ)に示すように、誘電体バリア放電ランプ4を備えた照射装置1は、ランプハウス2と電気部品収納部21とから成り、該ランプハウス2には、光透過性部材である石英ガラスで構成された窓部3があり、誘電体バリア放電ランプ4より放射される光が反射板5で反射され該窓部3から照射される。該ランプ4は、耐オゾン性材料であるアルミニウムで構成されたランプ固定用ブロック6に固定され該固定用ブロック6を介して電気的に接地されている。また、該ランプ4の第2の電極へ保持部品に取り付けられた給電部13及び給電経路14を通って高周波電圧が印加されている。該給電経路14は、ランプハウス2に隣接した電気部品収納部21にランプハウス2の隔壁に設けられた給電経路の一部を成すコネクタ−8を介して高周波電圧発生用コイル23に接続されている。電気部品収納部21には、該高周波電圧発生用コイル23の他に、該ランプの出力モニター用回路等の制御用回路22が収納されている。該制御用回路22や前記高周波電圧発生用コイル23は、電気部品収納部21とランプハウス2とを隔てる隔壁上にネジにより機械的に固定されている。ランプからの給電部13や、給電経路14には、耐オゾン性材料であるNi材やNi合金が使用されている。また、ランプ側、及び照射装置側に配置された給電経路の一部を成すコネクター8にはNi材を被覆している。更に、ランプハウス2には、窒素ガス置換用のガス導入口9Aとガス排出口9Bが設けられている。該照射装置に設置された該ランプ4は、二重円筒管状の石英ガラス製放電容器を持ち、放電用ガスにはキセノンガスを用い、封入圧40kPaで封入した。該ランプの点灯周波数を約20kHz、印加電圧を6kVの条件で点灯させたところ、長時間点灯後でも該ランプの給電部13、給電経路14、及びコネクター8には、オゾンによる酸化及び酸化腐食による導電性劣化やコネクターが外れなくなるなどの不具合は見られなかった。
【0019】
図1(ロ)に第二の実施例として示した該照射装置は、前記構成と同等の構成において、ランプハウスに隣接する電気部品収納部に窒素ガス置換のための電気部品収納部用ガス導入口9C、電気部品収納部用ガス排出口9Dが設けられている。該電気部品収納部21に窒素ガスを照射装置1周辺より300Pa加圧になるように流した。電気部品収納部の圧力を照射装置周辺より高くすることで、照射装置外部より巻き込まれるオゾンを回避できる。該照射装置に設置された該ランプの点灯周波数を約20kHz、印加電圧を6kVの条件で点灯させたところ、長時間点灯後でも該照射装置1の該ランプ給電部13、給電経路14、該ランプと該照射装置を接続している給電経路の一部を成すコネクター8、電気部品収納部21内の高周波電圧発生コイル23等の各部品は、オゾンによる酸化、更には酸化腐食によってコネクターが外れなくなるなどの不具合、更に給電経路や各電気部品の導電性劣化は見られなかった。
【0020】
第三の実施例として、図2(イ)に複数本の誘電体バリア放電ランプを具備した照射装置を示す。照射装置1は、石英ガラスで構成された窓部3を持つランプハウス2内に複数本の誘電体バリア放電ランプ4を具備し、各ランプには反射板5が配置されアルミニウムで構成されたランプ固定用ブロック6上に設置され、ガス導入口9Aより窒素ガスを10l/min〜20l/min流している。更に、該ランプハウスに隣接する電気部品収納部21には、高周波電圧発生用コイル23や制御基板22が配置され、高周波電圧発生用コイル23には給電部13、給電経路14、該給電経路の一部を成すコネクター8を介してランプハウス2内の該ランプ4に高周波高電圧を給電している。該装置に配置された該ランプ4の給電部13及び該装置の給電経路14には、耐オゾン性材料であるNi合金が使用されており、コネクター8には同じく耐オゾン性材料として金が被覆されているため、オゾンによる酸化、及び酸化腐食による導電性劣化やコネクターが外れなくなるなどの不具合は見られなかった。