JP3593222B2 - トリガー式液体噴出容器 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はトリガー式液体噴出容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
トリガー式液体噴出器として、本出願人は特願平７−２１２６４７号に記載された発明を既に提案している。
この噴出器は、容器体に縦型往復ポンプを装着した噴出器に、特殊構成のトリガー機構を備えたもので、ポンプの押し下げ噴出ヘッドの周りに、左右一対の側壁を起立させた外装カバーを配備させ、該カバーの両側壁内上部に、前部を前方へ突出させた側面形状へ字状のトリガーを後部にて上記押し下げ噴出ヘッドに被せて配するとともに、トリガーの後端を上記側板の後部にその押し下げ噴出ヘッドの押し下げ回動可能に枢着し、更に、そのトリガーの前部の上位点に、上記押し下げヘッドに対応させて噴出窓を穿設し、またそのトリガーの後部上面に、先端を上記側壁の上面へ衝合させてトリガーの回動を阻止するストッパーを係合離脱自在に装備させたものである。
【０００３】
上記噴出器はストッパーを回動させてその先端を外装カバーの側壁の上面へ係合させ、衝合させることにより、トリガーの回動を阻止できて、噴出器本体の作動を阻止でき、容器体に所要の液体が充填させた状態で消費流通過程を流通しても、その運送、積み替え等において、トリガーに不意の外力が加わって内容物が流失することも、店頭の陳列等に於いて、トリガーが不当に操作されて内容物が所定量以下に少なくなるようなこともない。
【０００４】
また、トリガーを操作する時は、そのストッパーを逆回動させて、先端を上記係合から離脱させればよいから、ストッパーの操作、取り扱いが容易に行え、しかも、そのストッパーをトリガーの後部に回動自在に装備させればよいから、構造簡単で、容易に製作でき、安価に提供できる等の優れた効果を発揮するものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記噴出器は、上記した特有の効果を発揮できるものの、トリガーの後部上面に、先端を側壁の上面へ衝合させてトリガーの回動を阻止するストッパーを装備させているため、ストッパーを衝合させた状態でトリガーを強引に引くと、トリガーは一般に合成樹脂等により形成されているため、トリガー天板部の前部がストッパーの係合部分から下方へ弾性変形して噴出ヘッドを押し下げてしまうという虞があった。
本発明は上記した欠点を解消するもので、ストッパーの衝合時にはより確実にトリガーによる噴出ヘッドの押し下げを防止でき、しかも、上記従来容器の効果は併せて発揮出来る優れたトリガー式液体噴出容器を提案するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明容器は上記課題を解決するため、容器体２に押し下げヘッド式のポンプ３を装着してなる液体噴出容器に於いて、トリガーキャップ４を装着してなり、該キャップ４は、上記ポンプ３の噴出ヘッド７を被覆して容器体２乃至ポンプ３に下端を嵌着させるとともに、頂壁１４から周壁１５前部に亘るトリガー装着用の窓孔１６を有する外装カバー１１と、該カバー内上部に於いて上記噴出ヘッド７を押し下げる如く揺動可能に後部を連結させた天板部１８先端より前方斜め下方へ前板部１９を延設し、且つ、前板部１９上部に噴出ヘッド７に対応させて噴出窓２０を穿設したトリガー１２とを備え、上記天板部１８前部上面の噴出ヘッド７上方位置に回動可能に軸着するとともに、先端を上記外装カバー１１上面へ係合させてトリガー１２の回動を阻止するストッパー１３を回動離脱可能に装備させたことを特徴とするトリガー式液体噴出容器として構成した。
【０００７】