図2(ロ)は、第四の実施例であり、図2(イ)と同一構成の誘電体バリア放電ランプ照射装置において、電気部品収納部用ガス導入部9Cと電気部品収納部用ガス排出部9Dが備えられており、該ガス導入部9Cと該ガス排出部9Dとを用いて窒素ガスを流量10l/min〜20l/min程度流して加圧している。これにより、電気部品収納部21内へのオゾンの進入が押さえられる。該照射装置に設置された該ランプの点灯周波数を約20kHz、各ランプの印加電圧を6kVの条件で点灯させたところ、長時間点灯後でも該照射装置1の該ランプ給電部13、照射装置の給電経路14、該給電経路の一部を成すコネクター8、電気部品収納部21内の高周波電圧発生コイル23等の各部品には、オゾンによる酸化及び酸化腐食による給電経路や各電気部品の導電性劣化やコネクターが外れなくなるなどの不具合は見られなかった。
【0021】
第五の実施例として、図3(イ)にランプ固定用ブロックに固定しない構造の照射装置を示す。照射装置1は、石英ガラスで構成された窓部3を持つランプハウス2内にランプ両端を固定し、該窓部より放射する。窓面とは反対側に放射された光も反射板5を使って効率良く取出している。また、電極15の電気的接続は、給電経路14B、端子18を介してランプハウスに接地している。ガス導入口9Aより窒素ガスを10l/min〜20l/min流している。更に、該ランプハウスに隣接する電気部品収納部21には、高周波電圧発生用コイル23や制御基板22が配置され、高周波電圧発生用コイル23には給電部13、給電経路14A、該給電経路の一部を成すコネクター8を介してランプハウス2内の該ランプ4に高周波高電圧を給電している。該装置に配置された該ランプ4の給電部13及び該装置の給電経路14A、14Bには、耐オゾン性材料であるNi合金が使用されており、また、該給電経路の一部を成すコネクター8、端子8はNi材を被覆しているため、オゾンによる酸化、及び酸化腐食による導電性劣化やコネクターが外れなくなるなどの不具合は見られなかった。図3(ロ)は、第六の実施例であり、図3(イ)と同一構成の誘電体バリア放電ランプ照射装置において、電気部品収納部用ガス導入部9Cと電気部品収納部用ガス排出部9Dが備えられており、該ガス導入部9Cと該ガス排出部9Dとを用いて窒素ガスを流量10l/min〜20l/min程度流して加圧している。これにより、電気部品収納部21内へのオゾンの進入が押さえられる。該照射装置に設置された該ランプの点灯周波数を約20kHz、各ランプの印加電圧を6kVの条件で点灯させたところ、長時間点灯後でも該照射装置1の該ランプ給電部13、照射装置の給電経路14A、14B、該給電経路の一部を成すコネクター8や端子18、電気部品収納部21内の高周波電圧発生コイル23等の各部品には、オゾンによる酸化及び酸化腐食による給電経路や各電気部品の導電性劣化やコネクターが外れなくなるなどの不具合は見られなかった。
【0022】
前記の実施例一から四に記載の照射装置に配置された誘電体バリア放電ランプについての詳細な構成を図4に示す。図4(イ)は該ランプの縦断正面図、(ロ)は縦断側面図、(ハ)は該ランプの給電部の詳細な構造を示す斜視図である。この誘電体バリア放電ランプは、光透過性の誘電体で構成された二重円筒管状の放電容器10と、該放電容器10の外円筒部101の外表面15に形成された網状の第1の電極11と該放電容器10の内円筒部102を構成する誘電体を介して配置された半円筒状の第2の電極12より成り、該第1の電極11はランプ取り付け部であるランプ固定用ブロック等を介して接地されており、第2の電極12を該放電容器10の内円筒部102に密着固定させるバネ性を有した第2の電極の保持部品16に取り付けられた給電部13及び給電経路14、該給電経路の一部を成すコネクター8を介して高周波電圧発生用コイルに電気的に接続されている。第2の電極12側の該給電部13及び給電経路14、コネクター8には、Ni等が耐オゾン性材料として用いられている。該放電容器10には放電用ガスとして例えばキセノンガス等の希ガスや希ガスとハロゲンガスとの混合ガスが封入され、第1の電極11と第2の電極12との間に誘電体である該放電容器10を介して高周波電圧が印加され、誘電体バリア放電により放電用ガスがエキシマ分子を構成し、放電用ガス固有のエキシマ光、例えばキセノンガスが封入されている場合では、波長λ=172nmの真空紫外光が生成される。