また、請求項２発明の容器は、上記ストッパー１３の回動軸２８外面より前後に、上記天板部１８裏面を摺動し、且つ、半円柱状をなして下面を湾曲面ａとした支持突起２９を突設し、上記噴出ヘッド７上面中央に上記回動軸２８下部が挿入可能な凹部１０を形成し、該凹部１０両側のヘッド７上面を上記各支持突起２９で押圧可能に構成してなる請求項１記載のトリガー式液体噴出容器として構成した。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
本発明のトリガー式液体噴出容器は、容器体２に装着した押し下げヘッド式のポンプ３と、トリガーキャップ４とを備えている。
【０００９】
押し下げヘッド式のポンプ３は、例えば、図１に示す如く、容器体口頚部５外周に嵌合させた装着筒６により、下端部を容器体内に垂下させるとともに、上端の噴出ヘッド７を上方付勢状態で上下動可能に容器体上方へ突出させ、該ヘッド７の上下動により装着した容器体内の液を吸い上げてヘッド７の噴出口８より噴出する如く構成した公知のポンプ機構を備えたものが挙げられる。本実施例では、後述するストッパーの回動軸を逃げるために、噴出ヘッド７の上面中央部を前後に縦断する凹部１０を形成している。
【００１０】
トリガーキャップ４は合成樹脂等により形成したもので、外装カバー１１と、トリガー１２と、ストッパー１３とを備えている。
【００１１】
外装カバー１１は、上記ポンプ３の噴出ヘッド７を被覆して容器体２乃至ポンプ３に下端を嵌着させるとともに、頂壁１４から周壁１５前部に亘るトリガー装着用の窓孔１６を穿設している。本実施例では、周壁１５内下端部前部に二重筒状に設けた嵌合筒部１７の下端部を容器体２の胴部外周上端部に凹凸係合手段を介して嵌着させている。尚、この外装カバー１１は、例えば上記装着筒６に嵌着させる等してポンプ３にその下端を嵌着させることも可能である。
【００１２】
トリガー１２は、上記外装カバー１１内上部に於いて上記噴出ヘッド７を押し下げる如く揺動可能に後部を連結させた天板部１８先端より前方斜め下方へ前板部１９を延設し、且つ、前板部１９上部に噴出ヘッド７に対応させて噴出窓２０を穿設して構成している。本実施例では、天板部１８から前板部１９に亘りその両側に突設した側壁部２１の後端外面より各々軸２２を突設し、また、外装カバー周壁１５の後部両側に周壁と平行して突設した内壁２３に軸受け２４を穿設し、上記各軸２２を各軸受け２４に回動可能に軸着させている。また、天板部１８前部の噴出ヘッド７上方位置に、ストッパー１３の後述する回動軸及び支持突起が挿通可能で且つ回動軸が嵌合する挿通嵌合孔２５を穿設している。この挿通嵌合孔２５は図５に示す如く右４５°の方向に矩形状突出部分が向いて穿設されている。また、この挿通嵌合孔２５の前後左右には、ストッパーを係止させるための半球状の嵌合凹部２６を凹設している。
【００１３】
ストッパー１３は、例えば不使用時等の不用意なトリガー１２の作動を阻止するためのもので、上記天板部１８前部上面の噴出ヘッド上方位置に回動可能に軸着するとともに、先端を上記外装カバー１１上面へ係合させてトリガーの回動を阻止し、また、その状態から回動させて係合を離脱させる如く構成たもので、噴出ヘッド７上方位置に回動可能に枢着することにより、ストッパーの係合状態で強引にトリガー１２を引いた場合に、その天板部１８の弾性変形が生じて噴出ヘッド７を押し下げてしまうという不都合を防止する如く構成している。
【００１４】
本実施例では、横長板状のストッパー本体２７中央下面より円筒状の回動軸２８を垂設し、該回動軸２８外面上下方向中央部前後に一対の支持突起２９を突設し、更に、この支持突起２９と同レベル位置に係止突条３０を周設している。そして、回動軸２８を上記挿通嵌合孔２５より挿入して回動可能に軸着し、係止突条３０を天板部１８裏面に係止させてその上方への抜け出しを防止している。また、上記支持突起２９は、ストッパー本体２７が外装カバー１１上面に係合している際には前後方向に向いてトリガー前板部１９の強引な作動があった場合の天板部の弾性変形を防止する役割を果たし、ストッパー１３を回動させてその本体２７が前後方向に向く状態の場合にはそれぞれ左右方向を向き、トリガー１２の操作に伴って噴出ヘッド７の上面を押し下げる役割を果たす。この際、各支持突起２９は半円柱状をなして下面を湾曲面ａに構成し、良好な押し下げ操作を行える如く構成している。また、ストッパー本体２７の左右下面には、トリガー天板部１８に設けた各嵌合凹部２６と嵌合する半球状の嵌合突起３１を突設している。この嵌合突起３１を左右の嵌合凹部２６に嵌合させた際には、ストッパー本体２７の両側下面が外装カバー１１上面に係合する位置にあり、また、嵌合突起３１が前後の嵌合凹部２６に嵌合させた際には、各支持突起２９が噴出ヘッド７上面に当接する状態にある如く構成している。
【００１５】
上記の如く構成した容器を使用する場合についてその一例を説明すると、不使用時は図３に示す如くストッパー本体２７の両端下面を外装カバー１１上面に係止させておき、トリガー１２の作動を防止している。
また、使用時には、ストッパー本体２７を掴んで回動させると両端の係合が外れてトリガー１２の作動が可能となり、その状態からトリガー１２の前板部１９を引けばトリガー１２は回動してその天板部１８裏面の両支持突起２９により噴出ヘッド７上面を押圧し、容器体内の液がヘッド７の噴出口８より噴出する。トリガー１２の押圧を解除すれば、噴出ヘッド７の上方付勢力により天板部１８が押し上げられ、トリガー１２が元の状態に戻る。
【００１６】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明トリガー式液体噴出容器は、既述構成としたことにより、特に、天板部１８前部上面の噴出ヘッド７上方位置に回動可能に軸着するとともに、先端を外装カバー１１上面へ係合させてトリガーの回動を阻止するストッパー１３を回動離脱可能に装着させたので、不使用時にトリガーの回動を防止できることは勿論、トリガーを強引に引いた場合でも噴出ヘッドを押し下げる部分が殆ど変形不可能で、噴出ヘッドが押し下げられる虞はなく、確実に液の漏出防止を図れるものである。
【００１７】
また、請求項２に記載された容器では、ストッパー１３の係合時には支持突起２９が回動軸前後に突出して、天板部の弾性変形の防止を図り、その結果更に確実な液の漏出防止を図れるものであるとともに、使用時には湾曲面ａがヘッド７上面を回動しつつ押圧するため、円滑なヘッド押し下げ操作を行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す要部縦断面図である。
【図２】同実施例のストッパー解除状態の要部縦断面図である。
【図３】同実施例の斜視図である。
【図４】同実施例のストッパー解除状態の斜視図である。
【図５】同実施例のストッパーを外した状態の一部切欠き斜視図である。
【符号の説明】
２…容器体，３…ポンプ，４…トリガーキャップ，７…噴出ヘッド，
１０…凹部，１１…外装カバー，１２…トリガー，１３…ストッパー，１４…頂壁，
１５…周壁，１６…窓孔，１８…天板部，１９…前板部，２０…噴出窓，２８…回動軸，
２９…支持突起，ａ…湾曲面
【発明の属する技術分野】
本発明はトリガー式液体噴出容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
トリガー式液体噴出器として、本出願人は特願平７−２１２６４７号に記載された発明を既に提案している。
この噴出器は、容器体に縦型往復ポンプを装着した噴出器に、特殊構成のトリガー機構を備えたもので、ポンプの押し下げ噴出ヘッドの周りに、左右一対の側壁を起立させた外装カバーを配備させ、該カバーの両側壁内上部に、前部を前方へ突出させた側面形状へ字状のトリガーを後部にて上記押し下げ噴出ヘッドに被せて配するとともに、トリガーの後端を上記側板の後部にその押し下げ噴出ヘッドの押し下げ回動可能に枢着し、更に、そのトリガーの前部の上位点に、上記押し下げヘッドに対応させて噴出窓を穿設し、またそのトリガーの後部上面に、先端を上記側壁の上面へ衝合させてトリガーの回動を阻止するストッパーを係合離脱自在に装備させたものである。