【0023】
前記照射装置の実施例五、六に記載の照射装置に配置された誘電体バリア放電ランプについての詳細な構成を図5に示す。図4に示した前記構成と同等の構成において、該第1の電極11の電気的接続は給電経路14B、端子18を介してランプハウスに接地することでおこなっているものであり、Ni材等が耐オゾン性材料として用いられている。
【0024】
本発明の照射装置に備えられた誘電体バリア放電ランプは、前記図4、図5の形態に限定するものではなく、種々の変更が可能である。
【0025】
例えば、少なくとも一部を誘電体材料で構成された放電容器の形状としては、箱状、平板状、その他の形状であっても良い。また、放電容器の構造は、図4、図5に示したような二重円筒管構造以外に図6、図7に示すような一重円筒管構造の放電容器でも良く、誘電体10を介して配置された一対の電極11、12の内、一方の電極12が放電容器10内に配置され、該放電容器10内に充填された放電用ガスで覆われる構造の誘電体バリア放電ランプを構成することもできる。
【0026】
図6は、一重円筒管構造の放電容器を持つ誘電体バリア放電ランプの形態を示す一例であって、(イ)は縦断正面図、(ロ)は縦断側面図を示したものである。図においては、光透過性の誘電体で構成された一重円筒管構造の放電容器10と該放電容器10の外表面15上に配置した網状の第1の電極11と該放電容器10内部の放電用ガスが充填される空洞部に配置された第2の電極12を具備し、該第2の電極の一部に接続された耐オゾン性材料で構成された給電部13と耐オゾン性材料で構成された給電経路14や該給電経路の一部を成すコネクター8を持つ誘電体バリア放電ランプであって、放電容器10の内部には放電用ガスとしてキセノンが充填され、該第2の電極は放電用ガスで覆われている。
【0027】
図7は、一重円筒管構造の放電容器を持つ誘電体バリア放電ランプの形態を示す第2の例であって、(イ)は縦断正面図、(ロ)は縦断側面図を示したものである。図においては、光透過性の誘電体で構成された放電容器10と該放電容器10の外表面15上に形成された板状の第1の電極11と該放電容器10の内部の放電用ガスが充填される空洞部に配置された第2の電極12を具備し、該第2の電極の一部に接続された耐オゾン性材料で構成された給電部13と耐オゾン性材料で構成された給電経路14や該給電経路の一部を成すコネクター8を持つ誘電体バリア放電ランプであって、放電容器10の内部には放電用ガスとしてキセノンが充填され、該第2の電極12は放電用ガスで覆われている。第2の電極12の一方の端部は、放電容器10の内部に位置している。
【0028】
尚、図6、図7に示した一重円筒管構造の放電容器を持つ誘電体バリア放電ランプにおいて、第2の電極の形状は、図に示したものには限らない。
【0029】
また、電極の配置は、図4から図7に示したような一方の電極を放電容器の外面に配置した形状だけでなく、図8、図9に示すような一対の電極を放電容器の内部に配置する形状、図10に示すような一対の電極とも放電容器の外面に配置する形状、更に図11に示すような複数本の電極を放電容器の内部に配置する形状などでも良い。
【0030】