【０００３】
上記噴出器はストッパーを回動させてその先端を外装カバーの側壁の上面へ係合させ、衝合させることにより、トリガーの回動を阻止できて、噴出器本体の作動を阻止でき、容器体に所要の液体が充填させた状態で消費流通過程を流通しても、その運送、積み替え等において、トリガーに不意の外力が加わって内容物が流失することも、店頭の陳列等に於いて、トリガーが不当に操作されて内容物が所定量以下に少なくなるようなこともない。
【０００４】
また、トリガーを操作する時は、そのストッパーを逆回動させて、先端を上記係合から離脱させればよいから、ストッパーの操作、取り扱いが容易に行え、しかも、そのストッパーをトリガーの後部に回動自在に装備させればよいから、構造簡単で、容易に製作でき、安価に提供できる等の優れた効果を発揮するものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記噴出器は、上記した特有の効果を発揮できるものの、トリガーの後部上面に、先端を側壁の上面へ衝合させてトリガーの回動を阻止するストッパーを装備させているため、ストッパーを衝合させた状態でトリガーを強引に引くと、トリガーは一般に合成樹脂等により形成されているため、トリガー天板部の前部がストッパーの係合部分から下方へ弾性変形して噴出ヘッドを押し下げてしまうという虞があった。
本発明は上記した欠点を解消するもので、ストッパーの衝合時にはより確実にトリガーによる噴出ヘッドの押し下げを防止でき、しかも、上記従来容器の効果は併せて発揮出来る優れたトリガー式液体噴出容器を提案するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明容器は上記課題を解決するため、容器体２に押し下げヘッド式のポンプ３を装着してなる液体噴出容器に於いて、トリガーキャップ４を装着してなり、該キャップ４は、上記ポンプ３の噴出ヘッド７を被覆して容器体２乃至ポンプ３に下端を嵌着させるとともに、頂壁１４から周壁１５前部に亘るトリガー装着用の窓孔１６を有する外装カバー１１と、該カバー内上部に於いて上記噴出ヘッド７を押し下げる如く揺動可能に後部を連結させた天板部１８先端より前方斜め下方へ前板部１９を延設し、且つ、前板部１９上部に噴出ヘッド７に対応させて噴出窓２０を穿設したトリガー１２とを備え、上記天板部１８前部上面の噴出ヘッド７上方位置に回動可能に軸着するとともに、先端を上記外装カバー１１上面へ係合させてトリガー１２の回動を阻止するストッパー１３を回動離脱可能に装備させたことを特徴とするトリガー式液体噴出容器として構成した。
【０００７】
また、請求項２発明の容器は、上記ストッパー１３の回動軸２８外面より前後に、上記天板部１８裏面を摺動し、且つ、半円柱状をなして下面を湾曲面ａとした支持突起２９を突設し、上記噴出ヘッド７上面中央に上記回動軸２８下部が挿入可能な凹部１０を形成し、該凹部１０両側のヘッド７上面を上記各支持突起２９で押圧可能に構成してなる請求項１記載のトリガー式液体噴出容器として構成した。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
本発明のトリガー式液体噴出容器は、容器体２に装着した押し下げヘッド式のポンプ３と、トリガーキャップ４とを備えている。
【０００９】
押し下げヘッド式のポンプ３は、例えば、図１に示す如く、容器体口頚部５外周に嵌合させた装着筒６により、下端部を容器体内に垂下させるとともに、上端の噴出ヘッド７を上方付勢状態で上下動可能に容器体上方へ突出させ、該ヘッド７の上下動により装着した容器体内の液を吸い上げてヘッド７の噴出口８より噴出する如く構成した公知のポンプ機構を備えたものが挙げられる。本実施例では、後述するストッパーの回動軸を逃げるために、噴出ヘッド７の上面中央部を前後に縦断する凹部１０を形成している。
【００１０】
トリガーキャップ４は合成樹脂等により形成したもので、外装カバー１１と、トリガー１２と、ストッパー１３とを備えている。
【００１１】
外装カバー１１は、上記ポンプ３の噴出ヘッド７を被覆して容器体２乃至ポンプ３に下端を嵌着させるとともに、頂壁１４から周壁１５前部に亘るトリガー装着用の窓孔１６を穿設している。本実施例では、周壁１５内下端部前部に二重筒状に設けた嵌合筒部１７の下端部を容器体２の胴部外周上端部に凹凸係合手段を介して嵌着させている。尚、この外装カバー１１は、例えば上記装着筒６に嵌着させる等してポンプ３にその下端を嵌着させることも可能である。
【００１２】
トリガー１２は、上記外装カバー１１内上部に於いて上記噴出ヘッド７を押し下げる如く揺動可能に後部を連結させた天板部１８先端より前方斜め下方へ前板部１９を延設し、且つ、前板部１９上部に噴出ヘッド７に対応させて噴出窓２０を穿設して構成している。本実施例では、天板部１８から前板部１９に亘りその両側に突設した側壁部２１の後端外面より各々軸２２を突設し、また、外装カバー周壁１５の後部両側に周壁と平行して突設した内壁２３に軸受け２４を穿設し、上記各軸２２を各軸受け２４に回動可能に軸着させている。また、天板部１８前部の噴出ヘッド７上方位置に、ストッパー１３の後述する回動軸及び支持突起が挿通可能で且つ回動軸が嵌合する挿通嵌合孔２５を穿設している。この挿通嵌合孔２５は図５に示す如く右４５°の方向に矩形状突出部分が向いて穿設されている。また、この挿通嵌合孔２５の前後左右には、ストッパーを係止させるための半球状の嵌合凹部２６を凹設している。
【００１３】
ストッパー１３は、例えば不使用時等の不用意なトリガー１２の作動を阻止するためのもので、上記天板部１８前部上面の噴出ヘッド上方位置に回動可能に軸着するとともに、先端を上記外装カバー１１上面へ係合させてトリガーの回動を阻止し、また、その状態から回動させて係合を離脱させる如く構成たもので、噴出ヘッド７上方位置に回動可能に枢着することにより、ストッパーの係合状態で強引にトリガー１２を引いた場合に、その天板部１８の弾性変形が生じて噴出ヘッド７を押し下げてしまうという不都合を防止する如く構成している。
【００１４】
本実施例では、横長板状のストッパー本体２７中央下面より円筒状の回動軸２８を垂設し、該回動軸２８外面上下方向中央部前後に一対の支持突起２９を突設し、更に、この支持突起２９と同レベル位置に係止突条３０を周設している。そして、回動軸２８を上記挿通嵌合孔２５より挿入して回動可能に軸着し、係止突条３０を天板部１８裏面に係止させてその上方への抜け出しを防止している。また、上記支持突起２９は、ストッパー本体２７が外装カバー１１上面に係合している際には前後方向に向いてトリガー前板部１９の強引な作動があった場合の天板部の弾性変形を防止する役割を果たし、ストッパー１３を回動させてその本体２７が前後方向に向く状態の場合にはそれぞれ左右方向を向き、トリガー１２の操作に伴って噴出ヘッド７の上面を押し下げる役割を果たす。この際、各支持突起２９は半円柱状をなして下面を湾曲面ａに構成し、良好な押し下げ操作を行える如く構成している。また、ストッパー本体２７の左右下面には、トリガー天板部１８に設けた各嵌合凹部２６と嵌合する半球状の嵌合突起３１を突設している。この嵌合突起３１を左右の嵌合凹部２６に嵌合させた際には、ストッパー本体２７の両側下面が外装カバー１１上面に係合する位置にあり、また、嵌合突起３１が前後の嵌合凹部２６に嵌合させた際には、各支持突起２９が噴出ヘッド７上面に当接する状態にある如く構成している。
【００１５】
上記の如く構成した容器を使用する場合についてその一例を説明すると、不使用時は図３に示す如くストッパー本体２７の両端下面を外装カバー１１上面に係止させておき、トリガー１２の作動を防止している。