図8は、本発明における誘電体バリア放電ランプの形態を示す第5の例の概略を示す説明図であって、(イ)は縦断正面図、(ロ)は横断側面図である。第1の電極11、及び第2の電極12が円筒管状の放電管10の内部に配置され、該電極は各々誘電体10Bで覆われている。
【0031】
図9は、本発明における誘電体バリア放電ランプの形態を示す第6の例の概略を示す説明図であって、(イ)は縦断正面図、(ロ)は横断側面図である。第1の電極11、及び第2の電極12が円筒管状の放電管10の内部に配置され、該電極の一つが誘電体10Bで覆わ、他の一つが放電管内に封入された希ガスで覆われている。
【0032】
図10は、本発明における誘電体バリア放電ランプの形態を示す第7の例の概略を示す説明図であって、(イ)は縦断正面図、(ロ)は横断側面図である。第1の電極11、及び第2の電極12が円筒管状の放電管10の外表面上に配置されている。該電極の各々の形状は、一枚の板状電極からなり該放電管の円周上に形成されている。
【0033】
図11は、本発明における誘電体バリア放電ランプの形態を示す第8の例の概略を示す説明図であって、(イ)は縦断正面図、(ロ)は横断側面図である。該ランプには、複数本の電極が放電管10の内部に配置され、第1の電極11を構成するグループと第2の電極12を構成するグループとが該放電管内に交互に配置されている。該電極を成す一つのグループは、誘電体10Bで覆わており、他の一つのグループは放電管内に封入された希ガスで覆われている。
【0034】
放電容器を構成する誘電体材料としては、石英ガラス以外に、例えばサファイア、フッ化マグネシウム、フッ化カルシウム等の真空紫外光を透過する材料、更には一部に光透過性を持たない誘電体を用いても良い。
【0035】
放電用ガスとしては、キセノンガス以外の希ガス、例えば、クリプトン、アルゴン等を用いる事ができる。また、これらの希ガスとハロゲンガスとの混合ガスを用いることもできる。
【0036】
誘電体バリア放電ランプにおける給電経路14と電極の保持部品16との接続方法としては、スリーブなどを用いて電極に直接カシメる以外に、ネジなどによる固定、耐オゾン製金属を用いたろう付け、直接溶着、更には給電経路14を巻きつけるだけでの固定等でもよい。また、同様な方法で、給電経路14を電極に直接接続する事もできる。
【0037】
また、給電経路14が接続される該給電経路の一部を成すコネクター8は、はめ込み式のコネクター以外に、ばねの力で固定するもの、圧着端子等を用いてネジで固定するもの、給電経路14を直接ネジで固定するもの、図12のように間接的に固定するもの、給電経路同士を直接巻き付けるだけのもの等がある。また、ランプの電極を装置側の給電経路に直接接続したものでも良い。
【0038】
図12は、本発明の誘電体バリア放電ランプにおける給電部のその他の形状を示す説明図であって、(イ)は正面図、(ロ)は横断側面図である。該給電部の形状は、給電経路14を板状部材等により挟んで、該ランプの電極と電気的に接合したものである。図12では、該板状部材としてネジ止め用の穴が開いている一対の金属板が使用され、ネジによって該給電経路を固定している。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、ランプハウスに隣接した電気部品収納部内の圧力を周辺より高くすることにより、微小なオゾンの進入を押さえ、該電気部品収納部に配置された各種電気部品がオゾンによって酸化腐食されることが無く、長期間装置を点灯使用しても安定な誘電体バリア放電ランプを用いた照射装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における誘電体バリア放電ランプ照射装置の構成の一例を示す概略説明図であり、(イ)は給電部及び給電経路に耐オゾン性材料を用いた第1の実施例、(ロ)は第1の実施例に加えて電気部品収納部にガスを流し加圧にした第2の実施例である。