また、使用時には、ストッパー本体２７を掴んで回動させると両端の係合が外れてトリガー１２の作動が可能となり、その状態からトリガー１２の前板部１９を引けばトリガー１２は回動してその天板部１８裏面の両支持突起２９により噴出ヘッド７上面を押圧し、容器体内の液がヘッド７の噴出口８より噴出する。トリガー１２の押圧を解除すれば、噴出ヘッド７の上方付勢力により天板部１８が押し上げられ、トリガー１２が元の状態に戻る。
【００１６】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明トリガー式液体噴出容器は、既述構成としたことにより、特に、天板部１８前部上面の噴出ヘッド７上方位置に回動可能に軸着するとともに、先端を外装カバー１１上面へ係合させてトリガーの回動を阻止するストッパー１３を回動離脱可能に装着させたので、不使用時にトリガーの回動を防止できることは勿論、トリガーを強引に引いた場合でも噴出ヘッドを押し下げる部分が殆ど変形不可能で、噴出ヘッドが押し下げられる虞はなく、確実に液の漏出防止を図れるものである。
【００１７】
また、請求項２に記載された容器では、ストッパー１３の係合時には支持突起２９が回動軸前後に突出して、天板部の弾性変形の防止を図り、その結果更に確実な液の漏出防止を図れるものであるとともに、使用時には湾曲面ａがヘッド７上面を回動しつつ押圧するため、円滑なヘッド押し下げ操作を行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す要部縦断面図である。
【図２】同実施例のストッパー解除状態の要部縦断面図である。
【図３】同実施例の斜視図である。
【図４】同実施例のストッパー解除状態の斜視図である。
【図５】同実施例のストッパーを外した状態の一部切欠き斜視図である。
【符号の説明】
２…容器体，３…ポンプ，４…トリガーキャップ，７…噴出ヘッド，
１０…凹部，１１…外装カバー，１２…トリガー，１３…ストッパー，１４…頂壁，
１５…周壁，１６…窓孔，１８…天板部，１９…前板部，２０…噴出窓，２８…回動軸，
２９…支持突起，ａ…湾曲面
Claims (2)
- 容器体２に押し下げヘッド式のポンプ３を装着してなる液体噴出容器に於いて、トリガーキャップ４を装着してなり、該キャップ４は、上記ポンプ３の噴出ヘッド７を被覆して容器体２乃至ポンプ３に下端を嵌着させるとともに、頂壁１４から周壁１５前部に亘るトリガー装着用の窓孔１６を有する外装カバー１１と、該カバー内上部に於いて上記噴出ヘッド７を押し下げる如く揺動可能に後部を連結させた天板部１８先端より前方斜め下方へ前板部１９を延設し、且つ、前板部１９上部に噴出ヘッド７に対応させて噴出窓２０を穿設したトリガー１２とを備え、上記天板部１８前部上面の噴出ヘッド７上方位置に回動可能に軸着するとともに、先端を上記外装カバー１１上面へ係合させてトリガー１２の回動を阻止するストッパー１３を回動離脱可能に装備させたことを特徴とするトリガー式液体噴出容器。
- 上記ストッパー１３の回動軸２８外面より前後に、上記天板部１８裏面を摺動し、且つ、半円柱状をなして下面を湾曲面ａとした支持突起２９を突設し、上記噴出ヘッド７上面中央に上記回動軸２８下部が挿入可能な凹部１０を形成し、該凹部１０両側のヘッド７上面を上記各支持突起２９で押圧可能に構成してなる請求項１記載のトリガー式液体噴出容器。
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Family Applications (1)
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| JP27886596A Expired - Fee Related JP3593222B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | トリガー式液体噴出容器 |
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