【図2】本発明における誘電体バリア放電ランプ照射装置の構成の一例を示す概略説明図であり、(イ)は該ランプを複数本配置し給電部及び給電経路に耐オゾン性材料を用いた第3の実施例、(ロ)は第3の実施例に加えて電気部品収納部にガスを流して加圧にした第4の実施例である。
【図3】本発明における誘電体バリア放電ランプ照射装置の構成の一例を示す概略説明図であり、(イ)は接地された給電経路に固定用ブロックを用いない第五の実施例、(ロ)は第五の実施例に加えて電気部品収納部にガスを流し加圧にした第六の実施例である。
【図4】本発明における誘電体バリア放電ランプの構成の概略を示す説明図であって、(イ)は縦断正面図、(ロ)は横断側面図、(ハ)は給電部の詳細を示す斜視図である。
【図5】本発明における誘電体バリア放電ランプの形態を示す第4の例の概略を示す説明図であって、(イ)は縦断正面図、(ロ)は横断側面図である。
【図6】一重円筒管構造の放電容器を持つ誘電体バリア放電ランプの形態を示す一例の概略を示す説明図であって、(イ)は縦断正面図、(ロ)は横断側面図である。
【図7】一重円筒管構造の放電容器を持つ誘電体バリア放電ランプの形態を示す第二の例の概略を示す説明図であって、(イ)は縦断正面図、(ロ)は横断側面図である。
【図8】本発明における誘電体バリア放電ランプの形態を示す第5の例の概略を示す説明図であって、(イ)は縦断正面図、(ロ)は横断側面図である。
【図9】本発明における誘電体バリア放電ランプの形態を示す第6の例の概略を示す説明図であって、(イ)は縦断正面図、(ロ)は横断側面図である。
【図10】本発明における誘電体バリア放電ランプの形態を示す第7の例の概略を示す説明図であって、(イ)は縦断正面図、(ロ)は横断側面図である。
【図11】本発明における誘電体バリア放電ランプの形態を示す第8の例の概略を示す説明図であって、(イ)は縦断正面図、(ロ)は横断側面図である。
【図12】本発明の誘電体バリア放電ランプにおける給電部の他の形状を示す概略図であって、(イ)は正面図、(ロ)は側面図である。
【図13】従来の誘電体バリア放電ランプの構成を示す一例の説明図であって、(イ)は縦断正面図、(ロ)は横断側面図、(ハ)は給電部の詳細を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 照射装置
2 ランプハウス
3 窓部
4 誘電体バリア放電ランプ
5 反射板
6 ランプ固定用ブロック
7 光透過性窓部材固定部
8 コネクター
9A ガス導入口
9B ガス排出口
9C 電気部品収納部用ガス導入口
9D 電気部品収納部用ガス排出口
10 放電容器
10B 放電管内に配置された電極を覆う誘電体
101 放電容器の外円筒部
102 放電容器の内円筒部
11 第1の電極
12 第2の電極
13 給電部
14 給電経路
14A 給電経路
14B 接地される側の給電経路
15 放電容器の外表面
16 第2の電極の保持部品
18 第4の実施例における端子
21 電気部品収納部
22 制御基板
23 高周波電圧発生用コイル
31 従来の誘電体バリア放電ランプの銅製給電部
32 従来の誘電体バリア放電ランプの銅製給電経路
33 従来の誘電体バリア放電ランプの銅製コネクター

Claims (1)

  1. 少なくとも一部を誘電体で構成された放電容器と該放電容器に設けられた第1の電極と該誘電体を介して配置された第2の電極とを有する誘電体バリア放電ランプを具備し、該ランプから放射される光を取り出す光透過性部材で構成された窓部を持つランプハウスと、該ランプハウスに隣接する隔壁で覆われた電気部品収納部とを持つ照射装置において、
    該電気部品収納部の内部圧力が照射装置周辺の圧力より高くなるようにしたことを特徴とする誘電体バリア放電ランプ照射装置。
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